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  • 塩の道から白馬のパノラマをいただく

    往復チケットの最終地点南小谷駅から白馬駅までの塩の道(千国街道)をのんびり歩く。昨日とちがって晴れて暖かだ。長野北部で700m前後と標高の高いだけあって、小谷村も白馬村も花盛りの浄土世界だ。途中小谷の小学校や保育園を横切るが、こんな世界で幼少時代を過ごしたら生き方も少しは変わっただろう。栂池高原からは、白馬三山から後立山までの残雪のパノラマが開け、白馬駅まで飽きることはなかった。白馬本山と小蓮華の鞍部に黒い代掻き馬が見てとれた。白馬(しろうま)の山名の元になった白馬(はくば)ではなく黒い働き馬だ。五月初旬から現れるというが、早くも労働に駆り出されお馬さんも大変だな!がんばれー!観音様のお陰であります。栂池百観音は白馬を見守ってくれていました。白馬三山白馬乗鞍岳から小蓮華までの稜線左白馬本峰、右小蓮華、その...塩の道から白馬のパノラマをいただく

  • 安曇野から常念坊が望めたよ

    午後から全線を伴った低気圧が通過するとの確実な情報のため、まだ晴れている午前の3時間だけレンタサイクルで安曇野の、あの田淵行男さんの旧宅があったという牧という集落まで往復し、1時間ばかりは柏矢町駅近くの「田淵行男記念館」ですごした。牧に向かう途中、雲にかすれ行く常念岳の山頂付近に田淵さんから教えてもらった黒い常念坊さんを望むことができた。牧の付近は、田淵さん当時の面影は失せただろうに、それでも桃の花やわずかに残った桜が美しかった。レンタサイクルのお兄さんは、今年はもう終わりに近いが安曇野が最も華やぐ時なのだという。明日は晴れかな?アルプスは輝いてくれるかな?有明山の麓は桜満開安曇野から常念坊が望めたよ

  • 安曇野行

    今年の春一番の旅は田淵行男さんの影を慕って安曇野行。いつもどおり、時間だけはタンとあるので、在来線往復の列車に乗る。チケットの目的駅大糸線南小谷(みなみおたり)駅はJR東日本最西端だろうか、片道601Kmを超えるので1割の往復割引となり、ジパング3割引と併合、4割引となる。この距離だと8日間の有効期限となり途中下車フリーなのでブラブラ転々と歩く旅にはもってこいだ。今回は、特定の山を目指さず、常念山脈から後立山から白馬にかけてのパノラマを展望することを第一目的とし、田淵さんの撮影ポイント付近を歩いて、あるいはサイクリングでまわろう。もちろん、風景ばかりではなく花やチョウや野鳥撮影、星景写真にもチヤレンジ!安曇野のギフチョウさんにも会いたいな。そのため、P950くんのみならず、P750くんとその交換レンズや三...安曇野行

  • 初夏のシャクナゲに想う

    二週間に一度程度は、お散歩がてら野草園を歩いて移ろう季節の草花や樹木の成長を見守りたい。2023年の春は、平年よりも二週間も早く進行する春。四月の半ばだというのに、すでに初夏五月から開くべき花たちが咲き誇る。いまシャクナゲ、シラネアオイが美しい。シャクナゲと言えば、薄紅色のアズマシャクナゲと白色のハクサンシャクナゲ、そして北海道など高山に這いつくばうように咲いている黄色のキバナシャクナゲしか知らないが、野草園は園芸種や混合種も競うように咲いており何が何だか混乱してくるが、本州と北海道を歩いてきた者にとっては、上の三種さえ押さえておけばいいのだろう。山歩きに出会った思いでいっぱいだ。心残りは、あの屋久島の山上に五月から六月にかけて咲くヤクシマシャクナゲの群落と作家の井上靖さんが処女詩集「北国」で「そこは遥か...初夏のシャクナゲに想う

  • 青葉の森からのいただきもの

    黄砂警報の4月13日、マスクをして青葉の森に入るが、途中目がチカチカしてきたので花やチョウの観察はやめといて、「今が旬」(といっても1週間は早いか)のコシアブラ、ウルイ、ミツバ、サンショウ(木の芽)、リョウブ、コフキを摘んで2時間ばかりで退散する。ミツバが少し汚れていたのは、昨日降った雨に黄砂が混じっていたからに違いない。よく洗っていただこう。乱獲を戒めて、この森から、山の幸の饗応にあずかるのは今年は今日限りとする。すこしだけ、山の精を感じるだけでいい。汗ばんできたので、なんだかソーメンを山の幸を具材として食いたくなり、コンビニに立ち寄り仕入れる。コシアブラは少し多かったので、半分は白だし漬けとして保存、その半分はおひたしで、ウルイはすべておひたしで、木の芽は木の芽味噌に、残りはすべて湯がいて細かく刻んで...青葉の森からのいただきもの

  • 蔵王山ろく青麻山のヒメギフチョウたちを寿ぐ

    2023年4月11日、好天の予報だったため、青麻山に出かける。昨年の4月末に憧れだったヒメギフチョウ(以下ヒメギフさんという)さんに山頂で初めて出会った山。今年は、2週間も春が早いので、今頃だったらまた再開できるのではと期待した。昨年は南面白山山頂でも5月の初めにヒメギフさんに会えている。きっと、彼らの生息する山のてっぺんは彼らの恋の成就の場所。三角のお山は山頂に行くほどデートスポットが限定されていくので、てっぺんが一番マッチングチャンスの多い場所と、彼らのDNAはそう引き継いできたものと、勝手に推測する。なので、今年も青麻の山頂でまた彼らのデートシーンを目撃できるかもと。だが、昨日の青麻登山は三つの理由でかなわなかった。一つ、登山の途中でP950くんのレンズ保護のため取り付けていたプロテクターレンズ付き...蔵王山ろく青麻山のヒメギフチョウたちを寿ぐ

  • スプリングエフェメラルのチョウがまた現れてくれた

    2023年4月10日、狂った時計のようなこの地球の「二週間早い春」なので、愛しいスプリングエフェメラルの花やチョウたちもいのちのサイクルを速めているのだろう。晴れてあたたかくなりそう。太白山自然観察園のギフチョウの成虫たちとお別れしようと青葉の森の小径をたどる。金剛沢地区の小径に、一昨日であったスプリングエフェメラル「コツバメ」さんとまた出会う。同じ個体ではないだろうから、彼等の仲間を容易に発見できる環境にあるのだとホッとする。だが、青葉の森を歩いていたら、もう彼らの食草の一つである山ツツジのツボミが真っ赤にはちきれんばかりであった。彼らの卵からかえる幼虫たちは、このツボミを食べて育つのだという。もう咲いてしまうではないか。「コツバメさん大丈夫か、もう母親は卵を産みつけたのかな、ツツジ咲いちゃうよ!」とい...スプリングエフェメラルのチョウがまた現れてくれた

  • コツバメさんもスプリングエフェメラルだった

    2023年4月8日、青葉の森入り口の小さな公園でいつもの通り、ザックからカメラを取り出したり靴ひもを締めたり準備をしていると、キタキチョウさんだろうか黄色のチョウがヒラヒラ舞っていた。この公園は、小さいながら周りに色々な植栽が施されているからだろうか、意外とチョウや野鳥が訪れている。この時、このキタキチョウさんを追いやるような小さな黒い蝶がやって来て、草むらのこの葉の上に止まった。雲間からのぞきはじめたお日様を浴びているようでジイっとしている。すかさずカメラを向けて記録したが、オイラにとっては初めて出会ったような小さなシジミチョウの仲間だ。この仲間は小さいながらオメメが大きく可愛いなと思っている。まるで、西洋童話に出てくる妖精のようなオメメと言ったらよかろうか。名前の分からないチョウは、いつものように家に...コツバメさんもスプリングエフェメラルだった

  • 青葉の森のささやかなごちそう

    4月3日に青葉の森を歩いたときは、まだ早春の風情を留めていたたはずだが、なんだか落葉の林は新緑の気配を帯びてきていて、どの個体も示し合わせたように枝先から初々しい芽を吹き出していた。リョウブの芽がもうあんなに伸びている。まるでシャンデリアに灯るたくさんのろうそくの炎のように天をむいている。少しだけ芽を摘んでいって、ご飯を少し焚いて「リョウブ飯」としよう。道端にはすでに、ウルイ(ユリ科ギボウシ)やヤマブキショウマ(バラ科)の若い葉が伸びだしている。彼らも少しだけ生え際をナイフで切り取って「おひたし」にしよう。そして、大好きなウコギ科の木の芽たちも皆ふっくらとしてきている。コシアブラはあと4,5日か。少し太いトゲトゲのハリギリのてっぺんの芽がちょうどいい具合に伸びだしていたので、恐るおそる幹を曲げて三本ばかり...青葉の森のささやかなごちそう

  • ヒナスミレの咲く森

    ヒナスミレ(雛菫)朝ドラのモデル牧野富太郎先生が名付けたとか。春の森を歩いていて、目に入った美しい花やチョウたちにレンズを向ける。カタクリのようによく見知った者たちならば一番輝く姿を撮ってやりたいと思いシャッターを切るが、名前が出てこないものたちに出会うと後で図鑑やネットで調べようと、できるだけさまざまなアングルで撮ろうと時間をかけるようにしているし、チョウなら翅の表と裏を合わせて撮りたいと思うが、チョウの場合、なかなか表裏の翅を一度に見せてくれないし、すぐにどこかに飛んで行ってしまう。花はそんなことはなく、図鑑で分からなければ、「はなせんせい」のようにネットの検索サービスにつなげば、半日もしない間に詳しい方が教えてくれるのだが、スミレの仲間はなかなかむつかしいらしく、今回上の1枚目の写真を添付して「この...ヒナスミレの咲く森

  • ヒメギフ記念日

    カタクリに彼女がとまってくれたから4月3日はヒメギフ記念日 俵万智さんをパクッて、思わずこんな歌をつくった。青葉の森のカタクリ満開の2023年4月3日、ひと尾根越えた太白山のふもとにある太白山自然観察の森に足を伸ばした。入り口からまもなく、カタクリが咲いている遊歩道わきの草原を1頭のヒメギフチョウさんが舞っていた。昨年、蔵王の青麻山で出会っているので、飛んでいても、その大きさ、飛翔速度、色合いからすぐにヒメギフチョウさんと分かるようになっていた。眼で追っていると、カタクリの花にとまってくれて、ながいこと蜜を吸っていた。思わずp950くんのカメラをバードモードにして連写をした。まだ吸っていたので動画にもしてみた。この個体は、蜜を吸ってお腹がいっぱいになったのか、木道脇の落葉にとまってじっとして少し近づいても...ヒメギフ記念日

  • 春の野をいただく

    2003年も4月に入った。ほぼ2週間も早い当地のサクラの開花にならって、2週間も早い4月と呼ばせてもらおう。だから、季節のカレンダーも2週間早めにセットしよう。近所の広瀬川の土手にノカンゾウが大きく伸びだしていたが、まだおいしくいただける葉の長さなので、20株ほど根元にナイフを入れて採取する。ノカンゾウの仲間はこのようにしないと葉がバラバラになる。家に帰って、根元を中心によく洗って土や砂をていねいに落とし、さっと湯がいて酒のあてとして酢味噌とマヨネーズでいただく。甘く、癖のない、少しぬめりのある食感で、春の山菜ではウルイ(ギボウシ)、コゴミ(クサソテツ)らとならんで酢味噌やマヨネーズでいただく「癖がなく優しくおいしい」野草だ。春の山菜と言えば、個性派たち、例えばウコギ科のタラノメ、コシアブラ、ハリギリ、ウ...春の野をいただく

