『宝慶記』の釈尊・迦葉の付嘱について
今日は7月2日である。道元禅師が中国で、本師・天童如浄禅師より学んだことをまとめた『宝慶記』は、その最初の方に、「宝慶元年七月初二日方丈に参ず」とあって、この日から(と断定は本来出来ないのだが・・・)道元禅師が如浄禅師に参じたという。そして、その中に次の一節が見える。まぁ、この辺は以前から繰り返し、多くの宗学者によって採り上げられていることなので、拙僧が新たに足す事柄など無いのだが、拙僧自身の学びと、その確認のために記事にしたい。柱香して拝問す。世尊の金襴の袈裟を摩訶迦葉に授伝せしは、是れ何の時なり耶。堂頭和尚慈誨して曰く、你が問い、這箇の事、最も好なり。箇箇人は這箇を問わず、所以に這箇を知らず、乃ち善知識の苦しむ所なり。我れ曾て雪竇先師の処に在りて、甞て這箇の事を問いしに、先師、大いに悦びたり。世尊、最...『宝慶記』の釈尊・迦葉の付嘱について
2025/07/02 07:43