人間の魂が肉体に宿ると五官に振り回されてきます。 五官とは眼、耳、鼻、舌、身の五つです。 この五官に魂・意識が幻惑されるのです。 美しいものを見ると欲しいと思う。 気持ちの良い香りには心が惹かれる。 自分の都合の良い話にはつい乗ってしまう。 舌触りの良い物は食べ過ぎてしまう。 苦役より楽な方に身を置きたい。 肉体五官はこのように人の心を動かしていきます。 五官が…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">絶対必然即絶対最善(absolutely inevitably the absolute best)</span>
この世における色々な良からぬこと、また思わしからざることも、必ずそこに意味があるといえます。 そこで、今この信念に立つと、現在の自分にとって、一見いかにためにならないように見える事柄が起こっても、それは必ず天が私にとって、それを絶対に必要と思し召されたゆえに、そのように与え給うたのであると信じることです。 あらゆることは絶対必然であり、絶対最善であったのです。 …
<span style="font-size:large;">健康を維持するための心の持ち方(How to keep your mind healthy)</span>
一、寛(ひろ)い心をもつこと(度量) 二、深い情をかけること(慈悲) 三、みんな仲良くすること(太平) 四、喜ぶ心を持つこと(感謝) 五、色は匂えど散るものを(無常) 六、向こう三軒両隣が大切(親睦) 七、長い眼で見ること(忍耐) 八、柳に風折れなし(柔和) 九、越されぬ河は越さぬこと(諦観) 十、時の過ぎぬ間に働く(努力) これは西式健康法創始者の西勝造が提唱…
<span style="font-size:large;">自分の経験を後から来る者に伝える(tell others about one's experience)</span>
学ぶということは教わることです。 若い人から教わり、学ぶことができる人はもうそのことだけで幸せです。 老人に教えることができる人は、老人から教わることもうまいと思っていいでしょう。 若い人から真摯に学びながら、この若い人に何事かを伝えることができれば、嬉しさも倍加するに違いありません。 自分の学んだものを他者に少しでも伝えることができたら、再生産であり、望外の喜…
<span style="font-size:large;">一瞬一瞬を精一杯に生きる(live every moment to the fullest)</span>
日々を生きるように、あなたは一生を生きるのです。 この先、何日もあるのだから、今日はどうでもいいだろうというのは私たちが陥りやすい罠です。 素晴らしい人生とは満足して送れた日々の連続に過ぎません。 毎日が重要で最終結果の質に影響を与えます。 過去はもはや存在せず、未来は想像の産物に過ぎないのですから、今日という日しかないのです。 失われた機会はめったに戻ってきま…
<span style="font-size:large;">遅すぎるということはありません(it's never too late)</span>
新たな希望や夢は、いつ何時、人の心に湧いてくるか分かりません。 ちょっとしたきっかけで、それまで無関心であったものに、急に興味が湧いてくるというケースは決して珍しいことではありません。 ところが、人はそこで余計なことを考えてしまいます。 それは、周囲の自分に向けられた目であったり、時間であったりします。 例えば、もう一度大学で勉強したいと思っても、中々実際に大学…
<span style="font-size:large;">一瞬一瞬を存分に味わう(Savor every moment)</span>
存分に生きてきた人は、生まれてきたことへの感謝で人生を締めくくることができます。 残される者たちは、その時、大きな贈り物を手にします。 その贈り物とは、人との出会いの喜びと、今こうして生きているということの喜びを、以前にも増して深く感じ取れるようになったことへの気付きです。 年老いてから迎える死は、まるで古木がゆっくりと立ち枯れていくように無理がなく、苦痛も伴わ…
<span style="font-size:large;">忘れること(to forget)</span>
人は未練があると、すべてのことの解決がつかなくなります。 未練を断ち切る最良の方法は忘れることです。 思い出さないことです。 世の中のあらゆることは「忘れる」、「思い出さない」ということで、解決されることが多いのではないでしょうか。 英訳(English translation) When people have regrets, they can't solve everything. The best way to let go is to forget. Don'…
<span style="font-size:large;">心を柔らかくして笑いましょう(Soften your heart and smile)</span>
