chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
seizanry
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/05/14

arrow_drop_down
  • 【コンサル物語】会計士、海を渡る①

    19世紀後半、世界の工場の座からイギリスは陥落しました。代わってその座に着いたのはアメリカでした。アメリカの成長は著しく、ヨーロッパを中心に新大陸へ人と資本が流入していました。アメリカの産業の発展を受け、イギリスで成功した会計事務所の中にはアメリカでの事業を拡大していくところが少なからずありました。その歴史に触れる前に当時の時代背景を見ておきたいと思います。 当時のイギリス産業や経済状況について『近代イギリスの歴史』(木畑洋一/秋田茂)では次のように書かれています。 19世紀後半にはイギリス資本主義の構造変化と、世界経済全体の再編が起こった。アメリカ、ドイツなどの急速な工業

  • 【コンサル物語】19世紀Big4の仕事は、破産処理、帳簿管理、監査、少しの経営コンサル

    19世紀半ばに設立された会計事務所には21世紀にBig4として存続しているところもあります。1880年代に840ヶ所も存在していたロンドンの会計事務所の中からBig4として生き残った会計事務所にはどのような特徴があったのでしょう。1849年に事務所を設立したプライス・ウォーターハウスの仕事内容に迫っていきたいと思います。 1850年代~60年代に一気に増えた会計士ですが、彼らの仕事の多くは会計知識を活かした破産処理と帳簿管理でした。時代は株式会社ブームだったので、イギリス国内では沢山の株式会社が設立されましたが、それは破産する会社の激増も伴い、1860年代には1万社を超える会社の

  • 【コンサル物語】Big4の誕生(プライス・ウォーターハウス)と19世紀会計士の年収事情

    1840年代、50年代には今日のBig4ファームに通じる会計事務所がロンドンにいくつか誕生しています。その中からプライス・ウォーターハウス(後のPWC)誕生の歴史を見ていきたいと思います。 1849年12月24日(月)サミュエル・ローウェル・プライスは友人のウィリアム・エドワーズとのパートナーシップ※を解消しロンドンで会計事務所を始めることになりました。これがプライス・ウォーターハウス(PW)会計事務所の誕生と位置づけられています。プライス28歳のときでした。 ※パートナーシップは共同出資で運営される組織形態の一種です。定義調に言うと二人以上の人間が金銭、労務、技術等を出資す

  • 【コンサル物語】会計士誕生の歴史④〜文学作品に見る会計士 『人間の絆』編〜

    シャーロック・ホームズシリーズに登場する会計士をご紹介しましたが、描写があまりに少なすぎて会計士の様子を知るには想像の域を超えません。そこでもう一作品、20世紀前半のイギリスを代表する作家サマセット・モームの自伝的小説『人間の絆』を紹介します。この作品では19世紀末のロンドンの会計事務所の様子が描かれており、当時の会計士の様子を知ることができる貴重な文学作品です。小説からの引用を行いながらご紹介したいと思います。 引用部分は全て行方昭夫氏の翻訳版(岩波文庫)からとさせていただきました。 ちなみにこの作品は会計士が主役の小説ではありません。主人公フィリップの青春時代を描いた作品

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、seizanryさんをフォローしませんか?

ハンドル名
seizanryさん
ブログタイトル
コンサル物語
フォロー
コンサル物語

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用