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十七音のとびら https://junanaonno.blogspot.com/

いろいろな人の俳句を自分なりに味わっていきます。

ポエムブログ / 俳句

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2021/01/29

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  • 春炬燵(はるごたつ)

    三春・人事/春になっても置かれたままの炬燵。立春後も寒さが続くので、なかなかしまうことができない。 失業も長くなりけり春炬燵 車谷長吉 実家を出て以来、もう何十年も炬燵とは縁のない生活をつづけている。 「炬燵は人を怠惰にする」とは至言であろうが、私の場合は単に、テーブルとソファ...

  • 蝶(ちょう)

    三春・動物/一年中見られる昆虫だが、花の蜜を求めて舞ふ春の姿はことにうつくしい。 日本語をはなれし蝶のハヒフヘホ 加藤楸邨 陽気にさそわれて公園のベンチで本をひらいていると、かわいらしい黄蝶がその上にとまった。 おいおい、ここに蜜はありませんぜ。それとも、柄にもなく難解な本に挑...

  • 蝌蚪(かと)

    晩春・動物/蛙の子、おたまじゃくし。四肢が生えると尾が短くなり、やがてなくなる。 親ひとり子ひとり蝌蚪を飼ひにけり 角川春樹 「ねえ、この子だけまだ手も足も生えてこないよ。カエルになれるのかなあ」 飼育ケースをのぞき込んでいる息子が心配そうにいう。 「おたまじゃくしにもいろいろ...

  • 春の雷(はるのらい)

    三春・天文/春に鳴る雷。寒冷前線の通過に伴うもので、積乱雲のおこす夏の雷の烈しさはない。 山鳩は愚図な鳥なり春の雷 森瀬茂 遊歩道でも山道でも、山鳩はたいがい番いで地面をついばんでいる。 驚かさないようにゆっくり通りすぎようとしているのに、かなり接近してから体の向きを変えて歩き...

  • 桜蘂降る(さくらしべふる)

    晩春・植物/桜の花が散ったあと、萼に残った蘂が散り落ちること。花のころとは異なる趣がある。 独訳をせよ桜蘂ふりしきる 夏井いつき ある言語を他の言語に訳すとき、ことばを単に記号として置き換えるだけですむ場合と、それでは意味をなさない場合とがある。 たとえば「私は今朝6時に起きた...

  • ヒヤシンス

    晩春・植物/地中海沿岸原産の球根植物。直立した花茎に香りのよい小花が密集してひらく。水栽培にも向く。 銀河系のとある酒場のヒヤシンス 橋閒石 あまりにも広大でとらえどころのない銀河系から、いきなり酒場へと絞りこまれるスケールの縮小感が快い。 夜の都会には銀河系の星のように数えき...

  • 花盛り(はなざかり)

    晩春・植物/桜が爛漫と咲きほこるさま。 人体冷えて東北白い花盛り 金子兜太 雪の白におおわれていた東北の大地は、咲き乱れる花々の白に飾られてようやく春を迎える。 空は晴れわたり眩い光が満ちてはいるが、清浄な空気は冷えていて、まだどこか緊張感を残している。 東京のように花見客でご...

  • 春疾風(はるはやて)

    三春・天文/春の強風のこと。低気圧が東海上にぬけるときに起こりやすく、台風並みの暴風となることもある。 ネクタイの端が顔打つ春疾風 米澤吾亦紅 きょうから毎日ネクタイを首からぶらさげて出勤か。めんどくさいな。 みんな同じような色のスーツ姿で改札から街へ流れ出ていく。 うわッ、風...

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