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2022/05/14

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  • 【コンサル物語】19世紀末のシカゴを描いた文学

    1890年代、シカゴの人口は100万人を超え、ニューヨークに次ぐ第二の都市に成長していました。そのスピードは驚異的で、成長が留まる様子はありません。その様子を当時の文学作品から見てみたいと思います。 1890年代のシカゴを舞台にした作品に、アメリカ人作家セオドア・ドライサーの『シスター・キャリー』があります。1900年に出版された小説です。アメリカ中西部の田舎からシカゴに出てきた18歳のキャリーが、都会の華やかな魅力に取りつかれながら、シカゴ、ニューヨークで舞台女優として成功していくなかで、大都会の光と影を描いた物語。日本語訳は岩波文庫から上下巻で出版され、上巻はシカゴ、下巻はニ

  • 【コンサル物語】シカゴ

    19世紀末から20世紀初頭、アメリカの大手会計事務所は監査業務に加え、財務調査や、会計業務に関わるコンサルティング業務を始めました。コンサル物語でも少し前に触れた通り、当時のアメリカで、コンサルティングはボストンのMIT技術者から始まり、フィラデルフィアのフレデリック・テイラー等も歴史的に有名な話です。では、会計事務所を中心とした財務調査や会計コンサルティングとはどこで行われていたのか。その歴史を紐解いていきたいと思います。 一つの解釈に、それがアメリカ中西部の大都市シカゴを中心に行われていたというものがあります。『The World's Newest Profession』(ク

  • 【コンサル物語】アメリカン・コンサルティング②(19世紀末〜20世紀初頭の会計コンサルティング)

    19世紀末、アメリカ社会は経済活動の多様化を受け、新たな中産階級の登場やホワイトカラー事務職が急増しました。『アメリカの歴史』(有賀夏紀・油井大三郎 編)では次のように説明されています。 都市化が進み、巨大株式会社が誕生し、専門化が進行する19世紀末になると、企業の会計・販売担当の事務職や管理職、技術者、法律家などのインテリ層が中産階級に加わった。 市場経済の浸透は、より多くの所得を求める女性の労働参加を促した。経済活動の多様化に伴って、これまであったブルーカラー的な職種のほかに、店員、タイピスト、帳簿係、事務員、といったホワイトカラー事務職が急増し、それらの多くが女性によって

  • 【コンサル物語】アメリカン・コンサルティング①(19世紀末~20世紀初頭)

    19世紀後半にイギリスからアメリカに渡った会計事務所、会計士達は、好調なアメリカ経済に支えられたこともありアメリカで事業を拡大していきました。手にかける仕事の範囲も広げ、会計システム業務などの新しい分野に進出し、革新的な仕事を受けるところも出てきました。そのような仕事のなかには、後の経営コンサルティングにつながるものもありました。 アメリカのビジネス界で生きていくため、イギリスでの伝統的な会計事務所の流儀をアメリカ流に変えていくことも求められました。ロンドンでは座って待っていても仕事が舞い込んで来ましたが、ニューヨークではそうはいきません。マーケティングやプロモーションを試みて事

  • 【コンサル物語】会計士、海を渡る②(アメリカ進出)

    南北戦争(1861〜1865年)後、アメリカは急速に成長する産業大国として台頭してきました。1870年代や特に1880年代を通じて、イギリスの資本家達は堅調なアメリカ経済に多額の投資を行いました。彼らの経済的利益を守るため、資本家達はイギリス(イングランド、スコットランド)の会計事務所に対して、アメリカへ定期的に訪問することを要求してきました。そこにはどのような背景があったのでしょうか? 19世紀におけるイギリス資本主義の構造変化により、イギリス国内では地方の大土地所有者による金融資産への投資が増え、その投資先としてアメリカ企業が対象になっていたことはご説明した通りです。投資先と

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