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2024/07/28

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  • 「変身」カフカ没後100年不朽の名作

    フランツ・カフカ/角川文庫/代表作 変身 (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ KADOKAWA Amazon あらすじ ある日突然目が覚めると主人公サラリーマン男性が虫けらになっていた。それまでは家族を養う側だったが養われる側になってしまう。初めのうちは心配していた家族だったが段々と厄介者扱いされ・・・。 感想 虫けらとは弱い立場の人を例えているのではないだろうか。 突然家族の誰かが病気や障害を抱えたとき周りはどう支えていくのか、 そして支えられる側になったほうはそれをどう受け止めていくのか。 家族という密室の中でお互いのその接し方や心の変化について人間の本質がまざまざと垣間見える形で展開し…

  • 「幸せへのセンサー」

    吉本ばなな/幻冬舎 幸せへのセンサー (幻冬舎単行本) 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 内容 吉本ばなな先生が幸せについて考えていることをエッセイ風にまとめた本。自分の感覚を取り戻すことの大切さ、そしてその感覚を取り戻すための小さいなヒントが詰まっている。 本来の生き物としてのセンサーを取り戻していくのが、生きるってことじゃないか。 軸足を自分に戻すことからしか、自分の幸せは始まらないと思うのです。 引用:幸せへのセンサー/吉本ばなな/幻冬舎 感想 何かを決めるときに大事なのはこの本にある「生き物としてのセンサー」、自分の感覚、直感みたいなものだと思う。世間がとか、常識がとかではなく、…

  • 「キッチン」

    吉本ばなな/新潮文庫/ロングベストセラー キッチン 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon あらすじ 主人公みかげは唯一の肉親だった祖母が亡くなり、祖母が親しかったみかげと同じ大学の雄一とその母親(本当は父親)の家で突然一緒に暮らすことになる。 奇妙で温かい同居生活の中で少しずつ祖母の死を受け入れていくのだが・・・。 感想 この小説では食事のシーンが度々登場する。 食べることは生きることであり命をつないでいくことだ。 だから特に食事のシーンでは一瞬一瞬を必死に生きていることが伝わってくる。 心は悲しみでいっぱいいっぱいなのだけれど、 本能では未来に向かっていくような力強さが感じられる。 その食…

  • 「東京都同情塔」

    九段理江/新潮社/芥川賞受賞作 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon あらすじ 犯罪者は犯罪者になる前は不遇な環境にいた被害者。かわいそうな人たちである。 だから同情し支援するために東京の美しい場所に高層タワーを建設、 そこで幸福な生活を送ってもらうという取組がスタートする。 多様性の象徴とされているタワーなのだが・・・。 感想 私がこの小説で最も心に引っかかったのは、 タワーの入居条件で言葉を制限するということ。 ネガティブな言葉は全て忘れなければならないというルールである。 言葉を制限されるというのは、人としてとても大事なものを奪われてしまう気がする。 知っていて使わないのと…

  • 「ボッコちゃん」

    星新一/新潮文庫/代表作 ボッコちゃん(新潮文庫) 作者:星 新一 新潮社 Amazon おすすめの理由 ショートショートの神様、星新一の世界観を味わってほしい。 50編で読みやすい上に起承転結があるので読み応えがある。 子どもから大人まで幅広い世代におすすめ。 感想 人間の愚かさや世の中を皮肉ったようなストーリーは、 時代に関係なく人間の本質というのは同じで変わりようがないということを 突きつけられているようで考えさせられる。 そして、この小説から内容をどう読み解くか、 自分自身が物事を見極める力を試されているような気さえする。 個人的に、「特許の品」という話が印象的だった。 うるさい星に対…

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