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元大手資格試験予備校講師&教材作成担当。 講師、教材作成者、受験生の視点で本音で勉強方法をお伝えします。 保有資格:(認定)司法書士、行政書士、宅建士

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2025/02/23

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  • これが合格の真実というお話

    元大手予備校講師が語る「司法書士試験」独学受験生短期合格法 amzn.asia 980円 (2025年05月19日 07:48時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する あれもできていない、これもできていない・・・ 直前期真っただ中、どうしても気持ちばかり焦ります。 答練・模試、直前期講座、予備校の出題予想、書店の出題予想問題・・・ あれもこれも気になります。 ですが、例年の合格者がこの時期何をどのようにして合格しているのか? SNSの内容は元大手予備校講師の私が思うにあまり参考

  • 答練・模試で価値があるのは”午後の部”

    答練・模試もいよいよ最終段階です。 答練・模試は、特に”午後の部”を有効活用するように心がけてみて下さい。 いうまでもなく午後の部は記述問題を2問解答する必要があることから、解答時間を択一、不登記述、商登記述、各60分としてタイムマネージメントする必要があります。 記述解答時間もさることながら、特に択一35問を60分で解答することはかなり大変なことです。正直なところ合格者レベルにおいても5肢全てに目を通す余裕はなく、2~3肢程度絶対に自信のある肢を組み合わせて解答しているのが本音のところです。 このシビアなタイムスケジュールを是非実体験して頂ければと思います。 この点にこそ答練・

  • 一瞬一瞬の積み重ね

    日々の勉強について、人間ですからどうしても弱気になることもあります。 特に直前期は不安・焦りの気持ちともうまく付き合っていかなければなりません。時に勉強自体嫌になることもあります。 例年の合格者も全く同じです。 ですが、本試験当日が来ると逆に今度はもう1秒も勉強することはできません。 一瞬一瞬の積み重ね。 その積み重ねは、確実に本試験の得点の積み重ねと繋がっていきます。 残り期間はあとわずかです。 大切に積み重ねていきましょう。 「にほんブログ村」のランキングに参加中です。 「司法書士試験」「行政書士試験」「宅建試験」

  • 本当に効果的な記述学習方法(元大手予備校講師の本音)

    元大手予備校講師が語る 「司法書士試験」 兼業受験生短期合格法 amzn.asia 780円 (2025年05月17日 08:29時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 記述演習の本音について 記述に関して私は講師時代、基礎講座の中における記述講座、および中上級の記述講座を担当させて頂いておりました。 私もそうだったのですが、ほとんどの予備校の記述講座は、講師の解法を学び指定された記述問題を論点を解説してもらいながら一緒に解くスタイルだと思います。 このやり方でも確かに実力は付きます。

  • 短期合格者のいくつかの特徴(元大手予備校講師の本音)

    元講師の立場として思うに、短期合格者にはやはり他の受験生とは異なるいくつかの特徴があります。 私は講師時代基礎講座も担当していました。 講義を始めて1ヵ月もたつと何となくですが「この方はすぐに合格するだろうな」ということを感じ取ることができます。 的中率はだいたい80%程度でした。そういった方は、毎年一定数いらっしゃったのですが、皆さん共通したものがあります。 今回のお話は、よく予備校のいう寝る間も惜しんで1日15時間勉強しましたという根性論・精神論のお話であるとか、〇〇講座、○○先生のおかげで・・・といった類のお話ではありません。 その人特有の資質、つまり属人性(すごい記憶力、

  • 未出論点を修得する方法

    過去問論点だけでは合格点を取ることはできない。 このことは自明の理ですが、問題は未出論点をどのように修得するか?です。極論司法書士試験合格はこの点にかかっているといっても過言ではありません。 2つの方法があります。 ①問題を解きながら修得する方法 ②テキストを読み込みながら修得する方法 ①の方法は、市販のオリジナル問題集、答練・模試の問題をかき集めてひたすら演習する方法が最たる例です。確かに印象に残りやすいですが、時間対効果が悪くお勧めできません。また点の勉強となることから網羅性という点でも問題です。 合格者のほとんどは、②の方法で未出論点を修得しています。 こ

  • 合格者の”過去問”到達地点

    元大手予備校講師が語る 「司法書士試験」 兼業受験生短期合格法 amzn.asia 780円 (2025年05月14日 09:51時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 受験生の中で過去問を演習されていない方は、まずいらっしゃらないと思います。とはいえ量も多いですし、何度解いても間違ってしまう問題もあります。解いても解いても終わりがないのが過去問です。 そこで気になるのが、例年の合格者の過去問の完成度はどれぐらいでしょうか?また何年分の過去問を演習している合格者が多いのでしょうか? 言い換える

  • 学習計画に対する考え方

    月単位、週単位、1日単位・・・ 今日はテキストを○○ページ読むぞ、過去問を○○問解くぞ・・・ ほとんどの受験生の方は、日々の勉強に何らかの計画を立てています。 とはいえ、これまたほとんどの受験生の方が経験することですが、その学習計画は遅れていきます。 そうなるとどうでしょうか? 「自分はなんて意思が弱いんだ」といった具合に、段々とイヤになってきます。自己嫌悪に陥るかもしれません。モチベーションが低下します。 この悪循環に陥ることを防ぐためにも下記のように考えてみて下さい。 人間の本能として計画を立てるときは、120%となりやすいという事実が存在します。自分の学習環境、可

  • 平日2~3時間、休日8時間の勉強時間で合格できますか?

    直前期はほとんどの合格者がそれまでよりも多くの時間を勉強に費やします。毎日10時間以上勉強しました・・・といった具合に。 この点に関して講師時代よく御質問頂きました。 「平日2~3時間、休日8時間の勉強時間で合格できますか?」 フルタイムでお仕事をされていたり、主婦の方であったり、何らかの事情で十分に勉強時間を取れない方が不安になる気持ちは理解できます。 気持ちも焦ります。 とはいえ、御安心できます。 上記の答えは「Yes」です。 実際に毎年、上記環境下で合格されている方は大勢いらっしゃいます。 ただし条件があります。その条件とは同じ土俵で闘わないことです。 少

  • 【重要】最後の答練・模試で必ず確認すること

    そろそろ時期的に最後の答練・模試となります。 言い換えると本試験に対する最終調整の場となります。 いうまでもなく答練・模試は高得点だけを狙うものではありません。 得点できたか否かはあくまで副次的、結果論的なものです。 それよりも大切なこと、つまり今まで積み重ねてきた学習を本試験で100%いや120%出し切るために意識するポイントがあります。 是非以下の5つのポイントを意識してみて下さい。

  • 論点の範囲と精度のバランス

    論点をどこまで追いかけるのか? 悩ましい問題ですね。 確かに論点は追いかければ追いかけるほど出題可能性の高い論点を先取りできる可能性が高まります。 例えば商業登記法の論点のネタは、下記書籍からほとんど出題されています。いわゆるネタ本と呼ばれるものです。 商業登記ハンドブック〔第5版〕 amzn.asia 5,830円 (2025年05月12日 07:38時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する とはいえ、この本一冊だけでもP790あります。 とてもではないですが、覚えきることは

  • 合格した年の具体的な1日の勉強量と勉強内容

    下記無料記事で大まかなこの時期から本試験までのスケジュールをお話させて頂きました。 今回の記事は、具体的な1日の勉強量と勉強内容となります。 まず、私が合格した年の直前期の1日のタイムスケジュールについてです。 6時起床、8時予備校の自習室に到着、勉強開始。 8時~11時30まで午前の勉強。 11時30~12時昼食。 予備校の周りを少し散歩する。 12時過ぎ~2時間単位で勉強 18時頃夕食 予備校の周りを少し散歩する。 18時30~22時まで2時間単位で勉強。 22時に予備校の自習室が閉まるので、向かいのカフェに行き閉店まで(23時まで)勉強。 帰宅。