  • 三月の麗しきものたちへ

    三月の終わり青葉の森を歩く。今日は、日中20℃を越えて5月並みの気温だ。もちろんアウターなし、薄地のカッターシャツでも汗ばんできた。まずいことにハンカチもタオルも忘れたので、シャツの袖で汗をぬぐう。顔にまとわりつく羽虫も出現している。三月なのに何かの間違いか。小径の木製の小さな橋の真ん中に、ヤマドリの♂がまんまるになって昼寝をしていた。すかさずカメラを向けようとしたら察知してスタコラ藪の中に消えていった。さすが野生である。「美しい」・・・・。ヤマドリを青葉の森でこんなにまじかに見るのは初めてだ。キジと同じように♂は真っ赤なトサカが美しい、羽色も黄金と言ってもいいくらいに神々しかった。写真を撮れなかったことは残念だが、あんな美しい奴があの森の住人かと思うと、なんだかうれしい。どうして野鳥やチョウたちは♂が美...三月の麗しきものたちへ

  • マキノスミレさん、咲いた

    青葉の森にマキノスミレの小さな赤紫の花がもう咲いていた。三月になんか見たこともない。何かの間違いか。でも、あたりに昨年の子孫たちがあちこちにふえていた。スミレの種もアリさんの助けを借りて生存エリアを増やしているのだという。すこし安心した。マキノスミレは、近種のシハイスミレを発見した植物学の泰斗、牧野富太郎博士を記念して命名されたという。日本の固有種だろう。そういえば、4月からの朝ドラは博士の自伝的ドラマなのだというが、きっと奇想天外な博士の人生が伝えられるのだろう。今から楽しみにしている。牧野先生の著作や関係本、ブームになるまえに図書館で借りて呼んでおこうか。マキノスミレさん、咲いた

  • カタクリのおうち、ヤマガラのおうち

    仙台は、昨日26日ソメイヨシノが開花した。平年より13日、昨年より早く、観測以来最速だとか。平年値は、毎年更新され、前年より過去30年の平均値ということらしいが、もう当地も3月には開花するのが当たり前という感覚だが、昨年はほぼ平年並みだったとは・・・もう去年のことも忘れている。しっかり、天体観測手帳に記録しておこう。総務省の公文書問題と同様、記憶より記録だ。片平のサクラ(ソメイではない)は六分咲か近所の観音堂に、例年咲いていたカタクリの花の姿が、これまでの場所に見当たらないので絶滅したかなと思いながら周囲を見回したら、これまでより1メートルほど離れたお地蔵さんの足元に開花寸前の花を見つけた。カタクリの種は、タネに付着するエライオゾームという成分により、これを好むアリよって巣穴近くまで運ばれて、その付近に種...カタクリのおうち、ヤマガラのおうち

  • 桜前線は福島までやって来た、明日は・・

    敷地の庭の、そろそろ桜吹雪ならぬ梅風吹ともなりそうな満開の梅の木にウグイス色の可愛い客が来ていた。メジロさんである。この小鳥は、ウメやサクラの花が好きだ。甘い蜜があるので花ごといただいているのだろう。彼らにとっては、待ちに待っていたごちそうなのだろう、夢中に枝を行き来している。花にとっては迷惑なのかもしれないが、ウメやサクラはたくさん花をつけているから大丈夫だろうし、あるいは動き回る間に羽やおなかにつけた花粉を、他のお花に受粉させる役割も担っているのかもしれない。ウメやサクラはスズメたちも好んで食べるが、スズメなどは桜たちにとっては天敵のガやチョウの幼虫たちも食べてくれるので、ここでも「持ちつ持たれつ」の関係を維持できているのだろうと、前向きに推測する。隣の敷地のサクラの木、たぶんソメイヨシノだと思うが、...桜前線は福島までやって来た、明日は・・

  • 青葉の森のスミレ図鑑事始め

    青葉の森の散策道の入り口にあたるポイントに小さな公園がある。その公園のベンチで、ザックからカメラを取り出したり軽登山靴の靴ひもを締めたりと、これから始まるネイチャーウォッチングの準備をするのがルーティンだ。今朝、そのベンチの近くにうす紫色のスミレが咲いていた。スミレについては、あまりに種類が多く(スミレ図鑑があるほど)、すぐさま名前が出てこない。いわば同定が困難な種だと言っていい。家に帰って、図鑑で検討を始めるのだが、この種は葉っぱが少し細長いので、スミレかノジスミレの仲間かと思うが、スミレの葉っぱは立っているということから、ノジスミレだということにしよう。自信はない。「もう、スミレの季節か」・・・いささか、春のスピードに驚いている。森に入ると、また別種のスミレが花を咲かせていた。こちらは、葉っぱがやや丸...青葉の森のスミレ図鑑事始め

  • 空見上げれば、屈んでみると、地上の星たち次々登場している

    WBCのニホン勝利は、将来のある子供たちに夢と希望を与えてくれたばかりでなく、夢も希望もない高齢者にも「これでニホンの若者たちはまだ大丈夫だ」というあの世に持っていけるだけの夢と希望を与えてくれた。オイラの鬱屈としたこころも、今日のお天気と同じように晴れ渡った。午後、民放のワイドショーは繰り返しくりかえし、大谷くんのウイニングボールシーンを映しだしていたが、少し飽きたので、開園したばかりの野草園にP950くんをつれて散策に行く。植物園の植物くんたちは、野生の森の植物くんたちより開花が早いと思うが、その理由はよく分からないが、だいたいの指標にはなるので、1~2週間の間隔で今年も野草園には通いたい。空を見上げれば、コブシがほころび始めた。冬の鉛の空色みたいなツボミから次々と開く、純白の無垢な花には青空がよく似...空見上げれば、屈んでみると、地上の星たち次々登場している

  • スプリングエフェメラル応援隊、続々集結中

    ちっぽけなセリバオウレンの花にハチが来ていた。先週は、小さな甲虫が来ていたが、今日は、花を抱くような格好でフカフカの毛並みのハチが来ていた。ミツバチ科のコマルハナバチかな。小さい花だから蜜も少ないだろうに、でもたくさん咲いているから彼らにとっては、春真っ先のごちそうだろう。そして「つけている、つけている」、蜜をもらったお礼にと、黒い足元におしべからもらった花粉をしっかりとつけていて、ほかの花に渡った時に受粉のお手伝いをしてくれるのだろう。ところで、調べてみたらコマルハナバチとして3月に活動するのは、冬を越した女王バチであって、これから巣となりそうなところを見つけ卵を産んで、孵化したものが働きバチや新女王バチやオスのハチを育てていくのだという。すると、今日であった彼女は女王様か!なんとなく高貴にもみえてくる...スプリングエフェメラル応援隊、続々集結中

  • 気温2℃、雪降る三月に、あの花あのチョウどうしてる

    午後2時、現在地の気温は、2℃。全国の天気予報は、最高気温が3℃と予報されていた。北海道や青森よりも低く、全国のどこの県庁所在地よりも低かった。おまけに、昼過ぎまで雪がしきりと落ちていた。(舞っていたという表現には似合わない)満開の梅の木にも、つぼみが膨らみ始めた桜の枝にも容赦なく、冷たい雪が暴力的に降り落ちていた。三月には止めたのだが、こんな日はエサ探しにも困るだろうと、ベランダに玄米を少し撒いたら、あのヒヨドリたちやスズメたちが、すぐさま駆けつけてくれた。すこし嬉しかった。予報によると、寒の戻りは今日までで、明日からは平年にもどるのだというが、もう寒さはごめんだ。暖かな日差しを受けて、森を歩きたいな。おとつい開き始めたカタクリさんや仲睦まじく日差しを浴びて舞っていたテングチョウのカップルたちは、今頃ど...気温2℃、雪降る三月に、あの花あのチョウどうしてる

  • カタクリ数株開花しました 虫たちもスタンバイOK

    ただいまWBC観戦中。CM中に書き込み。気温15℃、柔らかな日差しのもとカタクリさん数株の開花を確認したが、思ったよりツボミスタイルが多かった。今週末は、寒の戻り。来週月曜日には青葉の森のカタクリの卒業生たちは、爆発的に開花させるだろう。テングチョウさんカップルが「ああカタクリさんまだかなあ」というふうに舞いながらたわむれていた。はやく甘い蜜をたっぷり吸って恋を実らせたいのだろう。マクロレンズを持ってきたので、セリバオウレンの小さな花を撮ってみたら、小さな小さなハムシのような甲虫が、フワフワのおしべの森を蜜を求めてのこのこ歩いていた。オウレンの目論見どおり体じゅうに花粉をつけてながら。虫たちも、来週には乱舞するだろう。ただいま日本、岡本スリーラン!今日は、そっちに集中します。カタクリ数株開花しました虫たちもスタンバイOK

  • やはらかに柳あおめる広瀬川

    風は冷たいが、晴れて気温は12℃まで上がる。明日は、もっと気温が上がる予報である。青葉の森は、明日確実にカタクリ開花宣言(ほんとは今日だったかも)の予測。明日は、一眼・マクロレンズ・ミニ三脚といった武器を装備して出かけることにして、今日は、広瀬河畔を歩く。全くの青空のもと、雪解け水のせいだろうか、瀬音が高い。ネコヤナギが花をつけている。名前が分からないが、この時季に緑の若芽が青空に映えさしている落葉樹は、ヤナギの仲間だ。まだ芽吹きをしない、河畔の高木の枝に何やら蠢く鳥、逆光で、肉眼では黒い影でしかないが、カメラのファインダーで、露出を高めてのぞくと、羽色は柳とおなじような黄緑。頭に赤いシャッポ。間断なく枝をつついている。キツツキの仲間だ。「アオゲラ」だ。留鳥と言われるこの野鳥に出会ったのは、じつは初めてだ...やはらかに柳あおめる広瀬川

  • カタクリさん開花前夜

    東京は今日ソメイヨシノの開花宣言。当地も来週末には開花し、月末には満開になるとの報道である。経験値からして若かりし日々より10日は早いかも。地球温暖化で、悦んでもいられないはずなのに、報道するヒトも、報道されるヒトも悦んでいる。春真っ先に咲く花とは、ヒトをそのようにさせるものなのだろう。1週間ぶりに青葉の森を歩く。数本しか見られなかったキクバオウレンは森のあちこちにコンペイトウのような白い花を咲かせているし、カタクリの下級生たちも大小1枚の葉を地上にのぞかせていた。カタクリの草むらに目を凝らすと、この春花をつける6年生か7年生の卒業生たちが、まだ眠いといった風情でツボミをつけていたが、まだ圧倒的に数は少ない。きっと花に集まるチョウやハナアブたちの飛び交う陽気を待っているのだろう。つぼみを咲いて花弁をのぞか...カタクリさん開花前夜

  • 何度でも再生する美しいものたち

    三月のはじめ、カタクリやスミレの花がまだ地上に現れない森を歩きながら、短いワルツ風のメロディが何度も繰り返し、脳内から口元にかけて再生されてきた。曲名と作曲者が出てこないので少し悶々として帰った。家に帰って、Youtubeで調べたらショパンの遺作に分類されるホ長調のワルツだった。きっと、口に出たワルツは、最近寝床でYoutubeなどにアップされているショパンものを聴きながらウツラウツラと聴いていたことが原因で、どこか脳内にストックされていたのだろう。ショパンのワルツの中で有名な曲ではないが、このワルツや同じ遺作の変ホ長調のものも含めて、どこか儚く、消え入るようなメロディーで、スプリングエフェメラル、早春の花たちにふさわしい音楽だと思った。早春にはいつも「再生」という言葉が湧いてくる。「死と再生」のうち春を...何度でも再生する美しいものたち

  • 3.11に観音堂の花を

    近所の観音堂にクロッカスの薄紫の花が顔を出していた。数日前に花だけ顔をだしていたフクジュソウの茎と葉が伸びだしていた。お堂の前のツバキの木には、大きな花がところどころ開いていたが、数えきれないほどに膨らんだ芽が次の開花を待っている。誰が植えたんだろう、この花たちの苗木や種を。このお堂を守り抜いて来たいにしえびと。もしかしたら、このお堂の敷地に眠っているのかもしれない。あちこちに碑がある。さまざまな花は、さまざまに生きたひとやいきものの魂なのかもしれない。万葉の人々は、チョウが今はなきひとびとの化身だと思っていたらしいが、チョウも花も、夜空の星々も、かれら美しいものすべてがいまはなきひとびとの魂に思えてくる。あどけない早春の美しい花たちを、3.11に逝った美玉にも捧げよう。3.11に観音堂の花を

