もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
感謝が湧くと、それは自ずと「ありがとう」という言葉となります。 「ありがとう」の本来の意味は「有り難い(ありがたい)」です。 「めったに有り得ない」、「存在が稀である」という意味です。 それならば、「めったに有り得ない」の反対は何でしょうか。 「いつでも、どこにでも有る」、「当たり前のこと」です。 この「当たり前のこと」の中にも感謝のタネを見出すと、俄然、幸福度…
<span style="font-size:large;">終わりが良ければ・・・(if the end is good)</span>
人生の途中の苦労は誰にでもあります。 シェークスピアは「ハムレット」の中で、「終わりよきものは、すべてよし」と言っています。 人間というものは、その時は「苦しい、苦しい」と泣き叫びながらも、生きていることに手ごたえを掴んでいるのです。 人生の途中で不幸なことに遭い、苦しいことに遭った人の晩年は、思い出がいっぱいあって楽しいものです。 今の苦しみも、いずれ笑って話…
<span style="font-size:large;">まず、現状に感謝する(First, be grateful for the status quo)</span>
現状に感謝する。 与えられた環境に感謝して、「あのようになりたい。」、「あれが欲しい。」など、わがままな心を少しずつ少なくすることです。 例え、今の自分の状況が100点満点の70点でも、「70点もあるではないか。0点より遥かに素晴らしい。」と深く感謝する。 こういう気持ちが縁や運を開かせるのです。 英訳(English translation) Thanks for the status quo. It…
<span style="font-size:large;">「命を頂く」感謝の心(A Heart of Gratitude for “Giving Life”)</span>
私たちが健康を維持するために日常生活で心掛けべきことは、「命を頂く」という感謝の気持ちを持てるか否かが、大切なのではないでしょうか。 ご飯を召し上がる時に素直に手を合わせて、「よろしくお願いします。」と心の底から言えるようになった時に、病気はその時点から治っていくものです。 自然治癒の大きな歯車というものは、そういうことが、ごく自然にできるようになった時から回り…
<span style="font-size:large;">けじめのある交友を心掛ける(keep in mind to make friends with distinction)</span>
小林一茶は「寛政紀行書込」という本の中で、「たとへ日を累(かさ)ねての逗留なりとも、別るる期に別れざれば、大なる非(そしり)ごとをとる事うたがひなし。心がけの第一なり。」と言っています。 「まだいいでしょう。もう一日泊まっていってくださいよ。」と勧められ、グズグズと泊まっていると、せっかく昨日まで親しいもてなしだったのが、冷えびえとしてしまうことがよくあります。 …
<span style="font-size:large;">年を取ったら施す心を持つ(Have a heart to give when you get old)</span>
若い時から預金通帳の数字ばかり見て、一喜一憂しているようでは大きな人物にはなれませんが、反対に稼いだ分すべて使ってしまうのも感心しません。 「日本永代蔵」を書いた井原西鶴は、金銀を貯めることが両親の次に大切なことだと言っています。 ところが、その蓄えた金銀を、老年になって周りに施せと言っているのは注目に値します。 「人若い時貯へして年寄りての施肝要なり。とても向…
高齢な男性が、一人では何もできなくなっている状態は残酷なものです。 昔風の「男子は厨房に入るものではない」などという思想は本当に困ったものです。 人は男であろうと女であろうと、基本的には一人で生きていかなくてはなりません。 それができない人は「自由人」ではなく、一人になったらどうしようかという恐怖に囚われている「不自由人」です。 どのような生活でもいいのです。 …
<span style="font-size:large;">要らない人はいない(there is no one who does not need)</span>
例え、病気や老齢のために人手が掛かり、「この人が生きていなければどんなに楽になるだろう」と思うように見えた人でも、その人の「困った存在」が「困らされた人」に様々なことを教えていくのです。 しかし、私たちは困らされている時には、そんなことを到底承服できません。 それが分かるのは、ずっと後になってからなのです。 英訳(English translation) For example, even a p…
<span style="font-size:large;">苦しみも一つの恵み(Suffering is also a blessing)</span>
貧困、病気、戦争、飢え、裏切り、死別、精神的迫害など、私たちの望まない逆境・試練が私たちを強めるということは真実です。 実は、逆境は反面教師以上の素晴らしいものです。 逆境は作為的に作るわけにはいきません。 だから、多少の不便や不遇が自然に発生した時には、私たちはそれを好機と思い、運命が与えてくれた贈り物と感謝し、むしろ最大限に利用することを考えるべきなのです。…
<span style="font-size:large;">老年期を自分の教養のために(I spend my old age for my education)</span>
上手に年を取る方法。 それは老いを受け入れることです。 最低なのは自分から去っていくものに、まだしがみつこうとすることです。 退職が死に繋がる人間もいます。 心の準備ができていない人間です。 旺盛な好奇心を持ち続けている人なら、それは人生の最も楽しい時のはずです。 退職が嬉しいことになるためには何が必要でしょうか? それは栄光のむなしさを知り、無名の人である安ら…
<span style="font-size:large;">感動の力(power of emotion)</span>
