そう言いながらまた、裏口から忙しなく施設の中に戻る洲本啓二を眺めていて、使命感を持って仕事を行っている彼の様子に安堵したのだが、その彼が仕事を終え1人になった…
ど素人が書くグダグダな小説モドキですが、どうぞ読んで笑ってやって下さい (´;ω;`)ウゥゥ
そう言いながらまた、裏口から忙しなく施設の中に戻る洲本啓二を眺めていて、使命感を持って仕事を行っている彼の様子に安堵したのだが、その彼が仕事を終え1人になった…
そして目を開いた瞬間、彼は何かを思い出した様にも見えた。しかし、制止された以上、私から口を開く訳にもいかず、彼の言葉をじっと待っていた。 「そう言えば… 」 …
「私が洲本ですが…あなたは? 」 防犯を徹底しているからなのか、いきなり背後から現れた洲本啓二に対し、私は一瞬戸惑ったものの、すぐに慌ててバッグの中から名刺を…
施設のドアに手を掛けて開けようとしたのだが…鍵が掛けられていてドアは開かない。 「マジか…もう施錠? 」 2、3度、取っ手を握って前後に揺さぶってみるものの、…
私の悪癖。お節介、出しゃばり、余計なお世話etc.… 分かっていても、生い先そう、長くはないであろう彼女の声を聞いていると、どうにも我慢が出来なくなってしまう…
「どうなさったんですか… 」 あまりに覇気の無い声に、思わず心配してしまい出た言葉だ。 「実は…今、入院していまして」 やっぱりという予感はあったのだが、今は…
「梅木さんはまだまだやね。やっぱりこの仕事を続けていく以上、常に顧客の立場になって考えて「徳」を積んでいかないと」「はぁ?では香月社長はその『徳』を積んでいら…
「お久しぶりで~す… 」 あいざわ調査室のドアを開くと事務所の奥から声がした。 「どもども…お久しぶりです」 その奥に目をやると、変わらない笑顔で香月社長の顔…
「何だ…洲本主任の事だったんですね!びっくりしたぁ… 」 そう言って彼女は笑った。同時に私の緊張感も半分は和らぎ、思わず天を仰いだ。 「すみません…主任は今日…
ここへ辿り着いて、たった10分程度しか経っていないのに、視界に入る介護職員の数だけでも10名を超えている。想像以上に大きな箱だと感じていた。 先入観の中では「…
昨日食べたケーキは実に美味かった。気が付けば買い込んだ5個のケーキ全てが朝露の如く消えてしまっていたくらいなのだから… そんなどうでもいい事を思い出しつつ、私…
「しまったぁぁぁぁぁぁ!! 」 団地を出た私は今、国道をスーパー方向へと猛ダッシュしている。すっかり暗くなってしまった国道はまだ多くの車が流れていて、実に危険…
「その話は確かか? 」 仲川宏は私を覗き込む様に尋ねた。もっとも、これこそ私にしてみれば咄嗟についた「方便」だったのだから「違います」と言ってしまえば彼はきっ…
「ふぅ…… 」 仲川宏は溜息を突いて、背中を少し丸める様にして椅子に腰掛け直す。そしてツナギの胸ポケットから煙草を取り出すと少し大きな声で言った。 「おい、ナ…
彼が欲しがっている情報と、私が欲しがっている情報。まさに「人質の交換」みたいな話になってしまっているが、私の立場でわざわざ取材に応じて情報をくれた2人に背いて…
「はい? 」 奥さんではなく、仲川宏の声だった。その声には、余程ここへ誰かが訪問する事は珍しいのだろう。明らかに不審の音が混じっている。直感的に私が来た事を悟…
走って追い掛けたはいいが、団地までは結構な距離があって、私なんかが走った所で仲川宏の乗る軽自動車に追い付く筈も無く…… それでも走りながら、手に握っていた買っ…
「……わっ!! 」 つい、ウトウトしている間に、すっかり春の陽気に煽られて眠ってしまっていた私。慌てて腕時計を見ると時計の針はやがて5時30分になろうとしてい…
「冷蔵庫…までの時間…? 」「はい」 店員は恐る恐る震える様な声で言うが、私の頭の中はそんな事全く考えちゃいなかった。 腕時計をチラリと見る。時刻は午後3時。…
