いやー、この三毛猫ホームズ面白かった。プロローグの前に、『《注》この作品には、本物の霊が登場します。従って、幽霊の出る場面、並びにポルターガイストの描写はトリックではありません。--赤川 次郎--』と、わざわざ注記があるんですね、びっくりしました。
いやー、この三毛猫ホームズ面白かった。プロローグの前に、『《注》この作品には、本物の霊が登場します。従って、幽霊の出る場面、並びにポルターガイストの描写はトリックではありません。--赤川 次郎--』と、わざわざ注記があるんですね、びっくりしました。
おー久々の『三毛猫ホームズ』だ。前作までは、ヨーロッパ旅行シリーズで、派手にやってましたが、今作は、日常生活に戻ってます?馬が、都会に出没して人を殺すのが、日常生活かって?男は駅を出ると、身震いした。風はないが、それだけに直接骨へしみ込んでくるような寒さ。バスはもうない。歩いて二十分ほどの道である。
「---待ってよ!」校門を出ようとした少女を、聞き慣れた声が呼び止めた。振り向くと、走って来る親友の姿はもう黄昏に紛れて、ほとんど影絵のようになっていた。「どうしたの、クラブ、あるんでしょ?」と、少女が言った。「うん。---いいの」
「おい!まだか!」監督の声は、苛立ちを通り越して、すでにヒステリーの域に達していた。「もうちょっと待ってください」と、返事が返って来る。「畜生!---同じことばっかり言うな!」監督は、タバコを地面に叩きつけて、ギュッと靴で踏みにじった。
知っている名前というのは、何となく目につくものである。それにしても、奥さんがそれに気付いたのは、ほとんど奇跡に近かった。何しろ、夕ご飯を食べながら、夕刊の芸能欄の記事を読みながら、かつTVの音声に耳を傾けるという状態だったのだから。・・・なるほどね?むかしから、『ながら族』いましたよね。
「ある人物を護衛してもらいたい」と、捜査一課長が言った。「は?」ちょっとポカンとしていた女性刑事は、あわてて訊き返した。「護衛だ。組織に命を狙われている。幹部を三、四人は挙げられる重要な証人なんだ」「私が護衛するんですか?」女性刑事には、ちょっと意外な話だった。
「ウォーオ」と、思いっきり大きな口を開けて、欠伸をした。いささかみっともないが、こうでもしないと、起きる気になれない。それに、どうせ独り暮らしのOLなのだから、誰も見てやしないのである。それにしても---今朝は辛い。どうしたんだろう?「あ、そうか・・・・」ゆうべ・・・・。地方へ転勤になる同僚のための送別会をやった。
いやー、やっぱりサラリーマンものは、いいですね。「寝過ごした女神」って題も、なるほどです。〈フワリ、ヒラリと、その白い紙きれは風に乗って、飛んで来た。〉この物語の冒頭だ。スーパーマーケットの前に造られた小さなスペース。
「かなわねえな、畜生!」通勤通学の満員電車で、女子高生の耳元で聞こえたその声は、ごくありふれたサラリーマンのものだった。女子高生は、その男と向かい合って、キュッと体を押し付けていた。恥ずかしいとか、不愉快とか言っていられるほどの余裕は、朝の通勤通学電車には存在しないのである。
本作は、題名の通り、あの「セーラー服と機関銃」の続編だ。ダダダダの騒ぎから一年、目高組四代目組長の星泉は、目高組が解散し、高校生に戻っていた。高校三年生で、間もなく卒業の日々を、田代和子や星泉ファンクラブの三人たちと、送っていた。そんなある日、泉が和子と昼休みに校庭をぶらついていると
本作は、久々に怖い話でした。別荘風に、ちょっと小高い丘、林の中に建つ洋館。---真新しくて、それでいて、シックである。この洋館の二階の空っぽの部屋。真中に置かれた椅子の上に、立てかけられたモノクロの写真と、一枚の汚れたシャツが置かれていた。
本作品は、題名通り女学生に関係する話が、何話か詰まっています。先ずは、オーケストラのコンサートで、マーラーの交響曲第九番を演奏して、「ブラヴォー」の叫びが、ホールの中に渦巻いた後の、アンコール曲が、ワルトトイフェルのワルツ〈女学生〉を演奏した話だ。
小学校六年生の坂部律子が、昼休みの教室で、親友の江田香織と話をしていると、パパから電話が来た。「今、家へ電話したけれど、ママがいないんだ。だから、お前に話しておく。よく聞いてくれ。パパはもう家に帰れないんだ。・・・・・」仕事の上での違法献金の責任を一人でしょい込んで、警察に追われ、逃亡するという。
駆け出しのタレントの女性が、夜道を歩いていて、一人の男とすれ違った。何だろう?いやに古風のスタイルで、ステッキなんか突いている。まだ若い男らしく、足取りも軽い。すれ違うときに、にこやかに微笑して、会釈していった。すると今度は、「すみません」と、声をかけられた。中年の、穏やかな笑顔の紳士だ。
亜由美が、同じ私立大学の男女それぞれ二人ずつで、夏休みに小さな温泉宿に、車で向かった。ところが、山道で、猛烈な濃霧に襲われ進めなくなり、狭い車内で一夜を明かすことになった。夏とはいえ、山の中だ。夜はひんやりと肌寒いほど気温が下がり、狭い車の中も、決して寝苦しくはなかった。
パトカーを降りると、大貫警部は、堂々たる構えの屋敷を見上げて、「何の商売だ?株屋か?」パトカーの中で、井上刑事が説明したのなんか、てんで聞いてないのである。「歯医者ですよ」井上刑事の言葉に、大貫警部はサッと青ざめて、「おい、お前一人で行け」と井上刑事を促した。
