という記事をAll Aboutで書きました。 話題だけれど、歌舞伎を観たこともないし、原作も読んでないし、それでも楽しめるのかなと二の足を踏んでいる人、いませんか? 歌舞伎を知らない人でも歌舞伎通でも面白い映画、『国宝」の魅力について書きましたのでぜひ参考にしてみてください。 allabout.co.jp
歌舞伎初心者に、歌舞伎の魅力を伝えます。 趣味は歌舞伎、文楽、落語、映画鑑賞。 ブログでは、初心者も通の方も納得する歌舞伎にまつわる楽しい話をつづっていきます。日常生活もぽちっと。
今月の振り返り もうひと月終わったのか…。月日のたつのが早すぎてめまいがします…。 今月は歌舞伎座、1部 『ゆうれい貸屋』 munakatayoko.hatenablog.com 『鵜の殿様』 munakatayoko.hatenablog.com 2部 『梅雨小袖昔八丈』~髪結新三 munakatayoko.hatenablog.com 3部『狐花』 munakatayoko.hatenablog.com 第26回音の会 munakatayoko.hatenablog.com 藤間勘十郎舞踊公演 munakatayoko.hatenablog.com 武田修能館能装束虫干しツアー munak…
『梅雨小袖昔八丈』髪結新三 勘九郎が演じる髪結新三。よかったですねえ。 あらすじみどころはこちら munakatayoko.hatenablog.com ↑こちらでも書いていますが、髪結という職業を悪党に選んだ黙阿弥先生、すごいですよね。 真後ろの至近距離から囁かれる状況って、そうそうなくて、無防備、丸裸。そこでついつい新三に丸め込まれて、お嬢さんと駆け落ちをしてしまう忠七です。なんでそんな簡単に騙されるのかと思いますが、案外人間って心の隙を狙われるとコロリと騙されますよね。毎日のように報道されるオレオレ詐欺を見ていると、そう思います。 17世勘三郎、18世勘三郎が当たり役だった新三を満を持し…
昨日8月29日、国立能楽堂夏スペシャルに行ってきました。 「和歌」をテーマにして講談・落語・狂言という企画でした。 講談 「西行法師・鼓ヶ滝」旭堂南左衛門 講談というと、ヒーローが出てきてとっても力が入って、手に汗握るという展開を思い浮かべますが、これは落語でもよく上演されるとあって、力むような話ではないのでした。以前、国立劇場で「講談三夜」という企画を観たときにそういえば「マリリン・モンロー」なんて講談もあったのだわと思い出しました。 munakatayoko.hatenablog.com で、その時に旭堂という講談師が3名も出てきて、上方講談師の名であることを知りました。このとき、3人旭堂…
最近、舞台を観ていて「誰!これ!」と思うと、染五郎だったということが多い。 7月の八犬伝のときもそうだった。 最初、隼人かと思ったのはスラリとしたイケメンだったから。 よくよく見ると染五郎だった。 特に、染五郎がバーンと出てきたときには一瞬隼人かと見間違ってしまった。それほど背が高くなっていて、顔は鼻筋がとおっていて絵になっておりちょっとびっくり。本当にすぐ大きくなってしまうのだなあ。まだ19歳。空恐ろしい。 『南総里見八犬伝』~円塚山の場(まるづかやま)感想 若手で力強く! - 「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog 8月 1部 これは、染五郎とわかって観ていて染…
今年も逸青会に行ってきました。▲この写真は終演後。 逸青会というのは、茂山逸平さんと尾上菊之丞さんの二人の会で、逸平さんの逸と菊之丞さんの襲名前のお名前青楓の青からとられた名前です。 様々なジャンルとのコラボがあり、必ず新作が入るという、ワクワクドキドキの公演です。 今年は、8月18日昼の部から25日夜の部まで、11公演。そして毎日日替わり演目、今までの作品が日替わりで。そして、今年の新作『お札』はすべての公演に。 歌舞伎界からは、毎日日替わりで、幸四郎、松也、壱太郎、右近、鷹之資、莟玉。狂言からは千五郎、宗彦、千之丞。能楽シテからは坂口孝信、谷本健吾という面々が集いました。また菊之丞さんのお…
早稲田大学歌舞伎学会 2024年夏季企画「演劇の証言~中村京蔵丈に聞く~」に行く
国立劇場第6期歌舞伎俳優研修を修了(1982年)された中村京蔵さん。その後4世雀右衛門に入門して40年を超え、今や女方の要として歌舞伎界にとってなくてはならない存在です。 早稲田大学の歌舞伎学会のイベント「演劇の証言〜中村京蔵丈に聞く」があると聞き、行ってきました。 京蔵さんって、私にとっていつも見ていて安心な脇役という感じでした。ところが驚かされたのは昨年「フェードル」の舞台でした。卓越した演技力は知っていても、この難しい和洋折衷の芝居を自主公演でやり遂げた力というのは一体どこから来たのだろうと、感嘆の思いを禁じえず、それから特に舞台では注目してきました。「紀尾井町家話」に出演時は、ものすご…
5月に明治座で行われた「古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者」が今日、NHKの「古典芸能への招待」で放映されます。 これねえ!絶対見なくちゃ。録画ね。 行きたかったけれど、チケット瞬殺で行けなかったんですよ。 講談の人間国宝・神田松鯉講談「乳房榎」 弟子の、神田伯山「阿武松」「お岩誕生」 その他、舞踊「浦島」坂東巳之助。 舞踊「与一の段」尾上菊之丞、市川染五郎、藤間紫、長須与佳。神田松鯉。 与一の段の部分は、金曜のNHKでもチラ見させてくれましたが、那須与一の扇を打ち落とす話は、講談でも日本舞踊でも様々なカテゴリーで残っているんですね。 今回は、踊りと琵琶もコラボしての試み。 菊之丞さん、いつも…
実はあまり観る気が起きなかった『狐花』なぜかと言うと、どうも新作は苦手で、それは私が人一倍理解力が悪いせいだろう。何度も見てやっとわかる。だから歌舞伎は好きなのだ。同じ芝居を何度も見ることができるから。もちろん新作でも面白いものはあった。でも京極夏彦は読んだことはないし、なんだかおどろおどろしい感じ?という先入観。それで、チケットも買わなかった。そうしたらひょんなことからチケットが手に入り、行くことに。結果、面白かった。見て良かった。20日過ぎに観たこともあって、芝居もこなれていて当初の上演時間よりだいぶ短くなっていたこともあるだろう。(新作は初日近辺には観ないことにしている) 美しい人たち …
松竹創業130周年記念2025年歌舞伎座で三大名作一挙上演決定!