いつも弊社の書き物をご覧頂き誠にありがとうございます。早いもので2月も残すところ今日、明日の2日間になってしまいました… 今更ながら時の経つのは早いものです。…
「お願いします…と、言うか、私はここで奥様ともお会いしてはいませんから… 」 私と奥さんがこのスーパーで偶然とはいえ、接触した事を仲川宏が知れば、彼は余計、頑…
「洲本啓二さんが? 」「そうなのよ… 」 意外な所で、対象者である洲本啓二の名前が出てきたので驚いてしまう私だった。そのままの勢流れに任せて、私は彼女の話に耳…
「あっ!? 」「えっ!? 」 視線の先に、仲川宏と同居している女性が買い物カゴを脇に抱えて売り場に立っている姿に気が付いた。そして、同時に彼女もそんな私の存在…
いつも弊社のブログに遊びにお越し頂きありがとうございます。 本日の「桜の花弁が舞い散る頃」ですが、調査に追われとうとう書き上げられませんでした。って言うか、ま…
チョコレートなんて実に儚い食べ物だ。 せっかく楽しみに取っておいたン千円相当の箱チョコなんて、食べてしまえば一瞬。まるで蒸発でもしてしまったみたい。 「ささ……
そのまま3日が経ったが、杳として洲本啓二の居場所は手掛かりさえ掴めなかった。気持ちばかりが焦ってしまい、会社にも出勤する事も無く、ただ、ぼんやり考え込む日々。…
「あんた、この人に教えてやんなよ」 この言葉を聞いた瞬間、仲川宏が洲本啓二の居場所を知っている事を確信出来た。まだ、調査を引き受けてほんの数時間しか経っていな…
「だったら俺も知らねぇよ。もう用はねぇから帰れ! 」 瞬間、「しまった! 」と後悔したがもう遅い。私の不用意な発言で彼を怒らせてしまったのだ。 「ちょっと待っ…
つい、先程4階で聞き込みした男性が言っていた様に、仲川宏はもうひとつの出入り口から階段をズカズカと駆け上がり、2階奥のドアを開く。遅れてついていった私だったが…
「すみません… 」 そう言いながら軽自動車に近付いた私だったが、瞬間、降りてきた男性の姿を見て固まってしまう。 男性は濃いグレーのツナギを着ていて、背はスラリ…
「こんにちは!! 」 何度かノックしてはみたが、全く反応が無く、私の声だけが空しく響く。辺りは静まり返っていて、人がいる気配がまるでしない。仕方なく、向かい側…
進んでいくうち、ハッキリとその輪郭を見せた目的地だったのだが、1棟だけのそこは、白壁が経年の劣化でくすんでいて、畑の中にポツリと建っているからだろうか、妙に恐…
「悪い事は言わん。宏はやめとけ… 」 そう忠告する男性の態度は「触れてはいけない」雰囲気を醸し出すには充分だった。勿論、私だって許されるものならば関わりたくは…
「あぁ、中学校を卒業する頃には立派なワルだったよ。この辺じゃ武さんの評判は逆にすこぶる良かったから、『鷹が鳶生んだ』って皆、揶揄しよった… 」「…… 」「そう…
弊社のヘッポコ書き物をご覧頂き誠にありがとうございます。 本日は業務に追われ、限界を迎えてしまったので1日お休みを頂きます( TДT)ゴメンヨー さて、現在…
「はぇ~あんた探偵さん! 」 私の名刺を見て女性も同様に驚いている。まるで宇宙人でも見るような視線で私を見ていた。 「いきなり申し訳ありません。実は洲本さんっ…
時折後ろを振り返りながら、私は車に乗り込んだ。 彼女が言う通り、日常茶飯事的にふらついたりするのかも知れないと考えてはみるが、彼女が一人暮らしの事を思えば、突…
「それでは宜しくお願いします… 」「はい。確かに承りました。こちらこそ宜しくお願いします」 駅のすぐ傍にある町営住宅の前で木下幸代さんを降ろした私は、彼女とそ…
「えぇ?でも動かれた分、お金はかかるでしょうに… 」 そう言って戸惑いを見せる彼女。確かに人が動く以上、何かにつけて経費は発生するものだが、それは敢えて口には…
「まだ若いから…亡くなっているって事は無いでしょう」 50を過ぎた私や行方の分からない息子でも、彼女から見たら「若い」のだろう。そう思った。 「確かに、もしも…
