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2022/04/20

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  • 生水

    生水を飲むな。山をけっこう登っていた私だが、生水を飲む危険性は知っていた。一見綺麗な清流が実は大腸菌だらけであることは、決して珍しくない。その典型例が上高地の梓川だ。北アルプスへの入り口であり、風光明媚な観光地でもある上高地を訪れたことがある人は多いと思う。そこを流れる見事な清流である梓川だが、実は絶対に生で飲んではいけない川でもある。何故なら上流に下水の浄化設備が未整備の山小屋が複数あり、生活排水を含めると膨大な汚水が梓川に流れ込んでいるからだ。特に夏の時期は登山者も多く、必然的に生水御法度の川となる。流れが速く、豊かな森の湧き水にあふれた日本の川は、一見清流に見えるが、動物の排せつ物なども多く、案外と衛生的には問題があることが多い。だからこそ山に登る前に安全な水場を探しておくことが重要となる。いや、真...生水

  • 人口で語る世界史 ポール・モーランド

    穏やかに衰退すること。それが21世紀の日本に求められる課題だと私は考える。一応確認しておくが、日本の衰退は確定事項である。その原因は一言で云えば「人口減少」であり、もう少し詳しく云えば「高齢化社会の到来」と「少子化社会による社会負担の増大」である。人類史において人口が減る原因は概ね戦争と飢餓であり、地震や大規模な気候変動であった。少子化による人口減少は近代以降に発生した特殊なものだと表題の書の著者は主張する。逆に言えば、人口の増大は軍事力と経済力の増加に他ならない。実際、第一次世界大戦はもちろん第二次世界大戦の主要参戦国は、人口の増加が著しい国が中心であった。では、人口が増加する原因はなにか。まず第一に幼児死亡率の減少である。近代前はどこの国でも幼子の死亡率が非常に高い。しかし国が経済成長を始めると衣食住...人口で語る世界史ポール・モーランド

  • マイナ保険証と河野デジタル担当大臣

    こいつ信用できない。そう言わざるを得ないのが河野デジタル担当大臣である。もちろん、その背後にいて河野を操っている霞が関のエリート官僚様も同様である。既に報じられているように今年の12月から従来の保険証に替わり、マイナ保険証が強要される。マイナンバーカード自体、まだ十分行き渡っている訳でもないのに、従来の紙の保険証が無効であるかのようなアピールが実に不愉快。実は従来の紙の保険証が使えなくなる訳ではありません。まだ当分の間使えます。つまり河野大臣の説明は嘘です。いや一部本当なのでしょうけど、大事な部分を意図的に端折っている。これがこの人の本質なのでしょう。ちなみに廃止されるのは新規もしくは更新の紙の保険証で、現在使用している紙の保険証は、資格証明書と同時提示すれば従来通り使えます。厚生労働省のポスターはもちろ...マイナ保険証と河野デジタル担当大臣

  • カタパルトの有無の違い

    果たして日本は空母を保有すべきなのか。マスコミも含めて勘違いしている人が多いが、2024年現在日本は空母を持っていない。改装された加賀と出雲は、短距離離発着が可能なF35Bの搭載を前提とした軽空母である。如何に排水量が大きかろうが、決して空母ではない。なぜならカタパルトという航空機の強制発射装置を持たないからだ。このカタパルトがないと、ミサイルや爆弾を搭載した戦闘機を離陸させることは出来ない。F35Bは垂直の離発着が可能な戦闘機だが、爆弾等を搭載しては垂直発進が出来ない。なぜなら燃料を多大に消費するからだ。だから軽空母はスキージャンプ型式での発艦方式を使う。もっとも日本の加賀も出雲もスキージャンプ方式ではなく、斜め上に発艦させるが、これはF35Bが短距離発着が可能な機体であるからだ。ちなみにアメリカの空母...カタパルトの有無の違い

