自然治癒力というものは自分の気持ちによって、その力が強くなったり、全くなくなったりします。 自分の気持ちというものは自分の心にかける暗示のことです。 「この病気は治る」と強く思えば自然治癒力が強く働き、「この病気はとても治らない」と思えば自然治癒力は弱くなったり、全くなくなったりします。 自分の心にかける暗示。 これくらい強く厄介なものはありません。 英訳(Eng…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">完全ではないと考える(hink it's not perfect)</span>
自分は不完全な人間だと知ることで常に自分に気を付けるようになります。 「自分は不完全だから、いつでも失敗する可能性がある。間違いを起こす可能性がある。」と知っていれば、常に気を付けて生きるようになります。 自分は不完全だと知っている人は、「完全」に至る道を歩むことができるのです。 英訳(English translation) Knowing that I am an imperfect human makes me always…
近頃、些細なことでキレる感情暴発が高齢者の中にも増えたようですが、あれは元来、未熟者の特徴です。 シニアなら、本気で怒らなければならないことは一生に二度か三度くらいで、他は大体どうでもよいことと悟りたいものです。 ちっぽけな智、稚拙な情、つまらない意地は超越して、もっと円熟した精神の高みに登りたいものです。 これは努力しましょう。 しかし、事なかれ主義のような暮らし方…
<span style="font-size:large;">上機嫌でいること(be in a good mood)</span>
老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいることが最上です。 気分というものは、成るがままに放置していると不機嫌に傾きやすいものです。 だから、いつも私たちは自分の気分に関心を払い、怠惰を退けて上機嫌を保つように努力することが肝要です。 不機嫌は自分自身にも周りの人々にも害になるので歴とした罪悪です。 英訳(English translation) It's best for old people to be in a…
<span style="font-size:large;">いい加減(sloppy)</span>
流されることを愛してください。 そして流されながら、しかし最後まで、小さな希望だけは明確にしているという生き方をしてください。 「いい加減」という言葉は実にいい言葉です。 塩味、お風呂の温度、花の咲き具合、それぞれにいい加減というものがあります。 同じ個人でも日によって状態によって好みも変わります。 一杯目の茶はぬるく次は熱かったことを褒めた人もいますし、今日は少し辛い…
<span style="font-size:large;">この道に悔いはない(I have no regrets on this path)</span>
何十年か、この道をひたすら歩いてきて、自分の選んだ道だから一つも悔いはない・・・とします。 行き掛かり上、そうせざるを得なかった人もいるでしょうが、自分から選んで積極的にそうしたという人もいます。 どちらでも構いません。 この道を歩む以上は、これが最善だったと思う以外にありません。 人生はUターンができません。 「ああすれば良かった。こうすれば良かった。」と、思い煩った…
<span style="font-size:large;">死に様を見せる(show death)</span>
立派に端然として死ぬのは最高です。 それは人間にしかできない勇気のある行動であり、生き残って未来に死を迎える人々に勇気を与えてくれます。 それにまた、当人にとっても立派に死のうということが、かえって恐怖や苦しみから自らを救う力にもなっているかもしれません。 しかし、死の恐怖に耐えられず、「死にたくない。」「死ぬのは怖い。」と泣き喚くのも、それはそれなりにいいのです。 …
<span style="font-size:large;">饒舌の弊害(Harmful effects of talkativeness)</span>
沈黙の弊害よりも饒舌の弊害の方が大きいものです。 喋るほど味が薄くなり危険が増してきます。 話の効果は時間に反比例します。 必要な時に、必要なことを、必要なだけ、必要な方法で、というのが原則です。 喋る量で相手を圧倒しようとするのは愚かなことです。 喋り過ぎると締まりがなくなります。 もっと危険なのは、黙っていれば事を起こさないで済むものをいらない事まで口走るから、「キ…
<span style="font-size:large;">少欲知足を大切に(Cherish Shogou Chisoku)</span>
