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田舎住まい https://blog.goo.ne.jp/onime_001

吸血鬼テーマーの怪奇伝奇小説を書いています。田舎ではスローライフをたのしんでいます。

ソニー・ロリンズは三度カムバックしたといわれています。 アンソニー・ホプキンス主演の「世界最速のインディアン」の二人をめざしています。 ということはだいぶ歳もくたびれていますが、精神には衰えはありません。 なにせ吸血鬼作家ですから。 よろしくご愛読のほど。ズズイットおねがいします

オニメ
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2007/08/13

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  • あなたの地方でも「村八分」はまだありますか。麻屋与志夫

    1月30日月曜日三時起床。室温3℃古民家というのはいちおう50年以上たった家らしい。そうなれば、わが家はまいど書くが立派な古民家だ。一世紀以上たっている。ケヤキの一枚板で黒光りしている床は、冬季の乾燥期には隙間が空いて夜トイレに行くときにミシミシ音がする。隅のほうが裂けて床下がみえる箇所がある。もちろん土間から風が吹き上げてくる。先日の強風のおりには――。敷居の溝がすりへっているので、雨戸が外れカミサンガおおさわぎをしていた。雨戸はもちろん古びて焼いたスルメのように反り返っている。戸袋におさめるのに苦労する。苦労するといってもこれもまいどカミさん任せだ。さいきん、時代劇のファンになったカミさんが「わが家は武家屋敷なのね」と納得した。いまだに、男子厨房に入るべからず。などといっている時代遅れのアナクロ亭主だ...あなたの地方でも「村八分」はまだありますか。麻屋与志夫

  • 息つく暇もなく走り続てきた。麻屋与志夫

    1月29日日曜日晴ゆっくりと部屋が白みだした。本棚が新しく感じる。本の並べ方も目新しい。かみさんが本棚のほこりをはらってくれたのだ。こうした本の陰干し曝書(ばくしょ)は本を大切に保存するためには一年に一回くらいしなければいけないのだ。二番目の娘が嫁に行く前年に建て増しした部屋だから27年ぶりだ。そのとき本棚を新調し嬉々として各部屋に散ばっていた本をならべた。そのまましておいた。何万冊あるのかわからない。このほかまだ二階の教室。二階の書斎。一階の教室。黒板の裏の書斎。どのくらい本があるのだろうか。黒板の裏の本棚の最下段は床に触れている。おそらく本は朽ちているだろう。湿気の多い部屋だ。あまりに忙しすぎた。本業の「大麻真縄商」「レストラン」のオナー。進学教室「アサヤ塾」。二刀流どころではない。その間、同人誌「現...息つく暇もなく走り続てきた。麻屋与志夫

  • 室温0℃ 寒さ極まる古民家の夜 麻屋与志夫

    1月26日木曜日室温0℃寒さもついに極まった感じ。室内で吐く息が白い。いくら築100有余年の古民家のスキマだらけの家にしても、こうした寒さはめったにあるものではない。夜半、エアコンをつけようか、と妻に問う。「わたしも、ルナも湯たんぽいれたからポッカポカ」そういえぱ、熱すぎるとかわいそうだから、ルナのほうは半分だけお湯いれたと気配りしていた。この寒空。野良猫はどこでどうして寝ているのだろう。心が痛む。まだ、3時だったが、えい、ままよと気合をかけて起きてしまった。牛乳でパンがゆ。ヒジキ少々。はやすぎる。朝食をすませて掘りごたつ。かくしてお座敷のかからない忘れられた作家の一日がはじまる。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成...室温0℃寒さ極まる古民家の夜麻屋与志夫

  • 鹿沼は雪が降りました。 麻屋与志夫

    1月25日水曜日雪室温2℃小説を書いていた掘りごたつからでて、書斎兼寝室に入ったところ、あまりの寒さに驚いた。温度計の赤い柱も縮こまっていた。室温2℃。もしかすると、とカーテンを開けたところ雪で庭が真白。2階の書斎にかけあがった。「恋空」の観覧車のある千手山公園の樹木が樹氷となって今照りだした太陽の光をあびて輝いていた。わが街には何もない。観光資源として人を呼べるほどのものはない。それがいいのだ。素朴で平凡な田舎町の風情がいい。朴訥で話しかけても返事のもどってこないところがいい。引っ越し魔の半村良が老いてから住みついた街だ。老後、一人静かに孤独を楽しみながら住むのにふさわしい街にわたしは住んでいると満足している。鹿沼は雪が降りました。麻屋与志夫