「---何ですって?」エリカは唖然とした。「じゃ、あなたのお母さん、全財産を、あの教団に?」「そうなんです」エリカと同じ大学の後輩の女子大生は、肩を落として、「いくら言っても、だめなんですよ。もう他のことは頭にないみたいで・・・・」「ひどい話ね」と、千代子が憤然として、「警察に届けたら?」
「真弓さん!事件です!」・・・・「殺されたのは、誰ですって?」「役者です。きっとその辺の小さな劇団にでも入っているんでしょう」「それ、もしかして、急に人気の出て来た若い人じゃないの?ほら、朝の連続TVドラマで」・・・事件現場に向かうパトカーでの、道田刑事と真弓の会話だ。
今さらのように、こんな女に、一度は溺れた自分の馬鹿さ加減。つくづく愛想が尽きる。そんな女から、妊娠したと、五十万円要求された。女が働いている店に電話して、店の裏に、五十万円を持って行くと、女に伝えた。店の裏で、男は内ポケットから、封筒を取り出して、女の手にのせた。
女子高生だった大宅令子が成長して、女子大生になっていました。令子のボーイフレンドのカメラマンの新村誠二も歳をとって、二十七歳になってました。令子が、令子の親友から「ねえ令子」と、声をかけられた。「なに?」「A先生のこと、どうなったの?」「A先生?先生がどうしたの?」
本作、早川一家が、何者かに狙われ、大ピンチに陥るのだ。まず、長男の克己が、殺しを依頼されたが、殺す相手が、何と末っ子の正美だったのだ。正美に、女房を寝取られたという男からの依頼だ。堅物の正美が、そんなことするわけないのにね。
〈私は、ここで一体何をしているのかしら?私が、今、ここにいることは、人類の歴史にとって、どんな意味があるのだろう?---佐々本綾子は、哲学的思索に耽っていた。〉本作の冒頭だ。分かります、分かります、私も良く、〈人間は何のために生きているのか?存在しているのか?〉と、考えます。
三毛猫ホームズのヨーロッパ旅行シリーズの最終話だ。第一話は、ドイツの「三毛猫ホームズの幽霊クラブ」、第二話は、オーストリアの「三毛猫ホームズの歌劇場」、そして、最終話の本作品は、スイスだ。片山刑事達一行が、スイスのユングフラウヨッホに来ている。
本書は、赤川次郎が、自身の身の回りで起こったことや、考えたことをまとめたエッセイ集です。猫が登場するエピソードを中心に、少年時代の思い出、好きな映画や音楽、旅行記など、多岐にわたるテーマが、書かれています。
「怪奇博物館」は、ホラーミステリーの短編が、七編収録されている。第一編は、題名通り、狼男の話だ。三十五歳の独身女性の助教授が主人公だ。助教授は、八歳下の公私ともに助手の男から、友だちが、狼男を見たと聞かされる。
「大変だ、大変だ」と、口の中で呟きながら、主人公の女子高生が、学校の廊下を走っている場面から、物語が始まる。今度は、「参ったな、参ったな!」と、ハアハア喘ぎつつ、口に出しながら、主人公は、一気に階段を駆け上がる。
またもやショートショート集です。今度は、二十六編が収録されています。前半の文庫名と同じ「勝手にしゃべる女」は、私と一緒です。女性が、たまたま美容院で手にした週刊誌に、〈お見合い〉の特集記事が載っていて、それがちょっと面白く、見合いでもするかって気になったのだ。
「踊る男」は、シュートショート集で、何と、三十四編もの作品が、収録されています。一編が、四ページ程度ですが、みんな読みごたえがあります。前半の十二編は、男がバーに行く話で、男がバーに入って行くと、何時も先に飲んでる男がいて、入って来た男の様子を見て、どうしたのと話しかけてくるのだ。
なかなか良い作品でした。完全犯罪ね。二十九歳の独身OLが、またすごい計画を立て、実行するのだ。主人公のOLが、同期入社で、同じく二十九歳の独身OLの同僚と、金曜日に、スナックを三軒回った。そして、主人公のOLが、同期OLをアパートに送って来たのだ。
劇団四季のミュージカルになった作品らしい。ミュージカルね?なんで、歌いながら演劇するのか、良く分かりませんね? 「夢から醒めた夢」もそうですが、ミュージカルって、一度も見たことありませんね。それはさておき、なかなか良い作品でした。
名門家の高校生の一人娘が、友たちと軽井沢に遊びに来ていた。テニス、サイクリング、乗馬、ドライブ・・・が、目的だ。ところが、来てから三日目に、その一人娘が、行方不明になってしまうのだ。名門家の父親は、あらゆる手を尽くして、娘を探した。
なかなか良い作品でした。昭和に良くあった、団地戦争の話だ。郊外の、畑や山林だった一帯を切り拓いて造られた広大な団地に住む住人と、団地ができる前から住んでいた住民との戦争だ。主人公は、この団地に越してきて六年になる女子高生だ。女子高生の母親は、この団地の共済会の会長を務めている。
中々面白い話でした。中規模の商事会社の庶務課の男が、アイドルの追っかけに巻き込まれる。この男、二十九歳だが、たいていの場合、「三十代半ば」に見られている。中肉中背、足も長くなく、短くもなく、色も黒からず白からず、地味なグレーの背広---少しくたびれている-
ふうーーーん、こういう作品を書いていたんだ、赤川次郎さん。誰も死なないし、名探偵や警部も出て来ない。もちろん、猫や吸血鬼、幽霊なんかも出てこない。ただのお子ちゃまの恋愛小説なのだ。「いい加減にしてよ!」突然、甲高い声が店の中に響き渡った。