凡人が一切の欲望を捨て去ることはなかなか難しいことです。 だとすれば、少欲に甘んずることが現実的な解決法というべきでしょう。 欲が深いと色々なものに不満が出てきます。 不満を言うだけでは、この世はあまりに住みにくいもの。 問題の解決にもなりません。 幸せは感謝の裏返し。 少欲に甘んじ、足るを知る人こそ、生きる幸せを掴むことができます。 英訳(English translation) It…
<span style="font-size:large;">燃え尽きることは美しい(Burning out is beautiful)</span><br />
余白を残すのもいいでしょう。 しかし、燃え尽きる美学もまた眩いほど美しいものです。 多くの人は燃え尽きていません。 余生を生きているなどという人がいますが、人生は一つしかありません。 その人生をどう精いっぱい生きるかが問題です。 出しゃばる必要はありませんが、せっかく与えられた人生、息をしているだけではもったいないです。 燃え尽きれば自分も満足でき、傍目にはとても美しい…
老人ホームなどで時々、歳や健康の割には元気のない人がいます。 自分の食べ物は自分で作らねば生きていけない、という動物的生活の基本を免除されているからかもしれません。 何とかしておいしいものを食べよう、そのためには材料を買いに行こう、自分好みの味付けを創作しようという執着は、やはり、一種の明瞭な前向きの姿勢だから、それは老化防止になります。 食欲も物欲もなくなったら終わ…
<span style="font-size:large;">命の火が燃える(the fire of life burns)</span>
今日も苦悩の中に生きている。 生への火がまだ絶えないで燃え続けているということです。 歯が痛いというのは「ここが傷んでいるよ」という神経の信号です。 人は肉体の痛みによってその患部を知り、それに対する適切な治療ができます。 若者が苦悩するのは生きている証。 命の火が燃えていることの信号です。 生きていることは苦悩することだと考えたらいいでしょう。 悩むことは成長への起爆剤…
<span style="font-size:large;">一日のトータルが人の一生(The total of one day is a person's life)</span>
人の一生は今日一日のトータルです。 今日一日が生涯、密度の濃い一日を送りたいものです。 汗をかき、最善を尽くす。 そうすれば、例え失敗しても腐らないで済みます。 多くの不満や反省は全力を尽くさなかったからだとも言えます。 「思い煩うのは最善を尽くさないからだ。」と、元京大総長の平沢興先生が言われました。 今日の一日、この瞬間、瞬間を密度の濃いものにしていければいいですね…
<span style="font-size:large;">生きることは苦しい?(Is living painful?)</span>
子供がいなくて淋しい、子供がいれば苦しみが増える。 いずれにしても人は苦渋を背負って生きています。 第三者が見ているほど他人は無風地帯に住んでいるのではありません。 「隣の庭は広く見える」ものです。 生きるということは、それぞれの悩みと同居しているようなものです。 他人はそれを露わに見せてくれないだけのことです。 宗教の立場から言う「人間は苦界に生きている」ということに…
まだまだ定年前後の年齢にも関わらず自ら老け込んではなりません。 また、初めから「ダメ」と考えない「精神の若さ」が必要です。 「年を取ったな。」と考えるのではなく「渋みが出たな。」と思えばいいのです。 大人の「渋み」は若者にはない味です。 現実に年を取ったのだから、今さら若さに憧れても仕方ありません。 それより若者にはない魅力を十分に発揮した方がいいのです。 あのゲーテも…
<span style="font-size:large;">人生二度ないとは思わないこと(Don't think you'll never live again)</span><br />
自分の選んだ道は危ないかもしれません。 しかし、心配しても始まりません。 実際、失敗したと思うことはよくあります。 あの時、もう一方の道を行っていたらと悔やむ。 これがいけません。 悔やむ暇があるなら勉強だと思って、失敗までのプロセスをもう一度おさらいした方がいいのです。 失敗の原因を掴めば次の役に立ちます。 取り返しのつかない失敗と思えることも長い人生で見たら、大したこ…
<span style="font-size:large;">人生、トライしなければ意味がない(Life is meaningless if you don't try)</span>