いやすばらしい。三大名作一挙上演!鬼も笑う来年の話です。 三代名作というのは、『仮名手本忠臣蔵』、『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』の3つを言います。いずれも超大作で通してはなかなかできないので、いつも見取り、つまり一部分だけやるのです。というわけで、みたような気になっていても、実は物語の全貌は知らないんだという人も多いのではないでしょうか。 情報はまだ少ししか出ていません。 わかるのは、歌舞伎座で2025年3月に『仮名手本忠臣蔵』9月に『菅原伝授手習鑑』10月に『義経千本桜』を全通しで上演されるということのみ。 仁左衛門、玉三郎、菊五郎、梅玉、東蔵、白鸚という重鎮の高齢化が進んでいる一方で、中…
刀剣乱舞、来年に新作上演が決定しました!誠におめでとうございます。 刀剣乱舞は、新作歌舞伎として昨年7月に上演され、大変好評でした。 刀剣女子など、歌舞伎を観たことのなかった層にもファンを広げ、その後歌舞伎を観るようになった人も多いです。SNSではよくそんな投稿を見かけますよ。 新作は、初演より再演が難しいと言われますから(好評でなければ再演はされない)これは快挙と言っていいですね。 昨年の刀剣乱舞を観たときの感想レポはこちら munakatayoko.hatenablog.com 松也さんおめでとう。 来年7月,新橋演舞場、8月には福岡、京都で上演です。 原案「刀剣乱舞オンライン」 脚本 松…
今回、浅草公会堂で開催された「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。 公演自体はとってもよかった。そのレポはこちら↓ munakatayoko.hatenablog.com でもねえ、今回字幕アプリがありとの実験的な試みがあり、そのせいかどうか、とにかく携帯鳴りまくり。 もともと浅草公会堂は電波を遮断できないため、携帯が鳴る率が非常に高いのだけれど、それにしてもひどくないか? 1万歩譲って、過失で鳴ってしまったのはしょうがないとして(1万歩譲ってよ)ずっとなり続けというのはどういうわけだろう?なぜすぐに止めないのだろう?まったくわけがわからない。 係員がすっ飛んで発信地を探していてもずっと鳴っているの…
第30回稚魚の会・歌舞伎会合同公演~今年も清く楽しく清々しく♪
今日は稚魚の会・歌舞伎会合同公演の千穐楽に行ってきた。 傾城反魂香 土佐将監閑居の場 太刀盗人 乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい) 傾城反魂香 土佐将監閑居の場 中村吉兵衛今年で合同公演を卒業とのことで、気合の入ったども又だった! 吉右衛門の面影が随所にみられる吉兵衛のども又。なつかしや吉右衛門。 最後は、明るい幕切れだが、吉兵衛さんこんなに明るいんだと思うほど、ピュアで明るく、かわい気のあるども又だった。 これで吉右衛門門下がいなくなるとは寂しい限り。 「播磨屋!」「播磨屋!」と大向うがたくさんかかった。 そうそう、修理之助の蝶也くん。姫君を助けに階段を駆け下りるとき、ちょっと踏み…
今月1部で上演されているのが「ゆうれい貸屋」です。 山本周五郎原作の人情喜劇、だれでも楽しめますよ。 ▲ビジュアル見ただけで楽しそう 弥六は腕のいい桶職人ですが、底が抜けているというほどぐうたらなんです。なんでも父親が真面目一方で一生あくせく働いていたのに46歳でぱったり死んでしまい、お金も残らなかった。 どうせ一生懸命働いても楽ができないなら、ぐうたらしていて貧乏の方がマシというのが弥六の屁理屈です。 女房も呆れてついに実家に帰ってしまいました。そこへ突然現れたのが。芸者の幽霊染次。働かない弥六は、美しい幽霊にまんざらでもない気持ちもわきますが、とにかくお金がないことには生きていかれない。そ…
昨日は、衝撃的なニュースが飛び込んできた。 俳優の下村青さんが8月15日に急死したとのこと。 8月2日の「紀尾井町家話」でおしゃれな姿を見たばかりだった。 前回出たときほどはっちゃけてはいなかったけれど、秋に主演をする芝居の告知もしっかりしていた。「ユタと不思議な仲間たち」どうなるのか。観たかった、青さんで。 なぜ亡くなったのか詳細は今のところ不明。 なんと人間の命ってはかないものなのか。 私は四季時代の下村さんは見ていないのだけれど、(あ!もしかしたら観てるかもしれない!西新宿で上演したむかーしのキャッツは観に行ったから) 2023年5月、猿之助奮闘公演に出てきた下村さんを見た。特に昼の部の…
私は昭和33年生まれ。意外と終戦後それほど時間がたっていないときに生まれたんだと気が付いたのはずいぶんと大人になってからだった。 小学校のころには8月といえば戦争特集が毎日のように新聞にでかでかと載り、テレビでも盛んに放映されていた。 「岸壁の母」なんて歌が流行り、今でも息子が帰ってくるのを待つ母親の歌が多くの人の涙を誘っていたけど小学生の我々は、なんとも感じなかった。今思えばなんとツライ歌だろう。 夏休みの宿題には「お父さんとお母さんに戦争のお話を聞きましょう」があった。 私は両親から聞いたいくつかの戦争の話を覚えているけれど、それはその宿題のお陰かもしれない。積極的に話したいことではなかっ…
