『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 [ デヴィッド・グレーバー ]価格: 4070 円楽天で詳細を見る 『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(デヴィッド・グレーバー 酒井隆史・芳賀達彦・森田和樹訳 岩波書店)を読了した。個人的にデヴィッド・グレーバーが好きなので、わくわくしながら読んだ。「ブルシット・ジョブ」(クソどうでもいい仕事)は、おかげですっかり有名になったのではないか。全部で426ページ+7ページあるが、割と分厚いので、いかにもデヴィッド・グレーバーの本らしい。ハードカバーではなく、ソフトカバーの本なのが、あまり格好よくなく、残念だ。
違法捜査と冤罪 捜査官!その行為は違法です。 [ 木谷 明 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『違法捜査と冤罪 捜査官! その行為は違法です。』(木谷明=著 日本評論社)を読了した。私は法律家でも何でもないのに、冤罪に興味があり、とりあえず読んでみた。やはり冤罪は恐ろしい。足利事件(170ページ)、東住吉事件(184ページ)、東電女性社員殺害事件(190ページ)、胡東記念病院事件(220ページ)、郵便不正事件(226ページ)など、違法捜査ばかりだ。思わず唖然としてしまう。違法捜査にはメンタルタフネスが必須なのだが、弁護士の力も必要だ。もちろん制度もある(当番弁護士、国選弁護人など)。日本…
『包帯クラブ ルック・アット・ミー! Thd Bandage Club look At Me!』
包帯クラブ ルック・アット・ミー! The Bandage Club Look At Me ! [ 天童 荒太 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『包帯クラブ ルック・アット・ミー! Thd Bandage Club look At Me!』(天童荒太 筑摩書房)を読了した。天童荒太の作品は、『孤独の歌声』、『家族狩り』、『永遠の仔』などから読み始め、あらかた読んでいる。前作『包帯クラブ』の空白を埋める物語なのだろう。やはり前作から読んだほうが楽しめると思う。ちくまプリマー新書で出ていたが、ちくま文庫でも出ている。廉価で手に入るので、購入するのもよいかもしれない。書店でこの本を見つけたと…
そろそろ常識? マンガでわかる「HTML&CSS」 [ 赤間公太郎 ]価格: 2453 円楽天で詳細を見る 『そろそろ常識? マンガでわかる 「HTML&CSS」』(赤間公太郎著 morimaikoイラスト リブロワークス編 C&R研究所)を読了した。とりあえず初心者は、第1章、第2章、第3章、第7章だけ読むのもいいのかも? 「付録 Visual Studio Codeのインストール」(186ページ)もあり、 読者が使いやすくなっている。マンガなので分かりやすく、楽しく学習できるだろう。HTMLとCSSの知識を身につけたい人は、おすすめだ。しかし薄い本の割には、定価2453円は高い気もする。な…
ファルマゲドン 背信の医薬 [ デーヴィッド・ヒーリー ]価格: 4400 円楽天で詳細を見る 『ファルマゲドン 背信の医薬』(デイビィッド・ヒーリー 田島治監訳/中里京子訳 みすず書房)を読了した。いい本なのだが、本体4000円+税は、やはり高いのではないか。「ファルマゲドン」って何だろう? と思ったが、「ファーマ+アルマゲドン」のことらしい。デイビィッド・ヒーリーは良心的だし、信頼できる精神科医だと思う。グローバル企業と化した製薬会社の力は圧倒的だし、凄まじいものがある。製薬会社は利益をもたらすブロックバスターを開発しようと、躍起になっているのだろう。病院に行っている人は、できたら医師の利…
双極性障害の時代 マニーからバイポーラーへ [ デーヴィッド・ヒーリー ]価格: 4400 円楽天で詳細を見る 『双極性障害の時代 マニーからバイポーラーへ』(デイヴィッド・ヒーリー 江口重幸監訳 坂本響子訳 みすず書房)を読了した。デイヴィッド・ヒーリーは好きな精神科医だ。すでに『抗うつ薬の功罪――SSRI論争と訴訟』は、すでに読んだ。おそらく双極性障害は、診断しすぎなのだろう。双極性障害は、リチウムなどの気分安定薬が必要になる。製薬会社のマーケティングもあり、精神医学も結局、資本主義社会だと感じてしまう。みすず書房の本は、やはりハードカバーでないといけない。本体4000円+税は、やっぱり高…
