■어게인1997「アゲイン1997」〇〇---(2039)2024年に公開されたインディーズ系のファンタジー映画。うだつの上がらない40代の男が、不思議なお坊さんから買った護符の霊力で、過去に戻り、人生を生き直す物語。△主人公が不思議なお坊さんから買ったカードタイプの護符例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。(終わり)カードタイプの護符
韓国や韓国語にまつわる雑学メモ。新聞記事の韓日翻訳練習なども公開。筆者は福岡県在住の韓国オタク。
KBSプサン放送(ラジオ)や韓国のインターネット・メディアなどを友に韓国フリークな毎日を送っています。「ヲタク」のレンズに映る現在進行形のコリアをいっしょに覗いてみませんか?
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■어게인1997「アゲイン1997」〇〇---(2039)2024年に公開されたインディーズ系のファンタジー映画。うだつの上がらない40代の男が、不思議なお坊さんから買った護符の霊力で、過去に戻り、人生を生き直す物語。△主人公が不思議なお坊さんから買ったカードタイプの護符例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。(終わり)カードタイプの護符
△北九州空港(北九州市小倉南区)4月下旬の某日午後。△松本零士は北九州市の出身仕事の関係で北九州空港(小倉南区)を訪れる機会があった。△メーテルの足元にもハングルそして、短時間ではあったが、すきま時間を活用し、目に付いたハングル表示をスマホカメラで撮影した。△小倉祇園太鼓日本の多くの国際空港の例に漏れず、北九州空港も日英中韓の4言語による表示が基本になっている。△4言語の注意書きだから、今回、特に印象に残るような目新しいハングル表示はなかった。△その大きさが目立った4言語案内それでも、空港ターミナルの入り口近くに設置されている韓国旅行関係の大型パネルにプサンの甘川文化マウルを見つけた時には、ちょっとばかり心が躍った。△韓国旅行を誘う広告パネルブログ主も何度か足を運んだことのある、あの甘川マウルが、観光スポ...北九州空港とハングル
■파묘「破墓」〇〇〇--(2038)2024年に公開され1100万人を超える観客を動員した悪霊退治の物語。英語(韓国系アメリカ人ら)や日本語(悪霊ら)も登場する国際色豊かな(?)スリラー映画だ。韓国の風水師の男が移葬業者の男やムダン(霊能者)の女性らと力を合わせ、日本統治時代に日本の陰陽師(おんみょうじ)の手により朝鮮に連れてこられ、現代にいたるまで朝鮮半島の背骨にあたる聖地(韓国江原道の山脈)に居座り続けて来た日本の悪霊を退治する。△悪霊の正体は、関ヶ原の合戦で首を取られた武将のゴーストだったブログ主の趣向には全く合わない荒唐無稽な話ではあったが、物語の展開には、けっこう引き込まれてしまった。(終わり)風水師の日本悪霊退治
■건국전쟁「建国戦争」〇----(2037)2024年に公開され、110万を超える観客を動員した現代史ドキュメンタリー。現代韓国において負の側面が強調されがちな李承晩大統領を、右派的な視点から「建国の父」として再評価したドキュメンタリー映画だ。論拠も曖昧な右派的な極論が多く登場してはいたが、ブログ主自身、もし仮に自作農創出を目的とした農地改革や女性参政権の実現が、真に李政権の成果だったとするならば(米軍当局の方針とは無関係に)、それはそれで高く評価されてしかるべき立派な業績だろう、とは思った。△印象に残ったのは、漢字が多用されていた1960年当時の新聞久しぶりに韓国の現代史について学んだブログ主であった。(終わり)漢字を使っていた韓新聞
■당신이잠든사이「君が寝ている間」〇〇〇〇-(2036)2024年に公開された異色の家族ドラマ。ミステリー風に描かれた、ある一組の夫婦の純愛物語。映画の誘導により、妻の視点と一体化し、事故死した夫の裏切りを、一度は確信してしまうなど、ブログ主もすっかりだまされてしまった。△主演女優はチュ・ジャヒョンしかし、だまされて絶望した分、裏に隠された亡夫の真実が明らかになった時、彼の妻に対する悲しくも深い愛情に強く涙腺を刺激されてしまった。若干の「無理やり」感はぬぐえないものの、カタルシスのある、実にいい映画だった。(終わり)夫の深い愛に涙