  • 政治不在

    言い訳を優先するな。九州は宮崎で起きた中規模な地震を契機に、突如飛び出したのが「南海トラフ臨時情報」って奴だ。私は当初から胡散臭いと思っていた。そもそも南海トラフ巨大地震に関する予測情報は、もう数十年前から聞かされている。ほぼ間違いなく、いずれは発生する可能性が高い地震だと考えている。だから政府は宮崎・日向灘沖を震源とする地震が起きたことを良い機会だと捉えて、改めて国民に注意を喚起したのだろう。しかし時期というかタイミングが悪すぎた。よりにもよってお盆休み直前である。政府が賢しげに提示した「南海トラフ臨時情報」は人々を不安にさせ、旅行など行楽の予定をキャンセルさせてしまった。改めて確認するが、南海トラフを震源とする大地震が起こる可能性は決して低くはない。しかし、それが何時起こるかは誰にも分からない。ただ注...政治不在

  • ダサい

    私が初めて自分の車として父に渡された車は本田のシビックだった。小さいが良く走る車で、欠点はあったが私はけっこう気に入っていた。その次の車はホンダの初代プレリュードでデザインは少しダサいが、天井にブラインドがあるタイプで車を停めて夜空を見上げることが出来ることが気に入っていた。そして自分で初めて買った車もシビックだった。しかもマニュアルシフトであり、大垂水峠をよく一人で走りに行ったものだ。運転はさほど上手くないので週末は避けるヘタレであった。でもあのシビックはエンジンの回転数を2千から三五〇〇程度に保持すると、エンジン音が気持ちよく、山道を快適に駆け抜けることが出来た。以来三〇年近く、ひたすらホンダの車を乗り続けてきた。だから電気系統が弱いとか、シートがへたれ易いなどの欠点は嫌ってほど知っている。だがエンジ...ダサい

  • 動く政局

    臆病者は生き残る。岸田首相が事実上の退陣を宣した。すなわち次の総裁選には立候補しないということだ。その判断に過ちはない。正直次の衆院選挙で岸田を顔にしては勝てない。思えば初手をしくじったと思う。本来、自民党総裁の座を狙えるような大派閥の親分ではない。あくまで与党内の少数派に過ぎなかった。ただ暗殺された安倍・元首相の存在が大きすぎた。後継の菅首相も安倍派を背景にしているからこそであり、本来は党内の大物ではなかった。まして岸田は小規模な派閥の長に過ぎず、党内の人望は薄かった。だが正統派の政治家として、首相になれるチャンスを逃すほど間抜けではなかった。ただ余裕がなかったと思う。旧安倍派などの大派閥の支持は不確定であり、党内の少数派との連携にも自信がない。良くも悪くも宗教団体との繋がりが浅く、連立相手の公明党とも...動く政局

  • はるかなる風と光 美内すずえ

    日本の漫画が世界中に広まりつつある。それは確かな事実だが、広まっているのは専ら少年漫画である。つまりもう一つの一大分野である少女漫画は意外なほど広まっていない。もちろん例外もある。欧米のみならず北欧や東欧での「美少女戦士セーラームーン」の人気は凄まじく冬季五輪のフィギュアスケートの女性メダリストたちは熱烈なファンであることを公言している。またフランス革命を舞台とした「ベルサイユのバラ」は西欧では神アニメとされている。決して人気がない訳ではない。しかし少女漫画の世界の広さ、深さはもっと凄い。私は年の近い妹が二人もいた関係で、けっこう少女漫画を読んでいたから知っている。もっといえば、少年漫画を描いている女性漫画家も多数いることも知っている。「鋼の錬金術師」の荒川弘や「鬼滅の刃」の吾峠呼世晴が女性漫画家であるこ...はるかなる風と光美内すずえ

