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  • 山の幸たち息を吹き返す

    スマートフォン亡失から3日でほぼ原状回復にいたる。端末は、同種の端末が家にたまたま存在していたので購入せずに済んだ。おサイフケイタイ系のチャージ済金銭も新しい端末に引き継いだし、サブスク契約の地図アプリや購入済み英単語帳などは、これも難なくひきついだ。電話帳は親せきや一部の知己の分を手動で引き継いだ。また、これを機会にとかく知らぬ者からの受信が多い米国メタ系のSNSやXといったヒトへの悪態が大半のSNSは引き継がないことにした。おかげでなんか、日常が軽くなった。高齢期を安らかに過ごしたい。(イヌブナの新緑)昨日、黄砂にかすむ大気をものともせず1週間ぶりに青葉の森を歩いて驚いた。冬樹の芽という芽が葉を広げ始めている。林床のスプリングエフェメラルたちは早くも役目を終えようとし、初夏に花をゆだねる後塵の草たちが...山の幸たち息を吹き返す

  • 好事魔多し・・・・〈刈田郡蔵王町遠刈田七日原〉・・・でもヒメさま永遠に生きてくれ・・

    晴天予報の4月15日。昨年は蔵王山ろくで4月12日に満開のカタクリとヒメギフチョウさまに出会ったが、今年は、カタクリの開花が少し遅いと判断し、遠刈田行きは昨日15日になった。それにしても何とよい天気だったのだろう、平地では25℃をこしている。南蔵王の山々もくっきりと仰ぐことができた。雪解けが進み、あとひと月もすればあの稜線も快適に歩けるだろう。そんな快適な気候の下、遠刈田温泉から歩きだし、青麻山周辺にいたる林道沿いを快適に足をすすめた。南蔵王の山なみが望める伐採跡地に至るとあちこちにタラノキの幼木も伸びており、その先端に形のいいタラの芽が伸びていたので、ちょっと道草を食う覚悟で、そんなタラノメほしさに藪の中に入る。タラノキのトゲトゲもさることながら、そこに至る数メートルの藪にはトゲトゲのバライチゴの枝が縦...好事魔多し・・・・〈刈田郡蔵王町遠刈田七日原〉・・・でもヒメさま永遠に生きてくれ・・

  • ばっけ味噌(ふき味噌)をいただくことから山の幸の季節が始まる

    暖かくなった週末、南面白山の山麓に春の山の幸を求めに出かける。お目当ては、雪解けが終わった草地に生え出るフキノトウ。これで当地ではバッケ味噌と呼んでいるふき味噌をつくるため。フキノトウは蕗の花。蕗は雄花と雌花とに分かれているが、フキノトウはまだ苞葉にくるまれたツボミのままでは雄花か雌花か分からないが、山菜としてはまだ花が現れないツボミの収穫を良としている。が、ある程度花の姿を現しても、茎の伸び切らない柔らかいうちは十分いただける。ばっけ味噌の作り方は、苦みをいただくため生のまま味噌で和えるのを通としている向きもあるが、オイラは、大方のレシピがそうしているように、30分ほど水にさらしてあく抜きをして、細かく刻んで素早く油で炒め、みりん・さとう・みそを入れて熱をくわえながら和えている。これでも十分苦いので、ご...ばっけ味噌(ふき味噌)をいただくことから山の幸の季節が始まる

  • コブシ咲いて、木の花たちも踊りだす

    落葉樹たちの春は、コブシの白い花が青空に向かって咲き誇ることから始まるようだ。ハウチワカエデの真っ赤な花。クロモジの薄緑の花。チョウジザクラの清楚な白色の花。それぞれが、春を待ちきれなかったように元気に顔をのぞかせ始めた。チョウジザクラのうつむき加減な花たちにクロマルハナバチがやってきて、一花一花丁寧に蜜を探り当てていた。いろんな花の蜜を味わって人生を終えるハナバチやチョウたちは、短い命ではあるが、幸せ者なのかもしれない。カタクリの葉になにものか卵を産みつけたのか。黄色い粒々の.刻印のように見える。カタクリの葉はすぐに地中に融けて消えてしまうので、その後どうなるだろう。不思議なことばかり。ルリタテハやミヤマセセリ♂が地面で翅を広げて体を温めていた。このミヤマセセリは、図鑑で調べると成虫でいられるのはこの一...コブシ咲いて、木の花たちも踊りだす

  • 桜色に染まる数日

    山裾のヒメギフチョウさんも気になるが、街にサクラの花が咲いている数日間は、心も体も桜色に染まりたくてそわそわしてしまうのは、この国に生まれたどうしようもない性なのだろうか。昨日は薄曇りのうえ暖かく絶好のお花見日和だったので、スーパーの酒類コーナーで家飲み用にと秋田の「爛漫」一升パックとお花見用にこれも一合紙パック酒を2個とイカのおつまみを買って、河原の桜の木の下のベンチで、一合カップ「お一人様花見」を楽しんだ。「爛漫」は名前に引かれ、この花の時季だけの酒としている。そして酔いながら聞く音楽は、たいていモーツァルトのピアノ協奏曲なのだ。9番から23番あたりまで、彼の円熟期(といってもまだ20代)の作品群が、どういうわけか桜の季節のこころに染みてくる。ウィーン生活で自作自演のピアノ協奏曲の予約演奏会が評判とな...桜色に染まる数日

  • ヒメギフ記念日の今日、また逢えてよかったね

    昨年2023年4月5日は、目の前でヒメギフチョウさんに逢えた人生初の日であったから、その日を個人的に「ヒメギフ記念日」と制定した。今年は、カタクリの開花が昨年より1週間程度遅れていて、昨年であった太白自然観察の森の目撃場所のカタクリ開花が遅れていたため、少しあてにはできなかったが、今日もう一度この自然公園に出かけて行ったら、カタクリの花を行き交うヒメギフチョウさんに逢うことができた。一頭か二頭交互にやって来ていただろうか。少し離れていて、上半身がカタクリの花に隠れていたため♂♀の区別がつかなかったが、たしかにヒメギフチョウさんだった。ただ、昨年出会った日は、満開のカタクリに加えて食草のウスバサイシンもしっかり葉を伸ばしていて、出会ったヒメギフチョウさんは、カタクリに加え、ウスバサイシンの葉にも時々立寄る気...ヒメギフ記念日の今日、また逢えてよかったね

  • 春の野はスィーツだらけ

    週一の割で野草園を訪ねることにしている。季節のシグナルを感じるため。ただ、この園地は周囲が住宅地にぐるりと囲まれているため、青葉の森と比較して野生の度合いは少し劣るものと推察する。たとえば、ここにはいくらカタクリが咲き誇って、食草のウスバサイシンが生えているとしても、ここには「ヒメギフチョウ」さんはやってこないのではないか。なぜかというと、食草の量が自然の割合からして少なすぎるので卵を産みつけにくいのではないかと思うからである。また、この園地以外の地に巣を設けるハチやアブはこの園地の中の花の匂いを感じるセンサーが住宅地に邪魔されて機能しないので、花の授精を媒介するハチやアブや個体種は限られるのではないか、などの疑念も生じている。ただ、巣をつくらないチョウは、卵を産みつける食草だけ十分にあればこの園地だけで...春の野はスィーツだらけ

  • 古い桜たちには曇り空がよく似合う

    サクラの開花が告げられて二日、東北大学片平の桜たちは、もうずいぶんと花を開かせていた。ここの花はさまざまな種がありそうだが、いちいち名を言い当てることはできない。ソメイヨシノは少ないようで、サクラの古来種やウバヒガン、シダレなどもう旧制二高時代の明治からだから100年以上の時を生きてきた古参たちだろう。この古参たちは、一世紀もの間、花の下を生きかうさまざまな学生や市民を目撃してきたのだろう。今は、とうにこの世に存在しない者たちの映像を撮りためながら生きてきた老木たち。空一面に咲きはじめた花もさることながら、この花の時季、オイラは、花たちを生かし続ける水脈ともいえる黒く偏屈にくねった太い幹や枝ぶりを下方から眺めるのが好きだ。なにか一株一株に人間的な意思や熱情といったエネルギーを感じて不思議に圧倒されるのであ...古い桜たちには曇り空がよく似合う

  • MY SUMIRE HANDBOOK

    あったくなって絶好の自然観察どきだというのに、昨日少し歩きすぎたせいか体調を崩した。ここ数年、パターンは似ている。まず目がチカチカして焦点が定まらない兆候、そのあと右の鼻の奥のあたりに鈍痛を感じ、しばらくして悪寒がしてしばらく寝込む状態にいたる。鎮痛剤か葛根湯のような軽い風邪薬を飲んで、半日も横になれば、何事もなかったかのように回復する。ワンパターンだ。年に数度。悪化するわけでもないし、熱や血圧にも影響がないので、医者に行くとかの心配はしていないが、原因不明なだけすこしは気になっている。昨日、青葉の森にはやくもスミレの花が数株花を咲かせていた。青葉の森だけでもスミレの種類は、10種ほどありそうだが、まだ彼らを分類、仕分ける能力がない。そこで、今年は、出会ったスミレの名前を特定し、写真やスケッチで収集するこ...MYSUMIREHANDBOOK

  • 待ち人来たらず

    弥生四月に入る。いくぶん風は冷たいけれど、ウインドブレーカー姿では山道を歩いていると少し汗ばむようになった。今週から来週、晴れていれば二日に一度の割合で、太白自然観察の森まで足を延ばし、ヒメギフチョウさんとの出会いを求めることとする。今日は、その場所に足を進める途中、空を切る二種の「うすむらさきいろ」を目撃した。そのうちの一種は、笹の葉にとまってくれたのでルリタテハさん(♂♀不明)と分かった。越冬種なので、もう少し早い時期に出会えると思っていたが、四月になった。いつも感じるのだが、このチョウ、翅裏は枯れ葉色の全くの保護色なので、翅を開いてその美しい瑠璃色の翅表をみせてくれないと誰なのか分からずじまいなのだが、お日様が照ると翅を少し開いてくれるので、そのチャンスを待つしかない。今日のは、ちょっとだけ開いてく...待ち人来たらず

  • さあ、週末から早春のたちが躍動する

    おとついの低温と降雪を最後に、予報では週末から晴れマークが続き、気温も15度を超える日が続く。サクラの開花はもとより、昨年より遅れていた青葉の森の早春の花や虫たちが示し合わせたように躍動する瞬間のカウントダウンが切られている。昨年、家から一番近い地点と言っていい太白山のふもとの自然観察の森でヒメギフチョウさんに出会ったのは4月3日だった。その時は、カタクリは満開で、かれらが卵を産みつける食草のウスバサイシンの葉もすでに展開していた。青葉の森のカタクリは、昨年より気持ち1週間開花が遅れているので、まだ早いと思ったが、今日はやや気温が低いが、晴れていたので、その自然観察の森の例の場所に行ってみる。やはり、まだまだであった。あの出会い地点のカタクリはやっと葉を展開させたという具合で、ウスバサイシンの葉の気配もな...さあ、週末から早春のたちが躍動する

  • なごり雪・わかれ雪・なみだ雪

    昨日の暖かさはなんだったのだろう。午後から気温が下がって、烈しく雪が降り始めて晩になってもやみそうにない。。昨日開いていたふたもとのカタクリたちはどうしているのだろう。生まれだした羽虫たちも、うまくどこかに隠れて寒さと雪の重さに耐えているだろうか。そういえば、青葉の森にウグイスもたどたどしく囀りだしていた。きょうは、どこかの藪の中で押し黙っているのだろうか。今年は、立春のあとの方が雪が何度か降っていたような。温暖化と言いながら、大方の気象予報士のサクラの開花予想も大幅に外れているようだ。だれも、当てなかったようだ。このAI時代にあっても、いまだ天体の定めには打ち勝てないみたい。なごり雪、別れ雪・・・今年は何度春の雪の降るのをみてつぶやいたことだろう。テレビで「八代亜紀さんのお別れの会」が開かれているニュー...なごり雪・わかれ雪・なみだ雪

  • カタクリ開花宣言?

