相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">胸を張って生きよ(Live with pride)</span>
中高年になって、自分自身が「歳を取った」と自覚できる年齢まで生き延びてきたこと自体が、人生では一つの成功ではないでしょうか。 もっと自信を持ちましょう。 歳を取ったことに一種の負い目を感じることなく、もっと堂々としていましょう。 年相応に・・・などという考え方はある種の敗北主義です。 歳を取って体力が衰えるのを心配するのではなく、気持ちが衰えないように自戒する必要があ…
<span style="font-size:large;">散歩を習慣化させましょう(Make walking a habit)</span>
運動不足になると血液の巡りが悪くなり、大脳の働きも落ちてきます。 大脳はかなりたくさんの栄養を消費するので、栄養を運んでくれる血液の流れが良いということはとても大切なことです。 年を重ねてくると運動するのが億劫になってきます。 特に暑い日や寒い日、雨の日には散歩に出掛けるのが憂鬱になります。 そこで、毎日の生活の中で散歩をすることを日課にして習慣化することが大切です。 …
<span style="font-size:large;">喜者皆美(きしゃかいび)(Everyone who is happy is beautiful)</span>
陶芸家河井寛次郎の言葉に「喜者皆美(きしゃかいび)」というものがあります。 喜ぶ者は皆美しいという意味です。 確かに、どんな人でも喜んでいる時の顔は実に美しいものです。 美しい人に接していると自然に心も浄化されます。 いつも清らかな心でいたいと願うのであれば、どうすれば人を喜ばせることができるかを考えることです。 英訳(English translation) There is a saying by p…
<span style="font-size:large;">感謝に勝る能力なし(There is no power greater than gratitude)</span>
「感謝の気持ちが真の働きを生み出す」、「感謝に勝る能力なし」といいます。 感謝の念を持つことは人生の大原則です。 生かされている自分に感謝でき、どんな小さなことにも感謝できるのは、幸せな人生を送っている人に共通した資質です。 感謝こそ人生を潤す泉だと思います。 英訳(English translation) They say, ``Gratitude produces true work,'' and ``There is no ability great…
<span style="font-size:large;"理想的な最期(ideal end)</span>
自分が息を引き取る時、にこやかに心落ち着いた状態で息を引き取りたいと、恐らく皆さんは思われているのではないでしょうか。 そして、「家族に見守られて死にたい。できることなら家族には迷惑を掛けないように死にたい。できれば認知症にならずに死にたい。」と多くの人が思っているようです。 さて、日本人がどういう病気で亡くなっているかというと一番がガンです。 二番目は心臓病、三番目…
<span style="font-size:large;">ガン予防のお勧めメニュー(Recommended menu for cancer prevention)</span>
筑波大学名誉教授だった村上和雄先生がガン予防のお勧めメニューとして次のように云っていました。 一、物事を前向きに考える 二、あらゆることに感謝する 三、世のため他人のためにお役に立つ 以上、三つのことを生活習慣として取り入れるならば、ガンを予防することができるというのです。 これら三つの項目はいずれも気持ちの持ち方です。 心の生活習慣として銘記しておくといいですね。 …
幸せは人と人とが支え合って生きていくなかで得られるものです。 人は自分一人では何もできず、決して幸せにはなれません。 しかし、自分自身が日頃から出会う人を大事にしていなければ人の協力は得られません。 良いことを心掛けて生きているからこそ、いい人が寄ってきて力を貸してくれるのです。 逆に誰かを傷付けたり、騙したりするような良からぬことを企むと、仮に協力者が得られたとして…
<span style="font-size:large;">思っていることがやがて形になって現れる(What you think will eventually take shape)</span>
思っていることはやがて形になって現れます。 健康で快適な生活を望むのであれば、思う内容を良くすることが大切です。 良いことを思えば良いことが、悪いことを思えば悪いことが形になって現れてきます。 思っていることがすぐに実現する場合と時間が経って実現する場合があります。 時間が経って実現するものに「生活習慣病」というものがあるようです。 昔から「病は気から」と言います。 気…
<span style="font-size:large;">屈託のない人生を送りましょう(Let's live a carefree life)</span><br />
屈託のない人生を送ることは日々を健康に生きる上でとても大切なことです。 屈託のない人生を送るための心掛けとして大切なことがあります。 それは「明るく生きるということ」、「取り越し苦労をしないように心掛けること」、「今日は昨日よりも素晴らしいと信じて生きること」です。 この三つのことを日課にすることで屈託のない人生を送ることができます。 笑顔を作る練習から始め、笑顔を絶…
<span style="font-size:large;">最後に決めるのは自分自身(In the end you decide)</span>
