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今日は拙僧の本師の忌日である。来年が二十三回忌なので、今年はいわゆるの年回ではないが、法嗣としては、大寂定中にある先師をお慕いし、ご生前の養育の恩へ報謝の念を申し上げるのみである。ところで、「先師忌」という観点で見てみると、例えば曹洞宗の高祖・道元禅師には、本師・天童如浄禅師の忌日に於けるご供養を寛元4年(1246)以降、ほぼ毎年修行されており、それは「上堂」の形式であった。しかし、その後、太祖・瑩山紹瑾禅師の時代には、いわゆる諷経も行われていた様子が分かる(ただし、急いで自ら註記すると、道元禅師の時代に諷経が無かったとはいえない。その判断が出来ない、という表現が正しい)。さて、その意味では、先師忌の法要差定としては、以下の一節を参照しておきたい。九月十四日先師大乗和尚忌なり。十三日の晩間、法堂の荘厳は、...今日は先師忌(令和6年版)