4月27日土曜日午後7時前、お上の決めた連休で人が少なくなった虎ノ門ヒルズ。病院からの連絡で急きょICUへ。医者の見立てでは今夜か明日がヤマだどいうが、一縷の奇跡にすがりたいのが身内の心情。 もう10日も目を開けず、自力で呼吸もできない状態の弟は、腸に穴が開き血圧が急降下し、首から入れていた透析もできなくなり、ただ人工呼吸器の力で胸が上下しているだけ。 昇圧剤の効果もなく血圧は上が40から35、6をさまよい、額に巻いたパルスオキシメーターの酸素量も80から70に下がり、そのわずかな上下をモニターの折れ線グラフと数字でハラハラ見守る弟の家族とオヤジとかあちゃん。 時間はクソ真面目に進んでいき、午前0時を過ぎ弟の息子たちを仮眠させ、末期患者のために仕切られた部屋の中に、両足に巻かれたカフに送り込まれる圧搾空気...6:35