日々思いついた「お話」を思いついたままに書く
或る時はファンタジー、或る時はSF、又或る時は探偵もの・・・などと色々なジャンルに挑戦して参りたいと思っています。中途参入者では御座いますが、どうか、末永くお付き合いくださいますように、隅から隅まで、ず、ず、ずぃ〜っと、御願い、奉りまする!
「それで、どうする?」ジャンセンが訊く。「長たちの提案に従って、こっちも大人数で行くのかい?」「そうねぇ……元凶はデスゴンでしょ?」「まあ、そうだけど……」「ここの神様って、互いに潰し合ってのし上がるって、あなたは言ったわ」「言ったけど……」「じゃあ、話は早いじゃない?」ジェシルは言うと、にやりと笑う。「デスゴンを倒せば良いんだわ!」「ジェシル……」ジャンセンは呆れた顔でため息をつく。「邪魔者は取り除く、その短絡的な思考パターン、子供の頃と変わらないなぁ……」「あら、いけない?」「いいかい、相手は目覚めた禍神だぜ。ちょっとだけアーロンテイシアになった程度の君じゃ、太刀打ちできないぞ」「そんなの、やってみなくちゃ分からないわ」「しかもさ、ダームフェリアの民も加わったらどうするんだい?デスゴンに操られているだ...ジェシルと赤いゲート43
「……アーロンテイシア様」衣装と格闘しているジェシルに、最長老のデールトッケが背後から話しかけた。途端にジェシルは背筋を伸ばし、笑顔でデールトッケに振り返った。「何事?」ジェシルは答える。「何か話し合いをしていたようだが?」「左様でございます」デールトッケは両手の平を上に向けて頭を下げた。「決してアーロンテイシア様のお力を疑うわけではございませぬが、やはり、アーロンテイシア様お一人を、ヤツらの所に向かわせるは忍びないですじゃ」「まだそのような事を言っているのか?」「実はですな」デールトッケは顔を上げ、ジェシルを見つめる。「サロトメッカの村は、ダームフェリアの近くでしてな、村の者は、ダームフェリアで異変が起こっているのを見たと言うのですじゃ」「異変……?」「突然空の一角に黒雲が湧き上がって雷(いかずち)が落...ジェシルと赤いゲート42
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