■쫄병수첩「兵隊手帳」〇〇〇--(2035)1989年に公開された青春ドラマ。軍に入隊した1人の美大生が、3年間の軍生活を送り、無事、除隊するまでの哀歓の日々を描いた映画。△除隊の日、一旦は諦めた彼女も彼の元に戻り、ハッピーエンド例によってブログ主の趣向には合わない作品ではあったが、軍生活の一端について学べたことは収穫だった。なお、現代の韓国語では除隊のことを、一般に「전역/転役」(現役から予備役へ、の意味)と呼んでいる。(終わり)兵役生活で恋愛の危機
韓国や韓国語にまつわる雑学メモ。新聞記事の韓日翻訳練習なども公開。筆者は福岡県在住の韓国オタク。
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■쫄병수첩「兵隊手帳」〇〇〇--(2035)1989年に公開された青春ドラマ。軍に入隊した1人の美大生が、3年間の軍生活を送り、無事、除隊するまでの哀歓の日々を描いた映画。△除隊の日、一旦は諦めた彼女も彼の元に戻り、ハッピーエンド例によってブログ主の趣向には合わない作品ではあったが、軍生活の一端について学べたことは収穫だった。なお、現代の韓国語では除隊のことを、一般に「전역/転役」(現役から予備役へ、の意味)と呼んでいる。(終わり)兵役生活で恋愛の危機
■충녀「虫女」〇〇---(2034)1972年に公開された古典的話題作。本妻宅と妾宅での二重生活を送る中年男が、本妻から給金までもらって暮らしていた妾の若い女性とともに破滅していく物語。2人が死に追い込まれていく背景に、本妻と本妻との間にもうけた子どもたちが絡んでいたことが暗示されながら映画は終わる。△本妻から給金をもらう妾の若い女ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、物語の展開には、けっこう引き込まれてしまった。(終わり)70年代の韓国映画から
■어디에나있는어디에도없는「どこにでもある、どこにもない」〇----(2033)公開年度不明。性暴力に対する告訴を支援する市民団体の内部(街中の籠城テント)で起きたセクハラ問題を告発する短編のフィクション映画。△性被害の告訴を相談した女性が、テント内でセクハラを受けてしまう・・この映画の製作意図がよくわからないが、何とも醜悪な内容の作品だった。ブログ主が見るに、社会運動の関係者たちに真摯な内省を促す目的で作られた作品というよりは、安易に市民団体に近づくな、という政治的メッセージを込めたプロパガンダ映画に思えた。(終わり)意図不明の短編映画
■돌핀「ドルフィン」〇〇〇〇-(2032)2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。「少女時代」のユリが主演した映画だ。舞台は、忠清南道ソチョン(舒川)郡。△ユリが演じた主人公は、小さな地域新聞社の記者1人親である母親の再婚、そして仲のいい弟の上京。強い一体感を感じながら生きてきた3人家族の暮らしを失った上、多くの思い出の詰まる住み慣れた家まで売却されることになり、1人暮らしになることに戸惑う30代の内向的な女性。△後ろ手で髪を結ぶユリそんな彼女が、ボーリングや1人の青年との出会いを通じて、自らの殻を破り、新しい人生に踏み出していく勇気と希望をつかむ物語。静かな展開ながら、30代女性の人生の岐路に寄り添う、なかなか見ごたえのある、いい映画だった。題名の「ドルフィン」とは、ガターを転がるボールが、何...「少女時代」ユリは、今
週末、福岡市で長男を除く家族4人で昼食を取った。場所は、JR吉塚駅近くのパピヨンプラザにある焼肉店。ここは、その日の家族4人の集合場所でもあった。その日、この春から福岡市暮らしを始めた末っ子が、吉塚駅から歩いて、この店にやってくることになっていた。早めに着いたブログ主が、店前方のベンチでタ〇コを吸っていると、駅方向から歩いてくる末っ子らしき小さな人影を発見。しかし、近づいてきたその人影をよく見ると、その女性が末っ子ではないことがわかり、がっかり。ところが、である。何と、その若い女性が、ブログ主の前を、韓国語を話しながら通り過ぎて行くではないか。わずか2、3秒の出来事だったが、彼女がけっこう大きな声で話していたので、はっきり聞き取れたのだ。スマホを手に(耳にはイヤホン)、歩きながら何やら楽し気に話していた。...通り過ぎた韓国人女性