8月納涼歌舞伎のご案内です。 納涼歌舞伎は、初めて歌舞伎を観たい人にぜひおススメですよ。 納涼歌舞伎とは 1部 11:00~ ゆうれい貸屋11:00~12:20 鵜の殿様 12:55~1:26 2部 梅雨小袖昔八丈 髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)2:30~4:41 艶紅曙接拙 紅翫(いろもみじつぎきのふつつか べにかん) 第3部 6:15~9:23 狐花(きつねばな) 上演スケジュール チケット金額、売り場 幕見料金 歌舞伎座アクセス 納涼歌舞伎とは 昔は、夏は暑いので大御所たちが避暑に行っちゃうので歌舞伎座では歌舞伎以外のショーなどをやっていました。 それを18世勘三…
今日は従姉妹とランチ。暑いので、外を歩きたくない! ・渋谷駅から地下道のみで行けるところ ・あんまりガッツリお腹いっぱいになると疲れちゃうのでほどほど。 ・美味しいところ。 ・落ち着いて喋れるところ。ということで、選んだのはここ。 銀座アスタースクランブルスクエア店。12階です。待ち合わせの時にはお店の前にソファがたくさんあるし、お店の隣のスペースは見晴らしが良く、待ち合わせの人も多くいました。 ランチメニューから桂花をチョイス メインを撮り忘れた! メインは、黒豚の酢豚と海老と冬瓜と豆腐の旨煮を2人で頼んで、分けて食べた。 ▲前菜盛り合わせ ▲点心 ▲季節のスープ。やっぱりビールもたのも♪ …
12日は、中野にある武田修能館へ行ってきました。年に一度、すべての能装束や小物などを一斉に干す「虫干し」をこの時期に行い、一般開放をしています。この日もとても暑かったのですが、10人グループごとに順番に見学をしており、結構な人数の人が訪れていました。能のファンの方も多いのですね。 「持っていくものは足袋のみ!」解説付き虫干しツアー さまざまな能装束の種類 唐織 縫箔(ぬいはく) 単衣法被(ひとえはっぴ) 大口(おおくち) 半切(はんぎり) 扇類 能面 「持っていくものは足袋のみ!」解説付き虫干しツアー 修能館に所せましと装束が置かれていて、私たちも能舞台にも上がることになるため足袋が必須。能舞…
藤間流の舞踊公演にはここのところ毎年行っています。年によって全く趣向が違い、毎年楽しませてくれます。いつもの歌舞伎とは違う楽しみ方ができます。驚かせてくれました~~、今年も! お芝居だった! トークがあった(知ってたけど) 衣裳アリ、顔なし。 舞台はシンプル 壱太郎、立役 大詰め立ち回り 康詞くん立派 やっぱりすごい宗家 女性陣も活躍 今年の会場は内幸町ホール。座席数183とあって、こぢんまりとしているのですがなんというか、江戸時代の小屋的な雰囲気もあり、臨場感たっぷり。一番前の席の方や、通路側の席の方は、かなりドキがムネムネしたのではないでしょうか。花道代わりに通路を使い、役者との距離が半端…
8月納涼歌舞伎 1部 山川静夫原案・西川右近作・振付の『鵜の殿様』が面白い。 これは面白い! 暑気払いに、太郎冠者を呼びつけ、鵜飼の様子を語らせた大名。つい自分も鵜飼がしたくなったのですが、太郎冠者は、いつもの憂さ晴らしに大名を鵜の役にして、自分が鵜飼の役となります。 ひもでつながれた大名は、クイクイっと太郎冠者にひっぱられ、転ばされ、さんざんな目に合ってしまいます。 と書くと簡単ですが、首にひもをかけるわけにはいきませんから、全部あるふり、いわばエア鵜飼。ちょっと意地悪気味にヒモを引っ張る太郎冠者と首のヒモを引っ張られてすっころぶ大名が、イキがあっていないと成立しません。 今回の大名・染五郎…
今日は浅草公会堂で開催された「音の会」に行ってきました。 「音の会(ねのかい)」は、国立劇場の養成研修出身の若手演奏者の発表会。 歌舞伎音楽の演奏といえば、竹本、鳴り物、長唄です。 一般家庭から養成研修を経て、今歌舞伎の舞台をしっかり支えている人、これから支えていく人たちの晴れ舞台です。 国立劇場で長年やっていましたが、今年は浅草公会堂。たった1日の公演ということもあって、皆さんの緊張感、気合がブルブルとこちらにまで伝わってくるようです。 プログラムは、 長唄 多摩川 鳴物 長唄 操り三番叟 長唄 矢の根 義太夫 五條橋 でした。『操り三番叟』以下は、おなじみの演目でしたが、『多摩川』というの…
Jリーグのサッカーを見てきました!久しぶりですー。20年ぶりくらい?ゲリラ豪雨が、ちょうどキックオフの時間くらいにきそうで、かなりドキドキ。 ▲スタジアムに近づけば近づくほど、お空は真っ暗に。 とどろきスタジアムに雷が轟きましたー。稲光が光りました。 なんとかなんとか天気がもってくれて良かった。試合は、川崎フロンターレと神戸ヴィッセル。うちは息子が2人ともサッカー小僧だったので昔はJリーグもよく見ていたけれど、最近はさっぱり。今日でていた選手も 武藤、大迫、小林悠、家永以外は全く知らない選手ばかり。楽しめるかなあと心配だったんだけれど、やっぱり舞台と同じで、生、本物はいいんですよねえ。雨や土の…