■쫄병수첩「兵隊手帳」〇〇〇--(2035)1989年に公開された青春ドラマ。軍に入隊した1人の美大生が、3年間の軍生活を送り、無事、除隊するまでの哀歓の日々を描いた映画。△除隊の日、一旦は諦めた彼女も彼の元に戻り、ハッピーエンド例によってブログ主の趣向には合わない作品ではあったが、軍生活の一端について学べたことは収穫だった。なお、現代の韓国語では除隊のことを、一般に「전역/転役」(現役から予備役へ、の意味)と呼んでいる。(終わり)兵役生活で恋愛の危機
■충녀「虫女」〇〇---(2034)1972年に公開された古典的話題作。本妻宅と妾宅での二重生活を送る中年男が、本妻から給金までもらって暮らしていた妾の若い女性とともに破滅していく物語。2人が死に追い込まれていく背景に、本妻と本妻との間にもうけた子どもたちが絡んでいたことが暗示されながら映画は終わる。△本妻から給金をもらう妾の若い女ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、物語の展開には、けっこう引き込まれてしまった。(終わり)70年代の韓国映画から
■어디에나있는어디에도없는「どこにでもある、どこにもない」〇----(2033)公開年度不明。性暴力に対する告訴を支援する市民団体の内部(街中の籠城テント)で起きたセクハラ問題を告発する短編のフィクション映画。△性被害の告訴を相談した女性が、テント内でセクハラを受けてしまう・・この映画の製作意図がよくわからないが、何とも醜悪な内容の作品だった。ブログ主が見るに、社会運動の関係者たちに真摯な内省を促す目的で作られた作品というよりは、安易に市民団体に近づくな、という政治的メッセージを込めたプロパガンダ映画に思えた。(終わり)意図不明の短編映画
■돌핀「ドルフィン」〇〇〇〇-(2032)2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。「少女時代」のユリが主演した映画だ。舞台は、忠清南道ソチョン(舒川)郡。△ユリが演じた主人公は、小さな地域新聞社の記者1人親である母親の再婚、そして仲のいい弟の上京。強い一体感を感じながら生きてきた3人家族の暮らしを失った上、多くの思い出の詰まる住み慣れた家まで売却されることになり、1人暮らしになることに戸惑う30代の内向的な女性。△後ろ手で髪を結ぶユリそんな彼女が、ボーリングや1人の青年との出会いを通じて、自らの殻を破り、新しい人生に踏み出していく勇気と希望をつかむ物語。静かな展開ながら、30代女性の人生の岐路に寄り添う、なかなか見ごたえのある、いい映画だった。題名の「ドルフィン」とは、ガターを転がるボールが、何...「少女時代」ユリは、今
週末、福岡市で長男を除く家族4人で昼食を取った。場所は、JR吉塚駅近くのパピヨンプラザにある焼肉店。ここは、その日の家族4人の集合場所でもあった。その日、この春から福岡市暮らしを始めた末っ子が、吉塚駅から歩いて、この店にやってくることになっていた。早めに着いたブログ主が、店前方のベンチでタ〇コを吸っていると、駅方向から歩いてくる末っ子らしき小さな人影を発見。しかし、近づいてきたその人影をよく見ると、その女性が末っ子ではないことがわかり、がっかり。ところが、である。何と、その若い女性が、ブログ主の前を、韓国語を話しながら通り過ぎて行くではないか。わずか2、3秒の出来事だったが、彼女がけっこう大きな声で話していたので、はっきり聞き取れたのだ。スマホを手に(耳にはイヤホン)、歩きながら何やら楽し気に話していた。...通り過ぎた韓国人女性
■싱글인서울「シングルインソウル」〇〇〇--(2031)2023年に公開された恋愛映画。小さな出版社で編集局長を務める女性と、デビュー前後の男性作家(予備校講師)の恋愛をめぐる、味のある紆余曲折が描かれている。△ブログ主の観察によればチャジャン麺2杯、チャンポン2杯この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、1度だけ登場した。△主人公(左)はチャジャン麺女性の会社で、女性をキャップとする編集局員たちが出前の中華を食べるシーンだった。(終わり)自分らしい恋愛を問う