木下幸代さんの話を要約すると、50年ほど前に当時の夫と離婚した彼女は、そのまま前夫に息子を引き取られる形で以来、2人と音信不通になったままだという。 息子に会…
小柄だが背筋は伸びていて、品のいい眼鏡を掛けた木下幸代さんは、70代の半ばくらいの印象でしかなく、少々面食らってしまう。もしも私が同じくらいの年齢になった時、…
水曜日。私はいつもより少しだけ早起きをして身支度を済ませると、意気揚々と車に乗り込む。今日は木下幸代さんの話を伺う日だ。 いつもなら、すぐに調査現場へ行ける様…
「私が?Sさんの何を? 」「だから、ちょこれーと」「バカ言っちゃいけない。何で私がそんな事しなくちゃいけないんだ? 」「だってしゃちょうすぐたべるでしょ! 」…
「おはようさん! 」 元気よく、ハイテンションでドアを開けると、既に出勤していたYくんの間抜け面が目に入る。 「おはようっす! 」 相変わらずヘンテコなしゃべ…
週が明けて月曜日。今日は朝から特別な場合を除いて、スタッフが出勤してくる日になっている。 相変わらず私の隠された秘密は、運が良いのか悪いのか、何とか今日まで発…
安堵した私が、その復元されたチョコをそっと握って再び、冷蔵庫に戻ろうとした時だった。 「こんちは---!! 」「ギャッ!! 」 焦った私は、握っていたチョコレ…
「フッ…ぬぬぅぅぅぅ…お主、めんこいのう♡ 」 口の中に広がるミルクチョコレートの甘味、香り。思わず目を瞑った。ひと仕事終えた後のそれは特別な感じがする。 当…
「そうだったんですね… 」 思った通り、高齢の方だという事はすぐに把握出来た。どうせ暇を持て余している。女性の住む地域までこちらから足を運ぶ事には何の躊躇いも…
「あの…もしもし… 」「…… 」 聞いた傍からかなり高齢の女性である事はすぐに分かった。実は何を隠そう、弊社のフリーダイヤルは健康食品の会社や大手警備会社の電…
「みんな忙しいのかな…… 」「誰か遊んでくれないかな…… 」「暇だなぁ…… 」 自宅近くの川沿いで見かける桜の蕾が大きく膨らみ始めた3月の半ば頃だった。年度末…
長い間、この「千里眼」をお読み下さり誠にありがとうございました。 本日は、この千里眼の「読書感想文」ではなく、「書いた感想文」を述べさせていただきます( ´艸…
「先生は気付いていたの? 」 サラリとそう言ってのけた垣内恵美に、さっきまで感じていた悲壮感も、母親としての母性の欠片も全く感じなくなっていた。それどころか、…
振り向くとドアは開き、狩野先生が顔を出した。思わずホッと胸を撫で下ろしてしまう私だった。 「なかなか2人が帰ってこないから私も一服お邪魔するよ… 」 邪魔なん…
「母親が闇金から借金して、私が保証人になった事はのんから聞いてるでしょ」「…… 」 敢えて返事はしなかった。 「せっかく普通の平凡な生活していたのに、いきなり…
垣内恵美は慣れた様子で電子煙草を口にし、美味しそうに煙を吐いた。そんな様子を見ていて、何か今まで私が知っていた彼女と印象が大きく違う様な感覚が確かにある。無論…
やがて煙草を吸い終える頃、誰かがドアを2回ノックした。 「……どうぞ… 」 非常口のドアが開くと、顔を見せたのは垣内恵美の方だった。てっきり狩野弁護士だとばか…
「…… 」 垣内恵美はまた無言に戻ってしまう。煮え切らない態度に思わず苛立つ私だったが、狩野弁護士の表情が変わる事は全く無く、その場はやがて膠着状態へと入って…
母親から無理な借金を背負わされ、挙句、常習的な盗みに手を染めてしまった彼女を見ていると、何とも切ない。 気の毒に思える事情もあるが、私達に出来る事は少ないと思…
こんにちは(≧▽≦) いつも弊社の書き物をご覧頂き誠にありがとうございますm(__)m 長く続いた「千里眼」も次の150話で終わりにしようと意気込んで書いてい…
「私が…悪いんです… 」 いきなり割って入った垣内恵美の一言に、私と狩野弁護士は一瞬、顔を見合わせた後、すぐに彼女の方へと視線を移した。 「先生…すみません……
