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2005/08/02

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  • リンゴ売りの真似ができない

    日曜日の朝刊一面コラム欄は、井上陽水の「氷の世界」というアルバムのことから書き出されていた。連日の寒波と重ね合わせ、温かい食べ物の話題を絡めていた。さて、日本初のミリオンセラーを記録したこの一枚。当時高校生だった自分も買った、印象深いジャケットのこのLPは、何度も何度も繰り返し聴いた。全ての曲を歌えるはずだ。もちろん、歌詞は必要だけれど(笑)。朝に読んだそのコラムと全く偶然だが、夜たまたま年末に録画していたままになっていたBSの音楽番組を視聴した。我々のような世代を意識したフォークロックが中心の内容であり、その冒頭かの曲『氷の世界』が流れたのだった。ギターの印象的なイントロから「♪窓の外ではリンゴ売り、声をからしてリンゴ売り♪」という唄い出しを聴き、久しぶりにブルッとふるえた。テロップにある「1973年」...リンゴ売りの真似ができない

  • 参冊参校参稽(三)

    積雪が例年並みとなり、寒さは厳しい。毎年のことと言えば…それまでだが。『教科書名短編人間の情景』(司馬遼太郎、他中公文庫)「中学校の国語教科書に掲載された文学作品のなかから、歴史・時代小説を中心に人間の生き様を描いた作品」が編集されている。司馬を初めに9名が執筆し、ほとんどが大家と称される方々だ。自分が中学生時に読んだという記憶はないが、『高瀬舟』(鴎外)や『鼓くらべ』(山本周五郎)などどこかで読んでいただろう。掲載された年代は幅広いが、全体的に重さ、暗さが強い。今さらだが周五郎の『内蔵允留守』の筋に感心し、菊池寛『形』に人間の本質を学んだ。『あんちゃん、おやすみ』(佐伯一麦新潮文庫)著者は、数年前ある文芸誌で「ミチノオク」と題した連載第一回に「西馬音内」を取り上げていた。文庫のもとになる『少年詩篇』とい...参冊参校参稽(三)

  • 「RUN」が沁みてくる

    今月最後のこども園読み聞かせは、山間部の園だったので峠道を上った。今日は比較的状態がよいが、今週はずいぶん冷えたし、いくらか緊張感を持って運転することになった。教員時代とはずいぶん違う。なんといっても勤務した期間が長い。数えてみたら5つあった小学校の4つに務め全部で19年。うち3年は教員住宅に泊まった経験があり、16回は冬の峠通勤をしたのだ。立ち往生の記憶は少ない。ただ、朝早く出勤したら直後にその峠が危険で通行止めになり、他の職員は回り道して遅くなったなんてことはあったなあ。一度だけ、出勤時に半年も経たない新車に衝突される目(過失割合は0%だった)に遭った。これは痛かった。いずれ雪道は慎重さが身に付いているはずだが、やはり運転する頻度が少ないとストレスを感じるとしみじみ思った。実は昨日は「道の駅」に出向い...「RUN」が沁みてくる

  • 四つの原則から母を想う

    昨日は母の命日。ここ数年は兄夫婦と一緒に慎ましやかに偲んでいたが、体調を崩した孫がおりそちら優先ということで神前に手を合わせる形に留めた。もう七年が過ぎた。亡母にとって4人しかいない孫は全員母親となった。「祖母ちゃんはなあ…」と語ってやることも大事な相続だと、かの本を読みそう思っている。先日の小宴で、図画コンクールの話題になり某市では「〇〇式は認めない」というお達しが出ていた話に驚いた。造形には門外漢の私が1年間だけ図工の授業を続けさせてもらったことがある。もう15年前になる。その〇〇式である酒井式が中心だった。指導の四つの原則は、今でも時々思い起こす大事な指針だ。これは、子育て上非常に有益な心がけだと思う。世の中の組織や世間の目はほとんどダブルスタンダードになっており、政治家や上司等が語る典型的な建て前...四つの原則から母を想う

  • 参冊参校参稽(二)

    今年は「参冊参校参稽」と名づけて、三冊ずつ軽読書メモをアップしてみようと思う。「参校」も「参稽」もあまり見かけない語だが、つまりは「参考」ということである。まあ、これもどこまで続くものか。気まぐれはいつものことだから。『こころの相続』(五木寛之SB新書)物質の相続ではなく精神の相続について語っている。考え方や所作、振舞など、自分も確かに誰かから受け継いでいる部分はあるはずだ。早くに父親を亡くしたが母や祖母から躾けられ(そこまではいかないか)いまだに守っていることや、徐々に薄れていることを数えあげれば…いかにも中途半端な世代、出自であることは否めない。しかし、齢からすれば明らかに「相続する側」。いったい何を意識して伝えるべきか。ほんの少しでも価値あるものを磨くしかない。『不機嫌のトリセツ』(黒川伊保子河出新...参冊参校参稽(二)