■싱글인서울「シングルインソウル」〇〇〇--(2031)2023年に公開された恋愛映画。小さな出版社で編集局長を務める女性と、デビュー前後の男性作家(予備校講師)の恋愛をめぐる、味のある紆余曲折が描かれている。△ブログ主の観察によればチャジャン麺2杯、チャンポン2杯この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、1度だけ登場した。△主人公(左)はチャジャン麺女性の会社で、女性をキャップとする編集局員たちが出前の中華を食べるシーンだった。(終わり)自分らしい恋愛を問う
■이어지는땅「つながる土地」〇〇---(2030)2024年に公開された恋愛ドラマ。2年前、韓国で自ら別れを告げた元カレを追ってロンドンを訪れた韓国人女性が、元カレに復縁を拒絶される話。癒されることのない傷を心に抱えてミラノで1人生きる韓国人女性が、偶然、その地を訪れた韓国人男性と新しい恋に落ちる話。この2つの物語を軸に展開される静かな恋愛物語だ。ミラノに暮らす女性は、最初の物語に登場したロンドンに暮らす元カレの今カノの友人、という設定だった。△ミラノで始まった恋ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ引き込まれてしまった。(終わり)ロンドンとミラノの恋
■여름이었다「夏だった」-----(2029)2022年に公開された抽象的(哲学的?)な短編映画。2人の青年と1人の若い女性が「孤独」や「闇」、そして「死」について、独り言をつぶやくように語る。そして、すぐに(21分)終わる。何が言いたいのか、さっぱり理解できなかったが、ブログ主の趣向に全く合わない作品であることだけは、はっきりわかった。(終わり)21分の韓国映画
■죽음으로의초대「死への招待」〇----(2028)2024年に公開されたインディーズ系のホラー映画。3本の作品のオムニバス。3本ともブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、唯一、印象に残ったのが、1本目の作品の中でムダン(霊能者)の娘が書いた呪い書き。一見、護符(お札)のように見えるが、これは霊力により悪霊から家や人間を守るためのものではなく、自らが悪霊と化し、恨みを晴らすために霊力を込め、書いたものなので、護符と呼ぶにはふさわしくないようにも思える。いずれにせよ、現代韓国にも脈々と生きる護符文化の一端を再確認させられる思いがした。ちなみに、ここで護符と表現している韓国の霊的な書き物を、韓国語では「부적/符籍」と呼んでいる。(終わり)韓流ホラーと護符文化
■로기완「ロ・ギワン」〇〇〇〇-(2027)2024年に公開された癒し系の恋愛ドラマ。一部の実話に大幅な脚色を加え、創作された作品だ。北朝鮮を脱出し、中国の朝鮮族自治州を経てベルギーに入国した脱北青年が、主人公のロ・ギワン。彼は、ベルギーでの安定した人間らしい生活を夢み、難民資格を得るために必死に働き、生きていた。そんな彼が、ひょんなきっかけから、ベルギーですさんだ生活を送る1人の韓国系の女性と出会う。彼女は、青年とは違い、経済的にはめぐまれた家庭に育ったものの、母親の安楽死をきっかけに父親と深い確執が生じてしまい、父親の元を離れ、1人暮らしを始めた。その後、夜の街で犯罪集団と関わりを持つようになり、麻薬にも手を染めるなど、生きる意味を見失った状況にいた。そんな2人が恋に落ち、新しい人生をつかみ取ろうと、...脱北青年、ベルギーへ