「梅ちゃん! 」 狩野弁護士にいきなり言葉を遮られ、思わず先生に視線が釘付けになってしまう。 一瞬だったが、先生が凄い剣幕に見えてしまい焦ったが、表情はいつも…
事務所の中へ入ると、すぐ右側に見える相談室の扉は開いていて、中に見える中央のデスク、向かって左側には垣内恵美の姿も見えた。彼女は私の姿を見るなりすぐに立ち上が…
先生の事務所へと先を急ぎながら、私はどんな話になるのか想像もつかなかったが、純粋に垣内恵美が今、何を考え日々生活しているのか本音を聞き出したいと意気込んでいた…
結局、私は予定していた業務を済ませてそのまま自宅へではなく事務所へと戻った。 既に皆、担当案件に向かったのか仕事を終わって帰路に就いたのかは分からなかったが、…
いつも弊社のブログをお読み下さってありがとうございますm(__)m 先日、予告した通り、本日もお休みを頂きます。ごめんなさいい。 バカ忙し過ぎて段々凡ミスが散…
弊社の拙いブログを読んで下さり誠にありがとうございます 千里眼ですが、報告書作成業務に追われている為、今日、明日の2日間(上手くいけば明日は書きます)お…
「とりあえず…ちゃんとのんちゃんに言わなきゃな… 」 いつまでも放っておく訳にもいかず、私はのんちゃんの携帯に電話を掛けた。 「お疲れ様です。社長、どうされま…
「一体、どういう事ですか先生! 」 噛みついてしまいそうな勢いで狩野弁護士に尋ねる。すると先生は意外な事に触れた。 「梅ちゃんの報告を受けてから、何だか嫌な予…
その日の夜にのんちゃんからすぐに連絡が入り、垣内恵美は明後日の夜、バイトの焼き肉屋を休んでここへ来ると返事があった。彼女からそんな報告を受け、少し安堵した私だ…
「ただいま… 」「あ、お疲れ様でした」「うん、おつかれさま」「何でお前だけ上から? 」 見慣れた景色と、変わらない顔ぶれが待つ事務所へと戻ってくる。私は早々に…
「どうしてそう思うか…う~ん… 」 そう尋ねられた狩野弁護士は、微笑みながら珍しく言葉に詰まる。いつも論理的で、裏付けに支えられた事しか語らない先生らしからぬ…
「では梅ちゃんに質問しよう」「!? 」「例えば、何らかの罪で証言台に引っ張り出された人間が2人いたとしよう。無論、これは単純な架空の話だ」「はい… 」「同じ罪…
狩野弁護士は片目を瞑ったまま、静かに語り出す。 「梅ちゃんは刑事事件の裁判を傍聴した事はあるかな? 」「はい…勿論」 私は別にそれが趣味と言った訳では無かった…
いつも弊社の勝手気ままブログに起こし頂きありがとうございます 旅に出ようとしたら…早速ご相談が入ったので中止してご相談を受けてきましたご家族を探して欲しいと言…
いつも弊社の「んっ?ブログ」をお読み下さり誠にありがとうございます。 いきなりですが、今日…若しくは今日と明日、ちょっとした「旅」に出ようかと思います。 いつ…
「梅ちゃん、いいかい? 」 一呼吸置き、狩野弁護士が口を開く。 「梅ちゃんは子供さん、いるよね? 」 突然そう尋ねられた私は「はい、3人います」と、素直に答え…
疲れて死んでる間に明けたのでしょう…きっと。 皆様、改めまして 明けましておめでとうございます 皆様にとって新しい1年はどんな感じでしょうか。希望に満ち溢れた…
「うっ! 」 冷凍庫の中からただならぬ妖気が溢れてくる。何だこれは… 私の視線はぼやけたまま、焦点が定まるまでに少し時間がかかってしまう。 「え!?何??………
12月30日。晦日。 「おい、ひー!換気扇、掃除した? 」「やったよ」「トイレは? 」「さっきしゃちょーがはいってたからまだ」「じゃあ、頼む」「しゃちょーとい…
「そうは思わないかい梅ちゃん? 」「はぁ…… 」 先生が仰る「覚悟」とは。ひと口に覚悟と言えども言い表せない程に広いように思えてしまうのだが…… 柔らかい笑顔…
毎度弊社のヘンテコブログをご覧頂き誠にありがとうございます… 本日は急な証拠撮影の為、「千里眼」をお休みさせて頂く事になりました。悪しからずご容赦下さいませ。…