ある男が、高級住宅地の屋敷に案内されてきた。都心に近いわりに、異例の静けさだ。近くに外国の大使館もあるらしい。案内されて屋敷は、この辺でも、また特別に広い屋敷だ。ほんの二年前まで、ここはちゃんと人が住んでいたらしい。前庭の広さ、車が七、八台停められる。
サラリーマンシリーズだ。サラリーマンを、四十うん年やって来た私は、そうだよね、そうだよねと、いつもは楽しく読ませてもらう、サラリーマンシリーズなんですが、本作は、今一でした。物語の方は、面白いのですが、不倫だらけなんです。
南条家、面白い!母といい、姉といい、妹といい、お手伝いさんといい、父は、出番が少なかったので、良く分かりませんが、多分面白いと思います。南条家は、お金持ちなんですが、南条家は、まともで、お金持ちらしくないのです。そして、各々の設定も面白い。
ある団地に住む男が、夜中にふと目を覚ました。時計を見た。三時四十分だ。こんな時間に、何だって目が覚めたのだろう?とぼやく。私は、三時四十分ならもう起きてます。なんたって早起きなんです。まあ、年寄なんで、仕方ない。男が、隣の布団を見ると、空になっていて、妻がいない
亜由美とドン・ファンが、復活しました。亜由美が、亜由美の小学校からの付き合いの同じ大学に通う親友から「私、結婚するの」と、言われて、「へ?」って答えたのだ。普通に驚いたときは、「まあ!」や「へえ!」であるが、特上に驚いたときは、「へ?」らしい。
おー、大嫌いなマザコン刑事だ。「本当に、うちの息子は幸せ者だよ」というセリフを、日に何回も言う大学教授の話だ。それを聞くたび「本当ですねえ」と答える、教授の女性秘書。教授は、七十歳の高齢で、私立大学の「名誉職」として、籍を置いている。
おう!吸血鬼シリーズ、前作まで、エリカたちが歳を取って、成長していたが、今作は成長がなく、エリカは、大学二年生のままだ。うん?留年か?「メリー・クリスマス!」クリスマスの季節です。十七歳の娘が、両手でクリスマスケーキを抱えて、家路を急いでいた。
「人間はもともと罪を負って生まれて来るのよ」「そうかい?」「そうよ。だから、人間である限り、多少は罪を犯しても仕方ないのよ」「しかしね、それは良心とか信仰とかの意味での〈罪〉だろう?やはりまずいよ」「そんなことないよ」と、冒頭の夕子と宇野警部の会話だ。
珠美、停学。遂にやっちゃいました。学校の手荷物検査で、珠美の鞄の中から、盗んだと思われる試験問題案のコピーが出てきたのだ。手荷物検査してたよね。今でもしているのかな、手荷物検査?『緊急に荷物チェックをしなければならない正当理由
新設されたピアノコンクールが開催された。十二人出場で、十一人の演奏が終了している。日本のピアノ界の一つの流派を作った、もう七十代も後半の女のピアノの先生も、審査員の一人になっている。その先生の一番弟子が出場しているので、優勝は決まったも当然って感じだ。
片山刑事が、公園のベンチに座っている。ポカポカと暖かくて、いい気持ちだ。すると「おい、片山!」と声をかけられた。ある事件で顔なじみになった刑事だ。刑事は、女を尾行しているのであるが、腹をこわしていて、トイレに行くので、代わりに女を監視するように頼まれた。
おー!久々の三毛猫ホームズシリーズだ、みんな元気にしていたかな?と読み始めたら、なんか変。そう、本作は、赤川次郎の音楽への熱き思いをつづったエッセイ集と有名音楽家との対談だったのだ。(なんか、前にも同じこと書いたっけ。パクリ)
二十八歳の商事会社の独身の男が、アメリカへの長期出張から帰って来た。夕食を終え、マンションに帰るのであるが、憂鬱だ。なんてったって、出張の五年間、マンションの部屋は、閉めっきりで放っとかしでいたので、部屋中を掃除しなければならないからだ。
五階建ての、細長い、古い石造りのアパート。大学生のカップルが、このアパートの側を歩いていると、一番上の階の窓が、突然砕けた。そして、一人の男が、飛び出して来た。もちろん男は、路上に叩きつけられ、亡くなった。野次馬が集まってきて、救急車が来て、パトカーが来た。
大学を中退して、フラリとアメリカへ出かけ、一年近く放浪して帰ってきた娘の話だ。娘の叔母からアルバイトを頼まれた。叔母の夫、つまり叔父に恋人ができた。会社の新人OLらしいのだ。叔父が、湖へ、お得意先の招待で出かけるのであるが、
女子高生が自殺した。そうですね、昭和の時代から自殺者が多くいますよね。生きてさえいれば、何とかなると思うのですが・・・・どうなんでしょうか? 普通のアナウンサーからレポーターになった男が、この自殺の取材を始めた。この男、声が独特の渋さを持っていて
魔女たちのたそがれの続編です。魔女たちのたそがれは、納得しない、悲惨な結果で終わったため、続編を早く読んで、スッキリしたいと思っていました。大学生の男二人が、夏休みに、山間の渓谷にキャンプに来た。川の近くで倒れていた少女を助けた。
ふうーーん、タイム・カプセルね。昔やったような、やらないような、記憶が定かではないですが、流行りましたね。高校生の時にタイム・カプセルを埋めて、三十年経ち、そのタイム・カプセルを掘り起こす話だ。主人公は女子高生で、その父親が、タイム・カプセルを埋めた一人だ。
兄妹愛ね、気持ち悪い。そんな話だ。妹に彼氏ができると、兄が彼氏を脅したり、暴力を振るって、妹と別れさせるのだ。いくらこっそりと付き合っていても、兄は敏感にかぎ出してしまうのだ。そんな妹が結婚した。ここも分からない。旦那は兄に、脅しや暴力を受けなかったのか?
