もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">短い人生に憂いを抱くことはない(Don't worry about the short life)</span>
人生は普通、百歳にも満たないものです。 たいていの人が百歳までは生きられません。 それなのに、どうして人は千年分もの「憂い」を心に抱くのでしょう。 どうして楽しみを先に延ばして、まさに「今」という時を逃すのでしょう。 当てにならない未来を待っても何にもなりません。 シニアから老年期となるにつれ、心配性、取り越し苦労の傾向を帯びる人が少なくありません。 寿命の何倍もの年月…
<span style="font-size:large;">足るを知る者は富む(He who knows enough is rich)</span>
仏教では「三垢(さんく)」(人間に生きている限り、ついて回る三大煩悩)の筆頭に「貪欲」を挙げています。 「金銭欲や物質欲は生まれつき具わっている以上、致し方ないさ。」、「そういう欲があるからこそ、ヤル気も出てくるのだ。」という見方もあるかもしれません。 しかし、欲望の本質を成す「際限のなさ」は、終局は人を悩ませ苦しめることを仏教は熱心に説きます。 光武帝もまた、「人は…
<span style="font-size:large;">楽しみが伴う努力をする(make effort with pleasure)</span>
奮闘努力、刻苦勉励、歯を食いしばり、克己心を奮い起こして頑張るのは壮年期まででいいのです。 シニアになったら楽しみが伴う努力をしましょう。 楽しみが含まれている努力をする。 楽しみながら努力をする。 楽しみの欠けた、または楽しみの乏しい努力はしないという基準を設けておくといいでしょう。 もちろん努力は必要です。 全然努力なしの楽しみだけということでは当人の成長に役立つこ…
<span style="font-size:large;">人生を完結させようとしない(don't try to finish your life)</span>
何かしていないと落ち着かない。 何もしないでブラブラと時を過ごしていると罪悪感のようなものを覚える。 前もってスケジュールを決めておかないと気が済まない。 スケジュール通り取り運んでいる最中に予期しない人が来たり、何か邪魔が入るとイライラする。 どのくらい時間が経ったか、今何時何分かが気になる。 チラチラと視線が時計にいく。 いつでも腕時計が離せず、腕時計をしていないと…
長年、連れ添ったシニアの夫婦では「俺の女房はこういう性格」、「私の亭主はいつもこう」と決めてしまう傾向を帯びます。 そうなると相手が味気なく、つまらなく思えてきます。 そこでパッと視点を転じ、色々な角度から伴侶を眺めてみましょう。 「おや、こんな一面もあったのか。」と意外な発見をし、新鮮な驚きを覚えます。 英訳(English translation) Senior couples who have been ma…
<span style="font-size:large;">自分の考えに固執しない(don't stick to your ideas)</span>
自分の考えをしっかりと持つのはいいでしょう。 それを正しいと信じ、信念を持つのもいいでしょう。 しかし、自分の考えだけが絶対に正しいという確信を持つのはよくありません。 これが不幸の発生源になるからです。 正しい考えは、ただ一つではなく幾つかあります。 自分の考えは幾つかの中の一つです。 どんな考え・意見・主義・主張も絶対というものは、この世には存在しません。 他の考えも…
<span style="font-size:large;">既に手中にある楽しみを十分に味わう(Savor the Pleasure Already at Hand)</span>
定年退職してもなお数年、非常勤とか嘱託でと向こうが懇請したのではなく、こちらから切願して第二の人生の楽しみを後に回す。 旅行は預貯金が一定額に達してからと二の足を踏む。 古希または喜寿を迎えるまではと、実務を手放さず「生涯現役」と胸を張る。 老後の生活設計・行事は、孫が卒業・就職・結婚するまでお預けとして差し控える。 いずれも立派ではあります。 感心しますが、「残りの持…
<span style="font-size:large;">思い込みは時として、ありがた迷惑に(Thoughts are sometimes a nuisance)</span>
葬式の場で懐かしい人と出会って「久しぶりだ。」と、はしゃいだ声を発する。 ・グループ旅行で車窓の景観が変わると、疲れて眠っている人を「これを見なくては来たかいがありませんよ。」と揺り起こす。 ・晩食で自分が「これは美味だ。」と思うと、相手の嗜好などお構いなしで無理強いする。 ・人の話を横取りして自分の話ばかりする。 ・頼まれもしないのに、「素晴らしい記念品を見つけたん…
<span style="font-size:large;">山ほどの幸せ(mountains of happiness)</span>