  • 十二年という歳月

    まもなく東日本大震災から12年経過する。12年という数字に何か意味があるとは思えないが、干支は12年周期であるし、木星は12年周期で太陽を巡るのだという。「12」という数字に限って言えば、1年は12か月で構成されているし、鉛筆やビールビンは1ダース12本の入れ物に収納されているし、地上波のチャンネルは12に割り振られていることを考えれば、何かしら神秘的な謎がそこには隠されているのかもしれない。それはさておいて、この12年、「瞬く間」に進行したというのが実感。震災の日を考えれば「つい昨日」のようだ。昨日、八木山から長い坂を歩いているときに考えていたことだが、12年と言えば、小学校に入学してから高校を卒業するまでのスパンだ。それは、「途方もなく長い歳月だった」ような気がした。同じ時間が流れていたと言えるのに、...十二年という歳月

  • 目覚めよと呼ぶ声す

    日中気温15℃を超える。今年の3.11は土曜日となるが、予報を見ると土曜日まで15℃越えの日が続く見込みである。あの、冷たい12年前の三月とは、何だったのだろう。あの日の記憶は、小雪の舞ううすら寒い日。あの日の夜は、晴れて見たことのない星空が広がっていたというが、オイラは酒を飲んで布団にくるまっていて見ていない。空恐ろしいものを眠って解決しようとしていたのだろうか。青葉の森を歩く。ひさびさ汗ばむ。もうズボン下は不要なのであろう。気温が上がり、地面に日が射すと、土というものは熱を貯め込んで、ある深さまで春の信号を送るらしい。スプリングエフェメラルの一番手セリバオウレンの小さな白いお星さまのような花が顔を出している地面を数か所発見。その近くをすこし注意深く観察すると、「あった!出た出た葉っぱ!」カタクリの一枚...目覚めよと呼ぶ声す

  • 啓蟄のスマホ散歩

    週に1,2度の街への買い物、少し余計に歩きたいので、広瀬河原を散歩。コンデジ持参せずスマホだけ。こんな時に限って、河原からおなかの朱色の美しいジョウビダキに出会ってしまう。しばらく目の前に止まっていたがどこかに飛んで行ってしまった。まもなく、北国に帰る時なのだろう。お宮の黒い土に二本のフクジュソウが花を開らかせていた。フクジュソウは、花の蜜をもたないのに虫を寄せるのだという。太陽に向かってパラボラアンテナのように花びらをひらき、中央に太陽の熱をあびて中心の熱を高める。早春にうまれたばかりの虫が寒さに震えて飛んでいると、あったかそうなフクジュソウを見つけて寄ってきて暖をとる。そのお礼に花粉を運んであげるのだという。早春のスキンシップだ。お宮にも河原にも白梅が咲いている。開花のうわさは聞いていたが、今年のお目...啓蟄のスマホ散歩

  • どこか似ている、みゆきさんと寅さん

    みゆきさんは新譜のライナーノーツに、あとがきーーー「世界が違って見える日」ーーーというメッセージを寄せている。そのため、このアルバム名にこめられたみゆきさんの心境が理解できる。著作権上全文を書き留めることはできないが、要旨以下のとおりである。「私たちを取り巻く世界は、ある出来事による心の変化により希望に満ちた世界に見えてくることがある。目の前の180°が、ある出来事によって絶望的な世界に見えることがあるかもしれないが、次の瞬間に希望方向に見えてくるような出来事が生じるように願ってます。」神戸や東日本大震災、コロナのような疫病、ロシアのによるクライナ侵攻、トルコ・シリアの大地震と私たちが生きている世界には人々を絶望方向においやる出来事がくりかえし、頻繁に起こっているし、私たちの身辺にだって、親しい人々との死...どこか似ている、みゆきさんと寅さん

  • 青葉の森 蠢く

    三月に入った昨日の青葉の森、気温が15℃を越えてアウターを着ていると汗ばむほどで、落葉樹の森には春の光が林床にしっかり届いていた。急に森に生きものの気配、といっても主には野鳥たちだが、羽虫も舞うようになった。ヒラヒラと目の前にチョウが舞う?「エッもう飛んでいるのか!」と目を凝らすが、どこかに消えて行った。散歩の終わりで、また似た「チョウ」に出会った。そして、「カメラにとってくれよ!」という具合に青い杉の葉にとまった。まるで、落ち葉にしか見えないけれど、生きた「チョウ」がしっかりと日を浴びている。小型の「チョウ」だ。小型と言っても、チョウにはシジミチョウやセセリの仲間しかいない。(あたりまえだが、成虫はもう成長しないから、死ぬまで同じ大きさだ)。チョウの図鑑にはなかった。どうやらガのなかまに分類されるチョウ...青葉の森蠢く

  • 桃色三月やって来て、みゆきさんの新譜が届く

    朝の窓を開けると美しい桃色と青色のコントラストの朝焼けだった。三月は美しくはじまった。お天気は崩れ気味だというが、柔らかな日差しのもと、一日あったかく青葉の森を散策してきた。夕方、郵便ポストを開けるとタワーレコードからみゆきさんの新譜「世界が違って見える日」が届いていた。発売記念ということで、ジャケットと同デザインのクリアファイルが同梱されていた。モノクロの世界に白い服のみゆきさんが白い風船三本を持って立っている。背後には風船と同じような大きさのライトとその向こうに窓明かりがいくつか見える。いったいどういうメッセージなのだろう。これからCDのシートをはがし、今宵はノートパソコンとワイヤレスイヤホンという安っぽい取り合わせで拝聴し、そのメッセージを読み取ることにしよう。発売日に買い求めたのは、初めてだったか...桃色三月やって来て、みゆきさんの新譜が届く

  • こころ旅を復習し、日本をくまなく空想旅行する

    朝やっているBSPの旅番組「にっぽん縦断こころ旅」の再放送を視聴。失った時、失った人を思い出す時、風景とは、かくも味わい深く美しいものなのか。決して観光スポットでも絶景でもない、時には何でもない風景ではあるが、名もない人々にとっては大切なかけがえのない風景だ。そんな風景とその人々の思い出に共感できたとき、その人の大事な風景をTVで見ている者も共有できるのだと思う。そうして共有できた風景は、少しだけ視聴者の思い出に刻み込まれ、「一度そこに立ってみたい」という気持ちだけではなく、時には「オイラはその場所にいたかも」という既視感に囚われる。火野正平さんが視聴者から寄せられた思い出の風景を目的地として日本中を自転車で旅するこの番組は、2011年春の旅からはじまって、2022年秋の旅まで、もう12年も続いているが、...こころ旅を復習し、日本をくまなく空想旅行する

  • 蔵王輝いて、二月終わる

    すっかり晴れた。まだ風は冷たいけれども、今日の予報は10℃だった。4~5℃でも、生まれてくる羽虫はいるという。今日歩いた青葉の森にも、小さな小さな羽虫がスローに舞っていた。青葉の森にもマンサクの黄いろいリボンが風に揺れる季節となった。きっと、小さな羽虫の誰かがマンサクのリボンに気が付いて、飛び込んでいくのだろう。森と森をつなぐ小道を歩いていると、真っ白な蔵王連峰が輝いていた。雪が解けてぬかるんだ大学のグランドに若者の気配はまだない。グランドのゴールポストが、蔵王の遠望を独り占めしていた。三月が隣にやって来ている。左から刈田岳、熊野岳、名号峰帰り道、小さな公園の草むらをツグミさんがトントン歩いていたのでカメラを向けると、見慣れない小鳥も一緒に舞い降りてきて、草の実をついばんでいた。ファインダーを眺めて少し興...蔵王輝いて、二月終わる

  • 広瀬川ウグイス初鳴き

    広瀬川の橋のたもとでウグイスの鳴き声を聞いたので足を止めた。近くの野球場から届く少年野球の歓声や橋を通る車の音で、よく聞き取れなかったがまぎれもなくウグイスだった。カメラの動画で音を採取しようとザックからカメラを取り出して欄干に近づくやすかさず、薄茶色の小鳥が二羽、飛び去って行ってしまった。ウグイスのさえずりは求愛のサインだろうが、二羽とは、もうペアリングが叶っているということか。それともライバルの♂同士?気温が3℃や4℃の世界でも、春を始めている野生の姿を見つけるとなんだかうれしくなる。広瀬川ウグイス初鳴き

  • 天皇誕生日はみゆきさん生誕の日でもあること

    年に何回か同じような症状がでる。目がチカチカとして視線がままならないあと、右喉奥というか脳内の喉付近で鈍痛がではじめ、熱は出ないが、風邪のような症状となり鎮痛剤(今朝は葛根湯だったが)半日ほど身を横たえて目を瞑っている。きっと、風邪なのだろう。今朝からぐずぐずしていたから。目を瞑っていると、さまざまなことが脳裏をめぐる。午後から、BSPで、みゆきさんがエンディングで「愛だけを残せ」を歌う映画「ゼロの焦点」を放送するので、またみようかなと思っていたが、まだ症状が出ていたの録画に回した。みゆきさんと言えば、「ストツアー結果オーライ」と題されたツアーを2020年2月6日に大阪会場で聴いてから、もう4年にもなる。あの日を最後にして、コロナのせいもあってすべてのツアーコンサートが中止となって、再開されることはなかっ...天皇誕生日はみゆきさん生誕の日でもあること

  • 山の紋章・雪形を探しながら春の野を歩く

    田淵行男さんは残雪の山に浮き出る「雪形」の研究家でもあり、収集家でもあり、写真家でもある。そんな田淵さんの業績をまとめた「山の紋章雪形」(昭和56年、学習研究社発行)を借りてきて読み進めたが、あまりの数の多さと種類の多さに戸惑っているうちに返却期限が過ぎてしまったので、明日返しに行こう。主に安曇野から眺められる北アルプス関係と東北の山から収集されているが、春の安曇野行きの前にまた借りてきて、手帳に雪形の紋様と持ち主の山々を書き留めて出かけよう。古くは、農作業のシグナルとして麓の人々に語りつがれてきたが、いまは気象情報に取って代わって忘れさられつつあるのだろうし、我々のような「普通の現代人」にとっては忘れるよりも前に、知られもしないだろうし、あまり興味もわかないことなのだろうが、古代から人々は雪山の残雪や雪...山の紋章・雪形を探しながら春の野を歩く

  • イエローな早春の使者現る

    几帳面な性格なら、天体観測手帳に「マンサク開花」、「タンポポ開花」、「シジュウカラ初鳴き」、「ウグイス初鳴き」と確認した場所などを書き込んでいそうなものだが、オイラにはその、几帳面という三文字が欠けている。今日青葉城址のふもとを歩いたら、国際センターのマンサクが開花を始めていたし、タンポポの花も確認できた。タンポポは、冬ごもり体制のロゼット状の葉っぱのままで咲いていて、茎を伸ばしていない。これはどういう理由なんだろう。タンポポにインタビューでもしたくなる。今年が、例年より早いのか遅いのか、上記の理由により不明。マンサクは、去年も?マークだったが、こんなに早い時期に花咲いて、「まだ虫も来ないだろうにどうやって子孫を育んでいるのか」という疑問が生じる。だが、あるお方のブログを拝見すると、気温が5,6℃になると...イエローな早春の使者現る

  • 青葉の森チョウ図鑑・22年春

    昨年から手元にチョウ図鑑を置いたことを契機として、青葉山の散歩で出会ったチョウたちにカメラを向けている。カメラを向けても、ほとんど、すぐにチョウの名前が浮かばない。知識がないからだ。翅裏・翅表の違いも分からなかった。撮って来たチョウたちの名前を同定するためにチョウ図鑑をめくっては、「こいつかな、いや紋様が違う、オスかな、メスかな、分からない、この地方に飛んでいるやつか、出現の季節は今でいいのか・・」と、さまざまな悩みが沸き起こる。それでも、悩みながら図鑑のおかげで、なんとか?マークをつけながらも、少しづつ仲間を増やしている。当地では4月頃からチョウたちが現れ始めるが、今年はもう少し時間をかけて、翅表、翅裏、集まって来た花たちをじっくり撮影して、もっと名前と性別を明らかにした仲間たちを増やしていきたい。そし...青葉の森チョウ図鑑・22年春