いやー怖かった!白い雨が降るのであるが、その雨を浴びた人は、心の中に押し隠していた憎しみや殺意が抑えられなくなり、本性で行動してしまうのだ。四つの事件がオムニバス形式で進み、絡み合っていく。
来ましたね!私の記憶にないのですが、映画やテレビドラマになった有名な奴です。冒頭で、役員会に来た大会社の常務(常務って言ってもまだ四十代のエリートです)が、十六、七歳くらいの少女に刺される事件から始まった。
三十五歳で、父の会社を継いでからは、正にマスコミでも「軌跡を起こす男」とあだ名もつけられるほどの勢いで、各方面に事業を拡大してきた実業家の男が、交通事故で死んで、幽霊になった。幽霊は、見聞きすることはできるが、触ることができない、物がすり抜けてしまうのだ。
来たー!サラリーマンシリーズだ。(勝手にシリーズを作らないでください) サラリーマンを昭和の時代から何十年もやってきた私は、「そうだよね、そうだよね」と頷きながら読む、サラリーマンシリーズが大好きだ。今回は、壁際族の課長の話だ。
いやー、驚いた!幽霊シリーズの永井夕子が出てくるのだ。夕子が高校生の時の話であるが、すでに探偵化していて活躍するのだ。名門女子高(残念ながら夕子が通う高校ではない)が、毎年行う林間学校で、大イベントになっているマラソン大会の話だ。
うむ、おかしい、大貫警部がまともになってきている。『「放っとけ」と、大貫が言った。「そうですね」井上は、珍しく大貫に同感だった。』ときた、井上刑事がですよ、大貫警部に同感するなんて、今までありませんでした。年取ったのかな?
おう!久々の吸血鬼シリーズ。前作でも驚いたが、今作でもエリカたちが年を取っていて、大学二年生になっている。エリカの弟の虎ノ介も走り回れるようになっている。話は変わるが、私の孫も走り回れるようになっていた。
道田刑事が、べろんべろんのところから話が始まった。真弓が捜査の帰りに、道田刑事に「ちょっと上がって行ったら?」の誘いに乗り、淳一の「一杯付き合えよ」の誘いに「じゃ、ちょっとだけ」と答えた結果が、これだ。
三姉妹久々でしたが、おっとりな長女、しっかり者な次女、ケチで現実主義な三女が健在でした。長女のおとぼけ、次女の探偵癖、三女のお金への執着は、強化された感じです。そして、国友刑事がまたまた出てきましたが、レギュラーメンバーなのかな?
おー!本物の三毛猫ホームズシリーズだ。11作目で、ダントツの数になります。今回は、なんと、片山刑事一行がドイツにバカンスで楽しむ話みたいです。しかも古城を改造したホテルの宿泊です。うらやましい---。前に書いたかもしれませんが、私は、ヨーロッパの古城が大好きで、あこがれているのです。
この本を手にして驚いた。本当にノートみたいなのだ。どうも「岩波ブックレット」といって、市民のための小冊子として出しているもので、そのNO.38なのである。タイトルに「三毛猫ホームズ」とあるが、三毛猫ホームズシリーズではなく、赤川次郎の学生時代から作家になるまでの若き日々を辿ったエッセイなのです。
本作品は、ちょっと変わった本で、SF作家の横田順彌と赤川次郎が同じテーマでショートショートを書いたものを並べたもので、二人の違いが良くわかる物になっています。与えられたテーマは、「匂う」「探偵小説」「川端康成『雪国』」
またもホラー・サスペンスです。小さな雑貨の卸売会社に勤める二十八歳の男に「助けて・・・・殺される」との電話があった。小さな山の中の小学校に勤めている、幼馴染の女教師かららしかった。女教師の母親を尋ねると「あの子、何か、危ない目に遭っているようなんです。
いやー!本作品面白かったです。本作は、ホラー・サスペンスって言うんですよね。赤川次郎は、いろんなジャンルに挑戦していて、各々面白いのですが、やっぱりホラー・サスペンスとユーモアミステリーが、いいですよね。奥さんの殺害容疑として逮捕された作家が主人公だ。
へえー、赤川次郎さんって、こういう作品も書いていたんだ。ラブロマンスって言うより、不倫騒動ですね。女子大学生と妻あるエリートサラリーマンの不倫だ。この不倫に、女子大学生の幼馴染の男、女子大学生の女友達、女子大学生の妹、エリートサラリーマンが勤める会社のOL、そしてエリートサラリーマンの妻などが、ややっこしく絡んでいくのだが、何かみんな今一の人たちばかりで、光った人がいない。
「ト短調の子守歌」に続いて、またも、十七歳の少女のアイドルスターの話です。赤川次郎って、アイドルが好きなんだと思ったら、歌謡曲番組なんて見ないらしいです。クラシックだけみたいです。それでこんな話をよく書けますね。
本作は、大手重工業会社が希金属の精錬プラントを南米の国に輸出する話だ。ただし、その国は現在内戦状態にあり、現地での精錬プラントの建設はできない。そこで、日本で精錬プラントを建設し、船で精錬プラントを運ぶという壮大なプロジェクトを計画したのだ。
「ト短調の子守歌」は、内容は覚えていませんでしたが、心に残る作品の一つでした。改めて読んでみて、良い作品だとつくづく感じました。十七歳の少女のアイドルスターの話であるが、芸能界の実態を見事に描いているし、事件が起きた時の警察とマスコミとの関係などこと細かく描いていて、ふーーんそうなんだと大変勉強になりました。