人生、トライしなければ意味がありません。 平均寿命80数年という長い人生を考えた時、お金も大事でしょうが、もっと大事なのは自分が自分の存在理由を示せる場、すなわち自分が活躍できる場、自分を必要としてくれる場、自分が生き甲斐を感じられる場を確保することではないでしょうか。 実際、生き甲斐を持たないで、いつの間にか老後を迎えてしまった時の悲劇度は、お金がないことよりもず…
<span style="font-size:large;">周りを嫌な気持ちにさせない(Don't make those around you feel bad)</span>
良い気持ちでいたいのは皆の共通の願いです。 だから、周りの人々を決して嫌な気持ちにさせてはいけません。 怒っている人がいたら怒り返してはいけません。 その人の気持ちを和らげてあげることです。 機嫌が悪かったら、「まあ、そんなこともありますよね・・・。」と、できるだけ気持ちを和らげてあげましょう。 英訳(English translation) We all have a common desire to f…
自分には喜びであっても他人に迷惑を掛けるのは良いことではありません。 また、他人には喜びであっても自分が苦しむのも良いことではありません。 「良いこと」とは「自分が喜び、他人も喜ぶ」行いです。 そして、「あとで後悔しない」ことです。 「悪いこと」とは「自分が苦しみ、他人も苦しむ」ことです。 そして、「あとで後悔する」のです。 だから、行動を起こす前にその行動によって、わ…
<span style="font-size:large;">心に良い癖をつける(develop good habits in your mind)</span><br />
本当に自由な心とは「どんなことがあっても波立たない、拘らない心」です。 しかし、人は長年に渡って形成されてきた心の癖のために、なかなか真の自由というものを得られません。 自由になる道は遠いものです。 しかし、良いことを繰り返し行い、心に良い癖をつけていけば必ずそこに辿り着けます。 水が一滴ずつしたたり落ちて、やがて瓶を満たすように少しずつ、ゆっくりでもよいのです。 …
<span style="font-size:large;">些細なところから落ち着く(calm down from small things)</span>
ゆっくりと丁寧に食事をしていると、最初は苛立ちが出てくるかもしれません。 しかし、諦めないで実践してみましょう。 丁寧な食事が出来るようになれば、人生の様々な苛立ちも消えていきます。 日常の些細なことから、ひとつずつ落ち着きを体得していけば、人生はいつでも落ち着けるようになるのです。 英訳(English translation) Eating slowly and carefully can be frustrating at f…
<span style="font-size:large;">昨日の失敗をどうするか(what to do with yesterday's mistakes)</span>
「昨日は大失敗した。」と思って悩むのは、「今日も失敗したい。」という計画を組んでいるようなものです。 昨日の失敗は、どうなるものでもありません。 今日という日は新しい。 その今日のことだけをただ、しっかりやればいいのです。 英訳(English translation) Worrying about "I failed badly yesterday" is like making a plan to say "I want to fail today too." Yesterday's fa…
<span style="font-size:large;">良いことは生きているうちに(Good things happen while you're still alive)</span>
人は「良いこと」をしたくないわけではありません。 ただ、「今日は楽をして明日から。」という心が起きてしまうから、なかなか「良いこと」を実行できないのです。 しかし、人はいつ死ぬか分からないのです。 「良いこと」は生きているうちにやっておくべきなのです。 だから、今「良いこと」をして悪いことをしない。 英訳(English translation) It's not that people don't want to do …
<span style="font-size:large;">人生は瞬間、瞬間の連続(Life is a moment, a series of moments)</span>
人生とは瞬間、瞬間の連続です。 私たちは瞬間、瞬間にしか生きられません。 今の瞬間に成すべきことは常に「具体的」です。 それは話を聞くことであったり、物を片付けることであったり、常に「具体的」にあるものです。 今、この瞬間に成すべきことをよく知り、それをきちんとやる。 それで何の問題もなく人生はうまくいくのです。 英訳(English translation) Life is a series of mom…
