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2021/08/10

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  • 読書日記1067

    読んだ本 鈴木直『アディクションと金融資本主義の精神』みすず書房 (2023) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日読んだ本の影響もあってか、本書の内容を疑ってかかって読んでいる自分がいた。 今日はスキナーに関する内容であった。 アメリカでは厳密な理論を求める新行動主義陣営と、厳密性に拘らず「行動の自発性」を重視したスキナー陣営に分かれた。 心理学の基礎として「オペラント行動」というものがある。 レバーを押すと餌が降ってくるという装置を学習することによってマウスの…

  • 宮台真司/藤井聡『神なき時代の日本蘇生プラン』ビジネス社 (2022) 読了

    宮台真司/藤井聡『神なき時代の日本蘇生プラン』ビジネス社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 神学的な、あるいは宗教社会学的な思考法の重要性について再度意識させられた。 藤井氏による以下の説明、民主主義の制度はキリスト教から生まれていて、その事実を軽視した末路が今の日本でもある、という内容は何も疑問には思わなかった。 なぜか。 ヴォルター・ベンヤミンの言語哲学について触れた自分は、翻訳の不完全性について考えさせられたからである。 責任は英語で [ responsibility ] となっているが、語源をたどっていけば「応答」を意味…

  • 読書日記1066

    読んだ本 仲正昌樹『ヴォルター・ベンヤミン:「危機」の時代の思想家を読む』作品社 (2011) 米山優『アラン『定義集』講義』幻戯書房(2018) 宮台真司/藤井聡『神なき時代の日本蘇生プラン』ビジネス社 (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 第三章「荒野を生んだ都市工学」の終わりまで読みおわった。 宮台氏は街づくりにおいては「民主主義は癌」であるとのべた。 自分なりに咀嚼した。 宮台氏は、マイケル・アリアスという映画監督が吉祥寺や下北沢を好んだ理由を掘り…

  • 読書日記1065

    読んだ本 宮台真司/藤井聡『神なき時代の日本蘇生プラン』ビジネス社 (2022) 仲正昌樹『ヴォルター・ベンヤミン:「危機」の時代の思想家を読む』作品社 (2011) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『崩壊を加速させよ』と『正義から享楽へ』の内容を咀嚼するために本書も読むことにした。 今日は第二章の終わりまで、約100ページ読み終えた。 第二章までは現在の社会情勢や共同体のあり方などについて語られた。 第三章をざっくりと読んでみたが、この章は都市工学を専門とする藤井氏による都市論がメインとなりそうである。都市のデザイン設計がいかに社会活動に…

  • J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社 (2006) 読了

    J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社 (2006) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 (ネタバレ含む) ・・・ ・・・ 361ページまで読み終えた。 「青春文学」ということで、なにか純粋で素敵な物語があるのだと思っていたが、読み終わってからは「なんかちょっと違うな」という感じを覚えざるを得なかった。 最初、自分は主人公ホールデンが自由を求めて、もしくは自由を獲得するために学校を辞めたのかと思っていたが、ただの「現実逃避」であり、これを自由への道と解釈するならば、それは逃げることを自由であることと履き違えているのだろうと思わ…

  • 仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書 (2018) 読了

    仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書 (2018) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 この本を本当の意味で理解するには一生分の時間を費やさなければならない。 ヘーゲルが一生をかけて構築した「体系」が現代思想にどのように枝分かれしているか、仲正教授は一般向けの本にしてはこれ以上のものがあり得るのか、というほどにコンパクトに、かつ端的にまとめあげられた卓越した一冊であるように思えた。 本書を批判するにはそれ相応の力が求められる。 ゆえに、自分はただただ畏敬の念を抱くだけである。 ヘーゲル『精神現象学』『大論理学』 バトラー『欲望の主体…

  • 読書日記1064

    読んだ本 J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社 (2006) 仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書 (2018) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 休日は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を、時間をかけてじっくり読んだ。 物語の格子が掴みかけたときに集中力が増してきたので今日は140ページ弱まで読み進んだ。 主人公の自由を大切にしている点や、饒舌でユーモラスな性格が好きになれた。 タイトルの意味がまだ全くわからないが、後半が楽しみである。この日記を書いたあとにも少し読み進めようと思った。 ・・・ 『ヘーゲルを…

  • 読書日記1063

    フリードリッヒ・ニーチェ『権力への意志 上』ちくま学芸文庫 (1993) J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社 (2006) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を無性に読みたくなった。 ひとまず今日は、学業に厳しい学校を退学させられ、先生と挨拶する場面まで読み進めた。 自分は、Youtuber銀歯が好きな時期が一時あり、銀歯がサリンジャーについて熱く語っていたこともあってか、急に読みたくなった。どんな物語なのか気になるところである。 ・・・ ニーチェは否定ばかりで読んでいて面白くないところも…