「だから、基本的に私は親権者は例外を除いて母親がいいんじゃないかと思うんです」 私がそこまで話すと狩野弁護士は笑いながら答えた。 「梅ちゃんの意見は例外が多い…
「失礼します… 」 ノックの音と共に、スタッフの女性が入ってきた。一瞬、目が合ったのだが、小心者の私は、すぐに会釈し視線を逸らしてしまう。女性はそっとテーブル…
「先生が仰った垣内恵美の件ですが… 」 私がそう言うと狩野弁護士は片目を瞑り、特に返事をするでもなく、じっと私の話に耳を傾ける。 「まず結論から申し上げれば、…
久しぶりにテーブルを挟み、狩野弁護士と向かい合った。先生が私に言っていた事への「答え合わせ」になるのかも知れないが、合っているのか全くの見当違いなのかは分から…
正月が明けてしまうと実に早いもので2月も半ばを過ぎた。ある程度、垣内恵美の夫、卓の不貞も証拠が固まり、尚且つ、依頼者である垣内恵美についてものんちゃんの活躍で…
「そうか…母親がスナックをねぇ… 」「はい。長年やってたみたいですけど、最近畳んだままどこへ行ったのか… 」「気の毒な話だね。母親ばかりか我が子にも会えないん…
「ごめん…ごめん… 」 謝りながら泣きじゃくる恵美を見て、深く後悔した。彼女の行動を半ば知っていながら、こんな対応しか出来なかった自分に腹が立ってしまう。 冷…
「確かにそうね。うちの社長、食い意地だけは本当にヤバいわよ」「食い意地…それって何?どういう事? 」 恵美はまた呆気に取られて私を見ている。その姿が余計に可笑…
「それで…何回くらい、その利息とやらを支払ったの? 」「もう、去年の11月くらいから…何度も払った。もうどれくらい払ったかも覚えてはいないわ… 」「そうだった…
いつも弊社のブログをご覧の皆様、お疲れ様です。 本日も昨日に続き、「千里眼」をお休みさせて頂く事になりました(´;ω;`)ウゥゥ全くだらしのない限りです。 ど…
いつも弊社の書き物をご覧頂き、誠にありがとうございます 本日の「千里眼」はお休みさせて頂きます。と、言うのも今日は作中にもたまに登場する「井上道場」主催の「W…
「そんな無茶な話ってある? 」 聞いている私の腹が立った。素人の私だってそれが犯罪行為だって事くらいは分かる。思わず憤慨して声を荒げてみたものの、それが何の解…
ビールをダイレクトに胃袋に流し込んだからか、ジワリと身体の芯が熱くなる感覚がある。思わず咳き込みそうになってしまったが、それをグッと堪え、恵美の方を見た。 恵…
焼き鳥の焼ける匂いが煙に乗って店の中をぐるりと包んでいる。 本来なら食欲を刺激する匂いなのだろうが、こんな話が始まってしまった以上、とてもじゃないが追加で何か…
「闇金って…恵美、あなた、そんなのどうして分かったの? 」 さすがの恵美も周囲の視線が気になったのか、私の方へ顔を寄せ小声で話す。 「それが…督促の電話が入っ…
いつも弊社の書き物をご覧いただき誠にありがとうございます。本日は急遽証拠撮影が入り現場に出ていますなーんか毎日忙しない感じで落ち着きませんね。渋滞で移動ひとつ…
「お母さんが? 」 恵美にお金の無心をするくらいだ。彼女のお母さんも相当に困っていたのだろう。気持ちは何となく理解出来ない訳でも無いが、それが何故、彼女をここ…
「私ね…私ね… 」 涙を浮かべながら、同じ言葉を繰り返す恵美を見て、背中を擦って「大丈夫」と言う事しか出来ない私。カウンターの向こうの男性は、そんな私達に配慮…
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そう言いながらまた、裏口から忙しなく施設の中に戻る洲本啓二を眺めていて、使命感を持って仕事を行っている彼の様子に安堵したのだが、その彼が仕事を終え1人になった…
そして目を開いた瞬間、彼は何かを思い出した様にも見えた。しかし、制止された以上、私から口を開く訳にもいかず、彼の言葉をじっと待っていた。 「そう言えば… 」 …
「私が洲本ですが…あなたは? 」 防犯を徹底しているからなのか、いきなり背後から現れた洲本啓二に対し、私は一瞬戸惑ったものの、すぐに慌ててバッグの中から名刺を…