<span style="font-size:large;">「私は正しい」が問題を作る("I'm Right" Creates Problems)</span>
「私は正しい」という心から怒りも嫉妬も、落ち込みも傲慢も舞い上がりも、あらゆる感情が生まれてきます。 その心が色々な問題を作るのです。 「私は正しい」というのは客観的に成り立たないことなのです。 それは、わがままな恐ろしい思考です。 しかし、皆「私は正しい」病に感染しているようです。 英訳(English translation) Anger, jealousy, depression, arrogance, exaltation, …
<span style="font-size:large;">人をどうこう言えるほど立派か(How good are you at telling people)</span>
自分というものは人のことをどうこう言えるほど立派ではありません。 「あの人は間違っている。」と指摘しても、自分がその立場になったら同じことをする可能性があるのです。 「あの人は嘘をつく、けしからん。」と言っても、自分だって不利になったり、その場を逃れようとすると思わず嘘をついてしまうのではないでしょうか。 「あの人は頼りにならない。」と言っても、自分が同じ立場になった…
<span style="font-size:large;">問題を解決するためには(to solve the problem)</span>
問題解決するためには、まず自分のエゴに気付くところが出発点です。 「あなたのためにやっている。」と思っているところに問題があるのです。 「人のため」と言いながら「自分のため」にやっていることが多いでしょう。 「やらせてもらってありがたいです。充実感が得られて幸せです。」という気持ちがあればうまくいきます。 結局、すべては自分のためにやっていることなのですから。 英…
<span style="font-size:large;">周りと調和して生きる(live in harmony with one's surroundings)</span>
生きるとは互いに協力し合うことで成り立っています。 「お互い様」なのです。 生きることは他人の世話になることであり、自分も人の役に立つことです。 そこがはっきり分かっていれば成功を収めることができます。 うまくいかなくて充実感を得られない人生は、自分に対しても周りに対しても嫌な気分を作ります。 そういう人は自分の失敗を他人や社会のせいにします。 そうして周りの調和を崩し…
<span style="font-size:large;">依存症のキャリア(addiction career)</span>
私たちは皆、何かの「依存症」に罹っていると言えます。 今は依存症でなくても次の瞬間に依存症に罹ることもあります。 いわば依存症のキャリア(保菌者)なのです。 お酒や賭け事に依存するのは悪いと決まっていますが、「いいこと」に依存していることがあります。 それはどうでしょう? 例えば、ボランティア活動、平和活動、地域活動などは「いいこと」です。 しかし、いかに「いいこと」で…
<span style="font-size:large;">何事にも固執しない(don't stick to anything)</span>
「私は菜食主義で肉は絶対に食べない。」などと固執していると、そのことが強いストレスになります。 また、肉や魚を食べる人に対して軽蔑する心が出てしまいます。 「自分が正しくて相手が悪い。」という「怒りの心」なのです。 最良の食品を摂取しても、その食品を毒にしてしまいます。 それは愚かなことです。 英訳(English translation) If you insist on saying, "I'm vegetarian a…
<span style="font-size:large;">何事にも固執しない(don't stick to anything)/span>
「私は菜食主義で肉は絶対に食べない。」などと固執していると、そのことが強いストレスになります。 また、肉や魚を食べる人に対して軽蔑する心が出てしまいます。 「自分が正しくて相手が悪い。」という「怒りの心」なのです。 最良の食品を摂取しても、その食品を毒にしてしまいます。 それは愚かなことです。 英訳(English translation) If you insist on saying, "I'm vegetarian a…
<span style="font-size:large;">一瞬を充実させて「生」を楽しむ(Enrich the moment and enjoy "raw")</span>