  • 鹿沼は雪が降りました。 麻屋与志夫

    1月25日水曜日雪室温2℃小説を書いていた掘りごたつからでて、書斎兼寝室に入ったところ、あまりの寒さに驚いた。温度計の赤い柱も縮こまっていた。室温2℃。もしかすると、とカーテンを開けたところ雪で庭が真白。2階の書斎にかけあがった。「恋空」の観覧車のある千手山公園の樹木が樹氷となって今照りだした太陽の光をあびて輝いていた。わが街には何もない。観光資源として人を呼べるほどのものはない。それがいいのだ。素朴で平凡な田舎町の風情がいい。朴訥で話しかけても返事のもどってこないところがいい。引っ越し魔の半村良が老いてから住みついた街だ。老後、一人静かに孤独を楽しみながら住むのにふさわしい街にわたしは住んでいると満足している。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未...鹿沼は雪が降りました。麻屋与志夫

  • ルナちゃんの豪快なイビキを聞いた朝。 あ屋与志夫

    1月25日水曜日寒い室温3℃早朝寒さで目が覚めた。いつもの朝より2℃ほど寒い。いよいよ寒さも極まった。まあ、これ以上寒くなるということはないだろう。ミイマの寝床ではルナが豪快なイビキをかいていた。アメショウの雌猫にあるまじきイビキ。かわいい。あまり寒いので、ダッコしてこれら暖房をするキッチにつれていこうとしたが、やめた。不干渉。気まま生活をさせているルナだ。自然と起きてくるまで待つとにした。昨日の訪問者。91名。なんの変哲もないGGのブログを読んでくださる方がいる。ありがたいことだ。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれ...ルナちゃんの豪快なイビキを聞いた朝。あ屋与志夫

  • 見えていないものが、見えてくる。 麻屋与志夫

    1月23日月曜日晴室温5℃見えていないものが、見えてくる。見えていないわけではない。こちらが気がつかなかっただけ。1月11日のブログに書いた「禁猟区」の掲示板がそうだ。千手観音堂の周囲に幾つも発見した。何十年もまえからそこに立っていたのにまったくきがつかなかった。意識がそこにむかわなかったのだろう。みなさんは、そうした経験がありますか。東京で学生時代を過ごしていた頃、隣り合わせに美人がすわってくれた。その日は、美人がなんにんも目について、幸せな気分になったものだ。お婆さんに朝会う。一日中老婆に会う。これれは意識がそこに在るものに集まるためなのだろう。としたら、ほがらかな明るい性格の人とだけつき合い。明るい話題にだけ耳を傾けて生活していればいいのだが。小説家の場合、職業意識が働きいままでいろいろなひとと出会...見えていないものが、見えてくる。麻屋与志夫

  • 小説を書くのは格闘技。 麻屋与志夫

    1月22日日曜日晴室温5℃小説を書くのは格闘技。たったひとりで、自分と戦っているようなものだ。格闘技である証拠として筋肉のツカレがあらわれる。剱山で上半身を叩かれているような痛みにおそわれる。若い時には、万年筆で手書きだった。これに左肩の痛みがさらにくわわった。いまは、パソコンなので、その痛みを感じなくて済む。ありがたいことだ。間違った箇所をなんども直して原稿用紙がすりきれた。上にほかの新しい用紙を張り付けたり、なみたいていの苦労ではなった。訂正も挿入もいともたやすくできる。ありがたい。毎日、むかしの執筆時の苦労を思い浮かべながらこうして駄文をつらねている。もうひとつ、小説に関することを書くと、文学書を読む人が極端に少なくなっている。わたしの住む街など地政学的リスクを考慮にいれても、ともかく本を読まない。...小説を書くのは格闘技。麻屋与志夫

  • 超短編 15 神の矢 麻屋与志夫

    1月21日土曜日超短編15神の矢「今日子、どうしたらいい。わたし殺されるかもしれない」ひさしぶりであった未来が泣きだした。高校からの親友だ。未来の勤めている不動産会社の近くの飲食店で、今日子は働いている。「すれちがって、見つめられるだけでは、接近禁止令はだせないっていうのよ」「その男、まちがいなくオカシイの」「マスクしてフードかぶってるから顔の表情は見えない。目を見るだけ。だからこそ、あいつのいやらしい目から、考えていることがわかるの。怖いわ。わたし殺されるかもしれない」未来はため息をついた。親友には気取られないように小さな吐息をもらした。高校ではマドンナ。彼氏がいないのが不思議なくらい。街を歩いていてもタレント事務所のスカウトに声をかけられるほど目立つ美貌。美人は被害妄想に罹りやいというから……。その翌...超短編15神の矢麻屋与志夫