初日が4日にあきました。まずは、1部、2部を昨日観てきました。3部制で、気軽に楽しめるものばかり。詳しくはまた後で。2階ロビーに飾られているのは、役者さんたちの直筆うちわ。それぞれ個性的でおもしろいですね。
9月に上演される木ノ下歌舞伎の『三人吉三廓初買』で出演者の変更があります。 お嬢吉三を演じる予定だった矢部昌暉さんが体調不良のため降板とのこと。 9月の芝居ですから、今降板が決定ということは相当よくないのでしょう。とても心配です。時間がかかってもよいので、無事元気な姿を見せてほしいものです。 そして、かわりにお嬢吉三役となったのは、坂口涼太郎さん! 昨年の木ノ下歌舞伎『勧進帳』で素晴らしい富樫を見せてくれたあの坂口さんです。 ちょっと中性的なところもあるので、お嬢はぴったりじゃないでしょうか。 大変だと思いますが、坂口お嬢、楽しみです!頑張ってほしいです。 詳しくはこちらです。 東京芸術劇場 …
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という記事をAll Aboutで書きました。 話題だけれど、歌舞伎を観たこともないし、原作も読んでないし、それでも楽しめるのかなと二の足を踏んでいる人、いませんか? 歌舞伎を知らない人でも歌舞伎通でも面白い映画、『国宝」の魅力について書きましたのでぜひ参考にしてみてください。 allabout.co.jp
無事に6月の千穐楽を迎えました。おめでとうございます。 今月はあまり観に行けていなかったのですが、今日は夜の部でその分たっぷり堪能しました。しみじみよかったです。また別稿で。 終わって外に出ると、初日の幟が上がっていました。絵看板はまだ6月のままでした。
今月の「古典芸能への招待」はまたまた必見です。 3月に歌舞伎座で上演された『仮名手本忠臣蔵』の昼の部です!! www.nhk.jp あらすじ・みどころ 大序 特別感もりもりのみどころ 三段目 ついに松の廊下で刃傷事件 四段目。慟哭、断腸の思い、そして決意 この公演はAプロ Bプロで配役を変えて行われましたが、今回放映されるのはAプロ。 仁左衛門が大星由良助 塩冶判官が勘九郎 です。道行はないのね~。残念。 でも記念すべき興行でありましたので、ぜひ録画予約のご用意を! NHK Eテレ 6月29日夜9時から。 ほんの3ヵ月前なのにずいぶん昔のような気もします。 なんだか忘れちゃったなあ~とお感じの…
今月は2回リクエストがあり、『車引』をご案内しています。2回目の方は隈取りにご興味がありそうでしたので、歌舞伎座からすぐ近くの東劇ビルまで足を伸ばしてみました。以前は、歌舞伎座ギャラリーの中にあった隈取りがこちらの1階に展示されています。 (そして以前ここにあった本屋はなくなりました 涙)東劇ビルは、歌舞伎座から築地方面を見ると見えます。 (これは先月の画像ですが)この日も「歌舞伎ってすごく気楽に楽しめることがわかってびっくりしましたー」と言っていただきました。また歌舞伎を楽しんでもらえたら嬉しいなあ。リクエストお待ちしています。 初心者歓迎。一幕見で、歌舞伎を安く楽しもう!丁寧にレクチャーし…
いよいよ、明日、映画「国宝」上映開始ですね。 明日は行けませんが、なんとか上映期間中には行くつもりです。 kokuhou-movie.com そして今頃になってようやく原作を読み始めました。 そしたら面白いのなんの。 歌舞伎ファンにとってはたまりません。 歌舞伎の有名な演目もどんどん出てきますし、もちろんフィクションとはいえ、なまなましいセリフの数々にドキドキします。 5月の歌舞伎座で大評判だった『京鹿子娘道成寺』も出てきますね♪ まだ上巻も読み終わっていない状態(今日中に読み終わるかな)ですが、今のところ ・全部原作をなぞるわけにはいかないのはわかるけれど、徳次はでてこないのが残念。(映画版…
6月に入ってしまいましたが、無理やり振り返り。 5月は、八代目菊五郎、六代目菊之助の襲名で夜も日も明けず。 大変濃い1ヵ月となりました。 歌舞伎 文楽 山種美術館 能・狂言 落語 6月の歌舞伎座演目紹介はこちら! 歌舞伎 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com このほか、『勧進帳』では、同い年ながらなかなか共演の機会がなかった8代目菊五郎と團十郎のがっぷり四つが見られました。梅玉の義経が花を添えました。 文楽 m…
夜の部のトップバッターは『義経腰越状~五斗三番叟』 『五斗三番叟』は、とても面白い演目。というか普通の演劇を見慣れている人にとっては、「はあ??」かもしれないけれど、とても歌舞伎らしい感じ。 頼朝の不興を買った義経が、腰越で立往生をさせられるという話をベースに、本当は大坂夏の陣を描いている。だから義経は豊臣秀頼を模している。いつもの義経とはイメージが違い、プリプリ怒りんぼだし、遊興にふけっている。 そこへ軍師として泉三郎にリクルートされてきたのが五斗兵衛。錦戸太郎と伊達次郎というわっかりやすい悪い兄弟にドンドンお酒を飲まされて酔っていく。 実は、遊興にふけっている情けない義経にやとわれたくはな…