雑事に忙殺されて慌しく過ごした時間も、反対に漫然と無為に送った時間も共に永久に失われます。 内的に充実した言わば「生けるしるし」を刻んだ時間は、永遠なるものに繋がって永遠の相を帯びます。 時間は一年も一日も瞬間から成り立っています。 過去は既に去って今ここにないもの。 未来はまだ来なくて今ここにないもの。 だから、時間を大切にする方法は現在のこの一瞬を大事に扱う以外にあ…
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自然治癒力というものは自分の気持ちによって、その力が強くなったり、全くなくなったりします。 自分の気持ちというものは自分の心にかける暗示のことです。 「この病気は治る」と強く思えば自然治癒力が強く働き、「この病気はとても治らない」と思えば自然治癒力は弱くなったり、全くなくなったりします。 自分の心にかける暗示。 これくらい強く厄介なものはありません。 英訳(Eng…
生きることに理由がある人は殆ど、どのような状態にも耐えることができます。 言い換えると生きることに意味・目標を堅持している人、つまり生き甲斐の揺るぎない理由を持っている人は、いかなる苦難の生活状況にも耐えることができるということです。 どんな人生にも必ず意味があります。 意味への意志を持ちましょう。 避けられず逃げられない事態に直面しても、その事態に対する態度の…
行かれなかったら行かれなかったで、人に会えなかったら会えなかったでいいのです。 ありとあらゆることが「皆それでいいんだ」ということになると、それは悟りでしょう。 一生懸命自分のできることをする。 起こってきたことは、病気でも事故でも良いことでも悪いことでも死さえ素直に受け入れる。 「すべて自分に起こることは、自分の運命に一番相応しい良いことが起こっているんだ」と…
運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 また運命環境が良いからといって感謝はしても、自惚れたり威張ったりしてはいけません。 それら悪く思えることも良く思えることもどちらも消えていく姿なのです。 私たちは一つの個性を持った神と同じ永遠の生命なのです。 現れてくるものは全て消えていく姿です。 この信仰に徹すると生き死にの恐…
感謝の気持ちを忘れた時、その人は手に入れた全てのものを失います。 「もっと、もっと」と求めた時に全てのものを失うのです。 「もう十分」と感謝する人にはますます幸せが訪れます。 空気の恩恵、水の恩恵に感謝しましょう。 雨露をしのげる家があることに感謝しましょう。 自分の足で歩けることに感謝しましょう。 何か食べられることに感謝しましょう。 自分の口で食べられること…
私たちは自分の心を早く取り戻し、物質経済から解放されることが必要です。 己に足ることを知れば心が広くなって拘りがなくなり、あらゆる面に恵まれた環境が完成されていきます。 足ることを知らない人間は、ただ日夜あくせくと物に囚われて心の休まる時がありません。 やがて身体も不調和になり、周囲の人々とも調和されることなく淋しい人生を送ることになります。 最期はその人の心…
歳を取ったら、なおいっそう愉快でいることを義務と思いましょう。 快、不快の気持ちは周りに必ず伝染します。 明るい心のものは繁栄を引き寄せます。 愉快な心を持つことは何をしなくとも、それだけで大変良いことをしていることになります。 自分が楽しい顔をしていれば、自分の周囲の人がその顔を見るだけでも楽しくなります。 英訳(English translation) As you grow older,…
おおよそ自身に降りかかってくる事柄は病気であろうが事故であろうが、すべてのことは天の計らいとして謹んでこれをお受けする。 そうすることが私たちにとって最善の人生態度です。 「なぜ自分だけ」、「どうして自分が」と悩んだり他に責任を転嫁しないこと。 今の状況を受け入れ、そのことでことさら悩むことはしないことです。 自分に解決できないことは自分には起こらないようになっ…
大きな欲望を持つと心が荒みます。 自分を自分のためだけに使うと心身を消耗します。 自分を人のために使うと心に余裕が出てきます。 人に何か良いことをする時、そのことができること自体が大きな報酬なのです。 挨拶でも、道に落ちているゴミ拾いでも、出来ることは沢山あります。 お礼が言えること、ありがとうが言えることも良いことです。 英訳(English translation) When…
「思い通りにしよう」とするのをやめて「受け入れる」。 自分の論評、評価、思いが結局全部自分の苦悩や煩悩に繋がっています。 受け入れた瞬間から悩み、苦しみはなくなってしまうのです。 そうすると毎日が平安に穏やかになり、何の憂いも無く幸せになります。 英訳(English translation) Stop trying to “get it your way” and “accept” it. In the end, all your comments, …