    東京のサクラ開花は、当初3月18日ころと予想されていたと思うが、1週間以上遅れているみたいだ。今日の時点でまだ開花宣言はない。当地の予報は3月31日だというが、これも大いに怪しい。たしか、昨年は3月半ばに咲き始めていた青葉の森のカタクリたちも、1週間以上遅れていたようで、今日はあったかなので歩いてみたが、やっと二、三株の開花を確認できた。全体から言うとまだ1%にも満たぬのだから、これをカタクリの開花宣言と言っていいのかわからないが、それでも枯れ葉だらけの林床にピンクの花弁がゆれるさまを見出すと、いよいよ花の季節が始まったなと、感激してしまう。記録したこの二株は寄り添うように生えていて、同じように花弁をそらせているのであるから、7年前に同じ花から放たれた種が育った、いわば兄弟ともいえる株なのだろう。よく見る...カタクリ開花宣言?

  • 春分すぎても風は冷たい野草園を歩く

    温暖化だの四季の喪失だの、なんだかんだと言われる昨今ではあるが、当地は、春分を過ぎてもいまだ寒冷で、今日は最高で9℃、明日は7℃だという。冬季閉鎖されていた野草園が20日に開園したので、少し歩いてくる。風はきりりと冷たく、いまだ早春の風情だ。そんな環境だから、青葉の森のカタクリはおとついの時点でまだツボミ状態だったし、野草園のそれはもっと開花が遅れそうで、やっとちいさな葉が現れ始めたというところか。だが、この園地の暖かそうな草地には、すでに彩りをみせる早春の花たちがいた。雪割草の仲間ミスミソウやスハマソウ、同じキンポウゲ科のフクジュソウやアズマイチゲ、ショウジョウバカマらの草本の花々、ミツマタやダンコウバイら木本の花たちもすでに花盛りだ。いつもの季節にいつもの花がいつもの場所にあるとなんだか安心するが、カ...春分すぎても風は冷たい野草園を歩く

  • 春の山岳展望~「雪形」ウォッチングの旅

    目を閉じれば、昨年の4月に歩いた安曇野や白馬山麓から眺めた白い山々が眼に浮かぶ。昨年は、遠望された山なみのなかから、安曇野の写真家田淵行男さんに教えられ、残雪の山に残された雪や岩の紋章「雪形」のいくつかお目にかかった。ただ山々を眺めるだけではなく、「雪形」を隠し絵を探すように見つける楽しみが増えた。昔は農耕のサインとして需要な役割を担った「雪形」だが、いまは純粋に移りゆく季節に少しの間だけ見せてくれる「神さまのお絵かき」としてそれを楽しもうではないか。昨年は、常念岳の名前のもとになった「常念坊」、鹿島槍ヶ岳で躍動する「シシ(獅子)とツル(鶴)」、白馬本峰から三国境にいたる鞍部の下に現れた白馬岳の名のもとになった「代掻き馬」、などを確認できたが、田淵さんによると安曇野や白馬山麓からの眺めだけでもすくなくとも...春の山岳展望~「雪形」ウォッチングの旅

  • 蝶の季節がやってきて田淵行男さんを慕う

    昨年4月、アルプスの山岳展望を求めて安曇野と白馬山麓を歩いた。安曇野でレンタサイクルし、高山蝶などの生態研究でも知られた写真家の「田淵行男記念館」を訪ねた。小さな記念館だったが、田淵さんの作品や撮影道具、山の道具などがコンパクトながら要領よく展示され、田淵さんの業績や人となりを短時間ながら理解することができた。作品の数々は、事前に図書館から借りれるだけの著作を借りてきて拝見していたので、脳裏にストックしておいたはずだったが、印象がまるで違ったのは、蝶の自筆絵画だった。想像以上に大き絵で、にもかかわらず蝶の鱗毛の本数まで本物の写実かと思うぐらい緻密な色彩画だった。普通、蝶の翅は、広げた際に上から見える「表」が美しく、翅を閉じたときに見える「裏」は地味な色(敵に見つからない保護色か)なのだが、田淵さんの絵はほ...蝶の季節がやってきて田淵行男さんを慕う

  • 3.11の青空の下、それぞれの復活

    3.11から13年目となる日、よく晴れていたので青葉の森を歩く。あの日と違って圧倒的な青空が地上を覆い、三月らしい光が樹々の梢から差し込んで枝々の影を揺らしていた。このところの冷たい風も今日だけは息をひそめていた。それらの光をいっぺんに浴びようとスプリングエフェメラルの代表カタクリさんの葉が南斜面の暖かなところからあちこちと顔を出していた。今年花を咲かして命のリレーを担当する7年生の卒業生を探しながら歩いていたら、いたいた気の早い卒業生が早くもツボミを赤らめていた。明後日から、気温が15度ほどに近づく日々が続くとの予報である。そうすると、こうした気の早い卒業生たちはあと1週間もすると愛らしいピンクの花弁を開かせるのだろう。一匹の羽虫も日向ぼっこをしていたが、どこかに行っちゃった。もう、花たちの開花と併せて...3.11の青空の下、それぞれの復活

  • 黄いろ星から白い星へ、地上の星たちのリレーが始まった

    黄色のマンサクから白色のセリバオウレンへ、そしてピンクのカタクリへ、つぎにうす紫のスミレの仲間へと青葉の森の新しい季節のリレーが始まっている。おとついの雪はまだ残っているけど、融けだした雪の間からセリバオウレンの白い妖精が顔をのぞかせはじめた。まだ花びらを完全に開かない花は、まるで眠そうなようすだ。カタクリの葉やタチツボスミレの葉も少し現れた。カタクリは1年生から7年卒業生まで、それぞれであるので、いまやっと地上に出た葉だけでは何年生なのかはまだ分からない。二枚の葉とその間にツボミとなる茎をのばしてくるのが卒業生。あと10日もすれば、卒業生とはっきりわかるようになるであろう。空を見上げると、すこしシジュウカラたちが騒ぎ始めているが、春のさえずりをまだ始めないし、ウグイスの初鳴きもいまのところオイラの耳には...黄いろ星から白い星へ、地上の星たちのリレーが始まった

  • 名残り雪の公園に新しいお客様、いらっしゃい

    水を含んだ名残りの雪が未明から今朝にかけて少し積もった。昼にはすぐに溶けだしてきたが、昼過ぎの西公園の芝生はまだうっすらとしていた。一昨日のシメさんグループの姿はなかった。どこで何をしているんだろう。公園の若い娘の銅像の足元にハクセキレイがチョコチョコ歩いていた。都会にいても、物おじしない彼らだから、ヒトの銅像なんて意に介さないだろう。たとえ年ごろの娘の像であっても。公園の奥を歩くと、数羽の小鳥が雪の混じった地面をチョコチョコ歩きながらエサを探していた。あの「だるまさん転んだ歩き」のツグミさんたちでないことは、その歩き方や大きさからすぐ分かるし、スズメほどの大きさだが、スズメはチョコチョコとは歩かない、チョンチョンと飛び跳ねて前に進む。望遠レンズで覗くと・・・・・地味な色合いといい、白い眉といいセキレイ科...名残り雪の公園に新しいお客様、いらっしゃい

  • 足踏み中の春に冬鳥たちに会いに行く

    二十四節気の「啓蟄」の日。昼も気温が10度に満たぬ寒い日が続く。ウグイスもまだ耳にしていない。青葉の森にも10日ばかりご無沙汰である。今夜から明朝にかけて雪だという。今年のなごり雪はまだ先か。週間予報によると、来週になると暖かい日が続くらしい。足踏み中の春も一気に押し寄せるのだろうか。日曜日に、またシメ君たちに会いたくなって西公園に出かけたが、人出が多いためかどこかに移動したのか、姿が見えなかった。代わりに行ってといっては失礼だが、松の木の上で小さな「ヒガラ」くん/さんを見つけた。ヒガラは雌雄同色なのでヒガラくん/さんと呼ぼう。大好きなシジュウカラの仲間のいわゆる「カラ系」の小鳥であるが、普段はもっと標高のある山地や亜高山帯で過ごすらしく、青葉の森程度ではほとんど出くわさない。ただし、冬の間は平地林や公園...足踏み中の春に冬鳥たちに会いに行く

  • 冬鳥たちの声聴くこともなく別れの予感

    二月の終わりの日、庭先に珍しい鳥がとまっていた。冬鳥のツグミ属の「シロハラ」である。頭部がやや褐色に写っているから、たぶん♀なのだろう。(くちばしと足が強靭そうなツグミの仲間)(太っちょに見えたが、飛びたとうとする瞬間はスマートなツグミスタイル)ツグミやシロハラの冬鳥は、ロシアなど.ユーラシアから越冬のため雪の少ない内地に渡ってくるのだろう。落ち葉をかき分け木の実やミミズなどを探し、冬の間に命を長らえている。あまり詳しく観察してはいないのだが、あまりカップルでいるところを見たこともないにので、春に北に帰ってからパートナーを見つけているのかもしれない。とにかく冬の間にエサになるものは何でも体内に吸収し、北帰行とその先の恋と子育ての体力作りに励んでいるのだろう。ツグミの名の由来は「口をつぐむ」、すなわち冬鳥の...冬鳥たちの声聴くこともなく別れの予感

  • スノームーンのスピリチュアル

    今日は日曜日。日曜日朝のルーティンとして、家を出て100mほど歩いたところにあるコンビニに「毎日新聞」を買い求めに行く。毎日の日曜版は、大きなクロスワードのほか、少しむつかしい数独やスリザーリングなどのパズル類が他紙以上に充実していて、午前中は、このパズルをやりながら過ごすことを楽しみにしている。そんな些細な楽しみのため、6時過ぎにそのコンビニのドアを開け、いつもどおり新聞コーナーに目をやると。なんと新聞の棚は「空っぽ」!。出てきたいつものスタッフに新聞がまだ届いていないのか尋ねたところ、なんとこのコンビニは今月28日をもって「閉店」し、今週は新聞が来ないとのこと。(ガックリ)気が付けば、この数年の間に近所のバス通りからスーパーや小売店、飲食店、などが次々消えており、小売先端をいくコンビニも立地によっては...スノームーンのスピリチュアル

  • ツツピーたちを聴く日も近いか

    スプリングエフェメラルたちが目を覚ます早春の森を歩いていて、シジュウカラやヤマガラさんたち、オイラがツツピー属と呼んでいるカラの仲間たちの高らかな囀りがあちこちから聴こえてくるときほど気分が高揚することはない。「ああ、ことしも春がきたんだなぁ」と。二月もすでに後半だ。これから1週間は、いわゆる「寒の戻り」状態で予報は最高でも10℃を超えないが、三月に入って少し暖かな日がやってくると、今年もそういった高揚する場面が訪れるだろう。そうだ、そんな日にはウグイスさんもたどたどしい初鳴きを聴かせてくれるだろう。西公園を歩いていたらそのシジュウカラさんの小グループがスズメさんの小グループが混在して、雪の混じった草むらを盛んに飛び歩いて何かをつついて探しているようだった。しばらく観察していても分からなかった。撮って来た...ツツピーたちを聴く日も近いか

  • 雪枝輝いて、小鳥たちも元気

    昨夜から、また雪が降り出して今日の昼頃まで降り続いていた。やや水分を含んだ春の雪であるから、周囲の梅、桜、銀杏といった春を待つ枝という枝に四、五センチほどの雪が積もった。雪枝(ゆきえだ)という言葉はないだろうが、黒い冬の枝に雪が付着する光景はなんとも清々しく凛とした気分にさせてくれる。昨日の朝は、しっかり姿を見せていた梅の枝の蕾たちもすっかり雪に閉ざされてしまった。花やつぼみが呼吸しているわけではないだろうが、さぞや息苦しだろうなぁ、なんて同情したくなる。まあ、それよりもスズメなど野鳥たちはどうしているのだろう。彼らにしてみれば、たかが10センチ程度での積雪でも重い雪がわずかなエサを閉ざしてしまい、さぞや一日の糧を確保するのは大変だろう、だなんて勝手な心配をしてしまう。そんな気持ちで昨日の梅の木を見ていた...雪枝輝いて、小鳥たちも元気

  • 降るほどにふくらんでいく梅の花

    朝から雪が降っている。ぼた雪というほど粒は大きくないが、天上から落ちてくる速度が速いので水分を多く含んだ春の雪だ。おとつい梅の開花宣言が報じられた。当地方の平年開会日より十日はやいのだという。近くの庭の梅の花もおとつい一輪、二輪とほころんだのを確認したが、つぼみたちは大きくふくらんで今にも開花しそうな気配だったが、この朝からの重たい雪が、このツボミたちに容赦なく降り積もっていて辛いだろう。でもしっかり観察すると、つぼみたちは何やら体温のような熱があるように枝という枝からくりくりとしたほの赤い顔をのぞかせてなにやら元気そうではないか。もう彼らもこの雪はつぼみを凍らせるほどの冷たい雪ではないことは知っているようだ。これから1週間雪は降らないだろうが、気温は平年並みとそれほど暖かくはならない。平年より十日も早く...降るほどにふくらんでいく梅の花