  • 洪水で家が流される夢をみた。 麻屋与志夫

    1月19日木曜日夢見るGG夢占いまた洪水の夢をみた。洪水の夢はよくみる。高いところから見下ろしていると川が増水して、川遊びをしていたひとたちが流されてしまう。助けようがない。ただ茫然と濁流を見下ろしている。でも、こんどの夢はわたしの家が被害をこうむった。着の身着のままで、高台の妻の遠縁の家の納屋に避難させてもらった。なにも身の回りにない。心細かった。妻が断捨離を実施したいらしく、そのことを毎日話しているからかな。一世紀ちかく住み慣れた家。家具、書籍。そのたの什器がなくなる事をかんがえると、わたしに死ねと言われているようで寂しい。寂しいなんてものではない。寂寥感にからだがふるえてくる。長生きするのはつらいものだ。悲しいことがおおすぎる。もともと恐水のきらいはある。せせらぎは好きだ。小川ではよく魚取りをした。...洪水で家が流される夢をみた。麻屋与志夫

  • 超短編 14タイムリープ 麻屋与志夫

    14タイムリープ男は弁天池の鯉や亀を眺めていた。亀は百年生きるというのはほんとうなのかな。ぼくが、初市の露店商から買った亀、10円だった。「無駄遣いしゃがって」父の怒声が耳元にひびくる。あの亀はまだ生きているかな。家に着くと誰もいない。国産の材木が輸入材におされて売れなくなった。妙にだだっ広い屋敷に人の気配がない。家業である材木問屋は成り立たなくなった。みなれた景色ではない。どうやら、帰る……戻る時代を間違えたらしい。超短編14タイムリープ麻屋与志夫

  • 超短編 13 タイムトラベル

    超短編13タイムトラベル男は朝の散歩から家にもどった。門口で見知らぬ老女が迎えてくれた。「あなた、どこまで散歩に行っていたの?」麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれてありがとうございます。お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。皆さんの応援でがんばっています。超短編13タイムトラベル

  • 欲望が枯れるとオカルトを信じていた12歳にもどった。麻屋与志夫

    1月13日金曜日昨日は千手山公園。千手院観音堂までの石段を登ることができた。うれしかった。いまはここは公園となっている。お子様用の公園となってる。天辺に「恋空」で全国的に有名となった観覧車がある。12歳の少年だった頃には駆け上ることの出来た石段。なんども、上を見あげては登ることをあきらめていた石段。毎日散歩して脚を鍛えた。30分ほど歩けるようになったので思い切って挑戦した。上まで登り切り仁王様と対面した時はほんとうにうれしかった。仁王門や観音堂のことをこのところ超短編でとりあげていただけに感涙した。あと何年生きられるかわからない。一日一日が貴重に思える。若い時には見えなかったものが、みえるようになった。ややオカルトじみた気配を周囲にかんじる。魔法や怪物、吸血鬼、人狼、地縛霊などが意識の靄の中に漂っているの...欲望が枯れるとオカルトを信じていた12歳にもどった。麻屋与志夫

  • 超短編 12 幻肢痛

    超短編12幻肢痛「ぼくと結婚してください」女は男の顔をじっと見つめた。男の手には高価そうなエンゲージリングがきらめいていた。あの人、タレントだった。公務員だなんてウソついていた。でも、わたしも彼に言ってないことがある。幻痛が左指にはしった。ありもしない手に痛みが走る。テレビではウイデングマーチが流れている。「こんどの彼も。裏切ったら殺してやる」幻痛は激しくなるばかりだ。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれてありがとうございます。お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。皆さんの応援でがんばっています。超短編12幻肢痛

  • 超短編 ぼく12歳なんだ 麻屋与志夫

    11超短編12歳「キングのスタンドバイミーのメインキャストは12歳なんだ」彼女はうれしそうな顔でささきをうながした。「マキャモンの少年時代の主人公も12歳なんだよ」彼女は笑顔できいている。「男の子の12歳は、女の子の生理がはじまる前みたいな歳なんだ」彼女はうなずく。「だからぼくはもうすぐ男になる」彼女は、そうそうと顔であいづちをうつ。「そうしたら結婚してください」彼女は黙ってしまう。「おねがい、結婚して」沈黙。彼女は目の前の紙切れに目をおとした。102-12-12男の記憶からは0が一つぬけおちている。クリニックの女医さんは患者の男を慈愛に満ちた顔でみている。「あなたが、大正生まれだということに気がつけばいいのにね」超短編ぼく12歳なんだ麻屋与志夫

