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2024/04/08

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  • 詩 Pure Walk 『言いそびれた愛のことば』

    きみが好きだった絵本を借りた背中と背中を寄り添ってきみが背景を ぼくが文字を絡め合った時間はすでに遠く 交わることもなく地球はまあるいんだって言ったきみは時の…

  • 詩 夏の坂道

    鳥居の見える坂道をどこまで上れば星の町きみを追って来たけれど杉はひょろりと立ち並び社は静かに鎮座して欠けた月こそ静かです 恋しき夏の名残の日々は草むらに歌う虫…

  • 詩 蓮みえる遊歩道から

    蝸牛はホルンを背負っている日がな一日きみは空気を吸って、記憶を吐いて、打ち震える空魚を脳骸の金魚鉢に飼い、十分に豊かな音を餌として言葉の端にぶら下げるああ、そ…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」八、それぞれの夜が来て

    立石隼世と別れたのはちょうど橋のところだった。コンビニのバイトがあると言って走って行った。「また今度話そう」隼世はそう言って橋を渡った。すると奇妙なすき間風…

  • 詩 息づくソラリスの夢

    細胞の数ほどの夢を見髪の毛の数ほどの約束をした叶ったものも、叶わなかったものも口にした言葉と、書かれた文字はwave(電波)となってこの星を回る応えてもらえな…

  • 詩 君は僕から離れる 僕は僕から離れる

    君は僕からはなれ僕は昨日からはなれ昨日は明日からはなれる留め置くことが叶わない大きな過程(プロセス)が静かな嵐のように吹き荒れる心がいくら追いかけようと新しい…

  • 詩 Pure Walk 『優しさななんて悲しいんだろう』

    大きな光の泡に街は包まれていて大切なギフトのように包まれていて目の前にそっと置かれているいったい誰が置いたのだろう?この街がとても好きになったよちょっと濁った…

  • 詩 Pure Walk 『待っててね』

    大きな光の泡に街は包まれていて大切なギフトのように包まれていて目の前にそっと置かれているいったい誰が置いたのだろう?この街がとても好きになったよちょっと濁った…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」七、美しい黄昏が包んでいる

    『わたしたち二人が言葉をかわすきっかけになったのは、黄昏がすばらしかったからだ。』(「ナイトランド」より) 「石は黙ってそこにある」そう言うとあの立石が初め…

  • 詩 ロケット・ボーイの旅立ち

    ぼくはこの世を求めないこの世の喜びと悲しみはただひとつの経験この世の善と悪はたたひとつの冠この世の知恵と愚かしさはただひとつの閃き求めないこの世には多くの富と…

  • 詩 ロケット・ボーイ『発射オーライ!』

    ぼくはこの世を求めないこの世の喜びと悲しみはただひとつの経験この世の善と悪はたたひとつの冠この世の知恵と愚かしさはただひとつの閃き求めないこの世には多くの富と…

  • 詩 まどろみの海の記憶

    いつもまぶしい記憶の海は曲がりくねった道の先起伏にとんだ坂の先湾に沿って町が伸び道に沿って壁並ぶ潮の香りを風運ぶ海風と山風の始終走る浜もない港町に静かにあった…

  • 詩 Pure Walk 『空の散歩』

    天気のいい日は空を見上げるぼくの頭が空色に染まるまで頭の中に空が出来上がるまで出来上がったら散歩の時間だ猫をみてからは猫のように散歩したいと思う音も立てず 身…

  • 詩 Pure Walk 『空の散歩』

    天気のいい日は空を見上げるぼくの頭が空色に染まるまで頭の中に空が出来上がるまで出来上がったら散歩の時間だ猫をみてからは猫のように散歩したいと思う音も立てず 身…

  • 詩 ブルース

    俺たちは人生に酔っているが金に酔っているわけではない酒に酔うことはあるが怒りに酔っているわけでもない雨を追ってたどり着いた町は豊かなデルタに拡がっていたが決し…

  • 詩 ブルース

    俺たちは人生に酔っているが金に酔っているわけではない酒に酔うことはあるが怒りに酔っているわけでもない雨を追ってたどり着いた町は豊かなデルタに拡がっていたが決し…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」六、『目に涙がなければ魂に虹は見えない』北米ミンカス族