  • 剣十七景について

    「一山百楽私の山旅決算書」と前書された田淵行男さん81歳のご著作「山の手帖・田淵行男写真文集」(朝日新聞社昭和62年3月15日出版)を借りてきてパラパラと開き、なぜか最終章にあたるⅦ補遺から読み始める。この章に随想「我が未登頂記」というのがあって、白山・有明山・餓鬼岳・雨飾山など近くに住まわれていても登れなかった山々が口惜しそうに綴られているが、その随想の最後のところに「剣十七景」という見出しがある。何だろうと読んでいたら、田淵さんは被写体としての剣岳を大分気に入っていて、長い写真家生活の間に剣岳の「My展望台」というビューポイントを十七ヶ所ほど選んでいて、その「剣鑑賞の特別席」を「剣十七景」(つるぎじゅうななけい)と名付けているのだ。長い間持ち歩いていた地図には、剣岳を中心として放射状の直線が引かれてい...剣十七景について

  • 野生とのささやかな交流

    毎朝ということではないが、12月から3月の初めの寒冷期に限って、ベランダに玄米を少しだけ撒いて野生のスズメたちと交流しているが、三年ほど前までには、ヒヨドリの(たぶん)ペアもやって来ていて、スズメ軍団を追い払っては、ぶきっちょなつまみ方ではあるが、ペアがなかよく交互に舞い降りてきて小さな玄米を一粒づつ啄んでいた。追い払われたスズメもなかなかやり手であって、ヒヨドリの背中側に舞い降りて気付かれないようにつまんだり、ヒヨドリが気付いて振り向くととっさに後ろ側に回っては、米をつまむなど機転を利かしていて、そんな彼らの様子を観察するのを楽しんでいた。それが、この2年間はヒヨドリはベランダにはやってこなかった。ナワバリ意識の強い野鳥といわれているヒヨドリたちは、家族ごとどこかに行ってしまったのか。天敵に襲われて滅ん...野生とのささやかな交流

  • 時の旅蝶・空の旅蝶を追い求めて

    2023年初頭に、写真家田淵行男さんに出会ったことは、何かの縁(えにし)だと思う。と言っても、田淵さんの作品にはすでに「山の手帖田淵行男写真文集」などで出会っていたのであって、なぜ今になって、図書館から何冊も著作を借りてきたり、春の安曇野旅行まで計画するだけの意欲が湧いて来たのか。それは、たぶん田淵さんの本質=博物学者としての山や生き物に対する愛情、に打たれたからに違いない。とくに田淵さんと言ったら「チョウ」だ。2、3年前から、オイラは旅する蝶アサギマダラやスプリングエフェメラルと言ってもいい早春の蝶ヒメギフチョウに出会ってから、チョウたちの生き方やたたずまいに関心を抱いてきたが、このことが「田淵行男さんとの再会」の背景にあったのかもしれない。1983年、田淵さんが78歳ころに上梓された「山の絵本安曇野の...時の旅蝶・空の旅蝶を追い求めて

  • 雪の後の冬の大三角

    太平洋側の当地でも、一昨夜は20センチの「大雪」となったが、昨日はよく晴れて気温が7℃を越えたため、雪解けが進む。今日も10℃まで上がる予想だが、明日からはまだ寒い日々が続きそうだ。昨日はよく晴れた。日が暮れて20時を過ぎると、今の時期は南空にオリオン(ベテルギウス)、おおいぬ(シリウス)、こいぬ(プロキオン)の一等星たちをつないだ「冬の大三角形」があらわれる。久しぶりに、シリウスソフトで比較明合成を作成した。ソフトフィルターのまま撮影したので、太い軌跡となって、これはこれで味がある。オリオンも冬の大三角も、奇跡となっても目立っているから、クイズにしても正解者が多いだろう。やはり、酒を飲まないと眠れない。Youtubeで落語やらじるらじるの聞き逃し番組を耳元で聴いてうつらうつらするもすぐに目が覚める。とく...雪の後の冬の大三角

  • 鹿島槍・展望山行

    田淵行男さんの写真集「安曇野」のアルプス展望写真の影響で、四月に1週間ばかり大糸線界隈を歩き、残雪のアルプスを堪能しようと考えている。目当ては、信濃大町近辺からの常念岳・鹿島槍ヶ岳、仁科三湖周囲の低山からの鹿島槍ヶ岳、白馬周辺からの白馬三山だが、何と言っても鹿島槍ヶ岳。深田久弥さんが大好きだった山。深田さんの言葉を借りると、「北槍と南槍の両峰がキットとせりあがっていて、その二つをつなぐ、やや傾いだ吊尾根、その品のいい美しさは見飽きることがない。」ということだが、安曇野のから鹿島槍の双耳峰は、深田さんが言う「やや傾いだ吊尾根」にはみえないので、やや精彩に欠けると思った。深田さんは同じ百名山の記述で、「魅力は何と言っても両槍とその間の吊尾根の美しさだが、ことにこの山を真横から見るより、斜めか、あるいは縦に眺め...鹿島槍・展望山行

  • 春の雪

    冬型配置の日本列島に低気圧が通過することで、太平洋側の地域にも雪を降らせている。立春を過ぎれば、季語からして「春」になるのだが、梅もセツブンソウも咲かない東北にあっては、まだ春は遠い。そう、感じさせる雪が昼頃からしきりに振り出してきた。冷たい冬空にかかわらず、庭向こうの銀杏の木に、いつもどおり雀たち五、六羽やって来ては、冬の間時々ベランダに撒くお米を待っているようであった。まんまると膨らんで、ときどき吹いてくる冷たい風をしのいでいる風であった。なんでも、スズメたち冬の間、寒さに抗して太るのではなく、羽を上手に膨らませ、空気の層をつくって「暖をとって」いるそうな。でも、やはり雪が降りてくると、濡れたくはないと見えてお宿にしている向こうの古家の屋根下に避難していった。今頃、家族もご近所さんも総出となってオシク...春の雪

  • 二月の森の応援団

    青葉の森の散策のお供として、アツアツのお湯を入れたサーモボトル、スティック入りコーヒーとシュガー。それと粉末のポタージュスープ。お気に入りはコーンスープだが、さまざまのものが出ているので、楽しんでいる。歩きの途中、木のベンチを見つけたらザックをおろし、まずサーモマグにスープを入れる。小さなスプーンでかき回しフーフー言いながらいただくと、次第に体が温まる。飲み干したら、カップの掃除を兼ねて白湯を入れていただく。その後が、コーヒーなのだが、スープにクリーム系の余韻が残されていたとしても、コーヒーはミルクコーヒーとしてもいただくことがあるのだからクリームの匂いは、まったく違和感がない。カラダが全く温まったら、マグカップやボトル、ゴミををそそくさとザックにしまい込んで散策再開。今度、パンを一片ほど持参してポタージ...二月の森の応援団

  • おーい、もうすぐ目覚めのときだよ

    やっと日中の気温が10℃前後に推移してきた。それでも、まだ、この先は春のお彼岸まで何度か寒さをぶり返すのだろう。ちなみに明日は、4℃とでていた。日差しが出て、風も穏やかなので、青葉の森を久々に歩く。「マンサクはまだかな」と空を見回しても、春真っ先に降りてくる黄色い妖精たちにはお目にかかれなかった。それでも、コブシの毛玉は少し膨らんでいるし、スプリングエフェメラルのセリバオウレンやタチツボスミレの葉はすでに雪のない地上で待機していた。木の枝先の芽も赤らみ始めたものいる。あとひと月、セリバオウレンから始まって、あっという間に青葉の森の春が始まる。その、予兆のような静かな気配が、時々日が射す森に充溢していた。植物のサーモメーターは、どこから春の熱量感じ取るのだろうか。根っこが動物の脳の働きをしていると聞いたこと...おーい、もうすぐ目覚めのときだよ

  • 令和五年最遠の満月

    昨夜は夜が更けても、本年最遠、最少の満月は、わが家の展望所になかなか現れてくれなかった。ピカサの記録によると、23時56分に南の天頂付近かと思うくらいの高さに、やっと煌々とした「小さな満月」が煌々としていてくれた。天体観測手帳によると、この月は、地球から40,583万キロ離れていて、今年最遠の満月。ちなみに、今年最大のスーパームーンは8月31日で、地球からの距離は、35,734万キロと最近距離になるのだという。昨夜は、外に出ると零度の外気温であったのだから、p950くん手持ちで撮って、サッサと寝床にしけこんだ。やはり、暖かな宵に一晩月を愛でるのがいいな。今年のスーパームーンは、富士山須走コースの月光登山で愛でようか。最初で最後の体験となるか、ライトも無用の最大の月光を背中に浴びて、ゆっくりゆっくり、振り返...令和五年最遠の満月

  • フォト歌集とフォト俳句の二刀流でいこう

    あっという間の出来事だったが、今日をもって「日本百名山MYSONGS」を歌い終えた。拙いながらも、深田さんの百名山を読みなおし、オイラの登頂記を読み直し、深田さんにはまことに僭越ではあるが、二人の想いを一山一首づつ歌にしてみた。こつこつと歌いながら、二百首は越えたので、これから文法の誤りや表現の入れ替えなど「推敲」を重ねて、満足のいく歌集を作っていこう。フォト俳句ならぬフォト歌集なんか作れたら楽しそうだ。今後とも、山にはカメラとメモ帳を持参して「山の歌」をコツコツと詠んでいこう。しかし、本ブログは、「出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記」としているので、本来なら「俳句」のほうが親和性があるので、今後は、「フォト俳句」も学びながら、どんどん作って載せていこう。先週撮ったハクチョウとユリカモメの写真に編集...フォト歌集とフォト俳句の二刀流でいこう

  • 欧州に背を向けて敗走する狼

    酒を飲まずに眠れない夜だったり、深夜に目覚めても布団から這い出したくない冬の時間帯に、このところYouTubeにアップされたショパンをBluetoothradioをオンにし、低音量で聴いたりしている。若い時には何やら「演歌調」で馴染めなかったこのポーランドの作曲家の残したピアノ曲が、老いてくるとともに「心に染み入って」くる。理由は分からない。今朝は、といっても今日は午前1時ごろ目覚めて、眠れないので「マズルカ全集」を聴いていた。2時間30分以上にわたるこのような長大な小品群は、「睡眠導入薬」として好ましいのだが、今日は益々眼が冴えて、おしまいまで聴き入ってしまった。聴きながら、「誰が弾いていたんだろう」と画面を見てみると「RemUrasin」という聞きなれないピアニスト。でもまんざらでもない演奏だったので...欧州に背を向けて敗走する狼

  • 立春の頃

    新年、2月になっての広瀬川。あいかわらず国交省、農水省等縦割り発注による工事が、あちらこちらで展開されていて、一部護岸立ち入りも規制されているが、わざわざ北国から渡って来てくれている水鳥たちの数も種類もあまり変わりのないように見える。広瀬橋周辺のハクチョウの家族たちは、昨年は30数羽まで確認できたが、今年は家族が増えて40羽は越えていると見えた。昨年は、オオハクチョウの家族ばかりであったが、コハクチョウ家族も来てくれているようだ。(いまいち自信のない言い方)クチバシの黄色い部分が半分以上なのがオオハクチョウ、半分以下はコハクチョウと「小学生レベル」の知識に基づいた観察なので、ちょっと怪しい。野鳥観察は、撮影ばかりでなく小さなノートも必要だろう、数えた数えてもすぐに忘れてしまう。しっかり観察しよう。毎年、2...立春の頃