■이어지는땅「つながる土地」〇〇---(2030)2024年に公開された恋愛ドラマ。2年前、韓国で自ら別れを告げた元カレを追ってロンドンを訪れた韓国人女性が、元カレに復縁を拒絶される話。癒されることのない傷を心に抱えてミラノで1人生きる韓国人女性が、偶然、その地を訪れた韓国人男性と新しい恋に落ちる話。この2つの物語を軸に展開される静かな恋愛物語だ。ミラノに暮らす女性は、最初の物語に登場したロンドンに暮らす元カレの今カノの友人、という設定だった。△ミラノで始まった恋ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ引き込まれてしまった。(終わり)ロンドンとミラノの恋
■여름이었다「夏だった」-----(2029)2022年に公開された抽象的(哲学的?)な短編映画。2人の青年と1人の若い女性が「孤独」や「闇」、そして「死」について、独り言をつぶやくように語る。そして、すぐに(21分)終わる。何が言いたいのか、さっぱり理解できなかったが、ブログ主の趣向に全く合わない作品であることだけは、はっきりわかった。(終わり)21分の韓国映画
■죽음으로의초대「死への招待」〇----(2028)2024年に公開されたインディーズ系のホラー映画。3本の作品のオムニバス。3本ともブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、唯一、印象に残ったのが、1本目の作品の中でムダン(霊能者)の娘が書いた呪い書き。一見、護符(お札)のように見えるが、これは霊力により悪霊から家や人間を守るためのものではなく、自らが悪霊と化し、恨みを晴らすために霊力を込め、書いたものなので、護符と呼ぶにはふさわしくないようにも思える。いずれにせよ、現代韓国にも脈々と生きる護符文化の一端を再確認させられる思いがした。ちなみに、ここで護符と表現している韓国の霊的な書き物を、韓国語では「부적/符籍」と呼んでいる。(終わり)韓流ホラーと護符文化
■로기완「ロ・ギワン」〇〇〇〇-(2027)2024年に公開された癒し系の恋愛ドラマ。一部の実話に大幅な脚色を加え、創作された作品だ。北朝鮮を脱出し、中国の朝鮮族自治州を経てベルギーに入国した脱北青年が、主人公のロ・ギワン。彼は、ベルギーでの安定した人間らしい生活を夢み、難民資格を得るために必死に働き、生きていた。そんな彼が、ひょんなきっかけから、ベルギーですさんだ生活を送る1人の韓国系の女性と出会う。彼女は、青年とは違い、経済的にはめぐまれた家庭に育ったものの、母親の安楽死をきっかけに父親と深い確執が生じてしまい、父親の元を離れ、1人暮らしを始めた。その後、夜の街で犯罪集団と関わりを持つようになり、麻薬にも手を染めるなど、生きる意味を見失った状況にいた。そんな2人が恋に落ち、新しい人生をつかみ取ろうと、...脱北青年、ベルギーへ
■장인과사위「舅と婿」〇〇〇--(2026)2024年に公開された癒し系の社会派コメディ。△プサンのソンド(松島)海水浴場を訪れた主人公と義父実質、主夫として、メイク担当の撮影スタッフとして働く妻と1人娘の生活を支えている売れない俳優の中年男が、認知症の進む妻の父親に振り回されながら繰り広げる物語。△プサンのチャガルチ市場を歩く主人公たちさすがに、汚物関連のネタを心の底から笑い飛ばすことはできなかったものの、見終わるころには、ジンと心の温まるコメディ映画だった。(終わり)売れない役者が主夫
■그하룻밤「その一夜」〇〇〇--(2025)元警察官で薬草採り(약초꾼)の老人が、人里離れた寒村で凶行を重ねる3人の極悪脱獄者を、超人的な格闘術を使い制裁する物語。△主人公の老人は、超人的な格闘術の使い手残酷なシーンが多すぎる気がしないでもなかったが、なかなか見ごたえのあるアクション映画だった。(終わり)老人、怒りの鉄拳
△見た目も楽しい韓国式豆餅博多港で貿易関係の仕事をしている長女が、韓国の代理店からいただいた韓国の伝統的餅菓子。今回、ブログ主が長女からもらったおすそ分けも、この2つで最後。2つとも、韓国語で「콩떡(豆餅)」と呼ばれている伝統食品だ。△健康によさそうな韓国式豆餅見た目も楽しい、素朴な味の餅菓子だった。この場を借りて、長女のみならず、長女の会社、そして代理店の方々に感謝の意を表しておきたい。(終わり)目に楽しい韓国式豆餅
