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2021/10/09

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  • まやかし婚186

      俺の礼と謝罪に、西田の顔が一瞬笑ったように見えた。なんとなく、不気味な笑いに見えた。マジで『脱童貞ならぬ、初イキソビレ』なんてことになんねーよな。こんな不安を抱いたまま、機体は国内線の無い空港へと静かに着陸した。 移動中の車で、『信じられないほどの仕事がたまっている』と西田から聞いてはいたが…。マジでシンガポール支社では、スゲー量の仕事がたまっていた。まさかこんな状態になっていたのかっつー程だった。 これはヤバイ。あまり考えたくねーが、シンガポール以外の支社はどうなっているんだ?西田に聞かずとも、かなりヤバイ状態になっていることがわかる。もしかすると、これからしばらくは出張が続くのを覚悟しねーといけねーのかもしんねー。 とりあえず、今の目標は28日には絶対に帰国。あいつの誕生日を一緒に過ごす為に、俺は...まやかし婚186

  • 転校生つくしちゃん10

      ※1話目の注意書をよくお読みください。  帰り際。つくしを送る時も、俺も一緒に車に乗り込んだ。運転手だろうが、男なんだ。つくしと二人きりになんてさせられねー。 車に乗っても、ニコニコと話しているこいつ。「大きい車やなぁ。」「ピカピカやん。」 それなのに、数分もしねーのに急に静かになった。俺の部屋で2時間も寝たっつーのに、つくしは気持ちよさそうな顔をして寝ていた。 どれだけ寝るんだ?車から伝わる小さな揺れに合わすかのように、つくしは体を揺らす。俺は、そんなつくしの頭を、自分の肩にもたれさせた。 しばらくすると、完全に寝入っているつくしは─────。俺の肩から胸に、そして、そのまま俺の大腿までズレてきた。つくしの真っ白い肩が、俺の目を刺激する。 目に毒だ。なんて思いながらも、俺はこいつの肩から目が離せなか...転校生つくしちゃん10

  • まやかし婚185

      ~西田side~皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか?私が粗大ごみを引き上げた時です。正確に申し上げますと、日本に帰国した翌朝だというのに、私は司様に呼び出されました。(詳しくは7~8話をお読みください。あの当時の司様が、人としても上司としてもクズだったのかがよくわかります。) あの時の話をすると、司様は珍しく反省されたように見えました。これが演技なのか、はたまた、クルクル上司の作戦なのか?間違いなく司様は単純なので、少しは反省したはずです。 ですが…。『恋人たちの貴重な時間を潰した罰です。司様の脱童貞の邪魔をすることが出来て、西田としましては最高に幸せです。いやー。まさか、脱童貞は昨日に済ませているとばかり思っていたので…。今日はタイミングを見計らって、司様のイきそびれを狙ったつもりだったのですが...まやかし婚185

  • 転校生つくしちゃん9

      「しかも、発音ぜんぜんちゃうしな。」キスの後だっつーのに、関西弁には厳しいこいつ。 そして、文句を言いながら、俺の胸を押してくる。「名前で呼んだら、離してくれる言うたのに…。もう、離して。」 そんな力じゃ、ビクともしねーよ。 「離さねぇ。」俺の言葉に、 つくしは困った顔をしながら─────。上目使いで俺を見上げてきたんだ。 !!!うぉっ。お前、今、俺の胸の中にいるんだぞ!そんな可愛い顔で見上げてきたら、ムチャクチャにしたくなるじゃねーかっ! そして、言ってきたんだ。「うち、ほんま恥ずかしいねん。離してよぉ。道明寺は、いけずや。」 こいつの上目使いに『離してよぉ』に『いけずや』だぞ!!牧野のあまりの可愛らしさに、俺の腕は一瞬緩んでしまった。  あの後、直ぐにプールから出た俺たち。こいつの可愛らしさに、俺...転校生つくしちゃん9

  • まやかし婚184

      やっと脱童貞っつー時に、なんで邪魔が入るんだよっ!しかも、シンガポールに出張ってなんだよっ!! 「行ってくる。」。不機嫌全開の俺の声に、つくしが顔を曇らせた。 つくしが悪いんじゃねー。こんなヘビの生コロガシなんてねーだろっ!! そんな態度の俺を気にしながらも、つくしは外を確認した。西田が先に行ったことを気にしてるのか?あいつのことなんて心配いらねー。寒い中、いつまでも俺を待ってろっつーんだ。 つくしは、俺を見上げ言ってきた。「行ってらっしゃい。気を付けてね。」 『あぁ。』って返事は出なかった。俺から出た言葉は、まさかの「おわっ。」だった。つくしが、ネクタイを思いっきり引っ張ってきたからだ。 思わず、前かがみになってしまう俺。この瞬間─────。俺の唇にやわらけーモノが触れた。 つくしからのキスっつーの...まやかし婚184