  • 自分に合う勉強法の探し方

    勉強方法は十人十色、千差万別。 色々なアプローチ方法があります。 例えばテキスト一つとっても、まとめ表のようなものを中心としたコンパクトなテキストで合格される方もいらっしゃいますし、左にまとめ表、右に関連問題が掲載されたテキスト、又は文字がぎっしりと記載された昔ながらのテキストで合格される方もいらっしゃいます。 決して良い悪いの問題ではなく、合う合わないの問題です。 今回の記事はこの点に関して、自分にとって合う勉強法の探し方についてです。

  • 直前期、学習効果を最大限高める学習法

    「司法書士試験」勉強の本音 amzn.asia 980円 (2025年05月10日 08:34時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 直前期真っただ中です。 自分が思うようなスケジュール通りに進んでいない方も多くいらっしゃると思います。時に弱気になることもあります。 また、何年か受験されている方は今年も厳しいのかな?と無意識に不安に襲われてしまうこともあります。 ここから本試験までの時間は、全受験生全く同じです。 ですが、ここからやるべきことそして、意識付けによって合格可能性が大きく変わっ

  • ”根拠のある自信”を積み重ねる大切さ

    合格可能性が少しでも高まるのであれば、やれることはすべてやる。 私自身が合格した年に意識していたことですが、答練、模試を受講する際に、本試験と同じ行動パターンを取ることを心がけていました。 ・朝の起床時間 ・会場に入る時間 ・お昼ご飯の内容 ・筆記用具 ・ペットボトルの種類 これらを本試験と同じ行動とすることで、心理的に本試験は特別なことではないといい意味で錯覚させるためです。 勿論狙いは、本試験当日の過度な緊張を避けるためです。 イメージしてみて下さい。 「始め」と試験委員の声がかかり、第1問目の憲法の問題と対峙している自分を。 なんだか地に足が付かないような

  • 書籍販売のお知らせ

    「司法書士試験」勉強の本音 amzn.asia 980円 (2025年05月08日 15:16時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する この度書籍を販売することとなりました。 内容は、このnoteで日々綴らせて頂いたものを加筆修正・追記した上でより読みやすい形となったものです。 予備校という立場を離れ、一個人として予備校のバイアスから離れた元大手予備校講師が、本音で「司法書士試験」の勉強方法を綴ったものとなります。 ・予備校講師としての経験 ・合格者の声 ・予備校の裏側 ・講師時代実際に接した

  • 特に独学の方が過去問演習で気を付けて頂きたいこと

    過去問演習について 私自身受験生時代、「とにかく過去問をやって下さい。」と講師にいわれ過去問を一生懸命演習しました。何回も何回も回したことからほとんどの問題を解答することができるようになりました。 自信を持った私は「もしかして一発合格かも?」と自信をもって本試験に挑みました。 ですが、結果は惨敗です。 確か基準点を少し下回る得点だったと思います。 「そうか、まだまだ甘いんだな、もっと過去問を回さなければ・・・」 そのように考えた私は不合格を確信した本試験翌日から早速過去問演習に取りかかりました。 ですが、結果は前年度とほとんど変わりがありません。 そこで講師に相

  • 最も得点力が高まる休息の取り方

    直前期の部屋(5月~7月期間限定)|W.B(元大手予備校「司法書士試験」講師)|note 全ての記事が980円で読み放題となります(期間限定5月~7月)。対象記事は今後本試験まで不定期で随時追加させて頂きます。 note.com 休息の入れ方。 例えば60分勉強したとしたら10分づつ休息を入れましょう、と言われることがあります。 この考えは本当に効果的でしょうか? この考えでは、せっかく気持ちが乗ってきても強制的に60分で断絶されるということです。では、70分、80分といった具合に休憩までの時間を延ばせば良いのかというと、今度は疲労から集中力を欠くことと

  • 合格した年にこの時期にやったこと

    私自身の合格した年のお話となりますが、まずGW明けから6月に入るまでは、最後の弱点補強時期として勉強を進めていました。 使用した教材は、テキスト、過去問、答練・模試(ただし記述のみ)です。 どうしても記憶しきれていない論点、根拠があいまいな論点を中心に最後の手段としてとっていた丸暗記を意識してなるべく多く回すことを心がけていました。 根性論であったり、丸暗記は最終手段として考えていましたので、このGW明けぐらいからそれらを解禁し、ブーストをかけて多少の無理をしながら突き進んでいくイメージです。 6月に入ると、今度は本試験での万が一の度忘れを防ぎたかったことから、テキスト、過

  • 可処分時間の少ない方の効果的な合格方法

    直前期の部屋(5月~7月期間限定)|W.B(元大手予備校「司法書士試験」講師)|note 全ての記事が980円で読み放題となります(期間限定5月~7月)。対象記事は今後本試験まで不定期で随時追加させて頂きます。 note.com フルタイムで就業されている方・・・ 育休中の主婦の方・・・ 学生の方・・・ いわゆる専業受験生ではなく、どうしても時間を取れない方。 司法書士試験は難関試験であるということで、受験自体をあきらめてしまう方も大勢いらっしゃいます。 確かに予備校の講義を聴いて、テキストを読み込んで、過去問を演習して、答練模試を受講して・・・ と通常の学

  • 要注意なひっかけパターン

      司法書士試験の民事訴訟法の学習は条文知識を中心として補足的に判例を意識しながら進めていくべきですが、条文知識中心だからと言って思考が硬直的になることには注意が必要です。 例えば下記、民事訴訟法44条1項前段を御覧下さい。 第44条(補助参加についての異議等) 1.当事者が補助参加について異議を述べたときは、裁判所は、補助参加の許否について、決定で、裁判をする。この場合においては、補助参加人は、参加の理由を疎明しなければならない。 2.前項の異議は、当事者がこれを述べないで弁論をし、又は弁論準備手続において申述をした後は、述べることができない。 3.第1項の裁判

  • 実力の高まり方

    勉強しているのに実力がついている気がしない・・・ 答練・模試の得点が伸び悩んでいる・・・ いわゆるスランプと感じる時期は、合格者も含めおよそほとんどの受験生の方が通る道です。 ですが、過度に心配する必要はありません。 分かりやすように数値化可能な択一で例示すると下記の通りとなります。 ①~20問 ②20問~27問 ③27問~30問強 ①②③と択一得点の伸びの段階があるとして(午前午後共通です)、①まで到達する労力を100とすると、②③それぞれに到達する労力もそれぞれ100づつかかります。 つまり、実力が高まるにつれ伸びが鈍化していくということです。 こ

  • 合格者のテキストの読み方

    網羅的なインプットということで、テキストの読み込みは合格にかかすことができません。 ですが、ただ眼を通していても中々頭に入らないのも一つの事実です。 読書百遍義自ずから見る そのような言葉もありますが、時間対効果が低いやり方でありお勧めできるものではありません。 「そんなことが書かれていたよな・・・」 と本試験の問題を見たときにぼんやりと思い浮かぶのがのが関の山です。 それでは意味がないので、あくまで資格試験対策という意味で最も効果的なインプット法、つまり長期記憶に残りやすくかつ本試験問題の得点力に貢献してくれるテキストの読み方を、私自身受験生時代、限られた時間の中試行錯誤

  • 最短距離で合格しましょう!