■소풍「遠足」〇〇---(2024)2024年に公開された社会派の家族ドラマ。子ども同士が結婚し、孫もいる、幼なじみの高齢女性2人が、故郷の南海郡(慶尚南道)の岸壁でいっしょに自死(「遠足」)することを選択するまでの物語。△高齢者を主人公にした癒し系の映画と思いきや・・最後の瞬間まで映し出されることはなかったが、何とも陰惨な結末で終わる映画だった。(終わり)韓映画と高齢者の心中
■3일의휴가「3日間の休暇」〇〇〇--(2023)2023年に公開されたファンタジー映画。慶尚北道金泉を舞台(実際の撮影場所は江原道チョンソン郡)に繰り広げられる、1人娘と今は亡き母親との魂の和解を描いたファンタジー。娘は、アメリカの名門大学に留学した後、同大学で教授職を得るなど成功したものの、確執を抱えたままだった母親の死に目には立ち会うこともできなかった。やがて、メンタルを病み、大学を休職した娘は故郷に戻り、母親の残した食堂を臨時的に再開させ、休養生活を送っていた。一方、母親は天国から3日間の休暇をもらい、娘の様子を見に来た。紆余曲折の末、娘は母親のゴーストの存在には一切、気が付かないまま、あくまで夢の中で母親との和解と真実の別れを経て、アメリカに戻る。△母親役を演じたキム・ヘスクこの映画では、母親を...釜山草梁出身の大女優
■몸값「体の値段」〇〇〇〇-(1847)2015年に制作された短編のブラックコメディ。買春目的でホテルの一室に女子高生を訪ね、代金を値切りに値切ったスケベ男が、結局、同じホテルの別室で自分の体の各臓器を闇の競売にかけられてしまう、と言う、ハチャメチャで悲惨な物語。△代金を値切ることに成功した男だったが、待っていたのは悲惨な最後女子高生は闇の臓器密売組織の一員だったのだ。△臓器を摘出するため手術台にくくり付けられた男スケベ男には悪いが、短いわりにパンチのきいた、見ごたえのある映画だった。(終わり)スケベ男を襲った悲劇
■흐르다「流れる」〇〇〇--(1846)2023年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。テグ(大邱)に暮らす30代の未婚女性が、ワーキングホリデーの制度を利用してカナダに旅立つまでの紆余曲折と彼女の心の軌跡を描いた映画。△4人部屋の宿所、仕事までセットで紹介するワーホリ斡旋旅行社母親の死、父親が経営していた小さな工場の閉鎖など、様々に困難な状況の中、何とか計画を実現させた彼女の前途に幸多からんことを祈りながら映画を見終えた。ちなみに、この映画に登場した慶尚道方言はブログ主の期待よりも、はるかにマイルドだった。(終わり)テグからカナダへ
■아임히어로더파이널「IMHEROTHEFINAL」〇〇〇--(1845)2023年に公開されたミュージック映画。抒情的な美声で演歌からバラードまで歌う、癒し系の超人気歌手、イム・ヨンウン(林英雄)の音楽世界を記録したドキュメンタリー作品。いくつかのコンサートの様子を軸に、歌やファンに対する彼自身の思いを一人語りで織り交ぜながら編集されている。임영웅-다시만날수있을까MVブログ主自身、この作品を見て、彼の美声に聞き惚れてしまった。(終わり)名前は漢字で林英雄
△タウムの映画情報サイトよりポータルサイト、タウムが提供する映画情報によれば、2023年の3月、韓国の月間観客動員成績のベスト5のうち、3作を日本のアニメ映画が占めた。1位「すずめの戸締り」、3位「スラムダンク」、4位「鬼滅の刃」の順だ。韓国で日本の漫画やテレビアニメが大人気なのは、昔からよく知られた事実ではあるが、今や韓国の映画界まで日本アニメが席巻する勢いだ。長年、韓国オタクを続けているブログ主も、韓国における昨今の日本アニメ人気には、ちょっと驚いている。(終わり)日本アニメが大人気
△チャンネルAの報道(2023年1月27日)よりキャプチャー2023年1月27日に各放送局がそろって報じたニュースなので、かれこれ3か月が過ぎようとしている話題である。ブログ主は、YTNを通じて最初にこのニュースに接した時、思わず苦笑したことを覚えている。事実は映画よりも奇なり、と言ったところか。本物のセレブかどうかは知らないが、見るからにセレブ志向の強そうな大統領夫人が主催する官邸昼食会で、よりによって安価な庶民派料理の代表格とも言えるチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)を提供するとは。口元(唇も)が汚れたり、ソースが飛んだりもするだろうに・・。率直に言って、反感や違和感など負の感情を抱いたニュースだったので、特に当ブログで取り上げることはしなかった。しかし、この間、忘れ去ることもできず、折に触れては思...チャジャン麺の政治利用
