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初めての歌舞伎を楽しもう https://munakatayoko.hatenablog.com/

歌舞伎初心者に、歌舞伎の魅力を伝えます。 趣味は歌舞伎、文楽、落語、映画鑑賞。 ブログでは、初心者も通の方も納得する歌舞伎にまつわる楽しい話をつづっていきます。日常生活もぽちっと。

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2022/07/14

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  • 『夏祭浪花鑑』その5 逃げた団七の運命は?舞台は備中玉島へ

    さて、続きです。追っ手から逃げた団七と徳兵衛、いったいどうなったでしょうか。 備中玉島で徳兵衛にかくまわれていた磯之丞と団七。磯之丞新たな災難 礒之丞の殺人はおとがめなし。 離縁の細工は、日にちが合わず無効に! 宝刀を盗んだ真犯人とは。 市松、罪人をお縄にする 備中玉島で徳兵衛にかくまわれていた磯之丞と団七。磯之丞新たな災難 礒之丞も団七も、備中玉島の徳兵衛の家にかくまわれていた。 浜田家より介松主計が来た。お家の大切な「千住院力王」という刀が紛失し、その嫌疑が磯之丞にかかっているといい、取り調べに来たのである。佐賀右衛門が、「磯之丞が刀を盗み、売った金で傾城を買った」と証言したという。 身に…

  • 『夏祭浪花鑑』その4 宵宮の祭に紛れて逃げた団七。その後

    さてさて。宵宮の祭に紛れて逃げた団七。その後どうなったのだろうか? 義平次がカーっとなって団七の額を割った団七の雪駄。これが、殺人現場に残っていてそれを徳兵衛が拾い、義平次を殺したのは団七であると悟る。 徳兵衛の説得に耳を貸さない団七に、ついに奥の手 第八 友達に心を砕いた石割雪駄の合印 (というのは浄瑠璃のタイトル) 義平次殺しの下手人は上がらぬままに日が過ぎ、お梶は下手人に心当たりはないかと毎日のように役所へ呼ばれていた。倅市松は、わんぱくで棒をもって振り回し、近所の子どもたちと敵討ちごっこ。じいさまの仇がわかったら俺が殺してやると息巻いている。それを引きこもっている団七が聞いて、胸もふさ…

  • 『夏祭浪花鑑』その3 さらにQ&A

    『夏祭浪花鑑』についてさらに。 Qこのお話元ネタあるの? Q上方と江戸のやり方の違いはあるの? Q 役者によって違いはあるの? Qこのお話元ネタあるの? このお話は、延享2(1745)年に竹本座で初演された人形浄瑠璃です。作者は並木千柳、三好松洛、竹田小出雲の3人。もとになったネタはあります。 まず、元禄11(1698)年に、『宿無団七』という歌舞伎作品がありました。団七という名前の男が父親を殺したというストーリーです。団七を演じたのは初代片岡仁左衛門。 この作品は評判がよかったようです。 その46年後、延享元(1744)年に、堺の魚売りが賭場の争いで、長町裏で人を殺したという事件がありました…

  • 観劇中は携帯は電源からオフで!

    歌舞伎観劇中のマナーとして、一番肝心なのは「携帯は電源からオフ!」です。 とにかく守られていない。私は通常2階以上上から観劇していますが、下界の人でギリギリまで携帯を見ている人はよく見えます。ギリギリまで観ている人ほど電源からオフしていないように見えます。 そういう人を見かけると、吹き矢でねらったろうか!と思っていますので、殺気を感じたら電源オフしてくださいね。 映画館でも携帯オフは注意喚起されると思いますが、映画はまだ迷惑に感じるのは観客だけです。役者にいる舞台で深刻な場面で携帯を鳴らされたら、役者さんのパフォーマンスにまで深刻な影響を及ぼしてしまいます。 スタッフも口を酸っぱくして言ってい…

  • 『夏祭浪花鑑』その2 ちょっと気になる疑問に答える

    昨日『夏祭浪花鑑』のあらすじと見どころを書きましたが、長くなっちゃって。 なかなか読んでもらえないのではないかと思ったので、芝居を観たあとでちょっと「?」と思いそうなところをQ&Aで書いてみました。昨日書いた部分と重複する部分もありますがあしからず。 Q団七は、どうしてつかまっていたの? Qどうして磯之丞は、駕籠に乗っているのにお金も持たず、武士なのに刀も持っていないの? ―どうして勘当されたの? Qどうしてみんな、磯之丞のために尽くすの? Qどうして琴浦と礒之丞は喧嘩をしているの? Q三婦は、磯之丞に付き添って国まで帰ってくれるというお辰を、色っぽいからという理由で断るけれど、どうしてそこま…

  • 【名作!】夏祭浪花鑑~あほぼんを支えて、振り回される義侠心あふれる人々の話

    通称「夏祭」。しょっちゅうかかる人気作品で、主に「住吉鳥居前の場」「難波三婦内の場」「長町裏の場」が上演されます。歌舞伎座では今月も非常に熱のこもった演技が、連日観客を沸かせています。 ■登場人物(今までの話を絡めて) ■簡単なあらすじ ■もう少し詳しいあらすじ ■住吉鳥居前の場 →見どころその1まるで別人のようにかっこよく再登場の団七 →見どころその2 喧嘩をとめるお梶と団七徳兵衛3人 ■カットされている 内本町道具屋の場&道行妹背の走書 ■釣船三婦内の場 →見どころ お辰の男気あふれるきっぷの良さ、お辰の去り際。 →見どころ 最後の花道での団七のポーズ! ■長町裏の段 →長町裏の段はすべて…

  • 散歩で花見

    ようやく満開ですね!図書館の行き帰りに花見ができました🌸 帰りに公園で借りた本を読もうとしたのですが、花見客が多くて諦めました。みな、幸せそうです。日本人はみんな桜、好きですよね! 今年は長く楽しめそうかな。

  • 銀座もちふじ

    昼の部が終わったのが3時過ぎ。幕間では軽く食べただけなので、いい具合にお腹が空いています。今日はこちら。初めて来てみました!お雑煮なんて素敵ー。お店は地下ですが、店内は空間に余裕があって、くつろげました。基本メニューがあって、色々オプションがつけられます。今日は、定番の「もちふじ 特製お雑煮」を頼んでみました。 濃いめのお出汁につるんとしたお餅、ほっこり柔らかな鳥もも肉、ゆずの香りが嬉しい😀お餅は、つきたて。焼いたり、あげたりもチョイスできます。もちろんお餅の数も選べます。今度来たら、白味噌にしようかなとか、イクラもトッピングしちゃおうかなとか考えて、また来るのが楽しみです。昼の部と夜の部の間…

  • 『七福神』でみんなニコニコ♪

    〽ちはやぶる 神の恵みをありがたく寿祝う~ 大きな波しぶきが描かれている舞台中央がパッカリと二手に割れると、おお!そこにはふくよかな笑みをたたえた7人の神様が乗った船がゆうらりゆらり。 こんな風に始まった『七福神』。今年浅草歌舞伎を卒業したメンバーも多くて、前回(2018年1月)の『七福神』よりぐっと若返って、華やかでした。 恵比寿(歌昇) 商家の守護神。鯛を持っているのが目印。唯一日本の神様。 弁財天(新悟) インドの女神で音楽や弁舌が巧み。とっても美しい。 毘沙門(隼人) 仏教の四天王の一人。怒りの姿を見せるけれど福神。 布袋(鷹之資) 大きな袋をかついで太鼓腹が目印。弥勒菩薩の化身!背中…

  • 4月22日に一幕見ツアー開催します♪

    一幕見ツアー、遅くなりましたが今月も開催いたします。 4月22日(月)です。 残席1名です。 初心者歓迎。一幕見で、歌舞伎を安く楽しもう!丁寧にレクチャーします♪ 歌舞伎の演目の解説をしたり、歌舞伎座の周りを案内したあと、一幕見で歌舞伎を観ます。チケットの取り方。インスタ映えする写真を撮るスポットはどこか。歌舞伎俳優がお勧めするお食事処はどこか。お教えします♪ 歌舞伎が気になる! でも料金高いし、何からアプローチしていいかわからない。 そんな人にオススメのツアーです! 歌舞伎は、日本が世界に誇るエンタテインメント。 でも、観たことがある人は、ほんのひと握り。 もっと歌舞伎のことを知って欲しくて…

  • 歌舞伎座四月大歌舞伎演目紹介~全部おススメだ~

    ちょっと遅めの春の訪れですが、歌舞伎座は花満開。ウキウキと初日もあけ、評判も上々です。私も昼の部大満足ですし、これから観る夜の部も大変評判よく(仁左衛門玉三郎ですし)とてもワクワクしております。 それではご紹介。 昼の部 『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓 『七福神(しちふくじん)』 『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』 夜の部 『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』 『神田祭(かんだまつり)』 『四季(しき)』 上演スケジュール チケット金額、売り場 一幕見の値段 歌舞伎座アクセス 昼の部 『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓 …

  • 4月歌舞伎座初日を迎えて

    春らしい良いお天気。 (とはいえ、いきなりゲリラが来たりするので油断がならないですが)本日歌舞伎座初日を迎えました。 櫓も取れてさっぱり。 昼の部を観てきました。 『引窓』 『七福神』 『夏祭浪花鑑』どれも大変良かったです。 また感想はおいおい書いていきます。今のところにざたま人気で、夜の部の方がチケットの売れ行きはいいのですが、昼の部、見逃せませんよ!

  • 春爛漫

    急に暖かくなって。 と言っても暑すぎやろ。昨日の天気。28度ですって。極端だわ。待ちかねたぞ、という自然からの声が聞こえてくるかのように一斉に花開きました。花が開く音が聞こえるようでした。思わずお散歩。サクラは八重桜以外はまだ3分咲きかなあ。でもその他たくさんの花が楽しませてくれました!