■장인과사위「舅と婿」〇〇〇--(2026)2024年に公開された癒し系の社会派コメディ。△プサンのソンド(松島)海水浴場を訪れた主人公と義父実質、主夫として、メイク担当の撮影スタッフとして働く妻と1人娘の生活を支えている売れない俳優の中年男が、認知症の進む妻の父親に振り回されながら繰り広げる物語。△プサンのチャガルチ市場を歩く主人公たちさすがに、汚物関連のネタを心の底から笑い飛ばすことはできなかったものの、見終わるころには、ジンと心の温まるコメディ映画だった。(終わり)売れない役者が主夫
■그하룻밤「その一夜」〇〇〇--(2025)元警察官で薬草採り(약초꾼)の老人が、人里離れた寒村で凶行を重ねる3人の極悪脱獄者を、超人的な格闘術を使い制裁する物語。△主人公の老人は、超人的な格闘術の使い手残酷なシーンが多すぎる気がしないでもなかったが、なかなか見ごたえのあるアクション映画だった。(終わり)老人、怒りの鉄拳
△見た目も楽しい韓国式豆餅博多港で貿易関係の仕事をしている長女が、韓国の代理店からいただいた韓国の伝統的餅菓子。今回、ブログ主が長女からもらったおすそ分けも、この2つで最後。2つとも、韓国語で「콩떡(豆餅)」と呼ばれている伝統食品だ。△健康によさそうな韓国式豆餅見た目も楽しい、素朴な味の餅菓子だった。この場を借りて、長女のみならず、長女の会社、そして代理店の方々に感謝の意を表しておきたい。(終わり)目に楽しい韓国式豆餅
■소풍「遠足」〇〇---(2024)2024年に公開された社会派の家族ドラマ。子ども同士が結婚し、孫もいる、幼なじみの高齢女性2人が、故郷の南海郡(慶尚南道)の岸壁でいっしょに自死(「遠足」)することを選択するまでの物語。△高齢者を主人公にした癒し系の映画と思いきや・・最後の瞬間まで映し出されることはなかったが、何とも陰惨な結末で終わる映画だった。(終わり)韓映画と高齢者の心中
■3일의휴가「3日間の休暇」〇〇〇--(2023)2023年に公開されたファンタジー映画。慶尚北道金泉を舞台(実際の撮影場所は江原道チョンソン郡)に繰り広げられる、1人娘と今は亡き母親との魂の和解を描いたファンタジー。娘は、アメリカの名門大学に留学した後、同大学で教授職を得るなど成功したものの、確執を抱えたままだった母親の死に目には立ち会うこともできなかった。やがて、メンタルを病み、大学を休職した娘は故郷に戻り、母親の残した食堂を臨時的に再開させ、休養生活を送っていた。一方、母親は天国から3日間の休暇をもらい、娘の様子を見に来た。紆余曲折の末、娘は母親のゴーストの存在には一切、気が付かないまま、あくまで夢の中で母親との和解と真実の別れを経て、アメリカに戻る。△母親役を演じたキム・ヘスクこの映画では、母親を...釜山草梁出身の大女優
博多港(福岡市)でコンテナ貿易の仕事をしている長女が会社でもらった、韓国の代理店からのお土産のおすそ分けだ。日本的な感覚で言えば、餅菓子、くらいに表現してしまいそうな食べ物だが、韓国では「약밥」(薬飯)という立派な名前を持っている。お味は、ブログ主の予想を大きく裏切る、異次元の美味。ほんのり薄荷の香りも漂わせながら、程よく甘い。現代風にアレンジされた韓国の伝統食品には、正直、感動させられた。(終わり)韓国の「薬飯」に大感動
■목스박「神聖なるパンチ」〇〇〇〇-(2022)2024年に公開された刑事物コメディ。ムダン(霊能者)になった刑事とヤクザ出身の坊さんと牧師がトリオを組み、世にはびこる悪を成敗する物語。笑わせられながら、胸のつかえが取れるような、なかなか楽しい映画だった。残念ながら、この映画にブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場することはなかったが、通常、チャジャン麺を入れて運ぶ出前箱は登場した。その箱の中には、極悪組織が手にする黒い金が入っていた。ジェラルミンケースの代わりに出前箱とは。このシーンに限らず、総じてブログ主の笑いのツボをよく知っている映画だったと言える。(終わり)刑事は霊能者