多くの人々は、あまりに心が窮屈で、固くなったり、尖ったり、構える心で用心したり、心の柔軟性が欠けていることが多いものです。 もっと人生を幸福にするためには心を柔らかくすることが必要です。 多くの人は、自己批判や、自己反省が強すぎて、常に自分自身を批判しすぎ、自分をまるで悪人のように思って、自分自身を苦しめています。 これは決して良いことではありません。 自己批判…
感謝の気持ちを表すことは重要です。 「そのうちに」などと思っていてはいけません。 何かをしてもらったら家族でも誰でも、その瞬間に「ありがとう」と言いましょう。 言いそびれると、もう機会を失い、自分の気持ちを伝えることができません。 その瞬間を逃してはならないのです。 知り合いから好意を受けた時、何かを贈ってもらった時には、すぐお礼の返事を書きましょう。 後になっ…
<span style="font-size:large;">十人十色(ten people ten colors)</span><br />
どのような人も欠点だらけです。 それは、あなたに欠点があるのと同じです。 社会の上の方で活躍する人、人を指導する立場にある人でも同じです。 もし、あの人にはあんな嫌なところがある、あんな欠点があるといって、その人を排除していったら付き合う人はいなくなります。 他人の欠点を認めましょう。 他人が自分と異なることを受け入れましょう。 それは、他人が私たちと顔も姿も違…
<span style="font-size:large;">限りのない努力が大切(Endless effort is important)</span>
仏教では、私たちの生命は現世のみではなく、来世、再来世と続くと説いています。 私たちの運は、私たちの思うこと、話すこと、行うことが慈悲に基づいていれば好転し、無慈悲に基づけば運は悪くなります。 そのため、来世の運は現世の最後の生き方で決まると言ってよいのです。 つまり、定年後や晩年は来世の準備期間だとも言えるのです。 龍沢寺の山本玄峰老師も仰る通り、「七十歳より…
<span style="font-size:large;">小さな縁も大切にする(cherish even the smallest of ties)</span>
小才は縁に出あっても縁に気づかず 中才は縁に気づいても縁を生かさず 大才は袖すりあった縁をも生かす。 これは、柳生流の元祖・柳生石舟斎の言葉です。 剣の達人というばかりでなく、人間学にも達していた石舟斎の含蓄がうかがえます。 人生の行路には自分の師と仰ぐ人は至る所にいます。 心を謙虚にして周囲の言葉に耳を傾け、袖すりあったほどの小さな縁をも活かして大切にしてい…
<span style="font-size:large;">「歳をとったなぁ」と言わない(Don't say "I'm old")</span><br />
「老化」というのは一種の心理的な病に過ぎません。 確かに歳をとれば、体の一部が弱くなる「加齢」という現象は存在します。 しかし、「老いる」、「おじいさんになる」、「おばあさんになる」というのは、単なる私たちの思い込みに過ぎないのです。 では、どうして現実に、人は「自分が老いた」と思うのでしょうか? それはまさに、「歳をとったなぁ」という一言が原因です。 自分で…
<span style="font-size:large;">毎日の生活が真剣であれば(If everyday life is serious)</span>
毎日の生活が真剣で「ふやけて」いなかったら、老後の心配などない筈である。 老後の心配というものは、充実した生活の消滅した瞬間が「死」というものであるとしたら、私たちの生活には老後というものの存在する隙間はない。 ・・・というようなことを、宇野千代さんが仰っていました。 英訳(English translation) If my daily life was serious and not "soggy", I wouldn't have …
<span style="font-size:large;">本当の健康法(true health)</span>
健康法というのは、体操をする、歩く、あれを食べる、これを食べないなどのことではありません。 いつでも、何かを追いかけて行く目的があって、張り切っている状態でいることでしょうか。 人間は心の存在です。 気の持ちようで生き方まで変わってしまいます。 心の満たされた生活には老後というものの存在する隙間もありません。 英訳(English translation) Being healthy is…
長生きしたい人は心の持ち方が大事であると肝に銘じましょう。 では、どんな心の持ち方をしたらよいのでしょうか? それは、いつでも平常心でいることです。 平常心とは常に平らかな心でいるということです。 ヒステリーや癇癪を起こさない、怒りやイライラに囚われない、悩みや心配事を抱え込まない、いつでも静かで平らかな気持ちで暮らしてくことです。 執着から解き放たれることです…
