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2024/10/23

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  • 24.爆弾魔「我」グミキャンディ

    わたしは奇妙な夢を見た。スローに送りだされる錯覚、目前のオモチャ箱の中、そこから突如として飛びたしたのは水色のロボットだった。それは手のひらがU字型で立方体の頭部、背中にある双葉型のネジを巻くとジ・ジ・ジ…と不安定に二足歩行する。内包する狂気、衝動は機能する果てしなく。あぁ、そうなのだ、口の周りをチョコレート&キャラメルでベタつかせた子供の首をかき切るためにステレオタイプのロボットはフルーツナイ...

  • 23.超能力者がいるかもしれない

    長時間、庭を徘徊したのち、部屋に戻ると甘い匂いがした。多彩な色の洪水がうねる。女は下着で徘徊していたし、もうひとりの男はエアガンに没頭していた。わたしはゆっくりとビニール製の虹色ソファに倒れ込む。視線の先にテーブルに小さな薬品シートがあった。何か分かる、昼間から使用しているのだと思った。きっかけは学校の友達が「面白いから」と言った。誰かの自宅で、そこはもう今は使っていないらしく、平日でもいつも1...

  • 22.死神という名のもうひとりの私

    床には大量のレコード、紙ジャケットの中心にピンクのバナナ。そのけだるい声の末路はどろどろに溶けたチーズの脳髄。現在ではあきらかな記号と記憶にすぎない、そしてオレンジのマグカップ底に1940年GLASS印字の凹凸と。それはややメランコリックな混沌であるといえる。テーブルにはエッチングの銅板とニードルが散乱していた。キッチンにはカラフルなヴィンテージ玩具が犇めいている。死神(=もうひとりの私)が「衝動」に執着...

  • 21.ストロベリーヘッドの子供達 2

    ストロベリーヘッドの子供達。見開いた瞳、つぶらな、愛くるしい、そして絶望的なスマイル。ティラノサウルス・レックスを超越したい、その言葉にわたしは全身が震えた。何故だかわからないが想像を絶するほどの歓喜に満ちたのだ。あの体長15メートルもの優雅なる姿。その存在を超越する、それはあらゆるものを統べる圧倒的なパワーを持ち、ある種の解放と消滅を与えた。わたしはゆっくりと立ち上がり、重厚なドアに手をかけて...

  • 20.Glasgow市章のある店で

    そこで上映されていたのは179分にもおよぶ1962年のアメリカ映画(モノクロ)だった。冒頭の海岸に転がった軍用ヘルメット。彼等はノルマンディー海岸より一斉に上陸し、内陸へと侵攻をしていく。教会の屋根に引っ掛かったパラシュート部隊の兵士、スコットランド部隊のバグパイプによる勇敢で無敵の行進。作品は驚くべきエネルギーとパワーに満ちていた。映画館を後にして、次の上映(三重苦の少年がピンボールの魔術師になるという...

  • 19.ストロベリーヘッドの子供達

    わたしはコートに両手を突っ込んだままで辺りを見回した。自分意外の世界は楽しんでいる、異質感と水を被ったような感覚が全身にあった。壁の時計を見ながら数分やり過ごせば解放だと思うことにした。集積場は夥しいほどの段ボール箱が高く積まれている。輸入物の苺が詰まった箱にはストロベリーの頭部を持った子供の絵がこちらを見て笑っている。ショッキングに見開かれた瞳、重刷されたストロベリーヘッドが全ての側面に貼られ...

  • 18.crescent moon

    6月6日、AM6:30[ 起床 ]◉ エバーフレッシュ ◉学名:Cojoba arborea var. angustifolia科名:マメ科属名:コジョバ属原産地:メキシコ・南米 植木鉢の土は、新鮮な水を吸収した。わたしはバニラクリームを舐めながらテレビを観る。チューリップを縦半分に割った形の椅子に全身を預けて、複雑な表情を浮かべる。とても現実的ではないニュースが流れていたからだ。そこには少し奇妙な顔立ちをした男が映し出されていた。国道沿いにある...

  • 17.楽園ちゅいほぅ (星空文庫 Ver.)

    遮断された空間、白黒映像 透明視界が狂い、加速 ピカピカと点滅その轟く声 俯く 響く 酷く 欺く僅かな歪と拒絶感 受容、笑っているがあぁ神よ わたしは疲弊していたのだ 白い光 針のように侵入をも 深く額から喉にかけて鋭利な 先端が、あからさまに探り、無いことに気付き容赦なく 嘲笑 足指を切られた人気ブログランキングにほんブログ村...

  • 16.楽園ちゅいほぅ (sonidori Ver.)

    遮断された空間、拷問装置 透明視界が狂い、加速 キラキラと点滅その轟く声 俯く 響く 酷く 欺く僅かな歪と拒絶感 受容、笑っているがあぁ神よ わたしは疲弊していたのだ 白い光 針のように侵入をも 深く額から喉にかけて鋭利な 先端が、あからさまに探り、口の中にある宝石容赦なく 叱責 足指を切られる

  • About

     詩のサイト。 もしくは若干の短編小説を掲載しています。about管理人/そにどり50代後半、はじめて詩を書くことにしました。今、大体の作品は星空文庫さんに投稿しています。人気ブログランキングさんに登録しました。(2024.10.22)latest updates13.gumballの惑星(2024.10.21) up14.蝶々のスープ(2024.10.20)/蝶のサナギのスープというtransformation.16.楽園ちゅいほぅ (sonidori Ver.)(2024.10.18)/ちゅいほう🟰追...

  • 14.蝶々のスープ

    いつから消えていたのか 盲目今、わたしは正義のもとに裁かれるそれは同胞殺しが開始されたに過ぎない蓄積された フラストレーションゆえ 欠落した、異質、な対象を選ぶのだある種 非日常を手に入れ陶酔し高揚しているだろう わたしもまた美種を蒔き 与える身己にも似て 行為の摺り替えにより遁走を物質は、解かれ、再生する 肉塊は麗しい 復活の意味を、示す、土塊によりあのスペシャルなる、神の名のもとに求めうる変容...

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