相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">「死なないようにすること」は誰にもできない(No one can "prevent death")</span>
世間を見渡してみると死ぬということはごくありふれたことです。 近所のおじさんも亡くなった、おばさんも亡くなった、祖父も祖母、父や母も亡くなった。 そろそろ自分の番かなという感覚は必要だと考えます。 死ぬということはどういうことかについて学んでみるのも大事なことです。 人間は知ることで安心をします。 知らないと不安になります。 知ることで対策を考えることができます。 知らな…
<span style="font-size:large;">深める(deepen)</span>
人が行き詰まるのはいつも同じことを同じやり方でしているからです。 人と同じことをするのは何も考える必要がない分、楽ではありますが必ず行き詰まります。 行き詰まらないためには広げるのではなく深めることです。 深めると自然に広がるようになります。 良い物と深く接し、良い人と深く交わる。 心すべき生き方であると考えます。 英訳(English translation) People get stuck beca…
人は表面だけを見て人を判断してしまいます。 周りの自分への対応が変わると自分が偉くなったような気がします。 それ相応に扱ってくれと言い出したりもします。 そうなると驕りが出てきて自分の心を磨かなくなります。 現実に今、囚われている世界だけで勝負しようとしてしまうから表面ばかりが気になりますが、人生は見えている世界だけではありません。 自分のことは自分が一番よく分かってい…
40歳、50歳と人生を生きてくると、誰でも多少の経験を通して見聞きしたものが蓄積され知恵もついてくるものです。 これまでに受けた恩返しが、世間に対してできるようになるのもこの頃からかもしれません。 受け取ってばかりで自分一人の知識にして、そのまま世を去っていくのは何とも「もったいない」ことです。 与えれば与えられる。 愛すれば愛される。 これまで受けた恩を返すチャンスが…
人間の物の見方や心のありようは色々なものでどうにでも左右されてしまいます。 だから、自分から見てどんなに正しいと思えることでも、もしかしたら色々なことに囚われてそう見えているのかもしれません。 自分がどんな立場でそれを見ているのか、ということをいつも確かめなければいけません。 英訳(English translation) A person's way of seeing things and their state of mind can …
<span style="font-size:large;">全てのものに感謝(thank you for everything)</span>
例えば、自分に与えられた生活が自分の希望とかけ離れた30点のものだとした時、残りの70点を求めて「もっと欲しい。もっとこうなりたい。どうして自分は不幸なんだ。」と、苦しみの中に自分自身を追いやってしまうと卑屈になってしまいます。 しかし、これが今の自分に授けられた最高のものなのだと思い、「30点ももらってありがたい。0点よりいい。何にもないよりありがたい。」と、感謝…
息子が気に入らない相手と結婚すると言い出し、その娘は結婚の条件として自分抜きの生活を主張したとしても、「私が生んで育ててやったのにこんな酷い目に遭わせて」と怒り狂うことはありません。 子供は自分のものという気持ちさえ捨てれば子供の自由を認め、「こんな相手しか見つけられない息子なのだ」と諦めることができるでしょう。 老後を見てくれなくても、一時の預かりものだと思えば頼…
<span style="font-size:large;">どんな目に遭ったとしても(No matter what happens)</span>
どんな酷い目に遭っても時間が経てば、必ず色々なことがあったなと思える時がきます。 後になってからその時の意味が分かることもあります。 無駄だと思ったことが無駄ではない。 その時は気付かなくても結果的には良かったという時がきます。 だから、焦ることも自分はダメだということもありません。 目の前のことをただ一生懸命やるだけです。 人生はその時だけではありません。 英訳(E…
<span style="font-size:large;">今日を自分の最高に生きる(live your best today)</span><br /><br />
同じ一日でも一月から十二月まで同じ一日はありません。 同じ一日でも同じ気候の一日はありません。 同じ一日でも同じ体調の一日はありません。 だから、同じことをするにしても一日一日の工夫が必要です。 熱のある日は熱のあるように、体調の良い日には体調の良いように、一日一日を最高に生きることです。 英訳(English translation) No two days are the same from January to Decembe…
<span style="font-size:large;">他の人は自分の合わせ鏡(Other people are my mirrors)</span>
人運は人の役に立つことから生まれるものです。 積極的に参加しましょう。 待ち人間になってはなりません。 人の長所が見える人は必ず成長することができます。 嫌な人を生かすことは自分の器を大きくします。 人に尽くすことを知らない人は子孫を駄目にします。 損得よりも「縁」を大切にする人が本物です。 他の人は自分の合わせ鏡なのです。 英訳(English translation) Luck comes from…
<span style="font-size:large;">石川洋の言葉・・・「自戒」(YOU Ishikawa's words..."self-discipline")</span>
「自戒」・・・・石川洋 つらいことが多いのは感謝をしないからだ 苦しいことが多いのは自分に甘えがあるからだ 悲しいことが多いのは自分のことしかわからないからだ 心配する事が多いのは今をけんめいに生きていないからだ 行きづまりが多いのは自分が裸になれないからだ 以上 人生の試練や苦しみを味わうことは不幸や不運なのではありません。 心豊かな人生、穏やかな老後のための貯蓄のよう…