■벗어날탈脱「脱」----(2021)2024年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。断食、「百八拝」(煩悩を消すための108回の礼拝)、座禅の修養で解脱を目指していた男が幻覚で1人の女性を見るようになる。一方、実在するその女性も、どこかで見たような、未知の男のイメージが心から消えず、イメージの男に執着する。そして最後に、2人が現実に顔を合わせて映画が終わる。△悟りを目指していた男非常に難解な映画で、ブログ主の趣向には全く合わない作品だったが、例によって韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。(終わり)韓国仏教の「百八拝」
何の自慢にもならない話だが、ブログ主はシニアになるこの年まで、韓国以外の外国には行ったことがない。だから、ブログ主の中国体験と言えば、長崎と韓国プサンのチャイナタウンでの小さな経験が全て。プサンのチャイナタウンとは、けっこう濃い関係を持って来たとは言うものの、中国のスナック菓子など、これまで見たことも食べたこともない。△中国のスナック菓子(SNSの家族グループより)それが、今度、ブログ主の口に入ることになった。この春、佐賀の大学を卒業し福岡市に引っ越したブログ主の末っ子が、大学時代にできた親しい友人(父親が福岡市在住の中国人)から、中国のスナック菓子を大量にもらったとのこと。△友人宅で末っ子が食べた手作り餃子(SNSの家族グループより)いろいろ聞けば、末っ子の友人の父親はブログ主の母校の大学の元留学生で、...中国菓子は初体験
△国道3号線沿いの中華料理店この春、佐賀の大学を卒業し、福岡市で就職することになった末っ子が、先週末、佐賀市から福岡市に引っ越した。ブログ主は実家のトラックを借り、妻(+愛犬)といっしょに、末っ子の引っ越しを手伝った。一通り家財道具や荷物の運搬を終わらせた後、今度は、妻と2人だけ(+愛犬)で、トラックを実家(北九州)に戻すため、国道3号線を東に走った。その途中、国道沿いの中華料理店に立ち寄り、夕食を取った。△大好物の長崎皿うどん(固めん)ブログ主は、好物の固めん皿うどん(その店では「揚げそば」)を賞味。△初めて食べた中華風豚キムチ合わせて、中華風の豚キムチや餃子なども賞味。大満足の夕食となった。(終わり)中華風の豚キムチ
■외인구단「独立球団」〇〇---(1844)1986年に公開され、大ヒットを記録した異色の野球映画。●정수라-난너에게(공포의외인구단OST)(1986)チョン・スラが歌ったこの映画の主題曲「난너에게/僕は君に」も同時にヒットしたことは、ブログ主自身、よく知っている。無人島に渡りまるで特殊部隊のような猛特訓を積んだ「独立球団」のワケあり選手たちが、発足間もないプロ野球リーグで無敗の快進撃を続ける。そして、最後に解散し、他球団に散ったメンバーたちがお互いに切磋琢磨しながら、韓国プロ野球全体を盛り上げていく。というのが映画の内容。ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ引き込まれた。ちなみに、この映画の題名である「외인구단(外人球団)」。韓国語の漢字語である「외인(外人)」には、「...韓国語で「外人」の意味
△末っ子の韓国語教科書(古本)受講希望者が多すぎて3年連続取れなかった韓国語の講義を、4年目にして初めて取れることになったブログ主の末っ子。佐賀市にある総合大学で芸術関係の学問を専攻している末っ子も、今年で早や4年生。何とか、大学在学中に母親の母国語を学ぶ機会が得られたことに、ブログ主も父親として喜んでいる。△末っ子は生協や古本屋ではなく、ネットのフリマで教科書を購入末っ子がSNSで送ってくれた2枚の写真は、彼女がネットのフリマで購入した韓国語の初級学習書。古本ではあるが、講義で指定された、れっきとした教材だ。なんでも、フリマでは新品の約半値で売りに出されていたとのこと(それでも1500円前後)。何ともちゃっかりした末っ子である。考えて見れば、母親の実家を拠点にプサン滞在期間も総計でゆうに1年は超えている...フリマで韓国語教材