  • スピカつながりで2002年春にタイムスリップ

    昨日今日と、NHKの再放送されたものであるが、小澤征爾さんが指揮をした「2002年ウィーンフィルニューイヤーコンサート」と、同じく2002年の前期朝ドラ「さくら」を視聴した。朝ドラ「さくら」だが、以前このブログで記したこともあるが、オイラはこの朝ドラをこよなく愛している。2002年だから、オイラが宮古島に在住していた時期に放映されたもので、オープニング映像に現れる北アルプス穂高・笠ヶ岳・乗鞍岳の展望都市・飛騨高山や飛騨古川がたまらなく「なつかしいやまと」であったこともあるし、また、脚本の田淵久美子さんの絶妙なコメディータッチなラブロマンスにも当時はかなりハマっていたのを告白せざるを得ない。ヒロインのさくら役・高野志穂さんも、桂木先生役の小澤征悦さんも役柄にぴったりで、お二人に好感をもって欠かさず見ていたし...スピカつながりで2002年春にタイムスリップ

  • スピカ流れて春動く

    二十四節気の「雨水」の未明。南から東けての上空には、本来「春の大三角」(おとめ座のスピカ・うしかい座のアルクトゥルスらの一等星と、しし座の二等星デネボラを結ぶ三角)が広がっているはずであるが、わが家のベランダからの画角だと午前3時では、仰角(赤緯)30度よりやや低い地点にスピカのみが輝いているばかりであった。真っ暗な空には雲が無いように見えたため、1時間ばかりそのスピカを中心に微速度撮影を試みた。1時間もの撮影ではあるが完成された動画はたったにかの15秒とあまりにも短い。Youtubにアップしたものを×0.25と4倍の遅さに設定して1分ほどの動画を観察する。左下よりだんだんとさそり座が登ってきた。「赤い目玉のさそり~♪」と賢治さんが「星めぐりの歌」で歌ったアンタレスのオレンジがやっと確認できた時点で今朝の...スピカ流れて春動く

  • エイチスリィ打ち上げられた青空にマンサクの花

    今朝オンラインで中継されたH3ロケットの打ち上げ模様を見ていて、前回に失敗したと聞いていたものだから、3分ぐらい前から女性スタッフによって機械的に発出される「秒読み」の声に重なる様にオイラの心拍はドキ・ドキ・ドキ・ドキ・・と高鳴り、発射後も前回失敗した二段目の切り離し、そして約20分後のエンジン静止と模擬衛星一基の切り離しまで固唾をのみながらパソコン画面に注視していた。直後に管制センターのスタッフの拍手と握手のシーンが映し出されて、ようやく今回の打ち上げが成功したとわかり、ようやく安堵の息を吐いた。SFマンガや映画でいやとなるほど見てきたような宇宙への気軽な旅立ちスタイルからしたら、あるいは1000年後の人類(まだ存在していたら)から見たら、このような莫大な燃料の噴射からなるロケットスタイルでの旅立ちはも...エイチスリィ打ち上げられた青空にマンサクの花

  • 冬の大三角にさようなら

    昨夜は3歳のお月様も20時ころには西の空に沈みはじめて、雲もなくすっかり晴れていたので、久しぶりにベランダに三脚を立て、微速度撮影(アニメーション動画)を試みた。今年は、山や海辺のほしぞら写真撮影に回帰する年と位置付けており、晴れていたら今のうちにタイムラプス(静止画の連続写真を合成)や微速度撮影を練習しておこうと思う。こうした撮影は、しばらくやらないとすっかりコツというものを忘れてしまい、いざ現場に行くとあたふたしてしまうから、日頃の練習が大事なのである。昨日の微速度は、ISO800/F2.8/8秒の設定を10秒間隔で100回、およそ1時間ほどの設定にしたから1時間のうち8秒間・200回の撮影をおこなったことになろうか。それでも、動画の再生時間はわずか15秒だけになった。Youtubにアップしたものを下...冬の大三角にさようなら

  • マンサク(金縷梅)の体内時計

    二月にはいって、北国のモノクロの世界にカラフルな黄色の面影がうすぼんやりではあるが視界によみがえってくる。去年、国際センターの満開のマンサクを撮影した日をこのブログを遡ってたしかめてみる2023年2月18日に写真の貼り付けを見る。暖かい冬と報じられている2024年のその個体の満開は早まっているのだろうか。そんな好奇心から出かけてみたが、まだツボミが多くわずかに開いていた最上方の枝先の花の花弁もまだ寒そうにクルリンと丸まっていた。マンサクの体内時計にそう狂いは生じていないみたいで、昨年どおり、あと1週間で満開となるのだろう。おなじく昨年のブログを観たが、青葉の森のマンサクはそれよりさらに1週間おそく、2月末には黄色の面影をあちこちと見せ始めるのだろう。青葉城址ふもとのロウバイ(蝋梅)は、いま満開となってほの...マンサク(金縷梅)の体内時計

  • 春の雪 深山をたんと 包みなさい

    昨日今日の全国ニュースやワイドシューを見ていると、首都圏に降った「ほんのわずかな」雪のために右往左往する話題ばかりで、北国在住者としては、お笑い番組としてみてもつまらないので、TVを消したり、取りためた録画番組を視聴するなりして報道番組の時間を代替している。今年は、これまで年末から北海道西部や一部の山間部を除いて全般的に雪不足が報じられていて、周囲のスキー場も一部のコースを使用できないなど、温暖化や偏西風の蛇行による寒気の偏在などによりむしろ雪の降らないことを危惧していたのであり、低気圧の本州南岸移動によるいわゆる「春の雪」は、むしろ雪不足の地域にとっては「朗報」なのである。「雪不足」によりスキー場の営業が成り立たず閉鎖するところも出てきているが、それはそれとして、日本列島の背稜部にあたる山間部に例年通り...春の雪深山をたんと包みなさい

  • 冬のアリさん

    「晴れ、気温10度超える」との予報が出たため、1月最後の日に久々青葉の森を歩く。暖かいといっても、森の中はややひんやりしていて、久々に吸い込んだ森の匂いが冷たいまま嗅覚に触れ、心地よい。それでも、昼を過ぎたあたりから空一面に青空が広がり、すっかり葉を落とした木々の間から陽が射してきてニット帽の中は少し汗ばむくらいだ。こんな暖かさでは、クマさんもおちおち冬眠していられまい、とすこし不安になるが、さすがに厳冬期にクマ鈴を鳴らすのは臆病すぎるな、とザックのポケットから取り出してザックに括るのはやめる。「おや!」あたたかな日差しを浴びた南斜面の登山道の落葉の上を少し大きなアリが一匹ゆっくり足を運んでくる。「仙台で1月にアリさんを見たのは、生まれて初めてかも。」家に帰って、ネットの図鑑を調べてみたらムネアカオオアリ...冬のアリさん

  • 雪雲にかすれるウルフムーンだったが・・

    本日2024年1月26日未明、2時54分は新年最初の満月であった。アメリカでは、この月をウルフムーンというそうだ。なんでも、厳冬期にエサが少なく腹をすかした狼たちが月に向かって遠吠えるので、そう命名されているとのことである。可哀そうな話ではあるが、厳しい冬でも生きていくかれらの姿を思い浮かべると、なにやら元気をもらえる。厳冬の冴えた満月に向かって前足に力を込めて遠吠える狼の姿が、なんとも新年に込めた生存のエネルギーというものを感じさせる。そんなウルフムーンを写真に収めようと、3:00amには目覚めていたので、P950くんを手に取って戸外に出てみたが、あいにく小雪が舞っていて、ウルフムーンは険しく流れる雲に時おり姿を現す程度という生憎の空模様だった。そんな悪条件の中で何とか姿をとらえた1枚が下記の写真である...雪雲にかすれるウルフムーンだったが・・

  • 2024年の厳冬期に聴くロ短調ミサ

    今季最大級の寒波が来ていて、朝窓を開けたら当地においても数センチの雪が降り積もっていた。降った雪は強い北西の風に吹き飛ばされている。外はさぞや寒かろう。能登の被災地はどうなっているのだろう。ウクライナやロシヤの兵隊さんたちは塹壕の中で凍えているだろう。などと頭をよぎるのは「負」の映像ばかりだ。朝5:00から放送されているNHKFM「古楽の楽しみ」は毎日聴いているわけではないが、今週はバッハの「ロ短調ミサ」が鈴木優人さんの解説で、五日間に分けて丁寧に放送されているので聴こうとしていたが、寒さのせいか酒のせいか最近目覚めが遅く、気が付いたら5:30をまわっていたなんてこともあり、すべて聴けていない。そんなことをきっかけに、あらためてYoutubで検索にしてこの大作を改めて聴くことにした。Wikipediaが説...2024年の厳冬期に聴くロ短調ミサ

  • 2024年の「月面X」さんが現れてくれたよ!

    昨夜、予報はまったくの曇り空であるので諦めてはいたが、念のため19時30分頃に外をのぞいたら、薄い雲のヴェールが流れているものの、上弦の月が天頂から西にやや傾きつつ輝いていたので、あわててP950くんを三脚にセットして、手押しシャッターながら数枚のズーム写真をとった。確認して見ると「月面X」がはっきりと浮き出ていた。新年初めての吉祥である。①能登半島震災②日航機と海保機の衝突炎上③まっちゃんらお笑い芸人と吉本興業の組織ぐるみ性加害報道④自民犯罪者党に対する東京地検の腰抜け捜査などなど、新年早々オイラにとって心晴れない日々が続いていたが、ほんのりとした幸福感が訪れた2024年1月18日の宵であった。きっとJAXA探査機は月面に降りてくれるのだろう。二番目の福音を待つ。2024年19:40ころ2024年の「月面X」さんが現れてくれたよ!

  • 月面Xの夜だが期待できないので

    今夜19時50分頃、2022年12月30日以来の好条件で「月面X」の観察ができる日だと天体観察手帳により教えられていた。お月様が上弦の時に、月にかかる太陽の光の角度によって、月のクレーターの山頂付近がX状に浮き出る時があり、年の1度あるかないかの貴重な日だ。昨年はチャンスに恵まれなかったので、晴れたらいいなと思っていたが、17時現在、空は厚い雲に覆われており、どうやら期待薄だ。今年はチャンスはもう一度だけ。3月18日の午前0時10分とのこと。酔って寝てるかも。ということで、2022年12月30日に買ったばかりのP950くんで撮影したファイルがあったので、もう一度Picasaで編集し、今日にブログに貼り付けて、「お月見」ならぬ「おえっくす見」といこうか。さて、この20日に日本のJAXA探査機が月面着陸予定だ...月面Xの夜だが期待できないので

  • 「冬の星座」と「星の界(よ)」を歌い分けれるか

    日本人の中高年以上のヒトたちで、唱歌「冬の星座」と「星の界(よ)」を歌い分けられるヒトがどれぐらいいるんだろう。下にふたつの歌の歌詞の一番を添付したが、「さあ、どうぞ!」といわれて歌ってみると何やら混乱しまいか。8・7・8・7・8・7・8・7という文字数による調子も、歌詞の長さも、メロディーもよく似ている。よって、歌い分けられるヒトでも、「冬の星座」の歌詞を「星の界」のメロディーで、反対に「星の界」の歌詞を「冬の星座」のメロディーで歌ってもなんら違和感もなく歌えるだろう。ちなみに、ふたつの歌とも原曲はアメリカ人の歌の替え歌であるということも似ていて、「冬の星座」はウィリアム・へイスというヒトがが1871年にポピュラーソング「愛しのモーリー」として作曲したものに堀内敬三が替え歌を作詞し、昭和22年(1947...「冬の星座」と「星の界(よ)」を歌い分けれるか

  • テント場からのほしぞら撮影

    おとついの新月の夜、21時ころにベランダに出たら雲がなくオリオンが美しく輝いていたので、久々にインターバル撮影したものを比較明合成してオリオンの軌跡を記録したいと思い、100枚撮影の設定をして部屋に入った。約20分後にカメラの回収をしたが、なぜか半分の50枚しか記録されていなかったようだ。50枚程度では下のように十分な軌跡とならないとならない。失敗の原因は、カメラの設定がJpg撮影とRAW撮影の同時撮影だったため、おのおの50枚づつ計100枚撮影された時点で、カメラの知能が100枚終了と判断したためのようだ。倍の200枚撮影設定にするか、jpg・rawのどちらか1本にするかの設定を行う必要があった。このところ星空撮影もご無沙汰、なおざりにしていたので、このような失敗したようだ。カメラの設定なんてすぐ忘れる...テント場からのほしぞら撮影

