広瀬川に降りていく土手の草むらに幾株のホタルブクロ(蛍袋)のすこしばかり薄紫の斑点をちりばめた白い花が仲良く並んで膨らんでいた。遠い昔、子供たちがこの花にホタル(蛍)を入れて遊んだ、というのは噓であろう。子供たちはそんなに優雅なことをしないし、たとえ大人が酔狂で蛍を入れたとしても、元気な蛍なら花の先の隙間から逃げ出してしまうだろう。でも一度すっかり暗くなった夜に、源氏か平家か知らないが、蛍を入れて光らせてみたら、明治や大正のガス灯みたいでさぞかしやゆかしいのだろう。石垣島の4月の森で、八重山ヒメボタルの乱舞を見たのは、このブログの2016年に多重写真が添付されているので、そのころが最後だろう。ついこないだのように思い出せれるが、もう10年近くヒメボタルどころかホタルの種族を見ていないことになる。こないだ、...ほたるみぬとしつき