  • 読書日記1062

    読んだ本 佐藤優『生き抜くための読書術』扶桑社 (2023) 仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書 (2018) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 佐藤優氏の本からは神学、とくにカール・バルト関連やマルクス主義について学ばされることが多々あった。 『私のマルクス』では『資本論』をろくに読まず全共闘に参加していた若者について語られていたことを覚えている。 nainaiteiyan.hatenablog.com 佐藤優氏の本をきっかけに副島隆彦という人物を知…

  • 読書日記1061

    読んだ本 宮台真司『正義から享楽へ:映画は近代の幻を暴く』blueprint (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本書を読んで、宮台氏のいう「言葉の自動機械」とはウェーバーの「没人格」と同じことを指しているのではないかと思われた。 「言葉の自動機械」はおそらく宮台用語であり、社会学の用語ではないのでその定義は厳密には本人しか分からないので、できる限り本の文脈から推察するにとどまる。 本書では<世界>と<社会>の二項対立が頻繁に登場する。 本書の文脈に則せば、<社会>は言語によって成り立つ世界、つまり人間社会のことを指す。<世界>と…

  • 読書日記1060

    読んだ本 仲正昌樹『ヘーゲルを越えるヘーゲル』講談社現代新書 (2018) 仲正昌樹『マックス・ウェーバーを読む』講談社現代新書 (2014) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 宮台真司『崩壊を加速させよ』の深さ・面白さを感じるようになってきたので、自然とウェーバーに関する関心は高まった。加えて一回挫折した『ヘーゲルを越えるヘーゲル』をもう一度読み直そうと思うようになった。 宮台氏は『崩壊を加速させよ』のなかで、近代の合理化から手続主義が広がり、手続主義の外側がない状態を「鉄の檻」と説明していた。 『マックス・ウェーバーを読む』も同じような説明…

  • 読書日記1059

    読んだ本 ジェレミー・ベンサム『道徳および立法の諸原理の序説 上』ちくま学芸文庫 (2022) 宮台真司『崩壊を加速させよ:「社会」が沈んで「世界」が浮上する映画批評2011→2020』blueprint (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 書店に行くとLGBTQ関連の本に加え、「ケア」に関する本も増えているように感じる。 ・小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』講談社 (2021) nainaiteiyan.hatenablog.com ・小川公代『ケアする惑星』講談社 (2023) ・満薗勇『消費者をケアする女性たち: 「ヒー…

  • 読書日記1058

    読んだ本 諸隈元『人生ミスっても自殺しないで、旅』晶文社 (2021) 仲正昌樹『思想家ドラッカーを読む:リベラルと保守のあいだで』NTT出版 (2018) ひろゆき/竹中平蔵『ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか?』集英社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 土曜日は一ヶ月ぶりにジュンク堂本店へと足を運んだ。 目当ては特になかったが、創作に力が入るような、熱い本を求めた。 結局、本は読まなければ分からないので面白そうな本を買っただけであった。 『人生ミスっても自殺しないで、旅』を軽く立ち読みした。 ヴィトゲンシュタインに…

  • 竹田信弥『めんどくさい本屋:100年先まで続ける道』本の種出版 (2020) 読了

    竹田信弥『めんどくさい本屋:100年先まで続ける道』本の種出版 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 著者いわく、近年では都心を中心に書店が増えているそうである。 ジュンク堂や八重洲ブックセンターの閉店ニュースを見ると大手でさえも苦戦しているが、恐らく経費との採算が合わなくなっただけであって、本を読む人の母数はそこまで変わっていない。逆手にとって、普通はブレーキを踏む場面で敢えてアクセルを踏める人が、遍在する需要をうまく満たしているように感じた。 ライオン堂の店主は文学や物語が好きだということが書かれていた。 まだ足を運んだことはない…

  • 読書日記1057

    読んだ本 ファム・コン・ティエン『新しい意識』東京外国語大学出版会 (2022) 竹田信弥『めんどくさい本屋:100年先まで続ける道』本の種出版 (2020) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 瞬間的な爆発、それは衝動と呼ばれるかもしれないが、読書をしていて良い言葉に出会うと内的な躍動感を感じることがある。 それが『新しい意識』を読んでいて久しぶりに体感した。 クレマン・ロセという哲学者の「悲劇の哲学」についてコンティエンの分析をじっくり読んだ。 人間、調子が良いときから悪い状態へ落ちていくと萎えるものであるが、悪い状態がパッと消えると活力、内…

