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2021/09/02

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  • 働けど働けど…

    久々の白旗宣言です(´;ω;`)ウゥゥ と、言うか、諸々の事情により本日、「千里眼」にお休みを頂く事になりました。たった1000文字が書けない(つд⊂)エーン…

  • 千里眼58

    「そろそろっすかねぇ… 」「ですね」 2人はうんざりしながら垣内卓が出てくるのを待った。どうせまた爽やかな顔をして、仲間とワイワイ話しながらクラブを出てきて帰…

  • 千里眼57

    【20時08分】 「退屈っすねぇ… 」「ですね」 ナイターに照らされたテニスコートの中で躍動する、垣内卓の姿を遠巻きに眺めながらYは呟く。そして、そのYの言葉…

  • 千里眼56

    【21時29分】 ワンボックスカーは小道に入り、徐行しながら少し走ると、分譲された住宅街の中の1軒に入った。私達は当然その横を通り過ぎ、進んでいく。 「どうす…

  • 千里眼55

    勢いよく車道に飛び出すと、結構なスピードでワンボックスカーは遥か先を走っている。 「いいか、2人とも。あんなバンバン意味もなく飛ばす奴は大体後ろをよく見ていな…

  • 千里眼54

    こちら側から見て、左側に停まっている車の少し離れた所に、赤っぽい自転車の影が見えた。 「あれは… 」 停まっている車は白いワンボックスカー。微かにマフラーから…

  • 千里眼53

    【20時55分】 垣内恵美は国道57号線、丸山のある大きな交差点へと出て、信号が変わるのを待っていた。 私達はずっと手前の路肩が少し広くなっている場所でハザー…

  • 千里眼52

    おかしくておかしくて…ひーにはもう少し頑張って欲しいと思っている。勿論、他の調査員には無い、彼女特有の能力だって持っているのだから。 目的地の電話ボックスが見…

  • 千里眼51

    バスが静かに停車すると、垣内恵美と1人の男性客が降りてくる。そして、彼女が歩き出し、背を向けたタイミングを見計い、のんちゃんも慌ててバスを降りた。 「さすがだ…

  • 千里眼㊿

    動き出したバスの後ろを、目立たない様、静かについていく。停留所の手前に差し掛かると距離を取り、停留所で停車したバスの後ろで同じレーンで車列に並び、降車する人々…

  • 千里眼㊾

    【20時00分】 「そろそろかもね…… 」「うん」「そうですね… 」 3人はまるで息を殺すように垣内恵美が出てくるのを待っている。少なくとも、ここは20時が閉…

  • 千里眼㊽

    【18時25分】 「ねぇねぇ… 」 ひーがのんちゃんの袖を引いて尋ねた。 「のんちゃんは、あのおんなのひとと、なかよしだったの? 」 思わぬ質問を投げ掛けるひ…

  • 千里眼㊼

    のんちゃんを助手席に乗せ、ひーが運転を担当し私が狭い後部座席に座る。 何もかもが初めての経験だった。しかし、たまにはこんな形で後ろからスタッフを信頼し、指示を…

  • 千里眼㊻

    「おはようございます」「あぁ、おはよう。今日から暫く宜しく頼むよ」「はい。任せて下さい」 翌日の夕方、のんちゃんは数か月ぶりに会社へ出勤してくる。久々に見る彼…

  • 千里眼㊺

    「もういい。今夜は会社に戻ろう」「うん、だってさむいよ」 コイツの言ってる事は仕事とは関係ない「寒い」「帰ろう」ただ、これだけだ。気持ちが理解出来ない訳じゃ無…

  • 千里眼㊹

    暫くバス停の前に立ったまま、様々考えてはみるものの、答えを導き出すには至らなかった。 勿論、私達によるミスが原因なので答えを導き出せる筈も無い。出来るのは次回…

  • 千里眼㊸

    「何ですか? 」「垣内さんのお話を聞けば、ご主人がいきなり子供さん達をまるで連れ去りの様に強引に引き連れて別居なさった…と、そういう事ですね」「はい。そうです…

  • 千里眼㊷

    「ふぅ… 」 電話を切った後、狩野は椅子に深く持たれて天井を見上げる。暫くして、デスク1番上の引き出しから煙草とライターを取り出し、彼は執務室を出ると、そのま…

  • 千里眼㊶

    狩野省吾は執務室のデスクで裁判資料に目を通しながら、じっと何か別の事を考えているようにも見えた。そんな時、3回ドアがノックされ、「失礼します」と、声が聞こえる…

  • 千里眼㊵

    何とか自分達の失態を少しでもカバーしようと必死だった。そんな時、後ろから呑気な声がした。 「どう?わかった? 」 カッチーン!まるで他人事。キタ━━━━(゚∀…

  • 千里眼㊴

    「…… 」 つい、さっき走行中にトラックが視界に被った現場の「九品寺バス停」近くに到着する。運転していたひーには、付近のコインパーキングに待機しておく様に言い…

  • 千里眼㊳

    「わかった! 」 私はひーが車を停めたと同じタイミングでドアを開け、前のめりになりながらも一般車両進入禁止区域に入ったバスを追った。車体…最低限、バスの後ろ姿…

  • 千里眼㊲

    【20時18分】 都市バスは垣内恵美が乗った産業道路から、熊本市街地方面へ向かい電車通りへ出る。ここまで、5回停留所で止まったが、いずれも無関係な人物の降車が…

  • 千里眼㊱

    【19時53分】 「お待たせしました。次は保田窪1丁目… 」 ドアが開くと、窓を開けていた事もあり、微かに運転手のアナウンスが聞こえた様な気がした。私達はバス…

  • 千里眼㉟

    遠目で垣内恵美の姿を追いながらも、私は周囲に車を停められる場所が無いかを探している。ひーが、ここへ到着するまでのタイムラグを出来るだけ少なくしたかったからだ。…

  • 千里眼㉞

    【19時45分】 丸山の店内には客もほとんどいなくなり、店員達が閉店に向けて作業している姿が目立ち始めた頃だった。 「あれ、かきうちってひとじゃない? 」「!…

  • 千里眼㉝

    「ぅわ!しゃちょう、なにそれ!? 」「うるさいっ! 」 滅多にしないが薄手のサングラスを掛けた私。やはり垣内恵美に見つかる訳にはいかないので、瞬間見られてもす…

  • 千里眼㉜

    結局、先生が何を言いたいのか不明なままだったのだが、これ以上踏み込んだとて「探偵としてそこから先は自分で考えろ」と言われている様な気がして…次の言葉を上手く繋…

  • 千里眼㉛

    「違和感か… 」「はい…上手くは言えませんが… 」 狩野先生は電話の奥で軽く笑っている。私にはその「真意」が分からないままだ。 「そう。その梅ちゃんが感じた違…

  • 千里眼㉚

    Yくんだけは多少、私が言わんとする事も理解してくれてはいた様だったが、女性陣はある意味いつでもストレートで素直だ。「分からない事は聞け」を、シンプルに言ってく…

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