    講師時代、条文が出てくるたびに六法を参照しながら勉強を進めている受験生の方がいらっしゃいました。 六法を引くという行為、予備試験・司法試験ではともかく、司法書士試験の場合、試験の性質上必要とされていません。それどころか、六法を引く行為を挟むことによって思考の流れがその度に断絶されてしまいます。 資格試験にはそれぞれの特徴が存在しています。 いわゆる短期合格の方はその辺りの嗅覚が鋭く、ある意味いい意味でゲームのような感覚で常に最短距離を探りつつ勉強されています。 私自身合格し、何の因果か講師業を担当することとなって、本当に様々な受験生の方と接することとなりました。しばらくして

  • 直前期の学習で絶対に気を付けて頂きたいこと

    最も集中力が高まることで最も実力が伸びる直前期。 だからこそ直前期特有のトラップに引っかからないためにも、絶対に気を付けて頂きたいこと。

  • 元々の才能は関係ない

    何反復しても記憶できない論点。 多かれ少なかれ全ての受験生の悩み事ですね。 何度反復しても記憶できないということは、単純な繰り返しではもはや脳は反応してくれません。 そうであれば何か別の切り口を考えてみる必要があります。 一例ですが、当該論点の意味、趣旨、存在意義からアプローチしてみるのも一つの手です。別段基本書(学者本)で調べる必要もなく(費用・時間がかかるため)、出題者が信頼できるネット記事でもいいです。 また、他の論点との知識混同が記憶を阻害している可能性もあります。そうであれば、他の類似論点とのそれぞれの差異を意識する等、工夫してみるといいかもしれません。

  • 記述過去問分析の具体的着眼点

    下記記事にも綴らせて頂いた通り、 過去問分析は試験対策的に非常に重要となります。 例えば民法一つとっても、司法書士試験、予備・司法試験、行政書士試験、公務員試験等といった具合に様々な資格試験で問われていますが、それぞれ明確な特徴があります。 他の科目との関連性、実務との兼ね合い等、理由は多種多様ですが、同じ民法でも論点の出題範囲・深さ等、異なります。ですので自分が受験する資格試験にターゲットを絞った学習を進めるためには、過去問分析行為は必ず必要となります。 司法書士試験の場合は、年度による出題傾向を踏まえて分析という観点で過去問と向き合うのであれば、令和以降の問

  • マガジン「直前期の部屋」の記事の読み放題企画を始めます

    直前期真っただ中の受験生の方へ私なりに何かできないかということで、 マガジン「直前期の部屋」の記事を5月~7月にかけて期間限定で今回定額読み放題で御提供させて頂くこととなりました。 【内容】 現時点(5月1日)で35記事9,340円分を5月~7月にかけて期間限定で1ヵ月980円で読み放題の形で御提供させて頂きます。 対象記事は今後本試験まで不定期に随時追加させて頂きます。 本マガジンは、直前期特有の勉強方法、気持ちの持ち方等々を、私自身の講師時代の経験及び例年の合格者の声を反映した記事を集めたものとなります。是非御活用頂ければと思います。 直前期の部屋(5月~

  • 過去問演習の2つの側面

    司法書士試験合格者のほぼ100%が過去問を演習した上で本試験に挑んでいます。その過去問は問題はもちろんのこと解説に至っても大手予備校から出版されているものに関して、そこまで違いはありません。 ですが、司法書士試験合否という全く違う結果が生まれています。 勿論司法書士試験は過去問だけでは合格することはできません。 他の要素、例えばテキスト、答練・模試等々・・・もあります。 ですが、ほとんどの受験生が過去問を演習していることからやはり過去問抜きに合格を考えることはできません。 実際に問題出題者の試験委員は過去問を意識して毎年本試験問題を作成しています。難易度、傾向に年度に

  • 事業譲渡(子会社株式の譲渡)

    今回の記事は、会社法467条1項2号の2についてです。 この467条1項2号の2は少しイメージが付きにくいかもしれません。 467条は事業を譲渡した結果、会社の事業内容に変更を来すことから株主の意思を反映(株主総会特別決議を経る)させるものです。 まず、ここでの事業とは「一定の事業目的のため組織化し、有機的一体として機能する財産」と判例上定義されているものです(最判昭40.9.22)。 事業譲渡の対価は組織再編行為等とは異なり会社法上、必ずしも金銭に限定されていません。 上記を踏まえてた上で、今回のテーマである会社法467条1項2号の2についてみていきましょう。

  • テキストを使ったアウトプット方法

    私自身合格した年、今の時期の学習の中心はテキストでした。 学習割合として、テキストの読み込み8~9割、過去問演習2~1割です。 このようにいうとよく御質問を頂きます。 「テキストを読み込んでも中々頭に残りません」 テキストを読み込むというと、どうしてもインプットのイメージが先行しますが、私がやっていたのはどちらかというとアウトプットです。 ”テキストでアウトプットする” 当時はそのような意識はなかったのですが、学習効率を考えるとこれが一番効果的であると思い実行しました。 結果、余裕をもって合格できました。 周知のとおり、記憶定着に一番貢献する方法は、論点を喚起することです。 つま

  • 褒めてあげて下さい

    本試験が近づくにつれ、プレッシャーが高まります。 今年は何としても合格しなければならない! 早く合格して家族に恩返したい! 早く合格して人生を前に進めたい! 等々・・・ プレッシャーに対しては、決して押しつぶされないように、いい意味で付き合っていかなければなりません。 また、一つの確たる事実として、合格可能性の高い方ほどプレッシャーが高くなります。日々の学習等の手ごたえから合格へのリアリティーを感じるためです。 ですので、決して避けたり、ごまかしたり、無視するのではなく、 「自分自身は合格に値する受験生なんだ、合格まであと一歩のところまできた、もう少し、この調子で勉強を進め

  • エール

    講師を担当させて頂いて良かったことは多々ありますが、その中の一つとして、「合格者の中に天才は存在しない」ということを確認できたことです。 私自身合格まで何年か足踏みを経験しました。 そのようなとき、どうしても気持ちが弱くなることもあります。 「合格者は特別な脳の作りを持った人ではないだろうか?」 「合格者は何か特別な記憶力を持っている人ではないだろうか?」 といった具合にです。 実際に合格した後、講師として多くの合格者の方と直接接することで、上記疑問は全くもって幻想であることがはっきりとしました。 比較的長期に渡って講師業を担当させて頂きましたが、誰一人として合格者の方の中

  • 合格者の択一得点の本音

    司法書士試験の択一科目および問題数は下記の通りとなります。 午前択一 ・憲法(3問) ・民法(20問) ・刑法(3問) ・商法(9問) 午後択一 ・民事訴訟法(5問) ・民事執行法(1問) ・民事保全法(1問) ・司法書士法(1問) ・供託法(3問) ・不動産登記法(16問) ・商業登記法(8問) いわゆる主要4科目で全体の約76%を占めています。 とはいえ、一部マイナー科目はその論点自体が主要4科目の論点を修得するために必要不可欠なものも存在します。 (例、不登法の判決による登記、承継執行文、仮処分等・・・)。 上記を踏まえ、綺麗ごとを抜きにして実際に合格者が

  • 科目別合格者のマイナー科目学習法

    直前期真っただ中です。 主要4科目はもちろんこと、マイナー科目もそろそろ仕上げていかなければなりません。 とはいえ誰もが絶対的に時間不足を感じています。 マイナー科目の一部の科目が手つかずな受験生の方も実際にいらっしやいます。また主要4科目と異なり、マイナー科目の勉強のやりづらさを感じている方もいらっしゃいます。 例年の合格者は、主要4科目とマイナー科目の勉強のバランスをどのように取っているのでしょうか? マイナー科目の学習のやりづさは何が原因で、どのようにして対応していけばいいのでしょうか? いわゆる根性論、猪突猛進的な考え方では全ての科目・論点に対してどうしても漏れがで

  • 今月の無料記事ランキング

    早いもので4月も残り少しです。 一つ一つ合格可能性を高めていきましょう。 今月の無料記事ランキングとなります。 御参考下さい。 時間をかけることができない民訴は、基本論点が本当に大切になります。 pic.twitter.c

  • 合格者の実行しているモチベーションに左右されない勉強方法

    勉強しなければならないのは分かっている。 でもどうしでもやる気が起こらない・・・ せっかく今日は時間があるのにすぐに集中力が切れてしまう・・・ いっそのこと今日は休もうか・・・ 合格体験記等で合格者は直前期10時間以上勉強している記載がありますが、その数字自体は真実です。どうしても仕事があって平日2~3時間といった方でも、この時期休日は10時間以上勉強したという方が合格者の中で圧倒的に多数派です。 ではどうすればそのように長時間勉強することができるのでしょうか? モチベーションはどのように保っているのでしょうか? そういった方は生まれつき何か才能があるのでしょうか?