  • 読書日記1056

    読んだ本 福田和也『本を読む、乱世を生きる:福田和也コレクション1』KKベストセラーズ (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 最近は何のために本を読むのか、何ために高い本を買うのか、そもそも自分は自由なのか分からなくなってしまう時もあったが、だからといって自分を無意味な娯楽でごまかすようなことはしたくないと思った。 今日はこの本を夢中になって読み続け200ページほど読み進めた。 ・・・ 教養について聞くとうんざりする人が多いかもしれないが、福田和也は他者への理解に繋がらなければ教養の意味はないと語る。 "「教養」のドイツ語は、BILD…

  • 読書日記1055

    読んだ本 ミシェル・ウエルベック『H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って』国書刊行会 (2017) 都甲幸治『引き裂かれた世界文学案内ー境界から響く声たち』大修館書店 (2020) 福田和也『本を読む、乱世を生きる:福田和也コレクション1』KKベストセラーズ (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ミシェル・ウエルベックの作品に、『地図と領土』というゴンクール賞を受賞したものがある。 都甲氏は言う。ミシェル・ウエルベックの作品の特徴は、愛情への不信と深い孤独感、人間らしい暮らしへの渇き、物質への執着などが挙げられるのだそうである。 最…

  • 読書日記1054

    読んだ本 向井透史『早稲田古本劇場』本の雑誌社 (2022) 五十嵐沙千子『この明るい場所ーポストモダンにおける公共性の問題』ひつじ書房 (2018) 勝間和代『できないのはあなたのせいじゃない:メンタルブロック解除で潜在能力が目覚める』プレジデント社 (2022) 高橋和久『別の地図:英文学的小旅行のために』松柏社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 通勤時間に最適な本はエッセイだと感じた。 小説はある程度作品の世界に没入する必要があるので、次の停車駅で降りるのかどうか気にしていたら読書が進まない。 エッセイであれば断片的に話が語…

  • 読書日記1053

    読んだ本 仲俣暁生『失われた「文学」を求めて』つかだま書房 (2020) 山崎良兵『天才読書:世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊』日経BP (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日全く集中力がなかったのは、おそらく気温と湿度の上昇による疲労ではないかとおおわれた。 今日も久しぶりに晴れて、書店で涼むことにした。 ・・・ 本屋は少しずつ新陳代謝をしている。 今まで置いてあった本が消えている。そして新刊と入れ替わっている。これが数ヵ月のスパンで繰り返されていく。売れたのか。それとも返品されたのか。売れていることを願…

  • はらだみずき『会社員、夢を追う』中公文庫 (2022) 読了

    はらだみずき『会社員、夢を追う』中公文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 ・あらすじ 主人公の航樹は就職活動を頑張ったが出版社には入れず、紙を扱う商社に入社した。 本をつくりたい、本を書きたいという思いは不完全燃焼のままであった。 「小説家になりたい」という夢は、学生時代に片想いを寄せていた女性との再会によってますます強くなっていく。 物語の後半は、どうしてもその夢を叶えるべく、結果的に出版社の営業職に転職。 その後の結末は、私小説でもあるこの本書が示している。 ・偶然性の力を借りる 夢は追うものでもあり、しかし待つものでもあ…

  • 読書日記1052

    読んだ本 檜垣立哉/平井靖史/平賀祐貴/藤田尚志/米田翼『ベルクソン思想の現在』書肆侃侃房 (2022) 大河内昌『美学イデオロギー 商業社会における想像力』名古屋大学出版会 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 久々のスランプに陥った。 読書のモチベーションが下がり集中力が落ちている。 『ベルクソン思想の現在』は対談形式にもかかわらず何を言っているのかさっぱり分からなかった。 『美学イデオロギー』では気になった部分をメモするにとどめた。 "ヒュームは洗練された社会における市民が情念によって支配されることを肯定する。それは、社会におけ…

  • 読書日記1051

    読んだ本 大河内昌『美学イデオロギー 商業社会における想像力』名古屋大学出版会 (2019) はらだみずき『会社員、夢を追う』中公文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 朝はAbemaTVを観た。 www.youtube.com その後丸善で立ち読みをしたあとに画像の2冊を読んだ。 ・・・ AbemaTVは、キー局では取り上げられにくいテーマを掘り下げるのでなかなかに勉強になる。 炎上することによってスポンサーが不利益を被るので、テレビでは言いづらいことは多くある。 例えば米原万里は『真夜中の太陽』のなかで、車と保険の悪い部分はテ…

  • 読書日記1050

    読んだ本 米原万里『真夜中の太陽』中公文庫 (2004) はらだみずき『会社員、夢を追う』中公文庫 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日『アディクションと金融資本主義の精神』を読みながら自由競争について思いをめぐらせた。 自分は、自由競争という言葉が本当に意味するものは何かと考えていくうちに、実は簡単には定義できないと思い始めた。 米原万里が「膨張至上主義」のなかで良い点を突いていた。 銀行が次々と合併していく様子を見た米原万里は「独占禁止法」が景気回復の「大義名分」のもとに「許容」されている風潮を批判し、自由の概念について述…