自己中心の心を改めましょう。 他人があって自分があり、大自然の中で互いに生かされて生きているように相互の調和が大切です。 そのためには他人の言葉を正しく聞き、卑しくも自己の感情でそれを受け取って曲解してはならないということです。 また、どんなことを言われても怒りの心・誹りの心・恨みの心・愚痴の心・情欲の心・虚栄の心・増上慢の心などを作らないことです。 作った時は…
良い縁によって良い原因を作り、良い果を得る道を実践することが安らぎの心を得る道だと言えるでしょう。 そのためには苦しみの因を断って生死を超越することでしょう。 まず、相手の言われることを正しく聴くことです。 自己を中心としていては正しく聴くことができません。 相手の言葉で怒りの心が生じたり、へつらい・うらみ・妬み・そしりの心が出たりすることは、自己中心の心で聴い…
愚痴る心は自らの想念行為を横道に歩ませる原因を作ります。 相手の心と行いについて理解を示し、寛容な心を持っていれば愚痴る心も湧いてこないでしょう。 自己偏愛が愚痴や怒りになったり、そしりや妬み、足ることを忘れる欲望の亡者になっていくことを悟らなければなりません。 英訳(English translation) A complaining mind causes one's thoughts and actions to go sideways.…
人間の魂が肉体に宿ると五官に振り回されてきます。 五官とは眼、耳、鼻、舌、身の五つです。 この五官に魂・意識が幻惑されるのです。 美しいものを見ると欲しいと思う。 気持ちの良い香りには心が惹かれる。 自分の都合の良い話にはつい乗ってしまう。 舌触りの良い物は食べ過ぎてしまう。 苦役より楽な方に身を置きたい。 肉体五官はこのように人の心を動かしていきます。 五官が…
神社仏閣に参拝することが信仰ではありません。 祈りの心を持ち続けることが本当の信心であり、神仏の心を己の心として生活する中で初めてこの心の尊厳を悟り、心の眼が開かれるのです。 神仏は森羅万象を人間修行の場として与えているのですから、祈るよりも感謝の生活を具現化することが大切です。 英訳(English translation) Visiting shrines and temples is not faith. Contin…
夫婦、親子、兄弟、友人などはそれぞれの因縁、あるいは約束の元に結ばれています。 そのため、我欲に基づいた自己主張をしないで調和ということを目標に、感謝と報恩の毎日の生活を送ることが大切です。 中には自分は調和をはかりたいが、妻や夫や友人が中々言うことを聞かないという人もいて、別れた方が良いと思う人もいるでしょう。 しかし、本来は片方が譲る心を持って態度を変えれば相…
愛を込めていつでもこちらから先に挨拶をし、挨拶の言葉のあとに何かひと言続ける・・・。 これが好印象を与える挨拶の仕方です。 だから、「おはようございます。今日はお天気がいいですね。」と相手に言われてから挨拶を返すようでは遅いのです。 いつでも必ず自分の方から先に挨拶をしなくてはいけません。 そして、「おはよう。」、「こんにちは。」などの挨拶をした後に「お元気でい…
急流に月が映っている。 川の流れがどんなに速くても月は流されることがない。 月は平然と映ったままである。 つまり、自分を取り巻く環境がどんなに激変しても自分の信念さえしっかりしていれば、環境に流されることはないという意味です。 激動の世の中、信念を持って流されることなく穏やかに過ごしたいですね。 英訳(English translation) The moon is reflected in the rapids.…
人が生きていくために誰もがまず一番にしなければならないことは、相手をいかに喜ばせようと心掛けるか、ただその一語に尽きます。 相手を喜ばせる、相手に勇気を奮い立たせる、相手に幸せを感じさせる。 そういう常に相手の心を喜ばせるようにする心は、一番人間として素晴らしい心だと考えます。 英訳(English translation) The first thing that everyone must do in order to su…
現代人の人付き合いはあまりにも目的的になり過ぎているところがあります。 「会って時間を使うのであれば何か見返りを」という気持ちが、つい働いてしまうのが今の私たちの人付き合いです。 行動でもそうです。 いわゆるデキル人といわれている人は、常に時間とメリットを秤にかけて行動を選択しています。 しかし、そういう功利的な生き方が私たちの肉体や精神を蝕んでいるのではないで…
