ボクたち夫婦が現在住んでいる家は、平成16年の中越地震で大きく傷んだわが家の土蔵を解体した跡地に建てました。昭和の時代に父が建てた家と、廊下で接続するスタイルの家です。その父が亡くなって、既に20年近くになります。ボクは父が建てた古い家の片付けを、「退職したらやるから…」と言い訳をして先延ばしにしてきました。古い家の中には、父母の代のみならず、祖父母の代やそれ以前の先祖の名残もたくさん残されており、片付け始める勇気がなかなか湧かなかったのです。現役時代は仕事も忙しかったしね。古い家は8畳間が3部屋ぶち抜きで繋がり、「いつでも自宅で冠婚葬祭ができる」っていうコンセプトで建てられた昔ながらの家です。昨年3月に常勤の仕事を退職し、いよいよボクの言い訳もきかなくなりました。そして何年も使わずに放置された家は多くの...亡き父が建てた家の解体記録