ハジンはとにかく逃げようとウンの手を振り払うと、傍でお盆を持って立っていたチェリョンに手がぶつかり、チェリョンは弾みでお盆を落としてしまう。 ガシャン! 大…
ソはニヤリと笑うと手綱を引き馬を女の正面に向けた。 目の前に大きな馬が迫り、女は驚いて後退る。 更に手綱を引いたソは馬を嘶かせ竿立ちにさせた。「きゃあ!」 …
「私だけではないでしょう! ペガだって間違えてましたよ!」 「誰も気が付かない間違いは間違いとは言いませんよ」と涼しい顔で反論する。「生意気な!」 ウンがペガ…
「もう人質はお嫌なはず」「……………」「これは好機なのですよ? 決して逃してはなりません、見て下さい! 陛下のご覧になった夢を解き明かし私は司天供奉になりまし…
スは書庫のような所に連れて行かれた。-うわ~、本がいっぱいある、この時代って印刷技術なんかないわよね- キョロキョロと物珍しげに見ていると、立ち止まったウク…
──皇宮 瞻星台(チョムソンデ) ここはチェ・ジモン専用の部屋だった。 塔の外に造られた物見台で作っているのは望遠鏡。 頭にはゴーグルを着けている。 おおよそ…
「…失望して悪いことを考えないか心配なのですっ」 ミョンの言葉にウクは「下がっていなさい」とミョンとチェリョンを扉から遠ざけ、スの部屋の前に立つと意を決して扉…
「仏教の行事では使臣の挨拶を受けてすぐに退席されました。戦がない時は温泉地を巡って過ごす日々、そればかりか、重い病を患っているという噂がございます」 シンニョ…
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