■가려진섬「遮られた島」〇〇〇〇-(1843)2023年に公開されたファンタジックスリラー。生前苦しんだ人間たちの魂がゴーストとなり幸福を目指して暮らす、南海沖(対馬海峡沿岸)の孤島。年中、霧に覆われたその島を支配しているのは、ゴーストの村長と彼に協力する人間のムダン(女性霊能者)。この映画では、南海に面した小さな漁村で住み込みの仕事を紹介され、漁港を訪れた青年が、1人の島民に導かれその島に渡り遭遇する、世にも奇妙な物語が描かれている。荒唐無稽な内容ではあったが、物語の展開には、けっこう引き込まれた。ところで、例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場してくれた。△職業紹介所の所長がチャジャン麺を食べている主人公の青年が、漁村の小さな職業紹介所を訪れる直前のシーン...ゴーストたちの島
■소울메이트「ソウルメイト」〇〇〇--(1842)2023年に公開された青春ドラマ。2人の女性の濃厚で数奇な友情の軌跡をミステリータッチで描いた映画。原作は中国映画(小説、ドラマ)の「ソウルメイト」。ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、さりげなく登場してくれた。△チャジャン麺を食べながら客に対応する安宿の主人主人公の2人がいっしょに旅行したプサンで、結局は泊まらなかった安宿の主人が手にしていたのが、チャジャン麺だった。たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。韓国映画の中にチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、まだまだ続いていく。(終わり)中映画のリメイク作品
■당신이잠든사이에「あなたが寝ている間に」〇〇---(1841)2008年に公開されたラブコメディ。おバカで並外れて酒癖の悪い33歳の女性が繰り広げるドタバタ恋愛劇。ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、幸いなことに(?)、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。△仲のいい友人2人に挟まれてチャジャン麺を食べる主人公主人公が仲のいい友人2人(1人はこれまで10年間、主人公だけを思い続けてきた一途な男性)といっしょに、出前のチャジャン麺を食べるシーンだった。△チャジャン麺をすすり上げる主人公この3人の食事では、わざわざ前方左斜め下から主人公の口元を写したシーンが、実に印象的だった。これまで、韓国映画に登場する数多くのチャジャン麺関連シーンを観察して...斜め下からチャジャン麺
■솔라플라워「ソラフラワー」〇〇〇〇〇(1840)2023年に公開されたインディーズ系の悲恋ドラマ。ナイトクラブ(地下)の上階にラブホテルが入ったビルの屋上には、天井の低い管理小屋がある。ボスの命令で他人の罪を背負い4年の刑期を務めた青年が、出所後、その小屋の一部屋とラブホテルの仕事をあてがわれる。ラブホテルでの仕事をもらってすぐ、青年は、継母の再婚により家に住めなくなってしまった家出少女(女子高生)と出会い、孤独な2人の間に精神的な交流が始まる。やがて2人の間には恋心が芽生え、ともに生きていく未来を夢見るようになる。しかし、結局、残酷な運命が、2人の美しい夢を打ち砕く。瀕死の青年は、少女と約束した地下鉄駅に何とかたどり着きはしたが、座り込んだ場所で静かに息を引きとったのだった。ブログ主好みの、胸が締め付...黒い袋からチャジャン麺