  • おいつかないこの頃

    ニュースに取り上げられるのは当然だと思うが、電気料金の値上げには恐れ入った。確かに予告はされていた。しかしどうにも複雑な説明だったし、これほど上昇するとは。ネット上の議論も多種多様だ。「そもそも恵まれすぎ」「原発の再起動しか」「機器買い替え」。どこを起点に考えるべきか。現実に追いつかない。ある方にスマホで電話をかけようとした。しかし連絡先がなかなか見つからない。もちろん登録してあるし先月も電話したのに…。徐々に削除しているとはいえ、300件が整理されていないとこの様だ。急いで焦っているということもあるが、緊急時に役立たない状況を知り、テクノロジーに追いつかない現況を知る。しばらくぶりに家人と一緒にある健康施設を利用することにした。でかける日の朝、何気なくTwitterを観ていたら、その施設が2月末限りで廃...おいつかないこの頃

  • 影を見失わず生きる

    こども園の読み聞かせで使った『うさぎをつくろう』という絵本。以前にメモは残しておいた。表紙の折込部には、谷川俊太郎の600字ばかり文章が載っている。レオ・レオニのシリーズはほとんどあるようだ。今回のタイトルは「影の意味」。二匹のうさぎが影を持ち、「ほんものだ!」と叫んで終わる展開だ。さすが稀代の詩人は深いことを語る。「本当に実在しているものには、影があるのだということは、私たちも実際の人生でよく経験します。」当然、ここでは物理的な影だけではなく、それ以上?の意味も持たせているようだ。「光りあるところには常に影(陰)がある」…処世訓ともいえる。まあ光が薄ければ影も薄いか。「影は人生を立体的に豊かにするということを、レオニは見事な技術で造形しきっている」と言われればそういう気もするが、この寓話の意味を子どもは...影を見失わず生きる

  • 鏡開きから日記参戦

    1月10日(火)昨日は祝日で開館したので今日は閉館日。しかし、こども園の読み聞かせは曜日の原則も決めてあるので計画通りに向かう。今年初の読み聞かせは「うさぎになったゆめがみたいの」だった。雪は少ないし、お天気もよく気持ちいい。午後からは休養。日曜から始まった大相撲初場所は横綱休場で戦国時代という様相、楽しみだ。今年になって読んだ本の感想メモをブログに残す。1月11日(水)土曜日の講演会準備を一気に進める。頼りになる知人たちのお陰もあり、定員一杯になり安心した。昨日に続いてこども園読み聞かせを行った。反応が良かった。それから小学校へ行って講演会用の書画カメラを借りる。午後から実際に会場で機器セットしてやってみる。覚悟はしていたがやはり鮮明に映らない。こうした設定で実施する難しさだ。リサイクルの雑誌を持ち帰る...鏡開きから日記参戦

  • 「虚構」を参照せよ

    文藝春秋古本(2011.8)の特集が面白い。1990年前後の講演記録で、松本清張から司馬遼太郎まで大物がずらりと10人並んでいる。なかでも、作家藤本義一の話が心に入って来た。藤本は「日常の言葉というのは、三種類あるんですよ。それは事実の言葉と嘘の言葉そして虚構の言葉、この三つです」と語っている。授業参観に行って帰ってきた母親が子どもに声がけすることを例に、その三通りと説明していた。「一番多いのが嘘つきのお母さん」で、教師から言われたことにしてもっと頑張るようにはっぱをかけるのだと言う。そういう場合、子どもの心理としては先生から親への告げ口と受けとめ、徐々にやる気をなくしていく。「次は、事実ばかりのお母さん」で、そのまま教師の様子に関しても良くも悪くも思ったままに口にする。大人の見方や感覚を押し付けられたま...「虚構」を参照せよ

  • 面倒くささを参考にする

    雑誌リサイクルコーナーに残った『文藝春秋』を数冊持ち帰った。まず開いたのは2011年4月特別号。発売は、あの3.11の前だった。この号の特集として「これが私たちの望んだ日本なのか」という企画がある。各界から125名が原稿を寄せている。政権交代から一年半が過ぎ、進まない改革に様々な考えが示された。特集の問いに真正面から答えている鹿島茂(フランス文学者)の文章が小気味いい。「『その通り、これが私たちの望んだ日本なのだ』と答えるほかありません。犯人は自分なのです」と、理由として次のように記す。「戦後日本が上から下まで、全員で『面倒くさいことは嫌いだ』と考え、それを国是としてきたからです。」これは12年後の今にも多く当てはまる。政治の動きについては置くとして、経済はその努力が「面倒くさいことの省略」に注がれてきた...面倒くささを参考にする

