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  • 大銀杏は、魂を宿す。

    (霜行列車@高滝~上総久保間)もうすぐ房総の里山風景の向こうに、朝日が昇ってくる時間。この明け方の日の出前が一番寒い。里見発の一番列車をどこで迎え撃とうかと思いつつ思案していたら時間切れになってしまった。何の色気もない踏切の畔でキハの到着を待つ。もうね、寒い中でいちいち外で待っているのも辛いので、踏切の鐘が鳴るギリギリまでクルマの中で温まっておりました(笑)。日の出間際の房総の片隅、何気ない踏切のひとコマ。まだ消えない水銀灯の下、いつもの懐かし色のキハがキラリと浮かび上がります。春は新緑、夏は青々とした葉を茂らせ、そして秋には見事に黄葉して散って行く久保の大銀杏。冬は・・・冬はどうなのか。と思って見に行ってみたら、日の出前のほの明るい空に、細かい枝の先の先まで大きく枝を伸ばす大銀杏のその姿が、何だか人の体...大銀杏は、魂を宿す。

  • 冬らしい色を探して。

    (暁のホームにて@上総鶴舞駅)「関東の駅100選」にも選ばれている上総鶴舞の駅。鶴舞の集落の端にあって、小ぢんまりとした木造駅舎が建っています。右にカーブしたホームから、田園地帯に向かってレールが伸びてゆく様は、数々の映像作品やCMのモチーフにもなっていて、小湊鐡道を象徴する風景の一つ。大寒の頃を過ぎてもまだまだ寒い房総の早朝、美しい青みを帯びた空の下、暁を待つホーム。そしてびっしりと霜が降りて、白く染まったレールがありました。凍て付くホームでカメラを握りながら、鶴舞の駅を取り巻く風景を一枚一枚切り取っていると、その一枚一枚ごとに白々と夜が明けて来て、田園の向こうに続くレールが微かに光を帯び始めます。遠くに小さく見える四種踏切が、名撮影地でもある池町踏切。鶴舞の駅には、駅前の大きな農業倉庫と、今は使われて...冬らしい色を探して。

  • 房総の足を守る。

    (白煙を引いて@上総牛久駅)始発列車が出発し、牛久の中線に佇むキハ211。キハ200シリーズでも後半に増備された車両で、プレスドアではない平板の鋼材のドアと、尾灯に反射板がないのが見た目の特徴。キハ200は15年以上に亘って少しずつ増備されて行った車両なので、車両ごとに細かい差異があるのがマニア的なポイントなのだけど、自分は例えばサッシの形だとかエンジンのなにがしが違うとかそこまでの細かい話は興味がなかったりする。ライトな鉄道ファンですからね(笑)。始発列車が出て行った後、次に出発するのは里見行きの送り込み回送。この時間帯の里見~牛久間にどれくらいの流動需要があるのか・・・という感じもしますけども、早朝に平日2本・土日1本の里見発五井行きが設定されています。そもそも、以前は渓谷方面から五井行きの上りの始発...房総の足を守る。

  • 房総小湊厳冬記。

    (マイナス3℃の出区前@上総牛久駅)最近は仕事が忙しく、土日をフルで戦う体力もないのであんまり遠出もしてないんだけど、さりとて何もしないのも面白くないので・・・という感じでちょこちょことカメラを持って外出はしております。先日は、朝活という事で早朝の小湊鐡道に行って来ました。前の日に晩酌して早く寝ちゃったもんだから、朝3時なんかに起きちゃったんだよね。早朝にパパっと遊んで家に帰るなら家族に後ろ指差される事もあるまいってんで、真夜中の横羽線からアクアライン。朝5時の上総牛久、マイナス3℃の出区準備。DMH17型エンジンのアイドリング音が鳴り響く。上総牛久。房総半島の中央部に位置する街で、東西は木更津から茂原を結ぶ国道409号線、南北は市原から大多喜を通って勝浦を結ぶ国道297号線大多喜街道が交わる交通の要衝。...房総小湊厳冬記。

  • 猫の駅 空澄み渡る 日曜日。

    (高崎の街の町はずれ@根小屋駅)上信電鉄で高崎の駅から三つ目、根小屋(ねごや)という駅があります。あまり多くはない(?)上信電鉄のコアなファンの方で、この駅をモチーフに素敵な作品を上梓している方がいましてね。ちょっと気になっていたんですよね。そんな根小屋の駅は、県道から一本入った路地裏の駅。普通にクルマで走っていては少し見つけづらい場所に、色褪せた下見板張り&年季の入ったトタン張りの外壁と、紅い瓦屋根が葺かれた可愛らしいサイズ感の駅舎がありました。高崎に向かうサラリーマンが一人、気怠そうに駅に入って行く。駅前の「上信ハイヤー」のポール看板と併せて、「昭和の郊外電車の駅」という雰囲気と情緒を感じます。今でも平日は駅員が常駐する駅で、窓口では出札業務も行われているようですが、この日は日曜日で窓口は休み。その代...猫の駅空澄み渡る日曜日。

  • 西上州のトリックスター。

    (浅間山遥か@上州福島~上州新屋間)下仁田の駅に滞泊していたデハデハコンビ、以前から上信の運用については少し掘り下げて自分で調査していた事もあり、総合的な情報を鑑みるとこの電で出て来そうだな・・・というアタリは付いていました。冬の遅い日の出は、下仁田側だと山を越えずに太陽が線路に回らなさそうだったので、少し場所を移動して構えたのは上州福島の田園地帯。旧道のR254と現道の富岡バイパスを結ぶ陸橋の上から西上州の山並みを臨めば、碓氷峠の向こうに真っ白に雪を纏った浅間の山が見えます。高崎方面からやって来た107系のジオパーク電車。上信では700系を名乗りますが、そう言えば初代のジオパーク電車は元西武の701系だった事を思い出す。予想では、上州福島の駅でジオパーク電車と交換するダイヤでやって来るはず。福島方からタ...西上州のトリックスター。