従順さのどこがいけないのか (ちくまプリマー新書 385) [ 将基面 貴巳 ]価格: 924 円楽天で詳細を見る 『従順さのどこがいけないのか』(将基面貴巳 ちくまプリマー新書385)を読了した。日本人はデモにも行かないし、政治にあまり関心がない。労働組合に入っている人も少なく、デモにも参加したくないだろう。権威に弱く、お上に従う日本人だが、果たしてこれでいいのだろうか。日本の学校は会社員になるために、従順であることが良しとされる教育だ。会社員は忠誠心を持ち、服従を求められるだろう。「自発的隷従」はやめ、市民的不服従が大事だ。学生、会社員など、現代の日本人が読むべき本だろう。権力者は読ませた…
やまゆり園事件 (幻冬舎文庫) [ 神奈川新聞取材班 ]価格: 913 円楽天で詳細を見る 『やまゆり園事件』(神奈川新聞取材班 幻冬舎)を読了した。書店でこの本が文庫になっているのを知ったが、幻冬舎もいい本を出版する、と感じた。私は単行本で読んだ。神奈川県新聞取材班は素晴らしい。紙媒体では、かろうじてまだジャーナリズムというものがある。言うまでもなく資本主義社会では、生産性が求められる。重度知的障害者は、社会では邪魔な存在だと思われているに違いない。階級社会だから、差別はなくならない。能力主義もやむを得ない。植松死刑囚は死刑になるべきだし、罪を償ってもらいたい。死刑になると分かっていたはずだ…
21世紀の資本 [ トマ・ピケティ ]価格: 6050 円楽天で詳細を見る 『21世紀の資本』(トマ・ピケティ 山形浩生・守岡桜・森本正史訳 みすず書房)を読んだ。読んだというよりも、文字をなぞっただけのような気がする。定価(5500円+税)という高価な本だが、この本を購入した読者は、本当に理解できるのだろうか? 疑問に感じた。私は読んでも全く理解できなかったので、とりあえずピケティの入門書でも読んでみよう、と思う。728ページというボリュームたっぷりの本だが、繰り返し読まないと理解できないのではないか? マルクスの『資本論』よりは易しいが、難易度は高いだろう。r(資本収益率)>g(経済成長率…
暴君 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 [ 牧 久 ]価格: 2200 円楽天で詳細を見る 『暴君 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史』(牧久 小学館)を読了した。同じJRに関連した本である『トラジャ』(西岡研介 東洋経済新報社)を読んだが、次はこの本を読んだ。476ページだが、やはり面白くてあっという間に読んでしまう。松崎明、黒田寛一、中核派、革マル派、JR東日本、JR北海道、JR東労組のことなど、よく理解できるだろう。しかし労働組合のイメージが悪くなるかもしれない。JRが好きな人だけでなく、新左翼が好きな人にもおすすめです。
トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉 [ 西岡 研介 ]価格: 2640 円楽天で詳細を見る 『トラジャ JR「革マル」三〇年の呪縛、労組の終焉』(西岡研介 東洋経済新報社)を読んだ。「トラジャ」って何だと思うかもしれないが、もちろん読めば分かる。やたらと分厚い本(624ページ)だが、一気に読んでしまった。マスコミであまり報じられないから、この問題をよく知らなかった。しかし私が知らないだけかもしれない。素晴らしいノンフィクションだと思う。JR東日本、JR北海道、JR東労組、松崎明氏、革マル派のことなど、勉強になるのは間違いないだろう。著者の『マングローブ――テロリストに乗っ取られた…
初心者でもできる! せどり副業で月収10万円 [ リンクアップ 著/楓 監修 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『初心者でもできる! せどり副業で月収10万円』(リンクアップ著 楓監修 技術評論社)を読了した。ひそかにせどりに挑戦してみようと考えており、読んでみた。このシリーズが好きだから読んでみたが、実は表紙が気に入っている。他のせどりの本を読んでいないので何とも言えないが、内容も悪くないと思う。「付録 副業の基礎知識を確認しよう」(195ページ)もあり、便利だ。副業でやってみたい人、FIREを考えている人には、おすすめかもしれない。
『賢く使いこなしたい人のための Chromebookスタートガイド』