駅に行くまで五十人の人とすれ違ったとします。 一人目の人が怒鳴ったりしなかった。 物凄く幸せだった。 これで一つ。 二人目の人が怒鳴ったりしなかった。 これが二つ目。 三人目の人にも怒鳴られなかった。 そうして無事に駅に着くことができた。 このようにして幸せを数えていくと、この世の悩みはゼロになってしまいます。 悩み事をいちいちあげつらう時間があったら、「今は幸せだ。」と言…
<span style="font-size:large;">穏やかな毎日に感謝しましょう(thank you for every calm day)</span>
感謝というのは何かが叶ったから感謝なのではなく、何も起きないことが感謝なのです。 本当の感謝というのは、何も起きないで穏やかに毎日が淡々と過ぎていくということが、物凄いことなんだということに気付くことです。 英訳(English translation) Gratitude is not gratitude because something has come true, but gratitude for nothing happening. True gratitude is to realize t…
<span style="font-size:large;">今、思えばよい(just think about it now)</span>
八十歳の老人が良寛和尚を訪ねて、「今非常に満ち足りています。この状態で百歳まで生きたい。この楽しい状態、幸せな状態のまま百歳を迎えるにはどうしたらよいのでしょう。」と尋ねると良寛和尚は答えました。 「今、百歳だと思えばよい。」 百歳まで生きたいのであれば今、百歳だと思えばよいのです。 そうすれば、今日から百歳と一日、明日は百歳と二日。 「今、思えばよい。」 この一言に万…
<span style="font-size:large;">相手の不完全さを受け入れる(accept the other's imperfections)</span>
夫婦のうち人間として偉い方が相手を言葉によって直そうとしないで、相手の不完全さをそのまま黙って背負っていく。 夫婦関係というものは結局どちらかが、こうした心の態度を確立する他ないようです。 英訳(English translation) Of the husband and wife, the person who is superior as a human being does not try to correct the other person with words, but silently carries th…
<span style="font-size:large;">最上の生を全うする(live the best life)</span>
この世には天あるいは神が、その人に「生涯、尽くせ。」と使命を授けたとしか考えられない人物、つまり天命を受けて天職を奉じたような人物が存在するようです。 こういう召命(しょうめい)された人は、老年期をのんびりとゆったりと悠々閑々の生活を享受することは、許されないように運命付けられているようです。 しかし、大多数のシニアは、そう運命付けられていません。 老後を自分にとって…
愛すれば愛される。 愛さなければ愛されない。 嫌えば嫌われる。 嫌わなければ嫌われない。 許す者は許される。 許さない者は許されない。 裁く者は裁かれる。 裁かない者は裁かれない。 投げかけたものが返ってくる。 投げかけないものは返ってこない。 何が正しくて何が正しくないのか、そういう基準は宇宙には存在しません。 自分の正しいと思う感覚で人を裁かない方がいいということになるの…
<span style="font-size:large;">苦は人を重厚な人物にする(Pain makes a person heavy)</span>
人生は苦に満ちています。 しかし、「苦あれば楽あり」で、苦の中に楽が含まれていることも見逃すわけにはいきません。 徳川家康の「遺訓」として伝わっているのが、「人の一生は重荷を負うて遠き道を往くがごとし、急ぐべからず」という言葉です。 人生の重い荷物をどこへ下ろせばよいのでしょうか。 途中で下ろしてしまうわけにはいきません。 それよりも重い荷物を負うことが、逆に人生の真実…
<span style="font-size:large;">すべてを肯定し、ありのままに受け入れる(Affirm everything and accept it as it is)</span>
悩みや苦しみは自分の思い通りにしようとすることから始まります。 すべてを肯定し、ありのまま受け入れることができれば、何も変える必要がなくなり、悩みが消えて自分自身が一番楽になれます。 悟るとは物事を受け入れるということなのです。 英訳(English translation) Worries and suffering start from trying to do what you want. If you can affirm everything and accept it as it …
<span style="font-size:large;">人間関係は砥石(といし)のようなもの(Relationships are like whetstones)</span>
