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2005/08/02

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  • コインロッカーストーリー

    「すみませんが、ここにはコインロッカーってありますかね」と、窓口の男性に訊いたら、「ありません」と即座に返されてしまった。口調が強めなので、「はあ」と口をついただけで、問いを重ねる気が失せた。気弱な性格は自覚している(笑)が、ここは県都にある公共施設。訊ねた意図を察することはできないのか。「この近くでしたら…」と続けられないのは、知識がないのか。気持ちのありようなのか、定かではない。ただ、県外からいや国外からの訪問客だったら印象が悪いだろう。いや、待て。尋ねられたことに対して簡潔に答えるという合理性の追求と見れば正しい対応か。これは問いの仕方が悪かったのかもしれない。「この荷物を預かってくれる所を教えてください。」…そんなふうに、生成AIに尋ねるようにすべきなのだ。そうすれば「残念ながらここにはありません...コインロッカーストーリー

  • 参参参(二十三)幾度もアンダーライン

    いずれも再読。三人とも気になる作家、文筆家である。再読こそが読書と主張する書籍が出たことを、新聞の読書案内で見かけた。それは実感としてある。気になる箇所は何度読んでも気になる。ずっと考えるために、また記しておく。『私の方丈記』(三木卓河出書房新社)こどものころ、そして若者であるころ、自分が風景に融けこんでいるから、風景を対象として見ることはない。風景がその輝かし姿を現わすとき、人は何らかの意味で風景から剥がれ落ちている。だから風景が見えるのである。『「あまのじゃく」に考える』(平川克美三笠書房)アンダーラインを引く行為というのは、自分のなかにはすでにあるのだけれど、まだ完全にそれが自分のものになっていない事柄が、書かれているところ、ということになりますね。『この先をどう生きるか』(藤原智美文藝春秋)目的は...参参参(二十三)幾度もアンダーライン

  • 令和五年小満日記

    5月20日(土)父の命日。朝、自宅から図書館のブログアップや頼まれていた原稿を送信する。ブログは町の伝説を紹介する新シリーズをスタートさせた。昼前、実家に行き位牌に手を合わせる。父は40歳で亡くなっているのでずいぶんと年上になってしまった。午後から録画していた『男たちの旅路』を観る。昭和50年が沁みる。5月21日(日)二十四節気の「小満」。あらゆる生命が満ち満ちていく時期、太陽の光を浴び、万物がすくすく成長…ということで、ネマガリダケを求めて山へ。2時間ほどでワラビも含め結構採れた。帰宅してからの皮むき作業も大変。昼は今シーズン初の冷やし中華。大相撲の熱戦が続く。朝乃山が北青鵬に負ける。この若者は…。5月22日(月)2週間ぶりに書きかけていたある原稿に取り組む。しかし迷いが次々浮かんで進まない。勢いが大事...令和五年小満日記

  • その一手間が分かつ

    隣県での立川談春独演会へ。本当に久々、5年ぶりぐらいだろうか。いわゆるマクラで語ったことの一つに音響へのこだわりがあった。今回は600人程度の中ホールで座席は後方だったが、実にクリアに聞こえる。観客の身になってどう響くか、届くか、伝わるか、それを突き詰めていくことが一流たる由縁と知る。足を伸ばしたついでに、まだ全国旅行割も続いているしと、途中にある温泉宿に泊まった。料金もさほど高くはなかったし、まあそこそこでいいと思ってはいた。ところがフロントや置かれている旅行誌などを見ると、〇〇部門1位と掲示され置かれた旅行誌にも数少ない「推し宿」として載っている。期待は高まる。歴史ある旅館を大胆にリニューアルし、くつろぐスペースもゆとりがあるし、調度品も結構揃っていた。フロントの対応や案内も丁寧であり、温泉も露天を含...その一手間が分かつ

  • 参参参(二十二)娯楽も感動も

    皐月、それなりに読書が進む。『風の港』(村山早紀徳間書店)この作家の単行本は読んでいないと思う。人気のあるシリーズ物もあるが手は出なかった。「空港」を舞台にした連作短編。4話とエピローグで構成されている。空港は親しみを感じるほどの経験値はないが、多様な人が行きかう場として取り上げやすい設定を持つ。自分が読んできたコミックなどでも振り返ると結構多い。あとがきで作者は自らの体験から「郷愁が漂う場所」「自由の象徴の場所」といった対照的な表現を使っている。それらが交錯しあう場所で、背景に飛び立つ機体が様々な角度や陰影を想像させてくれるので、ドラマチックになるのだろう。個人的にはずいぶんと冗長な表現をする書き手だと思った。中味にハマれば深くなりそうな気配…。『透明な螺旋』(東野圭吾新潮社)図書館の年間貸出ランキング...参参参(二十二)娯楽も感動も

