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2005/08/02

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  • 最後に一杯、お注ぎします

    今年の書初めに選んだ一字は「撚」だった。「撚る(よる)」を取り上げた訳は、1月3日に「新しいシフォン主義とは何か」と題した拙文に書いてある。今、改めて読み直し、「ねじり合わせる」という意から「禍福は糾える縄の如し」という句が浮かぶ。ここ数年のうちで最も「禍」が多かった年であったからだろう。その一部をこの場に記した時もあり、日記的叙述が増えた。私的な事柄を露出するのは趣味がよくないが、少し吐き出したい気分にもなった。年頭に「平凡な『なんでもない日々』が、ただ流されるままの『なんにもない日々』にならぬよう努めたい」と書き、結果「なんでもない日々」の貴重さを知ったことになる。さて、滞りが目立った当ブログだが、いつものごとく勝手に締め括りたい。自分自身ずいぶん医者にお世話になった一年だ。数えたら6つの医療機関。齢...最後に一杯、お注ぎします

  • うさぎを探して館内を歩く

    今年の読み聞かせが終わり、ゆっくりする暇なく来年のことが浮かんだ。館内の読書案内展示がすでに「うさぎモード」に入っていることもあるからだろう。今はこども園の方が回数が多いので、紙芝居で何かないかと探してみたら、『うさぎなぜなぜみみながい』というタイトルがあった。ちょっと絵が気に入らず却下。では、絵本へ。まず浮かんだのがレオ・レオニのコーナーだった。面白いと記憶している一冊が『うさぎをつくろうほんものになったうさぎのはなし』がある。はさみと紙で作られた「うさぎ」が、本物の人参を食べて、本物のうさぎになってしまう愉快な話だ。短いがなんとなく味があるなあと感じる。候補だ。レオ・レオニが並んでいるなかで、『うさぎたちのにわ』という一冊があった。冒頭「人参は幾ら食べてもいいが、木の上のりんごに手を出すな。狼にやられ...うさぎを探して館内を歩く

  • 師走っぽい諸事日記も了

    12月22日(木)冬至。こども園読み聞かせの今年最終日となる。山間部にある園へ向かう。道路に雪はほとんどないが、倒木で通れなくなっている箇所があった。雪の重さを感じる冬だ。帰館してから「一陽来復」を題にして、関連本や読み聞かせ絵本を紹介したブログアップ。帰宅し、ゆず(バブですが)の香りをする風呂につかる。12月23日(金)高校生の職業体験学習が今日から三日間。最初に館の歴史や心構えなどを少し話す。はきはきして良い子たちだ。「わが家のおすすめブック」の2回目作品紹介をブログアップする。親子読書もこのままだと廃れていくのか、少し不安になる。私用があり1時半前に退勤。用事を済ませてから、賀状デザインに没頭する。12月24日(土)勤務予定はないが、自宅から明日イベントPRをアップする。その後、一気に賀状を完成させ...師走っぽい諸事日記も了

  • あったら面白いに寄せていく

    つまり「独り視聴者委員会」『鎌倉殿』編である。三谷脚本のファンでありごく普通に楽しめた一年間だった。当然『新選組』や『真田丸』と共通したテイストがあったが、改めて「味が濃くなった」印象をうけた。描いた時代が前の二作に比べ、少しだけ馴染みが薄い分、思い切った味付けをしたというところだろう。その味付けで、あまりに印象的であった場面が二つある。一つは義経の本格的な登場シーンである。平泉から鎌倉へ駆けつける回、山中で猟師に弓矢へ遠く飛ばす勝負を持ちかけ、あっさり裏切って殺してしまう件だ。悲劇のヒーローとして名高い義経をこんなふうに描くとは…。義経像をぐらぐら揺さぶってみせた。もう一つは、三代将軍源実朝が北条泰時に思いを寄せていたという展開。泰時が贈られた歌の意味を解せず返した後、実朝が代わりに詠んだのが、かの「大...あったら面白いに寄せていく

  • 自分を引っ張る文庫たち

    今月はずいぶんと再読モードだ。何か、引っ張られるように読んでいる。『月の満ち欠け』(佐藤正午岩波書店)ちょうど3年前に文庫本で読了した小説だ。再読であっても引き込まれるような感じがあり、改めて名作だと思った。映画化された話題を知ったことがきっかけになったわけだが、さて、見たい欲求とイメージが壊されるかもしれない不安がせめぎあっている気分だ。不可思議な「命」「魂」の存在へ憧れを持ち続けている自分を認識する。そうあってほしい願いとともに、あるはずはないのだという諦念が拮抗する。それにしてもこの一冊、無人島行きの小説ベスト5(笑)には必ず入るなあ。『現実入門』(穂村弘光文社文庫)13年前に読んでいる。その時の感想メモと似たことを思いつつ、今回も読了した。それ以後、数々エッセイ集を中心に穂村を読んできたが、ああこ...自分を引っ張る文庫たち

