サミー・ヘイガー and Friendsみたいな感じだけど、ライブを観てきた。メンバーはベース:マイケル・アンソニー、ギター:ジョー・サトリアーニ、公演発表時の予定ではドラムにジェイソン・ボーナムだったのだけれど、全米公演中に母上が急病となり代わりに抜擢されたのがケニー・アロノフ、キーボードにはギターほかマルチにこなすレイ・シッスルウェイトが参加。 ひとこと、すっごくいいライブだった。曲はサミー時代のヴァン・ヘイレンを中心に、「I Can't Drive 55」や「Heavy Metal」などソロの代表曲やデイヴ時代からは誰もが大好き「Jump」に「Panama」とヒット曲ほぼ満載。モントロー…
昨年の東京国際映画祭で同映画祭での初上映から24年ぶりに4Kデシタルリマスター版が上映されたのに続き、嬉しい劇場でのリバイバル上映。 2002年のワールドカップ開催に向け南北の融和の機運に湧くソウルで、多発する要人暗殺の犯人と目される北朝鮮の女スナイパーを情報機関捜査員チームが追う。やがて北朝鮮の特殊部隊による大掛かりなテロ事件が計画されていることが判明し、ソウルに潜入した部隊と捜査チームとの攻防が始まる。 それまでのコリアン・ムービーのイメージを完全に変えたと言っていい、アクション娯楽大作。というか、テレビが冬ソナなら映画の韓流火付け役はこれだと断言しても過言ではないだろう。 映画祭での上映…
1978年にローマでおきたアルド・モーロ誘拐殺人事件をモーロ自身と妻、党で親しくつきあっていた内務大臣、ローマ法王、そして誘拐を引き起こした赤い旅団の女性闘士と多面的な視点から6話構成で描き出した作品。 ベロッキオのモーロ事件を描いた作品というとマヤ・サンサ演じる旅団の女性闘士の目線から描かれた、開放されたモーロの散歩というファンタジックな演出も印象的だった「夜よ、こんにちは」があったけれど、今回ものっけからそれに近い。幽閉から開放されたモーロの病室をアンドレオッティ、ザッカニーニ、そしてコッシーガという政権の主要人物が訪ねベッドを覗き込む前で、モーロは涙を浮かべ「これでもう党のあらゆる役職よ…
見世物小屋で芸人をしていたフランツはロトで大金を手にし、やがて知り合った印刷会社の息子オイゲンと一緒に暮らすようになるが、オイゲンの目当てはフランツの金だけ。経営破綻寸前の親の借金を立替えさせ、贅沢な住居への引っ越しや劇場通いにモロッコへの旅行などすべて資金はフランツ持ち。結局いいように利用され、捨てられた挙げ句すべてを失ったフランツは病を得て野垂れ死ぬ。倒れたその場に居合わせた少年に所持金や腕時計までむしり取られて。 踏んだり蹴ったりどころではない目に遭わされても愛ゆえに相手を信じてしまうフランツがひたすら気の毒でしかないのだが、大胆でふてぶてしい外見にどこか繊細な心を持ちときには友人の肩で…
ジョージアを代表する画家ニカラ(ニコ)・ピロスマニの半生を描いた作品。親を早くに亡くし世話になった家を出て以来、放浪生活を続けながらも立ち寄った村の酒場に絵を描いて残し酒と食料にいくばくかの金を得るというこぢんまりと生きてきたピロスマニ。あるときそれらの絵が酒場を訪れたロシアの画家の目に止まったことで、彼の絵と存在が世に広く知られることになるのだが…。 代金がわりに描いた絵が村の各居酒屋の壁を飾り、村のコミュニティの中でニカラを認めていった人々が、そこに外部の目を浴びひょっとして金になると期待し、芳しくない批評をうけると総スカンを食らわせるさまが、いかにも人って…と思わせる。他人との交わりに次…
とある地方都市で進学を控えた中学生たちのある夏の物語。夜のプールでこっそり、だけどなんの屈託もなく踊りまくる女子。こっそりタバコを回しのむ男子。親との関係で何かしらの問題を抱えている子。クラスの女子に一方的に思いを募らせる男子。素直なようで複雑な心を抱えたひと筋縄ではいかない中学生たちが、ある夏の土曜日の午後、台風がやってくるなか帰りそびれて校舎に取り残され、また授業をサボって東京へ家出した女子は帰る手段を失い、各々の場所で一夜を過ごす。 それぞれが危うい中学生たち。まだ子供なのに子供の範疇をちょっと抜け出たい、かといって大人のたまごですらない宙ぶらりんな時期、台風みたいな特別な状況下で学友だ…
「ブログリーダー」を活用して、makoさんをフォローしませんか?