  • 西上州、暁の頃。

    (部活少女、寒風に立ち@南蛇井駅)早朝の下仁田界隈をウロウロ。デハデハコンビの出動を待ちながら、上信電鉄の沿線に展開します。上信の沿線って何回かは撮影した事あるけど、意外に住宅の立て込む市街地を走るので、写真が撮りやすい場所というのは限られているような感じがする。富岡の盆地の入口に当たる南蛇井の駅。早朝、高崎方面に向かう女子高生一人。部活の朝練か。最近、自分の子供も部活の朝練とかで早く家を出る事が多いのだが、自分の趣味で早起きするならいざ知らず、この寒い中で大変だなあ・・・と思うことしきり。この駅、「なんじゃい」という駅名からして非常に特徴的なのだが、かつてはこの辺りを「那射井(なさい)郷」と呼んだ事に由来するとかなんとか。なさい→なんじゃい。という事らしいのだが、「なさい」で良かったのでは?(笑)。東の...西上州、暁の頃。

  • 神出鬼没のデハデハコンビ。

    (払暁の妙義荒船影にして@下仁田駅)長野電鉄の帰り道。小布施の「穴観音の湯」で充分にホカホカとなった後、翌日も休みなのでゆっくりのんびりと家路に就くことに。無理に高速道路を使う事はせず、小布施から須坂、須坂から夜の菅平を抜け上田、上田から小諸・佐久を通り、真夜中の内山峠を抜けてR254で下仁田へ。「道の駅しもにた」にてマルヨしたんだが、さすがに1月の北関東は氷点下6~7℃くらいまで下がるんで毛布二枚重ねでも寒くてしょうがなかったですね(笑)。翌朝、まだ夜も明けやらぬ上信電鉄の下仁田駅へ。帰りにちょっと下仁田に立ち寄りたかったのは、上信電鉄の「デハデハコンビ」ことデハ251+デハ252のコンビが運用に入っているらしい・・・という話を小耳に挟んだから。お、いたいた。下仁田駅の一番南側の留置線に入っていたデハ2...神出鬼没のデハデハコンビ。

  • あんかけの 雨が降る降る 権堂に。

    (郊外電車@信濃吉田駅)村山橋を渡り、しな鉄北長野駅前の「ノルテながの」にクルマを放り込んで、ここからは暫し長野電鉄の乗客になります。北長野の駅に隣接する信濃吉田駅。長野市の副都心的な地域で、再開発された高層マンションや住宅街が立ち並ぶ様は、東京の近郊風景とそう変わりありません。こうして見ると、長野電鉄が「地方鉄道の雄」として優秀な経営基盤を持ち、意欲的な車両への投資や地下化などの近代化を進められたことが何となくでも分かる。橋上駅舎から眺める信濃吉田の駅、3000系の信州中野行きが進入して来ました。信濃吉田から、意外にも若い男女でそこそこの混雑だった上りの長野行き3000系。善光寺下から地下鉄になる長電を、権堂の駅で降りた。権堂と言えば、善光寺の門前町として広がる長野市の中心街。正月明けのアーケード、正直...あんかけの雨が降る降る権堂に。

  • Silhouette Romance

    (シルエット・ロマンス@村山橋)恋する女は夢見たがりのいつもヒロインああ貴方に恋心盗まれてもっとロマンス私に仕掛けて来てああ貴方に恋模様染められてもっとロマンスときめきを止めないで信濃の大河、千曲を渡るシルエット・ロマンス。夕焼けの茜空をキャンバスにして、ゆけむり号が走り去って行きました。SilhouetteRomance

  • 長野電鉄、名車のアルバム。

    (栗の街静かに眠るリンゴっ子@長電2000系)久し振りに、小布施駅の「ながでん電車のひろば」に置かれている長電2000系D編成を見に行ってみました。平成24年3月の引退以降、この場所へ安置されて早や10年。あの2000系のシンボルとも言える鹿ピョンヘッドマークがないのでどうにも締まりがない顔なのですが、いたずらや盗難のリスクを考えると仕方がないのだろうか。おへそを取られた表情の中、何も飾られる事のないヘッドマークステーだけが寂しげ。D編成は長野側の2008号車だけは中に入る事が出来るようになっています。そう言えば、末期の頃は2000系も満身創痍で、車輪は擦り減って走るのにギリギリの状態でフラットが酷かったし、座席の接合部は何だかガタガタしてたし、モケットはへたり切っていてガッサガサだったなあというのを思い...長野電鉄、名車のアルバム。

  • ゆけむりの向こうのバブル。

    (真昼の夢@夜間瀬~信濃竹原間)青空に光る雲が一瞬太陽を遮った。山を降りて行くゆけむり号の上に、複雑な形の雲が湧いている。急に陰られちゃったのでアンダー気味になってしまったのだが、何だかその分幻想的な青さが出た。この日の長電、午前中は引退する鯨電車を中心に追い掛けたのですが、昼からは本来の目的であるゆけむり号こと1000系をゆっくりと撮影する事が出来ました。いまさらそう新しいアングルもないのだけど、特に気張る事もなく衒う事もなく、シンプルに被写体にカメラを向ける時間というのは無心になれるというか、心のデトックスですよなあ。午後の日差し穏やかな信濃竹原は、朝方降ってホームを覆っていた雪もすっかり溶けていました。「特急ゆけむりのんびり号」で湯田中に上がったS2編成が、その任を解かれて湯田中から回送されて来ます...ゆけむりの向こうのバブル。

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