  • また師走っぽい諸事日記

    12月15日(木)師走も半分が過ぎた。朝刊で高校同期のHの訃報を目にする。地域は違っているのだが、小学校の修学旅行時に列車内で喧嘩し合った仲だ。懐かしい時代が蘇る。合掌。いよいよ雪が降り出す。久しぶりに除雪後の出勤。年末残務を確認し、段取りづくり。帰宅後久しぶりに泊まる孫相手に奮闘。ペースを乱される。12月16日(金)天気予報通りに結構な雪が降った。出勤し実務的事項をこなした後、1月講演会のPRを進める。学校現場の方々を中心に頼もしい知人がいるので心強い。午後から、今年最後の学校読み聞かせ。1年生を相手に大好きな「おそろしいよる」を語る。喜んでくれた。退勤時に、財布を見えなくして焦る。結局車中に…。12月17日(土)一週繰り上げての「絵本とあそぼ」の会。担当者が一人足りず、飛び入りで「おそろしいよる」を読...また師走っぽい諸事日記

  • 歳末大読み聞かせ

    天気予報通りに雪が降り続いて、結構な量となった。湿り気が強いのか、玄関前の木々の枝がずいぶんと垂れ下がる。いよいよ、本格的な冬。そして歳末だなあと気がしてくる。今年はずいぶんと読み聞かせの回数が多かった。その振り返りはいずれしたいが、あと3回残しているので、丁寧に締め括りたいと思う。今日金曜は某小学校の一年生。上旬に他校の一年生で選書した本を使おうと考えていたが、思い直して次の2冊を選んだ。一つは「おそろしいよる」、3年前に見つけた時に気に入って何度か読んだ本だ。PPTを使っていなかった頃で、今回は大きな画面でやったら栄えるのではないか。画面変換も付けられるし、楽しみだ。もう一冊は「ちいさなもみのき」。クリスマスネタであり、この時期にはふさわしい。昨年のブックフェスタで「絵本クイズ」で取り上げたが、自分で...歳末大読み聞かせ

  • 赤い目の見えない敵

    週4,5回のペースで更新している図書館ブログのPRとして発信しているFBに、昨日はこんなことを書きつけた。今年の漢字は「戦」。前に選ばれたのは2001年で、その時のコメントが「すべての出来事に、『戦いの世』を実感。見えない明日、見えない敵、自分自身とも戦った年」というものでした。個人的には今年にぴったり。同感の方も多いかな?では、この21年間何していたかってことか!21年間はともかく、今年は様々なアクシデントも多く、「戦」は実感する。「病三昧」のことは先日も書いたばかりだ。このブログ更新も沈滞している。やはり様々な「敵」が多くなったということなのか。正直な実感はその日の朝もあった。3時台に目覚めなかなか眠りに戻れず、あきらめて再読している小説『月の満ち欠け』を読み出した。5時半過ぎにようやく眠気が出て10...赤い目の見えない敵

  • 仕合わせはつくりごと

    著者が小説家で、ずいぶん長生きをしたことぐらいは知っていたが、作品は読んだことがない。古本屋の文庫コーナーで何気なくカゴに入れてしまったのは「幸福論」的な書名が引っ掛かったのだと思う。「色が黒い」と家族に言われ続けた幼少期、そして化粧への目覚め、作家たちとの交流…なかなか変化に富んでいた。『幸福を知る才能』(宇野千代集英社文庫)しかし、この本が貴重だったのは次の一節を見つけたことに尽きる。小説やエッセイでは、そんなに頻繁にはめぐり逢えない、まるで詩のような響きを持つフレーズがあった。「神さまはいるか」と題された短い文章の中で、人に愛される善良な人であっても、不幸が続いたりして嘆くことがあるけれど…といった話だ。すぐ身近なところに、気ぜわしく、神さまを探したりしてはいけない。もし、一かけらでも仕合わせになり...仕合わせはつくりごと

  • 先生が「あのね」と語ること

    コロナの予防接種5回目で会場の待ち時間に読もうかなと思い、館の新着書架で目についたこの一冊を、表紙だけ見て借りてみた。受付て早速椅子に腰かけ開いては見たものの、あまり内容が頭に入ってこず(書いていることは理解できるのだが)、ついこんな思考に…。いったいどんな人がこれを読もうとするのか?『先生のあのね』(ほたろうワニブックス)その①として「本の体裁に惹かれる者」というのはあるかもしれない。第一、自分がそうだもの。もちろん書名が語る「教師の本音」部分と相乗効果を出している。ノートを意識したデザイン、青罫線を引いた紙面にはイラストと直筆文字。活字は目次やタイトルやポイント部分で登場する。教育書とみれば斬新だ。その②として「同業者や保護者」が、仕事や子ども理解の参考にしたいという真っ当な理由で手にする場合もあるだ...先生が「あのね」と語ること