  • 司法書士試験は塗り絵のようなもの

    今回のタイトル「司法書士試験は塗り絵のようなもの」 講師時代、よく受講生の方にお話ししていたことです。 塗り絵ですから、一定の輪郭の中で色を重ねていかなければ作品となりません。 一定の輪郭は、過去問を通じて出題範囲・論点・深さを探っていく作業からはっきりしていきます。 色を重ねる行為は、何度も何度も反復して勉強を進めることでしっかりとした色となるということです。 ちなみに、作品を美しく完成させるためには、濃淡を意識した色使いも欠かせません。ここは濃く塗る、ここは淡い色でいいといった具合に、論点の深さもそれぞれです。それぞれ表面的な知識が問われ論点なのか、深く理解した上で学習

  • 直前期の過去問学習で例年の合格者が意識していること

    直前期真っただ中です。 そのため受験生の方の中には、どうしても急き立てる気持ちが空回りすることもあります。 例えば、過去問。 本試験合格を勝ち取るためには、過去問論点は絶対に修得しておく必要があります。なぜなら過去問論点は試験委員からすると当然正解してくるであろうという前提で試験問題を組み立てているためです。事実として、その考えは例年の合格者に当てはまっています。つまり例年の合格者は過去問論点は必ずと言っていい程得点しています。いわば守りの論点といっても過言ではありません。 その絶対に死守しなければならない過去問についてですが、日々の演習の仕方を誤ると全くもって意味がなくなり、

  • 論点修得レジュメ「募集株式・新株予約権」のお知らせ

    時間に制約のある直前期。 出題可能性の高い論点を確実に修得したい。 前回御提供させて頂きました、「組織再編」に関するレジュメが予想以上の受験生の方に御利用頂いていることから、今回第2弾として「募集株式・新株予約権」に関するレジュメを作成致しました。 特徴 ・論点が網羅されていること(本年度出題可能性の高い未出論点も全て網羅しています)。 ・適時イメージ図を入れ理解を促進し、必要な個所に解説を入れることで丸暗記から脱却できるように工夫していること。 ・直前期に高速で見直せるように、コンパクトさを両立させていること(全P14となります)。 今回の、論点修得レジュメ「募集

  • 合格に必要な”有効な無駄”という考え

    ”有効な無駄”という考え方があります。 それ自体直接には本試験問題の論点とはなりませんが、間接的に本試験に必要な論点を修得する際に必要とされる思考を深める効果があります。 そういった”有効な無駄”は、試験対策的には何度も反復して修得する必要性は全くもってなく、一度目を通しておけば十分です。 ですが、一回でも触れているかどうかが必要とされる論点の修得ひいては本試験における得点力、合格可能性に大きく影響を与えることとなります。 今回の記事は、その合格に必要な”有効な無駄”という考えについてです。

  • ペースが遅れている方がここから間に合わせる方法(記述編)

    あっという間に4月も終わりですね。 残り約2ヵ月強。 思うように勉強が進んでいない方も多いかと思います。 今回の記事は、”記述”を間に合わせる方法です。 漠然と物量作戦と精神論だけでここから間に合わせることは正直難しいものがあります。 貴重な直前期1分、1秒を大切にしたいものです。 しっかりとした戦略の下、最大限効率を上げて進めていきましょう。 記述の遅れを間に合わせるためには、 記述得点力を高める要素を”3つに細分化”した上で各々の能力を高めることが必要です。 具体的に、記述の得点を上げるためには、主に下記3つの能力の底上げが必要となります。

  • 合格者の模試の活用法

    そろそろ各予備校の模試の時期ですね。 答練の受講の要否は別として、模試は受講して頂くことを強くお勧めします。大手予備校の模試を2校受講してみて下さい。 ただし大切なことは、その活用の仕方です。 今回の記事では、模試を受講するにあたっての活用法、目的に関してです。 模試に関しては、決して高得点を狙うことや、未出論点を拾う場ではありません。本試験合格に絶対的に必要となる”別の活用法、目的”が存在します。例年の合格者レベルの受験生の方は、意識的に若しくは無意識にもこの方法を取り入れています。 今回の記事では同時に予備校の内部事情にも説明の必要性の観点から触れています(講師時代はとて

  • 合格可能性を積み重ねて下さい

    「頑張って下さい」という言葉。 勿論その言葉の本意は、”応援しているよ”という前向きなメッセージにあると思うのですが、受験生時代から個人的にどうしても好きになれませんでした。誰も好きで手を抜いているわけではなく、各々の事情が許す範囲でもうすでに十分に頑張っているためです。 ですので講師時代、私は受験生の方に対し口にすることはありませんでした。 「日々の勉強は、合格可能性を積み重ねているとイメージして下さい」 この言葉は頑張って下さいという言葉の代わりに、私が講師時代選んだメッセージです。 直前期どうしても受験生の方は弱気になることもあります。 「こんなに覚えられな

  • 基準点付近の受験生の方が合格するために必要不可欠な考え方

    しっかりと勉強しているにもかかわらず、基準点付近で足踏みをされている受験生の方、司法書士試験の場合非常に多いです。 過去問はほとんど解ける、テキストの読み込みもしている、答練・模試に関しても納得いく得点を得ている。 でもここ数年基準点付近で留まっている。 「これ以上何をすればいいのか分からない」 講師時代、特に中上級講座の受講生の方から非常にたくさん御質問を頂戴していました。 そのようなときに、私は下記の問題を解いて頂いていました。 会社設立時にかかる設立時発行株式の引受けにかかる意思表示には、民法93条1項但書、94条1項の規定は適用されません(51条

  • 「質と量」合格者レベルの少し異なる考え方

    よく日々の学習において「質と量を意識しましょう」といわれます。 質は勉強内容、量は勉強時間。 一般的にはこの2つを意味します。 質については、本試験で合格点を取ることから逆算して、日々の学習効率を高めること、量は兼業、専業それぞれ学習環境からくる差異はありますが、特に今の時期は自身の可処分時間全てを費やしていくことを意味することが一般的です。 上記2つに関して、どちらももちろん意識しているよ、とお考えの方がほとんどだと思います。ですが、現実には合格者とそうでない方とはっきりと結論が分かれています。そのそれぞれの差異はどこから現れるのでしようか? 私は、講師時代よくマン

  • 元大手予備校講師の独り言

    司法書士試験の場合、やたらと短期合格にこだわりますよね(特に講師)。 行政書士、宅建士はそのような傾向はあまりないです。 予備試験・司法試験は短期合格よりも上位合格か否かの方が重要性が高い傾向があります。 司法書士試験の場合、短期合格にこだわることから、 ・いわゆるお試し受験をノーカウントにする。 ・独学期間をカウントせず、予備校利用期間=受験期間とする。 ・予備試験・司法試験から転向された方もそれまでの勉強期間をノーカウン トとする。 実際、このような状態で普通に予備校のパンフレットに短期合格者として掲載されていたりします。 勿論、短期合格の方も実際にいらっしゃいます。実際に私が

  • 未出論点と対峙した時の合否を分かつ思考過程

    会社法の問題です。 会社、譲渡人、譲受人 3つの登場人物を軸に株式の移転をイメージしてみて下さい。 この点に関して、下記2つの場合考え方が異なります。 ①譲渡制限株式である場合において、会社が承認していない場合。 ②株主名簿の名義書換が未了の場合。 それぞれ会社の側から譲受人を株主として取り扱うことは可能でしょうか? 形式はともあれ、仮に本試験にこの問題として出題された場合、合格者レベルであれば対応します。 「未出論点でこんな問題みたことないよ」 という声が聞こえてきそうですが、この点がまさに合否の分水嶺といえます。 今回の問題はあくまで例題であり、大切なことは正解を

  • 例年の合格者のここからの学習スケジュール

    勉強法の部屋|W.B|note 勉強法に関する記事をまとめました。 note.com 早いもので4月もあと少し、もう少しで5月に入ります。 5月に入ると本試験まで後約2ヵ月となります。 この2ヵ月をどのように過ごすのかが、司法書士試験合格を勝ち取るためを大きく左右するといっても過言ではありません。 残り期間から私の場合、この時期は本試験まで2度と目にすることができないという思いを強く持ちながら過去問、テキスト等で勉強を進めていたのを今もはっきりと覚えています。集中力を高めるためです。 この約2ヵ月は、司法書士試験合格ももちろんのこと、合格した後の人生のことも考

