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2024/07/28

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  • 逆ソクラテス/小学生の世界ってこんなだったな。

    伊坂幸太郎/集英社文庫/短編全5偏 逆ソクラテス (集英社文庫(日本)) [ 伊坂 幸太郎 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 感想というよりエッセイです。 だから、ちゃんと表明するんだ。僕はそう思わない、って。君の思うことは、他の人に決めることはできないんだから。引用:逆ソクラテス/伊坂幸太郎/集英社文庫 ">「え~、ひどい~」教室がざわついた雰囲気になった。私の感想文を目にしたクラスメイトの反応だった。 中学生ぐらいのときだったか道徳のような授業があった。 「自分が困ったときに助けてくれたのは自分の味方だと思っていた人ではなく敵だと思っていた人だった」という例をあげ、先生は仮に嫌いな人が…

  • 「近畿地方のある場所について」このホラーがすごい!2024年版 宝島社 国内編第1位

    背筋/KADOKAWA 近畿地方のある場所について(1) [ 背筋 ]価格: 1430 円楽天で詳細を見る あらすじ 編集者小沢は近畿地方のある場所で起きた過去の様々な怪奇現象についてオカルト雑誌で特集を組もうとしていた。だがそれらに関連する過去に掲載された記事を収集する中で小沢が行方不明になってしまう。一緒に仕事をしていたライターが小沢を探すため情報提供を求めていく語りと、その過去の様々な記事を掲載する形をまとめたのがこの作品となっている。 感想 最初にお詫びを申し上げますが恐ろしさのあまり半分も読めませんでした。 全部読んでおりませんが、私なりの感想とこれから読む方へ注意事項をお伝えできれ…

  • 「夏への扉」時空を超えた逆転劇

    ロバート・A・ハインライン/福島正実訳/早川書房 夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ロバート A ハインライン 早川書房 Amazon あらすじ 技術者の主人公は親友と一緒に会社を起ち上げる。主人公の発明品はヒットし会社も順調だったが、親友に発明品と会社そして恋人まで奪われてしまう。さらに、冷凍睡眠で30年後の世界へ送り込まれてしまうのだ。主人公は、冷凍睡眠から目覚めたあとタイムマシンを使って30年前の世界へ戻り発明品を取り戻そうとするのだが・・・。 感想 この小説は、冷凍睡眠(未来で生き返る)とタイムマシン(過去へ戻る)という2つの方法を使って物語が進んでいく。 親友から裏切られ…

  • 「こころ」日本で一番売れたとされる小説

    夏目漱石/新潮文庫/代表作 あらすじ 明治末期、大学生の主人公は夏休みに海辺で「先生」と出会い交流を続けていく。「先生」は奥さんと下女と静かに暮らしているのだが、どこが人との関わりを避けそして孤独を抱えて生きている人なのだ。主人公が大学卒業後、実家の父親の病気のために帰省していたところへ先生から長い手紙が届く。そこにはかつて「先生」が親友Kを裏切り下宿先のお嬢さん(今の奥さん)と結婚したこと、そして「先生」の心の葛藤が綴られていた・・・。 感想 理想の自分と現実の自分、相反する矛盾した気持ち、そして孤独、 人間のありのまま過ぎる心を丁寧に描いた作品だと思う。 裏切られることの悲しみを知っている…

  • 「変身」カフカ没後100年不朽の名作

    フランツ・カフカ/角川文庫/代表作 変身 (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ KADOKAWA Amazon あらすじ ある日突然目が覚めると主人公サラリーマン男性が虫けらになっていた。それまでは家族を養う側だったが養われる側になってしまう。初めのうちは心配していた家族だったが段々と厄介者扱いされ・・・。 感想 虫けらとは弱い立場の人を例えているのではないだろうか。 突然家族の誰かが病気や障害を抱えたとき周りはどう支えていくのか、 そして支えられる側になったほうはそれをどう受け止めていくのか。 家族という密室の中でお互いのその接し方や心の変化について人間の本質がまざまざと垣間見える形で展開し…

  • 「幸せへのセンサー」

    吉本ばなな/幻冬舎 幸せへのセンサー (幻冬舎単行本) 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 内容 吉本ばなな先生が幸せについて考えていることをエッセイ風にまとめた本。自分の感覚を取り戻すことの大切さ、そしてその感覚を取り戻すための小さいなヒントが詰まっている。 本来の生き物としてのセンサーを取り戻していくのが、生きるってことじゃないか。 軸足を自分に戻すことからしか、自分の幸せは始まらないと思うのです。 引用:幸せへのセンサー/吉本ばなな/幻冬舎 感想 何かを決めるときに大事なのはこの本にある「生き物としてのセンサー」、自分の感覚、直感みたいなものだと思う。世間がとか、常識がとかではなく、…

  • 「キッチン」

    吉本ばなな/新潮文庫/ロングベストセラー キッチン 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon あらすじ 主人公みかげは唯一の肉親だった祖母が亡くなり、祖母が親しかったみかげと同じ大学の雄一とその母親(本当は父親)の家で突然一緒に暮らすことになる。 奇妙で温かい同居生活の中で少しずつ祖母の死を受け入れていくのだが・・・。 感想 この小説では食事のシーンが度々登場する。 食べることは生きることであり命をつないでいくことだ。 だから特に食事のシーンでは一瞬一瞬を必死に生きていることが伝わってくる。 心は悲しみでいっぱいいっぱいなのだけれど、 本能では未来に向かっていくような力強さが感じられる。 その食…