純粋で深い感動をすると、肉体の疲れも心の痛手も、たちまち立ち直るものです。 ところが、感動できない人は疲れを溜めるだけで、なかなかエネルギーが再生されません。 元気に生きるためには感動することです。 感動するためには、自分の手と足と体を使って、身を低くして一生懸命やることです。 家でじっとしているだけではいけません。 自分が感動できるものに積極的に近付く必要があ…
人は病気になると、必ずそればかりを話題にしてしまうものです。 それは、その人が自分の病気のことを絶えず考えているからです。 自分の思いを言葉にしているだけなのです。 少し具合が悪くても悪化させたくなければ、病気のことを話してはいけません。 あなたの思いが病気の原因です。 「とても気持ちがいい。今の気分は上々だ。」と繰り返し唱え、本当にそう感じてください。 もしも…
<span style="font-size:large;">「謝念」を持つ(have a "gratefulness")</span>
幸福を味わおうと思えば、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「感謝したくても感謝するタネがないよ。不満なら山ほどあるがね。」と、天邪鬼の方は仰るかもしれません。 しかし、それは違います。 感謝のタネは、ごく平凡な日常生活の中にいっぱい転がっています。 朝ご飯がおいしく食べられた。 ウグイスの声が聞こえた。 混んだバスに乗ったら…
<span style="font-size:large;">中身が濃く詰まった一日にする(Make it a day full of content)</span>
「もっとも長生きした人とは、もっとも多くの歳月を生きた人ではなく、もっともよく人生を体験した人だ。」と、フランスのジャン・ジャック・ルソーが言っています。 「よく人生を体験する」とは、「よく生きる」とは、具体的にどのような生き方をすることなのかというと、視覚、聴覚、触覚、味覚、手足、頭などを活発に働かせ、好奇心や積極性を持って活動し、感性も知性も磨き、自分が持って…
<span style="font-size:large;">楽しみの伴う努力を(effort with pleasure)</span>
奮励努力、刻苦勉励、歯を食い縛り、克己心を奮い起こして頑張るのは壮年期まででいいでしょう。 シニアになったら、楽しみが伴う努力をする、楽しみが含まれている努力をする、楽しみながら努力する。 楽しみの欠けた、または乏しい努力はしないという基準を設けるといいでしょう。 もちろん、努力は必要です。 しかし、全然努力しない楽しみだけということでは当人の成長に役立ちません…
<span style="font-size:large;">「生」を充実させる(Enriching “life”)./span>
春夏秋冬の移り変わりは速いですが、順序を踏んでいます。 しかし、生・老・病・死の変遷は、それ以上に速いうえに、さらに順序通りではありません。 シニアになり、やがて老人となり、そのうちに病に臥し、最期に死が来るとは限りません。 シニアでいる間に、「死」は順番を飛び越えて襲ってくるかもしれません。 人生の儚さを嘆き、悲観的で厭世的になるのではなく、「死」から目を反ら…
常識的な人は、よく年相応に振る舞えと言ったり、年齢に応じた服装をした方がいいと考えたり、喋ったりします。 しかし、果たしてそうでしょうか? 例えば、十代から二十代初めの人がマンガを読み、テレビゲームをするというのは、何の特徴もない「普通の若者」でしかありません。 逆に、五十代後半、六十代近くになるから、定年後の趣味のために園芸を始めた、俳句や短歌、碁や将棋をすると…
<span style="font-size:large;">仕事だけに生きない(don't live just for work)</span>
仕事だけが生きがいという真面目な人も中高年には多いです。 しかし、こういう人ほどリストラに遭ったり、定年になると、落ち込んだり、生きがいをなくしてしまいます。 今の時代、真面目一筋、仕事一筋というのでは通用しません。 趣味のない人、雑学のない人も運から見放されてしまいます。 結局、仕事一筋といっても、だからこそなのですが、到底、役員などに出世することができない人…
<span style="font-size:large;">そのつど、そのつど、気付く(Each time, each time, notice)</span>
良いことをするにしても悪いことをするにしても、それを「する瞬間」というものがあります。 怒る時も嫉妬する時にも、その瞬間があります。 だから、大切なことは、そのつど、その瞬間に気付くことなのです。 怒りが起こりそうになったら、その瞬間に気付くのです。 怒りが爆発しそうな瞬間に気付いて、その瞬間に釘を打っておくのです。 そうすると、悪というものは繁殖しないのです。 …
<span style="font-size:large;">話し掛ける(talk to)</span>
精神面でいつまでも若々しさを保つためには、好奇心を持ち続けることが大切です。 何事にも興味や関心を抱く。 それは好きなものなら何でもいいのです。 例えば、映画でもお芝居でも読書でも釣りでもゴルフでも、それぞれ好きなことに興味を持って友達の幅を広げていく。 趣味は人それぞれですが、多くの人が興味を持つ対象、それは「異性」でしょう。もちろん全然違う人もいますが。 男…
<span style="font-size:large;">いつまでも相手の問い掛けに答えてあげましょう(Always answer other people's questions)</span>
歳を重ねていく毎に夫婦の形は変わってくるでしょう。 二人だけの世界に浸っていた時代、子供を中心に回っていた時代、そして再び二人だけの時代へと移ろいでいきます。 会話が途切れたり、気持ちがすれ違ったりすることもあるでしょう。 それでも、相手の問い掛けに答えようとする気持ちがある限り、二人の愛情は続いているのです。 もし、相手の問い掛けに答える気持ちさえ失せたとした…