  • 応援しています

    ・勉強と向き合っている1秒1秒が確実に合格可能性を高めてくれる。 ・スポーツと違い、勉強の才能は個人差がほとんどない。だから勉強すればするほど合格に近づける。 ・この資格(司法書士試験)を取ることで確実にいい意味で人生の選択肢が増える。 上記は私自身合格した年の直前期、勉強で疲労した時一人心の中で思っていたことです。今思えばこの思いの延長線上に今の自分がいます。 司法書士試験は受験資格も必要とされず、努力することによって確実に合格を勝ち取ることができる試験です。 そして確実に人生を好転させてくれる資格でもあります。 是非合格を勝ち取って下さい、応援しています。

  • 長時間勉強のコツ(元講師の本音)

    直前期真っただ中ですね。 直前期の合格者の方の中で共通した傾向を一つあげると、”長時間勉強”があります。ほぼ全ての合格者の方が、それまでよりも多く勉強時間をかけています。 とはいえ、受験生の方の中には、 「せっかくまとまった時間ができたのに集中できない」 とお悩みの方も多くいらっしゃいます。 合格者の方は全てが全て先天的に集中力が高いかというと、そうではありません。私自身も含めむしろほとんどの合格者の方の集中力は普通です。 少し違うのは、”ちょっとしたコツ”これを無意識にでも実行しているか否か?です。今回の記事ではこの”ちょっとしたコツ”についてお話させて頂きます。ぜひ今回の記事を

  • 組織再編行為に伴う財産移転と第三者の対抗関係

    今回は、合併・会社分割による財産移転と第三者対抗要件に関して、会社法択一、及び不動産登記法記述に関する論点講義となります。 この論点は特に不動産登記法記述で判断を誤った場合、枠ずれを誘発する可能性があるため要注意です。 会社分割の場合はどうでしょうか? そして、上記事案は効力発生”前”を取り扱いましたが、効力発生”後”の法律関係はどうなるのか?も含めて実体法から判断し、登記手続きと絡め処理してみて下さい。一気に理解が深まります。 まず吸収合併の場合についてです。 まず、下記会社法の条文を御覧下さい。 吸収合併においては、吸収合併効力発生後その登記がなされるま

  • 長期受験生の方へ

    今のままの勉強で本当にいいのかな? 本当に合格できるのかな? 受験回数3回以上のいわゆる長期受験生の方。 講師時代、特に中上級講座の受講生の方からこの時期多く御質問を頂いていました。 中々壁を超えることができないことから、どうしても弱気になることもあります。今回の記事では、講師時代実際に長期受験生の方へお伝えしていたアドバイス内容を中心に、学習法の方向性がズレていないことの確認に関して綴らせて頂きます。 司法書士試験の一番怖いところは、学習の方向性がズレることです。 このズレが生じてしまうと、いくら勉強しても合格することは難しくなっていまいます。ですが、逆にいうと、このズレさえな

  • 直前期を最大限活用するために

    直前期は独特の空気感をまとっています。 あと少ししかない・・・・ まだこんなにやることがある・・・ 何度やっても間違う・・・ 日々の勉強はもちろんのこと、焦り、緊張感からしっかりと自分の軸を持ったうえで過ごさなければ、せっかくここまで順調に進めてきたペースが全体として崩壊してしまうことにも繋がりかねません。 そういった光景は講師時代多く目にしてきました。 おそらく合格するだろうなと思っていた受講生の方が、直前期特有のワナにはまって突如ペースを崩しそのまま崩壊する姿を目にすることほど、講師として辛いものはありません。 何らかの縁でこのnoteを目にして頂いている受験生の方には間違って

  • モチベーションを高めるために

    下記画像は私自身の合格証書となりますが、日々の勉強の中でモチベーションが下がってきたとき、是非意識してみて下さい。 絶対に今年合格して下記の賞状に自分の名前を刻むと! 応援しています。

  • 本試験の得点力につながる勉強法

    何度目にしても頭に残らない。 本試験で自信をもって解答できない。 よく分からないから丸暗記でもういいやと、直前期であり時間も限られていることからとにかく学習を前に進ませること。 表面的な知識で解答できる論点であれば、それでもいいかもしれませんが、そうでない論点であれば少し工夫が必要かもしれません。 使えない知識は当然本試験での得点力につながらないため、極論学習時間0と同じとなるためです。せっかく貴重な時間を勉強に費やしているのであれば、是非本試験の得点力に昇華すべきです。 今回の記事では、貴重な直前期が最大限生かすための”本試験の得点力につながる勉強法”について、具体的事例

  • 本店を管轄登記所外に移転する際の印鑑届書の提出が不要になりました

    商業登記規則の一部を改正する省令(令和7年法務省令第10号)が施行されました。以下法務省のHPです。 法務省:本店を管轄登記所外に移転する際の印鑑届書の提出が不要になりました www.moj.go.jp 「令和7年4月21日(月)から、商業登記規則の一部を改正する省令(令和7年法務省令第10号)が施行され、同日以降会社の本店を他の登記所の管轄区域内に移転する登記の申請(以下「本店移転の登記申請」という。)がされた場合には、旧所在地を管轄する登記所は、当該会社に関する印鑑記録(※1)を新所在地を管轄する登記所へ移送することになりました。 これにより、本

  • 何が何でも間に合わせる方法(択一編)

    もし、現時点で思うようにスケジュールが進んでいなかった場合。 間に合わせるにはどうすればいいのか? 今回はこの点に関して、考察してきます。 もし私自身がその立場だったらどうするのか? 講師時代同じような状況に陥った受験生の方の中で合格を勝ち取った受験生はどうしていたのか?という実体験を合わせて綴らせて頂きます。 なお、今回は択一基準点+2~3問程度の上乗せ点を狙う方法です。 それと最低限、全科目テキスト及び過去問を1周はしていることを前提としています。 御参考下さい。

  • 気になる記述論点(特別利害関係人)

    主に商業登記に関する論点となります。 取締役会決議の議決に特別利害関係人は加わることができません(369条2項)。 第369条【取締役会の決議】 ① 取締役会の決議は、議決に加わることができる取締役の過半数(これを上回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合以上)が出席し、その過半数(これを上回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合以上)をもって行う。 ② 前項の決議について特別の利害関係を有する取締役は、議決に加わることができない。 ③ 取締役会の議事については、法務省令で定めるところにより、議事録を作成し、議事録が書面をもって作成されているときは、出席した取

  • 学習効率を最大限高める長期記憶の作り方

    とにかく司法書士試験は記憶すべき論点量が膨大です。 しかも、ときにその論点同士が複雑に絡み合っているものもあります。 記憶のコツに関しては、下記の記事でお話させて頂きました。 今回は、それとは異なった角度からのお話です。 長期記憶の効率的な作り方に関してです。 いくら日々懸命に勉強をしていても、膨大な論点量に対する記憶は、本試験当日に正確に再現できなければ意味がありません。 ”大量”かつ”正確さ” この点を克服すれば、合格可能性が一気に高まります。 そしてこの点に関しては、特段属人的な特殊能力は必要とされていません。 ちょっとしたコツを意識して日々の学習に取り組んで

  • 合格者の思考過程

    会社法の問題です。 会社、譲渡人、譲受人 3つの登場人物を軸に株式の移転をイメージしてみて下さい。 この点に関して、下記2つの場合考え方が異なります。 ①譲渡制限株式である場合において、会社が承認していない場合。 ②株主名簿の名義書換が未了の場合。 それぞれ会社の側から譲受人を株主として取り扱うことは可能でしょうか? 形式はとはあれ、仮に本試験に問題として出題された場合、合格者レベルであれば対応します。 「未出論点でこんな問題みたことないよ」 という声が聞こえてきそうですが、この点がまさに合否の分水嶺といえます。 今回の問題はあくまで例題であり、大切なことは正解を導く