  • 2024年3月の振り返り

    今月もあっという間に去っていきました。 歌舞伎座の昼の部夜の部、充実していましたね。 やはり人間国宝が偉大で、その存在感たるや。 今月は昼の部に東蔵、菊五郎、夜の部に仁左衛門と要所要所で舞台を締めてくれました。 本当にありがたいことです。 歌舞伎 歌舞伎座昼の部 夜の部 能 その他演劇 歌舞伎 歌舞伎座昼の部 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com …

  • 駒込 吉祥寺

    法事で駒込吉祥寺に行ってきました。 今年は遅めの開花となった桜もようやくほころび。 川上眉山の墓などを有し由緒あるお寺。 そして、 吉祥寺、というか吉祥院と言った方が歌舞伎クラスタにはピーンとくるかも。 比翼塚がありました!お七と吉三郎。 文楽の「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」を脚色した『松竹梅湯島掛額』(しょうちくばいゆしまのかけがく)では、吉祥院の寺小姓吉三郎にぞっこんになってしまう八百屋の娘お七が出てきます。 また、三人吉三のお嬢吉三は、自分のことを「八百屋のお七さ」と名乗りますね。 八百屋お七 本郷の八百屋の娘お七は、天和の大火で家族といっしょに吉祥寺に避難したのですがそ…

  • NHK「人形歴史スペクタクル平家物語」明日より再放送♪

    今年の大河ドラマが『光る君へ』なので源氏物語がブームかもしれませんが、今日ご紹介したいのは『平家物語』。 『平家物語』が頭に入っていると歌舞伎にもたくさんその界隈の話が出てきますので、教養として押さえておきたいところです。ものすごく理解に役立ちます。 『義経千本桜』・『俊寛』・『一谷嫩軍記~熊谷陣屋』など。 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を観た人にもおススメ。 とはいえ、原作の『平家物語』は長くて読了するのはなかなか大変。そんな方におすすめしたいのがこちらです!!('ω')ノ NHK「人形歴史スペクタクル平家物語」 www.nhk.jp 明日4月1日より再放送となります。毎週月曜22:50~23…

  • 大北海道展

    ちょっと病院に行かなくてはいけなくて、久々にラッシュの電車に。 耐えがたし。。帰りに新宿の京王デパート見たら、大北海道展やっているというので、ついフラフラと。。ちょっと早いけどお昼食べちゃった。 これは、1080円でお手頃。早めに行かないと売り切れそうです。 大体お弁当の類は2000円から3000円が多かったです。 またその他にもお菓子や乾物などいろいろありましたよー。美味しかったな。4月8日まで。https://www.keionet.com/info/shinjuku/

  • 『三本の糸』~チャレンジングな芝居を楽しんだ

    第2回 中村福助・児太郎の会『三本の糸』を観に行ってきました。 東京国際フォーラムホールC 東京メトロ有楽町線の有楽町駅からは直結。アクセスのよい場所ですね。 2回目の中村福助・児太郎の会ですが、私は初めての観劇。 行ったきっかけは、 1、歌舞伎以外の様々なジャンルとの共演とのことで興味津々。 2、福助さんは2013年に脳内出血による4年間の休業で2018年に舞台復活をしたのですが、日頃のリハビリの努力をSNSで見るにつけ、応援したい気持ちに。しかもSNSでの投稿を見ていると、とても明るい性格で悲壮感などはまるでなしなのがとても素敵です。 3、芝のぶさんが「魔女」役ででるとの情報をキャッチ。そ…

  • 『喜撰』華やかで多幸感いっぱい♪

    本日3月の千穐楽で、夜の部。 『伊勢音頭』のあとは、『喜撰』です。『伊勢音頭』が結構凄惨なので、そのあと『喜撰』でよかったですねえ。華やかで多幸感いっぱいになって帰路につくことができました。古今和歌集で優れた歌人として挙げられた6人のうちの一人が喜撰です。この6人は六歌仙と呼ばれるようになります。 優れた歌人といっても、確定される歌は一首しかないそうですし、詳しいことはわかっていない人物らしいのですが、粋でちょっとエロくて、洒脱なお坊さんがお梶という茶くみ女にちょっかいを出す踊りです。 舞台全体が、桜満開で華やか。喜撰法師はヒョウタンを掲げて桜の枝を担いで登場です。ひょうひょうとしていて軽やか…

  • 楽し寂しの歌舞伎座千穐楽

    本日は、歌舞伎座3月の千穐楽でした。 盛り上がるけれど、これでこの舞台は観られないという寂しさがつきまとう千穐楽。 演目はまた上演されるのですが、同じ俳優、同じ座組ということはありませんから、一期一会の舞台はこれっきり。 今月はともかく休演もなく、無事千穐楽を終えたことおめでとうございます。 歌舞伎では通常カーテンコールのようなものはありません。粛々と終わり、1週間もたたないうちにまた次の月が始まるのです。(時々カーテンコールがあることもあります。新作や一世一代など) 必ずあるわけではありませんが、千穐楽にちょっとしたお楽しみがあることもあります。 昼の部の『寺子屋』で、涎くりが父さんにおねだ…

  • 『傾城道成寺』雀右衛門所縁の人々が華やかに彩る

    今月の昼の部の二つ目の演目は、四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言として「傾城道成寺」がかかりました。 四世中村雀右衛門(1920~2012)は、昭和2(1927)年に初舞台を踏んでから立ち役を中心に活躍していました。昭和15(1940)年に兵役につき、南方戦線をまわり、スマトラ島で終戦を迎え、昭和21(1946)年帰国。翌年から舞台に復帰しましたが女方に転向。その理由に戦争体験があるのかはわかりませんが。 雀右衛門は、関西で様々な人の相手役をすることで芸域を広げたそう。 そんな雀右衛門が大切にしたのが「道成寺物」。「道成寺」は『京鹿子娘道成寺』が有名ですがそのほかにもたくさんの道成寺ものがありま…

  • 3/31 NHK「古典芸能への招待」は人情噺『文七元結』と愉快な『太刀盗人』♪

    来週3月31日のNHK「古典芸能への招待」は、昨年博多座で上演された『文七元結』と『太刀盗人』です。Eテレ夜9:00より~ 愉快な太刀盗人 能や狂言から来た演目は、歌舞伎に数多く、「松羽目物」と言われますが『太刀盗人』もそのひとつ。狂言の『長光』が元となっています。 立派な太刀を携えた万兵衛が登場。市場の雑踏の中をうろうろと動き回っていると、その立派な刀に目をつけたスリ九郎兵衛がやってきます。 九郎兵衛は太刀を盗もうとして喧嘩になったところで、代官がやってきて、どちらが本当の持ち主か詮議します。 太刀の謂れ、地肌の模様などを聞いて、万兵衛はスラスラと踊りを交えながら答えていきます。それを九郎兵…

  • ピアノの発表会

    今日は、身内のピアノの発表会へ。 身内が出る部の最初に弦楽の合奏があり、とてもよかったです。 音響もいいホールだったと思うのだけれど、やはり生の演奏というのはいいもの。種類の異なる楽器が様々な音を奏でてそれがハーモニーとなって豊かな音となっていきます。 普段テレビやネットでたくさんの音楽に触れるけれど、生の音の良さは全然違うと実感しました。(プロじゃなくても!) バーバー/弦楽のためのアダージョ ヴィヴァルディ/協奏曲「四季」第1番ホ長調RV269より「春」 第1楽章アレグロ 第2楽章ラルゴ 第3楽章アレグロ でした。 邦楽もいいですが、洋楽もいいですねえ。 その後身内がトコトコ出てきてピアノ…

  • 日本一のええ男!~片岡仁左衛門

    このサムネを観ると、お年を召した好好爺という雰囲気も感じます。 しかし、当代片岡仁左衛門のすごさはその舞台で発揮されます。 ほんのり垂れた目じりがキリリと引き締まり、冷徹で無情な悪役もいなせなボンボンもおおらかな殿様も悲劇のヒーローも、この方にあっては自由自在。 また、姿勢が美しくて、『籠釣瓶』で見せた柱にもたれかかる栄之丞。ぷんぷんしながら着替えるところ、その甘えや憤りをチラッと見せながらすたすたと姿勢よく歩くところなどにも見惚れたことでした。 3月14日で80歳となりました。芸を追求するその姿勢と、厳しい指導と、時折見せるかわいらしさ(私などが言うのもおこがましいのですが)にいつもノックア…

  • 歌舞伎座2024年下半期公演情報がアップされたががが

    歌舞伎座の今年下半期のスケジュールが発表になりました~~。 www.kabuki-bito.jp おお!これは画期的!というのは、歌舞伎座情報いつも遅くて。。。 ちょっと前まで初日に翌々月の演目が発表でしたからねえ。 演目が出ても、役者の詳細がぎりっぎりまで出ない。座頭はわかっても若手がわからない。 大体おおまかに座頭がわかっているので見当はつけることはできます。 たとえば例年5月は「團菊祭」なので、成田屋、音羽屋中心。 8月は3部制で若手中心。9月は「秀山祭」なので、播磨屋中心。 10月は音羽屋が多い。12月は玉三郎が出ることが多い。11月12月は仁左衛門はどちらか京都南座など。それに従い詳…

  • 『伊勢音頭恋寝刃』観劇レポ

    前半コミカルで後半シビアな『伊勢音頭』。 簡単にだまされて折り紙も刀もだまし取られる情けない男が菊之助。あなた、さっき桜丸を思って泣いていたのに~~。というのは歌舞伎あるあるでして。 こちらの菊之助はいかにもニンで、しょうもない優男なんだけれどもまあ品があってこなしが美しくて、見惚れます。えっさっさ~。 その後、追っかけで、大蔵、丈四郎、林平が密書をめぐって抜きつ抜かれつ、追いつ追われつ。廣太郎、吉之丞、歌昇というどちらかというと真面目トリオがデッドヒートを繰り広げます。 ちょうど私の後ろで観劇をしていた方が、「あらあら!お地蔵さんに」「まあ!おほほ」といちいちコロコロとすごく楽しそうに笑うん…