<span style="font-size:large;">楽しく生きていきましょう(let's live happily)</span>
二度とない人生なのですから、楽しく生きていきましょう。 楽しいというのは楽をして、という意味ではありません。 楽しく人と話し、楽しくご飯を食べ、楽しく明日のことを思う。 これだけのことで、体の細胞が生き生きとし、健康になれるのです。 だから、楽しみに溢れた人生とは、楽しく考え、楽しく行動する人生なのです。 ただそれだけなのです。 英訳(English translation)…
<span style="font-size:large;">他人には甘くしましょう(be nice to others)</span>
人は相手によって気分や話し方、態度が変わってくるものです。 いつも笑顔を絶やさず、明るい人と接すれば、こちらの気持ちも明るくなり、始終不機嫌で批判的な人と接すれば、こちらも身構えてしまいます。 「目には目」で、一方の接し方や人柄は他方にも反映します。 他人のアラを突いたり、批判的に接してばかりいる人は、やがて孤立していきます。 世の中に完璧なものなどないように、…
<span style="font-size:large;">人に会ったら、まず褒める(Compliment first when you meet someone)</span>
友達と会った時、いつもと変わらなくても、「あれ、今日のあなた、何となくいい感じじゃない。」と、とりあえずこう言います。 「あれっ、髪切ったの?似合うわね。」、「今日の洋服、いいね、似合ってる。」など、外見で気付いたことを言えばいいのです。 褒めるのは簡単なことです。 「こんにちは」と挨拶したら、まず目に入ったものを褒めること。 ここからスタートしてみてください。 …
<span style="font-size:large;">何事も心次第(everything is up to you)</span>
「環境だけで人間の幸不幸が決まるのではないことは明らかだ。幸福だとか不幸だという気持ちのあり方は、こうした環境をどのように受け止めるかによって決定される。キリストは、天国は心の中にある、と言った。地獄もこれと同じだ。」と、アメリカの社会評論家デール・カーネギーは言いました。 自分を卑下したり、悩まなくてもいいことまで悩んでも、何のメリットもありません。 ストレス…
<span style="font-size:large;">我が身を一段下げて接する(lower one's body one step and touch)</span>
人は誰と会う場合でも常に謙虚な心で接しなければなりません。 会う人によって態度を変えたり、相手を見下すような気持ちで接したりしてはならないのです。 よく分かっているつもりでも実行できないという人が多いものです。 最初のうちは謙虚でも、成功を積み重ねていくに従って、人の心は次第に変化していきます。 無意識に相手を見下してしまうのです。 こうなってしまったら、もう人…
人に好感を持って欲しいと思ってる人は多いでしょう。 周りの人には、いい奴だと言われたいという気持ちです。 このような気持ちは、ごく自然なことです。 しかし、この気持ちが強すぎると、自分を良く見せようと、功績や長所を並べるようになってしまいます。 相手に好感を持ってもらおうと、このような態度に出るのでしょうが、相手には伝わりません。 自分を飾れば飾るほど、人は拒絶…
<span style="font-size:large;">困難は多くの気付きを与えてくれる(Difficulties bring a lot of awareness)</span>
人は様々な困難に直面し、悩み、苦しみます。 会社の倒産、リストラ、病気、けが、災害など。 中には絶望感に生きる力を失ってしまったりする人もいます。 確かに大きな困難に直面すると苦痛を感じるでしょう。 「どうして自分だけが」と嘆きたくなる気持ちも分かりますが、クヨクヨしてはいられません。 困難は人を大きくします。 人は困難を一つひとつ乗り越えていくことによって、人…
<span style="font-size:large;">縁(relation,)</span>
ご縁、出逢いは天意とはいえ、私たちの心の内にそれを求める気持ちがなければ、その人の面前に素晴らしい人が現れていても、その縁を生かすことはありません。 縁は切れやすいものなので、どちらかが強い意志を持って維持、継続させようと心がけなければ長く保つことはできません。 英訳(English translation) Go en, deai wa ten'i to wa ie, watashitachi no kokoro no uchi ni sor…
<span style="font-size:large;">自分のことは自分でやる(do my own thing)</span>