この世の出会いは偶然によるものは一つもありません。 親子、夫婦、恋人、友人、上司と部下、師匠と弟子など、すべての関係において互いが成長するため、学び合うために互いを選んで出会っていると言われています。 人間関係は全て「私」を磨いてくれる砥石のようなものです。 例えば、夫婦関係について言うと、自分のわがままや自己主張を通せる環境にありながら、それをいかに抑えて幼児性を克…
<span style="font-size:large;">執着しない、思いを捨てる(don't cling, give up thoughts)</span>
私たちは自分に「思い」がある時、それを実現させようと考えます。 その思いが簡単に叶うことなら問題はないのですが、難しいことであればあるほど、私たちはそれが良い目標であり、望ましいことであると思い、何とか実現させようとします。 そして、実現できなかった時、自己嫌悪になったり、落ち込んだりしてしまいます。 目標を設定し、努力し、頑張り、必死になることが好きな人はそれでよい…
<span style="font-size:large;">心を見る(look at the heart)</span>
「ああなりたい、こうなりたい」という心を放っておきましょう。 この瞬間をここで徹底的にくつろぎましょう。 明日のことも昨日のことも意識しないでいましょう。 明日のことは明日のことであって今することではありません。 昨日のことも、もう終わったのだから、あれこれ考えても無駄です。 実際に生きているのは今の瞬間だけです。 今というこの瞬間が本番なのです。 未来はどうなるのか分か…
<span style="font-size:large;">投げかけたものがそのまま返ってくる(What you throw comes back to you)</span>
例え、相手に非があろうとも粗暴な言葉で相手を責めてはいけません。 粗暴な言葉は苦痛となって相手の中に残るでしょう。 そして、言われた人々はあなたにそのまま言い返すでしょう。 怒りを含んだ言葉は苦痛です。 仕返しがあなたの身に至るでしょう。 安らぎを得たいならば、いついかなる事情のもとにも、すべてのものに慈しみを向けなければなりません。 英訳(English translation) …
<span style="font-size:large;">「もう少々あれば」と思わないこと(Don't think "I need a little more")</span>
「もう少々」という考え方は危険です。 例えば、「うちの子はよく頑張っているんだけど、もう少し成績が良ければ」、「もう少し家が広ければ」、「もう少しウエストが細ければ」などの「もう少々」です。 このように思うと、今の自分の実際の状態に不平・不満・不幸を感じることになるのです。 それは、どう見ても不幸な考え方です。 その考え方の人は延々と「もう少々、もう少々・・・」と考え…
<span style="font-size:large;">正義の人になる(be a righteous man)</span>
仏教の考え方は「自分は正しいことを守る」。 それだけです。 「相手の非も直してやろう。」というような傲慢な態度を取ることは控えます。 「正義の味方」になるのではなく、「正義の人」になるのです。 いわゆる「私は悪いことはしません。」と、自分を戒めるだけなのです。 あらゆる揉め事、争い、戦争などは「相手の非を直してやろう。」と考えるところから起こってきます。 正義の味方にな…
<span style="font-size:large;">本物の人物(real person)</span>
その人が「本物人間」であるかどうかを見分ける判断基準として二つあると、私の尊敬するイエローハットの創業者の鍵山秀三郎氏は仰います。 一つは、その人の言っていることとやっていることがどれだけ一致しているかだそうです。 あと一つは、自分自身の利益に直接結び付かないことに対して、どれだけ無心に打ち込んでいるかどうかだそうです。 いずれも重要な判断基準だと私も考えます。 英…
<span style="font-size:large;">できるだけ譲る(yield as much as possible)</span>
譲れることは、できるだけ譲っておいた方がいいでしょう。 「譲ってばかりいたら人にやられてしまう。」、「いつも人の後になってしまう。」と考える人がいますが、そういうことはありません。 譲れることは譲った方が逆に強くなれるものです。 人から物を奪うような生き方をしている人は、往々にして晩節を汚すものです。 英訳(English translation) It is better to give away as much…
<span style="font-size:large;">恨んだり、憎んだりしない(do not resent or hate)</span>