  • 本日一幕見ツアーでした(^^)

    いいお天気に恵まれました。本日幕見ツアーで、歌舞伎数回経験の方とほぼ初めての方のお二人と一緒に『御浜御殿綱豊卿』を観ました。事前の解説は、寿月堂で。 ぽんぽんと質問もたくさんしてくださって、活発で楽しい時間となりました。『御浜御殿綱豊卿』は、今日もにざ様は絶好調。鷹揚で、ちゃめっ気があり、しかし、締めるところは締める。立ち回りも軽やかに。 今日から筋書きにお写真も入りました。 解散後、私は引き続き夜の部鑑賞(^^)

  • 大学の図書館

    意外と家の近くの大学って、ありふれた日常になっちゃっていて気付かなかったのですが、図書館が充実していると聞いて登録してきました。 いつも使っていた区の図書館。そこもよいのですが、もうレベルが全然違っていて圧倒されました。 区に在住していること、区の図書館の登録カードを持っていること、身分を証明するもの、研究するテーマがあればOK 1年の登録が3300円かかりますが、即登録。コロナ禍には一般人は登録できなかったので、ようやくできてよかった~。 4階建てで施設はきれいだし、特に4階は電卓やパソコンも持ち込み不可というサイレントスペースだし、歌舞伎関係の本はぎっしりたくさんあり、天国かと思いました。…

  • 狂言『長刀応答』能『角田川』を観る

    今月の能は定例公演に行ってみました。 初心者の私が、毎月何かしら引っかかるワードに基づき1ヵ月に1度見る能。 今月引っかかったワードは「角田川」です。 角田川は、隅田川のこと(能の世界では金春流のみ「隅田川」ではなく「角田川」という表記だそうです) 歌舞伎では「隅田川」といえば、隅田川の世界が構築されているくらいポピュラーなもの。能の隅田川の話が縦糸となって、さまざまな話が「趣向」という形で横糸となって紡がれています。 昔の人は隅田川の話はよく知っていましたから、梅若とか惣太といった名前が出てくるとはは~ん。こいつは死ぬな、こいつは悪い奴だとピンときたのです。 ちなみに、『桜姫東文章』の桜姫の…

  • どうして、急に桜丸のことで泣き出すの?「寺子屋」の松王丸

    どうして、急に桜丸のことで泣き出すの? 『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」でのことです。 「寺子屋」では、松王丸は自分の子どもを菅秀才の身替りに送り込み、源蔵がその首を討つのを聞き、首実検に応じ、偽証をします。これほどの悲劇がありましょうか。これほどツライ現実があるでしょうか。 自分の子どもが死んでもツライ。もし何らかのトラブルが起きて死んでいなかったとしたら、それはそれで計画失敗ということなのでツライ。どちらにしてもツライし、ましてや首実検をするということは真正面に子どもの生首と対峙しなければいけません。 そんな辛いことはなかなかあることではありませんが、松王丸はやりぬきます。その後2度目の出で、…

  • 第9回作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎の世界 『近松門左衛門vol.3』開催レポ

    「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎の世界」の近松シリーズ。その3回目が3月11日(月)に開催されました。 神楽坂での初開催 近松は何をテーマに創作をしてきたか 『心中天網島』の深掘りをしてみた 講座を終えて 神楽坂での初開催 会場は神楽坂にある赤城神社参集殿(あかぎホール)。雰囲気ありますよ~。 3回全出席の方には、受付で木ノ下さん田中さんのイラストがプリントされたクリアファイルがプレゼントされました。 かわいらしいイラストに木ノ下さんと田中さんも大喜びでした 満席の会場 近松は何をテーマに創作をしてきたか まずは配布資料の近松の略年譜全体を見ながら、近松の人生を3つのタームに分けての振り…

  • 『御浜御殿綱豊卿』~「吉良の命をとるだけで仇討ちがすむわけではない」とはどういう意味か。

    今月の仁左衛門演じる「御浜御殿綱豊卿」が、今日本にいたら観るべき一等賞なので、ぜひ多くの人に観てほしい。 めちゃくちゃかっこいい仁左衛門の綱豊卿 「吉良の命をとるだけで仇討ちがすむわけではない」とはどういう意味か。 心あるものは、みな赤穂浪人たちの動きに注目している そち達が本望を遂げるというのは、同時にまた天下幾十万の武士が、その心を遂げることにもなるのだ 義の義とすべきはその起こるところにあり、決してその仕遂げるところにあるのではない。 当時の綱豊卿 その後の綱豊卿 あらすじとみどころはこちら munakatayoko.hatenablog.com 上記のブログでは、 お家再興を後押しすれ…

  • 寺子屋~『菅原伝授手習鑑』感想レポ

    3月昼の部『寺子屋』を観ました。 松王丸・菊之助(左)源蔵・愛之助 ■自分の運命を知らない小太郎、知っている小太郎 ■人間味あふれる菊之助・松王丸 美しい松王丸 苦悩する松王丸 ■野太い源蔵愛之助・戸浪新悟 ■千代・梅枝で決まり!その悲しみに追いつけない 3月のそのほかの演目 ■自分の運命を知らない小太郎、知っている小太郎 今回の『寺子屋』、見事です。何度も観ているのに、また新たなドラマを見せられていつようで、新鮮な驚きがあります。まあ、それが歌舞伎の醍醐味なのですが。 あらすじはこちら munakatayoko.hatenablog.com まずは小太郎。小太郎というのは松王丸の息子で、菅秀…

  • 3月10日は、東京都平和の日

    『リア王』を観たあとで、同じビル内の地下で東京空襲資料展が行われていたので寄ってきた。 3月10日って、昭和20年に東京大空襲のあった日。昭和16年12月に始まった太平洋戦争は17年の4月18日に初空襲を受け、昭和19年以降は空襲も本格化していった。特に昭和20年3月10日の東京大空襲は、2時間あまりで約10万人が亡くなり、8月15日までに100回を超える空襲が続いた。 次第にそのころのことを知っている人も減ってきたので証言などを聞く機会があれば積極的に聞くことが必要だと思う。 私も親世代がもろに戦争を経験しているので、これからは少しずつ聞いていることなども書いていきたい。小学校のころは夏休み…

  • 『リア王』現代の縮図そのままに…

    『リア王』を観てきた。普段歌舞伎ばっかりの私ですが、たまたまチケットを安くお譲りいただいた。池袋芸術劇場プレイホール! シェイクスピアの『リア王』。 背景は真っ白の壁で、俳優たちはスーツやフードのついたトレーナー、3姉妹はお揃いのピンクのワンピースといったいでたち。でも王であり、伯爵であり、侯爵である。 舞台上にはプリンター、簡素なイス、プロジェクター、電話といった小道具。 いささか戸惑うものの芝居が始まってしまうと、特に違和感はない。なぜなら、『リア王」って、今でもそこらじゅうにころがっている家族の遺産相続やお家騒動などとテーマは同じだから、1600年代に生まれた昔話というより「なんだか身に…

  • 味噌作り

    家の近くの料理教室で、味噌を作ってきました。これが楽しいんですわ。 味噌作りは、それほどむずかしいものではないのです。大豆をゆで、つぶして塩と麹をまぜて放置。それだけ。 でも一人で材料をそろえたり、工程をこなすのはつまらないので料理教室でワイワイと話しながらやります。 大豆はすでに先生が茹でてくれているので、楽ちん。毎年の恒例行事。。と言いたいけれど、コロナでしばらくご無沙汰でした。工程をすっかり忘れていました!麹と大豆と塩を混ぜるときに、ほんのり柔らかくてあたたかい気持ちの良さは格別です。ひとり4キロ分の味噌を仕上げて、あとは先生お手製のみそちゃんこ鍋で乾杯。いや~楽しい。単発教室なので、い…

  • 確定申告終了

    本当にうれしい。ほっとします。 確定申告が終わりました。 今年はことのほか、イライラしました。ただでさえ苦手なのに、インボイスで余計な処理が入るし、政治家のやっていることが怒りに拍車をかけるし。 本当に嫌いなんですが、青色申告会のスタッフがとっても優しいので最後の締めくくりはばっちりサポートしてくれ、終わると心底喜びが沸き上がります。 そして、ご褒美ランチ。なんのご褒美なのだろうか? コロナ以降収入は減っているし、ご褒美とも言えないんだけれど、確定申告の事務処理が終わったこと、今年度も無事に健康でいられたことに対するご褒美かな。ハードルはとても低めです(;^_^A そしてご褒美ランチは、いつも…

  • 本日通し

    3月の歌舞伎座。本日マイ初日です。 天気は悪く、午後からは雨模様でしたが、歌舞伎座の中は熱気ムンムン。四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言もあり、1階ロビーでは遺影が。 2階ロビーにはお役のポスターが飾られ、たくさんの方が写真に見入っていました。 通しは流石に疲れますが、充実感でいっぱいです。今のところ、昼の部のチケットの方が売れ行きが良いですが、夜の部も見応えがありましたよ!個々の演目についてはまた別稿にて。

  • 本日歌舞伎座初日です!5月の演目も出ました~

    本日は快晴の中、歌舞伎座の初日を迎えました。おめでとうございます。つつがなく千穐楽を迎えられますように。 私も早く行きたいです。 3月の演目紹介はこちら! munakatayoko.hatenablog.com そして、5月の『團菊祭』の演目も出ました!! これはなかなか楽しみな演目が並びました! 昼の部 『毛抜き』の男女蔵。父の故左團次は襲名で毛抜きを演じました。男女蔵が後を継ぐのですね。骨太で立派な粂寺弾正。楽しみです。 『幡隨長兵衛』では、團十郎と菊之助が、幡隨長兵衛×水野十郎左衛門でがっつり四つに。見ものですね。 夜の部 『伽羅先代萩』我が子を失う乳母政岡が菊之助。仁木弾正が團十郎。ま…

