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kei
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2008/12/06 19:04
訣別の時
訣別の瞬間はいつも 不意に襲ってくる。 水たまりに落ちた 紙ひこうき 爪を噛む風が とても哀れだった。 大人への扉を前にして 蓬色の髪の子供は おそろしく孤独な影を 震えながら呼び込む。
2008/04/21 04:32
星から来た男
コーヒーカッップに ミルクの泡が 浮かぶころ Bossa Novaは 冷たく凍えた 心のうなじを くすぐる。 星から来た男は 孤独な島を 泡の中に根付かせて ほんのひととき 星々のもとへ帰る。 求めている魂は まだ見つからない。
2008/04/09 14:58
ぜいたくに意味はない
雪の公園に 一日中いる ぜいたく。 意味もなく雪の写真を撮り 意味もなく雪山にダイヴし 松の枝の 落し物を拾い 知らない犬の 散歩についていく。 雪の公園に 一日中いる ぜいたく。 意味のないことを きわめるぜいたく。 遠くに 列車の言霊を聞きながら。
2008/04/08 18:42
クリップ
些細な使命を 果たすための存在。 むりやり伸ばされたり くっつき合ったり 引きちぎられたりもする クリップ達。 かみつき 絡み合い ねじ曲げられ 怒りに燃え 群れを成し 無残に バラバラにされる クリップ達。 ぼくらが 天から地上を眺める時 そこには 撒き散らされた ぼろぼろの クリップがあるばかり。
2008/04/08 01:46
その時、ぼくは
その時、ぼくは 奇妙な生き物だった。 太陽砂を体中に貼り付け ガジュマルの千の枝々に抱かれて その時、ぼくは たしかに一瞬だが 本物の神を見た、気がする。
2008/04/07 04:31
サンジュ・ポロットの町
青空の下の ビンの中の 貝殻。 窓際の 机の上の 折り紙。 夕日の 岸壁の下の 小舟。 果物の下の 黄色い紙の上の とろけるような 町。
2008/04/06 01:17
満月とマングローブ
沈む魚 浮かぶ魚。 木の根は踊り 青い満月に向かって 枝を伸ばす。 逆さに泳ぐ魚 跳ぶ魚。 饒舌なギーラを 青いステッキで殴りつけ 今宵 満月の空き部屋に 泊まる。 マングローブの空き部屋に 今宵 泊まる。
2008/04/05 16:36
サクラの暴力
サクラは 咲く人には 咲く。 甘え合う人達には 甘く香る。 そうではない 本当の人達は この残酷な 季節の暴力を 耐えるしかない。 ただ うなだれて。
2008/04/05 03:12
光は問う
光は問う 君がこころに眠らせているもの について 光は問う なぜ君がここに居るか について 君はそのまぶしすぎる問いに対して 目をそらすことはできない なぜなら まぶたのない いきものに 光は決して容赦しないから
2008/04/03 02:39
果てしなく
うみへ続く 道 ひかりの門 みずの絨毯 かぜの喉笛 おもいでの塊 果てしなく 転がりつづける たましいの Ball うみへ向かって
2008/04/03 01:52
ひとひらの重さ
落ち葉は 彼女自身の 重さと温もりで ゆきの下へ 沈んでいく。 沈みながら 彼女自身の きもちを確かめるように ちいさな ちいさな ため息をつく。
2008/03/29 04:04
青の奇跡
目に見える青と 見えない青が 激しくぶつかりあう中 ひとは 新種の色彩に 遭遇する。 穏やかな午後の 一瞬におきる 奇跡。 その奇跡を 目の当たりにするのに そんなスピードは 必要?
2008/03/29 03:58
鵜のTシャツ
鵜をモチーフにしたTシャツをつくってみました。ちょっと不気味な点が気に入ってます。
2008/03/20 14:37
やどかりのマグカップ
かわいいyadokariでマグカップを作ってみました。南の島の雰囲気が楽しめます。
2008/03/19 03:57
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