『「陽気は美徳、陰気は罪悪」というのが私が作った格言です。』と宇野千代さんが云われてました。 美徳も罪悪もそのままの姿では留まりません。 すぐそこで隣の人にうつるものなのです。 どんなに大きな美徳もどんなに小さな美徳も、すぐそばの人にうつる大きな力を持っています。 一方、陰気はどんなに小さな陰気であっても、すべての人にうつるものですから夢にも陰気の気持ちを持ってはなり…
<span style="font-size:large;">一筋に歩もう(Let's walk straight)</span><br />
世のため、人のために役立つことを自分の生きてきた証拠として遺すこと。 これが生きるということかもしれません。 有名になる、財産を残すということではなく、人々の心の中に何か遺すということが生きるということでしょう。 それが出来れば死んでいても生きているのと同じでしょう。 死は誰にでも訪れます。 それまでは例え小さな花であっても人の目に触れない花であってもいいのです…
私たちの体はたくさんの細胞からなっていますが、それは私たちの「従属物」ではありません。 自分の体で自分の意のままに動かせるのは「運動神経」だけで脳や心臓、内臓を動かしてくれる「自律神経」は自分ではコントロールできません。 あなたは自由に脈拍数を変えられますか? もちろんできませんよね。 ところが、普通に生活していると自分の体を「従属物」だと勘違いして、ついつい無理強い…
<span style="font-size:large;">いくつになっても(At any age)</span>
人はいくつになっても心持ちは変わりません。 肉体は歳を取っても心が歳を取ることはありません。 もし、自分をおばあちゃん、おじいちゃんだと言う人がいれば、その人は心でそう思っているだけのことです。 どうぞ思いを今すぐ変えてください。 「私は若い」と。 英訳(English translation) No matter how old people get, their feelings don't change. Even though the body gets o…
<span style="font-size:large;">定年退職ニートも悪くない(Being a retired NEET isn't bad either.)</span>
仕事から離れて定年を迎えるようになると、誰もが何か他に生きがいをと求めるようになりますが、生きがいだか何だかしらないが、そんなものをわざわざ探す必要はありません。 仕事から離れれば離れたで、そのまま単純に生きていればいいではありませんか。好きでもない絵画を無理して習う必要はないし、やることがなければ家でプラプラしていればいいでしょう。定年退職ニートになるのもいいもの…
<span style="font-size:large;">坂村真民の詩「生きているからには」(SHINMIN Sakamura's poem "Because I'm alive")</span>
生きているからには しょぼしょぼとした 目なんかせず 生き生きした 魚の目のように いつも光っていようではないか 生きているからには くよくよした 泣きごとなんか言わず 春の鳥のように 空に向かって 明るい歌をうたおうではないか 生きているからには できるだけ世のため人のため 体を使い あの世へ行った時 後悔しないように 発奮努力しようではないか この詩のように生きていきたいもので…
<span style="font-size:large;">体験だけでは・・・(Just experience...)</span>
体験を積めばいいというわけでもありません。 むしろ、体験だけで生きてきた人の中には、したたかになっている人の方が多いようです。 「オレはこんな修羅場を経験してきたんだから怖いものはないんだ。」というような人間になってはおしまいです。 どんな厳しい体験をしてきても、純粋で傷付きやすく瞳の曇らない人間になることを目指したいですね。 英訳(English translation) t's not j…
<span style="font-size:large;">自分の置かれた環境に意義を見出す(Find meaning in your environment)</span>
一つひとつの出来事には良い面も悪い面もあって、例え今は美しいと思えなくても、そこに何か意味のあることを信じて生きることが大事です。 聖書の中に「運命は苛酷だが、摂理は温かい」という言葉があります。 現実がどれほど苦しくても、神は大きな摂理の中で一人ひとりを大事にされていること、 自分の考えが絶対ではないということを信じ続けていく。 そういうものが信仰ということです。 苦…
<span style="font-size:large;">自分の都合を捨ててみる(Let go of your own convenience)</span>
私たちはおおむね自分の都合で生きています。 人のためになりきるということは中々できません。 そのため、人のために何かをするということは、いかにして自分の都合を捨てるかということになってくるのでしょう。 私たちが時として物事に行き詰まるのは、自分の都合だけで動いているからではないでしょうか。 そんな時、自分の都合を少しでも引っ込めていくと物事は動き出していきます。 自分の…
<span style="font-size:large;">精神世界に誘う「死」("Death" invites you to the spiritual world)</span><br />
死ほど平等なものはありません。 この世の中のことは全て偽りに満ちているのに死は貧富、貴賎を問わず訪れ、決してごまかすことはできません。 「死ぬことのみぞ真なりける」と歌った方もおられます。 鉄舟会師家の大森曹玄老師は、「人は死について考えるようになると精神が純化されてくる。」と云われました。 つまり、死を思うと死の絶対性、ごまかしのなさを痛感します。 そして、その苦しみ…