  • 美ケ原からの山岳展望に息をのむ

    2024年は、能登半島の震災からはじまった。日を追うごとに被害の実態が明かされて、地下の浅い地点に伸びる活断層を震源とした直下型地震の恐ろしさを目の当たりにした。建物や道路の被害は東日本大震災をはるかに超えるようだ。日々たゆることのない映像に気がめいて、新春の歓びを日記に連ねる手も凍ったままだ。だが、いつまでも滅入ってばかりはいられないだろう。被災地の被災者たちのたくましさに、逆に勇気づけられながら、この年を歩きだそうではないか。昨年は決して「年齢」のせいではないが、山に登ることもテントや山小屋で過ごすこともてっきり少なくなった。運動量も著しくおちて、体重はそれに呼応するように増えた。要するに体力は低下する一方だ。これではいけない。運動量を回復して体力の向上と減量、ようするに生活改善に取り組まないといけな...美ケ原からの山岳展望に息をのむ

  • ゴジラに絶望せず、早春の復活祭を待とうではないか

    正月二日の夜に放送されたNHKFMの「まろのSP日記第27集」を「らじるらじる聞き逃し」できょう午前に聴く。この番組は、N響コンサートマスターの愛称「まろ」こと篠崎史紀(しのざきふみのり)さんが、ご自身が蒐集しているなつかしSPレコードに刻まれたヴァイオリン曲などを聴かせてくれる番組で、盆正月などに不定期に流されている。クライスラーやハイフェッツなどのオイラの生まれるずっと以前に刻まれたSPレコード盤の名盤が、NHKスタジオでいちいちゼンマイをまいて、いちいち針を交換して、あのラッパがついた蓄音機により再生されるのであって、ワレワレは残念ながらその音をラジオを通して聴くわけだが、なんともノスタルジックなノイズの微かな音ととも流れるその再生音は、聴く者をはるか古き良き夢の国へ誘う。SPレコードは賢治さんの生...ゴジラに絶望せず、早春の復活祭を待とうではないか

  • 2024年のゴジラ襲来

    年が明けて、目の前に信じられない光景が続く。まずは、元日の夕刻能登半島を揺るがした巨大地震。朝市の拠点を中心とした輪島の市街地の消失についてインタビューを受けた住民の老婦は、「まるで空襲を受けた後のようだ」と茫然としていた。古い家並の多くが押しつぶされていて、それは正月の午後の親族を交えた団欒を一気に消し去ったのではないかと想像され、まだ多くの人々が取り残されているのではないかと危惧する。まだ、三日現在、被害の全容は明らかではない。能登半島の惨事があって気づいたのだが、幾本の活断層がズレたといわれるこの地質帯のどまんなかに「志賀原子力発電所」がシレッと存在していたことである。能登半島や伊豆半島はその形を見れば、地球創成以来、どんな力が加わってあのような形になったのか、素人でも分かりそうなものである。まあ、...2024年のゴジラ襲来

  • 2024年、ことしも富士を眺めてゆく

    昨年末から、下記の富士山ライブカメラを登録させていただき、おもに星空を眺めているが、ごらんのとおり昼間でも余計な障害物がなく流麗な裾野を従えた富士山が正面から眺められ、このスポットだと、富士山周辺にしては夜空が暗く星々が輝いていて、流星観測にも向いているすばらしいライブだ。山中湖の北島方面のやや標高の高い別荘地にカメラを設置したものと思われ、富士山には西から南方面の空が広がる。遠くに見えている白い山並みは、南アルプスの南部であろうか。とてもいいビューポイントと思う。掘っ立て小屋でもいいから、こんなサイトに住んで、日がな富士を眺めていたかったと人生をうらやむ。しかたなく、映像のお世話になって、テーブルのノートパソコンを開くいては、昼夜を問わず、このライブ富士を眺めさせていただいている。じつは、シリーズで歩い...2024年、ことしも富士を眺めてゆく

  • 年の瀬にヴォカリーズを聴いた海を想う

    数年前の12月の日曜日だったか。石垣島の東海岸をNHKFM「きらクラ」を聴きながら歩いているとき、あのアメリカのソプラノ歌手アンナ・モッフォが歌うラフマニノフの「ヴォカリーズ」がリクエスト曲として流された。なにものかに打ちのめされたように立ち止まって、遠い水平線を見ながら、暖かな12月の風に吹かれてこの歌を聴いた。それまであらゆる歌手や演奏でこの小曲を聴いてきたがアンナ・モッフォの歌うのが最良と思いながら、歌が終わってもMCたちの声がすぐには届いてこなかった。それほどの余韻を残した彼女の「ヴォカリーズ」だった。「この歌には海の風がよく似合う。」そういえば、「きらクラ」の後継番組「かけクラ」でも12月に入っ「ヴォカリーズ」が流されたが、キャスリーン・バトルの歌うものだったか、やはりアンナほどしっくりこなかっ...年の瀬にヴォカリーズを聴いた海を想う

  • コールドムーン・13回目の望月に凍えながら

    「コールドムーン」という言葉は、いかにも寒々しい。12月の、今年最後の満月をいうのだそうだ。正確に日27日の夜に昇ってくる月を「コールドムーン」として名残りの月を愛でるそうだ。添付のforbesJapanのHPによれば、朔望月(さくぼうげつ)すなわち月の年齢は29.5日であるから、暦によって1年で満月が12回ある年と13回ある年があり、今年2023年の「コールドムーン」は、13回目の月だ。13という数字もなにか寒々しいが、何やら得をしたような気分だ。その13回目の「コールドムーン」を愛でようと昨夜は9時頃までベランダに出てみたが、いまだ南東の空に現れなかったので、風邪気味なのと酒酔いもあって就寝。翌朝の4時過ぎに目覚めたので、震えながら外に出てみたら、西の空高く冷たい冷たい「コールドムーン」が虚空に輝いて...コールドムーン・13回目の望月に凍えながら

  • 年の瀬のモミの木の森で

    日曜日NHKFM「×(かける)クラッシック」で、ピアニスト館野泉さんの左手が奏でるシベリウスの「樅の木」が流れていた。この曲、シベリウスの作品で最もメランコリーな作品で、北欧というより日本的な愁いをたずさえた抒情曲だ。そんなメロディーを頭に巡らせながら、年の瀬の青葉の森を歩く。なかでも鈎取地区はモミの大木が多く、樹齢は二百年を優に超えているものもありそうな巨木が繁っている。冬のモミの森は、あるいは北欧のような雪を頂いた姿が似合うのだろう。当地では、先週積もった雪がすっかり消えている。広葉樹はすっかり葉を落とし、目に映るのはエバーグリーンのモミやマツたちだ。色を落とした広葉樹の木立にわずかだが、イイギリの真っ赤な実がいまだ房をたわわに垂れている。あまりおいしくないのか、カラたちはやってこないようだが、何でも...年の瀬のモミの木の森で

  • 野鳥たちの知能について

    買い物帰りに、一羽のカラスが道の真ん中にいて、向こうからやってくる車を避けようとピョンピョンと跳ねながら路肩に向かい、その場所に立ち止まって過ぎ去る車を見ているカラスくんに出会った。何をしているんだろうと見ていたら、路上に1個の黒いオニグルミの実が放置されていた。「はは~ん、またやってるな。」とすぐに状況を把握した。近所の森のカラスくんたちのこの行動は、これまでに何度か目撃している。カラスくんは、自分の力で割ることができないかたい殻をもったクルミの実をどこからかクチバシにくわえて来て、車が走ってくる路上にその実を放置し、車のタイヤの力を借りてクルミの殻を割ってもらおうとしているのだ。野鳥の知能は様々だというが、カラスは野鳥の中でもトップクラスだと言われ、ヒトにしたら7歳の子供程度だとのことであるが、はたし...野鳥たちの知能について

  • クリスマスソングを英語で歌おう

    この時季讃美歌もいいけど、クリスマスソングっていい歌多いよね。YouTubeからオルゴールやピアノのメドレーを選択して寝ながら聞けば、いい夢も見れるかもしれない。2年前から朝ドラの影響でラジオの基礎英語を聞いて朝を迎えることが日課になったが、今日の「基礎英語レベル2」のエンデイングで講師スタッフさんたちが「ホワイトクリスマス」を歌ってくれていた。なんて素敵な歌なんだろう「ホワイトクリスマス」って。歌詞がよく聞きとれなかったのでYouTubeを開いて「ホワイトクリスマス」と検索したら、出てくるわ出てくるわ、世界中のYouTuberさんたちが素敵な動画をアップしてくれている。下に貼り付けたYANNIEさんの動画で、まず歌詞の意味、発音を学んでからビングクロスビーになりきって歌ってみたり、ゴスペル調の演奏で歌い...クリスマスソングを英語で歌おう

  • 初積雪の朝

    主要な山岳は前年の雪どけ後に初の積雪があると「初冠雪」という神々しい言葉で表現されるが、平地では「初積雪」と、なんだかありがたくもない普通の言葉で報道される。それだけ、日本人は山に畏敬の念をもって暮らしてきたのか。わがアパートメンツの前庭も朝起きてみると真っ白な雪に覆われていた。植込みのサザンカの木にも3センチほど積もっただろうか、無防備な濃いピンク色のサザンカも花も寒そうに花びらをのぞかせていた。朝は氷点下の「冬日」だったそうだが、それでも真冬の花も葉も凍らないのであるからたくましい。12月にもなって、雪が降って、冬のスズメたちもさぞや食探しに苦労するのではないかとの「老婆心」から、昨年同様手のひらに少し玄米をにぎってベランダにまいたら丸々と太ったスズメたちが十数羽の集団でやって来てすぐに啄みを始め、も...初積雪の朝

  • ヤマケイ新年特別号、充実した百・二百名山地図帳で空想登山・・

    年末恒例といえば恒例、マンネリといえばマンネリになるのだが、本屋さんで昨日発売されたばかりの「山と渓谷2024新年特別号」を1430円(本体1300円)を購入してくる。ちなみに昨年の新年特別号は1320円(本体1200円)であるから、御多分に漏れずヤマケイも8%以上の値上げに・・・とちょっと購買をためらったが、2024年版は「日本百名山と日本二百名山」が特集であり、恒例となっている付録の地図帳が二百名山分も追加されているということで、雑誌は輪ゴムで括られているが、外から見た感じ前のものより分厚いので「この地図帳だけでも買う価値はあるかな」という気になりレジに向かった。案の定、家に帰って中身を点検したところ、付録の「日本百名山・二百名山地図帳2024」は192pと昨年の「日本百名山地図帳2023」の128p...ヤマケイ新年特別号、充実した百・二百名山地図帳で空想登山・・

  • 雲のヴェールとレンズの曇り ふたご座流星群撮影記

    2023年12月15日、午前2時起床。アラームを設定したわけでもないのに自然と目が覚める。ふたご座流星群の出現が極大の頃合いと分かっていても、天気予報は曇りを報じていたためあきらめ、昨夜は焼酎のお湯割りにより深い眠りについた。自然と目が覚めたのだが、まだ宵は残っていたし、寝ぼけてもいたが、とりあえず戸外の空を除くとまだ星が見えていた。昨日のタイムラプス設定では撮影時間8秒(F2.8/iso400)撮影間隔2秒としていたが、撮影時間を10秒に設定し、1時間撮影して見る。寒いので、室内で布団にもぐり本を読みながらタイムラプスのシャッター音を聞いて待つ。この時季は、室内に置いておいたカメラを冷たい戸外にさらすとレンズが曇ってしまうため、その防止用にレンズにバッテリーに接続したヒーターベルトを巻き付けるのだが、肝...雲のヴェールとレンズの曇りふたご座流星群撮影記

  • ふたご座流星群撮影は不発に終わり反省する

    本日12月14日夜半から明日15日未明までが流星が最も現れる極大日だと、三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」の報道を耳にしたので、本日0時から1時過ぎまで約1時間、わが家のベランダから南方上空にカメラのレンズを向け、いわゆる「タイムラプス」というアニメーション撮影手法により撮影を試みた。30分近く三脚の隣にいて、肉眼での観察も試みた。最大80個/1時間程度の流星が出現するとの触れ込みであり、期待していたが肉眼で観察できたのは30分間に2~3個と低迷した。さらば、タイプラプスはデジタルの力で何とかもっと多くの流星をとらえていてくれているのかな、と期待したが、これも辛うじて2個ばかり流星の姿を確認できただけであった。タイムプラスの時間設定は、8秒露出し、シャッターが切れた2秒後にまた露出が始まるという設定なの...ふたご座流星群撮影は不発に終わり反省する