  • 博打の才能

    私には賭博に才能がない。そのことに気が付いたのは大学受験浪人の時だ。代ゼミの午後クラスという遊び人もしくは朝が起きれない人向きのクラスであり、そのせいで遊び仲間が増える始末であった。私は朝を起きるのは平気だが、午前中は地元のパチンコ屋の「モーニング台」でひと稼ぎするのが慣習となっていた。だから午後のクラスは理想的であった。地元で遊んでいるうちは良かったが、そのうち代々木の駅前のパチンコ屋の換金率が良いことを午後クラスの遊び仲間から聞き、午後はそこで稼ぐようになった。しかし所詮私はよそ者だ。私が荒稼ぎしていることが次第に地元の常連客に知られてしまった。私のパチンコ必勝法は、毎日ノートに出玉の良い台を記録して、出る台を予想して狙う単純なものだ。今は知らないが、当時は店のマネージャーが営業終了後に天釘を調整した...博打の才能

  • 日本の川

    最近ようやく分かったことがある。日本の夏は暑い、酷暑といっても良いと思う。だからこそ海水浴や川遊びが盛んなのだが、在日の外国人、とりわけアジアの方が水難事故で亡くなることが少なくない。少し不思議に思っていた。アジアではプールのような施設は少なく、自然の川での水遊びは珍しくない。海よりも川で水泳を覚えるほうが多いくらいだ。特に東南アジアでは、川は生活の場であり、魚取りなど生計を立てる場でもある。泳げる人は珍しくない。ところがそんな東南アジアの人に限って日本の川での水難事故を起こすことが珍しくない。いや南米、特にブラジルの人も同様である。毎月群馬に仕事で通っている関係で、ときおり外国人の方の税務相談を受けることがある。そんな時の雑談で、ようやく謎が解けた。海外の川は概ね流れがゆったりしていて、洪水こそあれど日...日本の川

  • 葬送フリーレン 原作・山田鐘人 作画・アベツカサ

    私の学生生活は山登りが中心であった。だからこそ大学4年になり現役引退となり就職活動を終えた頃、私は55歳(当時はこれが普通だった)になって退職したら、若い頃に登った思い出の山を再び訪れようと考えていた。肩に食い込む重いキスリングという綿布のザックに喘ぎながら登った鳳凰三山。子連れのヒグマに怯えながら石狩の湿地帯のなかの竹の密生する細い山道を抜けた大雪山系。眼前にそびえ立つ壁のような聖岳の直登。長く退屈な樹林帯を抜けた先の失望の山、光岳。年をとって、ゆっくりとゆったりと若き日の山を再び辿りたいと考えていた。しかし人生は残酷だ。難病のせいで体力を削ぎ落されただけでなく、激しい運動を禁じられた20代。50代を過ぎて心臓と肝臓に問題が判明し、ますます運動から遠ざかった。左胸に機械を埋め込まれた今は、運動どころか日...葬送フリーレン原作・山田鐘人作画・アベツカサ

  • 成り行き任せ

    多分、気づかれていないと思う。銀座のデパ地下で、お中元の返礼品を探している時だ。どこかで聞いたことのある声に気が付いた。一瞬、ドキッとしたのは、記憶の奥底にしまい込んでいたからだ。後ろ姿だけだが、あの特徴のある声からして彼女だろう。あれは20代の頃、まだ難病患者として先の見えない療養生活を送っていた頃だ。いつ治るのかは不明だが、きっと治るものだと信じて、次なるステップを考えていた。大学のゼミは監査論の三沢教授であり、公認会計士への道も考えたが、衰弱した体なだけでなく、疲労などが再発原因となることは分かっていた。そうなると公認会計士受験はあまりに無理が多すぎる。当然に司法試験もダメだ。公務員試験も考えたが、私の性格からして無理だと思った。役人勤めはこの私にはハードルが高すぎる。あれこれと調べて、一科目ごとに...成り行き任せ

  • パリ五輪サッカーの総括

    積み重ねた歴史の差が出た試合だった。パリ五輪の男子サッカーは、スペインに0-3で敗れた。A代表同様に勝利を期待した人も多かろうと思うが、私は厳しいだろうと思っていた。とはいえ、個々人の能力差はあまり強く感じなかった。感じたのは戦術の差というか、チームとしての共通理解の差であった。若きスペインの選手たちには、ゴールに向かっての共通の理解があった。だから正確で素早いテクニックを駆使しての戦術に、日本とは格段の差があった。元々スペインは3-4-3のシステムをジュニアからA代表まで一貫して使っている。戦術の理解度は誰がピッチに入っても変らないレベルまで磨かれている。しかし、日本は違う。残念ながら日本人監督及びコーチには、世界の一流国に通じるだけの試合経験が圧倒的に不足している。一言で言えば、戦術の引出が少ない。だ...パリ五輪サッカーの総括