■외인구단「独立球団」〇〇---(1844)1986年に公開され、大ヒットを記録した異色の野球映画。●정수라-난너에게(공포의외인구단OST)(1986)チョン・スラが歌ったこの映画の主題曲「난너에게/僕は君に」も同時にヒットしたことは、ブログ主自身、よく知っている。無人島に渡りまるで特殊部隊のような猛特訓を積んだ「独立球団」のワケあり選手たちが、発足間もないプロ野球リーグで無敗の快進撃を続ける。そして、最後に解散し、他球団に散ったメンバーたちがお互いに切磋琢磨しながら、韓国プロ野球全体を盛り上げていく。というのが映画の内容。ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ引き込まれた。ちなみに、この映画の題名である「외인구단(外人球団)」。韓国語の漢字語である「외인(外人)」には、「...韓国語で「外人」の意味
△末っ子の韓国語教科書(古本)受講希望者が多すぎて3年連続取れなかった韓国語の講義を、4年目にして初めて取れることになったブログ主の末っ子。佐賀市にある総合大学で芸術関係の学問を専攻している末っ子も、今年で早や4年生。何とか、大学在学中に母親の母国語を学ぶ機会が得られたことに、ブログ主も父親として喜んでいる。△末っ子は生協や古本屋ではなく、ネットのフリマで教科書を購入末っ子がSNSで送ってくれた2枚の写真は、彼女がネットのフリマで購入した韓国語の初級学習書。古本ではあるが、講義で指定された、れっきとした教材だ。なんでも、フリマでは新品の約半値で売りに出されていたとのこと(それでも1500円前後)。何ともちゃっかりした末っ子である。考えて見れば、母親の実家を拠点にプサン滞在期間も総計でゆうに1年は超えている...フリマで韓国語教材
■가려진섬「遮られた島」〇〇〇〇-(1843)2023年に公開されたファンタジックスリラー。生前苦しんだ人間たちの魂がゴーストとなり幸福を目指して暮らす、南海沖(対馬海峡沿岸)の孤島。年中、霧に覆われたその島を支配しているのは、ゴーストの村長と彼に協力する人間のムダン(女性霊能者)。この映画では、南海に面した小さな漁村で住み込みの仕事を紹介され、漁港を訪れた青年が、1人の島民に導かれその島に渡り遭遇する、世にも奇妙な物語が描かれている。荒唐無稽な内容ではあったが、物語の展開には、けっこう引き込まれた。ところで、例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場してくれた。△職業紹介所の所長がチャジャン麺を食べている主人公の青年が、漁村の小さな職業紹介所を訪れる直前のシーン...ゴーストたちの島
■소울메이트「ソウルメイト」〇〇〇--(1842)2023年に公開された青春ドラマ。2人の女性の濃厚で数奇な友情の軌跡をミステリータッチで描いた映画。原作は中国映画(小説、ドラマ)の「ソウルメイト」。ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、さりげなく登場してくれた。△チャジャン麺を食べながら客に対応する安宿の主人主人公の2人がいっしょに旅行したプサンで、結局は泊まらなかった安宿の主人が手にしていたのが、チャジャン麺だった。たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。韓国映画の中にチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、まだまだ続いていく。(終わり)中映画のリメイク作品
■당신이잠든사이에「あなたが寝ている間に」〇〇---(1841)2008年に公開されたラブコメディ。おバカで並外れて酒癖の悪い33歳の女性が繰り広げるドタバタ恋愛劇。ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、幸いなことに(?)、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。△仲のいい友人2人に挟まれてチャジャン麺を食べる主人公主人公が仲のいい友人2人(1人はこれまで10年間、主人公だけを思い続けてきた一途な男性)といっしょに、出前のチャジャン麺を食べるシーンだった。△チャジャン麺をすすり上げる主人公この3人の食事では、わざわざ前方左斜め下から主人公の口元を写したシーンが、実に印象的だった。これまで、韓国映画に登場する数多くのチャジャン麺関連シーンを観察して...斜め下からチャジャン麺