  • 転校生つくしちゃん8

      ※1話目の注意書きをよくお読みください。  「アカンって!そんなん水着なんてよう見せへん。はずいし無理。道明寺にだけは絶対無理。」牧野は必死になって言ってきた。 はずいのも、無理っつーのもマダわかる。俺にだけは絶対無理っつーのは、どういうことだっ! 『なんで俺だけは無理なんだんよ?』俺が聞こうとした瞬間─────。大きく息を吸い込んだ牧野が、プールの中へ潜りこんだ。 俺も直ぐに潜りこむ。潜りこんだ俺の姿を見た牧野は、焦ったように水中を泳ぎだした。 俺が牧野の細腰を捕え、水面に上がるまで時間は掛からなかった。水面に上がると、このプールで1番深い所─────。 当然、背の低いこいつは足が足りねー。牧野の浮き輪も、遠くで水面をユラユラと浮かんでいる。 俺から必死に逃げた牧野は、俺の胸に体を預け大きく酸素を求...転校生つくしちゃん8

  • まやかし婚183

      俺が初めて目にする─────。女の顔をしたつくしに、俺は何度もキスをした。 ぎこちないながらも応えてくれるつくしが、スゲー可愛い。キスを深めようって時に、リビングのインターホンが鳴り響いた。 俺たちの初めて(俺の脱童貞)が、いよいよ始まるって時に誰だよ!?無視だ。一切無視だ。 これからって時に、誰だよっ!邪魔すんじゃねー!!しらけるじゃねーかっ!!! つくしも気になるようで、視線は完全にリビングだ。この時、再び、インターホンが鳴り響いた。『ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン』 誰だよっ!!イライラしながら俺がモニターを確認すると─────。そこには、今までにも数回、インターホンを鳴らしたことがある唯一の男の姿が映っていた。 「なんだよ?」最大級の不機嫌な声を出してみる。 【お迎えに参りました。】こんな...まやかし婚183

  • 転校生つくしちゃん7

      怒りで体が震えだす。 そんな俺の耳に届いたのは、牧野の呑気な声。「やっぱし痒いわー。熱持ってるし。私、ちっこい頃から虫に弱くて、噛まれたら直ぐ、こんな風に腫れてくんねんよなー。」 あ"?こいつ、今なんつった?ちっこい虫に弱い? 俺は、一番重要なことを聞いてみた。「お前、類に噛まれたっつーたよな?」 「なんでやねんっ!類が噛むわけないやろ。類の部屋で、虫に噛まれれたんや。」こんなことを、俺をバカにしたかのように言ってくる牧野。 「虫は刺されるとか、食われるだろ?」「蜂は刺されるやけど、蚊は噛まれるやろ。」 牧野は、当然のように言ってきたが─────。紛らわしい事を言うんじゃねー!だから、俺が勘違いしたんだっ!! そうだよな。類が俺を裏切るわけねーよな。一瞬にして体の力が抜けていく。 俺は壁に寄りかかり、...転校生つくしちゃん7

  • まやかし婚182

      道明寺からプレゼントしてもらった星座の腕時計は…。まるで道明寺の腕時計のミニチュア。そして、文字盤のキラキラしているのはダイヤモンド。いつだったか「カッコいい時計だね。」って言った記憶がある。 だから、道明寺はいつもこの時計をしていたの?ププっ。道明寺って可愛らしすぎでしょ。自分の頬が緩んでくるのがわかる。 大切に使う。この時計は一生モノなはず。 「一生モノだね。ありがと。大切に使うね。でも、こんなに高いの…。気、使わせちゃったね。」私の言葉に、道明寺は首を傾げた。 そうだった。道明寺は私の腕時計が壊れたことを、知らなかったんだ。 「あんたってバカ力だよね。私の腕時計、握力だけで壊してしまうんだもん。時計屋のおじさんも驚いていたよ。」この私の話に、一瞬だけ道明寺の動きが止まった。 もしかして、自分じゃ...まやかし婚182