例えば末期ガンを宣告された場合、治すような治療を積極的にするのか、治すような治療は諦めて不愉快な痛みなどの症状を取り去ることに力を入れるのか。 自分がもしガンになった時には、どう対処して欲しいかを元気なうちから考えたり、家族と話し合ったりすることはとても大切なことです。 英訳(English translation) For example, if you are diagnosed with terminal cancer, do you …
<span style="font-size:large;">「お返し」をしていきましょう(Let's give something back)</span>
若い頃から中年、実年と年を重ねるうちに、あなたにも能力で花開いた部分があるはずです。 それをじっくりと考えてみましょう。 すると、物事がうまく運んだ陰には多くの方々の援助があったことに気付くはずです。 仕事ができているということは素晴らしいことです。 それもこれも本当に周りの皆さんのお蔭なのです。 そのため、年を取ればそのお返しをしなければなりません。 そのように考える…
<span style="font-size:large;">「死なないようにすること」は誰にもできない(No one can "prevent death")</span><br />
この世に生まれたからには誰一人として例外なく死ななければなりません。 世間を見渡してみると死ぬということはごくありふれたことです。 「近所のおじさんもおばさんも亡くなった、祖母や祖父・父や母も亡くなった、そろそろ自分の番かな?」 そのような感覚は必要です。 死ぬということは、どういうことかについて学んでみることは大事なことだと考えます。 人間は知ることで安心します。 知…
自分にとって大切なものを4項目に分けて3つ書き出してください。 1、目に見えるもので最も大切なものは? 例・・・お金、家、預金通帳、車など 2、最も大切な人は? 例・・・夫、妻、子供、母、父、友人、恋人など 3、最も大切な趣味や習慣や習い事は? 例・・・ボランティア活動、ウオーキング、ゴルフ、生け花、音楽鑑賞など 4、目に見えないもので最も大切なものは? 例・・…
<span style="font-size:large;">晩年の良さ(The goodness of later years)</span><br />
晩年に入って先が見えるということは、失って困るものが次第に少なくなってきたということでしょう。 命、お金、評判、地位、名誉、知能など。 もちろん、そのどれも失うよりは持っていた方がいいでしょう。 「もういつ死んでもいい」と言ってる人ほど、再起不能の病名を告げられるとがっくりするといいます。 そういう強がりだけは言わないようにしたいですね。 晩年の良さは、もうどんなにひど…
<span style="font-size:large;">誰もが通る道(a path everyone takes)</span>
病気と健康とは、その二つがあって一つの人生なのであって二つは決して対立しないで、むしろ全体としての完成のために支えあうべきものです。 病気、それも大病にでもならないと、凡人には普通に暮らせることの有難味や生きていることのただならぬことは理解できません。 そして、すべての人にとって生と死は、なだらかな一本の道として淡々と続いています。 英訳(English translation) Il…
<span style="font-size:large;">人間は怒ると損(People lose money when they get angry.)</span>
怒ってはいけません。 悲しんではいけません。 心配してはいけません。 暗い気持ちに沈んではなりません。 怒りや悲しみや心配や暗い気持ちは自分を殺すものです。 自分の身体の中に毒素を作ります。 ある有名な法学者は京都で講演会があるというので出掛けましたが、駅に誰も出迎えていなかったので腹を立てて怒りながらやっと講演会場に行きましたが、その講演会場で脳溢血を起こし亡くなりま…
あなたは世間に対して良いものを投げかけていますか? 微笑みを投げかけていますか。 悲しみを投げかけていますか。 微笑みを投げかけているならば微笑みが周囲からやって来るでしょう。 悲しみを投げかけているならば悲しみが周囲からやって来るでしょう。 「世界は人々に人々自身の払っただけの貨幣を支払う」という諺(ことわざ)通りです。 「今日は楽しくない」と思う習慣のある人は常に楽…
<span style="font-size:large;">老いながら生きる(live old)</span>
高齢であるということは、若年であるというのと同じ一つの状態を示すに過ぎません。 それは悪でもなく善でもありません。 資格でもなく功績でもありません。 常に今ある状態をそのまま受け入れて淡々と暮らしていけばいいのです。 英訳(English translation) Being old is just a condition like being young. It is neither bad nor good. It's not a qualification or an achievement.…
私たちは子供の頃から、正直・公平・思いやり・礼儀・協力・調和・マナー・親切といった数々の素晴らしい資質を身につけていきます。 しかし、他の人たちが私たちと同じルールを学んできたとは限りません。 私たちにとって正しいと思えることでも、彼らにとっては間違っていると思えるかもしれませんし、その逆もありえます。 「誰もが同じルールに従って生きている」と想定すると、重大な問題に…
<span style="font-size:large;">逆境(adversity)</span><br />
実は逆境は反面教師以上の素晴らしいものなのです。 しかし、逆境は作為的に作るわけにはいきません。 だから、多少の不便や不遇が自然に発生した時に、私たちはそれを好機と捉えて運命が与えてくれた贈り物と感謝し、むしろ最大限に利用することを考えるべきなのです。 願わしくないものの方がどちらかというと人間を強めるものです。 英訳(English translation) In fact, adversity is…