  • 一幕見。3月の料金と初日前日の状況(歌舞伎座)

    3月の一幕見の料金が出ています。 ▲4階からの見え方 幕見席の料金の設定 一幕見の料金というのは、昼の部夜の部それぞれ、全ての演目を観ると歌舞伎座3階B席と同じになるよう設定されています。 (2部制だと4000円) 幕見席は3階B席の手すり隔ててすぐ後ろなので、(行くことはできないけれど)、なるほどよく考えられたものだなと思います。 【昼の部】菅原伝授手習鑑<寺子屋> (11:00開演/上演時間 約80~90分) 1,500円 傾城道成寺 (13:00ごろ開演(予定)/上演時間 約25~35分) 1,000円 御浜御殿綱豊卿 (13:50ごろ開演(予定)/上演時間 約90~100分) 1,50…

  • 3月歌舞伎座演目紹介

    3月です!少しずつ日ものびてきて、春近しですね。寒いけど。 歌舞伎座は初日が明けるのが3日です。 演目紹介します。 ■昼の部11時~ 『菅原伝授手習鑑』~寺子屋 『傾城道成寺』 『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』 ■夜の部 4時15分~ 『伊勢音頭恋寝刃』 『喜撰」 ■上演スケジュール・休演日 ■チケット金額、売り場 ■歌舞伎座アクセス ■昼の部11時~ 『菅原伝授手習鑑』~寺子屋 あらすじ見どころはこちら munakatayoko.hatenablog.com これは予習案件。わかればわかるほど感動が増しますよ。 今回の配役は、 松王丸菊之助 意外な気もしましたが、以前からやりたいお役だったそう…

  • 2024年2月の振り返り

    「2月は逃げる。3月は去る」と言いますが、本当ですねえ。あっという間に過ぎ去りました。 『野崎村』鶴松のお光に泣かされた 『釣女』 『籠釣瓶』哀れな八ツ橋、狂気の次郎左衛門に中村兄弟新境地 『猿若江戸初櫓』図らずもダブルキャストとなった 「すしや」大柄な江戸っ子権太も悪くなかった 『連獅子』勘九郎長三郎で、18世勘三郎追善を締めくくる 文楽1部 浄瑠璃を聴く会 『曽根崎心中』@国立アーカイブ 人形浄瑠璃『木下蔭狭間合戦』@松本 能『小督』を観る 一幕見ツアー 2月は、なんと言っても猿若祭が圧巻でした。中村屋恐るべし。昼の部の『野崎村』では、勘三郎の「3番目の息子」鶴松が奮闘、『籠釣瓶』では、勘…

  • 能『小督』。歌舞伎では?

    今日は能へ。 平家物語の「小督」 歌舞伎の「仲国」 能の「小督」 初心者の私が毎月ひとつ能を鑑賞する日を設けるようになって数か月。なにもわからぬままどの演目を観るか決めるのは、「どこかひっかかるもの」です。歌舞伎で観たことあるとか、聞いたことあるとか、その人知っているとか。それとスケジュールとの兼ね合いで決めます。 今月の私のフックにひっかかったものは「小督」。「松風」も歌舞伎の演目にあるので気になりましたがその日は行けないので、「小督」で決まり。 「小督」のベースは、平家物語の巻第六「小督」です。(平家物語が好き♪) 歌舞伎でも2年前の7月に『雪月花三景』の中の「仲国」がかかりました。今回の…

  • 中村芝のぶ。『第31回読売演劇大賞』贈賞式。スピーチ全文

    先日も、中村芝のぶさんが『第31回読売演劇大賞』を受賞したとブログで紹介しましたが、その贈賞式の様子がYouTubeで上がっていました。 中村芝のぶのスピーチ全文 感謝の心を美しい言葉でつづる この賞は、2023年の優れた演劇作品や演劇人を顕彰するもので、芝のぶさんは選考委員特別賞を受賞しました。 2023年に新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』『マハーバーラタ戦記』での演技が評価されたものです。 その舞台は、どちらもこの素顔からは全く想像ができないほど鬼気迫る怪演でした。 一般家庭から歌舞伎界に入ったため、常に脇役、女方であるため、腰元などその他大勢のお役が多かったのですが、菊之助さんがこ…

  • 松本市立博物館企画展「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」を見る

    松本城に行ったあと、ぶらぶらお散歩。 おみやげを買ったあとは、松本市立博物館へ。 ■2階企画展「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」 ■ 歌舞伎を思い出しながら浮世絵を楽しむ 士農工商の内 工(歌川国貞)第3章 江戸の風俗 契情五軒人 大文字楼本津枝 (渓斎英泉) 第4章 ファッション 美人傾城いろはたんか ヌ 若那屋内 若那(歌川国貞)第4章 ファッション 五十三駅 岡崎 (歌川国芳)第5章 いろいろな動物 猫鼠合戦(月岡芳年)第5章 いろいろな動物 ■浮世絵体験もやってみた ■酒井コレクションとは ■2階企画展「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」 地元で作られている松…

  • 松本城~漆黒の城、青空に映えて 松本その3

    松本城に行ってきました。 姫路城とは対照的 真っ白の姫路城とは真逆な漆黒の城。だが美しいです。駅からズドーンと見える姫路城。近づいてるはずなのになかなか姿が見えない松本城。それも敵を撹乱する目的だとか。やっと姿を現してくれました。 天守6階まで上る 2階には、火縄銃や関連資料が豊富に展示されています。3階は、窓が暗くて、寒さが身に染みます。特に足が冷たくて冬場に行く時は厚手の靴下が必要だなと思いました。そういえば京都の寺に行った時もそんなことを思ったのでした。昔の人はどれだけ寒さに強かったのか。。小さな窓から敵の様子を伺います。 でも堀がかなり幅広いので、そう簡単には敵も来られないでしょう。敵…

  • 松本で観る『木下蔭狭間合戦』松本その2

    今回松本に行った目的は、人形浄瑠璃文楽『木下蔭狭間合戦「竹中砦の段」』を観るためです。木ノ下裕一さんが昨年秋にまつもと市民芸術館の「芸術監督団」に就任。 今年度は参与として活動し、令和6年4月から「芸術監督団」の団長として、演劇部門の芸術監督に就任するとのこと。 今後、松本では興味深い公演がいろいろ観られるかと思います!その最初の期待大の公演でしょうか。 勘十郎、錣太夫、藤蔵というキャストも豪華すぎて、行かない手はありませんでした。公演は25日のみ。3部構成。 1部は木ノ下さんの解説。 2部がいよいよ文楽。 3部は、アフタートーク。それぞれ部の間には15分の休憩が挟まれ、文楽初めての方にも無理…

  • 丸周@松本 うまーーーい!

    今日は松本に来ています。雪でびっくりしました! 2時開演の文楽が目的でしたが、早すぎたかなー。お蕎麦屋さんに入ります! さすが松本、めちゃ美味しかったです。9割。冷たいお蕎麦のみ。周 うまーい!

  • 曽根崎心中@国立映画アーカイブ

    長瀬記念ホールというところに行ってきました。初めてです。 京橋駅からすぐ。 「映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点」だそうです。シンポジウムや講演会も行っているようですが、様々な映画を上映しています。 今回観たのは人形浄瑠璃の「曽根崎心中」(1981)監督:栗崎碧。 お初:吉田簔助 徳兵衛:吉田玉男 浄瑠璃:竹本綱太夫 豊竹呂太夫 三味線:鶴澤清治 という豪華キャスト 浄瑠璃が素晴らしいです。 と聞くと、シネマ歌舞伎のように舞台を上映したものと思われるかもしれませんがそうではありません。 野外セットを組み、人形が曽根崎心中の世界を躍動的に演じているのです。人形遣いは皆黒衣に…

  • 今月のお弁当

    歌舞伎座に行くときはいつもサンドイッチやおにぎり持参のことが多いです。 ・家で用意できる ・安上り ・お腹いっぱいにならないよう、さりとてお腹がグーグーならないような分量にできる という理由だけなんだけれど、今月はお弁当も買いました! 好きでよく買うのはビーフヘレカツサンド 牛肉たっぷりでとてもおいしい。 からしが効いてます。 そして銀座三越で久々に弁松のお弁当を買いました。以前歌舞伎座前に弁松があったときには本当によく買いましたが、残念ながら閉店。寂しかったなあ。三越の弁松は別のお店らしいですが、懐かしくなります。お赤飯は売り切れだったので白飯で。 1178円だって。高くなったなあ。

  • 『連獅子』~勘九郎・長三郎 仔犬のごとく跳ねて走ってたわむれて

    今月の「猿若祭」、夜の部の最後を締めくくるのは、勘九郎と次男長三郎の『連獅子』。勘九郎と長男勘太郎の『連獅子』がもう3年前かと驚く。またひとつ、中村屋の歴史が続いた。めでたかるべし。 長三郎は、2013年5月22日生まれの10歳。勘太郎も2023年11月の丑之助も9歳で踊ったから、長三郎が特に幼いわけではない。なのに、お兄ちゃんがいるせいかいつまでたってもかわいい印象で、もう10歳か?と指折り数えてしまう。 丑之助が同じ年の11月生まれだから長三郎の方が半年上なのだが、どうもかわいらしい印象。ふっくらした丸いほっぺた、少し細い目はまるで博多人形のような愛らしさ。 数々のエピソードや伯父七之助ら…

  • 一幕見ツアーで『籠釣瓶』を観た

    本日は一幕見ツアーでした。チケットの取り方や歌舞伎の話をしたり、歌舞伎座周辺をご案内したあと『籠釣瓶花街宵醒』を観ました。 お客様は2人。6年前に参加して下さった方のリピートと歌舞伎初めての方でした。 リピーターの方は、その後、幕見席4階から3階、2階、1階と全フロア制覇し、推しもできて歌舞伎を楽しんでいただいているとのこと。とてもうれしいです(*^。^*) 観劇手帖も作って記録しているんですって。素晴らしいです! 推しは、仁左衛門さんと團子ちゃんだそう(*^。^*) 今日は雨でしたが歌舞伎座は熱気ムンムン。1階から4階までびっしり(ほぼ)満席。昨日幕見席をネットで取りましたが、これも瞬殺で取…

  • やらかし!