  • 合格に必要な過去問肢の見分け方

    過去問演習は司法書士試験合格にとってなくてはならないツールです。 全ての受験生が何度も何度も演習した上で本試験に挑みます。 ですが、ボリュームが多いのがネックです。 もっと回してしっかりと知識精度を高めて本試験に挑みたいのに数回しか演習できなかった。知識があやふやなままだ・・・。 不安に思う受験生の方が多くいらっしゃいます。 今回の記事は、この不安を払拭する方法をお伝えします。 過去問の中で、合格に必要な肢とそうでない肢の見分け方についてです。 本試験の得点に貢献しない問題を解くことは、貴重な学習時間の浪費であり、極論勉強時間0、いや本来やるべき勉強の時間を犠牲にしていることから

  • 今からできる本試験における優位性の作り方

    講師時代に受講生の方にお話ししていたこと。 「日々の勉強の終わりに後5分だけ勉強を続けてみて下さい」 「その5分が本試験の場で皆さんの合格を大きく後押しします」 どういう意味か?というと、 たった5分でいいのですが、自身の勉強時間を延長していただくことで、本試験の場で精神的優位性そして、実際に得点力という意味でも優位になれるのです。 例えば本日から本試験当日までおよそ80日強です。 分かりやすく80日で計算すると、80日×5分=400分。 6時間40分。 6時間40分、本来の自分より勉強を進んだ状態で本試験を迎えることができます。ほとんどの受験生の方が今日はここまでと終えたと

  • 合格者が実践している記憶のコツ

    兼業・独学の部屋|W.B|note 兼業・独学に関する記事をまとめました。 note.com 司法書士試験は、合格するために必要となる記憶量が膨大です。 中々覚えることができないと、もどかしい思いをされることも多々あると思います。直前期であればなおさらです。 ただ、記憶できるか否かは、案外シンプルな理由からきているものです。 「先生はよくそんなに細かいことを隅々まで覚えていますね?」 講師時代よく受験生の方に不思議に思われたのですが、私自身特段記憶力があるわけではなく、”3つのちょっとしたコツ”を知ったうえで意識して実践しているだけです。 今回はその”3つの

  • 短期合格のコツ(元講師の本音)

    講師時代、基礎講座とは別に中上級講座を担当させて頂いていました。 当然のことながら、中上級講座は基礎講座と比べ長期に渡って受験期間が及んでいる方が多くなります。 今回はその長期受験生の特徴から、逆に短期合格のコツをお示しします。 資格試験は当然のことながら短期で終わらせるに限ります。 資格試験はあくまで資格試験と割り切り、実務に必要な能力は合格後の研修及び実務で学ぶべきです。 今回の記事では講師時代に長期受験生方からお聞きしたこと及び、私自身の受験経験を踏まえ具体的に綴らせて頂きます。

  • 私の不合格体験記と合格体験記

    私自身、合格後大手予備校で講師を担当させて頂きましたが、いわゆる1発合格ではありません。合格には複数年かかりました。特に最後の数年は足踏み状態が続き、非常にもどかしい思いをしたものです。 合格した年の一つ前の年、不合格が決まった時思いました。 「このまま同じ勉強を続けてもおそらく同じ結果になるだろうな・・・」 過去問は解いた。 テキストも読み込んでいる。 答練・模試もそこそこ得点できている。 それでも合格できない・・・。 当時は本気で自分自身の頭が悪いのではないかと疑ったものです。 「これ以上やれることはないな・・・」 そこで当時は自分でも理由は定かではなかったのですが、しばら

  • 【重要】同じ教材、同じ時間をかけて合否が分かれる最たる理由

    本日は、司法書士試験の勉強の本質を考えてみます。 かなり重要なお話となります。 同じ教材、同じ時間をかけて合否が分かれる最たる理由 その理由から最も効率のよい勉強法を考えていきます。 ・得点が伸び悩んでいる方 ・長期受験生の方 ・本年度必ず合格を勝ち取りたい方 これらの方は目を通すことを強くお勧めします。 詳細に綴らせて頂いたため少し長くなりしたが、お付き合い下さい。 まず、合格から逆算します。 合格するためには、当然合格点を取らなければなりません。 合格点を取るためには、出題可能性の高い論点をあらかじめインプットして対応できるようにしなければなりません。 ここで問題となる

  • どうしも気が乗らないときの考え方

    勉強に関して、どうしても気が乗らないときがあります。 思い切って今日は休もうか? でも直前期だし。 今頃ライバルは勉強しているのだろうな。 でも集中できない、こんな状態で本当に頭に入るのだろうか? 自問自答・・・。 例年の合格者も同じです。 ただ一つだけ心に留めておいてほしい事実があります。 勉強はやればやるだけ確実に合格可能性が高まること。 例えばいつも歩いている道をイメージしてみて下さい。 どこに何があるのか? 何となく、若しくははっきりと思い描くことができるのではないでしょうか? 特段覚えなければという気持ちがないのにも関わらずです。 何度も何度も反復して歩いてい

  • 論点修得レジュメ「組織再編」のお知らせ

    会社法上の組織再編の論点 講師時代全ての科目で一番御質問を頂いた論点でした。 合併、分割、交換、移転、交付、それぞれに決議機関の問題、株式買取請求権、新株予約権買取請求権、債権者保護手続き等々・・・ 複雑に絡み合っています、それぞれの形態により微妙な差異を伴いながら。このように、個別的かつ横断的な知識が問われるのが組織再編の論点の特徴です。 しかも、択一、会社法、商業登記法、記述商業登記法のどれかに高い確実で毎年のように出題されます。 ほぼ全ての受験生が苦手意識を持つ論点であるにもかかわらず、合格を勝ち取るためには必ず乗り越えなければいけない壁です。 そこで苦手

  • 合格者の解答時間に関する考え方(元講師の本音)

    司法書士試験の合格を困難ならしめている要素の一つとして、 ”解答時間のシビアさ”があります。 午前の部はともかく、問題は午後の部です。 択一の後、記述問題が2問控えています。 記述問題は合格者レベルでも各60分は確保したいところ。 そうすると、午後択一にかけることができる解答時間はおのずと60分となります。 60分で35問を解答するということです。 よく1問〇分〇秒で解答しましょうと、問題数を解答時間で割った数字を根拠にする方がいらっしゃるのですが、司法書士試験は単純な算数ではありません。 その考えは論理的に破綻しています。 今回は、(どうしても予備校という営利企業の

  • 組織再編行為に伴う財産移転と第三者のt対抗関係

    今回は、合併・会社分割による財産移転と第三者対抗要件に関して、会社法択一、及び不動産登記法記述に関する論点講義となります。 この論点は特に不動産登記法記述で判断を誤った場合、枠ずれを誘発する可能性があるため要注意です。 ①吸収合併の場合 吸収合併の効力発生日前に消滅会社が有する不動産の譲渡が行われたが、A譲受人が移転登記を備える前に合併の効力が発生しました。 実際に商業登記上の合併登記がなされ、B吸収合併存続会社が当該不動産に関して移転登記を備えた場合です。 この場合、当該不動産について、A譲受人、B吸収合併存続会社どちらが権利を主張できるのでしょうか? 会社分割の場合は

  • 合格者の現時点の完成度

    直前期真っただ中。 あれもできていない、これもできていない・・・・。 どうしても自分の予定していたスケジュールと乖離することから焦ることもあると思います。 今回の記事は、少しでもそのような気持ちが軽くなれればということで、例年の合格者が直前期どのような過程を経て合格していくのか?をお話できればと思います。 実際は例年の合格者もこんな感じだよ、今の時期(4月)の例年の合格者の各科目の完成度は平均してこれぐらいだよ、ということを分かっていただければ焦りから解放され、いたずらにペースを乱されることもなくなります。 今回の記事は、講師時代実際に接して得たデータを元に綴らせて頂きます。

