田舎弁護士ですが、(独行)労働政策研究・研修機構主催の「東京労働大学講座・総合講座・「労働法総論」」をWEBで聴講しました。 講師の先生は、神吉知郁子東京大学教授です。 (富士山)Ⅰ 労働...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
【労働・労災】 国・人事院(経産省職員)事件 東京地裁令和元年12月12日判決、東京高裁令和3年5月27日判決、最高裁令和5年7月11日判決
次に、マスコミで大きく取り上げられました国・人事院(経産省職員)事件です。 ①第一審である東京地方裁判所令和元年12月12日判決は、(1)経産省に勤務する国家公務員であり、性別適合手術を受けてい...
【労働・労災】 食品会社A社(障がい者雇用枠採用社員)事件 札幌地裁令和元年6月19日判決
食品会社A社(障害者雇用枠採用社員)事件―札幌地方裁判所令和元年6月19日判決の事案は以下のとおりです。 Y社での勤務開始当初からうつ病にり患していたXが自殺した原因は、Xの上司の発言及びY社が...
【労働・労災】 主任としての心構え事件 名古屋高裁平成19年10月31日判決
「主任としての心構え」事件(中部電力事件)―名古屋高等裁判所平成19年10月31日判決は、上司が、主任に昇格した部下に対して、自覚を促すとして、「主任としての心構え」を記載して提出するよう指示した...
先月下旬から今月上旬の間、東京大学教養学部後期課程に進学している息子(大学3年生)が帰省しました。 息子とは、いずれも、1泊2日で、徳島の剣山や丸笹山登山や、上島町サイクリングを楽しみました。 ...
本日、今治商工会議所主催の「経営相談」会の相談員を担当させていただきました。
本日9月26日午前9時から午後3時の間、今治商工会議所からのご依頼を賜り、「経営相談」会の相談員を担当させていただきました。 4件のご相談を賜りました。 事業承継にかかわるご相談、廃業にまつわ...
【労働・労災】 先輩によるいじめと会社の法的責任ー誠昇会北本共済病院事件 さいたま地裁平成16年9月24日判決
先輩によるいじめと勤務先の法的責任が問われた誠昇会北本共済病院事件事件(さいたま地裁平成16年9月24日判決)です。 この事案の概要は以下のとおりです。 Y病院の准看護師であった被害者Xは、①...
一時期話題になった追い出し部屋についての裁判所の判例であるベネッセコーポレーション事件を取り上げます。東京地裁立川支部平成24年8月29日判決です。 この事案は、Y社に勤務する50歳代女性Xは、...
【労働・労災】教員の精神疾患が増悪し自殺したのは、校長らのパワハラが原因であるとして損害賠償を請求した事件 鹿児島地裁平成26年3月12日判決
それでは、「教員の精神疾患が増悪し自殺したのは、校長らのパワーハラスメントが原因であるとして損害賠償を請求した事件」について、鹿児島地方裁判所平成26年3月12日判決を検討したいと思います。 あ...
それでは、「人間関係の切り離し」が問題となった松蔭学園事件についてみていきたいと思います。! 事案は、女性教諭Xが、高等学校によりなされた授業・担任等の仕事外し、職員室内での隔離、何らの仕事が与...
【労働・労災】 「上司の言動により精神障害を発症し、自殺に及んだと判断された事案」 国・静岡労基署長(日研化学)事件 東京地裁平成19年10月15日判決
では、精神的な攻撃が問題となった、国・静岡労基署長(日研化学)事件(東京地裁平成19年10月15日判決)です。 本件は、B社の医薬情報担当者、つまり、MR(medical representat...
【労働・労災】 「暴行及び謝罪強制が不法行為と判断された事案」 ヨドバシカメラほか事件 東京地裁平成17年10月4日判決
まずは、身体的な攻撃が問題となった、ヨドバシカメラほか事件です。労働関係の裁判は、事件名に、会社名がついてしまうのです。この事件は、ヨドバシカメラさんの名前がついておりますが、電通事件などは有名な...
ようやく、横峰寺の奥の院である星ヶ森にて、石鎚山を拝むことができました。 (石鎚山) 星ヶ森においては、江戸時代に建立された鳥居が建っており、観光ガイドなどでは鳥居からの写真がよく利用されて...
孫兵衛作にある湿地植物園に出かけてきました。 (案内板) 自生している植物の案内板です(コマツカサスズキ) コマツカサスズキです (サワヒヨドリ) サワヒヨドリです (...