  • 星を見て無常を感じながら、行く末を悲観する日曜日

    12月10日夜明け前、東南の空10度~20度間に、昨日とは異なり下からお月様、金星(ヴィーナス)、おとめ座の一等星スピカが輝く。お月様は二十七夜の三日月様。南から東に流れる同じ高さの雲に、時々隠れて輝きを失う。きのうからたった一日で、月の形も星たちの位置も雲の様子も異なっていて、夜空を眺めたら水の流れを眺めるような「万物流転」の思いにいたる。二十七夜の三日月様少し明るく写すと地球照が浮かびあがる地球照の三日月様とヴィーナスに流れる雲がからむ太陽系の二つの惑星にの位置関係は日ごと変化する地球から遠い金星がお月様を1日で追い抜くその理由をうまく説明できないのは小学生以下のレベルか日曜朝のルーテインは、朝6時に近くのコンビニに足を運び、毎日新聞を160円(税抜き)で買ってくる。毎日の日曜版はパズルやクロスワード...星を見て無常を感じながら、行く末を悲観する日曜日

  • おとめ座のスピカをみて南十字座を探した季節をなつかしむ

    2023年12月9日・朝5時、仙台の東南東の空に上からおとめ座の1等星スピカ、新月前二十六夜の細い月、そして-4.2の明るい惑星金星(ヴィーナス)が矢のように斜め並んでいる。お月様の地球照が現れて美しい。スピカといえば、石垣島滞在時には夏の宵と真冬の未明に水平線に現れる南十字座を探し当てる手がかりとなる一等星だった。スピカのやや斜め下方向に目をやると全天で一番小さな星座だという南十字座が姿を現す。真冬ならば、空が明るくなる前に観察できるのだが、すっかり姿を現すのは12月末から2月半ばころまでだったか。国立天文台の「今日のほしぞら」によれば、本日は朝6時にやっとベータ星の「ミモザ」が現れている程度だから半身を現しているが、今月末には全身を現すのだろう。ただし、南西諸島の真冬は曇り空が多いので、なかなか観察に...おとめ座のスピカをみて南十字座を探した季節をなつかしむ

  • 12月8日の月

    夜明け前の空に茜色の雲が漂っている。その上方に心細そうな二十五夜の月。今日12月8日は太平洋戦争(あの大戦は、まだ正式な名称が定まっていないとのことであるが)のパールハーバー奇襲(国際法違反か?)から82年目になるとか。テレビはほとんど放送しないし、新聞の見出しにもなかったが、かろうじてコラム「天声人語」で知った。それだけ戦争の記憶は風化しているということなのだろうが、オスプレイの原因不明の墜落事故があったばかりなのに、わが国の為政者が同機の飛行停止を米国に要求しなかった事実は、いまだ敗戦を引きずっているといえよう。あわせて当時の為政者と同じく、為政者が国民の人命財産を第一に考えていないことは、82年前のままなのだろう。12月8日の「大本営発表」は、記憶というよりも朝ドラに何度も教えられ、大事な青年が何度...12月8日の月

  • 串田孫一さんの「音の絵本」を残していてくれたひとに感謝します

    先日のNHKラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」にゲストで出ておられた山岳図書編集者神長幹雄さんのお話から、ひさしぶりに「ク・シ・ダ・マ・ゴ・イ・チ(串田孫一)」の名を聞いた。登山家・文学者・哲学者・詩人・随想家・山岳誌「アルプ」の創設者であり主幹・・あまりに広大で奥深くこの世界を見つめたひとであるので、いわば「近寄りがたい存在」であり、あまり熱心な読者とは言えなかったが、それでも学生時代に山に登っていた頃、本屋さんで、薄っぺらだけれども滋味豊かな「アルプ」を不定期に買い求めては読んでいた記憶があり、その中に串田さんの高邁な文章も必ず入ってのだろう。東京から離れる時、ほとんどの書物を処分したからだろうか、もう我が家には一冊の「アルプ」も残っていないので串田さんがどんな文章を書いていたのか忘れてしまったが、彼の文...串田孫一さんの「音の絵本」を残していてくれたひとに感謝します

  • みゆきさんのキーホルダー見つかる

    10日ほど前に青葉山を歩いて来て、午後家に着いた時、家のドアを開けようとしたら、いつも入れているザックのポケットにそのカギが見当たらなかった。ザックや衣類のポケットをくまなく探したが見当たらないので、青葉山に出かけた際にたどった道路、バス、山道のどこかで落としたに違いない。どこで落としたか分からないので、探しようがないものとあきらめた。あるいは山道のどこかであればどこかに雨ざらしで落ちているのかもしれないし、バスや一般道路であれば誰かが拾って拾得物センターや警察にとどけでがあるかもしれないと思ったが、落とし物の検索をかけても該当はなかった。よって、紛失したものとあきらめて、家にあった原本キーをもとに合鍵をつくった。ディンプルなので3000円もかかったのが残念といえば残念だったが、それ以上に悔いが残ったのは...みゆきさんのキーホルダー見つかる

  • 70歳のゴジラくん、核廃絶がなされるまで、まだまだ現れますよ!

    駅前のTOHOで、いま封切り中の東宝映画「ゴジラ-1.0」を見てくる。ゴジラくん1954年のご誕生だからカゾエ70歳になるのか。オイラと同世代だ。劇場でのゴジラ鑑賞は子供のころの、いわば少年向け的娯楽作品(モスラ対ゴジラなど)以来途絶えていたが、いい歳となってからは、CG化され大人向けエンターテインメント傾向となって来た1998年のハリウッド版[GODZILLA」や2016年「シン・ゴジラ」を鑑賞するようになり、今回も、もういいジジイとなったのだが、同世代のゴジラくんに誘われるように劇場を訪れる。ほとんど予習せず映画館に飛び込んだもので、あれれ、主演男優神木隆之介さん、主演女優浜辺美波さん、と、こないだまで毎日お見かけした朝ドラ「らんまん」コンビではないか。そのうえ、取り巻き役者さんたちはNHK大河「麒麟...70歳のゴジラくん、核廃絶がなされるまで、まだまだ現れますよ!

  • 彩りの野草園にサヨウナラ

    この11月30日をもって冬季休業にはいる野草園に小1時間ばかり。風はあるが今日だけ小春日和の予報を受けて、「お世話になった野草園にお別れにいこう。」という気になった。やはり今年の紅葉は2週間は遅れている。少しピークは過ぎたが、モミジもカエデもイチョウもコナラもまだまだ彩りを見せてくれたし、メグスリノキなんかもう真っ赤っかであり、とても二日後に閉園なんてもったいない。赤い実をたわわにつけていたイイギリの木立にヒヨドリさんたちが何羽もやってきてしきりに啄んでいる。図鑑によれば、ミズキやエノキのようなおいしい木の実はすぐに色んな小鳥に食べられるが、一見真っ赤でおいしそうなイイギリはあまり歓迎されないようだ。それでこんなに残っているのだろうが、ヒヨドリさんたちは、うまいもまずいも不満を漏らさず、いつも元気にいろん...彩りの野草園にサヨウナラ

  • すっかり葉が落ちたブナの森でオオアカゲラさんと出会う

    すっかり葉を落としたブナの森の樹上は見晴らしがいいし、葉が風でざわめく音もなくとても静かで、容易に野鳥たちの気配を感じられる。ただし、小鳥たちの好む木の実や冬芽はブナ林より下方の広葉樹やマツ林にあるようで、ブナの登山道ではあまり彼らのざわめきを感じない。先日、青葉の森の樹上で「コツコツコツ・・」と音がしたものだから見上げると、真っ赤なおなかのアカゲラさんだった。レンズを向けるとこちらの気配を察したのか逃げて行った。しきりに広葉樹の枝を行き交しながらクチバシを幹に打ち付けて元気よく鳴らしていた。いわゆるキツツキのドラミングというやつか。今週面白山の登山道でまたキツツキの仲間を見つけた。ドラミングに気づいたわけではない。頭上の視界がいいから動き回るものが眼に入ったのだ。写真を見て後から確認したら同じキツツキの...すっかり葉が落ちたブナの森でオオアカゲラさんと出会う

  • 羅臼岳のクマ鈴を鳴らしながら、小春日の山をきのこウォッチする

    たしか5度目の完走となるサロマ湖100kウルトラマラソンを走りに行った2000年代半ばのころか、50代前半と心身ともに力がみなぎっていたのか、ウルトラマラソンを走る2,3日前に、オイラは知床半島の岩尾別温泉・木下小屋に2泊して、3度目となる羅臼岳と半島北の硫黄岳に単独で登った。その際、おそらく木下小屋で販売していたエゾヒグマ用のクマ鈴を購入し、この高い音量の鈴をカランコロン鳴らしながら登山したのだろう。その「羅臼岳」と札が取り付けられているクマ鈴はまるで土産物のようにわが部屋の一隅に置かれたままで、あまりに音が大きいものだから、その知床登山以来使用することはなかった。他の登山者の迷惑になると思い、ほとんどの山歩きにはモンベル製のチリンチリンという「ここち良い音色」のクマ鈴を主に使用してきた。昨日おとついと...羅臼岳のクマ鈴を鳴らしながら、小春日の山をきのこウォッチする

  • きのこオンライン学習しながらクマ不安の秋の山を歩く

    「エノキタケは冬のきのこである。秋のきのこシーズンが終わってから雪の降る頃にかけてよく生える。・・」(山と渓谷社・山の幸1984年発行版から)古い山菜の本を開きながら、もうこれからのシーズンの「きのこウォッチ兼ハント」を考えて、どの山や野っ原を歩こうかなど考えている。もういっちょ前の「ベテランきのこ翁」気取りである。この秋の夏油温泉自炊部での湯治の旅以来、なんだかすっかり「きのこ」に夢中である。山をリサイクルさせてくれている彼らの暮らしぶりへ魅力、キノコ狩りにおける「食と毒」判別の緊張感、そしてなにより「おいしいきのこ」を調理して酒やご飯のお供にするという「山の幸」をいただくという喜悦、「きのこ」体験は春の山菜以上に山や野っ原歩く楽しみを与えてくれている。夏油温泉から帰って、この一月ばかり、上のような古く...きのこオンライン学習しながらクマ不安の秋の山を歩く

  • ああ・・北海道の山の思い出・・大千軒岳

    北海道の南端、いわゆる道南の名山「大千軒岳・だいせんげんだけ・1017m」に登ったのは青森に勤務していた1985年ころのことだから、かれこれ40年近く前のことだったか。北海道在住の知り合いらと3人でワイワイ言いながら登った記憶がある。その「大千軒岳」で10月末、北大水産学部の前途有為の若者が単独行中にヒグマに襲われ命を落としたというニュースが飛び交った。この忌まわしい事故は、若者の遭難地点付近を登山していた消防士の3人が、同じ個体のクマに襲われて、そのうちクマに馬乗りになられた勇敢な一人が必死の覚悟でクマの首めがけてナイフを刺し、このクマが逃げて行ったという騒動が基因となった。この消防士らのアクシデント発生前に、すでに若者がこの山で行方不明になっていたことから警察が捜索していたところ、なんと消防士らが襲わ...ああ・・北海道の山の思い出・・大千軒岳

  • クマさんの気配を警戒しながら青葉の森を歩いた

    今週は、オイラが「青葉の森」と呼んでいる太白区鈎取や金剛沢の「治山の森」に「キノコ狩り」(というよりは、この森にも果たして食べられるきのこが生えているのかの観察)に出で向かんとし、動物公園付近を意気込んで歩いていた時、向こうからやってきた老婆(といってもオイラと同年年齢くらいだからオイラは老爺)がスレイ違いざまに「登山ですか」と聞いてきた。いつものとおり20Lのザックにカッターシャツとダブダブのニッカ―風サイクリングパンツと軽登山靴姿なので登山と見られても仕方ないのだが、登山対象ではないので「いえ、山を歩いてくるだけです。」と答えた。そしたら彼女は「気をつけなさいよ、最近、木に登っている何頭かのクマが目撃されているから」とオイラに忠告をくれた。この森の入り口で「クマ注意」の看板は見ていたが、この直近生情報...クマさんの気配を警戒しながら青葉の森を歩いた