あらすじと見どころはこちらを読んでくださいね! munakatayoko.hatenablog.com 今回のレポです! 浜松屋店先の場 もうすぐ祝言を上げるというお嬢様が若党を従えて浜松屋にやってくる。が、実はだましてゆする算段。お嬢様ではなく盗人だ。うまくいったと思いきや、正体を見破られて居直ったあげくすごすごというシーンだ。 実はその正体を見破った玉島逸当も、五人男のリーダー、日本駄右衛門。浜松屋からの信用を得るために若党(南郷力丸)、娘(弁天小僧菊之助)ともいっしょに仕組んだ芝居であるわけなのだが…。 弁天小僧菊之助(八代目菊五郎) いやもう何回観ても粋で面白い!美しいお嬢様が正体を見…
以前、「今までで最高の『道成寺』。そしてこれからも最高を塗り替えてほしい」と書いたブログがこちら 2023年松竹座。 munakatayoko.hatenablog.com そして、今回の道成寺はまた塗り替えてくれた。脱帽。 三人道成寺ということで、他の時と一概に比較はできないのだけれど、今回の道成寺は未来永劫語り継がれるのではないかなと思っています。 まず、3人演じた人が、今この時でしかありえない組み合わせ。 六代目菊之助11歳。八代目尾上菊五郎47歳。坂東玉三郎75歳。この三人が一堂に会する奇跡。花子が3人。皆美しい。現実とは思えない。異界から来た人外のようだった。 例えば同じ昼の部の『勧…
昼の部 元禄花見踊 菅原伝授手習鑑から 車引 寺子屋 お祭り 夜の部 暫(しばらく) 口上 連獅子 芝浜革財布 上演スケジュール チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス 五月に引き続き、六月も襲名披露は続きます♪ 昼の部 元禄花見踊 歌舞伎っていささか季節感を無視するところがありますよね。6月に花見踊り?そういうものだと思って、6月なのにサクラが見られてよかった!程度に思ってください。 明治11年に東京新富座の開場式の時に初演されたそうですから、元禄の女、元禄の男などがとにかく華やか♪に踊ります。 当代きっての若手人気俳優、出雲阿国を尾上右近、恋人の名古屋山三を中村隼人です。 菅原伝授手習鑑か…
▲脇正面席 国立能楽堂で 能・狂言を観る(5月20日) 狂言は「布施無経」 能は「雲林院」 今回、人気の山本東次郎さんを観たくてこの日のチケットをとった。意気軒昂な東次郎さんであった。 住持(お坊さん)が読経をしにやってきた。が、相手がお布施を渡すのを忘れている。これは催促した方がよいのか、気づくようにいろいろと画策をするけれどもちっとも気づいてもらえない。それとも一度くらいもらわなくてよいのかと悩んだり、それが当たり前になっても困るし…という人間臭い坊さんを東次郎さんが演じており、とても楽しい。 一緒に行った友達は、ピアノの先生をしているので、やはり生徒が月謝を忘れているとどうしようかなと悩…
本日で、歌舞伎座の濃い1ヵ月が幕を閉じましたー。 私は昨日がマイ楽だったので、今日の千穐楽は行けませんでしたが、本当にすばらしいひと月でした。皆さんつつがなく終えられたことおめでとうございます。 今日の最後の演目『弁天娘女男白浪』では、菊之助くんがラストに出るサプライズがあったとのこと。 ああ!最後に七代目菊五郎、八代目菊五郎、六代目菊之助と並んだとはなんというサプライズ! いやもうすばらしい。 感想もおいおい書いていくけれど、襲名興行はさらに6月は歌舞伎座、7月は松竹座、10月御園座、12月京都南座来年6月福岡博多座 と続くわけなので。 菊之助くん。どうぞ頑張りすぎず最後まで頑張ってほしいで…
花形演芸会に行ってきました!(5月18日) 今回一番印象に残ったのが笑福亭生寿さんの「狐芝居」でした。 浅学にして、初めて聞いたのですが面白かった。あとでXで感想をつぶやいたら生寿さんが 「大阪でも演り手の少ない噺なので大事にかけております」と丁寧にお返事を書いてくれました。(嬉) 3月にさんざん歌舞伎座で『仮名手本忠臣蔵』を観たものだから、芝居ものとしてワクワク楽しめたこともある。また、初めて聞いたものだから、まったく先が読めず、武士なの?と思ったら町人、町人なの?とおもったら役者。役者なの?と思ったらなんと! というわけで、テンションが上がった。 尾上田螺という役者はお茶屋のおやじに別れを…
ああ!告知を忘れてました! 本日のNHK Eテレ「古典芸能への招待」は 4月に大阪国立文楽劇場で行われた「義経千本桜」文楽です!! 文楽の「義経千本桜」はこれまた文楽ならではの魅力がたっぷりなんです。 ぜひ、9時からEテレ見てくださいね。 アクロバティックな文楽です。 人形遣いも早替わりしちゃうし、圧巻のラストです。 人形の宙乗りは迫力なんですよ~~。 多幸感一杯のラストです。 こちらを読んでくださいね! munakatayoko.hatenablog.com 私はリアタイはできないけれど、録画予約はしてます! 皆さんどうぞお楽しみに!