不思議なことですが、夫婦でも友だちでも、人間はその相手の思っている通りに、相手のふだん口にしている通りの人間になる傾向があるものです。 だから、自分に対して悪いイメージを与えることをよく口にする人とはあまり付き合わないほうがいいし、自分も誰に対しても相手の人が心地よくなりうれしくなれるような言葉だけを選んで口にするようにしなければなりません。 言葉や頭に描くイ…
オシャレをする、あるいは気持ちよく身じまいをすることは、生きて行く上の、生き甲斐でもあります。ちょっと大げさに言うと、人としての義務でもあります。 オシャレは自分のためにだけするのではなく、半分以上は、自分に接する人たちの目に、気持ちよく映るように、と思ってするのだからです。 年をとって、家にいることが多くなると、身じまいに無頓着になってしまいオシャレなんか気…
病気や事故が不幸と思っている人が多いかもしれませんが、それらは自分の魂の成長に、必要なこととして起こっているのです。 よく、死ぬことを「不幸にあう」という人がいます。宝くじに当たる人がいて、当たらない人がいる。ふぐに当たる人がいて、当たらない人もいる。車に当たる人がいて、当たらない人がいる。当たる人、当たらない人を、「ついてる人」「ついてない人」、「幸運な人」「…
今、何か心配していることや悩みがあって、それがどうなるのか不安でたまらないのであれば、それを心配すればするほど現実になります。 「人に対しての嫉妬、ねたみ、恨み、陥れようとする感情、悪口、噂」などは「マイナスの感情」だとわかっていても、「心配する」と言う行いもそれと同じだとわかっている人は、意外と少ないようです。 誰かのためを思って心配したり、何かをうまくいか…
大事なことを、どの時点で気づくことができるかは、人によって違います。日常生活のささいなことから気づく人もいれば、人生がひっくり返るような大きなことが起こらないと気づけない人もいます。 たとえば、病気は、体や精神が無理をしている「お知らせ」です。大病をしてからようやく「体をいたわらなくてはいけない!自分の生活を見直さなくてはいけない!健康でなければなにもできない!…
お金は幸せを得るために不可欠な道具ですが、幸せを維持するにはお金との「距離感」が必要です。 あなたが今、ぜいたくできる境遇にあるなら臆さず、どんどんぜいたくすればいいのです。 もし、何かの拍子にぜいたくができなくなっても、平然とその環境を愉しめる人間でありたいものです。 夕食のおかずがステーキからメザシに変わっても、それをおいしいと思えるのが健全で理想的な金銭感…
現在、生きていられることを感謝することに心を振り向けましょう。 すると、そうした心掛け、それ自体が幸福を招いている原動力となるのです。 自分の周りには、自分の心の状態と全く同じことがやってくるものですから、現在の自分の状況に「ありがたいな」と満足して心から感謝すると、また感謝できるような嬉しいことが現実にやってくるということです。 感謝することは、結局は自分の…
親子の関係というのは神と人間の関係に似ています。 親は子どもに無償で無限の愛情を注ぎます。 しかし、何かをした時に、子の側に「親が子にするのは当然だ」という態度が見えた時、多くの親は悲しい思いをします。 神は人に対し、ただひたすら与え続け、「してあげるだけ」の存在なのではないでしょうか。 未熟な私たちには、それが分からないだけかもしれません。 神の目から見れば私…
「こんなに大変なことがあって苦労ばかりなのに、どうして感謝なんかできようか」と言う人がいますが、それは逆なのです。 笑顔にならず、愚痴や泣き言ばかり言っているから、そういう現象が次々に起こるというのが宇宙の構造のようです。 愚痴や泣き言の多い人ほど、面倒な現象に見舞われているようです。 本人はそういう現象が多いから愚痴や泣き言を言っていると思っています。 しかし…
人生は「ドミノ倒し」に似ています。 「ドミノ倒し」のように、ひとつひとつの出来事が起きて「私」の人生が続いていき、最後のひとつがパタッと倒れて一生を終えます。 今、私たちがここに存在しているということは、後ろ(過去)のドミノが全て順番に倒れてきたということです。 もし、どれかひとつでも欠けていれば、今の「私」は存在していません。 ドミノのひとつひとつが、その時点…
肉体的苦痛や精神的苦悩は、なるべく人に洩らさぬこと・・・。 不満や愚痴も言えば言うほど、その悪循環から抜け出せなくなるものです。 英訳(English translation) As much as possible, do not expose your physical pain and mental anguish to others. The more you complain and complain, the more you can't get out of that vicious circle.