「老化は足からやってくる」と言われている通り、風邪をひいた老人が一週間寝込んだだけで立てなくなってしまったというのはよくあることです。 家族が親切過ぎて何でもしてくれるからといって甘えてしまうといけません。 25歳の青年と80歳の老人の大腿の一部の筋の筋肉量を比較すると40%も減っているそうですから、一週間も足腰を使わなければ筋肉は益々細り大変なことになります。 寝た…
<span style="font-size:large;">病で死ぬな、枯れて死ね(Don't die from disease, wither and die)</span>
東京慈恵会医科大学整形外科の主任教授を退官され、都内のクリニックで診療に当たっておられた伊丹康人先生は常々、「ピンピンコロリで逝きましょう。病で死ぬな、枯れて死ね。」と云われています。 年を取って認知症や寝たきりになり、介護者の世話になって生きるというのではなく、自分で自分の体に責任を持って健康な状態で過ごしていくこと。 それが人間としての一つの義務であると云われま…
一、だんだん年を取るという考えを頭の中から駆逐せよ 二、食糧を厳に節せよ 三、常に前途をたのしめ 四、困難に挫折することなく、かえって良き教訓として奮起せよ 五、憤怒するな 六、明日のことを思い煩うな 七、過去をして過去を葬らしめよ 八、働いて遊び、遊んで働け 九、娯楽を持て 十、金銭目的の競争場裡に立つな 十一、常に善事を行え 十二、思慮は密なるをよしとし、食物は淡きをよし…
<span style="font-size:large;">自然な感じで健康を保つ(Stay healthy naturally)</span><br />
老人ではなく中年後期でも、健康保持を最大の仕事にしている人は昨今どこにでもいます。 健康は迷惑ではないという点で素晴らしいものです。 しかし、できれば片手間でそれができたら、もっと素晴らしいものですね。 英訳(English translation) These days, there are people everywhere who make maintaining their health their biggest job, even if they're not old or middle-aged.…
「自分が相手に与えたことは忘れずにいて、相手が自分に与えてくれたことは忘れる」というところから人生の不幸が始まります。 「私はこれだけしてやったのに相手は何もしてくれない。」という思いが不幸の出発点なのです。 この「してやった」という気持ちの中には、一種の人格的未熟さがあることに気付かなければなりません。 あげる時には、「タダ」であげること、見返りを期待しないことが大…
<span style="font-size:large;">皆、すべて、そんなもの(Everyone, everything, that kind of thing.)</span>
突然、老年や晩年になるのではありません。 長い年月の末にそこに到達するのです。 それならば、そうなる前に人は種を蒔いておかねばなりません。 死の前に自分はどのようなところ、どのような風景の中で生きるつもりだったのか、自分で決めておくのが自然でしょう。 しかし、思い通り、決めていた通りにはならず、その日をなんとか暮らしているうちに、どんどん歳ばかり取っている自分に気が付…
例えば40代、50代の人だったら「まだ子供が大学を出ていない」、「子供が大学は出たけど、何とか結婚させるまでは生きてやらなきゃならない」など、色々ある人が多いでしょう。 しかし、老年になったら極端な話、いつ死んでもいいでしょう。 いつ死んでもいいのなら冒険することができます。 だから冒険は老年のためのものです。 若い時に冒険できるのは選ばれた人でしょうが、老年はほとん…
<span style="font-size:large;">どの年齢も素晴らしい(great for any age)</span>
60歳になっても80歳になっても、その歳の人らしい人間の面白さが出ていれば、その人はただ年老いているだけとはならず、なかなか味のある人間であり続けられます。 人は中年になり老年になっていくものですが、どの年代でもいつも今ある年齢が素晴らしいと思っていられれば、生涯を通して穏やかに幸せでいられるものです。 要するに今を受け入れて満足するということでしょう。 英訳(Eng…
<span style="font-size:large;">最後の任務(last mission)</span>
老年や致命的な病を視野に入れなければならなくなった者は一つの大きな任務があります。 それは内心はどうあろうとも、できるだけ残された時間を明るく過ごすという使命です。 その理由は簡単です。 第一は周囲の人を不愉快にさせないため。 第二は生き残る人々に死や病気は、それほど決定的な不幸ではないということを身を持って証明するためです。 英訳(English translation) Those …
希望を持って死を受け入れることができるにはいくつかの条件がいるでしょう。 望んだことをもう充分にやったということもその一つ。 愛し愛されたという自覚もそうです。 この世を碌でもないところだと思っている人には死ぬのは結構楽しみであるかもしれません。 いつも生きていて苦しい、辛いと感じていた人はこの世に執着しないので、生きていて幸せを感じていた人より死ぬ時はこの世に未練は…
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相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…