    ついにやってしまいました。 今週末に行く予定の地方都市でのチケットを確認しようと思って探したのが、ない。 コンビニ発券だと思ってサイトの予約履歴などを調べたところ、ない。 予約完了のメールは、ある。 うーむ。もう一度メールを確認すると、4日以内に引き取りとある。 いやいや引き取ったのではないかともう一度ゴソゴソ。しかしそれならサイトに履歴が残るはず。 コンビニ発券はあまりやらないのですが、割と当日ギリギリまでOKのことが多いのですっかり油断していました。11月にとったチケット、とっくの昔にないものとなっていました涙。 それでももういちど、そのころの日記などを確認してみたけれど、ダメだわ。マハー…

  • 『新版歌祭文』~野崎村 幸せだったのはたったの1時間

    歌舞伎座2月の昼の部。トップバッターは『新版歌祭文』の「野崎村」でした。 ■登場人物(前段までの話に絡めて) ■あらすじと見どころ ・八方ふさがりの久松と、お光とお染の三角関係 ・お染久松の不毛の話し合いとお光の決意とは ・見送るお光の本心は ■付け足されたラストシーン ■主人公のお光を、鶴松が好演。 ■別れのシーンあれこれ。船から落ちた船頭も ■概況 ■登場人物(前段までの話に絡めて) お光(鶴松) 素直で親孝行な娘。丁稚に出ていた幼馴染の久松が帰ってきて、お光と祝言をすることになったので、ウキウキと浮かれている。 久松(七之助) 石津家の宝刀を紛失したため切腹した相良丈太夫の息子。乳母の兄…

  • 2/24の古典芸能への招待は『鷺娘』と『魚屋宗五郎』2022年博多座 BSP4Kだけど(;^_^A

    今月の「古典芸能への招待」。 2022年6月の博多座でおこなわれた「6月博多座大歌舞伎」での、菊之助の『鷺娘』と菊之助が宗五郎を演じた『魚屋宗五郎』が放映されます。 これは、特に『鷺娘』が素晴らしかったです。 munakatayoko.hatenablog.com 宗五郎は、今年のお正月に浅草で演じられましたが、その見比べも楽しいかと思います。ぜひ録画予約を! munakatayoko.hatenablog.com 菊之助 宗五郎 梅枝 おはま 三吉 萬太郎 www.nhk.jp BSP4kでした。うちでは見られないのか…。 24日の0:00~2:00ですって…。

  • 浄瑠璃を聴く会

    14日は浄瑠璃を聞く会に行って来ました。 おはなし 『絵本太閤記』から妙心寺の段 『絵本太閤記』尼崎の段 演奏を後押しした屏風 会場は、趣のある三越劇場です。 おはなし 吉坊さんの司会のもと、織太夫さんと藤蔵さんのお話。今回は新人ふたりが出ているということで、新人さんの話や御自身たちが新人だったころのエピソード、三越劇場との縁や、本日の演目の思い出など話は多岐にわたり、大変興味深かったです。 『絵本太閤記』から妙心寺の段 吉坊さんの演目の解説がはいります。噺家だから当然ですがとても話がうまくて、演目の内容がするりと頭に入ります。後ろに飾られた屏風は『摺箔金銀波濤図 屏風』(二曲一双 齋藤貞一郎…

  • 【3/11】第9回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 木ノ下裕一×田中綾乃」『近松門左衛門』vol.3開催

    人形浄瑠璃・歌舞伎の土台をつくった巨人 『近松門左衛門』生誕370年没後300年記念として、3回シリーズで取り上げる「歌舞伎のセカイ」 近松シリーズは今回が最終回となります。 1回目、2回目と参加していない方のために、簡単に。 1回目の内容 前半では近松の生涯をたどり、近松作品の幅広さ、深さの秘密を解き明かしました。後半は『傾城反魂香』の深掘り。 普段上演される『傾城反魂香』は物語の「上の巻」に過ぎず、実は「中之巻」「下之巻」と続くとのこと。その話のスケールの大きさ、話の複合的に絡まった内容の深さに驚きました。 また木ノ下裕一流の話の読み解き方、メモの取り方など、本講座でなければ聞けないような…

  • 華やかな吉原の陰を『籠釣瓶花街酔醒』のセリフにみる

    『籠釣瓶花街酔醒』はあでやかな花街、吉原が舞台です。衣裳も豪華で出てくるし、出てくる花魁たちの美しいこと。 でも吉原の実態といえば女性を品物のように扱う性搾取の世界。花街は「苦界」とも言われました。では、『籠釣瓶花街酔醒』では表面的な美しさばかりで、吉原の残酷さは描いていないのでしょうか?そんなことはありません。 籠釣瓶の中のセリフから、華やかな吉原の影をさがしてみましょう。 「苦界の楽しみというのはこうまで身を尽くすものかねえ」 「これは売り物買い物だから、わしが来ぬ時お買いなさいよ」 「私はつくづくイヤになりんした」 「吉原花魁日記」 「苦界の楽しみというのはこうまで身を尽くすものかねえ」…

  • 一幕見ツアーのお知らせ

    3月19日に一幕見ツアー開催します。 『御浜御殿綱豊卿』を観る予定です。 こんなお話です。 munakatayoko.hatenablog.com 申込、詳細はこちら。 初心者歓迎。一幕見で、歌舞伎を安く楽しもう!丁寧にレクチャーします♪ 【ゲストへのご挨拶】 歌舞伎は庶民の娯楽です。お気軽に楽しみましょう! 歌舞伎の魅力、演目の解説、一幕見で歌舞伎観劇。チケットの取り方。インスタ映えする写真を撮るスポットはどこかもお教えします♪ 歌舞伎が気になる! でも料金高いし、何からアプローチしていいかわからない。 そんな人にオススメのツアーです! 歌舞伎は、日本が世界に誇るエンタテインメント。 でも、…

  • 籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)すべてが見どころという名作!

    簡単なあらすじ 詳しく見よう。あらすじと見どころ 次郎左衛門。八ッ橋にひとめぼれ 釣鐘権八現れて不穏 釣鐘権八、繁山栄之丞に八ッ橋の裏切りを吹き込む 栄之丞現れ動揺する次郎左衛門 栄之丞、八ッ橋に愛想尽かしを迫る 場が凍り付く縁切りの場 戻ってきた次郎左衛門。そして。 見どころはすべて 今回の役者からみたお役 籠釣瓶とは 吉原にどうやって刀を持ち込んだか シネマ歌舞伎の「籠釣瓶」 講談「吉原百人斬り」 概況 簡単なあらすじ 佐野次郎左衛門という田舎の商人が、吉原で八ッ橋という花魁に一目ぼれ。3日にあけず通い詰めて入れあげて、身請けの話にまでいきます。ところが八ッ橋には間夫がおり、変な入れ知恵を…

  • シネマ歌舞伎2024 上映&ラインナップ決定!

    今日のニュースは、こちら! 今年度のシネマ歌舞伎のラインナップが発表になりました。 シネマ歌舞伎とは シネマ歌舞伎は、歌舞伎の舞台を映画で見せるものです。 まるで一等席で見るように、セリフもはっきり聞こえ、表情もくっきりわかります。衣裳の柄など丁寧にみることもできます。 一等席で見るより、断然安いですしね~。初めての歌舞伎にはとてもお薦めだと思いますよ。 また、当然ながら人気の作品を映画化していますので、まずどれも面白い。 そして、これは案外重要なのですが、すでに鬼籍に入った人の至芸を観ることができる。勘三郎や三津五郎、左團次など元気な様子を見せてくれます。 また、ものによってはインタビューや…

  • 勘太郎復帰。團子休演。

    9日から勘太郎君が歌舞伎座に復帰しました。 よかったよかったと思っていたら、 今度は、新橋演舞場で『ヤマトタケル』の主役を演じている市川團子が、体調不良のため、休演となってしまいました。代役はダブルキャストで主演を演じている中村隼人です。スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は、ヤマトタケルと熊襲弟タケル、帝の使者の3役が、日によって隼人、錦之助、團子、歌之助、青虎がめまぐるしく変わるので、調整が大変そうです。けれどもダブル(トリプル?)キャストになっているから誰かが休演となったときにも柔軟に対応できるという面もあるかもしれませんね。『ヤマトタケル』は、團子の祖父である2代目市川猿翁が1986年に初演…

  • 壮絶 二つ玉の段 『仮名手本忠臣蔵』文楽1部 2024年2月日本青年館ホール

    2024年2月の文楽1部。 歌舞伎での5段目、6段目に相当する「山崎街道出合いの段」「二つ玉の段」「身売りの段」「早野勘平腹切の段」。見ごたえ聴きごたえがありました。 定九郎の衣裳は、歌舞伎からの逆輸入 文楽では、定九郎と与市兵衛のやりとり多め 太夫・三味線の腕の見せ所 腹切りの段のむずかしさ 定九郎の衣裳は、歌舞伎からの逆輸入 中村仲蔵の物語で有名な「二つ玉の段」。 江戸時代の歌舞伎役者中村仲蔵は斧定九郎の役を演じるにあたって、それまでの定石だったしょぼくれた格好ではなく、大胆に白塗りの顔、黒羽二重のキリリとした衣裳にして大当たりをとったと伝えられています。 それでは歌舞伎の元になった人形浄…

