香る風街 岬から岬へ渡りゆく灯台守のあなたを探してあかりを頼りにそよぎ続ける部屋も庭も街の景色も こうしてここにあるのに暮らすはずの人を見失いただ 海にただよ…
潮風と戯れていた にぎやかな午後が過ぎ訪れた凪に 赤い夕日が射す風が止み それは時を止めただ 染まりゆく海を見ていた波打ち際 名前呟くあなたの声と海風 吹いた…
鳥かごの蓋を開けても飛び立つ様子はないそれならもう少しだけ話しをすることにしよう...岬にいる男の子なら僕も知っているよそう ... 君も逢ったんだねあの子は…
近くの海岸へ遊びに行くたびに夕方潮が満ちてくる前には帰ってきなさいと母に言われていた。私はその時間の海が一番好きなのに。そろそろ帰らなくてはと砂浜を歩いてい…
ベランダに一つ植木鉢がある太い茎 緑の細い枝 青々とした葉小さな蕾と香り立つ咲花おもいきり深呼吸せずにはいられないくらいの甘い香りが鼻をかすめる息を吸い目をと…
電話 ... 1電話 ... 2 駅からほんの5分歩いたところにある6階建てのマンション。ワンルームに小さなキッチンの付いた、一人暮らしには充分だろうという…
電話 ... 1 電話 ... 3 コンビニでばったり会った日から3日と経たずに電話がきた。そして次の電話が一週間後。さらにまた一週間後にあり、数日後にもまた…
白い道を歩いて来たふり返っても足跡はなく記憶さえ見えなくて 微かに揺れる想い出だけあの時蹴った小石はもうそこにはない誰が持ち去ったわけでもなく風が転がしたわけ…
コンビニへ入ると同級生だったMがレジでお金を払っていた。高校で2年間同じクラス、席順もなぜかいつも斜め前だったりうしろだったりしたから、他のクラスメートの男…
蒼く茂るこの丘で慣れない柔らかさを確かめるようにどちらからともなくキスをした襟を直すように うつむく君はまつげの影を揺らしながら僕の小指を 離さなかった今また…
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