chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
庸晃
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/08/03

arrow_drop_down
  • 俳句の一句が成立するまでの過程とは…

            顕在意識→連想→潜在意識を経て成り立つ児島庸晃  最近になってのことだが良い句には、作者独自の思考の形があるのではないかと思うことが私には多くなってきた。そのように思うようになった根拠には、人間本来の底に棲みついている、潜在意識としての姿が心にあってその一つ一つが感情をコントロールしているのではないかと私は思う。その感情が、普段は隠され目には見えてはいないのではないかと。その心を呼び起こす行動・動作が顕在意識によって目覚め、それらの具体的な「物」が目視することにより眼前に見えてくるのだろう。その「物」の引き出しは連想を重ねて広がるのではないのか。…私なりの理論である。つまり一句が完成するには顕在意識↓連想↓潜在意識を経ているのではないかと。良い句だと思える俳句に巡り合えた瞬間の感想は顕在意...俳句の一句が成立するまでの過程とは…

  • 俳句言葉の基本は言葉のモンタージュである

                   俳句言葉…に関するメモリアル児島庸晃私の心の奥深くに未だに消えないで残っている言葉がある。昭和四十年代の次のことばであった。…斉藤正二氏は“俳句不毛の時代”だと叫び、兜太氏は“精進の時代”だという。この二者の間にある思考の相違は現代俳句に於ける一つの危機を示し続けている。  この言葉は今日に至るも、私の心に残っていてすこしも進展してはいない。それは何ゆえにそう思うのか。私としては長い未解決連続の時代であった。つまるところ未思考に等しかった。考えてみれば俳句を作るという事は自分を語るという実に単純な思考。私の心を詩的言語に託し表現すること。それそのものが私性の文体であったのだ。そこで思いあたるのが、飯田龍太の文体である。この句体とも言える基本になっているのが、モンタージュ理論の...俳句言葉の基本は言葉のモンタージュである

  • 俳句におけるパーパスとは…

               その俳句は…何故そこに存在するのか          児島庸晃  最近になって世の中を賑やかにする言葉がある。その言葉に私は緊張した。パーパス(存在意義)と呼ばれる言葉である。もともとは企業の人々によって生み出された言葉なのだが、大変重要なことである。その企業の存在理由を明示して社員の存在する理由を問うものであった。その社員の価値感として働く意欲を盛りあげるものでもあった。「何のために、我社は存在するのか」という問いの答えが、パーパスなのである。それでは私達文芸人は、このパーパスをどのようにとらえればいいのか、と思考する私の存在があった。何のために俳句を作っているのだろうかであると私は考える。   それぞれの俳句には…その句を作ろうと思った『何故』がある。上記の言葉は「青玄」主宰、伊...俳句におけるパーパスとは…

  • 午前五時四十七分 児 島 照 夫(庸晃)

    この小説は神戸新聞文芸掲載作品(入選作品)小説部門に2003年2月17日朝刊に掲載されたものです一九九五年一月十七日午前五時四十七分、時計の針はここで停止する。まるで宿命づけられているかのように時計は止まっていた。夜の明けきらぬ街を、その時と同じように時の止まった時計塔を私は探していた。二〇〇二年二月十七日、国道43号線を私は歩いていた。歩きながらも緊張していた。阪神・淡路大震災が起こったその時、私は神戸の百貨店に勤務し、警備の仕事をしていた。突然の音響に身体が浮き上がった。ゴーンと音が出て私の身体は一メートルほど宙に舞い上がっていた。不意を突かれて何がなんだかわからなくなっていた。気がつくとコンクリートの壁の下に私の身体はあった。勤務の最中で、交替制の仮眠の時でもあって、本来は気分的にリラックスしている...午前五時四十七分児島照夫(庸晃)

  • 俳句の現代化とは何なのか

     俳句表現における話し言葉と書き言葉児島庸晃俳句には決まりごとがあって、それを破ることは俳壇から疎外されると言う時期があったことを、いま私は思い出していた。昭和三五年頃のことである。俳句の散文化現象である。この頃は俳句の勃興期であり、また乱立の時期でもあった。有季・無季。超季・自由律・多行形式(三行書き)とその表現においても乱立の時期である。この頃俳句を日常の感覚、感情で受け取り、その緊張感をそのまま俳句の中へ導入しようと立ち上がる俳人がいた。俳句を日常の話し言葉として捉えその緊張感の重さをもって一句としたのである。当時この俳句手法は散文の一部のように思われ歓迎されなかった。だが当時の若者には、この感情の緊張感は受け入れられる。若者には俳句の良さが浸透されてゆく。このように俳句が現代化されてゆく。自らを俳...俳句の現代化とは何なのか

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、庸晃さんをフォローしませんか?

ハンドル名
庸晃さん
ブログタイトル
こころの散歩
フォロー
こころの散歩

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用