  • きのこリスペクト

    図書館から数冊の「きのこ図鑑」を借りてきて、「きのこ」のことをもっと知ろうという気になっている。この秋、山からいただいた「ブナハリダケ」や「ムキタケ」と出会って、「きのこ」への郷愁が高まったためだ。そういえば、スーパーで仕入れた「きのこ」のうち「ブナシメジ」、「ヒラタケ」、「シイタケ」、「エリンギ」、「エノキダケ」などは、冷蔵庫の常備品であり、みそ汁の具など日常的に何らか食材としていただいているのであり、もともと縄文的なわがDNAには「きのこ」への郷愁が組み込まれているのかもしれない。山歩き生活50年、この間20代の山岳会時代を除いて「きのこ」採取から遠ざかっていたのは、ひとえに「毒キノコ恐怖症」というこれもわがDNAに組み込まれた臆病風のせいだったかもしれない。だが「きのこ図鑑」を読んでみて、日本にある...きのこリスペクト

  • 冬の小鳥さん!いらっしゃい

    先週蔵王古道を歩いていたとき、樹間から透ける空から小さな小鳥の群れがやってきて、そう遠くない広葉樹の森に降り立つのを見た。白っぽく小さいので、麓でよく見かけるムクドリの群れとは明らかに異なり、「どなたたちなのだろう。」と思いながら登り続けた。その少し後で、大きな双眼鏡を首からぶら下げた品のよさそうな老夫婦が向こうから歩いて来た。尋ねたらバードウォッチングを兼ねて美しく染まったブナの森を歩いているのだという。そこで、ちょっと前に目撃した白い小鳥の群れのことを話したら、「それはマヒワではないか。」とのことであった。そうか、あのアトリ科の可愛いらしいマヒワさんたちも冬鳥として渡ってきたのか、ブナの森の木の実をついばみにやってきたんだろう、と合点がいった。秋の森は、初夏のような小鳥たちのさえずりを聞くことができな...冬の小鳥さん!いらっしゃい

  • 赤い木の実の下、謎の物体に足を取られる

    蔵王古道を下っているとき、小さな赤い木の実をつけた木の枝が歩道に散らばっていたので、上を見上げるとたくさんの赤い実をつけて、美しく黄いろに染まった葉をつけた樹木を見つけた。「アオハダ」の若い木なのではないかとよく見ようと木の方向に足を向けた瞬間、いきなり左足が滑って、オイラは不覚にも転倒した。緩やかな何でもない林床だったので、「吾輩の体力も地に落ちたか・・」と苦笑いをしながら立ち上がったら、なんとオイラのズボンの左端がべっとり黄色い粘土質の汚物に塗れていた。左の靴にもべっとりとそいつが。「しまった、動物のフンを踏んずけてしまった!」と思いながら滑った箇所をみると、得体のしれない柔らかな粘土質の真っ黄色の物体が地面からむき出しになっていた。。中に黒いぶつぶつがたくさん混じっている薄気味の悪い物体ではあった。...赤い木の実の下、謎の物体に足を取られる

  • 蔵王古道の秋を歩いて、秋のお土産を少しいただく

    快晴の10月最後の日、まだ錦秋の世界が残っているだろうから歩いてこよう、と遠刈田の大鳥居から蔵王古道をゆっくり歩いてくる。標高400mからスタートし標高1000mほどの通称「雲湧谷」まで紅葉を愛でながらゆっくり登り、小1時間ほど秋の暖かな日差しを受けてランチタイムをくつろいで、帰りは、ブナやミズナラの枯れ木や倒木があれば、なにかキノコが生えていないかな、などところどころ足を止めながら、これもゆっくりと下る。この年の例にならって、色の艶やかさはいまいちだったが、この日到達した1000mから800m近辺が見ごろの彩りだった。それにしても11月だというのにこんなにも紅葉が遅いとは・・・。標高1000付近の澄川近辺標高700m付近三階の滝上部この蔵王古道は、観光道路として開発された「蔵王エコーライン」が近くを並行...蔵王古道の秋を歩いて、秋のお土産を少しいただく

  • 栗名月(十三夜)を愛でる

    いつもどおり、酔って、寝付く前に屋外に出て、空を見上げる。南東の空に煌々と月が輝く。昨夜は、陰暦の9月13日、平安の昔からこの国のヒトたちが愛でてきた栗名月と称されている十三夜だ。陰暦の8月15日である中秋の名月につぐ美しい月のだとされる。今年は、9月31日のスーパームーンの夜だった。10月の末は、天候も落ち着いて天体が冴え冴えとしてくるころあいだが、なぜ少しだけ欠けた十三夜の夜を「栗名月」と賛美し、同じく美しいはずの旧暦9月の十五夜を名月として愛でなかったのか、その辺のいにしえの日本人の偏屈さというか、デフォルメされたものに対する美意識が謎めいておもしろい。それに、満月より二日早い十三夜を名月と謳い、二日遅い十七夜(立待月)を名月と扱わなかったのか、その辺も謎めいている。月とわが国のヒトビトのかかわりに...栗名月(十三夜)を愛でる

  • 夏油の山々と焼石山塊をサライの空に

    夏油(げとう)三山とは、夏油温泉を取り巻く歴史の山で、標高の高い順に経塚山(1332.2m)、牛形山(1339.4m)、駒ヶ岳(1129.6m)であるが、オイラは夏油温泉から牛形山の尾根を周遊して日帰りでも登れる白っ子森(1229m)、鷺ヶ森山(1207m)、横岳(1099m)を加えて夏油六山と呼びたい。いずれも、夏油温泉を起点に日帰りで行ってこれ、いずれも味のある独立峰の体をなしていて、それぞれの山は深いブナ林に覆われているのであって、愛すべき夏油温泉の湯治宿に泊まりながら、気の向くまま歩ける山々なのであって、標高はそれほどでもないにも関わらず、雪深く山頂付近は高山の雰囲気もあり、にもかかわらず登山者は少なく静かな山歩きが楽しめるのであって、オイラの性格にぴったりなのだ。また、夏油温泉を起点に、経塚山か...夏油の山々と焼石山塊をサライの空に

  • 夏油の森歌って歩いた、「サライの空 ♬」と・・

    東北本線「北上駅」の待合室に貼られた一枚のポスターを懐かしそうに眺める。この秋も数日過ごした「夏油温泉」の古い写真だ。昭和の何年頃の風景だろう。自炊宿の「夏油館」前から、同じ自炊宿だった「昭和館」と「薬師館」方向を写したものだ。突き当りを左に降りていくと、この温泉の名物露天風呂「大湯」や「疝気の湯」がある。今は、「昭和館」も「薬師館」も閉じられて廃れつつある建物だが、このポスター写真の当時は、「昭和館」もにぎやかに営業していたと見えて「入館料」や「てこねめし」などの看板も眼にすることができる。この「父」と「母」は今も健在なのだろうか。そして真ん中の男の子は今現在いくつなのだろうか。ひょっとしたらオイラと同じ年ごろなのかもしれない。この「父」と「母」にオイラの「父」と「母」を重ね、妙に目がしらに熱いものを感...夏油の森歌って歩いた、「サライの空♬」と・・

  • 急がしすぎた2023年の栗駒山秋色

    先週の土曜日、晴れたので栗駒山を歩いてくる。実は、栗駒山へは2020年同様、岩手川の須川湖畔にキャンプをして2、3日ゆっくりと錦秋の時を過ごしたかったのであるが、何と3年前は秋田県東成瀬村管理だと思うが1泊400円のキャンプ場だったのが、民間に管理を譲渡したのだろうか、1泊3500円と8倍以上の「値上がり」をしていた情報を得た。あまりに腹立たしいので「栗駒山には今年は行くまい。」と心に決めていた。だが、宮城交通系のミヤコーバス紅葉号が、「今年は栗駒山の紅葉が遅いので、紅葉期の土日運行臨時便を1週間延期して走らせます。」とアナウンスしていたものだから、「じゃあ、今年の栗駒の秋色はどんなか日帰りで行ってみてこようか。」と出かけたものである。だが、この「紅葉号」難点があった。出発が遅いのである。始発の石越駅が9...急がしすぎた2023年の栗駒山秋色

  • オオスカシバさんの飛翔能力

    野草園で、いま咲き誇るシソ科のキバナアキギリに、あのまるでハナアブのようなスズメガ科のオオスカシバさんがやって来ていた。彼らの透明な二枚の翅を高速回転させてホバリングを繰り返して花の蜜を吸っている様子を動画で撮影し、翅の動かし方を観察してみようとしたが、手元のマイクロソフトのclipchmpでは10分の1倍までしかスピードを落とせなかったので、無理だった。彼の飛翔能力を観察するには昆虫写真家が用いているような微速度専用の機材かソフトが必要なのだろう。それにしてもすばらしい飛翔能力。アキギリさんやツリフネソウさんたちみたいに蜜のある場所が奥深い花にも、彼らは長い口吻を突き出してうまく蜜を吸うことができるようだ。(それでも、2センチが限界だとか)でもこのような花に縋りつかないでホバリングしたまま蜜を吸う仲間は...オオスカシバさんの飛翔能力

  • ひまわり “SUNWARD” をリフレインしながら・・・・

    昨夜は、漫然として、Youtubに映し出されるパレスチナ・ガザ地区の町並みをライブ映像で見ていた。どちらの方角を映し出している映像なのかさっぱりわからないが、3分から5分の間隔で黒煙と時折火柱があがり、少し遅れて鈍い爆発音めいた音が聞こえた。ライブ映像の奥で、何かモスクの中の禱りのような男のダミ音も微かに聴こえた。イスラエルのミサイルは何を狙っているというでもなく、ただ無差別にガザの市街地にありったけの砲弾を浴びせ続けているというにしか理解できなかった。何か恐怖で怯えたものが無差別に空に向かって発砲するかのように。こんな時、また、わが耳奥で、みゆきさんの「ひまわり"SUNWARD”」のシャウトが聴こえてきた。昨年3月あの熊野古道の山小屋で雑音交じりのNHKラジオから聞こえてきた、みゆきさんが戦争の不条理を...ひまわり“SUNWARD”をリフレインしながら・・・・

  • 好日・佳日・秋日和

    2023年10月3日、秋日和。この日は、野草園に行って三つ、いや四つかな、うれしいことが重なった。ひとつ、野草園は市内在住の65歳以上のものは入場無料であることが分かった。なんと、これまで年に数回も訪問していたのに気づかなかった。(実は悲しいことに違いないが、これからは道草散歩コースに小銭入らずで加えられたのでめでたいこととしよう。)ひとつ、旅の途中に立ち寄ったか、二頭以上のアサギマダラさんに出会い、フジバカマにくつろぐ写真と動画を撮影させていただく。これから、南の国へ旅立つのだろう。「しっかりなぁ!」ひとつ、エゴノキの実に足繁く通うヤマガラさんをしっかりと観察できた。固い有毒の殻に覆われたこの実を、なぜかヤマガラさんは大好きなようだ。今日は、メジロさんには逢えなかった。ひとつ、帰る途中森の中でいまだ鳴い...好日・佳日・秋日和

  • 美しい秋の宝石を求めて歩く

    先週野草園をあるいたとき、エゴノキの樹上で小鳥たちのざわめきを感じた。小鳥たちが足繁く枝を飛び回っていた。素早すぎて目視できないので、P950くんのズームのお世話になって確認したら、ヤマガラさんとメジロさんが来ていた。そういえば、ヤマガラさんは白くまんまるいエゴノキの実を起用に両足で押さえて、クチバシで皮をむいて中の種子をいただくことは知っていたが、その場を写真で記録することはできなかった。エゴノキの実は大きすぎて、小さなメジロさんには無理だろうと思っていたが、連写で撮れた写真に何やら加えたメジロさんが写っていた。エゴノキの枝にとまっているのだから、木の実の一部だろうか。あるいはヤマガラさんが割いた木の実をちょっこりいただいたのかもしれないが、それはメジロさんに失礼だから、またあの木の所に出かけて観察しよ...美しい秋の宝石を求めて歩く