  • オオイヌフグリのタフネス

    二月の北国の草むらに咲いていたオオイヌノフグリ。まだ、羽虫たちが飛んでいないのにどうして受粉するんだろう。という疑問。幾つかのネットで調べてみたら、オオイヌノフグリは他家受粉を基本とするが、「自家受粉」もおこなうのだという。この花は、真冬でもキラキラお日様が輝くときに限って花を拡げるが、日が沈むにしたがって花の命を終えるの1日花だというのだが、虫が二本あるおしべの花粉をよその花に運んでくれないときには、花を閉じるときにおしべたちがめしべを両脇から挟み込むようにせっして自家受粉して、タネを宿すこともあるのだという。近親の受粉であっても、丈夫なタネを宿し、子孫を生きながらえさせるのいうのだから、この小さな花は、タフだ。この花は、虫が飛び回る三月、四月ころまで咲き続けるので、そのころにはアブやハチのお世話になっ...オオイヌフグリのタフネス

  • 二月はお天気から始まって

    晴れて、南寄りの風が吹いて、気温が10℃近くまで上がった。久しぶりに、広瀬川沿いを1時間ばかり歩く。毎年、河原の一角に早咲きのオオイヌノフグリ花が咲くので立ち寄ってみたら、やはりもうちらほら咲いていた。1月中には咲いていただろうに、このところの寒波で、オイラのほうが訪問を怠っていたので、例年より早いのか遅いのか判然としないもうひと月もすればあちこちに群生するので、あまり目に留まらないが、色彩のない厳冬期に瑠璃色の花は貴重であり、もっと美しく撮ってやりたい。しっかりしたマクロレンズで撮れば、もっと美しいのに、スマホに百均マクロレンズをつけて手持ちで撮った。こんなに早く咲いて、もう花粉らしきものもこぼれていた。こんなに早く誰が媒介するのだろう。虫の姿は見えないし、風媒花とも思えない。調べておこう。さて、そろそ...二月はお天気から始まって

  • 二月から始動します。

    思い出したように「岳人」2021年9月号の特集「登山の効用」を棚から引っ張り出す。「登山のためのカラダ作り」が特集されているためだ。冒頭「加齢とコロナ自粛の運動不足で体力は日に日に低下します。快適で安全な山歩きのためには、日頃のトレーニングは欠かせません。」とある。①登山ボディチェック②バランス力を高めるトレーニング③柔軟性を高めるトレーニング④持久力を高めるトレーニング(踏台昇降運動・スロージョギング)⑤膝と腰を強くするトレーニング⑥登山時に効果的なストレッチをしっかり読み直して、実践しよう。特に④の持久力を高めるトレーニングを明日、二月から再開しよう。(今日からではない。)踏台昇降運動は、ザックを12kg(2L水を入れたペットボトル×6本)でテレビを見ながら30分。スロージョギングは、1日10kmを9...二月から始動します。

  • 遍路ごはんの研究

    四国遍路のモットーは食料の日々の現地調達とし、ザックに余計なものを入れずに、ひたすら軽量化を図りたい。お米は、自分で炊いたものが一番うまいと確信しているが、1キロ、2キロのお米を背負えば1キロ、2キロの荷重がかかる。まあ、たまにコンビニに1キロ入りのお米を眼にするので、1キロ程度だったら買ってもいいだろう。が、どこのコンビニやスーパーでも調達できるその日のお米といえば、「サトウのごはん」に代表されるレンチンごはんだろう。コンビニ、スーパーのある街に立ち寄る場合には、このレンチンごはんを確保して、レンチンではなくクッカーでの「湯煎」か「水蒸気炊飯式加熱」によって温めよう。どちらが合理的か家で試してみたが、湯煎可能なポリ袋で湯煎するよりも、例のダイソーの折り畳みシェラカップをクッカーに入れて、水蒸気炊飯式で温...遍路ごはんの研究

  • 四国お遍路の「順打ち」と「逆うち」

    四国お遍路道の歩き方として、1番札所から88番札所までを時計回りに周る「順打ち」と、その反対回りに周る「逆打ち」があることは知っていたが、それがどういう意味を持つのよく分からなかった。下記のサイトなどで、教えられやっと分かったのだが、①弘法大師さまは、いまも「順打ち」で巡礼されていて、「逆打ち」だとお大師様に会えることからご利益がある②伝説では、最初にお大師様に会いご利益のあった方が「逆打ち」をした年がうるう年であったため、うるう年に「逆打ち」をすると3倍(3年分)のご利益があり、うるう年は、「逆打ち」をするとよい、とされる③ただし、「逆打ち」は標識が「順打ち」仕様となっているので、歩きにくく初心者には薦められないとのことであった。オイラは、今年中に大峰山奥駈を済ませば、来年には四国巡礼をと考えていたが、...四国お遍路の「順打ち」と「逆うち」

  • 四国八十八の歩き方

    大峰山のところでも記したが、所期の計画では、まず2019年に大峰山奥駈をやってから、四国八十八ヶ所巡礼に挑もうと思っていた。しかし、2019年の奥駈に頓挫してから、翌年からのコロナ禍が続いていることもあり、2023年に入っても、いずれの歴史的なロングトレイルは、果たされていない。なお、当初は、四国八十八は自転車を使って短縮化を図ろうかとも考えていたが、今になってはやはり「歩き遍路」でやろという気持ちになってきている。大峰奥駈は、100kで十日を要するであろうが、難路のため二度に分けて計画することにしているので、早くても来年まではかかるのだろう。だとすれば、四国は来年秋以降かとなるのだろう。季節は春か秋、暑くない季節を選ぶべきだろう。ネットで教わると1200kmを最低でも40日、1日30kmは要するとある。...四国八十八の歩き方

  • 山小屋のいびき

    昨夜は久々に酒をぬいた。雪が降っていて、歩いてすぐだがいつも酒類を買い求めに行くコンビニに行くのもはばかられたこともあったが、年末年始の酒量増加とそれにともなう内臓の不具合に不安を感じてもいことで、「少しの間アルコール控えようか」という前向きな変化もあったからかもしれない。。で、いつものことだが、酒を抜くと眠れない。酒を飲んだ時のように眠くならない。いつまでも頭が冴え冴えとしている。それでも寝ようとして蒲団に横になって、YouTube朗読なども聞いてみたが眠れず、結局朝まで枕もとで本を読んでいた。だが、読んだ本がいけなかったのかもしれない。山岳写真家田淵行男さんの山岳エッセイ「黄色いテント」だ。田淵さんは、写真家でもあるが、博物学を収めた博物学者でもあり、蝶や植物など対象に対する執拗な観察眼と洞察力、その...山小屋のいびき

  • 後がない大峰奥駈踏破の構想

    特定の信仰心があるわけでもないのに、「大峰奥駈を踏破したら、四国八十八を踏破しよう」という構想を60代半ばに抱き、「いざや!」とばかり、無職となった2019年5月GW明け、吉野から熊野の100kに渡る大峰奥駈を七泊分の食料をつめ込んだ20kgばかりのザックを「ヨッコラショ」と出かけたものの二泊したばかりで道失いと悪天のため挫折。「荷物が重すぎてこの年でのクサリ場は危険だ」と反省し、コースを二分し二回に分けて再チャレンジを決意したというのに、2023年現在実行に移されていない。もうあれから4年も経ってしまった。昨年、高野山から熊野大社までの「小辺路」を踏破したが、心のどこかに「もう大峰奥駈は無理だから、小辺路踏破による熊野詣でがまんするか」という弱音が働いていたのかもしれない。だが、本日「日本百名山MYSO...後がない大峰奥駈踏破の構想

  • 後がない大峰奥駈踏破の構想

    特定の信仰心があるわけでもないのに、「大峰奥駈を踏破したら、四国八十八を踏破しよう」という構想を60代半ばに抱き、「いざや!」とばかり、無職となった2019年5月GW明け、吉野から熊野の100kに渡る大峰奥駈を七泊分の食料をつめ込んだ20kgばかりのザックを「ヨッコラショ」と出かけたものの二泊したばかりで道失いと悪天のため挫折。「荷物が重すぎてこの年でのクサリ場は危険だ」と反省し、コースを二分し二回に分けて再チャレンジを決意したというのに、2023年現在実行に移されていない。もうあれから4年も経ってしまった。昨年、高野山から熊野大社までの「小辺路」を踏破したが、心のどこかに「もう大峰奥駈は無理だから、小辺路踏破による熊野詣でがまんするか」という弱音が働いていたのかもしれない。だが、本日「日本百名山MYSO...後がない大峰奥駈踏破の構想

  • 厳冬の眠り薬として聴く朗読

    寒い夜には、熱燗やお湯割りをそれ相当にいただいて、早めに暖かな蒲団に潜り込んで、暖かな夢でも見ていればよい。ただ、その桃源に至る導入が大事で、下手に眠れないと、また起きだして寒い時間を過ごす羽目に陥るのだから、枕もとにスマホとBluetooth専用スピーカーを置いて、Youtubeをいじって、女性の優しい声の朗読を聴きながら眠りに陥ればよい。こんな厳冬の夜に聴きたくなるのは、そうだな、賢治さんの「雪渡り」とか光太郎さんの「山の雪」なんてどうだろう。キツネたちの幻燈会や月夜の雪の平原に誘ってくれるかもしれない。しまえりこさん提供宮澤賢治「雪渡り」佐和子の朗読提供高村光太郎「山の雪」日本百名山MYSONGS90大台ヶ原山(おおだいがはらやま・1695米)【深田久弥・日本百名山から】「私が登ったのは三月の初めだ...厳冬の眠り薬として聴く朗読

  • 大寒や炬燵の電気いまだオフ

    大寒に入り、超一級の寒波が水曜日にもやってくるというが、当地では最低-6℃、最高1℃の予報、雪国ではないため、雪かきの心配もなく、ただただ寒いだけだが、昔は当たり前だった1月の寒気は、しかし、温暖化に慣らされた高齢者にはつらい。窓を開けただけですぐさま閉めて、部屋に閉じこもりたくなる。閉じこもりの友として、片時も離れないのが「オコタ」だが、今季はいまだ電気コードをつないでいない。昨年通販で買った毛布がとても暖かいので、毛布をこたつ布団の間に挟んでいればもうポカポカであった。いままでは。それと節電意識の理由は、ニュースの脅迫。電気代が急騰していて北海道の二人暮らしの高齢家庭の電気代が、オール電化ではあるが昨シーズンの倍程度に跳ね上がって、10万円近いとか「エーッ!」と驚いてしまう。日常的に節電に努めてはいる...大寒や炬燵の電気いまだオフ

  • 写真文集「安曇野」を開き、春の安曇野の旅を決意する

    図書館にある写真家田淵行男さんのありったけの蔵書のうち4冊を選んで借りてくる。そのうち、まず昭和51年に朝日新聞社から刊行されている「安曇野田淵行男写真文集」をひらく。戦前から戦後すぐかけて録り始めたの写真なのだろう、カラー写真は現代から見たら色あせたような彩度であり、モノクロームも、後輩の山岳写真家たちの作品のように「ビリビリとしたピント」による写実性をもたらすものではないが、一枚一枚が写真家のこころに満ち溢れている。住んでいた安曇野の風景と生き物たち、また、そこから遠望する常念や後立山の山々への愛情が満ち溢れている、そんな写真集だ。古さを感じるが、どうしようもなくなつかしい。洒落ではないが古さは古里。冒頭のエッセイで、田淵さんは以下のように語っている。「・・清らかで美しい安曇野の自然も、その後いくばく...写真文集「安曇野」を開き、春の安曇野の旅を決意する

  • 白山もS&L登山計画しておこう

    本州の山岳で「思い残しの山」といえば、南アルプス南部のほかに、今日の「日本百名山MYSONGS」の「白山」も控えている。一昨年から構想をしていたのが、南竜ヶ馬場あたりに数日キャンプをして、周囲をブラブラしてフラワーウォッチングをしたり、夜は夜はスターウォッチングを楽しもうというものであるが、もともとは白山を南北に貫くいにしえの信仰の道である「これには禅定道」という長大な尾根道を歩きたいと思っていたのだ。地図で確認すると、岐阜県白鳥町石徹白(いとしろ)から山頂をめざし、石川県一里野に下る「美濃禅定道」と「加賀禅道」と記された道で、避難小屋とテント場を利用して、標準だと少なくとも3泊4日は要する道だ。この道を、南ア南部のように倍の時間をかけたS&L登山で下記のとおり1週間前後の旅にしたら、このヨボヨボとなりつ...白山もS&L登山計画しておこう