  • 楽しい『 二人三番叟』文楽

    三番叟は、能の「翁」という演目から派生した、天下泰平や国土安穏を願う祝祭的な演目です。歌舞伎でも、もっとも儀式的なものが『寿式三番叟』。翁と千歳が舞ったあとで、三番叟が軽快に踊ります。『寿式三番叟』のほか、『舌出し三番叟』、人形にみたてた『操り三番叟』、『廓三番叟』、『二人三番叟』など、様々なバリエーションがあります。今年の1月の歌舞伎座では『五人三番叟』がかかったのも記憶に新しいところ。 袖をふり、鈴を振り、種をまきながらアップテンポで激しくおどりますが、今回の文楽では『二人三番叟』。翁も千歳も出ず、二人の三番叟が踊ります。二人の人形は同じ顔ではありません。 ちょっとひょうきんな顔の「又平」…

  • 日本青年館ホールで文楽鑑賞。会場の案内

    アクセス カフェ、コンビニはあるが会場内飲食禁止 本日は、文楽鑑賞。 12月のシアター1010に続き、新しい劇場での公演にちょっとドキドキ。 2月は日本青年館ホールです。神宮球場やら国立競技場やらの近くなので、学生のころからしょっちゅう通っていたところでしたが、青年館ホールは気づかなかった。 アクセス 東京メトロ銀座線 外苑前駅2b出口 神宮球場方面 徒歩5分 都営大江戸線 国立競技場駅A2番出口 徒歩10分 中央・総武線(各停)千駄ヶ谷駅 徒歩12分 中央・総武線(各停)信濃町駅 徒歩12分 という場所にあり、私は一番駅から近い外苑前駅から行きました。駅直結ではないですが近いです。 カフェ、…

  • 『猿若江戸の初櫓』~勘太郎本日休演。

    夜の部に行きました。 ▲とてもいいポスターですね 『猿若江戸の初櫓』は、中村家由来の演目です。 ▲猿若人形が2階ロビーに展示されていました。初代以来300年以上中村家に伝承されているそうです。 詳しいあらすじなどはこちらに書きましたが、 「猿若江戸の初櫓」と「梅ごよみ」 - 「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog 今回は狼藉者に襲われて困っている夫婦を助けるというところは、話の中で語られているのみで芝居にはいっておらず残念でした。 福助さんが脳出血で倒れたのち、復帰してから次第にセリフが増え、動作が大きくなっていることに尊敬の念を抱きます。 初代中村勘三郎がお江戸で…

  • 【歌舞伎座】3月4月の演目がでました

    おはようございます。3月4月の演目が出ています。 3月 4月 ブログ内で演目紹介済みのものもありますが、まだのものについてはこれから少しずつ紹介していきますね。3月も4月もワクワクする演目が続きます。

  • 猿若祭2月大歌舞伎初日があきました

    1月が終わってほっとする間もなくあっというまに2月の初日が、昨日あけました。 2月は18世勘三郎十三回忌追善ということで、所縁の演目が並びます。 詳しい演目についてはこちら! munakatayoko.hatenablog.com 初日の昼の部に行ってきました! 中村屋の幕がかかります。 1階ロビーにはなつかしの勘三郎さんのお写真が飾られ 2階ロビーにはゆかりの写真が多く展示されていました。 ひと月楽しみたいと思います。 各演目については、別稿にて。

  • 歌舞伎座 猿若祭2月大歌舞伎 演目のご紹介~十八世中村勘三郎十三回忌追善

    2月は中村勘三郎十三回忌追善。早いものでもう勘三郎が亡くなって12年たつのですね。中村家ゆかりの演目が並び、中村屋ファンにはたまりません!いや、中村屋ファンでなくても。 ざっと並べてみますと、わかりやすい人気狂言が並んでいますね。初めて歌舞伎をご覧になりたい方、2月はおススメですよ。 昼の部 新版歌祭文~野崎村 11:00~12:15 世話物です。切ない三角関係のお話。久松はもともと野崎村のおみつと結婚の約束をしていましたが、丁稚にでた油屋の娘お染と恋仲になります。しかしお染には婚約者があり、久松もだまされてお店の金を盗まれる落ち度により、野崎村に戻されてしまいます。そのあとからの話がこの野崎…

  • 坂東新悟さん中村米吉さん。ご結婚おめでとうございます♪

    浅草メンバーから嬉しいニュースが飛び込んできました。 坂東新悟さん3月にご結婚 まずは4日前に、坂東新悟さんが3月に結婚されるというニュース。 坂東新悟さんは、坂東彌十郎さんの長男で1990年12月5日生まれの33歳。 たおやかな女方として活躍されています。素顔もちょっとおっとりしていて浅草メンバーの中では優しい癒し系です。 私はひそかに、今回の浅草メンバーの中でこの10年で1番成長した人が新悟ではないかなと思っています。 今回は、『十種香』の濡衣、『熊谷陣屋』の相模、『宗五郎』のおはまと大活躍。そのほか『どんつく』では白酒売り。 この4役をやることがわかったときには「千穐楽を迎えることができ…

  • 2024年1月の振り返り

    災害に始まった新年 新春浅草歌舞伎【浅草公会堂】 初春歌舞伎公演【新・国立劇場】 初春大歌舞伎【歌舞伎座】 能楽堂ショーケース 晴れやかに新年が明けたと思ったら、元旦からの悲惨なニュースに心が痛みました。 災害に始まった新年 そして早ひと月。能登半島地震で被災された地域ではまだ電気ガス水道といったインフラが行き届かないところも多いということで、我が家の防災の基本も見直さなければいけないかなと感じさせられました。電気ガス水道は2,3日で復活すると言われてそれに基づいて用意していましたから…。 歌舞伎では、募金活動が活発に行われて、色々と協力でき、少しでも被災地へのお役に立てたことはよかったかなと…

  • 『熊谷陣屋』~悲しみを内に秘めて大きく。次のステップへつながる熱演

    あらすじと見どころ 価値観は違っても我が子を失う悲しみは同じ 熊谷直実(歌昇) 藤の方(莟玉) 相模 (新悟) 義経 (巳之助) 『熊谷陣屋』は、ちょっと今の時代の価値観では計り知れないお話なので敬遠される方もいるかもしれません。 あらすじと見どころ あらすじとみどころはこちら munakatayoko.hatenablog.com 価値観は違っても我が子を失う悲しみは同じ 今の世の中で、いくら上司の言いつけだからといって「敵の敦盛をひっとらえたらそれは殺さず自分の子どもを討て」なんて、聞くことができないのは当たり前ですが、だからと言って、この芝居を全否定するというのは、少し違うと思うのです。…

  • 息子~上質な短編小説を味わうごとく

    『息子』は大正11(1922)年に発表された小山内薫の戯曲ですが、これは小山内薫のオリジナルではなく、イギリスのハロルド・チャピンの「父を探すオーガスタス」という作品の時代背景を江戸に置き替えたものだそうです。齋藤雅文演出も細かく丁寧でいいですね。 歌舞伎以外の演劇も数多く演じている白鸚の老爺が、なるほど似合うわけだと思いました。原作でのパイプが煙管、ウイスキーは泡盛、肉とパンの食事が弁当に変わっていますが、パイプとウイスキー、肉とパンでも十分似合いそう。 そして、初演では6世尾上菊五郎の金次郎、4世尾上松助の老爺、13世守田勘弥の捕吏でしたが、今回は老爺が白鸚、金次郎が幸四郎、捕吏が染五郎。…

  • 【千穐楽】新春浅草歌舞伎~10年お疲れ様でした

    昨日は、新春浅草歌舞伎の千穐楽。そして本日は国立劇場と歌舞伎座の千穐楽です。大きな事故もなく千穐楽を迎えられて本当によかったです。(まだ国立劇場と歌舞伎座は終わっていませんが) さて、私は昨日歌舞伎座の夜の部を観たあとに、しらたまやに行ったんですね。 しらたまやってこちら munakatayoko.hatenablog.com そしたら、浅草の千穐楽を堪能した人たちがどどっときましてホットな話を聞くことができとても楽しかったです。相互フォローの方にも逢えたりして。 24日に浅草に行って、26日に歌舞伎座に行った私でしたが、逆のスケジュールにすればよかった!と後悔するほど、浅草の千穐楽は盛り上が…

  • 【本日】浅草新春歌舞伎。千穐楽を生配信♪

    ▲浅草の楽しさをご家庭で♪ 今日のニュースはこちらです。 本日新春浅草歌舞伎が千穐楽を迎えます。行けなかった人、もう一度観たかった人、たくさんいると思いますが、本日歌舞伎オンデマンドで生配信です! 千穐楽ならではの盛り上がりを見せることと思いますので、ぜひ。 そして、今回の新春浅草歌舞伎のよかったことは、「わかりやすさ」だけを求めず、古典にもしっかりチャレンジしたことです。 新作から歌舞伎の魅力に目覚めた人も多いかと思いますが、今回は『十種香』と『熊谷陣屋』に関しては解説が聞いた方がグッと楽しめますよ。 ご安心ください!イヤホンガイドの解説付きの配信もあるそうです。 ぜひ若手の活躍、古典の魅力…

  • どんつく~浅草メンバー大集合でやんややんや~神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)