    『目に涙がなければ魂に虹は見えない』とは「知恵の三つ編み」に記された北米ミンカス族のことわざになります。感銘を受けたのでこのオリジナル小説の章タイトルとしてで…

  • 詩 神のGrace 僕の Grit

    ぼくは生きる長生きしてもいいことばかりとは限らない持っているものは色褪せガラクタも増える皮膚はしぼみ 骨は重力にきしむ耳は遠くなり 目の焦点も合わなくなるそう…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」五、それが大事なことなんだ

    翌日、授業は何事もなく進み昼休みがきた。夏音は珠理と弁当を食べると話は昨日の続きになった。「ねえ。何があったの?あれからどうしたのよ」「やっぱり立石のこと知…

  • 詩 石のことば、内なる星

    かつて石だった魂は今は人の中に在る冴え冴えとした意識の透徹した輝きの中に…私は石世界には何も求めない自己が自己として存在する結晶の幾何の中に瞑想しているから永…

  • 詩 日暮レノ町ハ静カデス

    菫の空は濃さを増し沈む故郷の黄昏は僕の前にも 中にも在ったぽつりぽつりと家々に また道々に僕が拾った思い出は時間の地図に散らばってちょうど日暮れの町のよう夕闇…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」四、立石隼世(たていしはやせ)

    目の前にその女生徒が立ったとき、隼世には何の感慨も浮かんで来なかった。「同じクラスだったなんて信じられない。存在消すの上手いね。わたし槇村夏音。聞いたよ演劇…

  • 詩 そっと日の光を待つ

    春を待つ花 赤子のように母なる地にしがみ付き水鳥のように足を動かす冬の花びらを忍び愛しさを胸にきみを待つ煙る空のもとどの季節も変わることなくきみを待つ胸深く差…

  • 詩 空との約束

    夕は静かに暮れてゆくぼくは静かに落ちてゆく月の昇る星の下にひとりチリと消えて行く どんな力もいらなくてどんな意志も持たなくてどんな不幸もいらなくてどんな優しさ…

  • 詩 よみがえる三月の記

    春の日暮れは切なげにぼくの町を焼いているぼくの体を焼いている春の日暮れの悲しさに血色の夕焼けが広がった 日暮れの鳥はどこへ消ゆ見えない航路の屋根伝い山ももうす…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」三、槇村夏音(まきむらなつね)

    「四月の川はよしといたほうがいいよ。か」へんなやつだったなあ。舘石隼世は先ほどの状況を思い出しながら歩いていた。大通りを三本外れた道沿いの古いアパートに母と一…

  • 詩 愛がつまった空

    ぼくの孤独はあまりにも空が大きかったからだれかにいてほしいなんて思ったこともないけれどだれかが隣にいないと空の広さでふわりと飛んで行きそうで不安だった背を伸ば…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」二、出会いのしずく橋

