いつも4日間の湯治を終えて、北上駅の待合室で、今度の在来線が来るまで相当の時間を費やすのであるが、決まって座る席は、今降りてきたばかりの湯治場のPRポスターの前だ。どう見ても、昭和懐古のお宝写真なのであるが、何の時代説明のないポスターなので、何も知らない都会の人が、あるいは東京駅や横浜駅でこのポスターを見たら、「ああ、この時代、なんてレトロな湯治場があるのね、行ってみようかしら!」なんて思うのかもしれない。下記の写真は、今朝湯上がりに、このポスターと同じ通りを反対側から撮影したものだ。朝とはいえ、人影はなく、写っている湯治棟の建物の大半は、現在利用されておらず、廃れるに任せているようなありさまなのだ。(現経営者に失礼があったらすみません。)オイラは、この廃れ具合が好きでこの湯治場に年に2回間隔で訪れている...廃れゆくままでいいのだのうか