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  • ボヘミアン・フィルハーモニック第10回記念演奏会(2025年5月31日)

    首都圏の大学オケのOBによって構成されるこのオーケストラ、名前の通りボヘミヤ音楽好きによって構成されているという変わり種である。曲はスメタナ作曲の連作交響詩「我が祖国」全曲である。指揮は2023年に急遽代役で東京シティ・フィル定期で吉松隆の交響曲を振ってプロ・デビューを飾った山上紘生。二週間前に下野+東響のスメタナ「我が祖国」全曲を聞いて、スメタナ熱が冷めやらずに来てしまったという次第。しかしこれがとても良かった。もちろんアマチュアの限界はあるのだが、皆がスメタナ好きとなるとやはり「熱」が違うのだ。どこを切っても共感に満ちた響で本当に感動した。まあ木管の音の美しさなんていうところはやはり限界があるのだが、弦などなかなか良く鳴っていて、何より後ろのプルトからも均一に音が聞こえてくるのには驚いた。山上の棒は決...ボヘミアン・フィルハーモニック第10回記念演奏会(2025年5月31日)

  • 新国「セビリアの理髪師」(2025年5月28日)

    2005年から続くヨーゼフ・ケープリンガーの舞台の6度目の再演である。今回も前回2020年同様にロジーナに我が国の誇るロッシーニ歌い脇園彩を迎えた。とは言え彼女の声は成長をし続けていて、前回と比較して太さを加えてよりロッシーニ・ソプラノらしい声になってきた。昨年8月のペーザロでの歌唱より太い声になっているかもしれない。加えてチャーミングな存在感もいつものようでこれはもう理想のロジーナだ。対するアルマヴィーヴァ伯爵には当代きってのロッシーニ・テナーであるローレンス・ブラウンリー。ノーブルで滑らかな完璧な歌唱でアルマヴィーヴァを歌い切った。闊達なフィガロを聞かせたロヴェルト・デ・カンディアに、スリムな歌唱で独特な味を聞かせたバルトロのジュリオ・マストロトータロと理想のイタリア勢に、よく通る安定の歌唱とコミカル...新国「セビリアの理髪師」(2025年5月28日)

  • 東響名曲全集(2025年5月17日)

    日本各地のオケでこのスメタナの連作交響詩「我が祖国」を数多く手掛けている下野竜也の指揮である。読響、SKO、札幌、兵庫等。折しも彼の地では今年80周年を迎えた「プラハの春音楽祭」が開幕中の今日、今回は川崎でここを本拠地とする東響との共演となった。休憩なしの80分一本勝負のプログラムだ。流れ出たのは明朗闊達で極めて健康的な音楽である。チェコ音楽を得意とし読響ではドヴォルザークの交響曲チクルスもやっている。そんな下野だが殊更ボヘミヤ風を意識したところはなくごく自然にスコアを捉えて外連味なく音にしたと言った感じである。しかし意識的に堅固に隙なく組み立てるということはしないのでチョットした遊びが生じて楽しい瞬間が多々ある。そこが師匠格の高関健の作る音楽との違いであろう。オケは下野の解釈に対して共感に満ちた反応をし...東響名曲全集(2025年5月17日)

  • グリーンコンサート(2025年5月6日)

    「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2025」の一環で「東京交響楽団爽やかグリーンコンサート〜東欧ボヘミヤの風に乗って」と称された連休最終日のマチネーにやってきた。会場は新百合ヶ丘にある昭和音大のテアトロ・リージオ・ショウワ、指揮はキンボー・イシイで独奏がこの楽団の客演主席チェロ奏者の笹沼樹だ。そしてプログラムはオール・ドヴォルザークだ。まずはスラブ舞曲第1番ハ長調作品46-1で賑々しく開幕したが、イシイの音楽はとりわけボヘミア色を強調することのない明快で素直なもの。定期演奏会でないのでエキストラの多い東響の音はいつもとは異なり幾分硬質な響なので尚更クールさが強調されていたのかもしれない。続いて笹沼をソリストに迎えたチェロ協奏曲ロ短調作品104。笹沼は日本人としては長身で大柄だが出てくる音楽は繊...グリーンコンサート(2025年5月6日)

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