人は常に誰かに迷惑をかけながら生きています。 だから、人は出来るだけ他人に迷惑をかけまいと努める必要があります。 ところが、中には平気で他人に迷惑をかけようとする人がいます。 自分にはできないと仕事を他人に押し付けたり、忙しいからと面倒な仕事や雑用を、他人に軽い気持ちで頼んでしまった経験はありませんか? 頼む方は軽い気持ちでも頼まれる方はそうではありません。 身…
<span style="font-size:large;">苦難は人を大きくする(hardships make people bigger)</span>
苦難は人を大きくします。 人は苦難を一つひとつ乗り越えていくことによって、人としてあるべき姿に近付けます。 苦難は他の人が気付かないような数多くのことを教えてくれます。 この教えは経験した者でないと分かりません。 こうして考えてみると、苦難は決してマイナスばかりではありません。 失業した、入院したと嘆く必要はないのです。 この苦難が自分の将来の基礎となるのだと認…
<span style="font-size:large;">人生に途中下車は許されない(Stopovers are not allowed in life)</span>
人は生命のある限り、前進するチャンスを与えられています。 最近は出世だけが人生ではないと考える人が増えています。 その通りかもしれませんが、だからといって自分に妥協し、甘えていいことにはなりません。 出世に拘る必要はなくとも、結果に至る過程で手を抜くべきではありません。 チャンスを無駄にしてはなりません。 絶えず一段上を目指して、現状にあぐらをかかずに謙虚な気持…
<span style="font-size:large;">楽しいと思うことが楽しさの素(もと)(Thinking fun is the source of fun)</span><br />
楽しそうに働いている人を見て羨み、自分がいかに苦労しているかを強調して嘆く人がいます。 今の状態から逃れるために転職や独立を考える人もいるようです。 楽しそうに仕事をしている人と同一の環境を希望する人もいます。 しかし、楽しいかどうかは個人の問題です。 人が楽しそうに仕事をしているからといって、誰がやっても楽しいというわけではありません。 どんなに魅力ある楽しそ…
<span style="font-size:large;">過去の手柄話、自慢話はしない(Don't talk about past exploits or brag)</span>
他人の自慢話を好む人は世の中に一人もいません。 例外は、その人の親だけです。 自慢話は自信のなさの表れであり、他人からバカにされたくない、低く見られたくないという不安の裏返しです。 優れた才能を持っている人ほど、普段はその実力を見せびらかしません。 自慢話ほど、シラケるものはありません。 話の腰を折ってまで自慢話をしたがる人は間違いなく嫌われます。 見栄を張った…
<span style="font-size:large;">万事、自分で出向けば済む(All you have to do is go yourself)</span>
定年後は周りから潮が引くように人がいなくなっていきます。 徐々にならば、まだ我慢もできるでしょうが一挙にです。 「去る者は日々に疎し」とは定年後の「自分」のことと思えるでしょう。 仕事が人間的繋がりの中心であったことを思い知らされる時です。 あなたは本当に友人が欲しいのでしょうか? 必要な時にだけ自分のそばにいてくれる友人、これを望んでいるのではないでしょうか? …
<span style="font-size:large;">仲間を求める(seek companionship)</span>
定年後、本当に親友を必要としているのかと自らに問いただしてみましょう。 定年前にも親友と呼ぶに足る、自ら必要とし、彼(彼女)からも必要とされた友人がいたのでしょうか、自問してみてください。 親友は求めさえすれば、与えられるものではありません。 「偶然」授かるのです。 「僥倖(ぎょうこう)」なのです。 定年前に親友がいなかった人が、定年後に親友を得るなどというのは奇…
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人間の魂が肉体に宿ると五官に振り回されてきます。 五官とは眼、耳、鼻、舌、身の五つです。 この五官に魂・意識が幻惑されるのです。 美しいものを見ると欲しいと思う。 気持ちの良い香りには心が惹かれる。 自分の都合の良い話にはつい乗ってしまう。 舌触りの良い物は食べ過ぎてしまう。 苦役より楽な方に身を置きたい。 肉体五官はこのように人の心を動かしていきます。 五官が…