    二、出会いのしずく橋いつか過去と冷静に向き合えるのだろうか。立石隼世は橋の上で自問した。父と母は離婚したが離婚してからも父はやってきた。警察沙汰になったこ…

  • 小説 「恋石(こいし)たちの岸辺」一,ゆく河の流れは

    一、ゆく河の流れは 夜空の星がある日見えなくなるように、たぶん私が見失っただけで星はまだそこにあるのかもしれないが、友人だった前田星(あかり)は亡くなった。人…

  • 詩 青い空の息吹を浴びるとき

    いつまでも世界の嘘に振り回される若者ではないその後ろをついて行くだけの子供でもない美しい日が昇り世界が澄んで輝きを放っていても心の闇は取り除けない嘘も虚栄(み…

  • 詩 夜の桜の下で

    空に昇った月の下霞がかった枝先を桜の淡雪が舞っていたひらりひらりと舞い落ちる嘆きの雫のつたう闇静かでした、本当に静かでした私の心は死んでしまったかのようでした…

  • 詩 たなびく夏の思い出

    ゆらりゆらゆら踊る水草その上を川面を雲が渡って行く土蔵の蔵や、瓦の屋根やそぞろ歩く人々やぼくの肩には母の手が二人で見慣れぬ祖父の町訪ねていった夏の日は暑さに汗…

  • 詩 鼓動のスピリット

    ぼくらの生きようとする力が傷つき、傷つけながら立ち止まり世間の中で蝕まれつつなおも生きようとするそして立ち上がるぼくらが受ける報いとは生きようとする力が生きる…

  • 詩 ゼペットの宇宙(そら)

    あたり一面の星の屑赤や青や白に黄にここは一体何処でしょうわたしは一体誰でしょう幾何学模様のオブジェには透明な薄荷水が流れている 満天のスクリーンの片隅には泣き…

  • 短編 サーシャの幻石 その三(終)

    三「パパはどこ?どこにいるの?」研究所に入るとすぐにサーシャはそう聞いた。「まずきみには話しておかなければならないことがある」レントは近くの談話室にサーシャを…

  • 短編 サーシャの幻石 その二

    二ぐらりと機体が傾くと右翼が吹き飛ばされていた。機体は回転することなく重力へ真っ逆さまに落ちていく。機体が回転しなかったことで運にも見放されたと知ったのは…

  • 短編 サーシャの幻石 その一

    一遠くで何かが鳴っている。音は毎日毎日私に近づいて来る。それに眠っている時によく聞こえる。ベッドの下から、壁の裏から、天井の上から、カーテンの裏から、枕の底か…

  • 夜伽噺 死者の焼き菓子 その三(最終話)

    三 ざわざわと糸杉が震えると夜の鳥が飛び立った。夜空が星座ごと傾き、風が川のように流れている。その流れに浮かびながらまん丸な銀の瞳に輝くクルルがエリをつか…

  • 夜伽噺 死者の焼き菓子 その二(三話)

    二 襲い来る北風の遠吠えと、口や鼻を覆い尽くし瞼すら開かなくする雪。まつ毛までもが雪化粧して世界は真っ白になった。それでもエリの心臓は振り切れるほど高鳴っ…

  • 夜伽噺 死者の焼き菓子 その一(三話)

     「Sweet dreams,form a shdeO’er my lovely infant’s head.Sweet dreams of pleasant…

  • 短編 化石の町-オブジェ(Substance Body)