■헬로우마이러브「ハロー・マイラブ」〇〇〇--(1839)2009年に公開された異色のラブロマンス。主人公の女性が高校時代から10年間、恋人と思って付き合ってきた彼氏には、誰にも言えない秘密の悩みがあった。彼氏は男性しか愛せないゲイだったのだ。この映画は、主人公女性と彼氏、そして彼氏と愛し合っている青年の3人の間で繰り広げられる人間模様を描いている。△母親の気持ちを尊重し、クッに参加した彼氏印象に残ったのは、保守的な彼氏の母親が、息子の「病気」を治すため、ムダン(霊能者)に悪霊払いの儀式(いわゆるクッ/굿)まで行わせたシーン。3人の関係に明確な未来が見えないまま映画は終わってしまう。見る者の心に、非常に切ない余韻を残して終わる映画だった。(終わり)彼女の彼氏はゲイだった
■대외비「部外秘」〇〇〇〇〇(1838)2023年に公開された社会派の犯罪サスペンス。1990年代の釜山、海雲台を舞台に、新旧の政界権力者2人による、殺人も厭わない熾烈な権力闘争を、大型再開発プロジェクト(部外秘)を絡(から)めながら描いた作品。プサン好きのブログ主には、プサン方言も含め、非常に楽しめた映画だった。△プサン最大の暴力組織の親分例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。△ひっくり返されたテーブルにはチャジャン麺がのっていた検察や新聞社まで巻き込んだ熾烈な暗闘を繰り広げた末、最終的には手を握る新旧の権力者2人に、うまいように利用され、最後に命まで奪われることになるヤクザの親分が、事務所でのどかにチャジャン麺を食べるシーンだった。△...ヘウンデ再開発の闇
△地下駐車場に車を入れる親分の前に中華の配達夫が碁を愛するヤクザの親分と天才棋士。親子ほど年の離れた2人の男の、命を懸けた魂の交流を描いた韓国映画「ストーン」(鑑賞番号1836)。△親分の車をつける中華の配達夫実はこの映画の中にも、ブログ主がこだわり続けているチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)と微妙に関連のあるシーンが1度だけ、登場した。△親分とすれ違った後、背後から親分を刃物で襲う刺客親分を地下駐車場で襲った刺客が、親分に近づくために中華の配達夫に扮装していたのだ。△親分の反撃に会い、コテンパンにのされる刺客の男この時は、親分暗殺の企ては失敗し、刺客の男は親分から気を失うまで殴られ続けた。さすがに刺客の出前箱の中にチャジャン麺が入っていたとは考えにくいが、通常なら、中華の出前箱の中には十中八九、チャジ...中華の配達夫が失神
■죽어도해피엔딩「死んでもハッピーエンド」〇----(1837)2007年に公開されたナンセンスなブラックコメディ。有名女優の大邸宅を舞台に、クリスマスイブの日に女優を訪ねプロポーズした4人のワケあり男たちが、邸宅内で次々に不運な事故死を遂げていく。女優とマネージャーはその事故死を隠そうと必死のドタバタ劇を繰り広げ、結果的にドロボウや死者の部下(ヤクザ)らの力も借りる形で、最後には都合よく全てを隠しきって映画は終わる。△危機を乗り越え、最後に結ばれる女優とマネージャーとにかくハチャメチャでナンセンスなブラックコメディだった。ブログ主の趣向には全く合わない映画ではあったが、その突き抜けたバカバカしさ加減に、韓国映画の幅の広さ、奥の深さを見せつけられる思いがした。(終わり)韓流ブラックコメディ
■수톤「ストーン」〇〇〇〇-(1836)2014年に公開されたヒューマンなドラマ映画。恵まれない境遇の中、天才的な囲碁の腕前を賭け囲碁の世界で腐らせようとしていた青年が、囲碁を心から愛するヤクザの親分と出会う。親分は、青年が天賦の才能を陽の当たる世界で発揮できるよう、自暴自棄に陥っていた青年を何とか立ち直らせようとする。そしてついには、青年のために自らの命まで失ってしまうことになる。△親分に囲碁を教える青年残された青年は、いくつもの壁が立ちはだかる厳しい囲碁の世界に人生を賭ける決心をし、努力を重ねる。そして、青年がアマチュアのまま世界的な棋士の仲間入りをしたところで映画は終わる。組織から引退し、田舎で碁会所を開く夢を実現できなかった親分が、何とも不憫な映画だった。なお、ブログ主はこの映画を見て、初めて韓国...韓国で知る日本の囲碁
