禅宗修行道場の六月一日(令和5年度版)
たいがい「一日(朔日)」は、禅宗の修行道場では、様々な行持や季節の変化が感じられる日になる。特に六月一日は、夏に向けて準備をしていく日であり、色々なことが始まったり終わったりする。始まることといえば、「風呂」と「打扇」であろう。・六月一日自り淋汗。隔日に沐浴するなり。或いは、六度沐浴の中間に、一沐浴す。又、施主臨時の沐浴を除くなり。・又、六月一日自り、堂中は斎時に打扇す。打扇の法は、聖僧の脇、左の柱に「住扇牌」を掛けて、遍槌の後、打扇す。行者は二人。或いは四人。同じく扇を持して入堂し、聖僧の前にて問訊し、上下間に相い別れて打扇す。折水桶、出て後、頭の行者、扇の柄を持して、「住扇牌」を打すこと一下すれば、諸行、これを聞いて、皆扇を住む。前の如く当面に問訊して出堂す。ともに『瑩山清規(下)』年中行事上記内容は...禅宗修行道場の六月一日(令和5年度版)
2023/06/01 11:02