5月11日(日)暑いくらいの晴天に恵まれたこの日、第13回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ~勧進帳」が神楽坂の赤城神社にて開催されました。 特徴的な3つのシーンでの見極めポイント ・山伏問答 ・打擲 ・判官御手 『勧進帳』は歌舞伎のスーパーフード ▲緑の濃い赤城神社です ▲受付では安宅関にまつわる展示も行われました。 ▲田中さんは大島に濃い緑の帯をキリリと。木ノ下さんは安宅関にかけて「ストップ」のブローチ笑 木ノ下裕一さん、田中綾乃さんの元気な登場に客席から拍手がわきます。 今回も歌舞伎の見方について、大きなヒントのもらえる回となりました。 歌舞伎の魅力にはいろいろありますが、そ…
昨日は、文楽を観てきた。 歌舞伎では「葛の葉子別れ」が時々上演されるけれども、なかなか通し上演はないので、今月の文楽はこの1部を選んだ。(2部は義経千本桜、3部は平家女御島~鬼界が島の段) 葛の葉子別れの段も十分ファンタジーだけれど、そこに加茂館の段、保名物狂の段、そして最後の信田森二人奴の段とついて、ますます話の筋がよく通り、十分ミステリアスファンタジーを楽しんだ。 歌舞伎の『葛の葉子別れ』はこちら! munakatayoko.hatenablog.com 加茂館の段は、陰謀渦巻く宮中で貶められる保名と、恋仲の榊の前! 哀れ、榊の前は自ら命を落とし、保名はショックで気が狂う。 文楽人形は、同…
昨日は、一幕見ツアーを開催しました。お客様は男女お二人でした。 あいにく集合時間には雨模様でしたが、一幕見を観て軽食をとった後は何とか雨も上がって周囲を一回りできたのでよかったです。 ゲストは歌舞伎を観るのは全く初めてのことでしたが、興味津々でいろいろと質問をいただき、私も楽しい時間を過ごすことができました。 4階に上がって、中に入った時の景色の良さに思わず出る「うわ~」という声。「かなり傾斜があって、まるでスポーツのスタジアムみたいですね!」と男性の方。確かにそうですね。 昨日観たのは『寿式三番叟』です。色とりどりの三番叟をどう感じたでしょうか。男性の方は「松也がとてもかっこいいですね!テレ…
能の『翁』と狂言の『三番叟』から派生した歌舞伎の三番叟。そこからさまざまなバージョンの三番叟が生まれています。今回の『寿式三番叟』は、その中でも特に祝祭、ご祝儀のときにかかります。今回は襲名というおめでたい節目の幕開けとしてピッタリのご祝儀曲です! 歌舞伎の演目の分類としては、能からきた「松羽目物」です。 文楽の『二人三番叟』は、一人が踊るときに一人がさぼるという愉快な演出ですが、歌舞伎では通常三番叟は一人。二人三番叟でやるときもあります。今回はめでたさも5倍ということなのかどうなのか、三番叟が5人出てくる五人三番叟! 2019年の幸四郎と松也の『二人三番叟』も大変迫力があり見ごたえがありまし…
今日は山種美術館に行ってきました。 時間があったのでどこか美術館に行きたい。でも混んでいるところはイヤ。 と思ってさがしていたのですが、 山種美術館で現在やっている企画展が「桜さくらSAKURA2025」。 3月8日からやっていて5月11日までです。3月ならいざ知らず、5月ではなんとなく「桜かあ~。もう時期、外れているよなあ」という気がしたのですが、 むしろ、すいているかもと思って行ってきました! 展示物が見えなかったり、押し合いへし合い観たいな状況もなく、ゆったりと観られてよかったです。 桜自体は嫌いではないですし。 春の宵のぽっかりと美しい月に映える高台寺の夜桜。(石田武 「春宵」 200…
歌舞伎座 5月初日に行ってきました! 歌舞伎座の5月は毎年「團菊祭」です。 「團菊祭」というのは、明治時代に活躍した九代目團十郎と五代目菊五郎の偉業を顕彰する公演です。いつも2階ロビーに飾られている九代目團十郎と五代目菊五郎の胸像がこの「團菊祭」のときだけは1階に移されているんですね。ちょっと写真を撮るのを失念しました。今度行ったら撮っておこう。今月はそれに加えて、八代目尾上菊五郎襲名披露六代目尾上菊之助襲名披露の興行もあり、大変華やかに盛り上がっています。 木挽町から歌舞伎座へ上がるエレベーター脇にも。 歌舞伎座前には人力車も登場! 特に、昼の部『勧進帳』で十三代目團十郎と八代目菊五郎が共演…
円塚山の場(まるづかやまのば) 『南総里見八犬伝』という長いお話の中の一場面で、上演時間は30分。この場面は仁義礼智忠信孝悌、一字ずつの珠を持つ八剣士の出会いを描くところで、だんまりのみ。 となると、正直言うと特に期待はしていなかったのですが、よかった。 夜の部の幕開きとして、よかったですね。 30分という短い時間の中でも、名刀村雨丸が次々と人の手に渡っていく様子を描く。 浜路が愛する犬塚信乃のために村雨丸を左母次郎から取り返そうとする。志半ばで息絶える。左母次郎が炎の中引きずり込まれていく。寂莫道人が手に入れるというのがスピーディーだし、わかりやすい。 そこへ次々と現れる剣士たち。今はまだ味…
今月は萬屋のおめでたい月。 それでは今月限りのお土産! なんて言われたら買わずばなるまいて。 お饅頭の左には鳳凰、右には萬屋の紋である桐蝶があしらわれていました。 お味は、中はこし餡の上品な味。後援会主催の「舞踊とランチの会」(2022年)でいただいた山田屋のお饅頭もこし餡の上品なタイプでしたから、萬屋さんこれ系がお好きなのかな。 とても美味しくいただきました。 おめでとうございます!