  • 相性悪いと結論付ける

    毎日の暮らしのなかでは思いもよらぬことが時々起こる。最近、届いたメールもその一つ。何度操作しても送られてくる迷惑メールが絶えないので、受信トレイからの削除作業が日課だが、あれっと目に留まった「Twitter」から「ご利用のアカウントは凍結されました」という連絡。スパムとも付いていないので正式?「Twitterルールに違反している」とのこと。なんだろう。リンクを開いてルールを見る。「安全性」「プライバシー」「信頼性」「動画コンテンツでのサードパーティ広告」と項目があり説明がついていた。具体的な内容として「プラットフォームの悪用とスパムを禁止するルール」と指摘があった。もちろん自覚はない。説明は「情報を人為的に拡散または隠蔽したり、Twitterのユーザー体験や、Twitterによるプラットフォーム操作の防止...相性悪いと結論付ける

  • 付録の人生も油断禁物

    4月から5月上旬まで「雑誌の付録・抽選会」という企画を行った。5冊以上借りた来館者に券を配布し、希望の品物(館で購読している雑誌等の付録)に応募してもらうのだ。結果239枚の応募券が抽選箱に入れられ、貸出数(読書活動推進です!!)に貢献してくれた。興味を持った方は結構多い。自分もその一人だが…。大型書店に並ぶ雑誌をみると、依然として付録つきが少なくない。それは大昔の少年少女雑誌にもあったし、幼少向けや「学習・科学」などの学習雑誌でもそうだったから、そうした習性を持つのが一般庶民なのかもしれない。付録を目当てに購読推進している雑誌もある。付録に魅力があるかは大切なポイントだ。「付録・おまけ」という概念は、主たるモノ・コトがあって生じるのは言うまでもない。それを人間の生活や行動に当てはめることもある。コンサー...付録の人生も油断禁物

  • 絵本漬け、幸せな一日

    予想していなかったが、こども園と学校の読み聞かせが重なった。もっともこども園は午前、学校は午後なので他の迫った仕事もなく、計画通り行うこととした。こういう日はこの先ないかもしれないし、残しておきたい。こども園では4冊(うち紙芝居が一つ)、学校は下学年対象で3冊取り上げ、計7冊読みきった。『あかあおふたりで』…先日書いた通りのなかみ。これは、鉛筆で何が描かれているか、子どもの反応があるほうが楽しいし、やりやすかった。問いかけてもいいと感じた。『あばれネコ』…キューライス作の、楽しい絵本だ。ただネコが暴れて、最後に母親に叱られるという顛末だが、その単純さが楽しい。暴れ具合で聞き手のボルテージも高まった。『きみなんかだいきらいさ』…これも先日書いた。小さい絵本をモニターで拡大したのはよかった。仲よくなる結末は予...絵本漬け、幸せな一日

  • 参参参(二十一)AIでは、でも…

    GW後半の読書メモ。どれもそれなりの読了感があった。『あなたはここにいなくとも』(町田そのこ新潮社)以前何か一冊読んでいたようなイメージを持っていた。それは人気作家で次々に新刊が出ていたからか…。これは2月に出た新刊の短編集。5編にそれぞれ高齢女性(祖母も含めて)が登場する。文章が練れていてするーっと読ませるが、なんとなくどれも空気感が似ている気がした。特典として付いていた著者による「特別エッセイ」には、冒頭「粋なおばあちゃんになるのを目標としている」と書かれてある。そこで語られる「粋」の姿を、それぞれの作品で具体化しているのが本作であろう。その声や息が去り際にふっと思い浮かび、人の心に働きかける…「粋」は、AIじゃ表現できないかもなあ…。『オードリー・タンデジタルとAIの未来を語る』(オードリー・タンプ...参参参(二十一)AIでは、でも…