    ベッジが骨董の鳩時計の手入れをしていると、時計が動かなくなったわけを知った。ジーッ、ジーッ。カタ、カタ、カタ、片、型・・・かちりと音をたてる小さな歯車が見当た…

  • 短編 化石の町(Fossil City)ノイズの雪

    北極星がノース・ポールの巣箱に入ったら冬の嵐。波長の異なる七色の雪が降る。その断面図は虹の結晶のように見える。 チャピが言った。「どうして冬になると雪が降るの…

  • 短編 化石の町(Fossil City)シャドウの蒙昧

    「Column:Rhapsody S-Eコンピューターの技師失踪!コンピューター内の時間が錯綜!デジタル時計内の時間も紛争!街の喧騒さらには夜の物騒!事件を追…

  • 詩 ハルのサカズキ

    ハルは南天に陽炎を昇らせ太陽からの風は錆びれた情熱に火をつける電線はぶるぶると青空に映え風の鳴らす弦の旋律は雲の楽譜を一瞬ごとに書き換える空渡る鳥は単調に翼を…

  • 短編 化石の町(Fossil City) 迷妄のシガレット

    Times Circle Garden のベンチに腰をかけ、ボボットはNewspaperを開いた。 「Column:Rhapsody S-Eコンピューターの技…

  • 短編 化石の町(Fossil City) 古代種の夜なべ

    アララト山は宇宙の灯台(Lighthouse)。ときおり、迷った彗星(Comet)やら小惑星(Asteroid)やらが近づいて来る。 ポピーが水素自転車(Hy…

  • 短編 化石の町(Fossil City)春からはじまる

    『自然の適応能力は決して適当ではない 適応なのである』 Case,1 事例春がくしゃみをすると風速二十五メートルの突風。「春一番だな」空を見上げてそう言うと、…

  • 詩 あかあかと…だんだんと…

    屋根はあかあかと道はあかあかと桜並木もあかあかとソとラの音符は風に乗って雲はあかあかと流れる川はあかあかとしきりに思いが交差する日の暮れは喜びの明りに満ちて喜…

  • 詩 そして、まぼろし

      「そして、まぼろし」 寄り添う肌のなめらかさに恋をして内に息づく命の温もりを愛した激情にゆがむ一瞬の蜃気楼に躓くとは思いたくない惑いに行き来するただ一つの…

  • 詩 そして、まぼろし

      「そして、まぼろし」 寄り添う肌のなめらかさに恋をして内に息づく命の温もりを愛した激情にゆがむ一瞬の蜃気楼に躓くとは思いたくない惑いに行き来するただ一つの…

  • 妖精拾遺集(Ⅰ)「自転車乗る緑のおじさん」

    ずいぶん久しぶりに祖父の家を訪れた夏の日のことである。祖父は数年前に亡くなっているが、祖母はいたって元気である。姫神村という名前のせいか女性はみんな長生きを…

  • アミル堂異聞 『木霊の聲』十八(終)、福慈桜が抱えてきたモノ

    峠を越えた熱が一気に引いていくように。あるいは夏の夕暮れに、ふいに秋風が吹き始めるように、一連の事件は急速に終息を向かえていった。春円和尚の口添えを得て、二…

  • アミル堂異聞 『木霊の聲』十七、悪夢の小学校

    あれはいつのことだったろう…流星が降る日の…夕暮れことだった。ぼくらは小学校にいた。家隆が言った。「こいつりょうっていうんだ」「りょうだって、亮子と同じりょう…

  • アミル堂異聞 『木霊の聲』十六、終焉

    いま静河はどこにいるのだろう。欄さんと一緒にいるのだろうか。それとも別々の場所だろうか。それにしても二人とも同じことを考えているのね。未知は夜空から明かりのよ…

  • 詩 星をふくむ

    いまにもきえていきそうなひかりを口にふくんだら 月もちかくにみえるでしょう雲もあしもとにあるでしょう ちいさくなったちきゅうがひとつソラにうかんでさびしそにた…

  • 詩 呼・吸

    息を吐くたまらなくなって息を吸うその中間に空が見えた色の無い空はあたたかさもなければつめたくもなく色ははねかえる地球の色こころなんてものはそれとおんなじであこ…

  • 詩 未来へ帰っていく

    時は戻らないかもしれないけれど未来へ続くきみとの約束はいつも懐かしい何をしていても何処にいても世界は、時間は、未来へと向かっている二人で作ろうとした場所へきみ…

  • 桜が綻ぶ頃 十二、瞑想の空へ

    連絡は思いがけないところから来た。由美である。璃緒が大学の校内に入ると由美が走り寄ってきてこう言ったのである。「璃緒、璃緒。ねえ聞いた。佐久間君事故にあった…

  • 詩 呼吸する空

    二本足の海豚思考の海を泳いでいる思考の波を伝達する海の成分となって浸透し思いは今ここに届くだろう左手がさよならをする右手がはじまりへ伸びる今日が終わりを遂げ新…

  • 詩 一輪の花は自分に育てられている

    一輪の花は土に育てられている一輪の花は太陽に育てられている大気を全身で取り込み襲い来る風に根を鍛え芽を叩く雨の中を泳ぎその顔を上げ その手を伸ばし夜を生き抜き…

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