「お弁当の入ったビニール袋などは、座席の下にいれましょう」 歌舞伎座では、上演の前にスタッフが席を回り、携帯の電源をきること、写真や録音をしてはいけないことなどを声を出して、ボードを見せながら回ります。最近、「お弁当の入ったビニール袋などは、カサカサ音がして上演中は大変ほかの方への迷惑になりますので、座席の下などにいれておくようにしてください(大意)」とまで言ってます。座席の下に入れろとまで言ってくれてありがたや。前はそこまで言ってなかったような気がする~なんて感激していた先日のこと。 『妹背山婦女庭訓』が始まってからすぐにカサカサカサ。橘姫が出てきてもカサカサカサ。求女が出てきてもカサカサカ…
『上州土産百両首』は、2014年浅草で、2019年大阪松竹座で上演された作品です。牙次郎役は、2014年には巳之助でしたが、2019年も今回も菊之助です。 あらすじ 見どころ ★牙次郎のピュア精神 ★菊之助の牙次郎に思う ★人情味のある獅童正太郎 ★みぐるみ三次の憂鬱 あらすじ 牙次郎は、何をやってもドジだけれど心はとてもピュア。そしてピュアであるが故に正しいことは正しい、好きなものは好きと言える人。 幼馴染の牙次郎と正太郎。何年ぶりかで再会した二人は、喜んで抱き合ってしまうけれど、正太郎の現在のお仕事はスリ。ついつい仕事の癖がでてしまい、牙次郎の財布を掏ってしまう。。。 俺ってなんてひでえ奴…
初夏の新派祭に行って来た♪ 会場は三越劇場。雰囲気があっていいんですよねえ、ここ。ここは楽屋も狭いため、コロナ禍では全く使えず、もうこのまま三越劇場は使えなくなるのでは?なんて噂も聞いたことがあったけれど、また芝居が見られるようになってよかったよかった。 会場は大入りで、それもうれしかったな。 『蛍』 現代ではあまりなさそうなシチュエーションの話だけれど、新派の芝居らしい昭和初期の風情を楽しんだ。 とき役の河合雪之丞がますます美しい。セリフ回しなどに玉三郎の影響を多分に感じて、ここちよかった。たくさん教えられてきたのだろう。色気たっぷり、情感がこもる。 興味深かったのは、パンフレットにあった雪…
私は常々「歌舞伎はある程度予習しておいた方がいい」と言っているのですが、それは何も「原作を読んでおけ」とか「解釈をしておけ」とか「本は3冊読んでおけ」とか言っているわけではないのです。 今度見るのが、たとえば昼の部であれば、何をやるのか。 (1)それは昼の部全部を使って一つのお話をするのか(通し) (2)それとも、長いお話の中の一部分(見取り)と、別の長いお話の一部分と、まったく関係ない踊りなのか (3)長いお話の一部分であるなら、どの部分なのか くらいはわかっておいた方がいいよ。ということなんです。どうすればよいかといえば、当日チラシの裏を読むだけでもよいですよ! 通常の演劇であれば、当然一…
劇中口上 劇中口上というのは、襲名や初舞台の口上を、劇中に突然やること。劇の流れを完全にぶった切ることになるので、賛否はあります。(私は、キターって感じがするのでそんなに嫌いではありません) しかし、今回は夜の部の『山姥』はともかく、『妹背山』という芝居の緊張の中でやるのはいかがなものかなあと思っていましたが、特に世界観が壊れたという感じはしませんでした(私はね。賛否両論はあります)。 というのは、ちょうどお三輪ちゃんが御殿にはいって、ウロウロ迷って豆腐買いのおむらさんに、求女の居場所を聞くところがあるのですが、そこはちょっとしたチャリ場(笑わせ所)なんです。 求女の居場所を聞こうとしたのです…
妹背山婦女庭訓。とても長いお話です。今回は「三笠山御殿」の中でも姫もどりからのカットバージョンでした。 あらすじ いじめ官女 登場人物 曽我入鹿をやっつけるために必要なアイテムとは なんで鱶七はいきなりお三輪ちゃんを殺したの? 観劇感想 「三笠山御殿」の、詳しくはこちら。 munakatayoko.hatenablog.com 新・時蔵さんが『妹背山婦女庭訓』について語ったインタビューの中で、「不思議の国のアリスのように、異次元の世界に入り込んだお三輪」という表現をされていて、あ!それはすごくわかりやすいなと思いました。 なので、こんな風にあらすじを書いてみました。 あらすじ 恋しい彼 求女さ…
6月は、初代萬壽のお披露目、6代目中村時蔵、5代目中村梅枝の襲名興行と、小川陽喜改め中村陽喜と小川夏幹改め中村夏幹の初舞台があり、とても華やかで浮き立つような歌舞伎座です。その襲名興行・初舞台興行を彩るのが祝幕。 初舞台や襲名興行では新しい祝い幕が披露されてとても心がウキウキしますね。 やっと。まずは夜の部に行ってきました。 いつもの幕とは違う祝幕が披露されます。まずは初代萬壽、6代目中村時蔵、5代目中村梅枝の祝幕「紅白滝図」です。描いたのは日本画家の千住博氏。萬壽さんの小さい時からのお友達だそうです。 natalie.mu ナタリーの記事によれば、 千住氏は、祝幕の制作にあたり 「品格があっ…
めでたい6月が明けました。何がめでたいといって、中村時蔵一家の3代襲名があるからです。正確に言うと、萬壽は新しいお名前なので襲名ではないけれど、とにかくめでたいのだ。 中村時蔵改め萬壽、中村梅枝改め6代目中村時蔵 初舞台5代目中村梅枝 そして、初舞台中村陽喜、中村夏幹 まだちょっと新しい名前には慣れなくて、梅枝が時蔵?大晴クンが梅枝?えー!という感じですが、不思議とほどなくその名前にふさわしい器になっていくのですよねえ。 ではご紹介してきましょう。 昼の部 上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび) 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)~時鳥花有里(ほととぎすはなあるさと) 妹背山婦…
本日、歌舞伎座の6月の初日です。おめでとうございます! つつがなく千穐楽まで公演が整いますように。 そして8月納涼歌舞伎の演目が発表されました。 詳しい演目紹介は後ほど書きますが、まずはこちらを。 8月の歌舞伎座は、例年3部制。18世勘三郎の声掛けで、初心者でも夏休みのお子さんでも親しみやすいような演目が組まれるようになりました。 ですので、みなさんもどうぞ納涼歌舞伎、楽しんでみてはいかがでしょう。 この中で私が観たことがあるのは『髪結新三』だけなのですが。 munakatayoko.hatenablog.com 新緑の季節に観たいですけれどねえ。カツオの美味しい時期に(;'∀') 真夏では、…