  • 「東京都同情塔」

    九段理江/新潮社/芥川賞受賞作 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon あらすじ 犯罪者は犯罪者になる前は不遇な環境にいた被害者。かわいそうな人たちである。 だから同情し支援するために東京の美しい場所に高層タワーを建設、 そこで幸福な生活を送ってもらうという取組がスタートする。 多様性の象徴とされているタワーなのだが・・・。 感想 私がこの小説で最も心に引っかかったのは、 タワーの入居条件で言葉を制限するということ。 ネガティブな言葉は全て忘れなければならないというルールである。 言葉を制限されるというのは、人としてとても大事なものを奪われてしまう気がする。 知っていて使わないのと…

  • 「ボッコちゃん」

    星新一/新潮文庫/代表作 ボッコちゃん(新潮文庫) 作者:星 新一 新潮社 Amazon おすすめの理由 ショートショートの神様、星新一の世界観を味わってほしい。 50編で読みやすい上に起承転結があるので読み応えがある。 子どもから大人まで幅広い世代におすすめ。 感想 人間の愚かさや世の中を皮肉ったようなストーリーは、 時代に関係なく人間の本質というのは同じで変わりようがないということを 突きつけられているようで考えさせられる。 そして、この小説から内容をどう読み解くか、 自分自身が物事を見極める力を試されているような気さえする。 個人的に、「特許の品」という話が印象的だった。 うるさい星に対…

  • 「暗殺」

    柴田哲孝/幻冬舎/話題のベストセラー 暗殺 (幻冬舎単行本) 作者:柴田哲孝 幻冬舎 Amazon あらすじ 実際の事件をモチーフにしたフィクション小説 元内閣総理大臣が演説中に聴衆の目の前で銃撃され殺された。 犯人はある宗教団体に恨みを持つ者で、その場で逮捕され単独犯とされた。 この事件は不幸にも数々の偶然が重ってしまったとされているが、 本当は必然だったのか、ほかに真犯人がいるのか・・・。 感想 この小説はあくまでフィクションなのだが、 実際に起きたことを記録したかのような完成度となっており、 ノンフィクションを読んでいるかのような錯覚を抱いてしまう。 読み進めていくうちに、この事件に当初…

  • 「カラフル」

    森 絵都/文藝春秋/第46回産経児童出版文化賞受賞 カラフル (文春文庫) 作者:森 絵都 文藝春秋 Amazon おすすめの理由 中高生向けの小説だが、大人が読んでも十分に満足が得られる内容になっている。 何かを踏み出すための勇気を与えてくれる。 読みやすいので普段あまり本を開く習慣がない方にもおすすめ。 あらすじ 生前の罪により本来であれば二度と生まれ変わることができない魂が、運よく再挑戦のチャンスを与えられる。その再挑戦とは、自殺した別の少年の体を借りガイドという存在のサポートを得ながら仮の生活で修行をしていくこと。 しかし主人公は、途中であきらめてしまいそうになり・・・。 見どころ こ…

  • 「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」

    クルベウ著/藤田麗子訳/ダイヤモンド社/超話題作 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした 作者:クルベウ ダイヤモンド社 Amazon この本は、生きづらさを感じている人たちへ向けて、 やさしく寄り添ってくれるようなエッセイ本です。 私が、一番好きな箇所を紹介します。 たとえ今の自分の姿が気に入らなくても あきらめずに最後まで見守ってほしい。 「中略」 今は見えなくても 人生には、まだ巡り合えていない 美しい時間が控えているのだ。 引用:大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした/ クルベウ著 藤田麗子訳/ダイヤモンド社 この言葉に、私はお守りのようなパワーを感じるのです。 静かだけれど、力強いエネル…

  • 「君が手にするはずだった黄金について」

    小川哲/新潮社/本屋大賞ノミネート作 君が手にするはずだった黄金について 作者:小川哲 新潮社 Amazon あらすじ 高校の同級生が投資詐欺で逮捕された。 この小説は、承認欲求に飲み込まれ一線を超えてしまった人たちの話。 感想 ここに登場してくる人物たちは、私だったかもしれないし、 あなただったかもしれないと思わずにはいられない。 誰かに認められたいという欲求は、人間にあるあたり前のもの。 この無限に広がる無意識の性。 他人軸ではなく自分軸で生きろと言うけれど。 だが、それを意識している時点で、既に他人と比較しているということではないか。 どうしたって、認めてもらいたいというのが本当のところ…

  • 「君のクイズ」

    小川哲/朝日新聞出版/本屋大賞小説 君のクイズ 作者:小川 哲 朝日新聞出版 Amazon あらすじ あるクイズ番組の決勝戦で、 問題分が一文字も読み上げられない中で正解し優勝した者がいた! これは果たしてやらせなのか。 見どころ クイズ番組というものが、視聴者、解答者、 そして番組サイドでどう捉えているのかがうかがえる内容となっており、 また、それを一つ一つ知ることで真実に近づいていく。 ただのクイズ番組だと思っていたものが、読み終えた後は、 その番組への見方が一変している自分に気づくはず。 それほどの世界観が詰め込まれている。 そして、真実を紐解くだけでなく番組に出場した解答者2人の人とな…

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