  • Sanctuary禁猟区 麻屋与志夫

    1月11日水曜日晴外気温10℃Sanctuary禁猟区いつもの散歩道。御殿山病院の脇の道を坂田山団地に向って歩きはじめる。セブンイレブンのある十字路で左折。右側に「西城」昔、(鹿沼城)の家老をしていたという由緒ある家系でこの屋号かある。――を右手にみて切通の坂をおりようとして、ふと左手を見た。まだ残っていた。赤い「禁猟区」という標識。この標識がいつごろ立てられたのかしらない。わたしの家の近所。鹿沼ハリストス正教会の前にも同じ標識が立っていたのだが今はない。この禁猟区を英語ではsanctuary。この単語をわたしはフォークナーの小説でおぼえた。内容のあまりの凄まじさにおどろいた記憶がある。ポパイという変質者がトウモロコシの穂軸で乱暴する話だ。そんなことを思いだしながら坂をくだる。この歩道は道端にベンチがある...Sanctuary禁猟区麻屋与志夫

  • 今夜は鎮守様の「春渡祭」。オタリヤと読む。

    1月10日火曜日晴室温5℃今日は鎮守様の「春渡祭」。オタリヤと読む。大きな半球形の金網のなかでふるいお札や、達磨を燃やしてくれる。数年前、ひさしぶりでその火、一年間無病息災ですごせるという、にあたりにいった。ところが、寺院のものは持ち込まないでください。と標識がでていた。お寺さんのものまで、投げ込まれると膨大な量になってしまうのだろう。その趣旨は、言わんとしていることはよくわかる。神社と寺院という区別がわかりかねない。衆生にとってはお寺さんも鎮守様もかわらない。信仰対象である。鹿沼のお寺では柵をめぐらし境内に立ち入らないで下さい、という標識がでているところがおおい。なぜだろう、とおもい、たまたまお寺さんの子が塾生でいたので聞いてみた。「浮浪者が入ってきて、墓地を汚したり、焚火などするので危険だ」とのことだ...今夜は鎮守様の「春渡祭」。オタリヤと読む。

  • あなたの土地では「おべっか」という習慣がありますか。 麻屋与志夫

    1月8日日曜日晴。寒い。室温5℃あなたの土地では「おべっか」という習慣がありますか。これも母から聞いた言葉だ。母は栃木生まれだ。正月の三が日は妻の労をいたわるため、男性が厨房に入って賄いをする。男子厨房に入るべからず。といった時代の風習だ。正月料理をつくるので年末に獅子奮迅の活躍をした。女房殿を、いやこの来し方。一年間毎日台所で炊事をしてきた妻への。感謝のしるしだ。もうひとつ、食に関しての思い出がある。母が幼少のころ、はじめて牛鍋を食べることになった。四つ足で不浄のものを食べるというので庭に粗莚を敷いた。その上に茣蓙を重ねて敷いて庭でコンロを囲みおそるおそる食べたというのだ。そのころは、トマトを赤茄子と呼んでいた。わたしが長生きしている。母から聞いた明治中頃までの栃木地方の話が。いまでも目の当たりにみるよ...あなたの土地では「おべっか」という習慣がありますか。麻屋与志夫

  • 「七草なずな 唐土の鳥が……」 麻屋与志夫

    1月8日日曜日「七草なずな唐土の鳥が日本の国に渡らぬ先にストトントン」正月の七日には野菜をいれたお粥を食べる習慣がある。これは全国にある食文化のようだ。わが家では母がこの歌を歌いながら朝早くから炊事をしていたのを思いだす。正月のあいだに飽食となった。あるいは飲みすぎた胃にはやさしいお粥を食べることは理にかなっている。どうしてお粥を食するのかは正確には寡聞にしてしらない。唐土の鳥とはおもしろい。むかしから、悪いものは中国大陸のほうからやってくと信じられていたのだろう。中国のかたには申し訳ないが、ふとコロナのことを考えてしまった。この鳥は、異界からきた妖鳥、鬼車鳥だともいわれています。興味のある方はぜひ検索してください。母のまな板で春の七草を刻む音も、いつもより気合が入って高くお勝手から響いてきました。春の七...「七草なずな唐土の鳥が……」麻屋与志夫

