前回から、京都市を南北に貫く新町通を南へ歩いています。 今回のスタート地点である新町通御池の交差点は、祇園祭の巡行のさい、山鉾の辻回しが行われる場所。 広い御池通から正面に見える狭い新町通に、大きな山や鉾が直角に曲がって入って行くのですから、祭りの大きな見どころになります。 高さ25mにもなる鉾が通る新町通では、道路を横切る電線がありません。 この道を山鉾は、軒先すれすれに通って各会所へ帰って行きます。 姉小路を過ぎたあたりには、「町頭町」という面白い町名。 応仁の乱後に、京都の町は政治都市・上京と商工業都市・下京の二つに分かれましたが、このあたりが下京における町尻小路(新町通の元々の呼び名)…