岩井圭也の山岳小説、「完全なる白銀」を読んだ。中々、面白かった。まず、主要登場人物が3人の女性ということだ。アラスカの温暖化により、いずれ、海の下になって、なくなってしまう島に住む2人の現地人女性と日本人女性が主要登場人物だ。温暖化を世界に訴えるため、まず有名人にならなければならない。そのために、女性で初めて、冬のデナリ(アラスカ最高峰)登山を目指す女性リタ、彼女をサポートするシーラ。それから、写真家として自立を目指す日本人女性,緑里。困難な登山シーンなど、はらはらどきどきものだった。ただ、最後のエピローグは、やや、長すぎた感があった。完全なる白銀(岩井圭也)