将来に備えるのはいいでしょう。 しかし、貯蓄や倹約が過ぎると、生活から楽しみがすっかり消えてしまいます。 これでは、せっかくの人生があまりにも味気ないものになってしまいます。 いくら切り詰めて貯め込んでも、人生どこで何があるか分かりません。 貯め込んだお金を使う前に死んでしまったら、「何のために遊びもしないで・・・。」と後悔するに決まっています。 理想は、ほどほ…
自分をかわいがっていますか? 子どもや夫(妻)を思うように愛情を注いでいますか? 忙しいからと言って食事を疎かにしたり、身の回りのことを投げやりにしたりしていませんか? 自分が一人でいる時にどれだけ自分に手をかけられるかは、自分を大切にしているかどうかのバロメーターです。 ボサボサの髪をとかし、伸びていたツメの手入れをしましょう。 そういうことをすればするほど、心…
人生とは無常なもの。 先のことなど心配したところで明日ポックリ逝くかもしれません。 あるかどうかも分からない5年先、10年先のことを心配するより、今日を大事にした方がいいのです。 幸福は山の頂にだけあるわけではありません。 麓にだってちゃんとあります。 だから、お金のある生活を羨み、我が身を嘆く必要などありません。 お金というのは、あるならあるなりに、ないならな…
運を良くしたいのであれば、人に依存しないで自立していることが大前提になります。 依存から抜け出す時に一番簡単なのは「与える自分」になることです。 貰うことよりも、あげることに意義を見出せるように意識を変えるのです。 そのために言葉遣いも変えましょう。 今まで「OOして欲しい。」、「どうしてOOしてくれないの?」と言ってばかりいた人はいませんか? そんな人は今日か…
言葉が私たちの生活に与える影響というのは、私たちが考えるよりもずっと大きいものです。 誰に対して発した言葉でも、必ずその意味は言葉を使った本人に戻って(返って)きて、その人の生活に影響を与えます。 自分がいい気分になれる言葉を使っていると、その言葉が耳から入ってくるために、心がポジティブになってツキを呼び込むのです。 逆に、人の悪口を言ったり、噂話ばかりしたりし…
人は人から感謝されると嬉しくなる生き物です。 このことを逆から考えると、こちらから誰かに感謝の言葉を伝えれば、私たちもその相手を幸せな気分にさせられることが分かります。 「情けは人の為ならず」という諺にもあるように、人を喜ばせると巡り巡って自分のもとに返ってくることは、昔からよく言われています。 つまり、私たちも人に感謝の気持ちを伝えることで、最終的には自分自身…
人間は自分のことばかり考えていると、不思議と身体はバランスを崩してしまうらしいのです。 自分から他人の方へ意識を向けていくと、つまり、利己主義から利他主義へと転換させていくと、心身のバランスがとれて神経やホルモンのバランスが良くなり、自然治癒力が増してきて病気も治ってしまいます。 これは言い換えれば、心にプラスのパワーをためたことの効果です。 相手に喜びを与えて…
良い人間関係は良いツキを運んできます。 では、良い人間関係とは、どんなものなのでしょうか。 それは、自分の心をポジティブにしてくれるような人たちと付き合うということです。 一緒にいて楽しいと思える人と付き合うことは、自分の運を良くするために、とても大切なことです。 この人と仲良くなりたいと思う人と仲良くなるためには、その人を褒めることです。 たいていの人は褒めら…
どんな出来事も受け止め方次第で、どうにでも変わります。 ツイている人は必ず物事の良い方を見ようとします。 時には驚くほど都合の良いように考えられるものです。 人になんと言われてもいいのです。 あなたは、あなたが一番ハッピーになれる受け止め方をしましょう。 少しくらい、こじつけてもいいのです。 あなたが、いつも笑顔でいられることが大事なのです。 物事を良く受け止め…