いやー、本作品面白かったです。二十四歳OLのドケチな姉ちゃんの話だ。一か月だけ無料で、というのを各紙くり返し、大体只で新聞を取っていたり、最初に熱いお湯を入れて、追い炊きを少なくするのと、ぬるめのお湯を追い炊きしながら入れるのと、どっちがガス代が安いか、必死に計算したり、
本作は、赤川次郎の小説によく出てくる大金持ちの話だ。お金に縁のない私には、突拍子もないことをするお金持ちに対し、いつもお金持ちってそうなんだ、住む世界が違うなと思ってましたが、今回のお金持ちは、普通というか、まともでしたね。
「真実の瞬間」は、気持ちはわかりますが、切ない話です。ある電機メーカーの取締役の男が、話があると家族を集めた。男が勤める電機メーカーは、大事業ともいえないが、業界ではよく知られ、信頼されるメーカーだ。ほんの町工場だった会社を、男がここまでにしたのである。
本作品は、父から受け継いだ四つの会社の社長を勤める三十代半ばの男の話だ。この男、どんくさく、自分では何も決められず、よく社長が勤まるなと不思議に思うほどの、ダメ男なのだ。こういうダメ男は嫌いだ。苛々する。奥さんにいつも馬鹿にされているが、奥さんの気持ち、良く分かります。
「華麗なる探偵たち」はすごい!その題の通り、華麗な人物、名探偵シャーロック・ホームズ、三銃士ダルタニアン、巌窟王エドモン・ダンテス・・・(?)などが集めって、探偵の真似事をしているのだ。鈴木芳子が二十歳の誕生日に、三年前に亡くなった実業家の父の数億円の遺産を受け継いだ。
現在停学処分を受けている二十一歳の女子大生の話だ。停学中なので、今は結婚式場でアルバイトをしている。彼女の係は、式を挙げるまでで、披露宴は他の係にバトンタッチをすることになっている。そして今、新郎に他の女がいて、子供まで作っているのがゆうべ判明して、
久々の四文字熟語シリーズ。今回は、どんな四文字熟語だろうか? 大貫警部は、相変わらずか? 井上刑事は、元気にしていたのか? 楽しみです。「フン!」「下らん!」、もちろん大貫警部の言葉だ。相変わらずのようで、安心しました。
おおー、久々の吸血鬼シリーズだ。驚いたことに、エリカが大学生になっていた。前作で、エリカの弟が生まれたのに、エリカは、まだ高校生なの?と言ったのが聞こえたのか、成長したのだ。そして、エリカの父のフォン・クロロックが、社長をしているのだ。
またまた、三毛猫ホームズの短編集です。飛び石連休ね?昭和の時代はよくありましたね。法律で祝日の決め方が変わって、飛び石連休減りましたね。私は飛び石連休好きでした。仕事を頑張って、明日休みだと、たらふくお酒が飲めるからです。
今度こそ、久々の三毛猫ホームズだ。第一話は、箱が人を殺したらしいのだ。いつもの通りに「おい、片山!」と、片山刑事が栗原警視に呼ばれた。片山刑事は、栗原警視が呼ぶ声のイントネーションの微妙な差で、大体どんな要件か見当がつくのである。
へえー!こういう本を出していたんだ。赤川次郎さんのことが色々分かりました。誕生日が二月二十九日のため四年毎に年を取るとか(二月二十九日に生まれた人は、苦労しているみたいです)、小学校の時は漫画を書いていたとか、三毛猫ホームズのモデルになる三毛猫がいたとか、
いやー!びっくりしました、作家が小説を書く方法の種明かしをするとは。トリックのかけ方や謎ときの方法などを、実際に書いた小説を使って解説するのだ。小説を書くには、沢山の本を読む必要があるらしい。赤川次郎さんは、相当な本を読んでいますね。
おー!久々の三毛猫ホームズシリーズだ、みんな元気にしていたかな?と読み始めたら、なんか変。そう、本作は、赤川次郎の銀幕への熱き思いをつづったエッセイ集だったのだ。赤川次郎が映画好きだったのは知っていましたが、映画のエッセイだけで一冊の本を出すとは凄いもんですね。
郊外の近代的な高層マンション群に霧がでる。春の夜には、ことに霧がしばしば団地をすっぽり包むのだ。そんな霧の夜にこの団地に住む奥さんが殺された。会社からの帰りで、自分の住む棟の目と鼻の先まで来ていたのに殺された。そして、死体の下腹部が切り裂かれていたのだ。
高校一年生の少年が駆け落ちをすることになった。おせっかいな友達に、色白でほっそりした、いつも少し悲しそうな目をした美人で、髪は流れるように肩に落ちている恋人がいるが、不治の病で、あと半年の命だと、今読んでいた本の内容を自分の事としてでっち上げた話をした。
第一話は、産業スパイの話だ。今は極秘情報は、コンピュータで管理されセキュリティーで守われていて、そのセキュリティーを破って情報取得するのが産業スパイですが、昭和ですね!ここで登場する極秘情報は、〈極秘〉と赤いスタンプが押された書類と図面、そしてマイクロフィルムなのだ。
銀行の支店長の父親、25歳のOLの娘と大学生の妹、いいとこの令嬢だった母親が、何不自由なく暮らしていたが、突如荒らしが襲った。なんと父親が、銀行のお金を横領し、若い娘と失踪したのだ。母親が、銀行の副頭取に呼び出され、横領した一億円の返還を求められた。