  • スロー&ライト登山で行く南アルプス南部

    ヤマケイ新年号付録の「山の便利帳2023」を開いて、南アルプスの山小屋・テント場情報を見ていたら、ついに南アルプスの山小屋も、二食付き13,000円、素泊10,000円、テント泊2,000円の時代がやって来ていることが分かる。コロナ禍を経た山小屋の経営環境悪化が主要因なのだろう。人が少なく鄙びた静かな山小屋ならまた味わいも深かろうが、夏山だったら定員近くの登山客でごった返し、「隣のイビキの音で眠れない」、「歯ぎしりで迷惑をかけたらいけないな」、「夜中に何度もオシッコで立ち上がるのが面倒だ」、「まだコロナの感染は心配だ寝る時もマスクなのか」などと余計な気苦労をしがちであり、そんな気苦労の見返りに13,000円に支払うのは割に合わない。ましてや、南アルプスの縦走に1週間もかけたら、10万円ほど費用がかかるので...スロー&ライト登山で行く南アルプス南部

  • 南アルプスへの想い

    日本百名山を深田久弥さんとオイラの視点から短歌で詠む試み「日本百名山MYSONGS]も、アッという間に南アルプスまで到達した。8合目まで到達したということになる。そして、この南アルプス10座も、ヤマケイ付録の地図帳の関係でわずか2回のブログで「登頂」してしまう。本来なら日本アルプスの巨星たちがひしめく山域なので、一座々ゆっくり歌っていきたいところだが。ヤマケイ地図帳が示す南アルプスは2枚で5座ずつ配置している。北部の5座、すなわち甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、鳳凰山、北岳、間ノ岳と、南部の5座、すなわち塩見岳、東岳(悪沢岳)、赤石岳、聖岳、光岳ときれいに二分されているが、一般的にもこれら5座のグループは、「南ア北部」と「南ア南部」と称されている。オイラは、昨年北部の北岳に自身三度目の訪問する機会を得たが、北部の山は...南アルプスへの想い

  • 田淵行男さんに学ぼう

    昭和を代表する山岳写真家田淵行男さんの「山の季節」という文庫本を、例のとおり図書館の書架から行きあたりばったりに、おみくじでも引くかのように取り出して借りてきた。田淵さんのプロフィールをみると、1905~1989年とあり、1903年生まれの深田久弥さんと二つ年下で、ほぼ同時代人だ。ただ、深田さんは1971年68才で亡くなっており、田淵さんのほうが長生きした。ただ、田淵さんが山岳写真家として脚光を浴びたのは、教師を辞めて安曇野に移り住んだ40代以降のようで、お二人のご活躍したのは40年というスパンで共通する。作家と写真家という違いはあるが、多くの登山愛好者に影響を与えたお二人だ。この「山の季節」文庫版の頁ひらくと1「山麓の春」というエッセイが始まるのだが、なんと、カタクリの蜜を吸うヒメギフチョウさんの写真が...田淵行男さんに学ぼう

  • ソフトフィルターで

    昨日の同じ時刻の月が未だ上がらぬ頃、昨夜も晴れていたので、オリオン、ウサギ、オオイヌ方向にレンズを向ける。星を少し大きく写そうとソフトフィルターを装着。空が明るいので、ISO800、8秒、F4で数枚撮ったが、もう少し時間をかけたほうが、星が輝くかしら。近くにある火星もいれて、オリオンのベテルギウスをもっとオレンジに輝かせたい。いろいろと試行錯誤したいのだが、外が寒すぎて・・・。日本百名山MYSONG71木曽駒ケ岳(きそこまがたけ・2956米)72空木岳(うつぎだけ・2864米)【深田久弥・日本百名山から】(木曽駒ケ岳)「私はこの山頂に二度立った。いずれも戦争前で、最初は伊那から登って木曽へ下り、その次は南の越百山から主稜を縦走してこの山頂へ来た。その時はすばらしい天気に恵まれて、四周の眺望をほしいままにし...ソフトフィルターで

  • ウサギさんよろしくね

    新年11日、月の出も午後9時前となり、雲がそれほど流れてくれないので、午後8時を過ぎると南の空高くオリオンを仰ぐことができた。街が明るいので星座の視認には限界があるが、カメラとレンズの機能で何とかそのほかの星座も教えてくれる。オリオンの足元にウサギ座が確認できる。今年の干支の星だ。ウサギさんは、狩人オリオンとシリウスを輝かせる猟犬オオイヌに追いかけられ逃げまどうが、同じ速度で夜空を周回してくれるから、「永遠に捕まることはない」のだ。ウサギさんを眺めて、今年の平和と無事を祈ろうではないか。オリオンやウサギたちの駆けっこを20分間80枚の比較明合成。少しだけ流れ去った雲がきれいだ。日本百名山MYSONG73天城山(あまぎさん・1406米)【深田久弥・日本百名山から】「ひとつを指して天城山と呼ぶ峰はなく、伊豆半...ウサギさんよろしくね

  • 植物のことば、植物のこころ

    昨年11月NHK総合で放映されたそうだが、正月七日に再放送されたNHKスペシャル「超・進化論」第1週「植物からのメッセージ~地球を彩る驚異の世界」を視聴し、NHK+で復習している。科学技術の進歩と世界の科学者たち研究成果により、「寡黙な生き物だと受け止められてきた植物はメッセージを発しながら、仲間や他の植物ばかりでなく昆虫や鳥たちとコミュニケーションを取り合い、また、地中では根に寄生した菌糸らと栄養の交換をしながら生きながらえ、この菌糸ネットワークを通じて森の中の種の異なる植物たちとも協力し合いながら互いに生きながらえている」ということが分かってきた。植物のメッセージ手段は植物から発せられる揮発性物質を組み合わせるというもので、「今葉っぱが虫に食われているよ、毒物を化合せよ、テントウムシさん、シジュウカラ...植物のことば、植物のこころ

  • 水蒸気(スチーム)炊飯という選択

    チタンのクッカーでご飯を炊くと、熱伝導効率の悪さからか鍋が焦げやすいのは経験積み。「こうしたクッカーでご飯を炊くとき、クッカーのなかにもう一つの容器を入れ、入れ子状態にし、クッカーの水蒸気でご飯を炊くと焦げ付くことはない。」というYouTuberさんの情報提供を受けたので、手元にあったダイソーの折り畳み取っ手つきステンレス製シェラカップを使って0.5合を炊いてみたら、直火で炊いたご飯と遜色のない出来上がりのご飯ができた。1.5合のメスティンに1合炊きのメスティンを入れ子にして、入子にもフタをして炊いてみたらこれもおいしいご飯ができた。(入れ子の底にスノコなどを敷い親鍋との接触を避ける必要)焦げ付かないのなら、山での食器洗いも楽だろう。オイラは、コロナ禍における家庭での炊飯実験で、焦げ付かないご飯の炊き方を...水蒸気(スチーム)炊飯という選択

  • 食に春を~せりの味

    七草の夜、たまらなく芹の味が恋しくなって、近所のスーパーに買い求めに。一束389円。他の野菜に比べ高級感は否めないが、躊躇せず。太い茎と根っこの部分は、鶏肉、マイタケ、豆腐と芹鍋にし、柔らかな葉と茎の上部はさっと塩で湯がいて白いご飯に和えて芹飯とする。春よ来い。日本百名山MYSONG67甲武信ヶ岳(こぶしがたけ・2475米)68金峰山(きんぷさん・2599米)69瑞牆山(みずがきやま・2230米【深田久弥・日本百名山から】(甲武信ヶ岳)「甲武信岳から、千曲川、荒川、笛吹川、三つの川の源流が出ている。(中略)頂上に降った一滴は、千曲川に落ちて信濃川となり日本海に入る。他の一滴は荒川に落ちて大東京を貫流し東京湾に注ぐ。さらに次の一滴は笛吹川に落ちて富士川となり太平洋のものとなる。」甲武信岳千曲荒川笛吹の源流に...食に春を~せりの味

  • 若菜の季節がやって来た

    新年七日、市販のパックに閉じ込められた草たちではあるが、パックから取り出すと春が目の前に現れた心地がした。若菜の季節到来である。もう郊外の陽だまりには「繁縷・ハコベラ」が伸びだしていることだろう。採取の季節にはもうひと月ばかり待たねばならないので、スーパーの野菜売り場で、芹(セリ)、菘(すずな・カブ)、清白(すずしろ・ダイコン)を買ってきて粥や菜飯にしていただきながら、あたたかな季節を待とう。セオリー通り、〇.五合のお米に六〇〇ccの水を入れ、土鍋で三〇分ほど炊いて粥にし、パックの七草たちを塩で湯がき刻んでから二つまみの塩とともに粥に入れた。今朝は、正月で余った餅を1個粥に入れたが、余計だった。腹がくちくなり、「ああ、また糖質をとりすぎた」とぼやいた。七日粥根っこも愛し土の味日本百名山MYSONG66雲取...若菜の季節がやって来た

  • お星さまの色や明るさ

    月明かりや街の明るさが夜空で観察できる星の数をめっきり少なくさせているが、下記の写真のように約20分間に約80枚の写真を撮影し、比較明合成のソフト(オイラは、SiriusuComp64を使用)を使うと数えきれない星の軌跡が浮かび上がる。一番太くて明るいのが太陽光の光を反射する衛星=木星だが、そのほかはすべてと言っていいくらい太陽と同じ自らが燃えている恒星だというのだから驚きである。彼らの明るさや線の太さは、星の大きさや遠さに関係しているのだが、翌々軌跡の色を観察すると、白い色、青白い色、黄色、赤い色、オレンジ色など様々な色調であることが分かる。この星の色は、星の重さと年齢に関係しているとか。青白いのは若い星、赤いのはお年寄りの星、わが太陽は見ればわかる(眩しくて見れないが)とおり黄色かオレンジ、まだまだお...お星さまの色や明るさ

  • ロングトレイル その先に・・・

    日本百名山の霧ヶ峰と美ヶ原に触れて、霧ヶ峰と美ヶ原を結ぶロングトレイルコースを思い出した。そこで、2023年の抱負をまたひとつ。日本の名だたるロングトレイルコースを歩き続けること。ロングトレイル協会のホームページにあるコースのうち、山岳展望にすぐれたコースを歩いて、昔登った山々を眺めながら歩くのもいいだろうし、比較的標高が低いから安全でもあるし、バードウォッチングも楽しめそうだ。10㎏前後と軽装化した装備で快適に歩き、足りなくなった食料の買い出しもできそうだ。温泉もあるぞ。協会の加盟コースのうち、①霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル②群馬県境稜線トレイル③信越トレイル④八ヶ岳山麓スーパートレイルは、今年と来年の初夏と紅葉の季節に計画に組み込もうか。そして、その先に・・四国八十八カ所巡礼も控えている。ボチボチ...ロングトレイルその先に・・・

  • 荷物と体の減量化で快適登山を

    【2003年ミッション快適安全登山のために】①体重の軽減正月太りというレベルではない。前年秋以降、アルコールの解禁と長時間歩行などの運動習慣を損なったせいか腹はだぶつき、膝はぐらつき、内臓のあちこちに軽い痛みさえ感じている。これでは、山どころか生命維持にもかかわる。⇒よって、明日新年4日からトレーニング始動といこう。(なぜ今日からではないかは?)⇒まず体重を5k以上落とすこと。②荷の軽減4泊5日という山行を想定したザックの荷をカメラと水を除いて10kg以下に落と研究を始めよう。昨春の熊野古道では、18kg近くとなったため荷に重さを感じて「快適な山旅」は半減された。山は、もはや修行ではない。残された人生楽しもう。⇒ザック過重を5k以上落とすこと。①ザック・ポール・ヘルメット2kg②寝具・衣類2kg③テント・...荷物と体の減量化で快適登山を