施設のドアに手を掛けて開けようとしたのだが…鍵が掛けられていてドアは開かない。 「マジか…もう施錠? 」 2、3度、取っ手を握って前後に揺さぶってみるものの、…
私の悪癖。お節介、出しゃばり、余計なお世話etc.… 分かっていても、生い先そう、長くはないであろう彼女の声を聞いていると、どうにも我慢が出来なくなってしまう…
「どうなさったんですか… 」 あまりに覇気の無い声に、思わず心配してしまい出た言葉だ。 「実は…今、入院していまして」 やっぱりという予感はあったのだが、今は…
「梅木さんはまだまだやね。やっぱりこの仕事を続けていく以上、常に顧客の立場になって考えて「徳」を積んでいかないと」「はぁ?では香月社長はその『徳』を積んでいら…
「お久しぶりで~す… 」 あいざわ調査室のドアを開くと事務所の奥から声がした。 「どもども…お久しぶりです」 その奥に目をやると、変わらない笑顔で香月社長の顔…
「何だ…洲本主任の事だったんですね!びっくりしたぁ… 」 そう言って彼女は笑った。同時に私の緊張感も半分は和らぎ、思わず天を仰いだ。 「すみません…主任は今日…
ここへ辿り着いて、たった10分程度しか経っていないのに、視界に入る介護職員の数だけでも10名を超えている。想像以上に大きな箱だと感じていた。 先入観の中では「…
昨日食べたケーキは実に美味かった。気が付けば買い込んだ5個のケーキ全てが朝露の如く消えてしまっていたくらいなのだから… そんなどうでもいい事を思い出しつつ、私…
「しまったぁぁぁぁぁぁ!! 」 団地を出た私は今、国道をスーパー方向へと猛ダッシュしている。すっかり暗くなってしまった国道はまだ多くの車が流れていて、実に危険…
「その話は確かか? 」 仲川宏は私を覗き込む様に尋ねた。もっとも、これこそ私にしてみれば咄嗟についた「方便」だったのだから「違います」と言ってしまえば彼はきっ…
「ふぅ…… 」 仲川宏は溜息を突いて、背中を少し丸める様にして椅子に腰掛け直す。そしてツナギの胸ポケットから煙草を取り出すと少し大きな声で言った。 「おい、ナ…
彼が欲しがっている情報と、私が欲しがっている情報。まさに「人質の交換」みたいな話になってしまっているが、私の立場でわざわざ取材に応じて情報をくれた2人に背いて…
「はい? 」 奥さんではなく、仲川宏の声だった。その声には、余程ここへ誰かが訪問する事は珍しいのだろう。明らかに不審の音が混じっている。直感的に私が来た事を悟…
走って追い掛けたはいいが、団地までは結構な距離があって、私なんかが走った所で仲川宏の乗る軽自動車に追い付く筈も無く…… それでも走りながら、手に握っていた買っ…
「……わっ!! 」 つい、ウトウトしている間に、すっかり春の陽気に煽られて眠ってしまっていた私。慌てて腕時計を見ると時計の針はやがて5時30分になろうとしてい…
「冷蔵庫…までの時間…? 」「はい」 店員は恐る恐る震える様な声で言うが、私の頭の中はそんな事全く考えちゃいなかった。 腕時計をチラリと見る。時刻は午後3時。…
いつも弊社の書き物をご覧頂き誠にありがとうございます。早いもので2月も残すところ今日、明日の2日間になってしまいました… 今更ながら時の経つのは早いものです。…
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「あれじゃね?」「だな・・・・。」 待つ事2時間半。待ちに待ったのぞみさんともう1人の女性が店を出て来る。通常の食事だけなら、せいぜい2時間がいいところだと踏…
最近、新しく仲間に加わってくれたスタッフが教えてくれました今日がこのヘタッピ書き物の1000投稿目なのですと気が付けばそんなに書いてたのですねぇ・・。 私自身…
「やっぱり街だったな。」「うん。」 4人の乗ったタクシーは交差点を左折して暫く走った後、熊本市繁華街にある銀座通りへと右折した。直感的に降りる可能性が高いと思…