■판타스틱자살소동「ファンタスティック自殺騒動」〇〇---(1835)2007年に公開されたインディーズ系のオムニバス映画。大事な試験が受けられずに絶望した女子高生。仕事に行き詰った警察官。愛するパートナーを失ったゲイの老人。△大切なパートナーを失い悲嘆にくれるゲイの老人自殺を企てた3人が、それぞれに奇想天外な経過を経て再び生きる意欲を取り戻していく物語。ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。(終わり)韓国映画とゲイの老人
■카운트「カウント」〇〇〇〇-(1834)2023年に公開されたヒューマンなスポーツ映画。実在の人物をモデルに創作された作品。主人公は1988年のソウルオリンピック、ボクシング競技で金メダルを獲得しながらも、不公正判定疑惑で自国世論からも「韓国の恥」と叩かれ、失意のうちにボクシング界を去った青年。青年は、不公正な判定が敗者だけではなく勝者の人生にも深い傷を負わせることを身に染みて知ることになった。△主人公は慶尚道方言を話していた(日本語訳は北九州弁に)それでもボクシングを愛してやまない青年は、母校の高校(映画では慶尚南道鎮海)のボクシング部の指導者としてボクシング界に復帰する。そして、献身的に部員たちを鍛えるとともに、信用が地に落ちた韓国ボクシング界の立て直しにも邁進し、自身とボクシングの名誉を回復してい...ライバルはラーメン
■떨「クサ」〇〇---(1833)2022年に公開されたインディーズ系の犯罪ドラマ。江原道の山奥で人知れず最高の大麻を製造している初老の男の元を、大麻を求めて2人の男女が訪れる。1人は、持病のてんかん性発作に苦しむ「用役カンペ」(暴力を含む特殊労務を提供する民間の強制執行要員)の男。もう1人は、ネオン街での大成功を夢見る野心家のホステス。2人の男女はやがて意気投合していく。そして、元刑事の男らを引き込み、新しい組織を立ち上げ、大麻の販売に手を染めて行くのだが、結局は最後に破滅が待っていた。例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国語のリスニング学習と社会勉強を兼ね、最後まで鑑賞させてもらった。ちなみに映画題名の「떨」とは、韓国語で大麻(대마)の隠語。ただ、なぜか映画の中では、主に「풀(草)」と...韓国語で大麻の隠語
■홈리스「ホームレス」〇〇〇〇-(1832)2022年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。乳飲み子を連れた20代の若い夫婦が、新居の保証金を詐欺で失い、住む場所も財産も失ってしまう。彼らには頼れる身内もいない。しばらくは、健康センターで寝泊まりしていた3人家族が、ひょんな偶然から、孤独死した老婆の住宅に孫家族と偽り棲みつくことになった。老婆の親族はかなり昔にアメリカに移民したまま、連絡も途絶え、地域社会との接点もほぼない状態だった。とは言え・・。はたして家族は、今後、どうなっていくのだろうか?明確な結末もなく、映画は終わる。見る者も、罪悪感に苛(さいな)まれつつ、いつしか若い夫婦を応援するような心情にさせられてしまう。まるで、共犯者になった気分である。この映画で強く印象に残ったのは、孤独死した老婆の...庭に埋められた死体