  • 野草園のsasa suwekoana(スエコザサ)を手に触れて

    植物学者牧野富太郎と妻の嘉衛(すえ)をモデルとしたNHK朝ドラ「らんまん」は、今朝の回で最終回を迎えた。昭和3年の妻の死を直接描かず、ドラマは昭和2年に念願の牧野植物図鑑完成し、その最終ページに牧野博士が仙台で発見して妻の名をつけた「スエコザサ」の図譜を眺めながら、縁側の二人が「永遠の愛」を誓うという大団円で幕を閉じるという後味の良い終わり方だった。牧野図鑑は、もうすこしあとに完成(昭和15年)したので、まさにドラマなのであるが、それはそれでいいと思います。1862年(文久2年)生まれの博士は、長命で1957年(昭和32年)まで活躍されたお方なので、昭和2年は1927年だから、何とこのドラマの終了から30年も存命したわけで、その間だけでも別のドラマがつくれそうだが、55歳でも美しい?浜辺美波さんと「永遠の...野草園のsasasuwekoana(スエコザサ)を手に触れて

  • 秋の草むらの異星人

    野草園の草むらに咲いていたユリ科ホトトギス属ヤマジノホトトギスの花。日本固有種というから、牧野博士など日本の学者が見つけたのかしら。この花のみならず、ホトトギスの仲間は東南アジアを中心に20種ばかり確認されていて、そのうち11種が日本固有種ということだ。山で見かけることもあるヤマジノホトトギスも日本だけのもの。それにしても、学者のみならず素人目にもホトトギスの花のデザインと絵の具の入れようには目を見張る。なんでも、海の底のヒトデのように開いた白い花被片と上に花びら状に分裂して開いた柱頭のキャンバスに点描された紫色の斑点がおしゃれである。その外側にうなだれるように伸びるのは雄しべ。薄緑の蕊の先の薄桃色の葯であろうか、これまたおしゃれである。誰も思いつかないようなこの姿かたち、神さまだって思いつかないにちがい...秋の草むらの異星人

  • 新米炊いて今年最初で最後のサンマを2尾食らう

    スーパーの店頭にコシヒカリの新米が積まれていたので、無洗米2kg1003円で購入した。新米といえばサンマの焼いたのを食いたくなり、生鮮売り場を眺めたところ、大きめのサンマ2尾のパック詰めが516円で売りに出されていたので、「今年も不漁なのでこの価格設定なんだな、しょうがない最初で最後と考え食べてみるか」と迷わずレジかごに入れる。たしか5年前に、あの南国の石垣島のこの店と同系列のスーパーでは1尾100円で売られていたのを覚えていて、なんとこの5年というスパンを経てサンマは約2・5倍に値上げととなっている。それも近くに水揚げ港の気仙沼や女川を控えているのにである。ゆえに、サンマはもはや大衆の手から離れた存在となっているので、「生サンマを季節に一度口にしたら、あとは缶詰や干物でいただこう」という気分になっている...新米炊いて今年最初で最後のサンマを2尾食らう

  • ホバリングするオオスカシバさん

    気温が25度と大幅に気温の下がった野草園を歩く。それでもまだ夏日なのだが、この2か月と違って風にひやりとしたものを感じる。アザミ、キク、オミナエシ、ハギ・・秋の花たちが輝きだした。ナンブアザミの蜜をホバリングしながら吸っている仲間を見つけた。姿かたち、その高速な飛翔能力は、春先のあのビロードツリアブやクマバチのようなアブやハチの仲間そのものなので、初めて見たものはだれしもハナアブ・ハチ図鑑で名前を調べるだろうが、どうしても見つからないだろう。だって、この生きものはスズメガ科に属するオオスカシバといって「ガ」の仲間に分類される昆虫なのだから。ガやチョウのグループなのに翅に鱗粉がなくがスケスケなのでだれもがハチやアブの仲間だと思ってしまうのではないだろうか。進化の過程で、ハチやアブに擬態することで何かしらのメ...ホバリングするオオスカシバさん

  • 30年の時を経て池波正太郎を読み直す

    こないだの連休中孫娘が遊びに来ていたのだが、ふざけて立ち上がった時いきなり左ひざ内側に激痛が走った。痛みはすぐに治まり、そのまま歩けたのだが、なんとなくその激痛ポイントに違和感を感じた。翌朝、目覚めると昨日の激痛箇所がズッキリと重く、歩くとやや痛みを感じて不自然な歩きしかできなくなった。今の時代は、医者に行くよりネットで原因を探る方が先なので、いろいろ調べたら結果よくわからなかったので、古典的表現「筋を違えた」にいきついた。骨にくっついている靭帯が、立ち上がる動作で、すこしはがれて炎症を起こしたのだろうと自己診断。重症ではないと直感するが心配だ。あんまりひどくなったら整形に行くことにしようときめ、バスで街のドラックストアまでいって「ロキソニンテープ」を購入してきて、患部に貼り付ける。膝が怖いので、二三日家...30年の時を経て池波正太郎を読み直す

  • 100k歩荷の74歳、富士山2230回登頂の80歳・・

    たまたまだが、Youtubを眺めていたら丹沢の鍋割山荘という山小屋のご主人が、山荘に運ぶ資材を歩荷(ボッカ)している映像。その重量、なんと100k!。最近歩荷の映像は、尾瀬の若者たちのを見ていたが、あの平坦な尾瀬ヶ原でも70kはスゴイやと感心していたものだが、丹沢の鍋割山(1272m)山頂にある山小屋には、標高約300mの大倉からだと標準タイムだけでも4時間はかかるようだが、途中の二岐まで関係者は車で入れるとしても、2時間近くの急登を100kを担いで登っていくのだから驚いてしまう。御主人は草野延孝さんというお方で、調べてみたら1948年10月のお生まれで、現在74歳というから、はたまた驚いてしまう。映像を見ていたら、そんなお年を感じることもなく、まるで一般登山者が軽装で登山道を登るがごとく、すたすたと登っ...100k歩荷の74歳、富士山2230回登頂の80歳・・

  • すこしずつ秋の気配が

    今朝の「石丸謙二郎山カフェ」からの情報を総合すると、山の秋は例年より2週間は遅れている。涸沢の絶頂が10月5日ごろだとすれば、10月20日ごろということか。決してそんなことはないだろう。仮に、色づきの始まりが2週間遅れた10月1日としても半ばの15日を待たず涸沢の秋は終わっているのだろう。始まりが遅くても終わりもその遅さと同調するとは限らない。山の秋は、足早だ。今年は、久しぶりに栗駒と裏磐梯の秋を堪能しようと思っているが、問題は色彩の鮮やかさだ。しかし、長く強烈な夏の日差しを受けた木々の葉っぱたちが健康だとは思えないので、今年の秋もあまり期待できない。しばらくは紅葉のはじまりのメルクマールとまる気温8℃以下の情報を「登山天気アプリ」などで受けて各地の絶頂期を目標に出かけたい。昨日、少し涼しくなったので、2...すこしずつ秋の気配が

  • 賢治さん没後九十年の祭りばやし

    2023年は宮沢賢治さん没後90年となるメモリアルイヤー。文庫版全集の年譜をひろうと1933年(昭和8年)9月19日夜、賢治さんは花巻町の氏神である鳥谷ヶ崎神社祭礼の神輿渡御(みこしとぎょ)を拝礼し、その翌日「方十里稗貫のみかも稲熟れてみ祭三日そらはれわたる」「病(いたつき)のゆえにもくちんいのちなりみのりに棄てばうれしからまし」絶筆となる二首を半紙に書いた。そして、その翌日9月21日の午後1時30分永遠の眠りについた。賢治さんの拝礼したお祭りが、現在の「花巻まつり」である。旅立ちの二日前に賢治さんが家の前に立って拝礼したお神輿の練り歩きや祭りばやしがどんなものか、オイラも体験したくなって、きのう花巻に出かけた。じつは、その鳥谷ヶ崎神社の神輿渡御は前日夕刻に行われることを聞いていたが、台風通過の予報があっ...賢治さん没後九十年の祭りばやし

  • 海が泣いているよ

    この国は一体どういうふうになっていくのだろう。福島第一原発の破壊された格納庫の下に堆積される高濃度核燃料デブリに直接触れた「汚染水」をALPSと呼んでいる「他核種除去設備」で処理された水のことを「処理水」あるいは「ALPS処理水」と東電や政府が、まず言い始めた。だが、東電も認めているようにALPSで「汚染水」で処理してもトリチウムをはじめ12種の核種は残留しており、わずかにトリチウムだけが国の定める基準値を上回るものだから、海水で薄めて基準値以下に薄めたことで「安全」にしたとして、国と東電は先月からこの「処理水」を海に投棄している。以上のとおりだから、この「処理水」を巡っては微量といえどまだ多くの核種が残っているので、海を危険にさらす、ひいてはヒトを含めた生態系を危険にさらすものだから、それは処理をしても...海が泣いているよ

  • 秋のあしあと バッハのオルガンを聴きながら

    先週の土曜日、七月の小林道夫さんチェンバロコンサートに続いて、盛岡市民文化ホール・小ホールに出向き、このホールに設えられている美しいパイプオルガンを聴いてくる。奏者は、ドイツの名手マティアス・マイヤーホーファーさんで、プログラム後半はバッハのオルガン作品でしっとりと秋のはじまりを感じるような音楽を聴いた。お気に入りは、バッハがコラールの旋律を主題にした二つのオルガン曲「最愛のイエス、われらここに集いて」BWV730とBWV731であった。もう、オイラが仮に死の床に伏してでもいるようだったら、いつまでも聴いていたいような音楽だ。フランス・ガルニエ社製の北ドイツ様式のパイプオルガンということで、その触れ書きを聞いただけでなんだか美しい音色に聴こえるから、言葉はヒトを惑わせる。が、正直とても美しい時間を過ごせた...秋のあしあとバッハのオルガンを聴きながら

  • スーパーブルームーン 虫の音を聴きながら・・

    昨夜は、結局家のベランダでスーパーブルームーンを眺め、しばし三脚の前に立つ。P950くんの「月撮影仕様」の「黄色」で撮影したが、見た目も黄色く大きい月だ。ただ満月となると、クレーターの陰影が光でつぶされてあまり鮮明な月の写真とならないのが残念だ。せっかく三脚とリモコンを使用したのだからもっとリアルな映像が欲しい。ただ、動画で1分半ほど撮影したが、むしろそちらの方がリアルな月となっているのですこし満足した。映像には、雑音と聞こえるかもしれないが、虫の声の大合唱が入り込んでいる。まわりの草むらからのものだが、この音を聴いてどういった虫の声だと言い当てられるヒトは尊敬したい。オイラの推定では、「通奏低音」としてツズレサセコオロギ、いわゆる一般的にコオロギと呼んでいる種のリルリルリルともジルジルジルとも聞こえる合...スーパーブルームーン虫の音を聴きながら・・

  • 赤トンボも暑いと言っています

    今日の野草園散策も炎天に追われるように、小1時間で退却。いつのまにかあのセミたちの合唱も力尽きたかに見え、ツクツクが木陰で淋しそうに音を出していた。だが、帰り際いきなりミンミンが大きな音を奏でた。9月になっても生きていてくれるのだろうか。何かの記事で、セミさんたちも熱中症でポロポロと倒れている地域もあるとか。命を全うできず哀れである。それでも園で元気なのは、チョウたちやトンボの仲間。セミたちは天敵にすぐやられるから、飛んで風を切ってそれで体温を調節する音ができないだろうが、チョウやトンボと言った飛翔の名手たちは、飛んで風を浴びて暑さをしのいでいるのかしら。真っ赤な赤トンボ二種が、アザミの花やイチイの枝先にじっとしていた。いずれも真っ赤なのは♂の方で、顔が水色なのはマイコトンボ、赤いのはアキアカネの種だろう...赤トンボも暑いと言っています

  • お月様の季節(とき) スーパー・ブルームーンのお月見へ

    いつまでも続く真夏日、いつまでも続く熱帯夜。2003年の南東北の夏は、そんな「ありえない日常」で推移しようとしている。お盆をすぎれば、窓を開けていては寝冷えをしそうなほど、冷たい「白秋」の風が涼やかな虫の音とともに訪れてはいなかったか。もうそのような季節のバトンリレーは、「昭和と平成の心地よい思い出」となってしまったのか。今、窓を開けた戸外からは、その心地よい虫(コオロギでもスズムシでもない、際限なくリリリリリ・・と音を出すヤツ)は聞こえるのだが、「白秋」はいまだしである。だが、昨日から晩の7時ごろには、美しく黄色い大きなお月様が顔を出している。昨日は、12.1歳、今日は13.1歳と十三夜の晩で、明後日の8月31日に満月を迎える。外に出ると、いつまでもお月さまを眺めていたい。今年の8月は、2日に続いて31...お月様の季節(とき)スーパー・ブルームーンのお月見へ