今月は、特に後半、仕事が忙しく、どうやらこうやら月末を迎えたがまだ終わらない。前半にかためて一応歌舞伎座昼の部、夜の部、文楽、能、最後にひょいっと落語には行ったが、感想はあまり書けていない。来月はもう少し余裕があるといいな。色々とニュースもあった。W菊五郎襲名の記者会見の様子などもう少しちゃんと書きたかった。歌舞伎役者さんは忙しい。 千穐楽から初日までの間が数日しかないので、その間に結婚式やら移動やら。 明日が博多座の初日とかで、昨日は舟乗り込みの華やかな写真、浴衣姿の歌舞伎役者さんたちの晴れやかな笑顔がX上にあふれた。私も恩恵にあずかる。團十郎さんは大阪で「にらみ」。米吉さんの結婚式も昨日、…
今日は、東京証券会館ホールに行ってきました。 私の好きな五街道雲助一門の「師弟四景」を聞くためです。 「師弟四景」は第9回とのことですが、私は初めてでした。 うーんとうなるほどどれも面白かった。 五街道雲助、隅田川馬石、桃月庵白酒、蜃気楼龍玉、全員好きですね。 何と前座の次のしょっぱなが雲助師匠。どうせ最後だろうなんて、のんびり最後に来た人は、雲助師匠のを聞きそこないますね。 雲助 早々と出てきて「家見舞」で、軽く場内を爆笑させる。 馬石 「居残り佐平次」調子のいい佐平次を小気味よく。 仲入り後 白酒 「替わり目」 これがもう、すみません。私にとってはツボで。亡くなった父を彷彿とさせるもんで、…
おめでとうございます! 本日発表になったうれしいニュース! 来年5月菊之助が #8代目菊五郎襲名。 #丑之助 が #6代目菊之助襲名。 現菊五郎である、通称親父様は、いったい何という名前になるのかと思ったら、 そのままだそうです。 なんだかさっすが親父様という感じ。 「いいじゃねえか。このままで」といったかどうかは知りませんけれど、なんだか親父様らしいなあと思ってしまいました。 【追記】 「52年間名乗り今更変える気はない。菊五郎のまま歌舞伎人生の幕を閉じたい」と語ったそうです。 www.oricon.co.jp つまり、7代目と8代目が同時に存在することに。 とてもめでたいですね。 会見のと…
20日より休演をしていた中村歌六、千穐楽に復帰されました。よかったです。 歌舞伎の世界には、「3日御定法」というおきてがあります。 休演になったときには、1日たって休演の理由がなくなったとしても(たとえば熱が下がったとか)3日間は代役に役を譲り、出られないというものです。 代役をしている人は、3日間は絶対にそのお役を勤めます。 歌六の場合、20日より休演でしたので、22日までは絶対に代役の芝のぶ(『四千両』では彌十郎が代役となりました)が八汐を演じるとわかっていました。 私は今月は忙しくて初日以来歌舞伎座に行けなかったのですが、22日は何と取材先が歌舞伎座の裏というありがたいお引き合わせ。しか…
本日、NHKEテレ「古典芸能への招待」で今年2月に上演された「籠釣瓶花街酔醒」が放映されます!9:00~11:00 munakatayoko.hatenablog.com ドラマとしてもよくできていますし、今回の中村屋の籠釣瓶がまたよかったのですよねえ。狂気に満ちた勘九郎の次郎左衛門、今をときめく女方の七之助が八ツ橋。 仁左衛門の栄之丞という夢のタッグ。これは2度とないかもー。 歌六と時蔵も出てるう~。 そして、花魁道中で最初にでてくる七越が今話題の芝のぶです。 美しさに酔ってください。狂気に震えてください。鯔背な姿に唸ってください。
本日は、一幕見ツアーを開催しました!天気予報は雨とのことでしたが、なんとか降らずにいてくれてありがたや。長靴と長傘という重装備もうれしい無駄となりました。 今月は『毛抜』の一幕見が一番人気。人気作品を選んでしまうと前日のチケットをゲストさんの分も私が買うので、めっちゃ緊張します。ネットでは昨日の時点で完売でしたが、今日朝の時点では当日券ありました。けれど早々に売り切れたようです。 ▲朝10時半 今日は、10時半に集合でしたのでちょうど歌舞伎座開場の時間とぶつかり、人の多さにゲストさんも目を白黒させて驚いていました。ほんと、すごい人ですよね、でもコロナのときはこれがなくて、とても寂しかったんです…
團菊祭も佳境に入っていますが、心配なニュースが飛び込んできました。 歌六さん体調不良により休演とのこと。 大した事ないといいのですが、やはり年齢もあり、若い人とは回復力も違うので心配です。 先月は『夏祭』で三婦を熱演。今月は『伽羅先代萩』で八汐。来月は来月で時蔵襲名で昼の部二役、夜の部一役と大活躍の予定。 くれぐれもお大事になさってください! そして今月八汐の代役が、な、なんと!芝のぶとの発表があり、本日の歌舞伎座では場内がざわついたとか! すでにその実力は折り紙付きですが、一般家庭、研修生の出身でこの大役はちょっと驚きです!けれども、急な抜擢にも期待に応え、本日素晴らしい出来だったようで、S…
携帯が鳴る。芝居の途中で携帯が鳴る。 それはもう何度も事前にスタッフが言ってもだめ。 観客も現実に引き戻されちゃうし、なにより生の舞台では演者の集中力もぷっつり切れる。だから何としても携帯は事前に電源オフにするべきというのは、だれしも口を酸っぱくして言っているのだけれど。 鳴る。それでも鳴る。歌舞伎座でも、電源を切らずにバッグにしまう方をよく見かけます。 「どうやらお年寄りは電源の切り方を知らないらしい」とか「パスワードを聞かれると自分でパスワードがわからないらしい」とかいう情報は知っていたのだけれど、なんとそれが可視化されたという記事を見ました。 それはこちら。 https://mugepl…
今日は、幕見で「毛抜」を観てきました。 20日に一幕見ツアーをしますので、その下見です。 チケットは昨日のうち取っておきましたが、12時過ぎに現地に行ってみると当日の自由席チケットはすでに売り切れでした。でもネットではまだ2席ほどありましたよ。 本日の12時ころの状況はこちら。 しかし、『毛抜』人気ですね♪ 4階に上がってみると、外国人がいつもに増して多い感じ。前に座っていた外国人の3人連れは、始まる前からワクワクが止まらないといった雰囲気でした。でもイヤホンガイドもなくオペラグラスもなく、どれほど分かったのかなあ?楽しんでもらえたらいいけれど。鳴り物が鳴ると、足で拍子をとっていたので、音楽は…