  • 転校生つくしちゃん6

      ※1話目の注意書をよくお読みください。  邸で牧野の到着を、エントランスホールでウロウロしながら待った。仕方ねーだろっ!気になって仕方ねーんだ。 俺が送るっつーのを断ってきたのも、どこに寄るのかも気になって仕方ねー。こうして俺が待っている間に、あいつが男に会いに寄っているかもしんねーなんて思うとイライラが最高潮になる。 イライラがマックスになって、エントランスホールでの俺のウロウロが高速ウロウロになりだした時─────。あきらと人妻。総二郎と、明らかに頭も股の締まりも悪そうな女がやって来た。 なんでどうでもいい奴らが来て、牧野が来ねーんだ?心配とイライラのループを何度か繰り返した後に、牧野がやっと邸に到着した。 私服の牧野、スゲー可愛い。残暑の厳しさからか、オフホワイトでノースリーブのマキシ丈ワンピー...転校生つくしちゃん6

  • まやかし婚 181

      英徳の客員教授の任命書。これを嬉しそうに見ているつくし。 こいつに振り向いてもらう為に…。俺は赤札を貼った方への謝罪と、教師になることを始めた。今から思うと、謝罪はして当然だ。教師になるのは、少しでもつくしに男として見てもらいたかったからだ。 が、これは西田によって却下される。「牧野さんの為に教師になりたいのですか?そんな不純な動機で、教師になってもらっては困ります。そもそも、その性格の司様が先生ですか?ご自分の学生時代を思い出して下さい。あれだけのことをしていて、先生になるのは無理かと…。反面教師になら、既になっておられます。」っつーのが西田の意見だった。 確かに、学生時代のことを考えると無理だ。あれだけのことをしていた中学や高校の教師になんてなれねー。学生時代の俺、なんてことしてたんだよっ!自分で...まやかし婚181

  • 転校生つくしちゃん5

      ※1話目の注意書をよくお読みください。  『むっちゃ好きな人』物音一つしねー世界で、牧野の声だけ俺の中で何度も繰り返す。お前のむっちゃ好きな奴って誰なんだよ。 「おっ!つくしの好きな奴?誰だよ?お兄さん達に言ってみなさい。」このあきらの声に─────。俺の中で止まっていた世界が動き出す。 牧野の好きな奴。一体どんな奴なんだ? 俺じゃねーのかよ?俺って言えよ。俺だって言ってくれ。 こんなことを願っていると、一瞬だけ。いや、一瞬以下だったかもしれねー。俺の願望かも知れねーけど、ほんの一瞬牧野と目線が合ったような気がした。 そんな俺の淡い期待も虚しく…。少し照れたような顔をした牧野は、その顔を隠すように俯き加減に言ってきたんだ。「いつかの話や!いつか、むっちゃ好きになった人とな。高校生とかじゃなくって、大人...転校生つくしちゃん5

  • まやかし婚 180

      デパ地下のケーキ売り場で思ったことを─────。私は、なんとなく恥ずかしい思いをしながら話した。いつも私のどうでもいい話なんて、追究なんてしないのに…。どうして、今夜に限って聞いてくるかなー? しかも、この話。私たちの間に、家族が増えることだよ。赤ちゃんが産まれることなんだよ。その行為をこれから初めてしますって時に、こんなこと言わされるなんて…。 恥ずかしいっ。『やる気満々!』とか『誘ってる。』なんて思われてないかな? やる気が無いわけでないけど…。だからといって、誘っているわけでもない。 正直…。私、耳にキュウリも、鼻にナスも無理―。そもそも、あんな大きいのが入るわけなんて無いじゃないっ!!絶対に、体、壊れるし裂ける。 それに…。道明寺の今までの女の人と比べられたりするのも嫌だな。あいつの歴代の女の...まやかし婚180

  • 転校生つくしちゃん4

      ※1話目の注意書をよくお読みください。 「デケーのがあるんだよな、これが。」こんな総二郎の声が、急に俺たちの後ろから聞こえた。 「司とつくしが見えたから、車から降りてきたんだ。」あきらが説明してっけど…。 俺と牧野が見えたっつーんなら!!気を利かせて、そのまま学校まで車で行けっつーんだ。邸のプールに誘う、タイミングを逃したじゃねーかっ! そんな俺の気持ちなんて全く気付いてねー牧野が、ニコって笑いながら挨拶をする。「総ちゃん、あきらくん、おはよー。」 「つくしが司にお願いしたら、邸の庭に流れるプールでもデケー滑り台付のプールでも直ぐに作ってくれるんじゃね?」こんなムチャクチャなことを言ってるあきら。 つくしは「そんなアホな。」なんて軽く交わしながら─────。 「冗談で聞いたのに、道明寺ん家ってホンマに...転校生つくしちゃん4