    浅草1部は、『本朝廿四孝』と『与話情け浮名横櫛~源氏店』のあとは、かろやかな『どんつく』で浅草メンバー全員が出てきて軽やかに踊ります。 いつもの『どんつく』は亀戸天神の前という設定ですが、今回はせっかく浅草での上演なので、浅草寺の前という設定。後ろには浅草寺と五重塔がしっかりと描かれていました。この地が江戸の街にタイムスリップしたよう。 どんつく(荷物持ち 坂東巳之助)はじめ、太神楽(大道芸人)の親方(歌昇)や大工(隼人)、太鼓打ち(種之助)、若旦那(橋之助)、子守(莟玉)、芸者(米吉)、白酒売り(新悟)、田舎侍(松也)などがそれぞれ踊ります。 メンバー全員もとても楽しそう。他の演目では大きな…

  • 新春浅草歌舞伎の特製お好み弁当

    こういう類のお弁当は買ったことなかったのですが、このメンバーも最後だし!記念に買いました。ちょっと高くて2100円なのですが、昼夜通しなら、2回に分けて食べてもいいななんて思って。メンバー全員の写真とサイン入りメンバーひとりずつのお好みのおかずが入っています。松也 ティラミス 巳之助 甘く煮たにんじん 種之助 切り干し大根 隼人 錦卵 莟玉 マカロニサラダ 橋之助 唐揚げ 米吉 ご飯4種 新悟 だし巻き卵 歌昇 鯖の塩焼きです。おかずが8個で、小さな容器に入っているので、夜に残しておいても汚くならなかったし、一つずつが美味しかったし、味も濃すぎず薄すぎず、ボリュームありすぎず、ちょうど良かった…

  • 『石切梶原』で真正面から梶原の表情をつぶさに見る

    新国立劇場初春大歌舞伎の『石切梶原』とてもよかったです。 梶原菊之助をずっとガン見 2回観ましたが、1回目は2階。2回目は1階のど真ん中の席。梶原はほとんど動かず中央にいるので、私もずっとオペラグラスを抱えて菊之助の梶原をガン見しました。表情のわずかな動きに、驚き、苦悩、考慮、決意、喜びなど垣間見えてとてもよかったのです。 目利きをして、一目で名刀とわかったときの感動。 刀に「八幡」の字があることを観て、六郎太夫が源氏方であることを察して助けようと決心します。静かに。 二つ胴の試し切りをするとなったときに、我こそが斬らんとする俣野を一喝し、自分が斬ると言うときの迫力。思わず俣野はたじたじと後ず…

  • 1月28日放映「第39回俳優祭」~NHK古典芸能への招待~

    今日のニュースはこちら! NHKの「古典芸能への招待」は、毎月月末の日曜の夜9時から放送です。 古典芸能というだけあって、歌舞伎だけではなく能狂言など様々な芸能の舞台が紹介されますが、カットなどせずがっつり放映してくれます。 今月は、昨年9月に国立劇場で行われた「俳優祭」の模様です。「俳優祭」が「古典芸能への招待」という枠組みにはいるのかどうかよくわかりませんが(笑)、うん面白いと思えば、古典芸能への入り口にはなるかも。 とても楽しい出し物や、俳優さんの素顔が見られますので、ぜひ録画のご用意を! 当日の様子は、こんな感じでした。 munakatayoko.hatenablog.com 放送の情…

  • 梅枝、六代目中村時蔵襲名!

    本日のビッグニュースはこちらです。 natalie.mu 6月歌舞伎座で、大きな襲名披露が行われます。 中村時蔵が初代中村萬壽 時蔵長男中村梅枝が6代目中村時蔵に! 梅枝の長男、小川大晴くんが5代目中村梅枝に! そして、中村獅童の長男小川陽喜が、初代中村陽喜に 次男 小川夏幹が初代中村夏幹に。 初舞台を踏むことに。 これはめでたい。誠におめでとうございます。 時蔵という名前はとても大きいお名前ですが、昨今の梅枝の実力から見ても文句の出ようもありませんね。今の時蔵さんも1981年、25歳で時蔵を襲名しています。 今月も、新国立劇場で大奮闘していますね。 munakatayoko.hatenabl…

  • 芦屋道満大内鑑~葛の葉 狐の愛情に涙しちゃうファンタジー

    新国立劇場での二つ目の出し物はこちらです。 葛の葉とは 見どころ 葛の葉の早替わり。 狐の霊力 和歌を障子に書き写す 狐葛の葉の深い母性愛 今回の役者 梅枝(葛の葉) 時蔵(保名) 葛の葉とは 平安時代の陰陽師・安倍晴明といえば聞いたことのある人も多いはず。その安倍晴明の母親が実は狐であったという伝説がもとになっています。 安部保名に助けられた狐が、保名の恋人葛の葉姫に変身して保名の子ども(後の安倍晴明)と共に平和に暮らしていますが、本物の葛の葉姫が来たことにより狐の世界へ帰っていくというファンタジックな作品です。 今年の大河ドラマ『光る君へ』ではユースケ・サンタマリアが安部晴明にふんしていま…

  • 能楽堂ショーケースで「巴」を観る~観世流

    能は初心者の私ですが、今年も何とか月に1度は観ていこうと思っています。 今月は19日の「国立能楽堂ショーケース」に行きました。 ショーケースは、能・狂言を初めて観る人にも親しみやすい作品を選んでコンパクトに上演する入門向け。事前には無料で参加できるワークショップもあります。(簡単な解説のようなもの) 今回の演目は狂言「梟山伏」と能「巴」でした。どちらもとても面白かったですよ。 狂言 梟山伏 山から戻ってきた弟の様子が、なんだかおかしいので、兄は山伏に治療を頼みます。祈祷が始まると弟は「ホホーン」と妙な声。なんと弟が梟の巣を撤去したことを怨まれ、梟が取りついてしまったのです。この「ホホーン」とか…

  • うれしいニュース。中村芝のぶ読売演劇大賞・優秀男優賞受賞♪おめでとうございます♪

    朝一番にうれしいニュースが飛び込みました。 歌舞伎俳優中村芝のぶが「読売演劇大賞・優秀男優賞」にノミネートされたということです。ノミネートされた時点で優秀賞は確定なので、先ずは本当におめでとうございます! 「マハーバーラタ戦記」の王女役で「大役で本領を発揮した」などと絶賛されたとのこと。FFXでの演技も評価されたとのこと。これはもうファンとしても嬉しい限りですね。どちらも抜擢したのは菊之助。彼もさぞかしうれしいことでしょう。 芝のぶが『マハーバーラタ戦記』のヅルヨーダに抜擢がきまったときに書いたブログがこちらです。 munakatayoko.hatenablog.com 国立劇場の第9期歌舞伎…

  • 今日のこと。

    今日は、インボイスのせいで10月分から記帳の仕方が少し変わるので、指導してもらいに青色申告会に行ってきた。余計な手間がかかる上にお金を取られるなんて、腹の立つことこの上ない。しかもお上のやっとることがニュースで流れてくると、腹立たしさも倍増。今日は、食べてもいいよ。とどこからか声が聞こえたから、ラーメン食べた。 美味しかった。浜田山たんたん亭

  • 荒川十太夫2024 観劇レポ 十太夫の抑えた演技に見ごたえあり

    松緑十太夫の抑えた演技に見ごたえあり ますます磨きがかかったほかの役者たち 松平隠岐守貞直(坂東亀蔵) 杉田五左衛門(吉之丞) 泉岳寺和尚長恩(猿弥) 大石主税(左近) 時の経過をどう表すか 松緑十太夫の抑えた演技に見ごたえあり 2022年に引き続き、早くも再演となった『荒川十太夫』。みごたえがありました。 あらすじと2022年観劇レポはこちらを見てくださいね munakatayoko.hatenablog.com 前回は、四代目猿之助の堀部安兵衛が迫真の演技であったけれども、今回は中車。中車はこういうお芝居はさすがにうまいから、気合のこもった切腹シーンを1回の芝居につき2回ずつ。しかし、精神…

  • 観劇して募金しよう!~能登半島地震災害義援金の募金活動について

    浅草公会堂 役者自ら募金の声掛け(21日(日)まで) 歌舞伎座 サインがもらえる (17日(日)まで) ただ募金だけしたい人は 能登半島地震から2週間。まだまだ日常に戻るにはほど遠い現状に胸が痛みます。 何もできずに芝居見物、ちょっと心苦しいと思っていたところ、歌舞伎座・浅草公会堂で募金活動が活発になっています。ありがたや♪ 浅草公会堂 役者自ら募金の声掛け(21日(日)まで) 1月9日から14日まで、2部終演後にズラリと役者が並んで募金を呼び掛けてくれました!15日から21日までは、2部終了後、出演俳優が日替わりで募金の声掛けをしてくれるそうです。 運よく募金期間中(10日)に私は行くことが…

  • 流星~軽やかに4人を演じ分ける種之助

    新春浅草歌舞伎の2部。『熊谷陣屋』でずっしりと重い狂言を観たあとにかかるのが、この『流星』です。肩に力がはいっていたのがすーっと楽になり、楽しい気分が観客席にあふれました。 軽やかに踊る流星=種之助 雷一家の騒動とは 替わるのは面だけではなく体つきまで? 作者の河竹新七とは 軽やかに踊る流星=種之助 織姫と牽牛に流星が隣の家に住む雷一家の騒動の話をするという趣向のこの演目。今回は一人立ちといって、織姫と牽牛がでないバージョンですので7月という季節感も不要ですね。 役者一人で父親雷、母親雷、婆雷、子雷を演じ分け。踊り達者、軽妙洒脱な種之助にピッタリの演目ですね。 ツイーンと雲に乗って飛んできた流…