二日目は、国の史跡でもある弓削の荘の遺跡巡りをしました まずは、久司山です。 (久司山山頂) 久司山は、登山口から片道20分程度でつく小さな山ですが、見晴らしがよく、360度のパノラマを楽...
息子(大3)と、「ゆめしま海道」を散策しました(●^o^●)
息子が夏休みで遅い帰省をしました。親としては、息子と二人で遊びたいために、徳島の剣山登山には付きあわせ、また、先日は、上島町方面に、サイクリングに出かけました。 今治港から船に乗り弓削港まで1時...
雇い入れたスタッフが能力不足・勤務成績不良のために、クビしたいという相談はたまに受けます。 解雇するためのハードルは高いことが多いように感じる相談です。 スタッフの能力不足を理由とした解雇は、...
【建築・不動産】 自己所有地のライフライン設置のために他の土地を利用することができる場合
今年の4月1日から、電気、ガス、上下水道等といったライフライン設置のために他人の土地等の使用について、必要な範囲で、他の土地に設備を設置し、又は他人が所有する設備を使用することができるようになりま...
「ブログリーダー」を活用して、田舎弁護士さんをフォローしませんか?
田舎弁護士ですが、(独行)労働政策研究・研修機構主催の「東京労働大学講座・総合講座・「労働法総論」」をWEBで聴講しました。 講師の先生は、神吉知郁子東京大学教授です。 (富士山)Ⅰ 労働...
日本加除出版から令和7年5月に出版された「第2版主文例からみた請求の趣旨記載例集」です。 これだけの訴訟の請求の趣旨のみを掲載されています。 これは類書がないので、利用しやすいです。 ...
最近、東京労働大学講座に申込みをして、WEBで聴講しております。講師の先生方のお話を伺ったあと、復習を兼ねて菅野労働法を読んでいます。 今回は、私傷病による復帰不能となった者に対する解雇について...
23年3月に労務行政から出版された「人事・労務のトラブルのグレーゾーン70」です。著者は、有名な経営者側の事務所です。 (鬼のさんぽ道) Q6-1は、あるある相談ではないかと思います。精神...
ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
信山社の「情報公開・個人情報保護」(自治体審査実務編)を購読しました。 請求手続の実務、審査請求・審理手続の実務、答申案の作成実務ごとに、わかりやすく説明がされています。 請求手続の実務では、...
判例タイムズNo1532号の新類型別会社訴訟35で掲載された論文です。 競業取引・利益相反取引ですが、田舎弁護士が受験した平成8年の商法の口述試験で質問を受けた分野になりますが、途中で頭が混乱し...
ぎょうせいから出版された「遺留分の法律と実務」(第3次改訂版)を購読しました。 遺留分ですが、田舎弁護士の事務所では、年に数件相談があり、数年に1,2つご依頼があるようなイメージですね。 遺留...
事案の概要は以下のとおりです。 丹後地区土地開発公社は、宮津市が周辺の町と共同して公有地の拡大の推進に基づき設立した土地開発公社であり、設立団体である市等の委託を受けて公有地となるべき土地の先行...
最近、飲食店等において、外国人の入店を拒否するような張り紙を貼った店主の行為が物議を醸すことになっております。 そこで、裁判例をネット上で調べてみました。 ① 平成19年10月2日京都地裁判決...
7月29日午後3時から、Town(今治市)&Gown(愛媛大学)構想推進協議会設立記念キックオフシンポジウムが開催されます。 申込み期限は、7月25日までです。 「Town & Gow...
1 事案の概要については、以下のとおりです。 C町の町有地上にあったD地区集会所は、1971年に国の同和対策事業の一環として建設された建物であり、その1階部分は、建設以来、部落解放同盟B協議会が...
県議会の議員派遣決定を前提としてされた議員に対する旅費支出に関する財務会計上の行為の違法性についての裁判例として、平成15年1月17日付最高裁判決を挙げることができます。 判例解説から説明を概ね...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...
判例時報2589号で掲載された最高裁令和5年10月26日判決です。 本件は、A株式会社の株主であるXが、利害関係参加人であるB株式会社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収...
先日、東京新橋で開催された(公財)日弁連交通事故相談センター主催の2024年度高次脳機能障害相談研修会に参加しました。 講演は、2つでした。 1つめが、自賠責保険(共済)における高次脳障害審査...