<span style="font-size:large;">慈しみの心(compassionate heart)</span>
全ては心から出ています。 心があって、考え、話し、行動しています。 全ては心の表れですから、心が汚れていれば全ては汚れたものになります。 心がささくれだって荒れていれば争いが起きます。 心が苦しめば、どこにいても苦しい世界です。 天国に行けたとしても苦しいでしょう。 逆に、心が安らかであれば、どこにいても安らかな世界になります。 優しい慈しみの心があれば全ては清…
<span style="font-size:large;">良いところとだけ付き合う(associate only with the good)</span>
すべてのものは完全ではありません。 探そうとすれば、不完全なところはいくらでもあります。 だから、そういう欠点だらけの人間同士が、相手の欠点を探し合っていてもキリがありません。 間違いを指摘したり、相手を攻撃しても、相手の性格が直ることはまずありません。 お互いに争いの泥沼に陥るだけです。 相手のどうでもいいことや不完全なことを探し出して争うのではなく、「どこか…
<span style="font-size:large;">縁の深さに関係なく(Regardless of edge depth)</span>
心の絆を一人でも多くの人と結ぶことが人生を豊かにします。 ところが、ごく親しい人にだけ物凄く優しくするだけで、見ず知らずの人に対しては冷たい態度で接しているのが、今の社会ではないでしょうか。 この差を縮めていかなければ世の中は良くなりません。 人間一人が持つ縁というものはわずかなものですが、誰に対しても温かく穏かに接していくことが大事です。 英訳(English tra…
<span style="font-size:large;">心配するだけでは・・・(Just worry about...)</span>
ただ一人の人に正しいことをするよりも、幾千の人たちのことを心配することの方が楽です。 例えば、地震で被災した人のことがテレビに映し出された時、ただそれを見て「本当に気の毒だな」と思っているだけならば、相手が何万人でも簡単に心配してあげられます。 しかし、一人でも実際に救うとなると大変です。 救済支援のための寄付でも何でも少しでも、行動を実際に起こしてあげられたら…
苦労したことをそのまま顔に出す。 誰にでも出来ることです。 反対に、苦労したことのない人が、いつも明朗な顔でいる。 これも、そんなに難しいことではありません。 しかし、散々苦労したにも関わらず、全く苦労の痕が感じられない顔で人に接するのは、なかなか出来ないことです。 出来れば苦労の痕を悟られずに人と接する。 これは大事なことです。 英訳(English translation) …
<span style="font-size:large;">逆境は最も偉大な教師(adversity is the greatest teacher)</span>
勝利から学べるものは少ないですが、追いつめられ、苦しめられ、打ち負かされている時、あなたは大いなる知恵を得ます。 なぜなら、その時、あなたにへつらう者は去り、それによってついに真の自分自身を知るからです。 あなたの友とは誰か? 逆境があなたを飲み込んでいる時こそ、真の友を数える最良の時なのです。 かつてなかったほどの暗闇に閉ざされている時こそ思い出しましょう。 …
<span style="font-size:large;">心配しない(do not worry)</span>
心配は一種の自己暗示で、それは全く無駄な努力であり、何の役にも立ちません。 心身に害を及ぼす恐れすらあります。 うまくいかない可能性があることを、何度も心の中で繰り返して何の得になるでしょうか。 自分を暗い暗示にかけてしまうようなものです。 心配はやめましょう。 英訳(English translation) Worrying is a kind of autosuggestion, a futile effort that does no…
<span style="font-size:large;">自分の話をしない(don't talk about yourself)</span>
経歴など、どうしても自分の話をしなければならない時も、自慢したくて言っていると思われるような言葉は、直接的なものであれ、間接的なものであれ、一切慎むように心掛けるといいでしょう。 人格などというものは善悪に関わらず、いずれ知れてしまうものです。 わざわざ自分から言うには及びません。 しかも、本人が自分の口から言えば、誰もそれを信じはしないでしょう。 自分の口から…
<span style="font-size:large;">心の平穏を保つ(keep peace of mind)</span>
物事の重要性は自分がそれを重要であると信じるかどうかで決まります。 悩みもまたしかり、何事も深刻ではなく、たいして重要でないと思えば、本当に深刻なことも重要なこともなくなるということです。 自分の心の弱さに比例して、問題も大きく、抗し難いものになってきます。 心が強ければ問題も取るに足らないことに思えてきます。 こうしたことが、いつまでも心を平穏に保つための秘訣…
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もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
人間はあらゆるものの犠牲の上に成り立っています。 「この魚によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この肉によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この野菜によって私は生かされている。ありがとうございます。」 そういう風に全てのものに感謝できる心を持って生きていきたいですね。 英訳(English translation) Human beings are made up of sacrif…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…