ピアノとバイオリンの天才少女と呼ばれる姉妹の話だ。姉は、本当に天才肌で、遊んでばかりいるのであるが、ピアノを引かせるとピカ一で、コンクール荒らしなのだ。妹は、大学生で、大学に通いながらバイオリンのレッスンを受けている。
赤ん坊が捨てられた。警察が落とし主を捜したが見つからず、その赤ん坊を拾った二十六歳の独身の女性が、育てることになった。それから十六年、その赤ん坊は、天才バレリーナとして未来を嘱望されるまでに育っていた。育てた母は、未婚の母として、苦労して娘を育て上げたのだ。
田舎の村の旧家の令嬢が家出をした。東京で頑張り、七年ぶりに村に帰ったところ、次々と謎の事件が起きるのだ。先ずは、令嬢殺害の容疑をかけられ自殺したとされる令嬢の同級生の少年の父親が殺害された。一人息子が殺人容疑で逮捕され自殺したため、夫婦で村を出て東京で暮らしていたが、殺された。
「静かなる良人」は、その題名通りの夫の夫婦の話である。奥さんは、三十三歳なのだが、奥さんを見て三十過ぎとは思う人はいないらしい。結婚して七年目であるが、子供がいないから若く見えるなのかもしれない。
怖かったー、「夜」は、地震を機に起きた生き残りを賭けたホラーサスペンスで、ハラハラ、ドキドキでした。日本最大級の地震が発生した。山を切り開いて建てた十五軒の建売住宅は、一軒を除き崩壊した。多くの人が死亡し、けが人も出た。
「霧の夜にご用心」は、切り裂きジャックの日本版のサスペンスだ。切り裂きジャックは、霧の夜のロンドンに出没して、売春婦を殺し続けた男で、外科医のような手際の良さで、身体を切り刻んだ。それと同じことを企んでいる切り裂き魔男の話だ。
結婚のため前の学校を辞めた教師が、名門の女子学園に赴任した。結婚は破綻してしまったからだ。学園は各学年1クラスの寄宿制で、教師も既婚者以外はできるだけ学校の宿舎に入ることになっている。学園に向かうバスで運転手から「気を付けなよ」と言われる。
本作は、赤川次郎が得意としているミステリーでもサスペンスでもない。婚活を描いた超長編だ。赤川次郎が「ここには突飛な事件も、現実離れした人物も登場しません」と言っている通り、二十九歳の女性の日常を描いたもので、いつもの人がぱたぱた死んだりはしないのだ。
十三歳の娘のパパが死んだところから物語が始まった。死んだパパは、一年の半分は外国を飛び回っていて、日本にいるときだって、うちには半分もいない。うちにいるときでも、帰りが夜中過ぎになるのは年中で、娘と顔を合わせるのは年に数えるほどしかなかった。
こちら、団地探偵局は、郊外の山を切り拓いた大きな団地に住む主婦が始めた、非公式な私立探偵の話だ。私立探偵といっても、団地で起きたちょっとした事件や謎を、低料金で引き受けるもので、暇つぶしにやっている程度である。
いやー、本格的な推理小説でした。謎が謎を呼び、何が何だか分からない展開で、???でした。主人子の女子大生が、所属している研究会の先輩の結婚式に招待された。その先輩のお相手は、ホテルチェーンやスーパーなどを経営しているお金持ちの娘だ。
淳一が、プロの殺し屋に狙われた。真弓と高級フランス料理店で食事をしている時にだ。淳一は、真弓のハンドバックから素早く拳銃を抜き取り、プロの殺し屋を撃ち、拳銃を真弓の手に握らせたのだ。翌日の新聞には、〈婦人警官、殺し屋と決闘!〉などと載っていて、真弓は有頂天であるが、なぜ淳一が狙われたのか謎でなのである。
いやー、この三毛猫ホームズ面白かった。プロローグの前に、『《注》この作品には、本物の霊が登場します。従って、幽霊の出る場面、並びにポルターガイストの描写はトリックではありません。--赤川 次郎--』と、わざわざ注記があるんですね、びっくりしました。
おー久々の『三毛猫ホームズ』だ。前作までは、ヨーロッパ旅行シリーズで、派手にやってましたが、今作は、日常生活に戻ってます?馬が、都会に出没して人を殺すのが、日常生活かって?男は駅を出ると、身震いした。風はないが、それだけに直接骨へしみ込んでくるような寒さ。バスはもうない。歩いて二十分ほどの道である。
「---待ってよ!」校門を出ようとした少女を、聞き慣れた声が呼び止めた。振り向くと、走って来る親友の姿はもう黄昏に紛れて、ほとんど影絵のようになっていた。「どうしたの、クラブ、あるんでしょ?」と、少女が言った。「うん。---いいの」
「おい!まだか!」監督の声は、苛立ちを通り越して、すでにヒステリーの域に達していた。「もうちょっと待ってください」と、返事が返って来る。「畜生!---同じことばっかり言うな!」監督は、タバコを地面に叩きつけて、ギュッと靴で踏みにじった。
知っている名前というのは、何となく目につくものである。それにしても、奥さんがそれに気付いたのは、ほとんど奇跡に近かった。何しろ、夕ご飯を食べながら、夕刊の芸能欄の記事を読みながら、かつTVの音声に耳を傾けるという状態だったのだから。・・・なるほどね?むかしから、『ながら族』いましたよね。
「ある人物を護衛してもらいたい」と、捜査一課長が言った。「は?」ちょっとポカンとしていた女性刑事は、あわてて訊き返した。「護衛だ。組織に命を狙われている。幹部を三、四人は挙げられる重要な証人なんだ」「私が護衛するんですか?」女性刑事には、ちょっと意外な話だった。