<span style="font-size:large;">今日一日を充実させる(Make the most of today)</span>
長生きをしようと食べ物や健康法などに凝るのは、それ自体がストレスになりやすいものです。 どんなに注意して生活していても人間には寿命があります。 だから、明日死んでもいいくらいの気持ちで今日一日を充実して過ごしていれば、いつ寿命がきても満足して旅立てます。 自分を成長させ、お金を稼いで子供を育てていく第一の人生には目標は必要ですが、第二の人生まで目標を立てて明日に期待す…
<span style="font-size:large;">今、ここに生きていきましょう(Let's live here now)</span>
昔から「放られたところで起きる小法師(こぼし)かな」と云われます。 小法師とは「起き上がりこぼし」のことで、どのように投げても最後は起き上がる達磨像です。 つまり、どこかに職を得たり、そこで働かざるを得ないというような場合にもそこで頑張り、起き上がれば必ず道が拓けるということです。 運はどのように拓けるか誰にも分かりません。 今、起こっていることはこれから先の運命の始…
<span style="font-size:large;">明日言えることを今日言わない(Don't say today what you can say tomorrow)</span>
怒りを抑えるために「数を10数えよ」、「深呼吸をせよ」と言われます。 つまり、怒りを爆発させるなということです。 それより有効なのは、「明日できることを今日するな」という欧米の格言です。 怒りの言葉、相手に対する文句は明日でも言えます。 「明日できることを今日するな」ということは、「明日言えることを今日言うな」ということです。 怒りが湧いた時は、この言葉を思い出して人間…
<span style="font-size:large;">人を許しましょう(t's forgive people)</span>
幸せに生きるには人を許し、自分も許してもらうという生き方が大事です。 自分に嫌な思いをさせた人を決して許さないという生き方をすれば、相手もそのような考えで対抗してきます。 非難された相手が「ごめんなさい、私が悪かったです。」などと認めることはほとんどありません。 もし、自分が悪いと認めれば自分が自信を失うからです。 人を許しましょう。 そして、自分も許してもらいましょう…
定年後にやることがないと嘆いて暇を持て余す人が多くいます。 その一因は自分の今までの生き方にもあったのです。 自分の成功のみを追って自分だけが目立とうとする生き方、陰徳を忘れた生活の仕方が晩年になって結果として出てきているのです。 このように考えると目立たないで人に尽くすということは、現代的な意味も持っていることになります。 目立とうとする生活は徳を損ない、業の借金を…
「人間だから踏み外すこともある。じゃが、踏み直し、踏み直しすれば事は必ず成就する。」と龍沢寺の山本玄峰老師は云われました。 間違ったらやり直せばいい、人間だから失敗はするものだと。 それを反省して自分の心を傷付けることほど、無意味なことはないのだということです。 玄峰老師は「人間の心は仏から頂いたものだ。決して傷付けるようなことをしてはいけない。」とも云っておられます…
<span style="font-size:large;">私たちの幸せはお借りしているもの(Our happiness is something we owe)</span>
仏教では「自分というものは本来存在しない。それを存在すると思うから迷うのだ。」といいます。 もちろん、私たちには感情も欲望もあり、「自己」と思われるものも存在します。 しかし、それは仮の状態で宇宙からお借りしているだけのものです。 自分を生存させようという本能があるから私たちは生きられ、物事を所有しようとするから地位、名誉、金銭などが得られて楽な暮らしができるのですが…
<span style="font-size:large;">与えられた人生を素直に受け止める(Accept the life you've been given honestly)</span>
人間の苦しみの一つの原因は他との比較です。 私たち誰もが等しく生きられる最善の生き方は、与えられた人生を素直に受け止めて自分を最高に生きることです。 障害や持病があってもそのことを卑下したり恨んだりする生き方と、そこを人生の土台として一つひとつ積み重ねて生きていくかでは、天地雲泥の差が生じてきます。 人間の救いと生き甲斐はそれしかありません。 努力するなら他と争うので…
<span style="font-size:large;">生きる覚悟(determination to live)</span>
「死にたい。」という人がいます。 本当は死にたいのではなく、死ぬほどの苦しみを持っているということなのでしょう。 生きている人が「死にたい。」なんてことはありません。 九十九歳になっても百歳になっても、「死にたい。」なんて思っている人は一人もいません。 生き生きとして生きたいのです。 命の尊さを知りたい、本当は生きたいのです。 よく「死ぬ覚悟」と言いますが、本当は「生き…
<span style="font-size:large;">何かに頼ろうとはしない(don't try to rely on anything)</span>
人間は依頼することに慣れてしまうと、どんどん底なし沼に沈んでいくものです。 人間は受け身の生き方をしていては決して人生を楽しめません。 人生を充実したものにしたいなら、高齢になっても自主独立の精神を持ち続けなければなりません。 英訳(English translation) When people get used to asking for help, they tend to sink into a bottomless pit. Humans can never enjoy lif…
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相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…