  • 令和5年GW日記

    実は目論んだことがなかなか捗らない5日間だったなあ、と見直して感じる。まあ、焦るほどではない。じっくり熟成も大事か。5月3日(水)今年はワークショップ企画をGWから別期日にしたので、勤務予定なしで休日が続く。といってもいくつか仕事上の計画はある。憲法記念日は毎年蔵書紹介をしているので、これを自宅からアップする。朝のうち山菜採りを少しだけ、その後「山桜」撮りをメインに再び山間部へ。天気が良くて、いいスタートとなる。5月4日(木)来週は読み聞かせが三カ所あり少し読み込んでおく。午前中、行政書士をしている友人に相談があり出向く。他業種の話を聞くと、この齢になってもいかに知らないことが多いかわかる。その後、量販店でビールなどを仕入れる。午後は休養。この頃、未明のうちに覚醒してしまうので、昼寝しつつ録画ドラマを観る...令和5年GW日記

  • 参参参(二十)拡散と集中と

    先月末からのGWで読了したメモ。『瑠璃の雫』(伊岡瞬角川文庫)初めて読む作家。結構込み入っているミステリだった。時間軸を行ったり来たりする手法は結構あり、湊かなえ等よく使われている印象だ。その点、この小説は三部構成なので明確であった。ただ、細かい仕草などの描写の意味が掴みにくく思えた。深読みしていいかどうか迷ったりした箇所もある。全体的には面白いストーリーだったが、70点クラスかなと勝手に評価した。人物の台詞の単調さも少し気になる。唯一、おっと思ったのは主人公から停車中のエンジンストップを指摘された女が「無駄」について語った言葉「つまらない人生はアイドリングどころの無駄じゃないでしょ」…沁みる。『これが私の優しさです』(谷川俊太郎集英社文庫)谷川の初期・中期つまり昭和期の詩集からのアンソロジー。学生時代か...参参参(二十)拡散と集中と

  • 桜日記2023.05.03

    朝、二度目の春山へ出かけたが、思っていたより山間部は残雪もあって「若く」、収穫は少し。山桜が目に付いたので、家に戻ってもう一度昼前に出かけた。もう少し晴れていればと思わせられる北沢峠の一枚。毎年、撮っている付近。芽吹き紅葉も近い。高瀬川沿いにぽつぽつとあるしだれ桜。岩瀬から山村広場の方を向いたら、まさに山笑ふ。桜日記2023.05.03

  • 令和五年八十八夜日録

    ♪夏も近づく八十八夜♪という詞を手遊び歌として口にしていた頃は、こんなに天気が不順だったろうか。記憶とは曖昧で、暑かったことも寒かったこともその時は盛んに嘆いたわりに、時が過ぎれば些事に思えてくる。それは仕事や人づきあいも同様で、苦しさ辛さも時が解消してくれなければ、人間はパンクする。さて、今日はこども園読み聞かせ初日。計画通り絵本3つと紙芝居1つを演じた。先日書いた、園の活動や日常の交友関係にも結びつくものを意図的に選んでみたが、正直反応は今一つだった気がする。そう思うのはやはり集中しきれない子どもの存在が目に付くからだ。困難はあるにしろ、惹きつける術を学ばねば…。お昼のニュースで、県内のコロナ感染者が約290人と出た。二カ月以上出ていない数値である。先月中旬から管内感染者が目立ち心配していたが、やはり...令和五年八十八夜日録

  • 参参参(十九)

    ちよいと物足りない連休スタート。雑食読書は4月読了分。『あなたの本』(誉田哲也中公文庫)誉田哲也といえば「ストロベリーナイト」。といえば、姫川玲子。といえば、竹内結子。ああ、あのドラマは魅せてくれたなあと今でも思う。この作家については他の小説は読んでいないので、この短編集は自分にとって入門書のような感じだ。「ストロベリー…」に通ずる毒々しさが随所にあったが、読み終わり解説を読むと、独立短編集は本書が初で「特別な位置付けの一冊」と言えるようだ。冒頭の「帰省」はラストが面白く、こう来るかとテクニックを感じた。表題作もなかなかにオチが効いているし、「天使のレシート」という青春小説風の一編も切れ味がいい。多彩な描写を使いながら仕立てるイメージが残った。『文豪どうかしている逸話集』(進士素丸KADOKAWA)明治期...参参参(十九)

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