  • 本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)~十種香 まっすぐな愛がまぶしい八重垣姫米吉

    しっかり押さえてからみよう。人物背景 最初がわからないと最後までわからない ぐいぐい行くけれど、まっすぐでいやらしくない八重垣姫 今回の役者たち。 八重垣姫(米吉) 濡衣(新悟) 花作り簔作 実は武田勝頼(橋之助) 長尾謙信(歌昇) 白須賀六郎(種之助)と原小文治(巳之助) 次はぜひ歌舞伎座で通しを! しっかり押さえてからみよう。人物背景 しっかりした時代物です。骨太のお話ですが、例によって前後がない見取りなので、予習はしておかないとちんぷんかんぷんで終わってしまいますよ。 が、それはもったいない! 一体、最初に出てきて正面左(下手しもて)の女性は何を拝んでいるのでしょう。 正面右(上手かみて…

  • 松也の魚屋宗五郎 粋で妹思いで人間味があふれていた♪

    魚屋宗五郎とは 演じた「チーム宗五郎」 浅草新春歌舞伎1部では、源氏店のこうもり安と、どんつくの田舎侍。どちらも薄汚れたあごひげにもったりとした風体だった松也だが、2部の最後の『魚屋宗五郎』ででてきた宗五郎は「待ってました!」とでも言いたくなるようないなせな男っぷり。ファンもさぞかし溜飲が下がったことだろう。 魚屋宗五郎とは 『魚屋宗五郎』は、妹を殺された兄貴が発奮してお殿様のところへ殴り込みに行く話だが、殺されたと知った当初から怒り狂っているわけではない。哀しみに暮れる宗五郎と一家。しかし殿様が斬ったとあればよほどのことであったのだろうと推量し、他の家族が頭に血が上るのを制し、冷静沈着に判断…

  • 【会期21日まで】「河竹黙阿弥ー江戸から東京へ」 行って来た!

    2023年の10月より、早稲田大学の演劇博物館ではじまっていた『河竹黙阿弥ー江戸から東京へ』会期がそろそろ終わりそうなので行ってきました(21日まで)。 行きは、高田馬場駅から歩いてトコトコ。早稲田大学に近づくにつれ、古本屋が多くなるので思わず立ち寄って時間がかかります。 掘り出し物も見つかりました!今日の目的は、早稲田演劇博物館。 黙阿弥の展示ですが、国立劇場からの提供が多くて大変充実していました。(国立劇場の蔵書、どうなるんでしょうねえ嘆息) もちろん、演劇博物館は河竹黙阿弥の養子の河竹繁俊氏が長く館長をしていたこともあり、黙阿弥との関わりも深いのです。黙阿弥の人生をおおまかに、狂言作者以…

  • 新国立劇場に行って来た 国立劇場初春歌舞伎公演

    新国立劇場中劇場に、音羽屋の初春歌舞伎公演を観に行ってきました。 国立劇場一旦閉場(怒)により、他の会場での上演を余儀なくされている様々な公演。 そのひとつが尾上菊五郎劇団の初春歌舞伎公演です。お正月の明るくて楽しい復活通し狂言。初日何日かはロビーで獅子舞が踊り、鏡割りがあり、華やかな飾りつけも楽しく、お芝居の中には手ぬぐい撒きがあり。 獅子舞がロビーで披露されました。2018年 「ああ、正月だ!」と実感できる公演でした。復活通し狂言と言っても、時事ネタを入れ込んでいるので必ず笑いも入って楽しく華やかに打ち出し! ああ、なんていい時代だったんだろう。 とはいえ、後ろを向いていてはいけません!今…

  • 与話情浮名横櫛~隼人・米吉版2024

    隼人与三郎と米吉お富の美カップル 脇を固める橘太郎と歌六 作者 3世瀬川如皐って? 浅草新春歌舞伎の1部で『与話情浮名横櫛』がかかりました。 今回は、源氏店の場のみですのでそこまでのお話をしっかり把握しておくとより楽しめます。そこまでのお話とみどころはこちら。 munakatayoko.hatenablog.com 隼人与三郎と米吉お富の美カップル 今回は、隼人の与三郎、米吉のお富。とても美しいカップルでした。 与三郎は、今はヤンキーに落ちぶれてはいますが、もともと大店の後継ぎでしたから、品はある。 そのあたりの、品はあるけれど今はやさぐれている感じがとてもよく出ていた隼人与三でした。しいて言…

  • 浅草新春歌舞伎で正月を楽しむ

    毎年お正月には行く浅草公会堂。 浅草の街全体にもコロナを経て活気が戻ってきました。 ちょっと時間を読み間違えてしまい、いくときは周りを楽しむ余裕がなく、ダッシュで公会堂目指しましたが、人が多くてダッシュもままならないくらいでした。 幟があがった公会堂。青空に映えますね。 中に入ると、新春歌舞伎チャリティ―羽子板。絵心あり役者の作品が並びます。いくらくらいで落札されるのか、気になります。 ▲玉三郎画伯! ▲愛之助(左)種之助(右) フォトスポットもありますよ。イケメンぞろいの若手役者たち。クラクラします(笑) 4階から見た浅草の街。 ここの景色が、『どんつく』の背景の大道具で書かれているとのお話…

  • 度重なる災難

    元旦の地震に引き続き、昨日は羽田空港で日本航空516便が炎上するという大事故が。 地震とはまったく関係ないのかと思いきや、516便にぶつかったのが能登方面に援助物資を運搬しようとしていた海上保安庁の飛行機だったということで、誠に胸が痛みます。 しかし、炎上しながら走る飛行機を見て、完全に乗客全員が死亡かと愕然としましたが、全員避難ができたということで、そこは本当によかった。一方、海保機は5人の方がなくなっています。 少しでも早く送ろうという気持ちが焦りを生んだのか、詳しい調査はこれからだと思いますが、いくばくかの援助物資も灰になってしまったと思うとそれもツライ。 まだまだ倒壊家屋の下で救助を待…

  • 新春浅草歌舞伎演目紹介~現メンバーのうち7名は最後の浅草♪

    第1部 お年玉 本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)~十種香 与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)~源氏店 神楽歌雲井諷曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり) どんつく 第2部 お年玉 一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)~熊谷陣屋 流星 新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)~魚屋宗五郎 新春浅草歌舞伎は、毎年浅草公会堂でおこなわれる若手中心の歌舞伎です。 昼の部、夜の部どちらも比較的短めに終わるので、芝居の前後で浅草の街をめぐって初詣を兼ね、正月気分が味わうのがおすすめです。 お年玉といって、毎日日替わりで役者のご挨拶があるのもお楽しみ。 新春浅草歌舞伎の楽しさについて、詳…

  • あけましておめでとうございます。

    年があけて、めでたい! はずが、突然の地震のニュース。 おめでたい気分が吹っ飛びます。 日本海側のみなさま、どうぞご無事で。 今年は穏やかな年であってほしいと思いますが。 みなさまのご無事を祈るばかりです。

  • 今年印象に残った歌舞伎珍プレー

    ベストテンを考えていたら、珍プレーを思い出しました。 いろいろな珍プレーがありましたが、一番は9月の秀山祭での『土蜘』での出来事。 『土蜘』で僧智籌 が出てくるところは、かなり不気味です。通常、花道から人が登場するときは大概揚幕がシャリーンとなるし、花道の照明もパーッとつくからすぐわかりますが、智籌が出てくるときは、不気味な雰囲気です。揚幕も音をたてないし、照明もつかず、ハッと気づくと七三あたりにいきなりいるという感じで、観客はぎょっとします。 ちょうど私が観たときは2階の右桟敷席だったので花道から出てくるところからずっと見えました。スーッと音もたてずに静かにゆっくりと気配を感じさせずに本舞台…

  • 今年の私の歌舞伎ベストテン発表♪

    やっぱりテンでは収まりませんでした(;^_^A 印象に残ったのは13.ほかにもいっぱいありましたが泣く泣く落としました。 片寄っていると思いますが、個人の趣味なのでご容赦ください。 2月 船弁慶 鷹之資 3月 一條大蔵譚 曲舞 又五郎(国立劇場) 4月 与話情浮名横櫛 仁左衛門・玉三郎 5月 不死鳥よ 波濤を越えて 四代目猿之助(明治座) 5月 韃靼 松緑 6月 摂州合邦辻(KAAT神奈川芸術劇場) 7月 京鹿子娘道成寺 菊之助(大阪松竹座) 8月 フェードル 京蔵 (国立劇場) 9月 車引 又五郎・歌昇・種之助 9月 連獅子 菊之助・丑之助 9月 一本刀土俵入 幸四郎・代役勘九郎 11月マハ…

  • 2023年12月の振り返り~充実!バラエティ豊かな構成で楽しめた

    今月の歌舞伎座はどれもよかったのですが、演目自体だけではなく、演目の構成がバラエティに富んでてとても良かったと思います。 革命的新作歌舞伎『超歌舞伎』には、小学生、若い子、お年寄り、老若男女というだけではなく、幅広い趣味(?)の層が集まっていました。 時代劇や講談などの寄席演芸ファンには、同じ新作でも『俵星玄蕃』はおもしろかったはず。 ファンタジーや泉鏡花ファン、玉三郎ファンには『天守物語』観劇が得難い経験になったでしょう。 munakatayoko.hatenablog.com 能の好きな方には『猩々』がありました。 munakatayoko.hatenablog.com また中村屋ファンは…

  • おせち作りは人生だ

    千穐楽も終わり、最後の仕事も終わって年末モードに入りました。 大掃除とおせち。 私、毎年おせちは頑張って作っているんですが、なんというかおせち作りって、人生を感じるんですよねえ。。。 毎年うまくいっているから「えっへん。これはもうバッチリ!」なんて思っていると、思わぬ落とし穴にはまって失敗したり。 どれも全然おいしくできなかったと思っていると、思いがけず日にちが経ってみたらおいしくなっていたり。その頃には、誰もいなかったり。 新しいものに緊張してチャレンジしたり、美味しくできて喜んだり。 作ろうと思っていたのに、準備不足でできなかったり(牛のすね肉がない。もっと早めに準備しとけばよかった) 自…

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