  • 読書日記1049

    読んだ本 鈴木直『アディクションと金融資本主義の精神』みすず書房 (2023) 宮台真司『崩壊を加速させよ:「社会」が沈んで「世界」が浮上する映画批評2011→2020』blueprint (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『アディクションと金融資本主義の精神』の冒頭にヘーゲル『法哲学』からの言葉が引用されている。 "普通の人間は、恣意的に行動することが許されている時に、自分が自由だと信じる。しかし、他ならぬこの恣意のうちにこそ、彼が自由ではないことが存在するのだ。" (『アディクションと金融資本主義の精神』) 自分は去年からしば…

  • メルヴィル『書記バートルビー/漂流船』読了

    メルヴィル『書記バートルビー/漂流船』光文社古典新訳文庫 (2015) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 『ピェール』につづいてこちらも読んでみることにした。 バートルビーについて書かれている本があったので気になっていた。 漂流船のほうはまだ読みていないが、書記バートルビーのほうは本日読み終えた。 ・・・ 簡単なあらすじとしては、語り手は法律事務所に勤めており、仕事が増えたためさらなる書記が必要となった。その時にバートルビーが雇われ、バートルビーとの不思議な生活が始まる。 バートルビーは常に「そうしない方がいいと思います」と返事をし、雇われ始め…

  • 読書日記1048

    読んだ本 デューイ『民主主義と教育 上』岩波文庫 (1975) フリードリヒ・フォン・シラー『改装版 人間の美的教育について』法政大学出版局 (2017) 福嶋亮太『百年の批評:近代をいかに相続するか』青土社 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 つい最近まで本を理解しよう、理解しようという気持ちが先行し、読みながら自分で物事を考えるほうに重点を置けなくなってしまっていたように思われた。 今日は意識的にそのことに留意し、要所要所で時間を作り自分である程度深く考える、精読に近い読み方で読書を行った。 ・・・ 『書物というウイルス』などの…

  • 読書日記1047

    読んだ本 フリードリヒ・フォン・シラー『改装版 人間の美的教育について』法政大学出版局 (2017) デューイ『民主主義と教育 上』岩波文庫 (1975) 柿木伸之『ヴォルター・ベンヤミンー闇を歩く批評』岩波新書 (2019) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『啓蒙の弁証法』の読解が難しくて進んでいないが、知性と合理性への渇望がたどり着いた先がナチスという、啓蒙の逆接というものについて思うのは、近年研究が進んでいる「感情史」や「ケア」について触れたときに「男性的な知…

  • 読書日記1046

    読んだ本 柿木伸之『ヴォルター・ベンヤミンー闇を歩く批評』岩波新書 (2019) 大江健三郎『新しい文学のために』岩波新書 (1988) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ タルムード・・・六世紀頃すでに集成されたユダヤ教の律法の問題に関するラビによる口伝的解答とその注釈 アマルガム・・・融合物 シナゴーグ・・・ユダヤ教の会堂 テオリア・・・観想 観想・・・思いを凝らすこと ゲーニウス・・・創造の精神 ハシディズム・・・ハシッドの神秘体験を軸に共同生活を営むユダヤ教の信…

  • 読書日記1045

    読んだ本 大江健三郎『新しい文学のために』岩波新書 (1988) 小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』講談社 (2021) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ケアの倫理とエンパワメント』からは様々なことが引き出せた。 今日はまずカントと比較されるバークの美学論と本質主義について読んだ。 美学の古典とされる『判断力批判』の著者カントは、黒人や女性に対して明らかに差別を行っていたが、エドマンド・バークの美学観も現代から見れば偏った考え方を持っていることが書かれていた。…

  • 永田希『再読だけが創造的な読書術である』筑摩書房 (2023) 読了

    永田希『再読だけが創造的な読書術である』筑摩書房 (2023) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 タイトルに「創造的な読書術」と書いてあるが、これについては125ページで語られた。 "「創造的であるということ」は、それだけではたいしてありがたいものではありません。創造的であるということは、組み合わせのパターンが独特であるということにすぎないからです。" P125 例えば優れたアイデアというものは、既に過去にあったものが前とは違う「組み合わせ」によって刷新されたものに…

  • 読書日記1044

    読んだ本 永田希『再読だけが創造的な読書術である』筑摩書房 (2023) ブライアン・グリーン『時間の終わりまで:物質、生命、心と進化する宇宙』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『再読だけが創造的な読書術である』では、自分も大いに影響を受けている松岡正剛氏の「千夜千冊」にも触れながら、再読することで自分の環境を「再構築」することができる(本書ではテラフォーミングと表現される)ことが語られる。 読書という行為について触れる本はあまりない為、こういったものが本屋に出てくるとつい手が出てしまう。 (似たような本としては、イーザ…

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