  • 未出論点に対する合格者の思考過程

    「基礎が大事」 とよく耳にしますが、抽象的な表現であるがゆえ実際のところどうなのか?が気になりますよね。 今回はこの点を具体例を交えて御説明させて頂きます。 例年の合格者が、未出論点を含む問題と対峙した時にどのようにして正解を導くのか? 具体的問題を交えてその思考過程をみていきます。 是非参考にしてみて下さい。

  • 司法書士試験の過去問の位置付け

    仮に過去問を分析しないとしたらと考えてみます。 Aさんは過去問を分析して日々の学習を進めます。 Bさんは過去問が存在しない(例えば第1回目の試験)状態で日々の学習を進めます。 Aさんは過去問を分析することで出題傾向に沿った勉強ができます。 この論点は出題される、この論点は出題されない。 この論点は表面的な知識さえ押さえておけばよい、この論点は応用的な問われ方もする。 この論点は他の論点を類似比較されつつ出題されることが多い。 この論点は、条文レベル、判例・先例レベル、事案に絡めた問題等々・・・。 出題傾向というターゲットに向けて、日々の学習時間をそこに注力させることができます

  • 株式会社における責任追及等の訴え(会社法のミニ講義)

    司法書士試験では、条文のかなり細かいところまで問われますので、今回は受験生の方が手薄となっている847条(株主による責任追及等の訴え)をみていきましょう。 これで本試験に出題された場合、圧倒的に有利になります。 第847条【株主による責任追及等の訴え】 ① 六箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き株式を有する株主(第189条第2項の定款の定めによりその権利を行使することができない単元未満株主を除く。)は、株式会社に対し、書面その他の法務省令で定める方法により、発起人、設立時取締役、設立時監査役、役員等(第423条第1項に規定する役員等をいう

  • 量が質を生むという考え方

    質つまり、効率、本試験の得点に直結する勉強をすることが司法書士試験のような難関試験には絶対に必要となります。 少し乱暴な表現で恐縮ですが、何となく講義を受講し、過去問を回し、テキストを読み等々・・・それだけでは合格は難しいものです。 100人中、上位5人に入らなければならない試験です。 それを踏まえてですが、”量が質を生む”という考え方があります。 あれこれ時間をかけて最適解を模索するという考え方です。 ですが、いたずらに時間をかけたくないですよね。 資格試験はなるべく短期で合格し、実務で実際のところを学ぶのが一番です。 ですので他の人の経験から学ぶのが得策となります。 ”

  • 直前期の学習で非常に大切なこと(元講師の本音)

    直前期真っただ中です。 ここから本試験までの時間は合格者も不合格者も全く同じです。 差を生むのは、限られた時間に何を考え何をすべきか? その一点です。 直前期特有の不安、焦りから引きずられ、せっかくここまで合格へまっすぐ走っていたのに崩壊してしまう受験生の方は毎年一定数いらっしゃいます。 元講師としてその姿を見ることほど辛いものはありませんでした。 今回はこの点に関して、講師時代の合格者の経験も含め考察したと思います。繰り返しますが、この点を意識して直前期の学習を進めなければ全てが中途半端な出来となり、全体として崩壊してしまいます。 このnoteを御覧の受験生の方がそうならないた

  • 組織再編の勉強のコツ

    会社法の組織再編の論点については、毎年のように択一会社法、商業登記法そして記述問題でも出題されています。 これぐらい毎年司法書士試験のどこかで出題されている論点も珍しいです。 ですが、ほとんどの受験生の方が苦手としている論点でもあります。 今回の記事は、会社法の出題論点に関して考察していきます。 ポイントは、横断的知識と単体知識が問われる点です。 そして、各組織再編の中でそれぞれ特徴的な論点が問われる可能性が非常に高いです。 今回は組織再編の論点の中で出題可能性高い論点を根拠とともにお伝えします。苦手意識から脱却して迎え撃つ位の姿勢で本試験を迎えましょう。 いうまで

  • 合格に必要な主要”5”科目という考え

    主要”5”科目という考え 「あれ、普通は主要4科目というんじゃないの?」 と疑問を持たれたと思います。 ですが、私は講師時代 「主要5科目と他の科目とを分けて考えて下さい。分ける実益はそれぞれの学習アプローチが異なるからです。」 とお話していました。 よくいわれる主要4科目とは、民法、商法、不動産登記法そして商業登記法を指します。主要5科目はそれに民事訴訟法を含む概念です。 なぜ主要5科目と捉えるのか?そして学習アプローチの相違とは何か? 司法書士試験合格にとって非常に重要な考えとなりますので、是非御覧下さい。

  • 合格者の能動的なインプット方法

    テキスト・過去問等、中々長期記憶にならずに、もどかしく思われる受験生の方多くいらっしゃいます。 直前期の今ならなおさらです。 受験生同士の能力は私も含め、ほとんど差がありません。 差が付くのは、”やり方”です。 その点を前回下記の記事で具体的にお話させて頂きました。 今回は上記記事のさらに発展形となります。 ”能動性”にてついてです。 例えばテキスト読み込み時、何も意識していなければただの読書に成り下がり中々内容が頭に残りません。 そこで、以前下記記事において、”過去問論点”を意識しながら読み込む方法を詳細に解説させて頂きました。 今回のお話はこれとは全

  • 合格者に共通した意識のブースト

    長きに渡って講師業に携わっていると、毎年この季節合格者に共通したある傾向が見えてきます。 今回の記事はその傾向についてです。 その傾向、より具体的に表現するならば、思考のブーストがかかるという言葉がよりよくフィットします。 下記の例は外部的環境から、思考のブーストがかかったものです。 ある女性の受講生は、実力はあるものの残り数点で数年足踏みをしていました。総合点を優に超えている年もあります。 ですが、どうしても壁を乗り越えることができません。 それまで兼業受験という形をとっていたのですが、最後の年は4月から退路を断つという意味で仕事を止め専業受験生となりました。 またそれと

  • 合格者の過去問活用方法

    今回は、過去問の具体的な活用方法についてです。 過去問は解けるけど、本試験で得点が伸びない。 そのような悩みを持たれている受験生の方は多くいらっしゃいます。 その多くは、ただ”過去”の問題が解けるに過ぎず、本試験の”未来”の問題が解けることにつながらないことからくるものです。 それにその過去の問題が”解ける”という表現も”解ける”ではなく、ただ過去問の答えを”覚えている”に過ぎないものであることも原因の一因として考えられます。 解決のポイントは”過去”の問題である過去問と”未来”の問題である本試験問題。この2つを明確に分けて考え対処することです。 そうすれば勉強しているのに得点

  • 単元株について(会社法のミニ講義)

    司法書士試験は試験の特質上、記憶する論点が膨大な範囲に及びます。 ですが、このことはちょっとしたコツを知っていれば解消できます。 今回はこのコツを下記、189条を例に修得してしまいましょう。 第189条【単元未満株式についての権利の制限等】 ① 単元株式数に満たない数の株式(以下「単元未満株式」という。)を有する株主(以下「単元未満株主」という。)は、その有する単元未満株式について、株主総会及び種類株主総会において議決権を行使することができない。 ② 株式会社は、単元未満株主が当該単元未満株式について次に掲げる権利以外の権利の全部又は一部を行使することができない旨を定款で

  • 出願時期の考え方について

    先日、令和7年度の受験案内書が法務省でUPされました。 それを踏まれてのお話になりますが、出願時期をいつにするのか? 早く出願するのか、遅く出願するのか? 早く出願される受験生の方は、一般的にモチベーションが高い。 遅く出願される受験生の方は、一般的にモチベーションが低く、当日欠席の可能性が高い。つまりゆったりと受験できる可能性がある。 そのような理由の中から、あえてギリギリに出願される方がいらっしゃます。 それを踏まて私見を述べさせて頂くと、 ”真っ先に出願して下さい”と講師時代、受講生にお話ししていました。 「皆さんは上位5%に入ることを目的として日

  • 合格者はどうやって記憶していくのか?