「ウォーオ」と、思いっきり大きな口を開けて、欠伸をした。いささかみっともないが、こうでもしないと、起きる気になれない。それに、どうせ独り暮らしのOLなのだから、誰も見てやしないのである。それにしても---今朝は辛い。どうしたんだろう?「あ、そうか・・・・」ゆうべ・・・・。地方へ転勤になる同僚のための送別会をやった。
いやー、やっぱりサラリーマンものは、いいですね。「寝過ごした女神」って題も、なるほどです。〈フワリ、ヒラリと、その白い紙きれは風に乗って、飛んで来た。〉この物語の冒頭だ。スーパーマーケットの前に造られた小さなスペース。
「かなわねえな、畜生!」通勤通学の満員電車で、女子高生の耳元で聞こえたその声は、ごくありふれたサラリーマンのものだった。女子高生は、その男と向かい合って、キュッと体を押し付けていた。恥ずかしいとか、不愉快とか言っていられるほどの余裕は、朝の通勤通学電車には存在しないのである。
本作は、題名の通り、あの「セーラー服と機関銃」の続編だ。ダダダダの騒ぎから一年、目高組四代目組長の星泉は、目高組が解散し、高校生に戻っていた。高校三年生で、間もなく卒業の日々を、田代和子や星泉ファンクラブの三人たちと、送っていた。そんなある日、泉が和子と昼休みに校庭をぶらついていると
本作は、久々に怖い話でした。別荘風に、ちょっと小高い丘、林の中に建つ洋館。---真新しくて、それでいて、シックである。この洋館の二階の空っぽの部屋。真中に置かれた椅子の上に、立てかけられたモノクロの写真と、一枚の汚れたシャツが置かれていた。
本作品は、題名通り女学生に関係する話が、何話か詰まっています。先ずは、オーケストラのコンサートで、マーラーの交響曲第九番を演奏して、「ブラヴォー」の叫びが、ホールの中に渦巻いた後の、アンコール曲が、ワルトトイフェルのワルツ〈女学生〉を演奏した話だ。
小学校六年生の坂部律子が、昼休みの教室で、親友の江田香織と話をしていると、パパから電話が来た。「今、家へ電話したけれど、ママがいないんだ。だから、お前に話しておく。よく聞いてくれ。パパはもう家に帰れないんだ。・・・・・」仕事の上での違法献金の責任を一人でしょい込んで、警察に追われ、逃亡するという。
駆け出しのタレントの女性が、夜道を歩いていて、一人の男とすれ違った。何だろう?いやに古風のスタイルで、ステッキなんか突いている。まだ若い男らしく、足取りも軽い。すれ違うときに、にこやかに微笑して、会釈していった。すると今度は、「すみません」と、声をかけられた。中年の、穏やかな笑顔の紳士だ。
亜由美が、同じ私立大学の男女それぞれ二人ずつで、夏休みに小さな温泉宿に、車で向かった。ところが、山道で、猛烈な濃霧に襲われ進めなくなり、狭い車内で一夜を明かすことになった。夏とはいえ、山の中だ。夜はひんやりと肌寒いほど気温が下がり、狭い車の中も、決して寝苦しくはなかった。
パトカーを降りると、大貫警部は、堂々たる構えの屋敷を見上げて、「何の商売だ?株屋か?」パトカーの中で、井上刑事が説明したのなんか、てんで聞いてないのである。「歯医者ですよ」井上刑事の言葉に、大貫警部はサッと青ざめて、「おい、お前一人で行け」と井上刑事を促した。
「---何ですって?」エリカは唖然とした。「じゃ、あなたのお母さん、全財産を、あの教団に?」「そうなんです」エリカと同じ大学の後輩の女子大生は、肩を落として、「いくら言っても、だめなんですよ。もう他のことは頭にないみたいで・・・・」「ひどい話ね」と、千代子が憤然として、「警察に届けたら?」
「真弓さん!事件です!」・・・・「殺されたのは、誰ですって?」「役者です。きっとその辺の小さな劇団にでも入っているんでしょう」「それ、もしかして、急に人気の出て来た若い人じゃないの?ほら、朝の連続TVドラマで」・・・事件現場に向かうパトカーでの、道田刑事と真弓の会話だ。
今さらのように、こんな女に、一度は溺れた自分の馬鹿さ加減。つくづく愛想が尽きる。そんな女から、妊娠したと、五十万円要求された。女が働いている店に電話して、店の裏に、五十万円を持って行くと、女に伝えた。店の裏で、男は内ポケットから、封筒を取り出して、女の手にのせた。
女子高生だった大宅令子が成長して、女子大生になっていました。令子のボーイフレンドのカメラマンの新村誠二も歳をとって、二十七歳になってました。令子が、令子の親友から「ねえ令子」と、声をかけられた。「なに?」「A先生のこと、どうなったの?」「A先生?先生がどうしたの?」
ふうーーん、タイム・カプセルね。昔やったような、やらないような、記憶が定かではないですが、流行りましたね。高校生の時にタイム・カプセルを埋めて、三十年経ち、そのタイム・カプセルを掘り起こす話だ。主人公は女子高生で、その父親が、タイム・カプセルを埋めた一人だ。
兄妹愛ね、気持ち悪い。そんな話だ。妹に彼氏ができると、兄が彼氏を脅したり、暴力を振るって、妹と別れさせるのだ。いくらこっそりと付き合っていても、兄は敏感にかぎ出してしまうのだ。そんな妹が結婚した。ここも分からない。旦那は兄に、脅しや暴力を受けなかったのか?