■솔라플라워「ソラフラワー」〇〇〇〇〇(1840)2023年に公開されたインディーズ系の悲恋ドラマ。ナイトクラブ(地下)の上階にラブホテルが入ったビルの屋上には、天井の低い管理小屋がある。ボスの命令で他人の罪を背負い4年の刑期を務めた青年が、出所後、その小屋の一部屋とラブホテルの仕事をあてがわれる。ラブホテルでの仕事をもらってすぐ、青年は、継母の再婚により家に住めなくなってしまった家出少女(女子高生)と出会い、孤独な2人の間に精神的な交流が始まる。やがて2人の間には恋心が芽生え、ともに生きていく未来を夢見るようになる。しかし、結局、残酷な運命が、2人の美しい夢を打ち砕く。瀕死の青年は、少女と約束した地下鉄駅に何とかたどり着きはしたが、座り込んだ場所で静かに息を引きとったのだった。ブログ主好みの、胸が締め付...黒い袋からチャジャン麺
■헬로우마이러브「ハロー・マイラブ」〇〇〇--(1839)2009年に公開された異色のラブロマンス。主人公の女性が高校時代から10年間、恋人と思って付き合ってきた彼氏には、誰にも言えない秘密の悩みがあった。彼氏は男性しか愛せないゲイだったのだ。この映画は、主人公女性と彼氏、そして彼氏と愛し合っている青年の3人の間で繰り広げられる人間模様を描いている。△母親の気持ちを尊重し、クッに参加した彼氏印象に残ったのは、保守的な彼氏の母親が、息子の「病気」を治すため、ムダン(霊能者)に悪霊払いの儀式(いわゆるクッ/굿)まで行わせたシーン。3人の関係に明確な未来が見えないまま映画は終わってしまう。見る者の心に、非常に切ない余韻を残して終わる映画だった。(終わり)彼女の彼氏はゲイだった
■대외비「部外秘」〇〇〇〇〇(1838)2023年に公開された社会派の犯罪サスペンス。1990年代の釜山、海雲台を舞台に、新旧の政界権力者2人による、殺人も厭わない熾烈な権力闘争を、大型再開発プロジェクト(部外秘)を絡(から)めながら描いた作品。プサン好きのブログ主には、プサン方言も含め、非常に楽しめた映画だった。△プサン最大の暴力組織の親分例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。△ひっくり返されたテーブルにはチャジャン麺がのっていた検察や新聞社まで巻き込んだ熾烈な暗闘を繰り広げた末、最終的には手を握る新旧の権力者2人に、うまいように利用され、最後に命まで奪われることになるヤクザの親分が、事務所でのどかにチャジャン麺を食べるシーンだった。△...ヘウンデ再開発の闇
△地下駐車場に車を入れる親分の前に中華の配達夫が碁を愛するヤクザの親分と天才棋士。親子ほど年の離れた2人の男の、命を懸けた魂の交流を描いた韓国映画「ストーン」(鑑賞番号1836)。△親分の車をつける中華の配達夫実はこの映画の中にも、ブログ主がこだわり続けているチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)と微妙に関連のあるシーンが1度だけ、登場した。△親分とすれ違った後、背後から親分を刃物で襲う刺客親分を地下駐車場で襲った刺客が、親分に近づくために中華の配達夫に扮装していたのだ。△親分の反撃に会い、コテンパンにのされる刺客の男この時は、親分暗殺の企ては失敗し、刺客の男は親分から気を失うまで殴られ続けた。さすがに刺客の出前箱の中にチャジャン麺が入っていたとは考えにくいが、通常なら、中華の出前箱の中には十中八九、チャジ...中華の配達夫が失神
■죽어도해피엔딩「死んでもハッピーエンド」〇----(1837)2007年に公開されたナンセンスなブラックコメディ。有名女優の大邸宅を舞台に、クリスマスイブの日に女優を訪ねプロポーズした4人のワケあり男たちが、邸宅内で次々に不運な事故死を遂げていく。女優とマネージャーはその事故死を隠そうと必死のドタバタ劇を繰り広げ、結果的にドロボウや死者の部下(ヤクザ)らの力も借りる形で、最後には都合よく全てを隠しきって映画は終わる。△危機を乗り越え、最後に結ばれる女優とマネージャーとにかくハチャメチャでナンセンスなブラックコメディだった。ブログ主の趣向には全く合わない映画ではあったが、その突き抜けたバカバカしさ加減に、韓国映画の幅の広さ、奥の深さを見せつけられる思いがした。(終わり)韓流ブラックコメディ