  • まやかし婚 179

      俺が欲しかった以上の言葉を、恥ずかしそうにつくしは言ってきた。 これ以上の我慢なんて無理だ。今直ぐ、つくしを寝室に連れ込むっ!ガタン!!俺は席を立った。 が、次の瞬間。俺の動きは、完全に止まった。俺の気付かねー間に(ベッドに連れ込むことばかり考えていたからか?)何故か、つくしが隣に来ていた。 そして、満面の笑みで言ってきたんだ。「ね、道明寺。ケーキ、食べよ。」 なんでこの流れでケーキになるんだ?絡まり合いながらベッドに移動だとか(お互い初心者だから無理か?)お姫様抱っこっつーのでベッドに移動するのがフツーだろ! 忌々しい気持ちで、テーブルに視線を落とすと─────。デザートプレートには、つくしの片手くれーの小さなホールケーキと、フォークが2つ。ナイフや、ホールケーキを分けて入れる皿がねー。 「ケーキ、...まやかし婚179

  • 転校生つくしちゃん3

      ※1話目の注意書をよくお読みください。 夏休みに入って数日─────。俺は、どうしたら牧野と会えるのかってことばかり考えていた。 やっぱデート…だよな。なんて言って誘ったらいいんだよっ! そもそも、なんで夏休みがあるんだよっ!それ自体が間違いだっ!! 俺は、らしくねーのもわかっていながら─────。スマホをタップしては戻すっつーことばかり繰り返していた。 そのタイミングで俺のスマホからコールが響き渡った。うぉっ!クソ忙しい時だっつーのに、誰だよ? こんなことを思いながら、スマホの画面を見てみると─────。うぉっ!!俺の心臓が跳ねあがる。 スマホの画面には間違いなく【牧野つくし】の文字。 どうしたらいいんだ?バクバクしながらも、直ぐに出ると待っていたみたいか?なんて思いながらも、俺はスマホをタップした...転校生つくしちゃん3

  • まやかし婚 178

      クソ西田から解放されたのは、意外に早く夕方だった。まだ仕事が残っているっつーのにも関わらず、解放になったのは─────。 「クリスマスですし。司様も、牧野さん…いや、つくし様が待っておられますよ。」っつー、ことらしい。 西田が『つくし様』呼びしても、今の俺には気にならねー。これが旦那の余裕っつーんだな! そんなことより!いよいよ、今夜だ!!俺の脱童貞っ!本当の旦那になるっ!!もうこれ以上、待てねーっつーんだよっ! 俺がリビングに入ると、つくしはふわって微笑んで「おかえりなさい。」って、迎えてくれた。 このつくしの微笑みがマズかった。この時点で─────。俺の『これ以上、待てねー。』が限界に達し『常時、戦闘態勢』になってしまった。 そんな大変な状態に全く気付かねーつくしは、いつもと同じようにメシを食べ始...まやかし婚178

  • まやかし婚 177

      少し前に道明寺から言われたことが、頭の中でグルグル回る。道明寺の名字で私が仕事をする。 私は、すごく困った顔をしていたのかもしれない。そんな私に、少しだけ困ったような顔をした道明寺は言ってきてくれた。「心配いらねーから。お前が困るようなことはしねー。」 いやいや、心配でしょ?心配いらねーことなんてないから。困るようなことって、困ることだらけじゃないの? 私が、こんな風に思っているのに─────。「俺が、心配いらねーっつーてるだろ。」キッパリ言った。 道明寺のことを、疑っているわけじゃない。でも…。私が納得して、道明寺姓を名乗るんならまだしも…。今の私は、まだそんな風には思えない。 一年って期限付きの契約結婚だったからなのかな?直ぐに『牧野つくし』に戻るって思い込んでいたし、仕事でもずっと『牧野』だった...まやかし婚177