  • 2023お月見の山

    兎年の今年、積極的に「お月見登山」を計画して、月のうさぎさんとお話をしよう。もちろん、お月様はこの世とお別れしたヒトビトのお住まいでもあり、酒を酌み交わしながらゆかりの人々と思い出話をしよう。あたたかな季節の8月から9月のあいだに、満月は3度ある。8月2日月山山頂8月31日富士山須走コースお月見登山9月29日(中秋の名月)八幡平なんて構想はどうだろう。山小屋に泊っても、夜中に出入りを繰り返すと宿泊客に迷惑。ツェルトに包まって月光浴をしながら仮眠と行こか。2019.9.14御嶽の満月【日本百名山MYSONG】60御嶽(おんたけ・3067米)【深田久弥・日本百名山から】「五万分の一の御嶽の地図を見ていると、この山の大部分はまだ原始の姿に残されていることが察せられる。その未知の境へ踏み込んだなら、けだものの匂い...2023お月見の山

  • お月様に住むウサギさん

    すっかりと暮れた新年18時すぎ、東の空のおおむね50度上空に10.1才のお月様が輝いている。ベランダのフェンスに肘をつけ、手持ちで撮ってみる。3日前、「月面X」を撮った時は三脚に固定したが、p950のお月様モードはシャツタースピードを1/500sに自動設定してくれたので、割と鮮明に月のクレーターや「海」と名付けられた暗い平原をとらえることが出来た。月には餅をついているウサギさんが住んでいるとの中国の故事にならって、日本の童謡や童話にも「月とウサギ」に関するものが多いのだろう。見えている「静かの海」はお顔、「静かの海」から伸びたお耳にみえるのは「豊の海」、「神酒の海」と名付けられたあたりだろう。「静かの海」の下に大きく広がる「雨の海」はウサギさんの胴体ということか。望遠鏡のない時代によくも想像をたくましくで...お月様に住むウサギさん

  • 旧年のひかり 新年のひかり

    2022年大晦日の、少しの晴れ間を見つけて、木星方向にレンズを向けて日周運動のトレーニング。半月が煌々としている明るさの夜空でも、肉眼ではほとんど見えない星たちが軌跡となって見えてくる。約80枚撮影したものを「比較明合成」処理を行うとこのような輝く軌跡となって現れる。.一番明るい軌跡が木星だが、他はすべて太陽と同じ自ら燃え盛っている恒星なのだ。数知れない太陽たちのどこかに、われわれとおなじ生きとし生けるものを育む太陽があるのだろう。見えないもの見させてくれたカメラやソフトに感謝しながら、2003年はフルサイズ一眼の力に頼って、さらなる見えないものたちの出会いに努めよう。年が明けて、このところ「定番」となった「羽鳥慎一モーニングショー」のヘリ中継のお世話になって、富士山に昇る初日の出を拝まさせていただく。例...旧年のひかり新年のひかり

  • 月面X捉えた!・・・でも2023はXな年なのか

    昨夜の20時30分前後の1時間、ベランダに出たり入ったりして、雲の切れるのを待った。20時05分頃と55分頃にほんの僅か雲が切れて上弦の月が輝いたので夢中で数枚撮ったら、そのうちの四、五枚に、「月面X」が浮かんでいた。一番鮮明なものが下記の写真。ヤッター!、月の女神さまは微笑んでくれた。でもXはエックス、不明、予測不能ということ。あるいは、2023年は「不明」で「予測不能」ってことか、といつもながらマイナスイメージでことのありようをとらえてしまう体質。「ウクライナに一刻も早い平和を!」「イラン、ミャンマー、アフガンをはじめ世界中の人権蹂躙の国に人々に回復を!」「大災害が起きませんように!」「ミサイルが飛び交う地球になりませんように!」「鬼はされ!」今夜、もう一度、月の女神さまにお願いしてみて、2022年を...月面X捉えた!・・・でも2023はXな年なのか

  • 月面Xの夜

    上弦の月の日の12月30日20時30分、前後1時間ほど「月面X」が見られる、と「2022年天体観察手帳」が誘ってくれているが、現在南西の月の方向は白い雲に覆われている。とりあえず、このブログを未完成のまま発信し、あと1時間以内に月を観察出来たら、書き換えてみたい。下の、「MYSONG」を描き続けて疲れたので、今日はおしまいにしたい。情けないのだが。日本百名山MYSONG50薬師岳(やくしだけ・2926米)51黒部五郎岳(くろべごろうだけ・2840米)52黒岳【水晶岳】(くろだけ・2978米)53鷲羽岳(わしばだけ・2924米)【深田久弥・日本百名山から】(薬師岳)「薬師岳は、白馬や槍のような流行の山ではないが、その重量感のあるどっしりとした山容は、北アルプス中随一である。ただのっそりと大きいだけではない。...月面Xの夜

  • さようなら「Dr.コトー診療所」・・・与那国島の風景

    未明に目が覚めたので、枕もとでyahooニュースを覗いていたら、なんと天皇皇后両陛下と愛子さまが、離島医療チャリティーための上映会という名目ではあるが、一般映画館でこの度封切りされた「Dr.コトー診療所」をご覧になったとの情報。天皇家が大相撲や、コンサートなどをご覧になることは聞いたことがあるが、一般映画館の座席で映画をご覧になるという話は聞いたことがない。(天皇家の評価値アップ)じつは、「Dr.コトー診療所」は、オイラが2001年から2005年まで沖縄、それも宮古島や石垣島という離島に勤務していた時代に放映されていたこと、とくにロケ地の与那国島は、石垣島で勤務地の「管内」だったこともあり、公私にわたって何度も足を踏み入れた島であって、あの比川浜の診療所にも幾度か訪ねていたこと、などから特別に思い入れのあ...さようなら「Dr.コトー診療所」・・・与那国島の風景

  • お帰りなさい、お月様

    昨夜の三日月様を新しい仲間p950で撮影。3年ぶりだろうか、大きなお月様。手持ちでも何とか写せるが、ベランダなので、三脚で写してみる。p900にもあったお月様モードと動画。「帰って来たお月様」という感じ。「お帰りなさい!」「ああ、いいなあ、ただボヤ~とお月様を見ているのって」続けよう。日本百名山MYSONG45白馬岳(しろうまだけ・2932米)46五竜岳(ごりゅうだけ・2814米)47鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889米)【深田久弥・日本百名山から】(白馬岳)「私はこの山を東西の横から眺めるよりも、南北の縦から望んだ姿が好きである。(中略)東側が鋭く切れ落ち、キッと頭を持ち上げたさまは、怒れる獅子といった感じをいつも私は受ける。颯爽たる姿である。」大蓮華(おおれんげ)代馬(しろうま)白馬(しろうま)白...お帰りなさい、お月様

  • 比較明合成1年生

    来る年のテーマ「山と星の日周運動」を真面目に学ぶため、晴れた夜は、冬寒にめげずベランダに出て、試行錯誤をはじめよう。比較明合成、日本語ではピンとこない手法だが、要するに同じ構図、露出時間、絞り、ISO感度の写真を一定の時間何枚も撮影し、ソフトを使って何枚も重ね合わせれば、時間を追って運動する星の軌跡を鮮明にとらえることが出来るというテクニックである。「アルプス星夜」の菊池哲男さんのように、長時間露光(例えば、20分露出、F3.2、ISO200)による1枚だけの撮影にこだわる写真家もいて、素晴らしい作品を作り上げているが、条件がよければオイラもそのようにしたいし手間いらずなのだろうが、比較明合成の技法を知っていて損はない。昨夜は、夜間8時ごろの木星の軌跡をとろうと、Ⅾ750のインターバル撮影機能を、(20秒...比較明合成1年生

  • 強い北風へのお昼寝対策

    足指負傷と悪天続きという不都合な事情により、なかなか新しい仲間のP950くんの試し撮りが叶わなかったが、きょうは日差しがもどり始めたので、広瀬川らに散歩に出てみた。オオハクチョウが10羽ほど、オナガガモ、コガモ、マガモ、キンクロハジロがいつも通り遠い北国からやってきてくれていた。ほんの少数派だが、赤いオメメのホシハジロも数羽混じっていた。これから彼らは数を増してくるのだろう。オオハクチョウは前季30羽ほどの集団を形成していたが、今季はどうだろうか。定期的に観察を続けなければならない。日差しはあるが、まだ北風は強く、歩く向きに寄っては、帽子を飛ばされないように頭を押さえながら歩く。河畔の木陰で、いつもどおりブレークタイムの鳥たちがいる、風が来る方向に体を向けるが、首は反対に帰して羽に顔を半分埋めて、まるで楕...強い北風へのお昼寝対策

  • 美しき銀河団はエリダヌスどこに

    MACSJ0416と名付けられた二つの銀河団がいままさに衝突しかかっているのだという。その銀河団はエリダヌス座の方角にあって、その距離は、430万年光年、その質量はなんとわが天の川銀河の420倍もあるとのことだが、科学者はまだ衝突には至ってないということを証明している。といわれても、いったい何が起きているのか想像がつかないけれども、ハップル望遠鏡でとらえられたその映像は、ただただ美しく、それらが、八重山で撮影した長大なエリダヌスのどこいらへんにか漂っているかと思うとそれだけでいい。ワレワレハ、始めと終わりの間を漂っているにすぎない。2019年に石垣島で撮影したエリダネス座とα星のアケルナルといっても線を引かないと分からないのがエリダネスの長大な河GIZMODOから日本百名山MYSONG42四阿山(あずまや...美しき銀河団はエリダヌスどこに

  • 2023もう一つの計画 岩手山に銀河鉄道を描くこと

    北に山を置いて、北極星を中心にした日周運動を撮影することに課題を置いた。だが、岩手山を西に見る撮影スポットの焼け走り一体、オイラはここから月のない晴天の夜に、岩手山にかかる天の川銀河と白鳥座のデネブこと座のベガ、わし座のアルタイルらを結ぶ「夏の大三角」を写したいとかねてより願っていた。天体観測手帳と国立天文台「今日のほしぞら」で調べてみると、例えば2023年9月15日前後が絶好の機会である。いわば、賢治さんが描いた銀河鉄道のルートと岩手山が重なる絵をとらえることが出来よう。もちろん、寒さの和らいだ5月から10月ころまでは、月一間隔で撮影チャンスが訪れようが、9月は時刻が20:00頃なので、「最適」だろう。後はお天気次第であるから、5月からの適期を手帳に書き留めておいてチャンスを待とう。「日周運動」と「天の...2023もう一つの計画岩手山に銀河鉄道を描くこと

  • 2023年・北の星を狙え!

    2022年末、図書館で偶然出会った山岳星夜写真家の菊池哲男さんと藤田弘基さんの写真集に刺激を受けて、もう一度山と星をテーマにした写真に挑もうと思っている。2023年のテーマは、「北の星を狙え!」である。菊池哲男さん「アルプス星夜」のカバー裏の写真「槍ヶ岳と北極星を中心とする星の日周運動」と題された下記の写真の添え書きに、菊池さんはこう述べている。「涸沢岳から槍ヶ岳を望むとほぼ真北に北極星がある。シャツターを時間を短くして止めてしまうと点でしかないので価値が分からないが、長時間露光により星の光跡を写し込むと、ほとんど動かないっ北極星の凄さが分かる。時間でも季節でもほとんど位置を変えない北極星は、太古の昔から方角を決める際の道しるべとなってきたのだろう。NIKOND700NIKKOR14-20㎜/F2.8GF...2023年・北の星を狙え!