いやー怖かった!白い雨が降るのであるが、その雨を浴びた人は、心の中に押し隠していた憎しみや殺意が抑えられなくなり、本性で行動してしまうのだ。四つの事件がオムニバス形式で進み、絡み合っていく。
来ましたね!私の記憶にないのですが、映画やテレビドラマになった有名な奴です。冒頭で、役員会に来た大会社の常務(常務って言ってもまだ四十代のエリートです)が、十六、七歳くらいの少女に刺される事件から始まった。
三十五歳で、父の会社を継いでからは、正にマスコミでも「軌跡を起こす男」とあだ名もつけられるほどの勢いで、各方面に事業を拡大してきた実業家の男が、交通事故で死んで、幽霊になった。幽霊は、見聞きすることはできるが、触ることができない、物がすり抜けてしまうのだ。
来たー!サラリーマンシリーズだ。(勝手にシリーズを作らないでください) サラリーマンを昭和の時代から何十年もやってきた私は、「そうだよね、そうだよね」と頷きながら読む、サラリーマンシリーズが大好きだ。今回は、壁際族の課長の話だ。
いやー、驚いた!幽霊シリーズの永井夕子が出てくるのだ。夕子が高校生の時の話であるが、すでに探偵化していて活躍するのだ。名門女子高(残念ながら夕子が通う高校ではない)が、毎年行う林間学校で、大イベントになっているマラソン大会の話だ。
うむ、おかしい、大貫警部がまともになってきている。『「放っとけ」と、大貫が言った。「そうですね」井上は、珍しく大貫に同感だった。』ときた、井上刑事がですよ、大貫警部に同感するなんて、今までありませんでした。年取ったのかな?
おう!久々の吸血鬼シリーズ。前作でも驚いたが、今作でもエリカたちが年を取っていて、大学二年生になっている。エリカの弟の虎ノ介も走り回れるようになっている。話は変わるが、私の孫も走り回れるようになっていた。
道田刑事が、べろんべろんのところから話が始まった。真弓が捜査の帰りに、道田刑事に「ちょっと上がって行ったら?」の誘いに乗り、淳一の「一杯付き合えよ」の誘いに「じゃ、ちょっとだけ」と答えた結果が、これだ。
三姉妹久々でしたが、おっとりな長女、しっかり者な次女、ケチで現実主義な三女が健在でした。長女のおとぼけ、次女の探偵癖、三女のお金への執着は、強化された感じです。そして、国友刑事がまたまた出てきましたが、レギュラーメンバーなのかな?
おー!本物の三毛猫ホームズシリーズだ。11作目で、ダントツの数になります。今回は、なんと、片山刑事一行がドイツにバカンスで楽しむ話みたいです。しかも古城を改造したホテルの宿泊です。うらやましい---。前に書いたかもしれませんが、私は、ヨーロッパの古城が大好きで、あこがれているのです。
この本を手にして驚いた。本当にノートみたいなのだ。どうも「岩波ブックレット」といって、市民のための小冊子として出しているもので、そのNO.38なのである。タイトルに「三毛猫ホームズ」とあるが、三毛猫ホームズシリーズではなく、赤川次郎の学生時代から作家になるまでの若き日々を辿ったエッセイなのです。
本作品は、ちょっと変わった本で、SF作家の横田順彌と赤川次郎が同じテーマでショートショートを書いたものを並べたもので、二人の違いが良くわかる物になっています。与えられたテーマは、「匂う」「探偵小説」「川端康成『雪国』」
またもホラー・サスペンスです。小さな雑貨の卸売会社に勤める二十八歳の男に「助けて・・・・殺される」との電話があった。小さな山の中の小学校に勤めている、幼馴染の女教師かららしかった。女教師の母親を尋ねると「あの子、何か、危ない目に遭っているようなんです。
いやー!本作品面白かったです。本作は、ホラー・サスペンスって言うんですよね。赤川次郎は、いろんなジャンルに挑戦していて、各々面白いのですが、やっぱりホラー・サスペンスとユーモアミステリーが、いいですよね。奥さんの殺害容疑として逮捕された作家が主人公だ。
へえー、赤川次郎さんって、こういう作品も書いていたんだ。ラブロマンスって言うより、不倫騒動ですね。女子大学生と妻あるエリートサラリーマンの不倫だ。この不倫に、女子大学生の幼馴染の男、女子大学生の女友達、女子大学生の妹、エリートサラリーマンが勤める会社のOL、そしてエリートサラリーマンの妻などが、ややっこしく絡んでいくのだが、何かみんな今一の人たちばかりで、光った人がいない。
「ト短調の子守歌」に続いて、またも、十七歳の少女のアイドルスターの話です。赤川次郎って、アイドルが好きなんだと思ったら、歌謡曲番組なんて見ないらしいです。クラシックだけみたいです。それでこんな話をよく書けますね。
本作は、大手重工業会社が希金属の精錬プラントを南米の国に輸出する話だ。ただし、その国は現在内戦状態にあり、現地での精錬プラントの建設はできない。そこで、日本で精錬プラントを建設し、船で精錬プラントを運ぶという壮大なプロジェクトを計画したのだ。
「ト短調の子守歌」は、内容は覚えていませんでしたが、心に残る作品の一つでした。改めて読んでみて、良い作品だとつくづく感じました。十七歳の少女のアイドルスターの話であるが、芸能界の実態を見事に描いているし、事件が起きた時の警察とマスコミとの関係などこと細かく描いていて、ふーーんそうなんだと大変勉強になりました。