■길복순「キル・ポクスン」〇〇〇〇-(1831)2023年に公開された異色の殺し屋映画。主人公の殺し屋はシングルマザーで、子育てに悩む中年女性。可笑しくて、滑稽で、残酷で、スリリングで、壮絶で、無情で、悲しくて、甘美で、優雅で、そのどれもが刺激的な殺人劇の数々。△最後の殺人を完遂した主演女優はチョン・ドヨン映画としてはけっこう面白く見れたが、途中から背徳感のような感情が湧いてきたのも事実だ。いくら映画とは言え、ここまで趣向を凝らした多種多様な殺人を、人として、ただ単純に娯楽として楽しんでいいものかどうか。ネットフリックス会員の韓国語学習者には、是非、この映画を鑑賞していっしょに楽しみ、そして悩んでみて欲しいものである。(終わり)ママは凄腕の殺し屋
■1번국도「国道1号線」〇〇〇〇-(1830)2022年に公開された白黒のロードムービー。父親の借金のカタに闇金業者に売られた娘。彼女は幼い妹を守るため、全てを諦める覚悟を決めた。そして、彼女をミニバンに乗せ、売春宿まで連れて行くことになった男。男は、当たり屋をしながら、闇金業者からも仕事をもらっているヤクザな人間だ。△男と女は、ともに毒親の犠牲者でもあった2人は、途中から加わったヒッピー風のワケあり男とともにインチョンを出発し、国道1号線を南進しピョンテクへ、その後、Uターンして北進し、パジュへと車を走らせる。2人の絶望と虚無から始まった道が、徐々にかすかな希望の光が差す道へと変質して行く。△主演女優はアン・ヒョンホ男は女性を逃がすことにした。そして、幼い頃、自分を捨てた母親とパジュで再会し、母親の食堂...韓国の国道1号線
■아테나:전쟁의여신극장판「アテナ:戦争の女神劇場版」(1829)2011年に公開されたスパイアクション。人気TVドラマを映画化した作品だ。世界のエネルギー供給を裏で仕切っている闇のグローバルシンジケート「アテナ」が、韓国が開発中の革新的な新原子炉を自らの世界支配を脅かす脅威とみなし、テロによる破壊を企てる。韓国の情報機関は、韓国やアメリカの情報機関に忍び込んでいるテロの実行犯である二重スパイを相手に、新原子炉を守る闘いを繰り広げていく。△2人の男の間で揺れた女心ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、主演女優、スエの熱演は印象に残った。(終わり)スエが女スパイに
■하루「1日」〇〇---(1828)2022年に制作された社会派の短編映画。食べた物を意図的に全て吐き出すことで細い体形を維持しようとする、いわゆる「프로아나(プロアナ/Pro-ana)」の女性の1日と、彼女の元に何度もデリバリーの食べ物を運ぶ外国人労働者の1日を対比させたドキュメンタリータッチの物語。最後に、自らの食事を削ってまで本国の家族のために働く外国人青年が過労で突然死するという悲惨な結末が待っていた。△「ああ、(娘たちは)寝てるんだろう?」実にいびつな人間社会の矛盾を描いた短編映画だったが、この映画では、青年が母国の家族に電話するシーンに関心を引かれた。正確に言えば、そのシーンの字幕だ。△Google翻訳で自動検出された言語はモンゴル語ブログ主は、字幕に使われていたキリル文字(ロシア文字)の中か...嘔吐女とモンゴル青年
■어쩌면우린헤어졌는지모른다「もしかしたら僕たち別れたかもしれない」〇〇〇〇-(1827)2023年に公開された30代男女の恋愛ドラマ。学生の頃から10年以上も付き合ってきた男女が一旦は別れるものの、やがて再結合し、一生を共に過ごすパートナーとしての絆を固めて行く物語。この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。しかも、その登場の仕方が実に印象的だった。△元カノからの彼氏への電話に薄っすら気づいた若い女性主人公の男は恋人と別れた後、一時期、彼に急接近してきた若い女性と交際する。△男はノートパソコンを友人に返してすぐに戻ってくると言って家を出た年の差こそあれ、2人は気の合うお似合いのカップルに見えた。△元カノは元カレにノートパソコンを返せと連絡したのだが、...チャジャン麺は代弁する