■수톤「ストーン」〇〇〇〇-(1836)2014年に公開されたヒューマンなドラマ映画。恵まれない境遇の中、天才的な囲碁の腕前を賭け囲碁の世界で腐らせようとしていた青年が、囲碁を心から愛するヤクザの親分と出会う。親分は、青年が天賦の才能を陽の当たる世界で発揮できるよう、自暴自棄に陥っていた青年を何とか立ち直らせようとする。そしてついには、青年のために自らの命まで失ってしまうことになる。△親分に囲碁を教える青年残された青年は、いくつもの壁が立ちはだかる厳しい囲碁の世界に人生を賭ける決心をし、努力を重ねる。そして、青年がアマチュアのまま世界的な棋士の仲間入りをしたところで映画は終わる。組織から引退し、田舎で碁会所を開く夢を実現できなかった親分が、何とも不憫な映画だった。なお、ブログ主はこの映画を見て、初めて韓国...韓国で知る日本の囲碁
■판타스틱자살소동「ファンタスティック自殺騒動」〇〇---(1835)2007年に公開されたインディーズ系のオムニバス映画。大事な試験が受けられずに絶望した女子高生。仕事に行き詰った警察官。愛するパートナーを失ったゲイの老人。△大切なパートナーを失い悲嘆にくれるゲイの老人自殺を企てた3人が、それぞれに奇想天外な経過を経て再び生きる意欲を取り戻していく物語。ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。(終わり)韓国映画とゲイの老人
■카운트「カウント」〇〇〇〇-(1834)2023年に公開されたヒューマンなスポーツ映画。実在の人物をモデルに創作された作品。主人公は1988年のソウルオリンピック、ボクシング競技で金メダルを獲得しながらも、不公正判定疑惑で自国世論からも「韓国の恥」と叩かれ、失意のうちにボクシング界を去った青年。青年は、不公正な判定が敗者だけではなく勝者の人生にも深い傷を負わせることを身に染みて知ることになった。△主人公は慶尚道方言を話していた(日本語訳は北九州弁に)それでもボクシングを愛してやまない青年は、母校の高校(映画では慶尚南道鎮海)のボクシング部の指導者としてボクシング界に復帰する。そして、献身的に部員たちを鍛えるとともに、信用が地に落ちた韓国ボクシング界の立て直しにも邁進し、自身とボクシングの名誉を回復してい...ライバルはラーメン
■떨「クサ」〇〇---(1833)2022年に公開されたインディーズ系の犯罪ドラマ。江原道の山奥で人知れず最高の大麻を製造している初老の男の元を、大麻を求めて2人の男女が訪れる。1人は、持病のてんかん性発作に苦しむ「用役カンペ」(暴力を含む特殊労務を提供する民間の強制執行要員)の男。もう1人は、ネオン街での大成功を夢見る野心家のホステス。2人の男女はやがて意気投合していく。そして、元刑事の男らを引き込み、新しい組織を立ち上げ、大麻の販売に手を染めて行くのだが、結局は最後に破滅が待っていた。例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国語のリスニング学習と社会勉強を兼ね、最後まで鑑賞させてもらった。ちなみに映画題名の「떨」とは、韓国語で大麻(대마)の隠語。ただ、なぜか映画の中では、主に「풀(草)」と...韓国語で大麻の隠語
■홈리스「ホームレス」〇〇〇〇-(1832)2022年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。乳飲み子を連れた20代の若い夫婦が、新居の保証金を詐欺で失い、住む場所も財産も失ってしまう。彼らには頼れる身内もいない。しばらくは、健康センターで寝泊まりしていた3人家族が、ひょんな偶然から、孤独死した老婆の住宅に孫家族と偽り棲みつくことになった。老婆の親族はかなり昔にアメリカに移民したまま、連絡も途絶え、地域社会との接点もほぼない状態だった。とは言え・・。はたして家族は、今後、どうなっていくのだろうか?明確な結末もなく、映画は終わる。見る者も、罪悪感に苛(さいな)まれつつ、いつしか若い夫婦を応援するような心情にさせられてしまう。まるで、共犯者になった気分である。この映画で強く印象に残ったのは、孤独死した老婆の...庭に埋められた死体