十月十五日まで頭陀・遊行の期間

十月十五日まで頭陀・遊行の期間

『梵網経』は中国で成立したとされる文献なので、仏教では、等と軽々に言うわけにはいかないが、少なくとも中国以東では大きな影響を与えている。そこで、『梵網経』には「十月十五日」という日付が見える。なんじ仏子、常に二時に頭陀し、冬夏に坐禅し、結夏安居して、常に楊枝・澡豆・三衣・瓶・鉢・坐具・錫杖・香炉・漉水嚢・手巾・刀子・火燧・鑷子・縄床・経・律・仏像・菩薩形像を用うべし。而も菩薩、頭陀を行ずる時、及び遊方の時に、百里・千里を行来するには、此の十八種物、常に其の身に随えよ。頭陀は、正月十五日より三月十五日に至り、八月十五日より十月十五日に至る。是の二時中、此の十八種物、常に其の身に随うは、鳥の二翼の如し。『梵網経』「第三十七故入難処戒」それで、上記の通り、「十月十五日」までは頭陀・遊行の期間なのである。そうなる...十月十五日まで頭陀・遊行の期間

2022/10/15 12:34