人を恨んだり、憎んだりすると、そのことばかりが心に引っ掛かり、眠れなくなって精神まで蝕まれます。 その結果、自分のエネルギーを全て消耗することにもなります。 詰まるところ、そういう想念を持つ人は不幸になるばかりです。 人を恨んだり、憎んだりする想念を持たないことが人生の極意です。 英訳(English translation) If you hold a grudge against someone or hate them, you …
<span style="font-size:large;">絶対肯定(absolute affirmation)</span>
「絶対肯定」、「絶対安心」、「絶対感謝」できる人間関係を確立することが、幸せな人生を送るために最も大事です。 人間関係の始まりは「絶対肯定」できるお互いの信頼です。 お互いを信頼できるようになれば「絶対安心」の関係になり、何事にも感謝できるようになります。 まず、信頼できるお互いになることですね。 英訳(English translation) The most important thing in order to …
<span style="font-size:large;">執着しない(don't cling)</span>
執着がないと大喜びすることもなく、「うわぁ、残念だ。」と思うこともありません。 常に淡々としています。 喜び悲しみを越えているのです。 山の頂上に登って下界の人々を見るような感じなのです。 執着がない人は、小さな子供が興奮して騒いでいるのを淡々と見ているような感じなのです。 どんな状況に遭遇しても、子供と同じように大喜びしたり落ち込んだりすることはありません。 そのため…
<span style="font-size:large;">結果は瞬間、行為は長い(Results are instant, deeds are long)</span>
結果を気にする人は、いつも心配事を抱えているようなもので決していい仕事はできません。 スポーツでも優勝だけを目的にしたら、やっている人も苦しくなります。 毎日の練習が楽しくて仕方がないという方がいいのです。 そうなれば、優勝しなくても関係ありません。 結果というのは、瞬間の出来事ですぐに過ぎ去ってしまうことなのです。 しかし、行為はずっと長い間続くものです。 その行為を…
<span style="font-size:large;">人生に失敗しない人とは?(What is a person who never fails in life?)</span>
歯を磨く、顔を洗う、料理を作る、食べる、電車に乗る・・・。 そういった単純なことを何ということもなく穏やかに行う。 過去のことや将来のことで頭を混乱させないで、穏かに微笑んで行う。 その人は何ひとつ人生に失敗はしないのです。 英訳(English translation) Brush your teeth, wash your face, cook, eat, ride the train... Doing such simple things calmly. Don't let the p…
<span style="font-size:large;">業の多重債務を減らすために(to reduce corporate debt)</span>
私たちは、大自然と他の多くの生命から受けている多大な恵みに感謝する気持ちを持つことです。 すべての命に対して慈しみの心を持つことです。 「生きとし生けるものが幸福でありますように。」と常に念ずるのです。 感謝するたびに、慈しみを念ずるたびに、自分の業の多重債務は、ものすごく速いスピードでドンドン減っていきます。 英訳(English translation) We should be grateful f…
<span style="font-size:large;">感謝しましょう(let's thank)</span>
今、既にあるものに感謝しましょう。 人生で自分が感謝できることを発見し始めると、感謝すべきことは次々に現れて、永遠に感謝したいと思えてくることに驚かされます。 まず、感謝することから始めなければなりません。 すると、宇宙がその気持ちを受け取り、同じものをあなたに返してきます。 そうして、あなたは感謝の周波数に完全に同調し、良きものの全てがあなたの元にもたらされるのです…
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もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
人間はあらゆるものの犠牲の上に成り立っています。 「この魚によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この肉によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この野菜によって私は生かされている。ありがとうございます。」 そういう風に全てのものに感謝できる心を持って生きていきたいですね。 英訳(English translation) Human beings are made up of sacrif…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…