賢く使いこなしたい人のためのChromebookスタートガイド [ 田中拓也 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『賢く使いこなしたい人のための Chromebookスタートガイド』(田中拓也著 秀和システム)を読了した。次のパソコンは、Chromebook(クロームブック)を買おうと考えており、とりあえず読んでみた。Chapter1~Chapter7まであるが、分かりやすいし、カラフルだし、見やすいのではないか。しかし定価1650円は高い気もするし、やや薄い気もするが、紙媒体だし、しかたがないのだろう。
[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド [ 根本 昌夫 ]価格: 1705 円楽天で詳細を見る 『[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド』(根本昌夫 PHP新書878)を読了した。「小説は実業である」(41ページ)、「こういう人は小説家に向かない」(44ページ)、「短編を書くか、長編を書くか」(78ページ)、「書きたい世界の調べ方」(85ページ)などが、役に立った。良書なのは間違いない。私は河出書房新社ではなく、PHP新書で読んだ。河出書房新社のほうは見やすく、PHP新書のほうは値段が安い。
ルポ「命の選別」 誰が弱者を切り捨てるのか? [ 千葉 紀和 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『ルポ「命の選別」 誰が弱者を切り捨てるのか?』(千葉紀和 上東麻子 文藝春秋)を読了した。相模原殺傷事件、旧優生保護法の強制不妊手術、出生前診断などの問題があるが、優生思想はしょうがないのかもしれない。資本主義社会なのだから、生産性で判断されるのもやむを得ないのだろう。もし私がALS(筋萎縮性側索硬化症)になったら、安楽死したい。早く安楽死を法制化してほしい。新型出生前診断(NIPT)が当たり前になると、「命の選別」がされるようになるが、どうしようもないのだろう。共産主義社会ではないし、理想…
『青年はなぜ死んだのか カルテから読み解く精神病院患者暴行死事件の真実』
青年はなぜ死んだのか カルテから読み解く精神病院患者暴行死事件の真実 [ 嶋田 和子 ]価格: 2200 円楽天で詳細を見る 『青年はなぜ死んだのか カルテから読み解く精神病院患者暴行死事件の真実』(嶋田和子 萬書房)を読了した。嶋田和子さんは素晴らしいフリーライターである。この本を読むと、精神医療のひどさがよく分かる。絶対に精神科を受診してはいけない、とは思わない。しかし精神科を受診する前に、ぜひこの本を読んでほしいと思う。『施設神経症――病院が精神病をつくる』(ラッセル・バートン 晃洋書房)も、読まねばならない。
1時間でわかるWebライティング 要点を絞った“超速”解説 (スピードマスター) [ ふくだたみこ ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『スピードマスター 1時間でわかる Webライティング』(ふくだたみこ、さかたみちこ(株式会社グリーゼ)著 技術評論社)を読了した。定価(本体1000円+税)は安いと思う。『記者ハンドブック 新聞用字用語集』(共同通信社)・類語辞典を活用するなど、ためになる情報もある。文章の書き方について学びたい人には、おすすめだ。ブログを書くのにライティングのスキルは必須だし、この本を読めばきっと役に立つだろう。
YouTube完全マニュアル[第2版] [ 桑名由美 ]価格: 1518 円楽天で詳細を見る 『YouTube完全マニュアル[第2版]』(桑名由美著 秀和システム)を読了した。私ももちろんYouTubeを利用しているが、動画を視聴するだけなので、「Chapter02 スマホやパソコンで動画を視聴しよう」(27ページ)くらいしか関係なく、他のChapterはきちんと読んでいない。しかしYouTubeを使い、動画を撮影・編集し、投稿し、広告で収益を得ようとしている人は、おすすめだ。「完全マニュアル」だから、1冊持っていてもいいのかもしれない。
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『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。