神社仏閣に参拝することが信仰ではありません。 祈りの心を持ち続けることが本当の信心であり、神仏の心を己の心として生活する中で初めてこの心の尊厳を悟り、心の眼が開かれるのです。 神仏は森羅万象を人間修行の場として与えているのですから、祈るよりも感謝の生活を具現化することが大切です。 英訳(English translation) Visiting shrines and temples is not faith. Contin…
夫婦、親子、兄弟、友人などはそれぞれの因縁、あるいは約束の元に結ばれています。 そのため、我欲に基づいた自己主張をしないで調和ということを目標に、感謝と報恩の毎日の生活を送ることが大切です。 中には自分は調和をはかりたいが、妻や夫や友人が中々言うことを聞かないという人もいて、別れた方が良いと思う人もいるでしょう。 しかし、本来は片方が譲る心を持って態度を変えれば相…
愛を込めていつでもこちらから先に挨拶をし、挨拶の言葉のあとに何かひと言続ける・・・。 これが好印象を与える挨拶の仕方です。 だから、「おはようございます。今日はお天気がいいですね。」と相手に言われてから挨拶を返すようでは遅いのです。 いつでも必ず自分の方から先に挨拶をしなくてはいけません。 そして、「おはよう。」、「こんにちは。」などの挨拶をした後に「お元気でい…
急流に月が映っている。 川の流れがどんなに速くても月は流されることがない。 月は平然と映ったままである。 つまり、自分を取り巻く環境がどんなに激変しても自分の信念さえしっかりしていれば、環境に流されることはないという意味です。 激動の世の中、信念を持って流されることなく穏やかに過ごしたいですね。 英訳(English translation) The moon is reflected in the rapids.…
人が生きていくために誰もがまず一番にしなければならないことは、相手をいかに喜ばせようと心掛けるか、ただその一語に尽きます。 相手を喜ばせる、相手に勇気を奮い立たせる、相手に幸せを感じさせる。 そういう常に相手の心を喜ばせるようにする心は、一番人間として素晴らしい心だと考えます。 英訳(English translation) The first thing that everyone must do in order to su…
現代人の人付き合いはあまりにも目的的になり過ぎているところがあります。 「会って時間を使うのであれば何か見返りを」という気持ちが、つい働いてしまうのが今の私たちの人付き合いです。 行動でもそうです。 いわゆるデキル人といわれている人は、常に時間とメリットを秤にかけて行動を選択しています。 しかし、そういう功利的な生き方が私たちの肉体や精神を蝕んでいるのではないで…
貴人とは自分の人生を良い方に導き変えてくれるような自分より遥かにレベルの高い人のことです。 若い時は「こういう貴人に会いたい」、「誰か自分を引き上げて向上させてくれないものか」と思ったりするものです。 人生も後半になってくると、「あの人が自分にとって貴人だったんだな」と分かってきます。 夢を持ったり目標を持って一生懸命やっていると、会うべき人にはちゃんと会えるよう…
自分を飾らないで嘘偽りのない自分をいつも出していれば楽なものです。 無論、自分を出して相手に不快感を与えるようではいけません。 サッパリと生きることが大切です。 英訳(English translation) It will be easier if you don't put on any pretense and always show your true self. Of course, you should not put yourself out there and make the other person feel un…
お金がどんなにあっても健康であっても家族に囲まれていても今、大地震が起これば全部なくなるかもしれません。 何のためにお金を貯めてきたのでしょう。 老後のために孫にお祝いもあげず人との会食にも行かず、コツコツ貯めたお金も宝石も全部灰燼に帰すかもしれません。 それならば「もっと人のために尽くしておけばよかった」、「自分を喜ばせるために使えばよかった」と思いませんか。 …
良い言葉を口癖にするだけで人生にツキを呼び込み、人間関係が良くなります。 いつも口をついて出る言葉がプラスに習慣化されている人は、思考もプラスになっています。 ツキがある言葉が口癖になっている人は、どんどん人生がツイてくるのです。 習慣の力は偉大です。 だから、マイナスの言葉を口癖にしないことです。 英訳(English translation) Just by saying good words, you…
相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
人生とは無常なもの。 先のことなど心配したところで明日ポックリ逝くかもしれません。 あるかどうかも分からない5年先、10年先のことを心配するより、今日を大事にした方がいいのです。 幸福は山の頂にだけあるわけではありません。 麓にだってちゃんとあります。 だから、お金のある生活を羨み、我が身を嘆く必要などありません。 お金というのは、あるならあるなりに、ないならな…