  • 初冬の独り視聴者委員会

    『独り視聴者委員会』は朝ドラ「ちむどんどん」の悪態を最後までついた以来か。春以降、惹かれる番組の数が少ないと感じていたが、10月クールのドラマはなかなか見所があるように思う。もちろん個人的所感の露出にすぎないが、同様の評価・感想を見かけたりすると、少し納得して嬉しいものだ。フジ月10『エルピス』は録画していて週遅れで見始めたがハマった。まず何かというと大友良英の音楽が格好いい。長澤まさみは好みというわけではないが、この役は似合う。真栄田郷敦も役柄にぴったり、さらに岡部たかしが絶妙だ。冤罪の行方を蛇行しながら追っていくうねった展開は、予測が少しずれて魅力的だ。フジ月9『PICU小児集中治療室』は、医療モノとしてはありがちな展開だけれど、北海道が舞台、主題歌が中島みゆきという「背景」を上手に生かしている気がす...初冬の独り視聴者委員会

  • 師走っぽい諸事日記

    12月2日(金)師走は学校関係の見学体験等が多い。小学佼から高校まで計4件。最初が今日。2年生の生活科見学の定番でもあるので、予定通りに流れていた。それにしても未明から降り出した雪が止まない。湿雪で重く、除雪車も一部しか出ておらず通りづらくて仕方ない。退勤してから、車庫や玄関前の融雪水を出すことにする。12月3日(土)朝のうち、メモしておいた図書館ブログアップ。今日は青少年健全育成大会があり朝から記念撮影、賞状伝達、発表本番と続く。10時過ぎに終了。いったん自宅に帰り昼食をとって花巻へ向かう。一年数カ月ぶりに師匠の話を拝聴。セミナーで後席の先生方の反応を耳にし現役時代を思い出す。久々の反省会が楽しい。12月4日(日)窓を開けるとJR線が見えるホテルではなかなか寝付かれなかった。それでも8時半過ぎに出発し、...師走っぽい諸事日記

  • 繰り返しに身を委ねよう

    「マンネリ」は多くの場合、否定的に捉えられる。「一定の技法や形式を反復慣用し、固定した型にはまって独創性や新鮮さを失うようになる傾向」(広辞苑)という意味を読めば、ついそう判断しがちだ。しかし居直りではなく、それで何が悪いか、とも言える。「独創性や新鮮さ」の価値はいかほどか、と考え直す著だ。『マンネリズムのすすめ』(丘沢静也平凡社新書)「バッハはなぜ偉いか」から始まる文章は、よく聴く音楽やジョギング、水泳など毎日著者自身が続けている運動のことを例に出しながら、いわば「繰り返し」の美学的な面を強調していると言える。そして「『がんばって』が挨拶として通用」する現況を、痛烈な一言で批判する。「がんばらないことが、教養なのだ。」「からだ」に対して「競争社会の競争原理」を当てはめる異常さを指摘し、近代産業社会の代表...繰り返しに身を委ねよう

  • 読み通して見える何かが

    結局、ゴダール式読書とはならないまま、ここ一週間少しでだらだら読了した文庫本たちのメモ。やはり読み通すことで見える全体像、芯は確かにあるようだ。『たった一人の熱狂』(見城徹幻冬舎文庫)堀江貴文と藤田晋が立ち上げたというSNS「755」に、著者が発した言葉をもとにした書籍化。「ユーザーと見城徹によるガチンコの人生問答」的な内容をトピックでまとめ、再構成したものだ。著者の本は何冊か読んでいるが、まあ「圧が凄い」と括ることができるだろう。それを今どきの若い世代がどう受け止めるのか。イメージは幕末期の勤王志士のようである。おそらく大きな仕事をする人の思考回路として、この考えは一つの典型ではないか。「全ては無知と無理・無茶・無謀から始まった」だからこそ切り開ける。『運命を引き受ける』(佐々木常夫河出文庫)学校に勤め...読み通して見える何かが

  • そして師走となる日記

    11月25日(金)午前、今月最後のこども園読み聞かせ。紙芝居「ないたあかおに」は迷いつつ選書したが、食い入るように見つめてくれるので、やって良かった。午後から明日のブックフェスタの準備&リハーサル。昨年まで違うのはひと月早い実施。どうやら天気の心配をしなくていいようで一安心。自分の出番も多く「ゆっくり、笑顔で」と決める。いったい何年前から変わらぬ目当てか(笑)。11月26日(土)イベントの日。近隣のコロナ感染が収まらないので、参加者数は予想通りに昨年より微減した。それでも高校生の読み手がいたり、クラフトバック作りがあったりで楽しいイベントとなった。お手玉入れという単純なゲームも良かったと思う。午後は、図書館だよりを仕上げて、イベントのブログアップをして早めに退勤する。数日、ちょっと張りつめていた気持ちが緩...そして師走となる日記

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