    いくら勉強しても覚えきれない・・ 量が多すぎる・・・ こんな細かいことも覚えないといけないのか・・・ せっかく覚えたと思ったら、前にやったことを忘れている・・・ 司法書士試験を難関ならしめている一つの要素として、膨大な知識量が要求される点です。しかも論点によってはかなり細かく掘り下げられることもあります。 合格を勝ち取るためには、上記問題点を克服しなければなりません。 今回の記事ではこの点に関する一つの答えを御提供したいと思います。 大前提として、私自身ももちろんのこと、合格者の脳が特別優れている訳ではありません。 その点は受験生全員がほぼ同じ能力です。 合格・不合格を

  • 記述の実力を伸ばすコツ(特に独学の方)

    記述の勉強をしているけれど中々解けるようにならないよ・・・ 時間内に解答できないよ・・・ 最近コメント欄で多く御質問を頂戴します。 択一学習と違い記述は、どうしても実力が伸びにくいものです。 御安心下さい、はっきりとしたコツがあります。 ある2つの意識付けを持ったうえで記述問題と向き合えば、大丈夫です。 今回ご紹介する方法は、講師時代、中上級の記述講座で実際に私がお話していたメソッドとなります。 詳細に綴らせて頂いたので、少し長くなってしまいましたが御了承下さい。 漫然とした不安から脱却し、確実に得点に結びつく学習へ転換しましょう。

  • 条文の読み込みは試験対策的に有効か?

    司法書士試験対策という意味で条文の読み込みは有効か否か?ということですが、ある程度学習が進んだ方であれば方法によっては有効になる、というのが私の答えです。 ・学習の習熟度 ・方法 この2点を充足している方は非常に効果的なものになります。 逆に初学者の方は、”試験対策的には”条文はあまり気にする必要はありません。 気にするのは例えば不登法の保存登記、登録免許税等位です。 あくまで目標は司法書士試験という資格試験合格です。 その目標にターゲットを絞るのであれば必要のないことをやるべきではないですし、そのような余裕はないはずです。 条文は合格後の研修、実務等でしっかり意識しながら

  • 出題傾向の変更と対策

    下記の記事でも綴らせて頂いたのですが、試験内容も時代とともに少しづつ変化しています。 こちらでは学説問題について考察したのですが、”個数問題”、この形式の問題も近年見られなくなりました。 ひと昔前は、基準点調整問題としての位置付けで個数問題が出題されていました。簡単にいうと、基準点を平均化させるために、得点率が低い個数問題をわざと出題していたということです。 近年は肢レベルの組み合わせで、難易度を調整して基準点を平均化しているということですね。 試験問題と対峙したときに、これは解答しなければいけない問題、これは合格者レベルでも解答できない基準点調整問題といっ

  • 合格に必要な学習時間(元講師の本音)

    一般には司法書士試験合格に必要な学習時間は3000時間とされています。 気になるところですよね。 本当のところはどうなのか? 元大手予備校講師の立場を踏まえて考察してみます。

  • 親会社による子会社の株式等の譲渡(会社法のミニ講義)

    今回のミニ講義では、おそらく受験生の多くの方が苦手意識を持たれている 親会社による子会社の株式等の譲渡についてです。 まずは、下記条文を御覧下さい。 第467条【事業譲渡等の承認等】 ① 株式会社は、次に掲げる行為をする場合には、当該行為がその効力を生ずる日(以下この章において「効力発生日」という。)の前日までに、株主総会の決議によって、当該行為に係る契約の承認を受けなければならない。 一 事業の全部の譲渡 二 事業の重要な一部の譲渡(当該譲渡により譲り渡す資産の帳簿価額が当該株式会社の総資産額として法務省令で定める方法により算定される額の5分の1(これを下回る割合を定款で

  • とある一発合格者のお話

    今でも印象深く残っている、講師時代の一発合格者の方がいらっしゃいます。今回はその方のお話です。 その方はこれまで法律の勉強は全くされたことがない、純粋な初学者の方です。私の基礎講座を受講されていた方です。 当時の私の基礎講座は3月末までありました。 そこから約3カ月で全てを総復習し、本試験に臨み合格したわけです。 3月末のライブクラスでいったん私の手を離れた後、しばらくして 「先生合格しました!」とご連絡を頂いたときは、違う意味で本当に驚きました。 それまで私の講座を通じて一発合格者の方は何人かいらっしゃったのですが、そのほとんどが法律の学習経験がある方ばかりです。 純粋な

  • 学説問題はどこまで対策すべきか?

    過去問集を少し遡ると、学説問題が掲載されています。 この学説問題、苦手意識の高い受験生の方が多いです。 講師時代よく御質問頂きました。 「学説問題はどう対策すればいいのですか?」 その際、下記のようにお答えしていました。 学説問題は現在の司法書士試験では著しく重要度が下がっているため、最低限、過去問掲載の論点だけを修得しておいて下さい。 今の司法書士試験において、学説問題自体の出題可能性はかなり低いためです。 ですが、万が一出題された場合、過去問掲載論点に関しては、合格者レベルは確実に得点してきます。 差を付けられない保険という意味で最低限の勉強でいいと思います。

  • 令和7年度司法書士試験受験案内書がUPされています

    令和7年度司法書士試験受験案内書が法務省のHPにUPされています。 いよいよですね、必ず御確認下さい。 法務省:令和7年度司法書士試験受験案内書 www.moj.go.jp

  • 合格につながる気分転換方法について

    どうしてもストイックになる直前期。 どうしてもストレスが溜まることもあります。 休んでいる暇はない、1分1秒でも勉強したい。 でも、集中できない、頭が働かない・・・。 誰もが陥る心理状態ですね。 例え合格者でも同じです、同じ人間ですから。 ただ、決定的に違うのはその対処法です。 イメージしてみて下さい。 気分転換と考え、外に映画を見に行く姿を。 本当に気分転換になりますか? きっと映画は目に映ってはいますが、頭の中は司法書士試験のことで一杯でしょう。 「帰ったらこれをやろう、あれをやろう・・・」 「あぁ、一日無駄になったな、明日から取り戻さなくては・・・」 本当の意味で気分

  • 株主総会と取締役会の招集手続きの比較(会社法のミニ講義)

    今回は、株主総会と取締役会の招集手続きに関してです。 いくつか論点が存在しますので、漏れのないようにしましょう。 まず、取締役会からです。 第368条【招集手続】 ① 取締役会を招集する者は、取締役会の日の一週間(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前までに、各取締役(監査役設置会社にあっては、各取締役及び各監査役)に対してその通知を発しなければならない。 ② 前項の規定にかかわらず、取締役会は、取締役(監査役設置会社にあっては、取締役及び監査役)の全員の同意があるときは、招集の手続を経ることなく開催することができる。 【論点】 ①招集通知手続きは書面

  • 独学受験生の効率的なテキストの読み込み方

    今回は、独学受験生の方の効率的なテキストの読み込み方についてです。 出題される可能性のある論点をインプットして使えるようにすることが、司法書士試験合格への一番の近道となります。 勿論、これを全て過去問から修得することはも、できません。 過去問だけでは論点数を把握しきれないためです。 では、答練・模試、市販の問題集をかき集めてひたすらアウトプットすれば、出題可能性のある全ての論点を網羅できるのか?ということですが、そででもやはり不十分です。 司法書士試験の場合、科目数及びそれぞれの科目の範囲が膨大であるため、とてもアウトプットだけでは網羅しきれません。 また一見すると違う問題に見えて

  • 2年目以降の方が合格するとき必要なもの

    講師時代、毎年この時期に中上級講座が終了しました。 講義が終わると後は個別の質問受付ということになるため、少し寂しい思いをしたものです。 本日のタイトル”2年目以降の方が合格するとき必要なもの” これは、毎年講義の最後にお話しをさせて頂いた内容となります。 もしこの点がしっかりしていれば、かなり高い確率で合格できます。 逆にこの点がはっきりしていないのであれば、今すぐ修正して下さい。 残り3カ月まだ間に合います。 合格には、”意識のブースト”が必要となります。 断固たる決意、意識改革・・・ 様々な表現が考えられますが、これからお話する内容を一番適格に表している言葉が”意識の

  • 特別利害関係人の比較(会社法のミニ講義)

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