運を良くしたいのであれば、人に依存しないで自立していることが大前提になります。 依存から抜け出す時に一番簡単なのは「与える自分」になることです。 貰うことよりも、あげることに意義を見出せるように意識を変えるのです。 そのために言葉遣いも変えましょう。 今まで「OOして欲しい。」、「どうしてOOしてくれないの?」と言ってばかりいた人はいませんか? そんな人は今日か…
言葉が私たちの生活に与える影響というのは、私たちが考えるよりもずっと大きいものです。 誰に対して発した言葉でも、必ずその意味は言葉を使った本人に戻って(返って)きて、その人の生活に影響を与えます。 自分がいい気分になれる言葉を使っていると、その言葉が耳から入ってくるために、心がポジティブになってツキを呼び込むのです。 逆に、人の悪口を言ったり、噂話ばかりしたりし…
人は人から感謝されると嬉しくなる生き物です。 このことを逆から考えると、こちらから誰かに感謝の言葉を伝えれば、私たちもその相手を幸せな気分にさせられることが分かります。 「情けは人の為ならず」という諺にもあるように、人を喜ばせると巡り巡って自分のもとに返ってくることは、昔からよく言われています。 つまり、私たちも人に感謝の気持ちを伝えることで、最終的には自分自身…
人間は自分のことばかり考えていると、不思議と身体はバランスを崩してしまうらしいのです。 自分から他人の方へ意識を向けていくと、つまり、利己主義から利他主義へと転換させていくと、心身のバランスがとれて神経やホルモンのバランスが良くなり、自然治癒力が増してきて病気も治ってしまいます。 これは言い換えれば、心にプラスのパワーをためたことの効果です。 相手に喜びを与えて…
良い人間関係は良いツキを運んできます。 では、良い人間関係とは、どんなものなのでしょうか。 それは、自分の心をポジティブにしてくれるような人たちと付き合うということです。 一緒にいて楽しいと思える人と付き合うことは、自分の運を良くするために、とても大切なことです。 この人と仲良くなりたいと思う人と仲良くなるためには、その人を褒めることです。 たいていの人は褒めら…
どんな出来事も受け止め方次第で、どうにでも変わります。 ツイている人は必ず物事の良い方を見ようとします。 時には驚くほど都合の良いように考えられるものです。 人になんと言われてもいいのです。 あなたは、あなたが一番ハッピーになれる受け止め方をしましょう。 少しくらい、こじつけてもいいのです。 あなたが、いつも笑顔でいられることが大事なのです。 物事を良く受け止め…
思うようにならない時は余計な心配をせず、自然の流れに任せてみましょう。 「天命」とは、天が決める自分には変えられない「命令」ではありません。 私たちの物事がうまくいく方へ流れるように力を貸してくれる、見えない力のようなものです。 その人のレベルに合った「天命」というパワーが力を貸してくれます。 一生、悪い時期が続くことはありません。 物事がうまくいかない時は、ご…
ほほ笑みは気分が穏やかな時、心にゆとりがある時などに生じます。 気分がムシャクシャしたりして、機嫌が悪い時には生じません。 ほほ笑みを無理してでも浮かべるように試していると、悪い機嫌が良くなってきます。 ほほ笑みは人と人との間の潤滑油です。 ほほ笑みを交わすと、自然になごやかな雰囲気が醸し出されます。 「感じの悪い嫌な人だな」と思っても、ほほ笑んで接すると、案外…
ちっぽけな智、稚拙な情、つまらない意地は超越して、もっと円熟した精神の高みにのぼりましょう。 事なかれ主義のような暮らし方はしないこと。 平穏無事を最善とし、そのためなら何にでも妥協し、同調し、迎合する生活態度はとらないこと。 いつもニコニコ、ヘラヘラばかりしてはいない、本来の自己というシャンとした気骨を持った個体の生き方を貫きましょう。 英訳(English tra…
シニア期は二度とやってきません。 この時期には悠々閑々、清遊逸楽すべきではないでしょうか。 本当に働いて稼がないと食べていけないのか、生活を抜本的に検討・吟味すること。 働くのであれば楽しいと感じるか、または社会や人の役に立っていると感じるか、そのどちらかが含まれるものとすること。 しかし、働かなくても済むのであれば、シニアは手遅れにならないうちに別の有意義な生…
ほどほどにということです。 すべて世の中、腹六分、せいぜい行っても腹八分。 分相応という言葉もあるように自分の器を知ることが大切。 つまり、「一升瓶には一升しか入らない」ということです。 儲けることばかり、貯めることばかりを考えて、社会に還元したり、人にプレゼントしたりすることを考えない人が多いようです。 そんなに残しても残りの余った分はどうするのですか。 あの…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…