  • 消毒用エタノールを燃料を山に持っていこう

    業務スーパーでは「菊川66」や「除菌アルコール78」など、手指やテーブルの消毒用エタノールが売られている。いずれも容量が1000㏄で500円以内で購入できる。このアルコールが、キャンプで使用するアルコールストーブの燃料としてつかえる。アルスト用燃料には、普通メタノール純度ほぼ100%(500㏄で500円程度)が市販されていて、それを使うのだが、メタノールは、ヒトを死にも追いやる「毒物」扱いなのでちょっと気が引けるアルコールだ。その点、お酒の原料となるエタノールは、「消毒」にもなるのだし燃料として使えるのなら、山での手指の消毒や、負傷した時の消毒にもなるので、こちらの方が親近性がある。ただし、現在純粋エタノールは、バイオで500㏄1000円以上するので、ちょっと燃やすには気が引けていた。それが、ネットで業務...消毒用エタノールを燃料を山に持っていこう

  • 今日の山・明日の山 ~登れない百名山・難路となった百名山

    山と渓谷・新年特別号「日本百名山・最新案内」を読み進めれば、深田久弥さんの日本百名山だが、かつてオイラが踏むことが出来た山頂がいまは火山のせいで立ち入り禁止となっている山があることが分かる。御嶽山と草津白根山だ。ただし、御嶽山は、2019年は再訪できたので、噴火レベルによって流動的だ。そして、今日、下の「日本百名山MAYSONG」に取り上げた足尾の皇海山(すかいさん)は、2019年の台風により最短ルートとなっていた栗原沢林道が崩壊したため、現在この道が通行止めとなっており、この山に登るためには、栃木県日光市側の銀山平方面から登らざるを得ないのだというこが、ルポ記事で紹介されている。記事の表題は「登山者を試す百名山最難級のロングルート」なのだ。このルートは、深田さんも歩いたし、オイラも往路として歩いたのだが...今日の山・明日の山~登れない百名山・難路となった百名山

  • 東日本・北日本の高原・草原・湿原

    深田さんの百名山から、思い出に残る高原、草原、湿原を挙げれば、ほとんどが東日本から北日本に限られる。西日本でいえば、加賀白山、四国剣山、久住の坊ガツルくらいか。北から拾うと①大雪山(周囲全体が、高原、草原、湿原だ)②トムラウシ(五色ヶ原、沼の原、日本庭園)③八甲田山(上毛無岱、下毛無岱、櫛ヶ峰周辺)④八幡平(黒谷地、鏡沼周辺、裏岩手縦走路)⑤鳥海山(御浜周辺)⑥月山(弥陀ヶ原、山頂周辺)⑦朝日岳(稜線一帯)⑧飯豊山(稜線一帯)⑨吾妻山(山上一帯)⑩越後駒ケ岳(駒から中の岳)⑪会津駒ケ岳(山頂から中門岳、山頂から大津岐峠)⑫平ヶ岳(池の平から山頂一帯)⑬燧ケ岳(尾瀬沼周辺、熊沢田代)⑭至仏山(尾瀬ヶ原一帯、山頂一帯)⑮火打山(黒沢池から山頂一帯)⑯苗場山(山頂一帯)⑰谷川岳(稜線上の草原)⑱奥白根山(五色沼...東日本・北日本の高原・草原・湿原

  • 高原と星空を求めて

    2023年ヤマケイ新年号「日本百名山・最新案内」をパラパラと読み進んで、「一体おいらはどんな山を求めてきたのだろうか、そして、老い先の短いこの先どのように山に向き合えばいいのか」、まじめに考えた。菊池哲男さんや藤田弘基さんの「星夜」写真集にもショックを受けている。こないだ、むかし真面目に山岳写真をとろうかと買い集めた中判・小型フィルムカメラやレンズの多くを処分した。買ってはほとんど眠らせていたものたちであるが、ドライボックスには、まだ小型デジタルD750や唯一残ったフィルムF3は残されている。そして、あらたに野鳥や月に向いたコンデジp950が仲間に加わった。「せめて、こいつらを山仲間として連れて行って、残された年月を大事にしよう。」D750やP950には、「星夜」ゲットの能力はあるので、重く嵩張るができる...高原と星空を求めて

  • 手抜きはしていないなヤマケイ新年特別号

    2年前とほぼ同様の企画に笑ってしまったが、やはり本日発売と同時に買ってきました「山と渓谷新年特別号・日本百名山最新案内」。2年前の新年号が売り切れという珍しい現象をおこして、そっくり同じものをあとから再販したことに山と渓谷社さんは気を良くしていたからに違いない。ちなみに、2021年と2023年の概要は、2021年、「大特集・深田久弥と『日本百名山』本誌234p、付録「日本百名山ルートマップ2021」、「山の便利帳2021」、特別定価1300円(税込み)2023年、「日本百名山最新案内」本誌234p、付録「日本百名山地図帳2023」、「山の便利帳2023」、特別定価1320円(税込み)で、概要と、ぱらぱらとめくった感じでは、中身もほぼ同様の内容である。定価の抑制はありがたい。だが、詳細に見てみると、百名山の...手抜きはしていないなヤマケイ新年特別号

  • ふゆすずめ

    フィルムカメラや使わなくなったレンズ群を売ったお金を原資に購入したニコンクールピクスP900の後継者P950くんが届いた。野鳥とお月様を中心とした天体写真に真面目に取り組むためこの機種を選択した。じつは、この機種は、MADEINTHEILANDなのだが、コロナ禍と半導体不足などが原因か、このところ品薄状態で、最初に注文したお店では「入荷待ち」であり、いつ頃届くか問い合わせたところ、「来年の4月」と回答されたので、キャンセルし、売値が5,6千円ほど高いのだが、在庫がある大型店に注文しなおした。このP950くん、G3X君に代わって散歩の友としたいのだが、先週の足指切傷事故の後遺症のため、いまだカモたちがやって来ている広瀬川河畔さえ歩くことが出来ない。ベランダに出て、すっかり葉を落とした銀杏の枝にとまっているス...ふゆすずめ

  • フィルム時代とデジタル時代の星夜

    左足薬指の切傷は、傷口がふさがったが、歩くとまだ鈍痛を感じる。昨日は、大丈夫だろうと3キロばかリ先にある図書館に借りた本の返却に歩いたが、次第に痛みを感じるようになり、帰りは図書館の前にあるバス停からバスに乗って帰る。その図書館から、二冊の写真集を借りてきた。いずれも山岳写真家のもので、一冊は誠光堂新光社版・藤田弘基「カラコルムヒマラヤ大星夜」(2012.5.30発行)、もう1冊は山と渓谷社版・菊池哲男「アルプス星夜」(2016.8.1発行)。ヒマラヤと北アルプスの違いはあるが、いずれも星景写真。おもしろいことに、藤田さんのカラコルムは、すべて中・大型のフィルムカメラで撮影した作品であるのに、菊池さんのアルプスは、デジタル一眼レフで撮影した作品集。やはり、中型・大型カメラで撮影されたフィルムでの作品の解像...フィルム時代とデジタル時代の星夜

  • 疫病神の居座るところ

    日本は惜しくも敗退したが、どういうわけかワールドカップ熱は続く。トーナメントとなってから、携帯のタイマーを0:00にセットしてTVやAbemaの放送視聴となるのだが、その試合が終わっても、4:00に次の試合となるので、結局朝まで起きていることに。お茶でも飲んで観戦していればいいものの、ストックしていた焼酎やウィスキーがあれば、それらをちびちびいただきながらの観戦となり、寝不足などによる生活リズムの不調と相まって、胃痛、口内炎など身体的異常をもたらしている。始末の悪いことに、一昨日の夜だったか、(試合はなかったが)突然夜中に目が覚め、暗闇の中、トイレに行こうとフラフラと起きだし、立ち上がり布団から一二歩歩きだそうとしたところ、左足の薬指が何かを強く踏んで激痛が走った。トイレに行ったら、そこから出血しているこ...疫病神の居座るところ

  • 斎藤茂吉の自作短歌朗詠を聴く

    茂吉記念館で、茂吉の肉声を聞いた。昭和13年、茂吉56才の時の録音だそうだ。ラジオか何かだろうが、はっきりとした声である。彼の歌10首を連続して朗詠している。明治生まれのの歌人たちはこのような抑揚とスピードで朗詠したのだろうか。あの「歌会始」のスピードの倍もありそうだ。きっと、アララギなどの同人が集まった席で、このようにして詠みあったのだろう。貴重な録音だ。やはり、短歌は「歌」であって、朗詠という行為によって良くも悪くも感じるのだろうか。茂吉の万葉調の文語で歌われた歌は、やはり詠いやすいと思う。学んでいこう。そして、現代にあっては恥ずかしいから、オイラは「クマ除け」を兼ねて、一人歩きの山で詠おう。茂吉を真似て。ちょうど、YouTubeにDIY123がアップしてくれていたので、思い出に貼り付けておこう。じつ...斎藤茂吉の自作短歌朗詠を聴く

  • 山に囲まれて、源泉の湧く公衆浴場の街

    日曜に赤湯駅に降りて、公開録音のイベントまで時間があったので、約20分ほど歩いたところにある赤湯温泉にいく。ここには公衆浴場が3軒ほどあるが、赤湯湯元ならわずか240円という料金ながら二つの源泉の風呂に入れる。単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)の「湯河原源泉」と含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物温泉の「森の山源泉」という二つの源泉だ。ここは、何年か前に、長井マラソンの汗を流した浴場だったに違いない。小1時間ばかり、やや熱い「湯河原源泉」と温めな「森の山源泉」交互に入って、高い天井を仰いでは、湯けむりをぼおっと眺める。湯客は、土地の高齢者1,2人と後からやって来た幼女と若い父親くらい。日曜の昼だというのに、全く静かなもんだ。こんな湯が近くにある静かな街で「余生を過ごしたかった」。蔵王、吾妻、朝日、飯豊など...山に囲まれて、源泉の湧く公衆浴場の街

  • 斎藤茂吉の前にたじろぐ

    山形県南陽市で午後に開催されるNHKFM「×かけるクラシック」公開放送に向かう途中、奥羽本線「茂吉記念館前」で途中下車し、次の米沢行が来るまでの1時間あまり、斎藤茂吉記念館に立ち寄る。JRの駅で「○○記念館前」がほかにあるのを知らない。それだけ、存在の大きな人なんだろう。茂吉はこの駅近くの「金瓶(かなかめ)」というところで生を受けた。だが、「明治・大正・昭和を生きた国語の教科書に載るほどの著名な歌人」という程度知識だけで、この記念館に入り、茂吉の生涯を知り、その巨大な知性と能力に接し、膨大な業績の前に立つと、めまいがするほどの衝撃を受けるのではないだろうか。オイラは、そうだった。「この明治生まれの歌人は、かくも深く古典を研究し、書に親しみ、膨大な歌を作り、声に出し、しかも一流の書や絵に書き留めていた」。書...斎藤茂吉の前にたじろぐ

  • あたらしいクッカー加わる

    来シーズンからのザック軽量化の一助にと、エバニューのチタンクッカー600mという形状が浅形のものを購入。ふた付きで90gとやはり軽いし、MadeinJpan製品で作りが丁寧だ。ひさびさチタンの肌触りを味わう。お湯沸かしに大いに役立つのだろう。ただ熱伝導の悪いチタン製は、ご飯を炊くのにやや難があるのし高価なので、しばらくチタンは避けていた。が、この軽さは他の追随を許さない。ただ、2年前まで常用していたモンベルの深型アルミクッカー750mのフタが、このチタンクッカーに取っ手をとればぴったり収まり、おどろいたことに、チタンクッカーのフタがこのモンベルのフタのフタ?になることを発見。今宵、これで100gのご飯を固形燃料で炊いたところ、汁漏れもなくうまく炊けた。湯沸かしとごはん炊きの名コンビとなるのかもしれない。軽...あたらしいクッカー加わる

  • 幸福感の余韻にしたっている

    いやあ、こないだはサッカー勝利の熱狂と日露戦争祝勝のちょうちん行列との「熱狂」を同列なものと危惧したが、戦争と平和は根本的に異なる。サッカーは、あくまで「ゲーム」、「PLAYAGAME」なのだ。二国間の戦士たちが相手の命を奪ったり傷つけるために冷たい兵器に身をゆだねるという戦争とは異なり、サッカーは二国間の戦士たちが相手ゴールにいくつボールを撃ち入れるかという平和世界における「たわいのない」ゲームなのだ。平和の味をかみしめながらとことん「熱狂」していいのだ。と、朝から「グッドモーニング」、「モーニングショー」、(クロアチアVSベルギー戦から酒入りで見続けていたため途中仮眠)、「ひるおび」、「ゴゴスマ」=「ミヤネ屋」と続けさまに森保ジャパンの勝利リフレインを見続けている。つくづく、勤めがなくてよかったと無職...幸福感の余韻にしたっている

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