  • 愚痴

    我ながら情けない。>重度のギラン・バレー症候群と診断されたドジャースのフレディ・フリーマン内野手(34)の三男・マキシムス君の退院に暖かいコメントが寄せられた。私は母をギランバレー症候群で亡くしている。活動的な人で、私のようなナマケグマと違い、いつも動き回っていた。だからこそ全身麻痺で動けなくなった自分を理解できず、病院で騒ぎ立てる有様であった。だが時間とともに受け入れたかにみえたが、今度は極度に人嫌いになり家族以外を受け入れなくなってしまった。だから葬儀は身内でしかやっていない。随分と不平も言われたが母の最期の頼みだと突っぱねた。ただ、それが正しかったのかは今も少し疑問に残る。別に親戚に不満がある訳ではない。ただ母の最期の頼みに忠実でいたかっただけだ。それでも心の中で消化しきれぬ思いはある。フリードマン...愚痴

  • 鮎の塩焼き

    私が唯一、頭から尻尾まで食べる魚、それが鮎だ。世の中には器用な御仁がおり、鮎の骨抜きなんて手技もある。だが敢えて断言する、鮎は骨ごと食え。頭から尻尾まで食べてこその鮎だ。出されたお皿には、骨も皮も残してはいけない。季節と値段の問題はあるが、出来たら天然ものがベスト。私は子供の頃、祖母に天然物の鮎の塩焼きを教わり、以来ほぼ取り付かれている。ちなみに天然ものは初夏がベストだ。食通の方に言わせると、刺身がベストとか天婦羅がベストとか言われるが、私は黙って塩焼きを頭からガブリと食べる。これが一番幸せだぁ。まぁ実を言えば天然物の鮎を食べるのは贅沢だと思っている。養殖ものだって香りが薄いだけで不味い訳ではない。基本、なんでも食べる食いしん坊なので、淡白な白身の美味しい鮎は何時だって食べたい。だから全体からすると、養殖...鮎の塩焼き

  • 偶然と必然と

    ポルトガル人が種子島にたどり着いたことで、日本の存在が西欧に知られた。わりと勘違いしている人が多いが、日本はけっこうな大国である。隣に超大国シナがあるため、必要以上に小さく感じてしまうことが原因だ。山地が多く、平野が少ないのは事実だが、それを補って余りあるのが降水量の多さと季節変動の激しさだ。豊かな山林は多くの地下水を蓄え、川はミネラル豊富でプランクトンに満ちている。これが沿岸に豊かな海産物をもたらす。そして北から冷たい寒流が流れてきて、南からの暖かい暖流とぶつかる。これが世界屈指の漁場をもたらしている。台風の通り道であることから、集団での災害対策の必要があり、これが結束力の高い国民性を培った。戦国時代末期には、この細長い列島に1200万人(1800万人説もある)が住んでいたとされる。しかも、戦慣れした戦...偶然と必然と

  • 8月限定

    連日猛暑が続くことに、いささかうんざりします。毎年のことですが、8月は水曜日はお休みします。元々は東日本大震災の時の節電要請に応じての処置でした。ただ業界的に8月はわりと閑散期なので、例年ダラダラと仕事をすることが多く、仕事に緊張感が薄れてしまうことが悩みでした。そこで敢えて週休3日にして、メリハリをつけて仕事をするようにしています。まぁ所長の私は午後からのんびりと仕事ならぬ机回りの片付けをしているのが実情です。そんな訳で今月だけは投稿の頻度が少し減りますので、ご了承のほどお願いいたします。8月限定

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