  • キレンゲショウマ (Kirengeshoma plmate yatabe) の花はまだ開かず

    今朝のNHK朝ドラ「らんまん」では、東大の田邊教授(実在は、矢田部良吉教授)が牧野万太郎(実在は、牧野富太郎博士)と四国の石鎚山で採取したキレンゲショウマの研究と新種の発表を巡って同時進行の争いがあり、結局田邊教授が先を越して「Kirengeshomaplmatetanabe」と名付け、世界に発表した物語となっていた。実在の矢田部良吉教授が新属新種の草本として四国のキレンゲショウマを「Kirengeshomaplmateyatabe」と学名を授けたのは史実のようだ。このドラマを見ていて感ずるところなのだが、現在日本には約7000種の植物が存在しているそうで、そのうち島国日本の地理的条件からか約2000種が日本の固有種ということである。なので、植物学の黎明期である明治の半ばにそんなに新種を発見発表することが...キレンゲショウマ(Kirengeshomaplmateyatabe)の花はまだ開かず

  • マウイケアと木曽の空を眺めた2023年の夏

    結局、2023年8月のペルセウス座流星群は、どこにも出かけず、国立天文台の高度4200mのハワイ島マウナケア山からと東京大学木曽観測所からの北東の空に映し出された星空のライブ中継を眺めて過ごした。しかし、ハワイ時間13日の深夜と日本時間14日の未明の空は、3分画面を見つめれば画面のどこかに流星が飛ぶほどにぎやかだった。そのうち幾本かの線条は、美しい緑色に彩られていて、思わず息をのんだ。二三日、数は減るだろうがライブを楽しみたい。そのうちどなたかが素晴らしい動画を編集してYoutubにアップされるのだろう。楽しみに待ちたい。ちょうど今年のペルセウス極大はお盆と台風とに重なって野外観察の機会を逃したが、台風もお盆も去ったらどこかの山のキャンプ地に三脚持って出かけようか。まだ月が暗いうちに晴れ予報をきいたら出か...マウイケアと木曽の空を眺めた2023年の夏

  • 永久凍土が融け始めて訪れる世界

    台風7号が週末に日本列島に近づいている。13日の日曜日に極大を迎えるというペルセウス流星群撮影のため尾瀬のキャンプ地を予約していたが、天気予報により好天は望めないためキャンセルをした。場合によっては翌日以降の交通機関にも影響が出るとの判断もある。尾瀬のキャンプ地は6月の初めミズバショウ風景撮影のために予約していたが、これも悪天のためキャンセルしており、今年は尾瀬にふられつづけている。流星群の撮影は、もし近場の暗そうな海岸が晴れそうなら、夕涼みをかねて出かけようか。46000万年の蘇り線虫ニュース異常な気候変動に伴う驚くべき情報に接した。世界中のあちこちからもたらされる異常な高温現象の一環としてロシアの永久凍土も融けはじめ、融けた地層から何と46000年前に眠っていた線虫の仲間が息を吹き返し動き始めたとのこ...永久凍土が融け始めて訪れる世界

  • 盆に手向ける夏の花、添える句

    今朝のNHKFM「音楽の泉」は、武満徹さんの映画音楽やソングブックを特集していた。知らなかったが、あの武満さん最良の映画音楽「波の盆」の挿入曲が武満さん自身の編曲により20分ばかりの演奏会用に作品化されていたということで、この作品を尾高忠明さん指揮、N響の録音で聴く。ただし、聴いたのはうだるような暑さの午後で、NHK「らじるらじる」の聞き流し版である。ハワイの波の音を聴いたりや浜辺に吹く風を受けたような心地がして、すうっと暑さが引いていく。武満さんの音楽もバッハのように真夏にきく音楽だな、と一人思った。「波の盆」以外にも「夢千代日記」や、ギターによる「ミッシェル、ヘイジュード」、「小さな空」や「翼」なんかのソングブック、どれもこれも聴き入ってしまい小時間ばかりの避暑を楽しむ。聞き逃しは1週間ほど何度でも聴...盆に手向ける夏の花、添える句

  • クサギ(臭木)の花咲く8月

    数年前、Eテレ「こころの時代」に登場した岐阜県在住の高僧が、寺の修行僧をひき連れてクサギの葉を野山ででいっぱい刈り取ってきて、何度も湯がいてその臭気を取り去り、保存食にして漬物や汁の実としていただいている様子が映し出されていた。臭くて誰もが見向きもしない葉でも食材として利用が可能ということだ。たしかにWikipediaなどで調べてみると、若葉のうちに何度か手間をかけて臭気を拭い去ると、独特の食味の菜に変化し、山菜として利用できるのだとある。「路傍の薄汚い土くれでであっても、磨けば琥珀のような輝きを発する、ヒトやモノにはそのような隠れたお宝がある」という教訓を学ぶありがたい講話だったのか、大事なところをわすれてしまった。まあ、それはともかく、たしかにクサギ(臭木)はシソ科だというのに、その葉っぱをちょっとち...クサギ(臭木)の花咲く8月

  • レンゲショウマに会ってトガクシショウマに思いを寄せる

    猛暑日寸前の日盛りの午後、小1時間ばかり汗だくになりながら野草園を歩き、今開いている花など数種を撮影する。北緯38度に位置する「野草園」という涼しそうな名前の公園歩きであっても、今や「命に係わる」予感がするほど、日本の真夏は変わりつつある。今日出会った花たちのなかでとても独創的な姿で、かつ美しいなと思ったのはキンポウゲ科に分類されるレンゲショウマ(蓮華升麻)だ。ショウマの名を冠した草本は、山菜としてもおなじみのヤマブキショウマ(バラ科)、トリアシショウマ(ユキノシタ科)、サラシナショウマ(キンポウゲ科)などがあるが、これらの花は白い小さな花を穂状につけているのに対し、レンゲショウマや朝の連続テレビ小説「らんまん」で田邊教授事件で話題になったトガクシショウマ(メギ科)や四国や九州に分布するキレンゲショウマ(...レンゲショウマに会ってトガクシショウマに思いを寄せる

  • 灼熱の真夏にバッハを聴いて涼む

    どうして若かりしときから真夏にバッハが聞きたくなるのであろう。まあ、厳冬にも聴きたくなるのだが、こういった季節の極端の位置に立つとどうしてもわが耳奥がバッハを求める。それにしても、暴力的な日盛りだ。この太陽光は、かつて初めての沖縄滞在地となった宮古島で経験している。太陽の光が「痛い!」と感じた。あの時の肌感覚が今の仙台やきのう立ち寄った盛岡の街の太陽にも感じた。デジャブなのだが、35度の高温は.宮古島でもほとんど経験していない。だから、いまの東北の夏は宮古島を越えて暴力的なのだ。だから、昨日の盛岡行きはこうした暴力を徹底して回避した。朝の気温がさほど上がらぬうちに冷房のガンガン効いたバスに乗って仙台駅へ行った。みどりの窓口で「18キップ」を12,050円で買い求めた。在来線を乗り継いで3時間30分かけて盛...灼熱の真夏にバッハを聴いて涼む

  • ますむらひろし「グスコーブドリの伝記」を開いて梅雨明ける

    関東甲信・東北の梅雨が明けたとみられるとの報せ。確かに、今後1週間晴れマークが続いている。例年とあまり変わらない宣言日なのだが、今年は梅雨前線と思われる長い前線が日本列島の南にまだ長く伸びていて、九州地方だけが未だ梅雨明け宣言が下されないのが何かしら奇異な感じがする。異常気象の一環なのだろうか。「銀河鉄道の夜」の二冊に続いて、ますむらひろしさんの「賢治に一番近いシリーズ」(朝日ソノラマ)から、残りの「グスコーブドリの伝記」「風の又三郎」「雪渡り・十力の金剛石」「猫の事務所・どんぐりと山猫」を一気に借りてきた。例のとおり文庫版のテクストと読み比べしながら、ますむらワールドを楽しむこととする。ただ、ますむらさんの作品のセリフは、ほぼ原文どおりであるのであまり読み比べる必要がないのかもしれない。まずは、「グスコ...ますむらひろし「グスコーブドリの伝記」を開いて梅雨明ける

  • 梅雨前線北上中 野草園でニイニイ瞑想

    昼からポツリポツリと雨が落ちてきた。西日本や北陸に線状降水帯による人的被害を生じせしめた梅雨前線が週末にかけて北上中である。この梅雨前線がもっと北に伸び、消失すると梅雨明けである。関東北信はそろそろであろうか。ニイニイ、カナカナ、ジリジリ(アブラ)に続いてミンミンが鳴きだしたと思ったら、厚い雲が空を覆うとすぐに鳴きやんだ。雨が降る前に2時間ばかり野草園を歩き、ベンチに腰を掛け、目を瞑りニイニイに聴き入った。曇天であるからこそ日中にカナカナも鳴いている。ニイニイとカナカナは、まさに瞑想のバックサウンドとして最適。梅雨明けの炎天とともに、ニイニイもカナカナの二重唱もあっという間に地上から途絶えるだろう。はかないのだ。来週、梅雨明け前の曇天をみて、あのベンチに座ろう。瞑想もいいが、読書もいいな。お弁当もいいな。...梅雨前線北上中野草園でニイニイ瞑想

  • ますむらひろし 「銀河鉄道の夜-初期形- ブルカニロ博士篇」を読みながら

    日中の外気温は32度を示しているが、窓を開けて、旋回する扇風機の「弱」の風を受けていれば、汗ばむこともなく本を開けられている。二日前の未明にカナカナを聴き、昨日はジリジリ(アブラ)も聴いたが、まだうるさいほど音を立ててくれない。北国に生まれた彼らには、音を出す適温というものがあって、熱帯夜や猛暑日などの異常な高温は受け入れられず、そのため元気がないのかもしれない。さいわい、市の図書館には、ますむらひろしさんの蔵書が何冊もあって、賢治さん没後50年となる1983年に世に出した「銀河鉄道の夜」(第四次稿をもとにしたもの)と、その2年後に出版した「銀河鉄道の夜-初期形-ブルカニロ博士篇」を借りてきて、文庫のテキスト、初期形(第一次稿・二次稿・三次稿)と第四次稿を読みくらべしながら眼を通している。テキストの初期形...ますむらひろし「銀河鉄道の夜-初期形-ブルカニロ博士篇」を読みながら

  • 7月7日は「銀河鉄道の夜の日」

    宮沢賢治イーハトーブセンターより、漫画家(といっていいのかな)ますむらひろしさんの『銀河鉄道の夜四次稿編』-複製原画展-を花巻の宮沢賢治イーハトーブ館で開催する、との案内が届いた。7月15日から12月27日までと期間が長いので、今年は花巻に行く機会を見つけて立ち寄ってみようと思う。「銀河鉄道の夜」は、賢治さんが終生推敲を重ねてきた未完の作品であって、現在私たちが普段読んでいる作品は、いわゆる「第四次稿」とされるものであって賢治さんがなおも生きていたら、また違った姿で私たちの目の前に現れていたのかもしれない。ますむらさんは、あのおなじみのネコのキャラクターでこの「銀河鉄道の夜」をおよそ40年前1983年と1995年の2度ばかり漫画化しており、新たに2016年から現在まで「銀河鉄道の夜四次稿編」の連載を始めて...7月7日は「銀河鉄道の夜の日」

  • ニイニイ聴いた、真夏のはじまり

    7月に入った。湿度は高いが気温はそれほどでも、という予報を受けて小道が鬱蒼としてきた青葉の森を歩く。坂を急いで登らなけらばさほど暑さを感じず、尾根を通り抜ける風がむしろ心地よい。森の途中でニイニイを聴いた。ニイニイ→カナカナ→ジリジリ(アブラ)→ミンミン、そして暦が秋を伝えるころからのツクツクと、セミの季節すなわち真夏の到来である。高山ならもっと早い時期にエゾハルゼミが、盛夏にエゾゼミを聴くことができ、関東以南から南西諸島にかけて喧しいクマゼミは当地にはまだ現れない。個人的にはカナカナ真夏でも涼しさを呼ぶカナカナが好きであるが、真夏のとっかかりに登場するニイニイもすてがたい。あの芭蕉が奥の細道の途次、山形立石寺で詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の主がニイニイと言われているように、ニイニイの微かな高周波の...ニイニイ聴いた、真夏のはじまり

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