  • 新人賞作家のサイン会 麻屋与志夫

    10新宿紀伊国屋書店で新人賞作家古賀志郎のサイン会がひらかれていた。若いキレイナ女性が彼の前に立った。サインがすんで彼は女性をみあげた。「あっ、橘川麻里奈さん」なつかしそうに声をかけた。「おめでとうございます。おばあちゃんも、よろこぶでしょうね」著書を渡そうとしていた彼の手が一瞬静止した。新人賞作家のサイン会麻屋与志夫

  • どえらい初夢をみた。 麻屋与志夫

    1月4日水曜日晴寒いえらい夢をみたものだ。金剛力士像が動き出した。「なにをもたもたしている」とわたしを叱咤しながらせらせまってくる。わたしは金縛りにあって身動きができない。独鈷杵をふりあげて迫ってくる。わたしは夢の中でうめいている。このまま死ぬわけにはいかない。死ぬわけにはいかない。うめいた。大声でうめいているじぶんがわかる。どうして……。そこで夢のなかで……そこが夢のおもしろいところだ。この夢の解釈をしいる。千手観音堂の仁王さんのことを書いたからだ。妻に起こされた。わたしへの仁王さんには害意はなかった。むしろ立派な作品を書けと叱咤、励ましてくれていたようだ。「隣近所まできこえるような悲鳴だったわよ」どえらい初夢をみた。麻屋与志夫

  • 幻想する散歩 麻屋与志夫

    1月3日火曜日室温4℃三が日のせいなのだろう。街が静かだ。予定通り、母校の小学校まで散歩に出た。暗渠の上の歩道を歩いている人はいない。聖母幼稚園も休み。元気な園児たちのさざめきもきこえない。車も一台も走ってこなかった。暗渠の上のコンクリートの歩道には30メートルおきに鉄の格子がはめ込まれている。流れの音がする。えつ、こんなに勢いよく水が流れているのだとおどろいた。ほのかに生臭い水のにおいがしてきた。車の騒音も、園児のざわめきもきこえない。まるでよその世界にいるようだ。わたしだけしか、存在していないような幻想にとらわれる。ばしゃっと足元で水がはねた。一瞬。鉄格子の下に魚影をみた。たしかにウロコらしきものが弁天池のほうに流れをくだっていった。銀鱗まではっきりみた。そのウロコが生臭いにおいをたてていた。ふりかえ...幻想する散歩麻屋与志夫

  • 北小学校の石塀が改修で、その面影が消える。麻屋与志夫

    1月2日月曜日娘夫妻に宇都宮の道の駅「ロマンチック村」連れて行ってもらった。自宅をでてから20分程で着いた。わが家から、新鹿沼の駅に徒歩でいく時間だ。こういう経験をすると運転免許を取らなかったことが悔やまれる。家業に明け暮れ、両親の病気の世話をして、子どもを三人育てた。その余裕はなかった。妻も華奢なからだでよくがんばってくれた。ものごとは、ambivalence。車に乗らなかったから足腰がしっかりしているのかもしれない。午前中の散歩は毎日している。なんとか一時間は歩きたいものと精進している。一番お気に入りの道は、母校である北小学校までの道だ。昔は川だった。いまは暗渠となっている。コンクリートの歩道となっていて、その上を思い出をかみしめながら歩いている。塀をを改修するという看板が出ていた。犬くぐりの鉄柵を戦...北小学校の石塀が改修で、その面影が消える。麻屋与志夫

  • 令和五年元旦の散歩道 麻屋与志夫

    令和5年一月元旦おめでとうございます。快晴。散歩に出た。霜柱の続く畦道はのこっていた。両側は住宅街になっている。畦道がむかしのままのこっていたのがうれしかった。実は、いつも散歩の折、住宅の立ち並ぶあたりを覗いていた。たしか、このあたりに千手観音堂の参道に通じる畦道があったはずだ。春にはレンゲ畑。秋には稲の穂が波打つ田圃。田畑の連なる思い出の場所だ。ところが住宅街となってしまった。むかしの面影はのこっていない。そうあきらめていただけに、うれしかった。水音がする。小川もながれていた。ささやかな流れだ。宝蔵寺の大谷石の塀が聳えている。幼いわたしたちには、城壁のようにみえた。三メートルほどの高さださだ。苔むし、色あせている。十二歳のわたしたちが、このあたりを走り回っている。年老いて、散歩しているとむかしの思い出の...令和五年元旦の散歩道麻屋与志夫

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