  • はじめの参冊として

    年初め、スローリーディングだ。『復路の哲学』(平川克美夜間飛行)2017年に買い求めた時に読み、一昨年に再読し、また書棚から取り出して読むことになった。今が「復路」であるとずっと意識してきたつもりだが、やはり自覚いや諦念というべきか、希薄な気がする。後は、その責任をとるしかないのだ。「まだまだ、観念の世界では右肩上がりの時代を生きている」…歴史的にこの国の没落30年以上前に始まっていた。その指摘を理解しながら、利己的な世界観に囚われた経済と政治が進む中で翻弄されていた心身。これをどうにか動かす。『愚者のうた』(柴田鉄郎イズミヤ出版)町で長く議員を務められ、勇退した方が書かれた詩やエッセイ。直接的なつき合いはないが、よく見知った方々も登場している。最後の長編詩「ふるさとのうた」は、書かれた当時(おそらく19...はじめの参冊として

  • 三つ目を探して暮らす

    家族揃っての書初め。今年は少し遅れ七草の日となった。1年に一度イベント的に続けて写真も撮っている。十分に思案する時間はあったが、逆に余裕があり過ぎたためか、候補が浮かばなかった。硯で墨を擦りながら思いついたのが「参」。珍しくはないが、自分自身のキーナンバーにしているのは「3」。行動や思考のためにも役立つように感じているし、「三」の大字としての参もよくないかと思った。いわば心構えとしての一字というより、機能としての一字という考えで…。書いてから改めて「参」を心掛けにできないかとぼんやり考え、辞典を調べてみる。字源として象形、会意の二つの説がある。しかしどちらも「三本のかんざし」は共通している。数字の三の意味を主に「あつまる・ふぞろい」が重なる。新明解国語辞典に面白い記述があった。参の意味の第一義として、こう...三つ目を探して暮らす

  • 自立も依存も現実だ

    今年の正月は…と書き出せば、まずは穏やかな天候に安堵の気持ちが湧く。全国的にみると大雪のところもあったようだが、我が横手盆地の方々にとっては過ごしやすかったろう。ちなみに昨年はごく普通に降ったし、一昨年はもう雪下ろしで「ヘロヘロ」と記していた。積雪172㎝とある。このままで…それは甘いか。箱根駅伝、今年は見応えがあった。デッドヒートが多かったからか。それにしても1区ではこの先どうなるかと思ったが、やはり収まる所に収まる。「最初で最後の」と冠言葉をつけられた選手が名門にも少なくなかった。そこで力が発揮できなかった者は、この時をどんな糧にしていくだろう。そんなことを考えた。駅伝を見つつ、ノートPCのメンテをする。確か6,7年前の購入。Windows10でcorei7なのだが動きが鈍く最近あまり使っていない。や...自立も依存も現実だ

  • そのバランスってイツモ?

    依頼されている短い原稿を書き始めようとネタ探しをして、去年1月に書いていた読書メモを読んだ。『親子のための地震イツモノート』という防災関連本である。次の文章を引用していた。「地震が起こる可能性は、モシモではなくイツモ。イツモしていることが、モシモのときに役立つ」うん何事にも当てはまる。「いつも」を辞書で調べるが、意味は言うまでもない。日本語大辞典に「子見出し項目」と載っている慣用句が面白い。「いつも正月」は「年中楽しく暮らすさま。また、気楽なさまをいう」とある。「いつも月夜に米の飯」も想像できる。「年じゅう月夜と米の飯が続けば申し分ない」だ。幸福感の原型のようだ。イツモはモシモに通ずるという考えは非常に大切だ。漢字にすると「何時」となるが、書初めに選ぶ一字とすれば「常」になるだろうか。もう少し辞書を読み進...そのバランスってイツモ?

  • 考えて、姿を立ち上げる

    元日のブログ更新をずっと続けていることに、我が事ながら少々驚いた。最近は「紅白」ネタが多く、しかも途中で寝て、翌朝に続きを見る老人的?な視聴をしているのに、勝手に評価めいたことを書き連ねている。結局「好き」なんだね。この手のことが…。いろいろ言われても大晦日の夜は、まだ紅白が風物詩だ。それにしても「初めて見た人・グループ」が三分の一ぐらい。高齢者の認知度としては平均的だろう。選考基準はあるはずだが公開されてはいないし、要は「視聴率」ということか。だから「後付け」で話題性のある者や大物(笑)などを引っ張ってきて、年齢高めの視聴者にも配慮するわけだ。とっくにわかっているよ!!と、「人生幸朗のボヤキ漫才」のような調子になってしまった。口が滑るままに悪態をつくと、ブラボーは出過ぎだし、往年の歌手らの選曲が今一つ良...考えて、姿を立ち上げる

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