  • まやかし婚 176

      ~西田side~でもですね…。私が、いくら司様の不幸を願っていたとしても─────。若い男女が一緒に住んでいるのです。司様にとっては、至福の時というのが何度かは訪れるのかと思っていました。 ですがっ!!一発もっ!失礼いたしました。これは、私のイメージではありませんね。全く何も無いことに、私は呆れてしまいました。 規則正しく、共同生活。これは、違いますね。清く正しく、共同生活。どこかの学生寮の理念かと思うような生活を、お二人はしていたのです。 信じられますか?お二人とも健全な20代ですよ。それなのに、まるで老夫婦のような生活。 司様は日々の欲求不満でイライラしだし─────。なんでも、自身の寝室のゴミ箱にすらゴミを入れられない生活を強いられていたようです。西田に八つ当たりする日が増えました。 でも、大丈...まやかし婚176

  • まやかし婚 175

      ~西田side~さて、昨日に引き続き本日も準主役であります西田の心のつぶやきをお楽しみ下さい。その前に、私自身の話を少しさせて頂きます。  私は司様とは違い、愛ある結婚をし幸せに過ごす予定でした。が、どうして、女というのは結婚前後であのように豹変してしまうのでしょうか?結婚式の日の可愛い妻は、今となれば夢。今の妻は別人のようになりました。 『おかえり。』と笑顔で出迎えてくれたのは、最初の数日だけ。今となれば『おかえり。』は、スマホ越しとなりました。なんでも、『(スマホをいじるのに)忙しい。』だそうです。 そうです。私の妻も皆様と同じように、二次の世界へ入ってしまったのです。原因は私ではありません。学生時代から大好きだったマンガの二次の存在を知ってしまったのです。そして、今となれば、妻にとって二次めぐり...まやかし婚175

  • まやかし婚 174

      ~西田side~司様と牧野さんの契約が始まった途端─────。西田sideの話が完全に止まっておりましたが、皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか?お久しぶりでございます。準主役の西田でございます!! 準主役!?と画面の向こうで思われた方っ!私は間違いなく、この話の準主役でございます。間違ってもモブではございません!!この話は、西田の存在あってこそ!なのです!! そして、『口の悪い西田』と思われた方!西田は口が悪いのではありません。性格が悪いわけでもなく、根性が悪いわけでもありません。司様のそのままのお姿を、素直に述べているだけです。 認めたくありませんが、私の上司(=ボンクラ)も少しだけ仕事が出来るようになってきました。ま、出来るようになったと言っても、マダマダ少しだけです。少しだけ出来るようにな...まやかし婚174

  • まやかし婚 173

      静かに屋上のドアが閉まった。天草主任に、何とも申し訳ないって思いでいっぱいになりながらも…。それよりも、今はこの道明寺との微妙な空気が気になる。チラって見上げて見ると、明らかにムスってした顔の道明寺。 そんな道明寺は、私と目が合うと矢継ぎ早に言ってきた。「勝手に男と二人になってんじゃねーよ。俺以外の男と二人きりになるなっ!しかも、お前が呼び出すんじゃねー!この淫売女。」 道明寺の言葉にムカついた私から出たのが…。「なんで淫売女まで言われないといけないのよっ!このクルクルバカっ!」これだった。 「誰がクルクルバカなんだ?」「やっぱりバカ。クルクルバカなんて、あんたしかいないでしょ。」 「俺はクルクルバカじゃねー!この淫乱め。」「あんた、変なんじゃない?何が淫乱よっ!私が天草主任と二人きりになったのは、す...まやかし婚173

  • まやかし婚 172

      クソから逃亡したところで、仕事は終わらねー。仕方ねー、仕事に戻るか。 俺が執務室に戻ろうとした時─────。屋上へ通じる階段を上がって行く天草の姿が見えた。 なんとなく嫌な予感がした俺は、ジャケットのポケットの中のスマホに手を伸ばした。が、そこには、スマホは入っていなかった。クソっ!執務室に置いてきてしまった。 俺は、天草の後を追うように屋上へ向かった。そっと、屋上への扉を開いた瞬間─────。 !!!俺の視界に飛び込んできた、牧野と天草の二人。牧野は今朝、俺が選んだ服を着たままだ。なんで屋上で二人きりで会ってんだ? 当然のように、天草が牧野の髪に手を伸ばした。牧野の髪に触るんじゃねー!あいつに触れていいのは俺だけだっ!こう判断した俺は、天草からの視線から牧野を守るように、胸の中に牧野を閉じ込めた。 ...まやかし婚172

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